JP4043444B2 - 塗布処理装置及び塗布処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばマスク基板などの角型の基板の表面に塗布膜形成成分及び溶剤を含む塗布液を薄膜状に塗布する塗布処理装置及び塗布処理方法に関する。
半導体デバイスやLCDの製造プロセスにおいてはフォトリソグラフィ技術を用いた処理が行われる。この処理は、例えば半導体基板、ガラス製のマスク基板などの被処理基板の表面にレジストなどの所定の塗布液を薄膜状に塗布し、乾燥させて成膜した後、基板を露光してから現像処理を行って所望のパターンを得る、一連の工程により行われる。
前記被処理基板の一つである角型の基板の表面に例えばレジストなどの薄膜を形成する手法の一つとして、スピンコーティングによるものが知られている。このスピンコーティングについて図13を用いて簡単に述べておく。図中1は、例えばマスク基板などの角型の基板Gを水平姿勢に保持するスピンチャックであり、このスピンチャック1上の基板Gの表面中央部から僅かに浮かせた位置に塗布液ノズル11が設けられている。そしてスピンチャック1により基板Gを鉛直軸回りに回転させると共に基板Gの表面に例えばレジスト成分とシンナーなどの溶剤とを混ぜ合わせてなる塗布液(レジスト液)を供給すると、遠心力の作用により塗布液は基板Gの表面全体に広がって薄膜状に液膜を形成する。次いで塗布液の供給を止めた後に、更に基板Gを回転させてシンナーを蒸発させるいわゆるスピン乾燥を行うことによりレジスト成分が残ってレジスト膜を形成する。このようにスピンコーティングでは基板Gを回転させることにより、余分な塗布液を振り切って塗布液を薄膜状に広げている。
ところで上述のようなスピンコーティング法を用いて基板の表面に塗布膜を形成する場合、回転半径が異なる中心部と周縁部との間で周速度に差が生じてしまう。またスピンコーティング時には概略的な説明をすると、基板Gに内接する円形領域については塗布液から蒸発する溶剤蒸気の渦が存在するが、それよりもはみ出た角部の通過領域は前記渦よりも外側に位置するので新鮮な空気を多く取り込んだ渦流になり、そのため隅部における溶剤の揮発速度が内側よりも早くなる。このように隅部と中央部との間で溶剤の蒸発速度に差があると、基板の表面に形成される塗布膜12は、例えば図14に模式的に示すように、隅部の膜厚が中心部よりも高く跳ね上がってしまう角型基板に特有の形状となる。このような形状の塗布膜では露光、現像に影響し使用することができない場合もあり、基板の歩留まり低下の原因にされている。
この指摘に対する対応策の一つに、例えば図15に示すように、基板Gを囲むカップ15の内周に当該基板Gの隅部の表面と対向するようにして気流規制リング14を設けることにより、基板Gの隅部の溶剤の蒸発速度を抑えて膜厚の均一化を図ることが報告されている(例えば、特許文献1参照。)。即ち、カップ15内は排気されており、また基板Gが回転しているため、カップ15の上方から基板Gの表面に向かう気流(ダウンフロー)が形成されるが、気流規制リング14を設けることによりダウンフローの当たる領域を基板Gの隅部よりも内側に規制し、これにより隅部の通過領域における渦流の溶剤蒸気の濃度を高め、隅部における溶剤の蒸発を抑えることで膜の盛り上がりを低減している。
特開平11−70354号公報(第1実施例、図2)
しかしながら上述の塗布処理には以下のような問題があった。即ち、気流規制リング14の内径が例えば1mm変るだけで隅部の膜の跳ね上がり方が変ってしまうといったように、気流規制リング14の内径が塗布膜の膜厚プロファイルに敏感に効いてくるので、塗布液の種類、膜厚の目標値、及び所定の面内均一性を確保しなければならない基板G上の領域など、塗布条件が変ればそれに応じて適切な内径の気流規制リング14を用意しなければならなかった。近年、塗布・現像によるマスク基板の製造は従来の少品種大量生産型の生産形態から多品種少量生産型に移行しつつあり、各品種毎に適切な内径の気流規制リング14を用意し、共通のユニットで気流規制リング14を各品種に応じて取り替えるようにしたのではその作業に手間がかかってしまう懸念がある。また各品種毎に専用の塗布ユニットを用意したのではユニットの数が多くなって工程が複雑になる懸念がある。
また将来的に膜厚の更なる薄膜化が要求された場合、基板Gの回転速度を現状よりも高速しなければならない。しかしながら回転速度を高速にすると隅部と内側領域との間で速度の差が大きくなり、その分溶剤の乾燥速度の差が大きくなってしまうので、結果として基板Gの隅部と内側領域との間で塗布膜の膜厚差がより拡大される懸念がある。このように隅部と内側領域との間で蒸発速度の差が大きくなりすぎると、気流規制リング14の内径を変更するだけで対応するには限界がある場合がある。
本発明はこのような事情に基づいてなされたものであり、その目的は角型の基板の表面に所定の塗布液を塗布して塗布膜を形成するにあたり、膜厚の面内均一性を確保することのできる塗布処理装置および塗布処理方法を提供することにある。
