JP4044399B2 - 全窒素・全りん測定装置および試料水導入装置 - Google Patents

全窒素・全りん測定装置および試料水導入装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、試料水中に含まれる窒素化合物およびりん化合物の測定を行う装置ならびにそれに用いる試料水導入装置に関し、さらに詳述すると、JIS法に準拠して全窒素および全りんの測定を行う全窒素・全りん測定装置ならびにそれに用いる試料水導入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、試料水中に含まれる窒素化合物およびりん化合物の測定を行う装置として、試料水を50〜100℃に加温し、光酸化触媒としてTiO2またはPtやRuO2を添加したTiO2の存在下でその試料水に紫外線を照射して酸化反応を起こさせ、試料水中の窒素化合物とりん化合物とをそれぞれ硝酸イオンとりん酸イオンに変換させた後、硝酸イオンとりん酸イオンをそれぞれ分析する装置が提案されている(特許文献1参照)。この装置は、1台の装置で窒素化合物とりん化合物の両方を分析することができる。
【0003】
【特許文献1】
特許第3237400号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した特許文献1の装置は、JIS−K0102の全窒素測定法および全りん測定法に準拠して試料水中に含まれる全窒素および全りんをそれぞれ測定できるものではなかった。
【0005】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたもので、JIS法に準拠して試料水中に含まれる全窒素および全りんの測定を行うことができる全窒素・全りん測定装置ならびにそれに用いる試料水導入装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するため、下記(1)、(2)の全窒素・全りん測定装置および(3)、(4)の試料水導入装置を提供する。
【0007】
(1)ポンプを用いて試料水槽から反応槽に導入した試料水にアルカリ性ペルオキソ二硫酸カリウムを加え、120℃付近で試料水中の所定成分を加熱分解し、次いで試料水のpHを調整した後、波長220nmの吸光度を測定して試料水中の全窒素を定量する全窒素測定手段と、ポンプを用いて試料水槽から反応槽に導入した試料水にペルオキソ二硫酸カリウムを加え、120℃付近で試料水中の所定成分を加熱分解し、次いで試料水に発色試薬および還元試薬を添加した後、波長880nmの吸光度を測定して試料水中の全りんを定量する全りん測定手段と、 吸光度測定のための分光分析計とを具備する全窒素・全りん測定装置であって、 試料水槽から反応槽への試料水導入手段は、試料水槽とポンプとの間の流路の試料水槽側にリザーバタンク、反応槽側にバッファタンクを介装し、バッファタンク内に水を入れておくとともに、試料水槽内の試料水をポンプで吸引することにより、リザーバタンク内に試料水を導入した後、流路を切り替えてリザーバタンク内の試料水をポンプで押し出すことにより、リザーバタンク内の試料水を反応槽に導入するものであることを特徴とする全窒素・全りん測定装置。
【0008】
(2)前記ポンプはパルスポンプであることを特徴とする(1)の全窒素・全りん測定装置。
【0009】
(3)ポンプを用いて試料水槽から反応槽に試料水を導入する試料水導入装置であって、試料水槽とポンプとの間の流路の試料水槽側にリザーバタンク、反応槽側にバッファタンクを介装し、バッファタンク内に水を入れておくとともに、試料水槽内の試料水をポンプで吸引することにより、リザーバタンク内に試料水を導入した後、流路を切り替えてリザーバタンク内の試料水をポンプで押し出すことにより、リザーバタンク内の試料水を反応槽に導入することを特徴とする試料水導入装置。
【0010】
(4)前記ポンプはパルスポンプであることを特徴とする請求項に記載の試料水導入装置。
【0016】
JIS−K0102の全窒素測定法は、試料水にアルカリ性ペルオキソ二硫酸カリウムを加え、約120℃に加熱して窒素化合物を硝酸イオンに変えるとともに有機物を分解し、次いで試料水のpHを2〜3に調整した後、硝酸イオンによる波長220nmの吸光度を測定して試料水中の全窒素を定量するものである。したがって、本発明の全窒素・全りん測定装置は、前記全窒素測定手段を具備することにより、JIS法に準拠して試料水中に含まれる全窒素の測定を行うことができる。
【0017】
JIS−K0102の全りん測定法は、試料水にペルオキソ二硫酸カリウムを加え、約120℃に加熱してりん化合物をりん酸イオンに変えるとともに有機物を分解し、次いで試料水に発色試薬(モリブデン酸アンモニウム)および還元試薬(L−アスコルビン酸)を添加した後、りん酸イオンによる波長880nmの吸光度を測定して試料水中の全りんを定量するものである。したがって、本発明の全窒素・全りん測定装置は、前記全りん測定手段を具備することにより、JIS法に準拠して試料水中に含まれる全りんの測定を行うことができる。
