JP4043131B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、漏れ防止性に優れ、しかも構成材料の使用量が少なく、安価に製造可能な使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
使い捨ておむつ等の吸収性物品は、その構成や使用材料の改良により、包装体がコンパクトになり、持ち運びが便利になった。
しかしながら、未だ複数枚の吸収性物品が収納された包装体の重量はかなり重く、3kgを超えるものもあり、母親や介護人がこのような包装体を持つにはかなり負担が大きい。
また、使い捨ておむつ等の吸収性物品において十分な漏れ防止性を得るために、特開平2−309940号公報に記載されている発明のように、吸収体の下部のモレ防止性を向上させる提案はあるが、吸収体側部からのモレ防止に対しては特に有効な提案が見当たらない。また、他の提案としては、吸収体や防漏シートとは別の部材を吸収体の側部に配するのが一般的であるため、従来の使い捨ておむつでは、漏れ防止性を向上させると使い捨ておむつの重量が増加するのが一般的であった。
【0003】
要するに、従来、使い捨ておむつの使用材料を少なくする使い捨ておむつの構成が種々考えられているが、構成材料を少なくして、十分な漏れ防止性を確保し、更には、良好な通気性と柔軟性を付与したものは、未だ提案されていないのが現状である。
【0004】
従って、本発明の目的は、十分な漏れ防止性を有し、吸収性物品の構成材料の使用量が低減されており、安価に製造可能な使い捨ておむつ等の吸収性物品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の防漏シート、及び液保持性の吸収体を具備し、該吸収体の長手方向左右両側には、立体ガード形成用のシート材が配されて立体ガードが形成されている吸収性物品において、前記防漏シートは、その側縁が前記吸収体の側縁よりも吸収性物品の外方に位置しないように配されており、前記防漏シートの裏面側に、更に外層不織布が配されており、前記吸収体は、撥水性台紙と、吸収本体とを具備しており、前記撥水性台紙は、少なくともその長手方向左右両側縁が、該吸収本体の長手方向左右両側縁を覆って該吸収体の表面側の左右両側縁部上に位置するように配されており、且つ、クレム吸水高さが5mm/10min以下であり、透気度が2〜900sec/(300ml・32枚)であり、坪量が14〜60g/m2であり、前記撥水性台紙は、パルプと合成パルプとが併用された防水紙からなり、前記撥水性台紙と前記防漏シートとの間に、樹脂とフィラーとが混合されてなる透湿防漏シートが更に設けられている吸収性物品を提供することにより、前記目的を達成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の吸収性物品の好ましい実施形態について詳細に説明する。本発明の一実施形態の説明に先立ち、まず、本発明の参考実施形態について説明する。参考実施形態は、本発明に比して、主として、吸収体を構成する撥水性台紙の裏面側に、樹脂とフィラーとが混合されてなる透湿防漏シートが設けられていない点が異なるものである。参考実施形態を説明した後に、本発明の一実施形態について、参考実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第1の参考実施形態の吸収性物品としての使い捨ておむつ1は、図1及び2に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性の防漏シート3、及び液保持性の吸収体4を具備し、吸収体4の長手方向左右両側縁部上には、立体ガード形成用のシート材61が配されて立体ガード6が形成されている。
第1の参考実施形態の使い捨ておむつ1は、背側部Bの左右両側縁部B1,B2に使用時止着用のファスニングテープ11が配されている、いわゆる展開型の使い捨ておむつである。そして、使用時に着用者のウエスト回りに位置するウエスト部8及び脚回りに位置するレッグ部7には、それぞれウエスト弾性部材81及びレッグ弾性部材71が配されて、ウエストギャザー及びレッグギャザーを形成している。また、立体ガード6の自由端63には、立体ガード弾性部材64が配されている。