本発明の塗布処理装置は、塗布膜形成成分及び溶剤を含む塗布液を角型の基板の表面に塗布し、この基板を鉛直軸回りに回転させることにより基板の表面に薄膜状に塗布液を広げる塗布処理装置において、
前記基板を水平に保持する基板保持部と、
この基板保持部上の基板を鉛直軸回りに回転させる回転機構と、
前記基板保持部を囲むように設けられ、その内部雰囲気を排気するための排気路が接続されたカップと、
基板の表面に塗布液を供給する塗布液ノズルと、
前記基板保持部に保持された基板の隅部表面と対向して設けられ、この基板上の気流を規制する気流規制リングと、
この気流規制リングを昇降させる昇降機構と、
塗布液の種類、塗布膜の目標膜厚、及び塗布工程時の基板の回転数の組み合わせと気流規制リングの高さの設定値とを対応付けたデータを記憶する記憶部と、
前記記憶部から塗布液の種類、塗布膜の目標膜厚、及び塗布工程時の基板の回転数の組み合わせに対応する気流規制リングの高さの設定値を読み出して、前記昇降機構を介して基板に対する気流規制リングの高さを制御する制御部と、を備え、
前記高さの設定値の範囲においては、気流規制リングと前記カップとの隙間は、当該隙間から外部雰囲気の気体が流入することによる基板の周縁部の気流の乱れが起こらずかつ昇降に支障のない大きさとなっていることを特徴とする。
前記塗布処理装置において、前記気流規制リングは、前記カップの内周に沿って設けられている構成を採用できる。前記記憶部は、塗布処理中の基板の回転数のプロファイルにおける基板の回転数に応じて気流規制リングの高さを変更するためのデータを記憶し、前記制御部は、基板の塗布処理中に前記データに基づいて気流規制リングの高さを制御する構成としてもよい。また前記記憶部は、所定値以上の面内均一性が得られる基板表面の目標領域を前記組み合わせの中に更に含めるようにしてもよい。
更には、前記昇降機構により昇降される支持部材を備え、気流規制リングはこの支持部材に着脱自在に設けられいて、互いに内径が異なる気流規制リングの間で交換可能なように構成してもよい。また基板表面上に形成される気流に溶剤を蒸気またはミストとして供給する溶剤供給部を備えるようにしてもよく、この場合、溶剤供給部は気流規制リングに設けられた溶剤流路と気流規制リングの下面に開口する溶剤供給口とを含む構成にしてもよい。
本発明の塗布処理方法は、その内部雰囲気を排気するための排気路が接続されたカップ内に設けられた基板保持部に角型の基板を水平に保持させると共に基板の隅部表面に気流規制リングを対向させる工程と、
塗布液の種類、塗布膜の目標膜厚、及び塗布工程時の基板の回転数の組み合わせと気流規制リングの高さの設定値とを対応付けたデータを記憶した記憶部から前記データを読み出し、前記組み合わせに対応する気流規制リングの高さの設定値を読み出して、前記昇降機構を介して基板に対する気流規制リングの高さを制御する工程と、
塗布膜形成成分及び溶剤を含む塗布液を前記基板の表面に供給すると共に前記基板保持部を鉛直軸周りに回転させることにより、前記気流規制リングにより基板上の気流が規制された状態で当該基板の表面に塗布液を広げる工程と、を含み、
前記高さの設定値の範囲においては、気流規制リングと前記カップとの隙間は、当該隙間から外部雰囲気の気体が流入することによる基板の周縁部の気流の乱れが起こらずかつ昇降に支障のない大きさとなっていることを特徴とする。
本発明によれば、気流規制リングを昇降自在に設けているため、例えば塗布条件の異なる基板を処理する場合であってもその高さ位置を適正に設定することにより、基板の隅部表面に当たる気流を制御できるので、基板の隅部表面に塗布された塗布液の蒸発速度が抑えられて当該基板の面内で溶剤の蒸発速度が揃えられる。このため基板の隅部表面にある塗布液がその内側にある塗布液よりも早く乾燥してその膜厚が厚くなるのを抑えることができ、結果として基板の表面に面内均一な塗布膜を形成することができる。従って気流規制リングを交換しなくて済むし、また気流規制リングの内径と高さとを組み合わせることで気流制御をよりきめ細かく行うことができ、膜厚についての面内均一性を向上させることができる。更にまた、塗布処理中に例えば基板の回転速度に応じて気流規制リングの高さを変えるといったこともでき、気流制御をより高い自由度で行うことができる。
本発明の実施の形態にかかる塗布処理装置について図1及び図2を参照しながら説明する。図中2は、角型の基板G例えばマスク基板を水平に保持するためのスピンチャックである。このスピンチャック2には、上方からみてその外周縁が略円形をなすよう保持した基板Gの周縁外側を囲む面状部21が例えば当該基板Gの表面と高さを揃えて設けられている。スピンチャック2は下方側に設けられた駆動機構22と軸部23を介して接続されており、この駆動機構22により基板Gを保持した状態で鉛直軸回りに回転自在及び昇降自在なように構成されている。また前記マスク基板は例えばガラス基板であり、その大きさは例えば辺の長さが152±0.4mm、厚みが6.35±0.1mmである。
