JP4044124B2 - 漂白活性化剤造粒物 - Google Patents
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R−O−[(EO)a/(PO)b]−H (I)
(式中、Rは炭素数1〜8の炭化水素基を示す。EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基を示す。a及びbは平均付加モル数であり、各々独立して0〜10の数を示す。但し、a、bは同時に0とはならない。)
<(a)成分>
本発明の漂白活性化剤造粒物は、(a)成分として、漂白活性化剤を含有する。本明細書中において、漂白活性化剤とは、無機過酸化物と反応することで有機過酸を生成する化合物を意味する。漂白活性化剤としては、例えば、下記一般式(1)で表されるエステル結合を有する化合物が挙げられる。
R1a−C(=O)−LG (1)
[式中、R1aは、炭素数8〜14の炭化水素基、好ましくは直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基、アリール基又はアルキル基置換アリール基であり、より好ましくは炭素数10〜14の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。LGは脱離基である。]
脱離基LGとしては、例えば、
本発明の漂白活性化剤造粒物は、(b)成分として、多価アルコール及び上記一般式(I)で表される化合物からなる群から選ばれる、常温(25℃)で液体の化合物の1種以上を含有する。例えば、(b)成分は、直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜12、好ましくは2〜9、より好ましくは2〜6の多価アルコールから選択される化合物を含む。
本発明の漂白活性化剤造粒物は、(c)成分として、溶解性及び造粒物物性の観点から、非イオン界面活性剤を含有し得る。本発明の非イオン界面活性剤としては、アルコールにアルキレンオキサイドを付加した非イオン界面活性剤、特に、下記一般式(3)の非イオン界面活性剤が挙げられる。
R3a−O[(EO)c/(PO)d]−H (3)
〔式中、R3a は炭素数10〜18、好ましくは12〜14の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基を示す。EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基を示す。cは平均付加モル数であり0〜20の数、dは平均付加モル数であり0〜20の数を示し、c及びdの両者が同時に0の場合を除く。〕
本発明の漂白活性化剤造粒物は、(d)成分として、バインダー物質を含有し得る。バインダー物質としては、漂白活性化剤造粒物を構成する成分同士を結合させる能力を持つものであれば特に限定されないが、漂白活性化剤造粒物の溶解性の観点から、水及び/又は水溶性有機物が好ましい。水溶性有機物の融点は、漂白活性化剤造粒物の製造時における混合適性の観点から、80℃以下、好ましくは70℃以下、より好ましくは65℃以下である。この水溶性有機物としては、ポリアルキレングリコール(ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等)、炭素数8〜18の飽和又は不飽和脂肪酸等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上を混合して使用してもよい。これらの中でも、ポリエチレングリコール、及びポリプロピレングリコールが好ましく、特にポリエチレングリコールが好ましい。ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールの平均分子量は、漂白活性化剤造粒物の造粒性及び製造時における混合適正を向上させる観点から、600〜20000が好ましく、1000〜10000がより好ましく、2000〜6000が更に好ましい。この平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(溶出液:アクリロニトリルを10質量%含む0.2Mリン酸緩衝液、標準物質:ポリエチレングリコール)により測定される重量平均分子量である。