このような構成は従来の展開型の使い捨ておむつと同じである。
【0007】
而して、第1の参考実施形態の使い捨ておむつ1においては、吸収体4は、撥水性台紙41と、吸収本体42とを具備している。撥水性台紙41は、その長手方向左右両側縁41aが、吸収本体42の長手方向左右両側縁42aを覆って吸収本体42の表面側の左右両側縁部上に位置するように配されている。また、撥水性台紙41は、クレム吸水高さが5mm/10min以下、好ましくは0mm/10minであり、透気度が2〜900sec/(300ml・32枚)、好ましくは30〜150sec/(300ml・32枚)であり、坪量が14〜60g/m2、好ましくは16〜25g/m2である。
【0008】
前記クレム吸水高さが、5mm/10minを超えると、特に体圧のかからない状態においても吸収体からのにじみを抑制することができない。
前記透気度が2sec/(300ml・32枚)未満であるか、または900sec/(300ml・32枚)を超えると、おむつ製造ラインにおいて、搬送性が悪くなり、生産性が低下する。
前記坪量が14g/m2未満であると、一般に台紙の強度が十分でなく、加工上あるいは製品の実使用で破れが生じるなど不具合が生じる。また、無理に強度を上げると、堅くなり、風合いが悪くなる。前記坪量が60g/m2を超えると、コスト的に十分なメリットが出づらくなり、製品にゴワツキ感が出るといった欠点がある。
【0009】
ここで、前記クレム吸水高さは、JIS−P8141に準じて測定する。即ち、撥水性台紙を、幅20mm、長さ200mmの短冊状に裁断した後、長手方向にを鉛直方向にして、下端から15mmの部分までを水に浸した。水に浸してから10分後に水が何mm吸い上げられたかを測定し、これをクレム吸水高さとする。
【0010】
また、前記透気度は、JIS−P8141に準じて測定する。即ち、撥水性台紙を70×70mmに裁断し、32枚重ね、透気度測定器〔熊谷理機工業(株)社製のGURLEY DENSOMETER(商品名)〕を用いて、300mlの空気が透過するのに要する時間を測定し、これを透気度とした。
【0011】
更に詳述すると、立体ガード6は、吸収体4上、更に望ましくは吸収性物品の長手方向全域に亘って設けられている。吸収体4の存在しない部分、即ち、おむつの腹側部A及び背側部Bのウエスト部8においては、シート材61は、全面が表面シート2に固着されている。
【0012】
防漏シート3は、その側縁3a吸収体4の裏面側に位置するように且つその側縁3aが吸収体4の側縁4aよりも使い捨ておむつ外方に位置しないように、配されている。第1の参考実施形態においては、防漏シート3の側縁3aは、吸収体4の側縁4aとほぼ同じ位置になるように配されている。
防漏シート3の裏面側には、外層不織布5が配されており、外層不織布5及びシート材61は、共に、吸収体4の側縁4aよりも使い捨ておむつの外方側に向けて延出しており、延出た外層不織布5とシート材61とが積層されてレッグ部7、ひいてはレッグギャザーを形成している。即ち、レッグ弾性部材71は、外層不織布5とシート材61とにより狭持固定されている。
また、外層不織布5は、中央部分が括れた砂時計状であり、おむつの外形を形成している。また、防漏シート3及び吸収体4は、長方形状であり、外層不織布5の中央部分に配されている。また、表面シート2も長方形状であり、吸収体4の長手方向両端縁からおむつ外方に延出て、外層不織布5と積層されてウエスト部8を形成している。このため、ウエスト弾性部材81は、外層不織布5と表面シート2により狭持固定されている。
【0013】
表面シート2は、防漏シート3の表面側に位置するように且つその側縁2aが吸収体4の側縁4aよりも使い捨ておむつ外方に位置しないように、配されている。立体ガード6の基端60は、シート材61を表面シート2に固着して形成されている。第1の参考実施形態においては、表面シート2の側縁2aは、吸収体4の側縁4aより内側に位置するように配されている。なお、図2においては、立体ガード6の基端60を明瞭にするために、便宜上、基端60においてのみシート材61が表面シート2に固着されているように記載しているが、シート材61は、基端60より外方においては、全面が表面シート2及び防漏シート3に固着されているのが好ましい。
【0014】