【0018】
また、本発明の全窒素・全りん測定装置は、前記試料水導入手段を用いたことにより、後述するように、ポンプを試料水で汚すことなく試料水を反応槽に送ることが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明に係る全窒素・全りん測定装置の一例を示すフロー図である。図中302は反応槽、304は試料液槽、306はペルオキソ二硫酸カリウム溶液タンク、308は水酸化ナトリウム溶液タンク、310は塩酸溶液タンク、312はL−アスコルビン酸溶液タンク、314はモリブデン酸アンモニウム溶液タンク、316は亜硫酸水素ナトリウム溶液タンク、318は全窒素標準液タンク、320は全りん標準液タンク、322は純水タンク、324は廃液タンク、326はCOD標準液タンク、328は加熱分解器、330は分光分析計、SV1〜SV14は電磁弁、P1〜P6は試薬ポンプ、P7はエアーポンプ、P8〜P10は送液ポンプ、P11はパルスポンプ、T1はバッファタンク、T2はリザーバタンク、TM1〜TM2は温度センサ、FS1〜FS3はフロートスイッチを示す。
【0020】
本例の全窒素・全りん測定装置は、下記ステップにより、JIS法に準拠して試料水中に含まれる全窒素および全りんの測定を行うものである(図2および図3参照)。
1.パルスポンプP11で試料液槽304中の試料水332をリザーバタンクT2に吸引送液する。
2.電磁弁SV1、SV2を切り替えて、パルスポンプP11でリザーバタンクT2中の試料水を反応槽302に移送する。この試料水はりん測定用試料となる。
3.ペルオキソ二硫酸カリウム溶液306を反応槽302に注入し、試料水と混合する。
4.エアーポンプP7〜加熱分解器(りんライン)328〜反応槽302が導通状態になるようバルブを切り替え、バブリングする。
5.混合後、反応槽302〜加熱分解器(りんライン)328〜パルスポンプP11が導通状態になるようバルブを切り替え、パルスポンプP11で吸引移送する。
6.加熱分解器328内の流路が、空気/試料水/空気の状態になるタイミングでパルスポンプP11を停止する。
7.加熱分解を開始し、30分間加熱する。
8.送液ポンプP8、パルスポンプP11により反応槽302を純水で洗浄する。
9.パルスポンプP11でリザーバタンクT2中の試料水を反応槽302に移送する。この試料水は窒素測定用試料となる。
10.ペルオキソ二硫酸カリウム溶液306および水酸化ナトリウム溶液308を反応槽302に注入し、試料水と混合する。
11.エアーポンプP7〜加熱分解器(窒素ライン)328〜反応槽302が導通状態になるようバルブを切り替え、バブリングする。
12.混合後、反応槽302〜加熱分解器(窒素ライン)328〜パルスポンプP11が導通状態になるようバルブを切り替え、パルスポンプP11で吸引移送する。
13.加熱分解器328内の流路が、空気/試料水/空気の状態になるタイミングでパルスポンプP11を停止する。
14.加熱分解を開始し、30分間加熱する。
15.送液ポンプP8、パルスポンプP11により反応槽302を純水で洗浄する。
16.送液ポンプP9により純水を検出器330〜反応槽302間を循環させながらブランク測定する。
17.パルスポンプP11でりん測定用試料水を反応槽302に戻し、L−アスコルビン酸溶液312を注入し、混合する。
18.送液ポンプP9により試料水を検出器330〜反応槽302間を循環させながらブランク測定する。
19.送液ポンプP9により試料水を循環している状態で、反応槽302にモリブデン酸アンモニウム溶液314を注入し、混合する。
20.送液ポンプP9により試料水を検出器330〜反応槽302間を循環させながら全りんを測定する。
21.測定終了後、送液ポンプP8により排液を行う。
22.送液ポンプP8、パルスポンプP11により反応槽302を純水で洗浄する。
23.パルスポンプP11で窒素測定用試料水を反応槽302に戻し、タンク310内の塩酸溶液を注入し、混合する。
24.送液ポンプP9により試料水を検出器330〜反応槽302間を循環させながら全窒素を測定する。
25.測定終了後、送液ポンプP8により排液を行う。
26.送液ポンプP8、パルスポンプP11により反応槽302を純水で洗浄する。
【0021】
ここで、本例の全窒素・全りん測定装置の分光分析計330について述べる。図4は分光分析計の一例を示す概略構成図である。本例の分光分析計は、220nm以上880nm以下の波長域を必要とする分光分析計において、上記波長域に感度を持つ検出器を用い、上記波長域を回折可能な回折格子を用い、分光を行うために必要な鏡およびレンズを配置したものである。
【0022】