本発明の漂白活性化剤造粒物は、(a)成分、(b)成分、更に(c)成分、(d)成分に加えて、必要に応じて他の任意成分、例えば、漂白基剤、酵素、炭酸ナトリウム等の無機塩、上記(c)成分以外の界面活性剤、蛍光剤などを配合することもできる。下記にその一例を示す。
本発明の漂白活性化剤造粒物は、上記非イオン界面活性剤((c)成分)以外の界面活性剤として、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、及び両性界面活性剤を含有し得る。本発明の漂白活性化剤造粒物は、陰イオン界面活性剤、特にアルキル硫酸塩及びアルキルエーテル硫酸塩から選ばれる1種以上を0〜50質量%、より好ましくは1〜20質量%配合することが望ましい。アルキル硫酸塩としては炭素数10〜18のナトリウム塩が好ましく、特にラウリル硫酸ナトリウム又はミリスチル硫酸ナトリウムが好ましい。また、アルキルエーテル硫酸塩としてはアルキル基の炭素数が10〜18のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩が好ましく、またナトリウム塩が良好である。ここでポリオキシエチレン基の重合度(POE)は平均1〜10、好ましくは平均1〜5が良好であり、特にポリオキシエチレン(POE=平均2〜5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(POE=平均2〜6)ミリスチルエーテル硫酸ナトリウムが良好である。
本発明の漂白活性化剤造粒物は、漂白活性化剤の安定化剤として固形又は粉末状の酸を添加しても良い。種類は特に限定されないが、例えばギ酸、コハク酸、フマル酸、クエン酸、リン酸、固体酸性を示すゼオライト等が挙げられ、中でもコハク酸及びクエン酸が好ましい。これらの酸は塩を形成していても良く、対イオンはアルカリ金属イオン、アンモニウムイオン等である。これらの含有量は、本発明の漂白活性化剤造粒物中において0.5〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。
本発明の漂白活性化剤造粒物は、再汚染防止剤も配合して造粒することができる。その場合の再汚染防止剤は、特に限定されないが、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース等の再汚染防止剤を必要に応じて添加することができる。
本発明の漂白活性化剤造粒物は、溶解促進剤も配合して造粒することができる。その場合の溶解促進剤は、特に限定されないが、尿素、尿素誘導体、チオ尿酸、パラトルエンスルホン酸塩、水溶性無機塩類等の溶解促進剤を必要に応じて添加することができる。
本発明の漂白活性化剤造粒物は、造粒に際して、造粒性等を改善する目的でボウショウ、ゼオライト等の無機塩などを賦形剤として添加することができる。その場合の使用量としては1〜40質量%が好ましく、5〜20質量%がより好ましい。また、平均粒径は1〜100μm程度のものを用いると良い。
本発明の漂白活性化剤造粒物は、外観等を改善する目的で、顔料、色素等を着色剤として配合してもよい。このような着色剤としては、例えばフタロシアニングリーン(C.I.Pigment7,36,37,38等)やウルトラマリンブルー(C.I.Pigment Bule29等)を用いることができ、配合量は造粒物中に0.01〜1質量%、特に0.05〜0.5質量%が好ましい。
本発明の漂白活性化剤造粒物は、流動性や非ケーキング性の点から、表面被覆剤によって表面改質を行っても良い。表面被覆剤としては、例えば、アルミノ珪酸塩、珪酸カルシウム、二酸化珪素、ベントナイト、タルク、クレイ、非晶質シリカ誘導体、結晶性シリケート化合物等のシリケート化合物、金属石鹸、粉末の界面活性剤等の微粉体、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸とマレイン酸のコポリマー又はその塩等のポリカルボン酸塩等の水溶性ポリマー、脂肪酸等が挙げられる。