吸収体4は、吸収本体42の表面側に配された拡散シート43を更に具備しており、撥水性台紙41は、拡散シート43方まで巻き上げられている。
図2において、撥水性台紙41の側縁41aは、立体ガード6の基端60よりも、使い捨ておむつ内方に位置するようになされている。撥水性台紙41の側縁41aと吸収本体42の側縁42aとの間の距離は、0〜60mmとするのが好ましく、撥水性台紙41の側縁41aと立体ガード6の基端60との間の距離は、0〜20mmとするのが好ましい。
なお、上述の説明における位置や距離は、それぞれ、使い捨ておむつを平面視した場合の位置及び距離である。
【0015】
また、ファスニングテープ11は、その固定部11aにおいて、外層不織布5に固定されているが、第1の参考実施形態においては、図1に示すように、補強のために補強用シート12を配している。補強用シート12は、外層不織布5とシート材61とにより、接着剤を介して狭持固定されている。
【0016】
第1の参考実施形態の使い捨ておむつの各構成部材の形成材料について説明すると、前記表面シート2、前記防漏シート3、及び前記ファスニングテープ11としては、通常使い捨ておむつに用いられるものを特に制限なく用いることができる。
【0017】
また、前記シート材61及び/又は前記外層不織布5は、それぞれ、CD強度が1000cN/50mm以上であるのが好ましく、1200〜2000cN/50mmであるのが更に好ましい。CD強度を1000cN/50mm以上とすることにより、ファスニングテープが付け根から破れることがない。
【0018】
ここで、CD強度は、下記のようにして測定される。
<CD強度>
原反の流れ方向(MD)に幅50mm、流れ方向と直交する方向(CD)に長さ150mmの試験片を切り出した。この試験片について、テンシロン引張試験機〔(株)オリエンテック社製〕を用い、チャック間50mm、CD方向の引張速度300mm/minで引張試験を行い、破断時の強度を測定し、これをCD強度とした。
【0019】
また、前記シート材61及び前記外層不織布5の耐水圧は、30mm以上であるのが好ましく、50mm以上であるのが更に好ましい。耐水圧を30mm以上とすることにより、万一立体ガード6を乗り越えた***物シートににじんでモレることがない。
【0020】
このような条件を満足する、前記シート材61及び外層不織布5の形成材料としては、ヒートロール不織布、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)、スパンボンド−メルトブローン−メルトブローン−スパンボンド(SMMS)等が好ましく用いられる。
このように、シート材61及び外層不織布5としては、共に通気性のある(通気性の高い)不織布材料等を用いるのが、ムレ防止性の点から好ましい。
また、前記シート材61及び前記外層不織布5の坪量は、それぞれ、10〜40g/m2であるのが好ましく、18〜30g/m2であるのが更に好ましい。坪量を10g/m2以上とすることにより、必要な強度と耐水圧とを発現することができ、40g/m2以下とすることにより、コストがかからない柔軟で軽量のおむつを提供することができる。
【0021】
また、前記補強用シートとしては、特に制限されないが、下記のシート等が好ましく用いられる。
例えば、上述のヒートロール不織布、スパンボンド不織布、SMS、SMMSに加え、エアースルー不織布あるいはウレタンフォーム等の発泡体、ポリオレフィンやウレタンフィルム、紙等が用いられる
【0022】
また、前記吸収体4における吸収本体42は、通常のパルプに吸水性ポリマーを混合してなるものが用いられる。この際用いられる吸水性ポリマーとしては、特開平10−118117号公報の段落番号〔0010〕〔0011〕〔0012〕及び〔0013〕に記載されている吸水性ポリマーや、同号公報の段落番号〔0014〕〔0015〕〔0016〕及び〔0037〕に記載されている吸水性ポリマー等が好ましく挙げられ、これらは、漏れ防止性をより向上させるために併用しても良い。これらを併用する場合には、同号公報の段落番号〔0019〕に記載されている配合割合とすればよい。
また、吸収体には、吸収性能を阻害しないレベルであれば、吸収体の形状を安定化させるために、親水性の長繊維(レーヨン、コットン、ポリビニルアルコール繊維、羊毛等)や、熱可塑性繊維を適宜混合して用いても良い。
