JP4044770B2 - 基板貼合装置および基板貼合方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示パネル等の製造に用いられる基板貼合装置および基板貼合方法に係り、とりわけ、2枚の基板を接着剤を介して貼り合わせる基板貼合装置および基板貼合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示パネルの製造工程においては、液晶表示パネル用の2枚の基板を接着剤としてのシール剤を介して所定のギャップを保った状態で貼り合わせる基板貼合工程がある。このような基板貼合工程においては、基板同士を貼り合わせる際の貼合加圧力を制御することにより基板間のギャップを調整する方法が一般的にとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シール剤の変形抵抗等はシール剤の経時的な硬化や温度変化によって変化することから、貼合加圧力の制御によって基板間のギャップを精度良く調整することは困難であった。また、近年の基板貼合工程においては、液晶滴下方式(基板同士を貼り合わせる過程で基板間の空間への液晶の充填も同時に行う方法)のように、基板同士の貼り合わせを大気中でなく真空中で行う方法もとられるようになってきている。そして、このような方法においては、大気開放前の基板間のギャップの変動が大気開放後の基板間の相対的な位置ずれにつながるので、真空中での基板同士の貼り合わせ精度が大気圧下での最終的な貼り合わせ精度に及ぼす影響が非常に大きく、大気中で基板同士を貼り合わせる場合に比べて基板間のギャップをより精度良く調整することが望まれている。すなわち、大気開放後、基板間のギャップは、基板間の空間内の気圧と大気圧との差圧の影響を受けて収縮するが、真空中での貼り合わせ時における基板間のギャップが目標ギャップに到達せず、かつ、上下の基板間にシール剤による十分な接着力が作用されていない状態においては、上述したような収縮時に上下の基板が平面方向に位置ずれしてしまうのである。
【0004】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、2枚の基板間のギャップの調整を比較的安価な構成で精度良く行うことにより、最終的に製造される液晶表示パネル等の歩留まりを改善するとともに、設備コストを低減することができる、基板貼合装置および基板貼合方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1の解決手段として、2枚の基板を接着剤を介して貼り合わせる基板貼合装置において、一方の基板を保持する第1のステージと、前記第1のステージと対向するように設けられ、前記一方の基板に貼り合わされる他方の基板を保持する第2のステージと、前記第1のステージおよび前記第2のステージの少なくとも一方を移動させて、前記第1のステージに保持された前記一方の基板と前記第2のステージに保持された前記他方の基板との間の距離を変化させる駆動装置と、前記2枚の基板間に配置され且つ前記2枚の基板間のギャップの変化に応じて変形することが可能なギャップ測定用部材を撮像する撮像装置と、前記撮像装置による撮像結果を画像処理して前記ギャップ測定用部材の形状を測定する画像処理装置と、前記画像処理装置による測定結果に基づいて前記2枚の基板間のギャップを算出する演算装置とを備えたことを特徴とする、基板貼合装置を提供する。
【0006】
なお、上述した第1の解決手段においては、前記演算装置による算出結果に基づいて前記駆動装置を制御する制御装置をさらに備えることが好ましい。また、前記ギャップ測定用部材は、前記各基板の延在面内の複数箇所に位置していることが好ましい。さらに、前記ギャップ測定用部材は、前記2枚の基板を貼り合わせるための接着剤である他、前記2枚の基板を貼り合わせるための接着剤とは別に設けられた部材であってもよい。
【0007】
本発明は、第2の解決手段として、2枚の基板を接着剤を介して貼り合わせる基板貼合方法において、第1のステージにて一方の基板を保持する工程と、
前記第1のステージと対向するように設けられた第2のステージにて、前記一方の基板に貼り合わされる他方の基板を保持する工程と、前記第1のステージおよび前記第2のステージの少なくとも一方を移動させて、前記第1のステージに保持された前記一方の基板と前記第2のステージに保持された前記他方の基板とを接着剤を介して貼り合わせる工程と、前記一方の基板と前記他方の基板とを貼り合わせる過程で、前記一方の基板と前記他方の基板との間に配置されたギャップ測定用部材の形状を測定する工程と、前記ギャップ測定用部材の形状の測定結果に基づいて前記一方の基板と前記他方の基板との間のギャップを算出する工程とを含むことを特徴とする、基板貼合方法を提供する。