スピンチャック2の表面には貫通孔が例えば3ヵ所形成されており、これらの貫通孔を介して基板Gを裏面側から支時する基板支持ピン24が突没自在に設けられている。基板支持ピン24は昇降部25により昇降可能であり、図示しない基板搬送アームと基板支持ピン24との協働作用によりスピンチャック2への基板Gの受け渡しがなされるように構成されている。
また下降位置に設定されたスピンチャック2上の基板Gの周囲を囲むようにして円筒状のカップ体3が設けられている。このカップ体3の上部側には、例えば当該カップ体3内を排気したときに上方から気流を導入可能なように例えば円形の開口領域31が形成されている。この開口領域31は後述する気流規制リング4が上昇位置に設定された状態にて、基板Gを搬入出する搬入出口を形成する。またカップ体3の下部側には、例えば環状の液受け部32が基板Gの周縁下方側に形成されている。液受け部32は縦の仕切り壁33により内側領域と外側領域とに区画され、外側領域にはドレインを排出する排出口34が設けられ、内側領域には排気口35が設けられている。またカップ体3の内部には、外方下方側に傾斜する第1の内カップ36と第2の内カップ37が隙間を空けて上下に設けられており、これら第1の内カップ36と第2の内カップ37との間の隙間は基板Gからこぼれた塗布液が流れる流路を形成し、また第1の内カップ36とカップ体3の天井面との間の隙間は排気流が流れる流路を形成している。前記排気口35には排気路38例えば配管を介してカップ体3内を排気するための排気手段39と接続されている。
スピンチャック2上の基板Gの上方側には、前記開口領域31を通過しようとする上方からの気流の一部を受け止めてその流れを規制するための気流規制部材である気流規制リング4が昇降自在に設けられている。この上方からの気流とは、カップ体3内を排気し、また基板Gを鉛直軸回りに回転させることにより形成され、上方側から基板Gの表面に向かって流れる温度及び湿度のコントロールされた空気からなる気流である。前記気流規制リング4は基板Gの隅部表面と対向して、つまり気流規制リング4の投影領域が基板Gの隅部を覆うようにその内径の大きさが既述のマスク基板であれば例えばφ150〜φ170mmの範囲内で設定されている。気流規制リング4の下面側は横に伸びる平坦面に形成され、更にその外周縁にはカップ体3の上面内周縁(開口縁)に沿ってリング状に下に伸びる縦の端面部41が形成されている。端面部41とカップ体3の開口縁との隙間は、ここから空気が流入して基板Gの周縁部の気流が乱れないように、昇降に支障のない狭い隙間になっている。一方、気流規制リング4の上面側は例えば外側にいくにつれて高くなる階段状に形成されている。気流規制リング4の外周面の上部側には、この気流規制リング4を例えば着脱自在に支持する支持部材42が設けられ、更に支持部材42は軸部43を介して昇降機構44と接続されており、この昇降機構44により例えば気流規制リング4の裏面と基板Gの表面との離間距離Lが7.5〜27.5mmの範囲内になるように当該気流規制リング4の高さ位置を調整可能なように構成されている。
なお、端面部41は気流規制リング4を上記範囲内の最も高い位置に設定した際に、その先端がカップ体4の上面よりも低い位置になるように長さが設定されている。このような構成とすれば、気流規制リング4を上昇させたときに気流規制リング4の外周面とカップ体3との間に広い隙間が生じてこの隙間から空気が流入するのを防ぐことができ、かつ端面部41の長さの分だけ気流規制リング4の高さの設定値の幅を大きくとれるので有利である。
基板Gの表面の中央部と対向するようにして例えば細径の吐出孔50を有する塗布液ノズル5が昇降及び進退自在に設けられている。塗布液ノズル5には供給路51の一端側が接続され、更にこの供給路51の他端側は塗布液供給源52と接続されており、その途中には図示しない流量調節部が設けられている。塗布液ノズル5はノズルアーム53に着脱自在に支持されており、このノズルアーム53の基端側には移動基体54が設けられている(図1には記載せず)。移動基体54はガイドレール55に沿って横移動可能なように構成されている。また図中56は、塗布液ノズル5を収納する収納部であり、この収納部5には図示は省略するが複数の塗布液ノズル5が収納されており、これらの塗布液ノズル5は各々独立した供給路51を介して互いに種類の異なる塗布液を供給可能な塗布液供給源52と接続されている。そして、例えばプロセス条件に基づいて所定の種類の塗布液を吐出可能な塗布液ノズル5をノズルアーム53により収納部56から取り出して基板Gの表面と対向する位置まで案内し、当該塗布液ノズル5から塗布液を基板Gに供給することにより、種々の種類の塗布液を基板Gの表面に塗布可能なように構成されている。なお、必ずしも複数の塗布液ノズル5を備えていなくともよく、例えば共通の塗布液ノズル5に互いに種類の異なる塗布液供給源53を供給路51を介して接続しておき、例えば図示しないバルブなどの切り替え手段を用いて所定の種類の塗布液を供給可能なように構成することもできる。