本発明の漂白活性化剤造粒物は、(a)成分及び(b)成分を混合することにより製造し得る。更に、本発明の漂白活性化剤造粒物は、(a)成分、(b)成分、(c)成分、及び(d)成分を混合することにより製造し得る。例えば(a)成分、(b)成分、(c)成分、及び(d)成分を溶融混合し、次いで得られた混合物に押出造粒等の造粒を施すことにより製造し得る。
(i):(b)成分と(c)成分との液状混合物に、(a)成分及び(d)成分を同時に添加して混合する方法、
(ii):(a)成分又は(d)成分のいずれか一方に、(b)成分と(c)成分との液状混合物を添加し、次いで(a)成分又は(d)成分の他方を添加する方法、
(iii):(a)成分と(d)成分との混合物に、(b)成分と(c)成分との液状混合物を添加する方法等が挙げられる。この中でも特に、製造時における混合適性の観点から、上記(ii)の方法、特に(a)成分と、(b)成分と(c)成分との液状混合物とを先に混合し、これに、更に(d)成分を添加する方法が好ましい。
(1):(b)成分と(d)成分との液状混合物に、(a)成分及び(c)成分を同時に添加して混合する方法、
(2):(a)成分又は(c)成分のいずれか一方に、(b)成分と(d)成分との液状混合物を添加し、次いで(a)成分又は(c)成分の他方を添加する方法、
(3):(a)成分と(c)成分との混合物に、(b)成分と(d)成分との液状混合物を添加する方法等が挙げられる。この中でも特に、製造時における混合適性の観点から、上記(3)のように(a)成分と(c)成分との混合物に、(b)成分と(d)成分との液状混合物を添加する方法が好ましい。
本発明の漂白剤組成物は、上記漂白活性化剤造粒物(I)と、無機過酸化物(II)とを含有し、漂白洗浄剤組成物として使用する場合は、更に、界面活性剤含有洗剤粒子(III)を含有する。
本発明で使用する無機過酸化物(II)としては、過硼酸塩類、過炭酸塩類を挙げることができ、特に環境安全性の点から過炭酸塩が好ましい。また、ゼオライトを含有する組成物に過炭酸塩を使用する場合は例えばパラフィン、硼酸塩、過硼酸塩、アルコールのエチレンオキシド付加物、ポリエチレングリコール、珪酸化合物から選ばれる一種以上で被覆した過炭酸塩が好ましい。
本発明では洗浄性能を付与する目的で、漂白剤組成物に界面活性剤含有洗剤粒子(III)を配合することができる。界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン界面活性剤等が挙げられる。具体的には、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩又はそのエステル等の陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチレン又はポリオキシプロピレン或いはこれらのコポリマー、ポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、高級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキシド付加物、蔗糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤、アミンオキシド、スルホベタイン、カルボベタイン等の両性界面活性剤、或いは第4級アンモニウム塩類等の陽イオン界面活性剤が挙げられる。界面活性剤は、界面活性剤含有洗剤粒子中に好ましくは10〜60質量%、特に好ましくは20〜50質量%配合される。