本例の分光分析計において、20は光源部、40は試料セル、60は分光検出部を示す。光源部20において、22は第1光源、24は第2光源、26は第1フィルタ、28は第2フィルタ、30、32、34はそれぞれミラーを示す。分光検出部60において、62はスリット、64はミラー、66は回折格子、68はミラー、70はリニアアレイ検出器(多数の光検出素子がリニアに配列された半導体検出器)を示す。上記リニアアレイ検出器70は、少なくとも220nm以上880nm以下の光を検出可能である。
【0023】
本例の分光分析計は、所定の波長域(検出波長域:本例では220nm以上880nm以下)における複数の特定波長の光(測定光)の特性を測定する場合であって、上記複数の測定光の内の少なくとも1つは、波長が最も短い測定光の波長の2倍以上の波長を有するときに使用される。すなわち、本例では、220nmの測定光および880nmの測定光の2つの特性を測定する。
【0024】
本例の分光分析計では、前記検出波長域を、複数の測定光の内の少なくとも1つの測定光の波長を含み、かつこの少なくとも1つの測定光の波長の2倍以上の波長を含まない複数の波長域(分割波長域)に分割してある。すなわち、本例では、220nm以上880nm以下の検出波長域を、220nm以上440nm未満の第1分割波長域と、440nm以上880nm以下の第2分割波長域とに2分割してある。
【0025】
そして、本例の分光分析計は、光源部20に、前記各分割波長域に対応する光をそれぞれ照射可能な複数の光源を設置してある。すなわち、第1光源22は、220nmより短い波長から440nmより長い波長の光(例えば150nm〜550nmの光)を出射することができる。第2光源24は、440nmより短い波長から880nmより長い波長の光(例えば350nm〜950nmの光)を出射することができる。
【0026】
また、本例の分光分析計は、第1光源22と分光検出部60との間および第2光源24と分光検出部60との間に、それぞれ各分割波長域の下限値未満の波長の光を吸収するフィルタを設置してある。すなわち、第1フィルタ26は220nm未満の波長域の光を吸収し、第2フィルタ28は440nm未満の波長域の光を吸収する。
【0027】
なお、図4の分光分析計では、第1光源22および第2光源24を並列に配置したが、光源部における複数の光源の設置態様に制限はない。例えば、第1光源22、第1フィルタ26、第2光源24、第2フィルタ28を図5に示すように直列に配置することにより、ミラーを省略してもよい。また、第1光源22、第1フィルタ26、第2光源24、第2フィルタ28、ミラー36を図6に示すように傾斜させて配置することにより、1つのミラーを使用するようにしてもよい。
【0028】
本例の分光分析計は、光源部20の複数の光源を別個に点灯させることにより、各分割波長域のスペクトルをそれぞれ取得し、これら各分割波長域のスペクトルを合成して検出波長域のスペクトルを得るものである。この点を図7〜図10を参照して説明する。ここで、第1光源22は220nmより短い波長から440nmより長い波長の光を出射し、第2光源24は440nmより短い波長から880nmより長い波長の光を出射するものとする。また、図7に示すように、第1フィルタ26は220nm未満の波長域の光を吸収し、第2フィルタ28は440nm未満の波長域の光を吸収するものとする。なお、図7では便宜のため図5に示した光源配置態様を記載したので、下記(1)、(2)ではこの配置態様で説明する。
【0029】
(1)まず、図8に示すように、第1光源22のみを点灯させる。第1光源22を出射した光は、第1フィルタ26を通り、試料セル40内の試料水を透過した後、スリット62を通って分光検出部60に入る。この光はミラー64で反射され、回折格子66に照射されて分光される。分光された光はミラー68で反射され、検出器70に受光される。これにより、第1分割波長域のスペクトルが取得される。この場合、220nm未満の波長域の光は第1フィルタ26により吸収される。また、220nm以上440nm未満の波長域のスペクトル(図中斜線部分)がメモリに記憶される。
【0030】
(2)次に、図9に示すように、第2光源24のみを点灯させる。第2光源24を出射した光は、第2フィルタ28および第1フィルタ26を通り、試料セル40内の試料水を透過した後、スリット62を通って分光検出部60に入る。そして、(1)と同様にして第2分割波長域のスペクトルが取得される。この場合、440nm未満の波長域の光は第2フィルタ28により吸収される。また、440nm以上880nm以下の波長域のスペクトル(図中斜線部分)がメモリに記憶される。なお、両分割波長域のスペクトルの取得順序は逆でもよい。
【0031】
(3)その後、図10に示すように、第1分割波長域のスペクトルと第2分割波長域のスペクトルとを合成して、検出波長域(220nm以上880nm以下)のスペクトルを作成する。この合成は、制御部(図示せず)のソフトウェアによって行うことができる。
【0032】
以上のように、本例の分光分析計によれば、多数の光検出素子がリニアに配列された多素子の検出器を用いた分光システムと、波長域を2分割する構造をもった光源を用いることで、駆動部がなく、整数倍数の波長の迷光による妨害のない分光分析計を提供することができる。この分光分析計は、過酷な環境に設置される場合でも、精度の高い分析を長期間にわたって安定に行うことが可能である。