【0023】
前記撥水性台紙41の形成材料としては、上述の物性を満足すれば特に制限されないが、パルプ、紙力増強剤およびサイズ剤を含有し、該紙力増強剤が該パルプ重量に対して0.1〜4%含まれ、該サイズ剤が該パルプ重量に対して0.05〜4%含まれている防水紙を用いることが好ましい。
【0024】
前記パルプとしては、針葉樹や広葉樹の化学パルプ(NBKP、LBKP)、半化学パルプ及び及び機械パルプ等の木材パルプ、これら木材パルプを化学処理したマーセル化パルプ及び架橋パルプ、麻や綿等の非木材系繊維並びにレーヨン繊維等の再生繊維のようなセルロース系繊維等が好ましい。これらの材料のうち、製品コスト、シート強度および抄紙適性等の観点から、木材パルプ、これら木材パルプを化学処理したマーセル化パルプ及び架橋パルプ等が更に一層好ましい。これらの材料は単独で、或いは得られる防水紙の強度や透気度を適宜調整するために二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0025】
得られる防水紙の透気度と柔軟性をコントロールするために、前記パルプと合成パルプとを併用する。この場合、合成パルプの配合量は防水紙の前記パルプ100重量部に対して好ましくは100重量部以下、更に好ましくは5〜50重量部である。合成パルプとしては、ポリエチレン繊維やポリプロピレン繊維等のポリオレフィン樹脂からなる繊維を用いることができ、高密度ポリエチレンや線状低密度ポリエチレンからなる繊維等が特に好ましく用いられる。
【0026】
前記紙力増強剤としては、乾燥紙力剤や湿潤紙力剤等の一般的に使用されている薬剤を使用することができる。前記乾燥紙力剤の例としては、でん粉、変性でん粉、植物ガム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、カイメン等が挙げられるが、これらに制限されるものではない。前記湿潤紙力剤の例としては、尿素−ホルマリン樹脂、メラミン−ホルマリン樹脂、ジアルデヒドデンプン、ポリエチレンイミン、エポキシ化ポリアミド、メチロール化ポリアミド等が挙げられるがこれらに制限されるものではない。
前記紙力増強剤は、上述の通りパルプ重量に対して好ましくは0.1〜4%含まれ、更に好ましくは0.2〜3%、一層好ましくは0.3〜2%含まれる。前記紙力増強剤の配合量が0.1%未満であると、配合の効果があまり期待できず、4%を超えて配合しても配合の効果が飽和してしまうので前記範囲内とすることが好ましい。
【0027】
前記サイズ剤は、使用法によって無添サイズ剤および表面サイズ剤に分類され、本発明においては一般的に使用されているサイズ剤を使用することができる。前記サイズ剤を原料別に区分すると、ロジンサイズ剤、ワックスサイズ剤、石油樹脂サイズ剤、合成サイズ剤等があり、成分としては、天然ロジン・無水マレイン酸共重合体、水素添加ロジン・無水マレイン酸共重合物、ロジン・無水マレイン酸共重合体ワックスエマルジョン、石油樹脂・無水マレイン酸共重合物、アルキル・ケテン・ダイマー、アルケニル無水こはく酸、無水ステアリン酸等が挙げられるが、これらに制限されるものではない。前記サイズ剤は、上述の通りパルプ重量に対して好ましくは0.05〜4%含まれ、更に好ましくは0.1〜3%、一層好ましくは0.1〜2%含まれる。前記サイズ剤の配合量が0.05%未満であると、配合の効果があまり期待できず、4%を超えて配合しても配合の効果が飽和してしまうので前記範囲内とすることが好ましい。
【0028】
前記防水紙には、前記サイズ剤の定着のためにサイズ剤定着剤が配合されていてもよい。該サイズ剤定着剤としては、硫酸バンド、アルミン酸ソーダ、ポリ塩化アルミニウム等が使用され、該サイズ剤の重量に対して50〜400%配合されることが望ましい。また、前記防水紙には、必要に応じて染料や顔料等を配合してもよい。
【0029】
前記防水紙は、一般に用いられている湿式抄紙法によって製造される。抄紙後の紙には、撥水性を一層高める目的で、パラフィンワックスやシリコーン等の油剤を用いて撥水処理を施してもよい。また、防漏性を向上させるために、所望の部位に通常のホットメルト接着剤を塗工しても良い。ホットメルト接着剤は、コーター方式により塗工するのが望ましく、その塗工坪量は3〜100g/m2が望ましい。
【0030】