また図中6は制御部であり、この制御部6は駆動機構22、昇降機構44及び昇降部25の動作を制御する機能を備えている。更に、制御部6は、塗布条件に基づいて気流規制リング4を所定の高さ位置に設定する制御機能を備えている。この制御機能について図3を用いて詳しく説明すると、制御部6の有する例えばコンピュータ60は種々のプロセス条件の設定値を設定したプロセスレシピ61を記憶する例えばメモリなどの記憶部を備えており、このプロセスレシピ61にはプロセス条件の一部をなす塗布条件である塗布液の種類、特に粘度及び塗布液に含まれる溶剤の蒸気圧、塗布膜の目標膜厚であるターゲット膜厚、詳しくは後述するターゲットエリア、及び塗布処理時の基板Gの回転速度の種々の設定値に対応付けて気流規制リング4の基板Gの表面からの高さ位置である、気流規制リング4と基板Gとの離間距離Lの設定値が記憶されている。即ち、制御部6は、塗布条件に対応付けて気流規制リング4の高さの設定値の情報を記憶する記憶部と、この情報に基づいて気流規制リング4の高さを制御する手段とを備えており、塗布液の種類、ターゲット膜厚、ターゲットエリア及び基板Gの回転速度の設定値の情報に基づいて記憶部から気流規制リング4の高さ位置の設定値を読み出し、この設定値に基づいてコントローラ62により昇降機構44の動作が制御され、気流規制リング4が所定の高さ位置に設定されるように構成されている。
なお、必ずしも制御部6に塗布条件に対応付けた気流規制リング4の高さの設定値の情報を記憶していなくともよく、例えばオペレータが塗布条件に基づいて気流規制リング4の高さの設定値をコンピュータに入力するようにしてもよい。
ここで前記ターゲットエリアについて詳しく説明しておく。基板Gの歩留まりを向上させるためには隅部を含めて外周縁近くまで膜厚を均一化させるのが得策であることは「背景技術」の欄でも述べたとおりである。しかしながら、同じ種類の基板Gであっても例えば露光機によっては基板Gの面内において所定値以上の面内均一性を満足させようとする領域が異なることがある。つまり所定の精度で塗布膜が形成されていることが求められる領域の大きさ、その位置などが異なることがある。本発明においてはこの所定値以上の面内均一性を満足する領域のことをターゲットエリアと呼ぶものとする。ターゲットエリアの一例としては図4に示すように、基板Gを例えば現像線幅100nm以下を得るフォトマスクに用いる場合には、内側140mm角の領域Q1内に例えば1.5%以下の精度で膜厚を形成することが要求される場合と、内側130mm角の領域Q2内に例えば1.0%以下の精度で膜厚を形成することが要求される場合とが挙げられる。なお図4ではターゲットエリアを実際よりも小さく記載してある。
更に、上記塗布条件に対する気流規制リング4の高さの設定について一例を挙げて説明しておく。例えば塗布液の粘性が異なる場合、粘性が高いときには気流規制リング4を低く例えば7.5〜17.5mmに設定し、反対に粘性が低いときには気流規制リング4を高く例えば17.5〜27.5mmに設定する。例えば塗布液の溶剤の揮発性が異なる場合、つまり溶剤の蒸気圧が高いときには気流規制リング4を低く例えば7.5〜17.5mmに設定し、反対に溶剤の蒸気圧が低いときには気流規制リング4を高く例えば17.5〜27.5mmに設定する。例えばターゲット膜厚が異なる場合、ターゲット膜厚が厚いときには気流規制リング4を高く例えば17.5〜27.5mmに設定し、反対にターゲット膜厚が薄いときには気流規制リング4を低く例えば7.5〜17.5mmに設定する。例えばターゲットエリアが異なる場合、目標エリアが大きいときには気流規制リング4を高く例えば17.5〜27.5mmに設定し、目標エリアが小さいときには気流規制リング4を低く例えば7.5〜17.5mmに設定する。更に例えば基板Gの回転速度が異なる場合、回転速度が小さい場合には気流規制リング4を高く例えば17.5〜27.5mmに設定し、回転速度が大きい場合には気流規制リング4を低く例えば7.5〜17.5mmに設定する。なお、これらは一例であり、実際にどのように設定するかは予め実験を行って決めるのが好ましい。
続いて上述の塗布処理装置を用いて、基板Gの表面に塗布液例えばレジストを塗布する工程について説明する。先ず気流規制リング4が上方位置に設定され、また塗布液ノズル5がカップ体3の外側にて待機し、更に排気手段39によりカップ体3内を排気した状態にて、図示しない基板搬送アームがカップ体3の上面と気流規制リング4の裏面との間に横方向から進入し、カップ体3の開口領域31の上方に基板Gを案内する。次いで基板支持ピン24が上昇して基板搬送アームから基板Gを受け取り、そして下降してスピンチャック2に基板Gを受け渡しする一方で、基板搬送アームが後退する。また気流規制リング4が下降し、制御部6にて読み出されこれから実施する塗布処理の塗布条件に応じた高さ位置に設定される。