【0008】
なお、上述した第2の解決手段においては、前記一方の基板と前記他方の基板との間のギャップの算出結果に基づいて前記第1のステージおよび前記第2のステージの少なくとも一方の移動を制御する工程をさらに含むことが好ましい。
【0009】
本発明は、第3の解決手段として、2枚の基板を接着剤を介して貼り合わせる基板貼合方法において、第1のステージにて一方の基板を保持する工程と、前記第1のステージと対向するように設けられた第2のステージにて、前記一方の基板に貼り合わされる他方の基板を保持する工程と、前記第1のステージおよび前記第2のステージの少なくとも一方を移動させて、前記第1のステージに保持された前記一方の基板と前記第2のステージに保持された前記他方の基板とを接着剤を介して貼り合わせる工程と、前記一方の基板と前記他方の基板とを貼り合わせた後、前記一方の基板と前記他方の基板との間に配置されたギャップ測定用部材の形状を測定する工程と、前記ギャップ測定用部材の形状の測定結果に基づいて、貼り合わせ後の前記一方の基板と前記他方の基板との間のギャップを検査する工程とを含むことを特徴とする、基板貼合方法を提供する。
【0010】
本発明によれば、基板間に配置されたギャップ測定用部材の形状の変化に基づいて基板間のギャップを算出するようにしているので、真空チャンバ内で基板同士の貼り合わせが行われるような場合でも、基板間のギャップを精度良く測定することができる。このため、このような測定結果に基づいて基板間のギャップの調整を比較的安価な構成で精度良く行うことができ、最終的に製造される液晶表示パネルの歩留まりを改善するとともに、設備コストを低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図4は本発明による基板貼合装置の一実施の形態を説明するための図である。
【0012】
まず、図1により、本実施の形態に係る基板貼合装置の構成について説明する。
【0013】
図1に示すように、基板貼合装置10は、真空チャンバ13を備え、その内部には、ガラス基板等の下基板31を保持する下ステージ(第1のステージ)11が設けられている。また、真空チャンバ13の内部には、下ステージ11と対向するように上ステージ(第2のステージ)12が設けられており、下基板31に貼り合わされるガラス基板等の上基板32を保持するようになっている。なお、真空チャンバ13には、真空源(図示せず)に接続された真空排気弁14、および、窒素や空気等の気体を供給する気体供給源(図示せず)に接続された大気開放弁15が取り付けられており、必要に応じて真空排気および大気開放を行うことができるようになっている。
【0014】
なお、下ステージ11および上ステージ12の表面には静電チャック等の保持機構(図示せず)が設けられており、下基板31または上基板32を保持することができるようになっている。また、上ステージ12には、上ステージ12を下ステージ11に対してZ方向(上下方向)に移動させるためのZ軸モータ(駆動装置)23が設けられており、下基板31と上基板32との間の距離を変化させることができるようになっている。さらに、下ステージ11には、下ステージ11をX方向、Y方向およびθ方向に移動させるための下ステージ駆動部26が設けられており、下基板31と上基板32との間の相対的な位置関係を変化させることができるようになっている。
【0015】
ここで、下ステージ11に保持される下基板31の表面には、図2に示すように、製造される液晶表示パネルの表示領域に対応する所望の領域を囲むような閉ループ状のパターンを描くように紫外線硬化樹脂からなる、接着剤としてのシール剤33が塗布されている。また、閉ループ状のシール剤33の内側には、所定量の液晶34が複数箇所に点在する形で滴下されている。さらに、閉ループ状のシール剤33の外側で下基板31の四隅の近くには円柱形状のギャップ測定用部材35が塗布されている。なお、ギャップ測定用部材35は、シール剤33と同様の紫外線硬化樹脂からなり、下基板31上に上基板32が重ね合わされた状態で下基板31と上基板32との間のギャップの変化に応じて変形するようになっている(図4(a)(b)(c)(d)参照)。
【0016】