【0033】
すなわち、回折格子を分光素子として利用する分光分析計は、従来から利用されている。その受光部に、ある波長域に感度を持つ検出器を用い、その波長域の光を出射できる光源を用いた場合、光源から出射した光を回折格子に照射し、特定の角度方向に回折される特定の波長の光を検出器が受光することにより、分光された特定の波長のみの光強度を得ることができる。ある波長域のスペクトルを得る場合は、回折格子を回転させることにより、検出器がその波長域の光を受光し、特定の波長域のスペクトルを得ることができる。また、多数の光検出素子がリニアに配列された多素子の検出器を、測定したい波長域の光が回折された場所に設置することにより、回折格子を回転させることなく、特定の波長域のスペクトルを得ることができる。
【0034】
一方、回折格子は、下記(1)式により表されるように、ある特定の角度には、ある波長の整数倍数の波長を有する光がすべて回折される性質を有する。
mλ=d(sinα±sinβ) …(1)
[ただし、mは整数、λは波長(nm)、dは格子定数(mm/gr)、αは回折格子の法線に対する入射角度、βは回折格子の法線に対する回折角度を示す。]
【0035】
そのため、求める波長の光とその整数倍数の波長の光とが、重なった状態で同じ光検出素子に回折される。したがって、上記光検出素子では、求める波長の光強度以外に、その整数倍数の波長の光強度が重なって検出され、この整数倍数の波長の光が求める波長強度に対する妨害光(迷光)となり、測定精度を悪化させる問題があった。
【0036】
従来は上記問題を解決するために、求める波長以外の整数倍数の波長を消去する光学フィルタを光路上に出し入れする駆動部を設けている。しかし、このような駆動部を有する分光分析計は、振動がある場所や、外気温度が変化する場所に設置された場合に、上記駆動部の機械的信頼性の点で長期の連続運転を行うには不向きであった。
【0037】
本例の分光分析計は、上記問題を解決するものである。すなわち、本例の分光分析計では、検出波長域を、少なくとも1つの測定光の波長を含み、かつこの測定光の波長の2倍以上の波長を含まない複数の分割波長域に分割するとともに、各分割波長域のスペクトルをそれぞれ取得し、これら各分割波長域のスペクトルを合成して検出波長域のスペクトルを得るので、前述した求める波長の整数倍数の波長の迷光の妨害を排除して、分光分析を高精度に行うことができる。また、複数の光源を別個に点灯させて各分割波長域のスペクトルを取得し、これら各分割波長域のスペクトルを合成することにより、駆動部を設けることなく検出波長域のスペクトルを得ることができ、そのため分光分析を長期にわたって安定に行うことが可能となる。
【0038】
本例の分光分析計は、例えば、試料中に含まれる物質の濃度測定を行う目的で、吸光光度法、蛍光光度法、発光分光法等の光を利用した測定を行う場合、特に紫外光から可視光までの広い波長域の光を用いる場合に、有効に適用することができる。より具体的には、例えば本例のように水中の全リン濃度、全窒素濃度、有機汚濁度を測定する場合において、220nm(全窒素濃度)、254nm(有機汚濁度および全窒素濃度濁度補正)、546nm(有機汚濁度濁度補正)、880nm(全リン濃度)の各測定光を分析するときなどに、有効に適用することができる。
【0039】
なお、本例の分光分析計は上述の例に限定されるものではなく、例えば下記のような種々の変更が可能である。
▲1▼第1光源22として220nm以上の光を出射する光源(例えば重水素ランプ)を使用し、第1フィルタ26を省略してもよい。また、第2光源24として440nm以上の光を出射する光源(例えばタングステンランプやタングステンハロゲンランプ)を使用し、第2フィルタ28を省略してもよい。
▲2▼検出波長域の分割波長域への分割態様は測定の種類等に応じて適宜設定することができる。例えば、200nm以上1000nm以下の検出波長域において、200nm、400nm、600nm、800nmおよび1000nmの測定光の特性をそれぞれ測定する場合には、上記検出波長域を、200nm以上400nm未満の第1分割波長域、400nm以上800nm未満の第2分割波長域、800nm以上1000nm以下の第3分割波長域に3分割することができる。
【0040】
さらに、本例の全窒素・全りん測定装置は、上述した分光分析計の採用によって、合成によるスペクトル全体の情報を得ることができるので、このスペクトルプロファイルから、試薬の劣化や、セル窓の汚れといった全窒素量および全りん量以外の情報を検知することが可能となる。このような情報の検知例としては、例えば下記の例が挙げられる。
(a)試薬の劣化によって誘発される着色を検知できる波長を用いて(400〜450nm)、還元剤であるアスコルビン酸の劣化を検知する。この場合、例えば、ゼロ液を用いた定期的なゼロ校正のプロセスで、ゼロ液5mlに濃度が11.5g/Lのアスコルビン酸溶液を0.5ml投入した際の400〜450nmの吸光度を測定する。