続いてノズルアーム53が予定とする種類のレジストを吐出可能な塗布液ノズル5を待機部56から取り出して基板Gの表面中心部から僅かに浮かせた位置に塗布液ノズル5を案内する。しかる後、スピンチャック2を例えば2〜3秒間、第1の周速度例えば2500rpmで基板Gを高速回転させると共に塗布液ノズル5の吐出孔50からレジストを基板Gの中心部に向けて例えば1.5秒間吐出する塗布工程が行われる。このとき基板Gの表面に供給されたレジストは、回転する基板Gの遠心力の作用により周縁側に向かって広がっていき、更に基板G上の余剰のレジストが振り切られる。なおレジストを基板Gに塗布した後、基板Gを回転させるようにしてもよい。レジストを吐出し終わってから例えば2.0秒後に、第2の周速度例えば100rpmで基板Gを例えば15〜30秒間低速回転させるスピン乾燥工程が行われる。基板Gの表面上のレジスト液に含まれるシンナの蒸発を促進させて、残ったレジスト成分により基板Gの表面に例えば厚さ0.5μm程度のレジスト膜が形成される。しかる後、気流規制リング4を待機位置まで上昇させた後、基板支持ピン24により上方位置に突き上げられた基板Gを図示しない基板搬送アームが受け取って当該塗布処理装置から搬出する。
ここで基板Gが鉛直軸回りに回転する際に形成される気流の流れについて図5を用いて詳しく説明すると、基板Gの表面にあるレジストから蒸発した溶剤成分は、回転系で考えると当該基板Gが回転していることからその表面に沿って外方側に渦巻き状に流れる溶剤蒸気の気流を形成する。その一方で、カップ体3内は基板Gの下方側から排気されており、また基板Gが回転しているため、カップ体3の開口領域31の上方側から基板Gの表面に向かう気流(ダウンフロー)例えば温度及び湿度がコントロールされた空気からなる気流が形成される。以下においては説明の便宜上この気流を空気流と呼ぶものとするが、この気流は溶剤濃度の低い気体であれば空気に限られない。この上方側からの空気流にうち、基板Gの隅部に対応する位置に向かう空気流は気流規制リング4に受け止められてカップ体3内に進入することが規制され、その内側の内径領域を通過した空気流は基板Gの表面近くでその向きを横方向に変え、前記溶剤蒸気の渦流に取り込まれて当該基板Gの周縁部から下方側に排気される。
ここで気流規制リング4が高い位置に設定されている場合には、図6(a)に模式的に示すように、気流規制リング4を通過した空気流は、基板Gの表面までの距離が遠いのでこの基板Gの表面に到達するまでに外方側に広がり、そのためこの空気流の当たる基板Gの表面領域は広い(空気流の当たる位置が基板Gの隅部側に寄っている)。従って溶剤蒸気の渦流は空気を取り込む量が多いので、基板Gの隅部の上方を通過する溶剤蒸気の渦流は溶剤濃度が低い。反対に気流規制リング4が低い位置に設定されている場合には、図6(b)に模式的に示すように、気流規制リング4を通過した空気流は殆ど外方側に広がらずに直ぐに基板Gの表面に到達するので、この空気流の当たる基板Gの表面領域は狭い(空気流の当たる位置が基板Gの隅部から離れている)。従って、溶剤蒸気の渦流は前記高く設定しているときに比べて空気を取り込む量が少なく、基板Gの隅部の上方を通過する渦流は溶剤濃度が高い。
上述の実施の形態によれば、気流規制リング4を昇降自在に設けているため、例えば塗布液の種類、ターゲット膜厚、ターゲットエリア、及び基板Gの回転速度など塗布条件の異なる基板Gを処理する場合であっても基板G毎に気流規制リング4を適正な高さ位置に設定して、上方からの空気流が当たる基板Gの表面の領域を制御することにより、隅部表面の上方近傍にある雰囲気の溶剤成分濃度が調整されて当該隅部表面のレジストの蒸発速度を抑え、その内側の領域にあるレジストの蒸発速度との差を小さくすることができる。このため基板Gの面内で溶剤の蒸発速度のばらつきが小さくなるので、基板Gの隅部表面にあるレジストがその内側にあるレジストよりも早く乾燥してその膜厚が厚くなることが少ない。その結果として基板Gの表面に面内均一性の高いレジスト膜を形成することができる。即ち、気流規制リング4の高さを調整することにより、気流規制リング4の内径を調整した場合と同じ作用を得ることを実現化することができ、ある内径に設定された共通の気流規制リング4を用いて塗布条件の異なる基板Gを高精度に塗布処理することができる。このため塗布条件が変るとき、例えばロットの切り替わり時に気流規制リング4の交換をしなくて済み、スループットが向上する。また本発明においては、更により多くの製造品種に対応するために、例えば互いに異なるある内径に設定した気流規制リング4をいくつか用意しておき、これら気流規制リング4を交換するようにしてもよい。このような場合であっても気流規制リング4を昇降する構成としたことにより、気流規制リング4の数や交換する頻度を少なくすることができる。更には気流規制リング4の内径と高さ位置との組み合わせで基板Gに当たるダウンフローを調整してもよく、このようにすれば気流をよりきめ細かく調整できるので、基板Gにおける膜厚の面内均一性を一層向上させることができる。