前記拡散シート43としては、通常使い捨ておむつに用いられるものを特に制限なく用いることができる。特に好ましい拡散シートの例としては、紙や不織布である。特に不織布を用いる場合は、構成繊維の繊度が1.5〜10d、坪量15〜60g/m2のものが好ましいが、適宜選択可能である。合成繊維のみならず、レーヨンやコットンなどを混合したシートでも良い。
また、撥水性台紙41は、吸収本体42に接着剤を介して固着されている。
【0031】
第1の参考実施形態の使い捨ておむつ1は、上述の如く構成されたものであるため、従来の使い捨ておむつよりも構成材料の使用量を低減することができると共に、防漏シートを上述の如く配してあるので、側部からの漏れ防止性にも優れており、漏れ防止性に優れたものである。
【0032】
第1の参考実施形態の使い捨ておむつ1は、従来の使い捨ておむつを製造する際に用いられる手法を特に制限なく用いて、上述の構成の使い捨ておむつを製造することにより得られる。
【0033】
次に、本発明の吸収性物品の他の参考実施形態の使い捨ておむつについて詳述する。
なお、以下の説明においては、上述した第1の参考実施形態の使い捨ておむつと異なる点について特に説明する。特に詳述しない点については、上述した第1の参考実施形態と同じであり、上述した説明が適宜適用される。
【0034】
図3に示す第2の参考実施形態の使い捨ておむつ1は、撥水性台紙41の側縁41aが、立体ガード6の基端60よりも使い捨ておむつの外方側に位置する。
【0035】
図4に示す第3の参考実施形態の使い捨ておむつ1は、撥水性台紙41の側縁41aが、表面シート2の側縁部上に位置しており、撥水性台紙41の側縁41aが、立体ガード6の基端60よりも使い捨ておむつの外方側に位置する。
【0036】
図5に示す第4の参考実施形態の使い捨ておむつは、撥水性台紙41の側縁41aが、表面シートの側縁部上に位置しており、撥水性台紙41の側縁41aが、立体ガード6の基端60よりも使い捨ておむつの内方側に位置する
【0037】
図6に示す第5の参考実施形態の使い捨ておむつ1は、立体ギャザー形成用のシート材61のみが吸収体4の側縁4aよりも外方側に延出されており、シート材61の端縁61aが、表面シート2と撥水性台紙41とにより挟持固定されるように折り返されている。この点以外は、第1の参考実施形態と同じである。
【0038】
図7に示す第6の参考実施形態の使い捨ておむつ1は、第5の参考実施形態と同様にシート材61が折り返されているが、その端縁61aが吸収体4の側方に位置するように配されている。この点以外は、第3の参考実施形態と同じである。
【0039】
また、図示しないが、レッグ弾性部材は、吸収体の側縁部の裏面側(防漏シート側)に配して、防漏シートと外層不織布とで狭持固定するようにしてもよい。
【0040】
なお、特に図示しないが、立体ガード6は、(1)2つ以上の折り曲げ部が形成されており、使用時に、立体ガードの表面側において立体ガードから形成された2つ以上のポケット部が並設されるようになされた形態、(2)複数の立体ガード弾性部材を有し、立体ガード弾性部材は、前記立体ガードの基端と自由縁端との間及び該自由縁端に複数配されており、且つ該立体ガードの表面に該立体ガードから複数のポケット部が形成されるようになされた形態等とすることもできる。
前記の(1)及び(2)の形態とすることにより、モレ防止効果をより一層高めることができる。具体的には、***物が立体ガードを超えてもこれらのポケット部により捕集され、レッグ部からの漏れを効果的に防止できる。
また、シート材61を、立体ガード6の基端60より使い捨ておむつ内方にて外側に折り返して、使い捨ておむつの長手方向両端にて固定してもよい。この場合には、立体ガード6は、折り曲げ部を使い捨ておむつの内方に位置させての字状の形状となる。更には、このように外側に折り返した後、更に内方に向けて折り返してもよい。この場合には、立体ガード6は、Z字状になる。これらのようにした場合には、立体ガードが良好に立ち上がるため、使用時における立体ガードの高さが保持され、漏れ防止性が向上される。
【0041】
なお、上述の参考実施形態においては、展開型の使い捨ておむつを例示して説明したが、本発明は、パンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等にも適用可能である。