下記式(I)の漂白活性化剤〔以下、漂白活性化剤(I)という〕8.45kg、コハク酸(川崎化成工業(株)製)0.26kg、グリセリン(花王(株)製:日本薬局方)0.39kgを混合機(ホソカワミクロン(株)製:ナウターミキサーNX-S型)に仕込み、ジャケット温度80℃、自転回転数121rpm、公転回転数5.5rpmで混合・昇温し、粉体の温度が60℃になった時点で予め70℃で溶融したポリエチレングリコール(花王(株)製:K-PEG6000LA)3.9kgを加え、更に25分混合を行った後に混合物を抜き出した。次に、得られた混合物を押出し造粒機(不二パウダル製:ペレッターダブルEXD-60)により孔径700μmのスクリーンを通して押出して圧密化した。得られた押出し物を冷却した後、整粒機(不二パウダル製:フラッシュミルFL200)にて解砕し、分級によって粒径を350-1410μmに調整して漂白活性化剤造粒物を得た。
漂白活性化剤(I)8.45kg、陰イオン界面活性剤(花王(株)製:エマール10パウダー(以下、E-10Pと呼ぶ))1.5kg、コハク酸(川崎化成工業(株)製)0.26kg、グリセリン(花王(株)製:日本薬局方)0.59kgを混合機(ホソカワミクロン(株)製:ナウターミキサーNX-S型)に仕込み、ジャケット温度80℃、自転回転数121rpm、公転回転数5.5rpmで混合・昇温し、粉体の温度が60℃になった時点で予め70℃で溶融したポリエチレングリコール(花王(株)製:K-PEG6000LA)2.21kgを加え、更に25分混合を行った後に混合物を抜き出した。次に、得られた混合物を押出し造粒機(不二パウダル製:ペレッターダブルEXD-60)により孔径700μmのスクリーンを通して押出して圧密化した。得られた押出し物を冷却した後、整粒機(不二パウダル製:フラッシュミルFL200)にて解砕し、分級によって粒径を350-1410μmに調整して漂白活性化剤造粒物を得た。
非イオン界面活性剤(花王(株)製:エマルゲンKS108S95)0.65kgとグリセリン(花王(株)製:日本薬局方)0.39kgとの予備混合物、漂白活性化剤(I)8.45kg、コハク酸(川崎化成工業(株)製)0.26kgを混合機(ホソカワミクロン(株)製:ナウターミキサーNX-S型)に仕込み、ジャケット温度80℃、自転回転数121rpm、公転回転数5.5rpmで混合・昇温し、粉体の温度が60℃になった時点で予め70℃で溶融したポリエチレングリコール(花王(株)製:K-PEG6000LA)3.25kgを加え、更に25分混合を行った後に混合物を抜き出した。次に、得られた混合物を押出し造粒機(不二パウダル製:ペレッターダブルEXD-60)により孔径700μmのスクリーンを通して押出して圧密化した。得られた押出し物を冷却した後、整粒機(不二パウダル製:フラッシュミルFL200)にて解砕し、分級によって粒径を350-1410μmに調整して漂白活性化剤造粒物を得た。
非イオン界面活性剤(花王(株)製:エマルゲンKS108S95)0.33kgとグリセリン(花王(株)製:日本薬局方)0.13kgとの予備混合物、漂白活性化剤(I)9.49kg、陰イオン界面活性剤(花王(株)製:E-10P)1.50kg、コハク酸(川崎化成工業(株)製)0.26kgを混合機(ホソカワミクロン(株)製:ナウターミキサーNX-S型)に仕込み、ジャケット温度80℃、自転回転数121rpm、公転回転数5.5rpmで混合・昇温し、粉体の温度が60℃になった時点で予め70℃で溶融したポリエチレングリコール(花王(株)製:K-PEG6000LA)1.3kgを加え、更に25分混合を行った後に混合物を抜き出した。次に、得られた混合物を押出し造粒機(不二パウダル製:ペレッターダブルEXD-60)により孔径700μmのスクリーンを通して押出して圧密化した。得られた押出し物を冷却した後、整粒機(不二パウダル製:フラッシュミルFL200)にて解砕し、分級によって粒径を350-1410μmに調整して漂白活性化剤造粒物を得た。
グリセリン(花王(株)製:日本薬局方)の量を0.26kgに変更し、非イオン界面活性剤(花王(株)製:エマルゲンKS108S95)の量を0.26kgに変更し、ポリエチレングリコール(花王(株)製:K-PEG6000LA)の量を1.24kgに変更した他は実施例4と同条件にて造粒物を作製した。
グリセリン(花王(株)製:日本薬局方)の量を0.026kgに変更し、非イオン界面活性剤(花王(株)製:エマルゲンKS108S95)の量を0.65kgに変更し、ポリエチレングリコール(花王(株)製:K-PEG6000LA)の量を1.08kgに変更した他は実施例4と同条件にて造粒物を作製した。