なお、図1に示すように、真空チャンバ13の下方には、下基板31と上基板32との間に配置される複数のギャップ測定用部材35を撮像するCCDカメラ(撮像装置)16,17が設けられている。ここで、CCDカメラ16,17は、4個のギャップ測定用部材35のそれぞれに対応して4個設けられている。また、下ステージ11のうちCCDカメラ16,17の撮像光路に対応する部分には、空洞11a,11bが設けられ、真空チャンバ13の外壁のうちCCDカメラ16,17の撮像光路に対応する部分には、透明体13a,13bが設けられている。なお、透明体13a,13bとしては、光を通す材料でかつ真空チャンバ13の外壁として十分な強度を持つ材料であれば任意のものを用いることができ、例えば硬質のガラスや樹脂材等を用いることができる。
【0017】
また、CCDカメラ16,17には画像処理装置20が接続されており、画像処理装置20により、CCDカメラ16,17による撮像結果を画像処理してギャップ測定用部材35の形状を測定することができるようになっている。さらに、画像処理装置20にはコントローラ(演算装置)21が接続されており、コントローラ21により、画像処理装置20による測定結果に基づいて下基板31と上基板32との間のギャップを算出することができるようになっている。なお、コントローラ21にはモータ制御器22が接続されており、モータ制御器22により、コントローラ21による算出結果に基づいてZ軸モータ23を制御することができるようになっている。なお、コントローラ21およびモータ制御器22により制御装置が構成されている。ここで、モータ制御器22にはカメラ駆動部18,19も接続されており、コントローラ21およびモータ制御器22によりカメラ駆動部18,19を制御することにより、CCDカメラ16,17をX方向、Y方向およびZ方向に移動させることができるようになっている。なお、カメラ駆動部18,19には、CCDカメラ16,17とともに紫外線照射用ファイバ24,25が取り付けられており、コントローラ21およびモータ制御器22によりカメラ駆動部18,19を制御することにより、下基板31と上基板32とが貼り合わされた後において、シール剤33の一部に対応させて紫外線照射用ファイバ24,25を移動させて紫外線を照射し、シール剤33を部分的に硬化させることができるようになっている。なお、各紫外線照射用ファイバ24をシール剤33に沿って移動させながら紫外線を照射し、シール剤33を全域に亘って硬化させるようにしてもよい。
【0018】
なお、本実施の形態において、CCDカメラ16,17および画像処理装置20は、下基板31および上基板32のそれぞれに設けられたアライメントマークを撮像し、その撮像結果に基づいて下基板31と上基板32との相対的な位置関係を認識するためにも用いられるようになっており、コントローラ21およびモータ制御器22により下ステージ駆動部26を制御することにより、下ステージ11をX方向、Y方向およびθ方向に移動させ、下基板31と上基板32との相対的な位置合わせを行うことができるようになっている。
【0019】
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
【0020】
図3に示すように、まず、真空チャンバ13を上下に分離させる等により下基板31および上基板32の搬入空間を形成するとともに、下ステージ11と上ステージ12とを互いに十分に離間させた状態で配置し、上ステージ12にて上基板32を保持するとともに(工程101)、下ステージ11にて下基板31を保持する(工程102)。なおこのとき、下基板31の表面には、あらかじめ、図2に示すように、製造される液晶表示パネルの表示領域に対応する所望の領域を囲むような閉ループ状のパターンを描くようにシール剤33を塗布するとともに、閉ループ状のシール剤33の内側の複数箇所に所定量の液晶34を点在させる形で滴下しておく。さらに、閉ループ状のシール剤33の外側で下基板31の四隅の近くには円柱形状のギャップ測定用部材35を塗布しておく。
【0021】
この状態で、真空源(図示せず)に接続された真空排気弁14を開いて真空チャンバ13内を真空排気し、真空チャンバ13の内部を真空状態にする(工程103)。また、CCDカメラ16,17により、下基板31および上基板32のそれぞれに設けられたアライメントマーク(図示せず)を撮像し、次いで、画像処理装置20により、その撮像結果に基づいて下基板31と上基板32との相対的な位置関係を認識する(工程104)。その後、このような認識結果に基づいて、コントローラ21およびモータ制御器22により下ステージ駆動部26を制御し、下ステージ11をX方向、Y方向およびθ方向に移動させ、下基板31と上基板32との間の相対的な位置合わせを行う(工程105)。