(b)上記波長帯域が吸光度で例えば0.03以上になったらアスコルビン酸が劣化したとみなす旨のアルゴリズムを設定することで、全窒素・全りん測定装置に必須のアスコルビン酸試薬の劣化の有無を、定期的にチェックできるという効果を生じる。
【0041】
次に、本例の全窒素・全りん測定装置の加熱分解器328について述べる。図11は加熱分解器の一例を示す概略構成図である。本例の加熱分解器において、110は加熱部、112はエアーポンプ、114はパルスポンプ、116は反応槽、118は試料水導入機構、120は薬剤添加機構、122、124、126、128、130、132はそれぞれ電磁弁を示す。なお、図11では便宜のため図1に比べて構成を簡略化している。
【0042】
加熱部110は、図12の正面図に示すように、金属製の円筒状発熱体150の周囲に、2本のPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)製の試料水導入管152、154をスパイラル状に巻き付け、これら試料水導入管152、154の周囲に金属製カバー156を配置したものである。本例の加熱部110は、図13の断面図に示すように、円筒状発熱体150の内部にヒーター158、温度センサ160、過熱防止器162が設置されている。
【0043】
本例の加熱分解器は、試料水の加熱処理を行うに当たり、試料水導入管152、154内において試料水層の前後に気体層を配置した状態で前記試料水層を加熱するもので、具体的には以下の操作を行う。
【0044】
(1)試料水導入機構118により反応槽116内に所定量の試料水170を導入する。
(2)薬剤添加機構120により反応槽116内の試料水170に所定量のペルオキソ二硫酸カリウム溶液を添加する。この場合、後述するように、試料水170と薬剤との混合液の容量は、加熱部110の試料水導入管152の内部容量より小さくする(例えば70%程度)。
(3)電磁弁122を流路A、電磁弁124、128を開、電磁弁126、130を閉、電磁弁132を流路Bとした状態でエアーポンプ112を作動させ、エアーポンプ112により配管内に空気を吸引するとともに、この空気を加熱部110の試料水導入管152を通して配管174の先端から反応槽116内の試料水170にバブリングし、試料水170を攪拌する。所定時間経過後、エアーポンプ112を停止させ、バブリングを停止する。
(4)電磁弁122を流路C、電磁弁124、128を開、電磁弁126、130を閉、電磁弁132を流路Bとした状態でパルスポンプ114を作動させ、配管174の先端から反応槽116内の試料水170を配管内に吸引し、この試料水を加熱部110の試料水導入管152内に導入する。
(5)図14に示すように、加熱部110の試料水導入管152内に試料水層180が形成され、かつ上記試料水層180の前後に気体層(空気層)182、184が配置されたタイミングで、パルスポンプ114を停止させる。すなわち、パルスポンプ114の作動前には反応槽116内の試料水に空気をバブリングしていたので、パルスポンプ114の作動開始時には試料水導入管152内には空気が充満している。次にパルスポンプ114の作動により試料水導入管152内に試料水が導入されるが、本例では反応槽116内の試料水(薬剤との混合液)の容量は、加熱部110の試料水導入管152の内部容量より小さいので、反応槽116内の試料水を全部吸引した後は、反応槽116内には試料水がなくなり、配管174の先端からは空気が吸引される。したがって、配管174の先端から吸引された試料水の前後には空気が存在しているので、試料水導入管152内において試料水層180の前後に気体層182、184が配置されたタイミングで、パルスポンプ114を停止させるものである。
(6)試料水導入管152内において試料水層180および気体層182、184を停止させた状態で、加熱部110により試料水層180を120℃で30分加熱処理する。
(7)試料水導入管152内のりん測定用試料水を分析部(図示せず)に移送し、試料水の分析を行う。この場合、試料水にL−アスコルビン酸溶液およびモリブデン酸アンモニウム溶液を混合する。
【0045】
(8)試料水導入機構118により反応槽116内に所定量の試料水172を導入する。
(9)薬剤添加機構120により反応槽116内の試料水172に所定量のペルオキソ二硫酸カリウム溶液および水酸化ナトリウム溶液を添加する。この場合、試料水172と薬剤との混合液の容量は、加熱部110の試料水導入管154の内部容量より小さくする(例えば70%程度)。
(10)電磁弁122を流路A、電磁弁124、128を閉、電磁弁126、130を開、電磁弁132を流路Dとした状態でエアーポンプ112を作動させ、エアーポンプ112により配管内に空気を吸引するとともに、この空気を加熱部110の試料水導入管154を通して配管174の先端から反応槽116内の試料水172にバブリングし、試料水172を攪拌する。所定時間経過後、エアーポンプ112を停止させ、バブリングを停止する。