漂白活性化剤(I)の量を9.1kgに変更し、グリセリン(花王(株)製:日本薬局方)の量を0.26kgに変更し、陰イオン界面活性剤(花王(株)製:E-10P)の量を1.69kgに変更し、コハク酸(川崎化成工業(株)製)の量を0.39kgに変更し、ポリエチレングリコール(花王(株)製:K-PEG6000LA)の量を1.17kgに変更し、かつ非イオン界面活性剤を花王(株)製エマルゲンKS108S95から花王(株)製エマルゲンKS110S95に変更し、この非イオン界面活性剤(花王(株)製:エマルゲンKS110S95)を0.39kg配合した他は実施例4と同条件にて造粒物を作製した。
グリセリンの代わりにジエチレングリコールモノブチルエーテルを0.26kg配合した以外は実施例7と同条件にて造粒物を作製した。
グリセリンの代わりにエチレングリコールを0.26kg配合した以外は実施例7と同条件にて造粒物を作製した。
グリセリンの代わりにプロピレングリコールを0.26kg配合した以外は実施例7と同条件にて造粒物を作製した。
漂白活性化剤(I)の量を9.75kgに変更し、グリセリン(花王(株)製:日本薬局方)の量を0.065kgに変更し、非イオン界面活性剤(花王(株)製:エマルゲンKS108S95)の量を0.46kgに変更し、陰イオン界面活性剤(花王(株)製:E-10P)の量を1.43kgに変更し、ポリエチレングリコール(花王(株)製:K-PEG6000LA)の量を1.04kgに変更した他は実施例4と同条件にて造粒物を作製した。
漂白活性化剤(I)の代わりにテトラアセチルエチレンジアミンを9.1kg配合した以外は実施例7と同条件にて造粒物を作製した。
漂白活性化剤(I)8.45kg、コハク酸(川崎化成工業(株)製)0.26kgを混合機(ホソカワミクロン(株)製:ナウターミキサーNX-S型)に仕込み、ジャケット温度80℃、自転回転数121rpm、公転回転数5.5rpmで混合・昇温し、粉体の温度が60℃になった時点で予め70℃で溶融したポリエチレングリコール(花王(株)製:K-PEG6000LA)4.29kgを加え、更に25分混合を行った後に混合物を抜き出した。次に、得られた混合物を押出し造粒機(不二パウダル製:ペレッターダブルEXD-60)により孔径700μmのスクリーンを通して押出して圧密化した。得られた押出し物を冷却した後、整粒機(不二パウダル製:フラッシュミルFL200)にて解砕し、分級によって粒径を350-1410μmに調整して漂白活性化剤造粒物を得た。
漂白活性化剤(I)9.49kg、陰イオン界面活性剤(花王(株)製:E-10P)1.24kg、コハク酸(川崎化成工業(株)製)0.26kgを混合機(ホソカワミクロン(株)製:ナウターミキサーNX-S型)に仕込み、ジャケット温度80℃、自転回転数121rpm、公転回転数5.5rpmで混合・昇温し、粉体の温度が60℃になった時点で予め70℃で溶融したポリエチレングリコール(花王(株)製:K-PEG6000LA)2.02kgを加え、更に25分混合を行った後に混合物を抜き出した。次に、得られた混合物を押出し造粒機(不二パウダル製:ペレッターダブルEXD-60)により孔径700μmのスクリーンを通して押出して圧密化した。得られた押出し物を冷却した後、整粒機(不二パウダル製:フラッシュミルFL200)にて解砕し、分級によって粒径を350-1410μmに調整して漂白活性化剤造粒物を得た。
ポリエチレングリコール(花王(株):K-PEG6000LA)の量を1.43kgに変更し、グリセリンを配合しない他は実施例7と同条件にて造粒物を作製した。
グリセリンの代わりにソルビトールを0.26kg配合した以外は実施例7と同条件にて造粒物を作製した。
非イオン界面活性剤(花王(株)製:エマルゲンKS108S95)の量を0.52kgに変更し、グリセリンを配合しない他は実施例11と同条件にて造粒物を作製した。
ポリエチレングリコール(花王(株):K-PEG6000LA)の量を1.43kgに変更し、グリセリンを配合しない他は実施例12と同条件にて造粒物を作製した。