【0022】
その後、コントローラ21およびモータ制御器22によりZ軸モータ23を制御し、上基板32が保持された上ステージ12を下降させ、下ステージ11に保持された下基板31と上ステージ12に保持された上基板32とをシール剤33を介して貼り合わせる。なおこのとき、下基板31と上基板32との間に配置されたギャップ測定用部材35の形状は、下基板31と上基板32との間のギャップに応じて変化するので、下基板31と上基板32とを貼り合わせる過程で、ギャップ測定用部材35の形状を測定し、その測定結果に基づいて下ステージ11および上ステージ12の位置等を制御する。
【0023】
具体的には、コントローラ21およびモータ制御器22によりZ軸モータ23を制御し、上ステージ12を基準位置まで下降させた後(工程106)、上ステージ12を所定量だけ下降させながら、工程107〜111の処理を繰り返し行う。
【0024】
まず、上ステージ12を所定量だけ下降させた後(工程107)、下基板31と上基板32との間に配置されたギャップ測定用部材35をCCDカメラ16,17により撮像し、その撮像結果を画像処理装置20により画像処理してギャップ測定用部材35の形状を測定する(工程108)。また、コントローラ21により、工程108の測定結果に基づいて各測定位置での下基板31と上基板32との間のギャップを算出する(工程109)。なお、工程108においては、下基板31と上基板32との間のギャップの変化に応じてCCDカメラ16,17と両基板31,32との間の相対的な間隔が変化し、両基板31,32がCCDカメラ16,17の焦点深度内から外れるような場合に、その変化に応じた移動量で、カメラ駆動部18,19によりCCDカメラ16,17のZ方向の位置を変化させたり、CCDカメラ16,17の倍率等を変化させたりして、両基板31,32をCCDカメラ16,17の焦点深度内に収めるように調整してもよい。
【0025】
ここで、図4(a)(b)(c)(d)により、下基板31と上基板32との間のギャップの変化に伴うギャップ測定用部材35の形状の変化について説明する。なお、図4(a)(b)はそれぞれ、上基板32が下基板31のシール剤33に接触した直後のギャップ測定用部材35を示す概略側面図および概略平面図、図4(c)(d)はそれぞれ、上基板32の下基板31に対する貼り合わせが終了した後のギャップ測定用部材35を示す概略側面図および概略平面図である。図4(a)(b)(c)(d)に示すように、ギャップ測定用部材35が円柱形状(断面積Sおよび高さh)を保ったまま押し潰される場合を想定すると、ギャップ測定用部材35の断面積Sは、ギャップ測定用部材35の高さh(すなわち、下基板31と上基板32との間のギャップd)と一定の関係を持って変化する。ここで、説明を簡単にするため、ギャップ測定用部材35が、圧縮率0の材料からなるものとすると、塗布されたギャップ測定用部材35の体積Vをあらかじめ定めておけば、下基板31と上基板32との間のギャップd(ギャップ測定用部材35の高さh)は、ギャップ測定用部材35の断面積Sに基づいて、d(=h)=V/Sとして算出することができる。
【0026】
なお、工程109において、下基板31と上基板32との間のギャップが所定の限度幅を越えて不均一である場合(予め定めた設定値以上のばらつきを有する場合)には、基板貼合装置10に異常が発生したか、両基板31,32に異常(割れ等)が発生した可能性があるので、コントローラ21により、基板貼合装置10を一時的に停止させ、オペレータコール等の異常処理を行うようにしてもよい。なおここで、下ステージ駆動部26に、下ステージ11をXY平面方向に関して揺動させる揺動機能を設け、工程109にて算出された各測定位置でのギャップに基づいて、下ステージ駆動部26を制御して、下基板31と上基板32との間のギャップが平面方向で一様になるように下ステージ11を揺動させ、上述したような異常の復旧を試みるようにしてもよい。
【0027】
その後、コントローラ21において、下基板31と上基板32との間のギャップが所定値に達したか否かを判断し(工程110)、所定値に達していない場合には、工程107に戻って処理を繰り返す。
【0028】
これに対し、コントローラ21において、下基板31と上基板32との間のギャップが所定値に達したと判断した場合には、下基板31と上基板32との貼り合わせを終了し、気体供給源(図示せず)に接続された大気開放弁15を開き、真空チャンバ13内を大気開放する(工程111)。なおこのとき、下ステージ11に保持された下基板31と上ステージ12に保持された上基板32とはシール剤33を介して貼り合わされ、また、下基板31と上基板32との間の空間には液晶34が一様に充填され、液晶基板が作製される(図4(c)(d)参照)。