(11)電磁弁122を流路C、電磁弁124、128を閉、電磁弁126、130を開、電磁弁132を流路Dとした状態でパルスポンプ114を作動させ、配管174の先端から反応槽116内の試料水172を配管内に吸引し、この試料水を加熱部110の試料水導入管154内に導入する。
(12)図14に示すように、加熱部110の試料水導入管154内に試料水層180が形成され、かつ上記試料水層180の前後に気体層(空気層)182、184が配置されたタイミングで、パルスポンプ114を停止させる。この点は前述したとおりである。
(13)試料水導入管154内において試料水層180および気体層182、184を停止させた状態で、加熱部110により試料水層180を120℃で30分加熱処理する。
(14)試料水導入管154内の窒素測定用試料水を分析部(図示せず)に移送し、試料水の分析を行う。この場合、試料水に塩酸を添加してpH調整を行う。
【0046】
本例の加熱分解器では、試料水層の前後に気体層を配置した状態で試料水層を加熱するので、両気体層に挟まれた試料水は必ず加熱処理が終了している状態となる。したがって、本例の加熱分解器によれば、試料水の加熱処理が終了した部分と、加熱処理が終了していない部分とを明確に分離して、試料水の加熱処理量の再現性を向上させることができる。
【0047】
すなわち、加熱流路に試料水を流して連続加熱処理を行う従来型のフロー式加熱分解器で試料水中の成分を分解する場合、この装置では加熱処理後の試料水が流動し、かつこの試料水の流れが連続しているので、試料水の加熱分解処理が終了した部分と、加熱分解処理が終了していない部分との境界が明確ではなく、試料水の加熱分解処理量の再現性に問題があったが、本例の加熱分解器によれば上記問題を解消することができる。この場合、試料水導入管内において試料水層および気体層を停止させた状態で試料水層を加熱すると、加圧状態となるので分解効率等の点で適当である。
【0048】
なお、加熱分解器は上述の例に限定されるものではなく、例えば下記のような種々の変更が可能である。
▲1▼加熱部の試料水導入管を2本としたが、1本にしてもよく、3本以上にしてもよい。
▲2▼2本の試料水導入管を用いて2種の試料水の加熱処理を順次に行ったが、2種の試料水の加熱処理を同時に行ってもよい。
▲3▼試料水層の前後に気体層を配置する試料水層/気体層形成手段として、反応槽内の試料水と薬剤との混合液の容量を加熱部の試料水導入管の内部容量より小さくし、加熱部の試料水導入管内において試料水層の前後に気体層が配置されたタイミングでパルスポンプを停止させる手段を採用したが、試料水層/気体層形成手段はこれに限定されるものではない。例えば、配管の先端から反応槽内の混合液を所定量(加熱部の試料水導入管の内部容量より小さい量)吸引した時点で、配管の先端を上昇させるなどして混合液から離すことにより配管の先端から空気を吸引し、試料水導入管内において試料水層の前後に気体層が配置されたタイミングでパルスポンプを停止させる手段を採用してもよい。
▲4▼気体層を空気で形成したが、他の気体で形成してもよい。
【0049】
さらに、本例の全窒素・全りん測定装置の試薬ポンプP1〜P6について述べる。試薬ポンプP1〜P6は特殊な定量シリンジポンプであり、図15は上記定量シリンジポンプの一例を示す一部断面概略正面図、図16は一部断面概略側面図である。
【0050】
本例の定量シリンジポンプにおいて、202は金属製の基板、204は金属製の取付板、206は取付板204に固定部材(図示せず)により固定された合成樹脂製のシリンジ、208はシリンジ206の後端側からシリンジ206内に挿入された合成樹脂製のピストンを示す。
【0051】
図中210は、取付板204に固定部材(図示せず)により固定された合成樹脂製の送液管を示す。この送液管210は、軸方向両端側にそれぞれ逆止弁212、214が取り付けられているとともに、その軸方向中間部にシリンジ206の先端側が連結され、送液管210の内部とシリンジ206の内部とは連通している。また、送液管210とシリンジ206とは略T字状に一体的に連結されている。
【0052】
図中216は、基板202に軸218により回動可能に取り付けられた回転板を示す。この回転板216には、シリンジ206から突出したピストン208の後端側所定箇所が、その回転中心220から離れた偏心位置に連結部材222によって連結されている。なお、連結部材222は回転板216に回動可能に取り付けられている。回転板216は、基板202の背面に取り付けられたモータ224が軸218を回転させることによって回転せしめられる。
【0053】
本例の定量シリンジポンプにおいては、取付板204を基板202に軸226によって回動可能に取り付けることにより、シリンジ206をその先端側付近を支点228として振り子運動可能に配設してある。また、モータ224で回転板216を回転させることにより、シリンジ206から突出したピストン208の後端側に円運動を行わせてピストン208を往復動させるようにしてある。