水温20℃又は10℃のイオン交換水を用い、実施例又は比較例で得られた漂白活性化剤造粒物を7質量%添加し、マグネチックスターラーにより攪拌混合(スターラーピース:長さ30mm、直径5mm、回転数:350rpm)し、イオン交換水の電気伝導度の変化を電気伝導度計で経時的に測定した。イオン交換水中の漂白活性化剤造粒物のとけ残りがないのを確認した後、次式によって溶解率(%)を求め、90%(質量基準)溶解するのに必要な時間をT-90溶解時間として示した。
溶解率(%)=(電気伝導度値/電気伝導度の最大値)×100
縦10cm、横6cm、高さ4cmの紙製の箱に、実施例又は比較例で得られた漂白活性化剤造粒物を120g入れ、縦9.5cm、横5.5cmのアクリル板で落し蓋をし、この蓋の上に250gの重りをのせ、30℃/50%Rhの環境中に4日間保存した。その後、重り及びアクリル板を除去し、漂白活性化剤造粒物の固まりの程度を目視及び手触りで以下のように判定した。
I…ほとんど固まりはない。
II…多少固まりが発生するが、軽く触る程度で固まりが崩壊し粒状に戻る。
III…固まりが多く発生する。
IV…全体的に固まり、ハンドリング性に問題がある。
1Lビーカーにイオン交換水1Lを入れ、これにLAS(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)の5質量%水溶液を3ml、炭酸ナトリウムの5質量%水溶液を3ml、過酸化水素の0.2質量%水溶液を10ml添加した水溶液をマグネチックスターラー(直径10mm、長さ30mmの円柱形のスターラーピースを使用)で1分攪拌(100rpm)した。その後、実施例又は比較例で得られた漂白活性化剤造粒物を0.05g添加して、任意の時間(2分間、5分間、及び10分間)攪拌し、0.3%カタラーゼ水溶液10mlを加え、更に1分間攪拌した。この溶液に10質量%ヨウ化カリウム溶液10mlと20質量%硫酸溶液20mlを添加した。次に、0.02mol/lのチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定を行い、下式によって有機過酸生成率を算出した。結果は図1、2および表6に示した。
上記実施例1〜12及び比較例1〜6で得られた一部の漂白活性化剤造粒物を用いて漂白剤組成物及び漂白洗浄剤組成物を調製し、以下の評価を行った。各組成物の調製に用いた成分は以下のものである。
特開昭59−196399号公報の実施例1に基づきメタホウ酸ナトリウム・4水和物で被覆した過炭酸ナトリウム(5%被覆)。過炭酸ナトリウムは、日本パーオキサイド社製のものを用いた。
直鎖アルキル(炭素数12)ベンゼンスルホン酸ソーダ2000g、ラウリル硫酸ナトリウム500g、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(日本触媒製エマルゲン510L)300g、アクリル酸−マレイン酸コポリマー(BASF製ソカランcp−5)300g、牛脂脂肪酸ナトリウム300g、炭酸ソーダ600g、1号シリケート1500g、4A型ゼオライト1500g、バランス量のぼう硝、PEG(重量平均分子量13000)100gから50%固形分の水スラリーを調製し、これを噴霧乾燥(乾燥温度190℃)して得られた粒子をハイスピードミキサー(深江工業製FS−GC−10型)に入れ、さらにポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO平均付加モル数8)500g、4A型ゼオライト1500gを添加し、造粒を行い得た界面活性剤含有洗剤粒子。平均粒径:430μm、嵩密度:780g/L。
・アルカリプロテアーゼ:花王(株)製KAP4.3G
・炭酸ナトリウム:セントラル硝子(株)製
・硫酸ナトリウム:四国化成(株)製
漂白剤組成物を漂白活性化剤の濃度が0.05質量%になるように10℃、500mlの水道水に溶解させ、下記の通り調製したカレー汚染布(親油性汚れ)5枚ずつを30分間浸漬させた。その後水道水ですすぎ、乾燥させて、次式により漂白率を算出した。