【0029】
その後、大気圧下での下基板31と上基板32との間のギャップを検査するため、工程108および109と同様の方法により、ギャップ測定用部材35の形状を測定するとともに(工程112)、各測定位置での下基板31と上基板32との間のギャップを算出する(工程113)。
【0030】
そして、コントローラ21において、下基板31と上基板32との間のギャップが適正か否かを判断し(工程114)、下基板31と上基板32との間のギャップが適正である場合には、上ステージ12による上基板32の保持を解除した後、上ステージ12を上昇させ、上ステージ12から液晶基板を離間させる(工程115)。そして最終的に、下ステージ11による下基板31の保持を解除した後、作製された液晶基板を下流工程へ払い出す(工程116)。なお、この払い出しの際、真空チャンバ13は、上下に分離して、液晶基板の搬出空間を形成する。
【0031】
これに対し、コントローラ21において、下基板31と上基板32との間のギャップが適正でないと判断した場合には、基板貼合装置10を一時的に停止させ、オペレータコール等の異常処理を行う(工程117)。
【0032】
なお、工程112および113で得られた検査結果(各測定位置での下基板31と上基板32との間のギャップ)は、次回の液晶基板の作製における補正データとしてフィードバックしてもよい。具体的には、コントローラ21において、検査結果として得られた下基板31と上基板32との間のギャップに基づいて、上ステージ22を移動させるZ軸モータ23の駆動量に対する補正データを算出し、この補正データに基づいて次回の液晶基板の作製におけるZ軸モータ23の駆動量を変更するようにするとよい。
【0033】
このように本実施の形態によれば、下基板31と上基板32との間に配置されたギャップ測定用部材35の形状の変化に基づいて下基板31と上基板32との間のギャップを算出するようにしているので、真空チャンバ13内で下基板31と上基板32との貼り合わせが行われるような場合でも、下基板31と上基板32との間のギャップを精度良く測定することができる。このため、このような測定結果に基づいて下基板31と上基板32との間のギャップの調整を比較的安価な構成で精度良く行うことができ、最終的に製造される液晶表示パネルの歩留まりを改善するとともに、設備コストを低減することができる。
【0034】
なお、上述した実施の形態においては、コントローラ21により、上ステージ12を所定量ずつ下降させながらギャップ測定用部材35の形状の変化を逐次測定するよう制御しているが(工程107〜110)、これに限らず、上ステージ12を連続的に下降させながらギャップ測定用部材35の形状の変化を一定時間ごとに測定するよう制御してもよい。
【0035】
また、上述した実施の形態においては、工程107〜110において、上ステージ12を所定量ずつ下降させながら下基板31と上基板32との間のギャップを測定する場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、1回目で測定されたギャップと目標ギャップとの比較に基づいて上ステージ12の下降量を決定し、この決定された下降量に基づいて上ステージ12を下降させるようにしてもよい。このようにすることにより、工程107〜110のように設定回数だけ上ステージ12の下降を繰り返す場合に比べて、下基板31と上基板32との間のギャップを、早く目標ギャップに到達させることができる。
【0036】
さらに、上述した実施の形態においては、工程106にて上ステージ12を基準位置まで下降させ、さらに、工程107にて上ステージ12を所定量だけ下降させた後、下基板11と上基板12との間のギャップの測定を開始する場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、1回目のギャップの測定は、工程107を実行することなく、工程106の後に実行するようにしてもよい。
【0037】
また、上述した実施の形態においては、下基板31と上基板32とを貼り合わせるためのシール剤33とは別に設けられたギャップ測定用部材35の形状の変化を利用して下基板31と上基板32との間のギャップを測定しているが、これに限らず、シール剤33自体の形状の変化を利用して下基板31と上基板32との間のギャップを測定するようにしてもよい。また、閉ループ状のシール剤33の内側に滴下された液晶34の形状の変化を利用して下基板31と上基板32との間のギャップを測定するようにしてもよい。