【0054】
上記の点を図面を参照して説明する。まず、図15に示すピストン208が最も前進した状態から、モータ224の作動により回転板216を回転させると、シリンジ206の回転板216に連結された箇所が図15に示した仮想円230に沿って円運動を行い、ピストン208が後退する。この場合、ピストン208は後端側が円運動するので傾斜した状態となるが、シリンジ206はその先端側付近を支点として振り子運動可能であるので、図17に示すように、ピストン208が傾斜するとそれに合わせてシリンジ206も振り子運動により傾斜し、ピストン208の方向とシリンジ206の方向とは常に一致し、ピストン208の往復動は妨げられない。その後、図18に示すピストン208がもっとも後退した状態となり、さらに回転板216が回転すると、図15に示すピストン208が最も前進した状態に戻り、以降は回転板216の回転により上記運動を反復するものである。なお、図17および図18では便宜のため、シリンジ206、ピストン208、送液管210、回転板216および連結部材222のみを示した。
【0055】
本例の定量シリンジポンプは、上述の運動を行うことにより、図15に示すように、ピストン208を後退させたときには、送液管210の軸方向一端側からシリンジ206内に例えば薬剤槽232からチューブ234を介して薬剤を吸引する。また、ピストン208を前進させたときには、送液管210の軸方向他端側からシリンジ206内の薬剤をチューブ236を介して液を例えば反応槽238の試料水中に吐出するものである。この場合、液の吸引・吐出量の調整は、ピストンの円運動の大きさを調節すること、具体的には回転板216へのピストン208の取付位置を調節することによって行うことができる。
【0056】
本例の定量シリンジポンプは、ギヤを使用することなく回転運動を直線運動に変換してピストンを往復動させることができ、そのため製造コストを安くすることが可能である。
【0057】
なお、定量シリンジポンプは、上述の例に限定されるものではなく、例えば下記のような種々の変更が可能である。
▲1▼送液管の軸方向両端側にそれぞれ逆止弁を取り付けたが、逆止弁を開閉弁に代え、所定のタイミングで開閉弁を開閉させるようにしてもよい。また、回転板の所定の位置をマイクロスイッチや光スイッチで検出し、この検出信号で開閉弁を開閉させるようにしてもよい。
▲2▼シリンジおよび送液管を取付板に固定し、取付板を基板に回動可能に取り付けたが、シリンジあるいはシリンジと送液管との連結体を基板に直接取り付けてもよい。
【0058】
また、本例の全窒素・全りん測定装置において試料水を反応槽に導く手段について述べる。図19は、図1に示した全窒素・全りん測定装置の全体フロー図から、試料水を反応槽に導入する手段だけを抽出したフロー図である。図19において、302は反応槽、304は試料液槽、SV1、SV9、SV10は電磁弁、P7はエアーポンプ、P11はパルスポンプ、T1はバッファタンク、T2はリザーバタンクを示す。
【0059】
本例の全窒素・全りん測定装置は、下記ステップによって試料液槽の試料水を反応槽に導く。これにより、パルスポンプを試料水で汚すことなく試料水を反応槽に送ることができる。
▲1▼パルスポンプP11の上方のバッファタンクT1には、移動媒体として純水を入れておく。
▲2▼試料液槽304内の試料水をリザーバタンクT2に入れるために、電磁弁SV1を流路P、電磁弁SV9を流路Q、電磁弁SV10を流路Rにして、試料液槽304内の試料水をパルスポンプP11で吸引する。これにより、リザーバタンクT2に試料水が導入される。
▲3▼リザーバタンクT2に試料水を溜めたら、電磁弁SV1を流路S、電磁弁SV9を流路Q、電磁弁SV10を流路Rにして、リザーバタンクT2内の試料水をパルスポンプP11で押し出す。これにより、リザーバタンクT2の試料水が反応槽302に導入される。
【0060】
したがって、本発明の全窒素・全りん測定装置における試料水槽から反応槽への試料水導入手段は、試料水槽とポンプとの間の流路の試料水槽側にリザーバタンク、反応槽側にバッファタンクを介装し、前記バッファタンク内に水を入れておくとともに、試料水槽内の試料水をポンプで吸引することにより、リザーバタンク内に試料水を導入した後、流路を切り替えてリザーバタンク内の試料水をポンプで押し出すことにより、リザーバタンク内の試料水を反応槽に導入する本発明の試料水導入装置であることが適当である。
【0061】
なお、本例の全窒素・全りん測定装置は、全窒素測定、全りん測定に加えて他の測定、例えばCODやBODの測定を行うようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の全窒素・全りん測定装置によれば、JIS法に準拠して試料水中に含まれる全窒素および全りんの測定を行うことができる。また、本発明の試料水導入装置によれば、ポンプを試料水で汚すことなく試料水を反応槽に送ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る全窒素・全りん測定装置の一例を示すフロー図である。