なお塗布条件である塗布液の種類、ターゲット膜厚、ターゲットエリア、及び基板Gの回転速度に対応付けて気流規制リング4の高さを設定する構成に限られず、これらのうちの少なくとも一つに対応付けて気流規制リング4の高さの設定値を決めるようにしてもよい。
本発明においては、基板Gに塗布液を供給する前に気流規制リング4を所定の高さに設定する構成に限られず、例えば塗布終了(スピン乾燥開始)のタイミングに併せて気流規制リング4を所定の高さ位置に設定するようにしてもよい。この場合であっても上述の場合と同様の効果を得ることができる。更には、塗布中に、例えば塗布液を基板Gの表面に広げているとき、又は溶剤が蒸発し終わる前であればスピン乾燥を行っているときになど、その工程の最中に気流規制リング4を所定の高さに設定するようにしてもよい。
更には、互いに高さの異なる複数の設定値を決めておき、気流規制リング4の高さの設定値を塗布処理の途中で変えるようにしてもよい。具体的には、例えば塗布液を基板Gの表面に広げているときには第1の高さに設定し、スピン乾燥を行っているときには第2の高さに設定するといったように、各工程毎に高さの設定値を設けるようにしてもよい。このように塗布処理中に気流規制リング4の高さを変更する場合には、基板Gの回転数に応じて、例えば先の実施例に当てはめれば基板Gを2500rpmで回転させているときには第1の高さに設定し、回転数を100rpmに落としたときには第1の高さよりも高い第2の高さに設定するようにしてもよい。この場合、気流規制リング4の高さの変更のタイミングは回転数の検出結果に基づいて行ってもよいが、時間で管理してもよい。このような構成であっても上述の場合と同様の効果を得ることができ、各工程毎に適切な高さに気流規制リング4を設定することで、より確実に面内均一な塗布処理を行うことが期待できる。
また更に、塗布工程又はスピン乾燥時中に気流規制リング4の高さを変えるようにしてもよい。具体的には、例えばスピン乾燥を行っている際において、塗布液に含まれる溶剤濃度が高いときには第1の高さと、この濃度よりも低いある濃度における第2の高さとを設定しておき、始めに第1の高さに設定してスピン乾燥を行い、例えば所定の時間が経過して蒸発が進んで前記ある濃度まで溶剤濃度が下がったときに例えば第1の高さよりも高い第2の高さに変えるようにしてもよい。このような場合であっても上述の場合と同様の効果を得ることができる。
本発明においては、気流規制リング4と基板Gの隅部表面との間に流れ込む気流に溶剤成分を供給する溶剤成分供給部例えば蒸気又は溶剤蒸気を含む気流あるいは溶剤ミストのいずれかを吐出可能な吐出口を有する溶剤成分供給ノズルを備えた構成であってもよい。図7は溶剤蒸気を供給する例を記載してある。図中7は、溶剤供給ノズルであり、その下端側先端には吐出口71が形成されている。更に当該溶剤供給ノズル7には供給路72を介して溶剤蒸気供給源73と接続されている。この場合、例えばその吐出口71が気流規制リング4の内周縁の近傍に位置するように溶剤供給ノズル7を配置し、例えばレジストの塗布時及び/又はその後のスピン乾燥時において鉛直軸回りに回転する基板Gの隅部表面と気流規制リング4との隙間に向かう気流に溶剤蒸気を供給するようにする。このような構成にあっては、隅部の上方を通過する気流に含まれる溶剤成分の濃度をより確実に調整することができるので、結果として上述の場合と同様の効果をより確実に得ることができる。
更には、溶剤成分供給部は上記溶剤供給ノズル7に限られず、例えば図8に示すように、気流規制リング4の裏面側に溶剤成分供給部である溶剤成分の吐出口74を設けた構成であってもよい。この吐出口74は表面側に形成された供給口75と例えば気流規制リング4の内部に形成された流路76を介して連通している。このような構成であっても上述の場合と同様の効果を得ることができる。
更に本発明においては、塗布条件に基づいて気流規制リング4の高さを調整する構成に限られず、例えば上述の塗布処理装置をユニット化した塗布ユニット毎に気流規制リングの高さの設定値を設定する構成であってもよい。即ち、塗布条件の同じ基板Gであっても、例えば塗布・現像装置に複数の塗布ユニットを組み込んだ場合、例えばこれら塗布ユニットが置かれる配置などにより、僅かではあるが各ユニット間で塗布膜の膜厚プロファイルが異なることがある。この場合に各ユニット毎に気流規制リング4の高さを調整するようにすれば、これら複数のユニット間で均一な塗布処理ができることが期待できる。更には、塗布条件に基づいて気流規制リング4の高さを調整するように設定されたユニット間で膜厚プロファイルに差がある場合に、これらユニット間で膜厚プロファイルの微調整をするようにしてもよい。