【0038】
さらに、上述した実施の形態においては、ギャップ測定用部材35がシール剤33と同様の紫外線硬化樹脂からなる場合を例に挙げて説明したが、下基板31と上基板32との間のギャップの変化に応じて変化することが可能な部材であれば、これに限らず、真空中で固体または液体の状態をとる任意の材料を用いることができる。また、ギャップ測定用部材35は、下基板31と上基板32とが貼り合わされた後においては必ずしも必要でないので、例えば、熱等により揮発する材料(水等)を用いることも好ましい。
【0039】
さらに、上述した実施の形態においては、ギャップ測定用部材35が円柱形状をとる場合を例に挙げて説明しているが、これに限らず、角柱形状等の任意の形状をとることができる。また、ギャップ測定用部材35の塗布量や塗布幅、塗布高さ等も任意に設定することができる。さらに、ギャップ測定用部材35の塗布位置も任意に設定することができ。
【0040】
さらに、上述した実施の形態においては、下基板31と上基板32との間の距離を変化させるためのZ軸モータ23を上ステージ12側に設ける場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、Z軸モータ23を下ステージ11側に設けたり、上ステージ12側および下ステージ11側の両方に設けるようにしてもよい。
【0041】
さらに、上述した実施の形態においては、下基板31と上基板32との貼り合わせを真空チャンバ13内で行う場合を例に挙げて説明したが、上述したような液晶滴下方式(真空中で2枚の基板を貼り合わせる過程で基板間の空間に液晶を一様に充填する方法)でなく、液晶注入方式(2枚の基板を貼り合わせた後、シール剤の一部に形成された注入口から基板間の空間に液晶を注入する方法)をとる場合には、真空チャンバ13を用いる必要はない。
【0042】
さらに、上述した実施の形態においては、基板貼合装置10を液晶表示パネル用の液晶基板を作製する用途で用いているが、2枚の基板を所定のギャップを保って貼り合わせるものであれば、これに限らず、任意の用途で用いることができる。
【0043】
さらに、上述した実施の形態においては、下基板31と上基板32とを貼り合わせるための接着剤として、シール剤を用いる場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、シール性を有しない接着剤を用いることもできる。
【0044】
なお、上述した実施の形態においては、下基板31と上基板32との相対的な位置合わせを行うためのCCDカメラ16,17および画像処理装置20を用いて、下基板31と上基板32との間に配置されるギャップ測定用部材35の形状を測定するようにしているが、これに限らず、下基板31と上基板32との相対的な位置合わせを行うためのCCDカメラ16,17および画像処理装置20とは別に、下基板31と上基板32との間に配置されるギャップ測定用部材35の形状を測定するための専用のCCDカメラおよび画像処理装置を設けるようにしてもよい。なお、下基板31と上基板32との相対的な位置合わせを行うためのCCDカメラと、下基板31と上基板32との間に配置されるギャップ測定用部材35の形状を測定するためのCCDカメラとを個別に設けた場合には、CCDカメラをX方向、Y方向およびZ方向に移動させるためのカメラ駆動部は、それぞれのCCDカメラに対して共通に設けてもよいし、それぞれのCCDカメラに対して個別に設けてもよい。また、ある特定の方向に移動させるためのカメラ駆動部のみを共通に設け、残りの方向に移動させるためのカメラ駆動部については個別に設けるようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、2枚の基板間のギャップの調整を比較的安価な構成で精度良く行うことにより、最終的に製造される液晶表示パネル等の歩留まりを改善するとともに、設備コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による基板貼合装置の一実施の形態の構成を示す図。
【図2】図1に示す基板貼合装置の下ステージに保持される基板の一例を示す図。
【図3】図1に示す基板貼合装置における基板貼合工程の手順を説明するためのフローチャート。
【図4】図1に示す基板貼合装置における、基板間のギャップの変化に伴うギャップ測定用部材の形状の変化を説明するための図。
【符号の説明】
10 基板貼合装置
11 下ステージ(第1のステージ)
11a,11b 空洞