ハウス食品製レトルトカレー(カレーマルシェ)の固形分をメッシュで除去した後、得られた液を煮沸するまで加熱した。この液に木綿金布#2003を浸し、約15分間煮沸した。そのまま火からおろし約2時間程度放置し室温まで放置した後、布を取りだし、余分に付着しているカレー液をへらで除去し、自然乾燥させた。その後プレスし、10cmラ10cmの試験片として実験に供した。
漂白洗浄剤組成物を漂白活性化剤の濃度が0.003質量%になるように10℃、1Lの水道水に溶解させ、上記の通り調製したカレー汚染布(親油性汚れ)5枚入れてターゴトメーターにて100rpmで洗浄した。洗浄条件は洗浄時間:10分、硬度:4ーDH、水温:10℃、すすぎ:水道水にて5分で行った。漂白率は上記と同様の方法で算出した。
1Lビーカーにイオン交換水1Lを入れ、これにLAS(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)の5質量%水溶液を3ml、炭酸ナトリウムの5質量%水溶液を3ml添加した水溶液をマグネチックスターラー(直径10mm、長さ30mmの円柱形のスターラーピースを使用)で1分攪拌(100rpm)した。その後、実施例又は比較例で得られた漂白剤組成物を、漂白活性化剤造粒物が0.05gとなるように添加して、5分間攪拌した後、0.3%カタラーゼ水溶液10mlを加え、更に1分間攪拌した。この溶液に10質量%ヨウ化カリウム溶液10mlと20質量%硫酸溶液20mlを添加した。次に、0.02mol/lのチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定を行い、下式によって有機過酸生成率を測定した。
Claims (13)
- (a)成分:漂白活性化剤、並びに(b)成分:多価アルコール及び下記一般式(I)で表される化合物からなる群から選ばれる、常温(25℃)で液体の化合物の1種以上を0.1〜10質量%含む漂白活性化剤造粒物。
R−O−[(EO)a/(PO)b]−H (I)
(式中、Rは炭素数1〜8の炭化水素基を示す。EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基を示す。a及びbは平均付加モル数であり、各々独立して0〜10の数を示す。但し、a、bは同時に0とはならない。) - (b)成分が、常温(25℃)で液体の多価アルコールである請求項1に記載の漂白活性化剤造粒物。
- (b)成分が、エチレングリコール、グリセリン、及びプロピレングリコールからなる群から選択される1種以上の多価アルコールである請求項1又は2に記載の漂白活性化剤造粒物。
- 更に、(c)成分:非イオン界面活性剤を含有する請求項1〜3いずれか1項に記載の漂白活性化剤造粒物。
- 更に、(d)成分:バインダー物質を含有する請求項1〜4いずれか1項に記載の漂白活性化剤造粒物。
- (d)成分のバインダー物質が、ポリアルキレングリコールである請求項5記載の漂白活性化剤造粒物。
- (d)成分の重量平均分子量が、600〜20000である請求項5又は6に記載の漂白活性化剤造粒物。
- (d)成分のバインダー物質が、重量平均分子量2000〜20000のポリエチレングリコールもしくはポリプロピレングリコール、又は炭素数8〜18の飽和もしくは不飽和脂肪酸である、請求項5〜7の何れか1項記載の漂白活性化剤造粒物。
- (c)成分を0.1〜10質量%、そして(d)成分を1〜30質量%含有する、請求項5〜8いずれか1項に記載の漂白活性化剤造粒物。
- (c)成分が融点30℃以下であり、そして(d)成分が融点80℃以下である、請求5〜9いずれか1項に記載の漂白活性化剤造粒物。
- 請求項1〜10いずれか1項に記載の漂白活性化剤造粒物及び無機過酸化物を含有する漂白剤組成物。
- 更に、界面活性剤含有洗剤粒子を含有する請求項11記載の漂白剤組成物。
- 請求項1〜10の何れか1項記載の漂白活性化剤造粒物の製造方法であって、
(b)成分を含む液状物を(a)成分と混合する工程を有する漂白活性化剤造粒物の製造方法。
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