更に本発明においては、気流規制リング4の内周面は垂直面に形成する構成に限られず、例えば図9に示すように、外方下方側に傾斜する傾斜面に形成してもよい。この場合、上方からの気流は傾斜面により一端内側に寄ろうとするので、例えば気流の当たる領域を小さく設定して塗布処理する場合に、より確実にその領域を小さくすることが期待できる。反対に、例えば気流の当たる領域を大きく設定して塗布処理する場合には、例えば図10に示すように、気流規制リング4の内周面を外方上方側に傾斜する傾斜面に形成してもよい。
本発明においては、基板Gの表面に向かう上方からの気流は、パーティクルの付着を防止するためのダウンフローの場合もある。この場合であっても上述の場合と同様の効果を得ることができる。
更に本発明においては、塗布液はレジストに限られず、例えば層間絶縁膜用の塗布液であってもよい。更に基板Gはマスク基板に限られず、例えば液晶ディスプレイ用のガラス基板などであってもよく、更には半導体ウエハであってもよい。
最後に本発明の塗布処理装置を塗布ユニットU1として組み込んだ、塗布・現像装置の一例について図11および図12を参照しながら説明する。図中B1は複数枚の基板Gを収納したキャリア 80を載置するキャリア載置部81と、受け渡し手段82を備えたキャリアブロックB1であり、このキャリアブロックB1の奥側には処理ブロックB2が接続されている。処理ブロックB2には主搬送手段例えば上述の搬送アーム5が設けられ、これを取り囲むように例えばキャリアブロックB1からみて右側には上述の塗布ユニットU1および露光処理後の基板を現像するための現像ユニットU2が設けられ、左側には基板を洗浄するための洗浄ユニットU3が設けられ、更に手前側および奥側には基板Gを加熱および冷却処理するための加熱・冷却ユニットおよび基板受け渡し用の受け渡しユニットなどを多段に積層した棚U4、U5が設けられている。また搬送アーム5は例えば昇降及び前後に移動自在で且つ鉛直軸周りに回転自在に構成されており、塗布ユニットU1、現像ユニットU2、洗浄ユニットU3および棚ユニットU4、U5間で基板Gの受け渡しが可能なように構成されている。更にまた、処理ブロックB2は、インターフェイスブロックB3を介して例えばレジスト膜が形成された基板に所定のマスクを用いて露光処理するための露光ブロックB4と接続されており、またこのインターフェイスブロックB3には受け渡し手段83が設けられ、棚ユニットU5の棚の一つである受け渡しユニットと、露光ブロックB4との間で基板Gの受け渡しが可能なように構成されている。
この装置の基板Gの流れについて簡単に説明すると、先ず外部から基板Gが収納されたキャリア80がキャリア載置部81に搬入されると、受け渡し手段82によりカセットC内から基板Gが1枚が取り出され、棚ユニットU4の棚の一つである受け渡しユニットを介して搬送アーム5に渡され、洗浄ユニットU3→加熱ユニット→冷却ユニット→塗布ユニットU1に順次搬入されて上述の手法にて例えばレジスト膜が形成される。次いで加熱ユニットでプリベーク処理が行われ、冷却ユニットで所定の温度に調整された後、受け渡し手段83を介して露光ブロックB4に搬入されて露光が行われる。しかる後、基板Gは加熱ユニットに搬入されて所定の温度でポストエクスポージャーベーク処理が行われ、次いで冷却ユニットで所定の温度に温調された後、現像ユニットU2にて現像処理が行われる。こうして所定の処理が施され、その表面に例えばレジストマスクパターンが形成された基板Gは元のキャリア80内に戻される。
本発明の実施の形態に係る塗布処理装置を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る塗布処理装置を示す平面図である。 上記塗布処理装置の制御系を説明する説明図である。 上記塗布処理装置で塗布するターゲットエリアを示す説明図である。 上記塗布処理装置で塗布される基板の表面を流れる気流の様子を示す説明図である。 上記塗布処理装置で塗布される基板の表面を流れる気流の様子を示す説明図である。 上記塗布処理装置に設けられる気流規制リングの他の例を示す説明図である。 上記塗布処理装置に設けられる気流規制リングの更に他の例を示す説明図である。 上記塗布処理装置に設けられる気流規制リングの更に他の例を示す説明図である。 上記塗布処理装置に設けられる気流規制リングの更に他の例を示す説明図である。 本発明の塗布処理装置が組み込まれる塗布・現像装置を示す平面図である。 本発明の塗布処理装置が組み込まれる塗布・現像装置を示す斜視図である。 従来のスピンコーティング法を示す説明図である。 従来のスピンコーティング法で形成された塗布膜の様子を示す説明図である。 従来のスピンコーティング法の他の例を示す説明図である。
符号の説明
G 基板
2 スピンチャック
22 駆動機構
3 カップ体
4 気流規制リング
41 端面部
44 昇降機構
5 塗布液ノズル
6 制御部
7 溶剤成分供給ノズル

Claims (14)