12 上ステージ(第2のステージ)
13 真空チャンバ
13a,13b 透明体
14 真空排気弁
15 大気開放弁
16,17 CCDカメラ(撮像装置)
18,19 カメラ駆動部
20 画像処理装置
21 コントローラ(演算装置)
22 モータ制御器(制御装置)
23 Z軸モータ(駆動装置)
24,25 紫外線照射用ファイバ
26 下ステージ駆動部
31 下基板
32 上基板
33 シール剤
34 液晶
35 ギャップ測定用部材

Claims (8)

  1. 2枚の基板を接着剤を介して貼り合わせる基板貼合装置において、
    一方の基板を保持する第1のステージと、
    前記第1のステージと対向するように設けられ、前記一方の基板に貼り合わされる他方の基板を保持する第2のステージと、
    前記第1のステージおよび前記第2のステージの少なくとも一方を移動させて、前記第1のステージに保持された前記一方の基板と前記第2のステージに保持された前記他方の基板との間の距離を変化させる駆動装置と、
    前記2枚の基板間に配置され且つ前記2枚の基板間のギャップの変化に応じて変形することが可能なギャップ測定用部材を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置による撮像結果を画像処理して前記ギャップ測定用部材の形状を測定する画像処理装置と、
    前記画像処理装置による測定結果に基づいて前記2枚の基板間のギャップを算出する演算装置とを備えたことを特徴とする、基板貼合装置。
  2. 前記演算装置による算出結果に基づいて前記駆動装置を制御する制御装置をさらに備えたことを特徴とする、請求項1に記載の基板貼合装置。
  3. 前記ギャップ測定用部材は、前記各基板の延在面内の複数箇所に位置していることを特徴とする、請求項1または2に記載の基板貼合装置。
  4. 前記ギャップ測定用部材は、前記2枚の基板を貼り合わせるための接着剤であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の基板貼合装置。
  5. 前記ギャップ測定用部材は、前記2枚の基板を貼り合わせるための接着剤とは別に設けられた部材であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の基板貼合装置。
  6. 2枚の基板を接着剤を介して貼り合わせる基板貼合方法において、
    第1のステージにて一方の基板を保持する工程と、
    前記第1のステージと対向するように設けられた第2のステージにて、前記一方の基板に貼り合わされる他方の基板を保持する工程と、
    前記第1のステージおよび前記第2のステージの少なくとも一方を移動させて、前記第1のステージに保持された前記一方の基板と前記第2のステージに保持された前記他方の基板とを接着剤を介して貼り合わせる工程と、
    前記一方の基板と前記他方の基板とを貼り合わせる過程で、前記一方の基板と前記他方の基板との間に配置されたギャップ測定用部材の形状を測定する工程と、
    前記ギャップ測定用部材の形状の測定結果に基づいて前記一方の基板と前記他方の基板との間のギャップを算出する工程とを含むことを特徴とする、基板貼合方法。
  7. 前記一方の基板と前記他方の基板との間のギャップの算出結果に基づいて前記第1のステージおよび前記第2のステージの少なくとも一方の移動を制御する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載の基板貼合方法。
  8. 2枚の基板を接着剤を介して貼り合わせる基板貼合方法において、
    第1のステージにて一方の基板を保持する工程と、
    前記第1のステージと対向するように設けられた第2のステージにて、前記一方の基板に貼り合わされる他方の基板を保持する工程と、
    前記第1のステージおよび前記第2のステージの少なくとも一方を移動させて、前記第1のステージに保持された前記一方の基板と前記第2のステージに保持された前記他方の基板とを接着剤を介して貼り合わせる工程と、
    前記一方の基板と前記他方の基板とを貼り合わせた後、前記一方の基板と前記他方の基板との間に配置されたギャップ測定用部材の形状を測定する工程と、
    前記ギャップ測定用部材の形状の測定結果に基づいて、貼り合わせ後の前記一方の基板と前記他方の基板との間のギャップを検査する工程とを含むことを特徴とする、基板貼合方法。
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