上述の参考実施形態においては、レッグ弾性部材が配されたものを例示して説明したが、レッグ弾性部材は設けなくても良い。
本発明の吸収性物品は上述の参考実施形態において、撥水性台紙41の裏面側(防漏シート側)に、つまり撥水性台紙41と防漏シート3との間に、更に、液不透過性のフィルム(図示せず)を設けたものである。該フィルムとしては、通常、使い捨ておむつに用いられる樹脂とフィラーとが混合されてる透湿防漏シートを特に制限なく用いることができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品は、十分な漏れ防止性を有し、吸収性物品の構成材料の使用量が低減されて安価に製造は可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の吸収性物品としての使い捨ておむつのの参考実施形態を示す斜視図である。
【図2】 図2は、図1のX−X断面を模式的に示す断面図である。
【図3】 図3は、本発明の第2参考実施形態を模式的に示す断面図(図2相当図)である。
【図4】 図4は、本発明の第3参考実施形態を模式的に示す断面図(図2相当図)である。
【図5】 図5は、本発明の第4参考実施形態を模式的に示す断面図(図2相当図)である。
【図6】 図6は、本発明の第5参考実施形態を模式的に示す断面図(図2相当図)である。
【図7】 図7は、本発明の第6参考実施形態を模式的に示す断面図(図2相当図)である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)
11 ファスニングテープ
12 補強用シート
2 表面シート
3 防漏シート
4 吸収体
41 撥水性台紙
42 吸収本体
43 拡散シート
5 外層不織布
6 立体ギャザー
60 基端
61 シート材
63 自由端
64 立体ギャザー弾性部材
7 レッグギャザー
71 レッグ弾性部材
8 ウエスト部
81 ウエスト弾性部材
A 腹側部
B 背側部

Claims (6)

  1. 液透過性の表面シート、液不透過性の防漏シート、及び液保持性の吸収体を具備し、該吸収体の長手方向左右両側には、立体ガード形成用のシート材が配されて立体ガードが形成されている吸収性物品において、
    前記防漏シートは、その側縁が前記吸収体の側縁よりも吸収性物品の外方に位置しないように配されており、
    前記防漏シートの裏面側に、更に外層不織布が配されており、
    前記吸収体は、撥水性台紙と、吸収本体とを具備しており、
    前記撥水性台紙は、少なくともその長手方向左右両側縁が、該吸収本体の長手方向左右両側縁を覆って該吸収体の表面側の左右両側縁部上に位置するように配されており、且つ、クレム吸水高さが5mm/10min以下であり、透気度が2〜900sec/(300ml・32枚)であり、坪量が14〜60g/m2であり、
    前記撥水性台紙は、パルプと合成パルプとが併用された防水紙からなり、
    前記撥水性台紙と前記防漏シートとの間に、樹脂とフィラーとが混合されてなる透湿防漏シートが更に設けられている吸収性物品。
  2. 前記吸収体は、前記吸収本体の表面側に配された拡散シートを更に具備しており、前記撥水性台紙は、該拡散シートの上方まで巻き上げられている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記立体ガードは、その基端が、前記吸収体の側縁よりも吸収性物品内方側に位置するように形成されている請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記撥水性台紙の側縁は、前記立体ガードの基端よりも吸収性物品の内方側に位置する請求項1〜3の何れかに記載の吸収性物品。
  5. 前記外層不織布及び前記シート材は、それぞれ前記吸収体の側縁よりも吸収性物品の外方側に向けて延出しており、延出た該外層不織布と該シート材とが積層されてレッグギャザーを形成している請求項1〜の何れかに記載の吸収性物品。
  6. 前記シート材及び/又は前記外層不織布は、それぞれ、CD強度が1000cN/50mm以上である請求項記載の吸収性物品。
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