  1. 塗布膜形成成分及び溶剤を含む塗布液を角型の基板の表面に塗布し、この基板を鉛直軸回りに回転させることにより基板の表面に薄膜状に塗布液を広げる塗布処理装置において、
    前記基板を水平に保持する基板保持部と、
    この基板保持部上の基板を鉛直軸回りに回転させる回転機構と、
    前記基板保持部を囲むように設けられ、その内部雰囲気を排気するための排気路が接続されたカップと、
    基板の表面に塗布液を供給する塗布液ノズルと、
    前記基板保持部に保持された基板の隅部表面と対向して設けられ、この基板上の気流を規制する気流規制リングと、
    この気流規制リングを昇降させる昇降機構と、
    塗布液の種類、塗布膜の目標膜厚、及び塗布工程時の基板の回転数の組み合わせと気流規制リングの高さの設定値とを対応付けたデータを記憶する記憶部と、
    前記記憶部から塗布液の種類、塗布膜の目標膜厚、及び塗布工程時の基板の回転数の組み合わせに対応する気流規制リングの高さの設定値を読み出して、前記昇降機構を介して基板に対する気流規制リングの高さを制御する制御部と、を備え、
    前記高さの設定値の範囲においては、気流規制リングと前記カップとの隙間は、当該隙間から外部雰囲気の気体が流入することによる基板の周縁部の気流の乱れが起こらずかつ昇降に支障のない大きさとなっていることを特徴とする塗布処理装置。
  2. 前記気流規制リングは前記カップの内周に沿って設けられたことを特徴とする請求項1記載の塗布処理装置。
  3. 前記記憶部は、塗布処理中の基板の回転数のプロファイルにおける基板の回転数に応じて気流規制リングの高さを変更するためのデータを記憶し、
    前記制御部は、基板の塗布処理中に前記データに基づいて気流規制リングの高さを制御することを特徴とする請求項1又は2記載の塗布処理装置。
  4. 前記記憶部は、所定値以上の面内均一性が得られる基板表面の目標領域を前記組み合わせの中に更に含めていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の塗布処理装置。
  5. 前記昇降機構により昇降される支持部材を備え、気流規制リングはこの支持部材に着脱自在に設けられていて、互いに内径が異なる気流規制リングの間で交換可能であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の塗布処理装置。
  6. 基板表面上に形成される気流に溶剤を蒸気またはミストとして供給する溶剤供給部を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載の塗布処理装置。
  7. 溶剤供給部は、気流規制リングに設けられた溶剤流路と気流規制リングの下面に開口する溶剤供給口とを含むことを特徴とする請求項6記載の塗布処理装置。
  8. その内部雰囲気を排気するための排気路が接続されたカップ内に設けられた基板保持部に角型の基板を水平に保持させると共に基板の隅部表面に気流規制リングを対向させる工程と、
    塗布液の種類、塗布膜の目標膜厚、及び塗布工程時の基板の回転数の組み合わせと気流規制リングの高さの設定値とを対応付けたデータを記憶した記憶部から前記データを読み出し、前記組み合わせに対応する気流規制リングの高さの設定値を読み出して、前記昇降機構を介して基板に対する気流規制リングの高さを制御する工程と、
    塗布膜形成成分及び溶剤を含む塗布液を前記基板の表面に供給すると共に前記基板保持部を鉛直軸周りに回転させることにより、前記気流規制リングにより基板上の気流が規制された状態で当該基板の表面に塗布液を広げる工程と、を含み、
    前記高さの設定値の範囲においては、気流規制リングと前記カップとの隙間は、当該隙間から外部雰囲気の気体が流入することによる基板の周縁部の気流の乱れが起こらずかつ昇降に支障のない大きさとなっていることを特徴とする塗布処理方法。
  9. 前記気流規制リングは、前記カップの内周に沿って設けられていることを特徴とする請求項8記載の塗布処理方法。
  10. 基板の塗布処理中に気流規制リングの高さを変更する工程を含むことを特徴とする請求項8又は9記載の塗布処理方法。
  11. 気流規制リングの高さは、塗布処理中の基板の回転数のプロファイルにおける基板の回転数に応じて変更することを特徴とする請求項10記載の塗布処理方法
  12. 前記記憶部内のデータは、所定値以上の面内均一性が得られる基板表面の目標領域を前記組み合わせの中に更に含めていることを特徴とする請求項8ないし11のいずれか一つに記載の塗布処理方法。
  13. 基板表面上に形成される気流に溶剤を蒸気またはミストとして供給することを特徴とする請求項8ないし12のいずれか一つに記載の塗布処理方法。
  14. 前記溶剤は、気流規制リングの下面に開口する溶剤供給口から供給されることを特徴とする請求項13記載の塗布処理方法。
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