【図2】本発明における全窒素測定とJIS法における全窒素測定とを比較した図である。
【図3】本発明における全りん測定とJIS法における全りん測定とを比較した図である。
【図4】本発明に用いる分光分析計の一例を示す概略構成図である。
【図5】光源部の他の例を示す概略構成図である。
【図6】光源部の他の例を示す概略構成図である。
【図7】第1フィルタおよび第2フィルタの特性を示す説明図である。
【図8】第1分割波長域のスペクトル取得工程を示す説明図である。
【図9】第2分割波長域のスペクトル取得工程を示す説明図である。
【図10】検出波長域のスペクトル取得工程を示す説明図である。
【図11】本発明に用いる加熱分解器の一例を示す概略構成図である。
【図12】加熱分解器の加熱部を示す正面図である。
【図13】加熱分解器の加熱部を示す断面図である。
【図14】試料水導入管内において試料水層の前後に気体層が配置された状態を示す断面図である。
【図15】図1は本発明に係る定量シリンジポンプの一例を示す一部断面概略正面図である。
【図16】図1のポンプの一部断面概略側面図である。
【図17】図1のポンプにおけるシリンジおよびピストンの動きを説明する図である。
【図18】図1のポンプにおけるシリンジおよびピストンの動きを説明する図である。
【図19】図1に示した全窒素・全りん測定装置における試料水槽から反応槽への試料水導入手段を示すフロー図である。
【符号の説明】
20 光源部
22 第1光源
24 第2光源
26 第1フィルタ
28 第2フィルタ
30 ミラー
32 ミラー
34 ミラー
40 試料セル
60 分光検出部
62 スリット
64 ミラー
66 回折格子
68 ミラー
70 リニアアレイ検出器
110 加熱部
112 エアーポンプ
114 パルスポンプ
116 反応槽
118 試料水導入機構
120 薬剤添加機構
150 発熱体
152 試料水導入管
154 試料水導入管
158 ヒーター
170 試料水
172 試料水
180 試料水層
182 気体層
184 気体層
202 基板
204 取付板
206 シリンジ
208 ピストン
210 送液管
212 逆止弁
214 逆止弁
216 回転板
220 回転中心
224 モータ
228 支点
302 反応槽
304 試料液槽
306 ペルオキソ二硫酸カリウム溶液タンク
308 水酸化ナトリウム溶液タンク
310 塩酸溶液タンク
312 L−アスコルビン酸溶液タンク
314 モリブデン酸アンモニウム溶液タンク
328 加熱分解器
330 分光分析計
SV1〜SV14 電磁弁
P1〜P6 試薬ポンプ
P7 エアーポンプ
P8〜P10 送液ポンプ
P11 パルスポンプ
T1 バッファタンク
T2 リザーバタンク

Claims (4)

  1. ポンプを用いて試料水槽から反応槽に導入した試料水にアルカリ性ペルオキソ二硫酸カリウムを加え、120℃付近で試料水中の所定成分を加熱分解し、次いで試料水のpHを調整した後、波長220nmの吸光度を測定して試料水中の全窒素を定量する全窒素測定手段と、
    ポンプを用いて試料水槽から反応槽に導入した試料水にペルオキソ二硫酸カリウムを加え、120℃付近で試料水中の所定成分を加熱分解し、次いで試料水に発色試薬および還元試薬を添加した後、波長880nmの吸光度を測定して試料水中の全りんを定量する全りん測定手段と、
    吸光度測定のための分光分析計とを具備する全窒素・全りん測定装置であって、
    試料水槽から反応槽への試料水導入手段は、試料水槽とポンプとの間の流路の試料水槽側にリザーバタンク、反応槽側にバッファタンクを介装し、バッファタンク内に水を入れておくとともに、試料水槽内の試料水をポンプで吸引することにより、リザーバタンク内に試料水を導入した後、流路を切り替えてリザーバタンク内の試料水をポンプで押し出すことにより、リザーバタンク内の試料水を反応槽に導入するものであることを特徴とする全窒素・全りん測定装置。
  2. 前記ポンプはパルスポンプであることを特徴とする請求項1に記載の全窒素・全りん測定装置。
  3. ポンプを用いて試料水槽から反応槽に試料水を導入する試料水導入装置であって、試料水槽とポンプとの間の流路の試料水槽側にリザーバタンク、反応槽側にバッファタンクを介装し、バッファタンク内に水を入れておくとともに、試料水槽内の試料水をポンプで吸引することにより、リザーバタンク内に試料水を導入した後、流路を切り替えてリザーバタンク内の試料水をポンプで押し出すことにより、リザーバタンク内の試料水を反応槽に導入することを特徴とする試料水導入装置。
  4. 前記ポンプはパルスポンプであることを特徴とする請求項に記載の試料水導入装置。
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