JP4041554B2 - クランプ装置及びクランプレバーへの駆動力入力構造 - Google Patents

クランプ装置及びクランプレバーへの駆動力入力構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金型等のクランプ対象体を固定するクランプ装置及びクランプレバーへの駆動力入力構造に関し、特に、アクチュエータで移動駆動されるウェッジ部材により倍力して、クランプレバーの入力部に駆動力を入力するようにしたクランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、金型等を所定の据付け部(プレス機械のボルスタの上面やラムの下端の可動盤の下面等)に固定する比較的小型のクランプ装置が種々実用に供されているが、そのうち、クランプ本体と、クランプ本体に枢支軸を介して枢支され出力部と入力部を有するクランプレバーと、アクチュエータにより移動駆動されクランプレバーの入力部に駆動力を倍力して入力するウェッジ部材を有するクランプ装置が広く実用に供されている。
【0003】
この種のクランプ装置におけるクランプレバーへの駆動力入力構造においては、図8、図9に示すように、切欠き面111 が形成された軸部材110 を有し、この軸部材110 の部分円筒面112 が、クランプレバー100 の入力部101 に形成された部分円筒状の座面102 に回動自在に係合している。切欠き面111 は入力部101 の下面側へ露出し、左方へ移動駆動されるウェッジ部材115 により倍力して、軸部材110 を介して入力部101 に駆動力が入力され、クランプレバー100 が枢支軸心103 回りに所定角度回動しても軸部材110 が回動して、ウェッジ部材115 の傾斜面116 が入力部101 に接触せずに切欠き面111 に面接触する状態が保持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記クランプ装置では、クランプレバー100 の部分円筒状の座面102 に軸部材110 の部分円筒面112 が係合し、図9に示すように、左方へ移動駆動されるウェッジ部材115 により、軸部材110 を介して入力部101 に駆動力が入力される構造であるので、クランプレバー100 への駆動力の入力時に軸部材110 (部分円筒面112 )が変形するし、また、長期にわたり繰返し使用している間に座面102 とその近傍部が塑性変形してへたってしまい、図9に示すように、座面102 の曲率半径が大きくなり、軸部材110 の部分円筒面112 との接触面積が非常に小さくなり、座面102 と部分円筒面112 とに作用する面圧が非常に大きくなる。それ故、軸部材110 の回動性が悪くなり、座面102 や部分円筒面112 が摩耗し易くなる。
【0005】
更に、軸部材110 が入力部101 から外れないようにするため、座面102 は少なくとも180度円弧以上の部分円筒状に形成される。その結果、クランプレバー100 の入力部101 の下面側へ露出した切欠き面111 の大きさが小さくなるため、切欠き面111 と傾斜面116 とに作用する面圧が大きくなり、切欠き面111 や傾斜面116 も摩耗し易くなる。
【0006】
本発明の目的は、クランプレバーの入力部に回動可能に設けられた軸部材と入力部に駆動力を入力するウェッジ部材とを備えたクランプ装置及びクランプレバーへの駆動力入力構造において、軸部材の回動性を向上させること、クランプレバーや軸部材やウェッジ部材の摩耗を防止すること、等である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1のクランプ装置は、クランプ本体と、レバー枢支軸を介してクランプ本体に枢支され先端部に出力部を有するとともに基端部に入力部を有するクランプレバーと、クランプレバーの入力部に形成された部分円筒状の座面に回動自在に係合する部分円筒面と入力部の下面側へ露出した切欠き面を有する軸部材と、軸部材の切欠き面に面接触する傾斜面を有しアクチュエータにより移動駆動されるウェッジ部材とを備えたクランプ装置において、クランプレバーの入力部の幅方向両端部分には、前記座面に連なる1対の枢支孔が形成され、軸部材の両端部分には、前記1対の枢支孔に夫々枢支される枢支軸部が形成され、これら1対の枢支軸部の間において軸部材に前記切欠き面が形成されたものである。
【0008】
アクチュエータによりウェッジ部材が移動駆動され、ウェッジ部材により軸部材を介して入力部に駆動力が入力されても、1対の枢支孔は変形しないため、部分円筒状の座面の形状が略一定に保持され、また、軸部材の1対の枢支軸部も変形しないため、部分円筒面の形状が略一定に保持される。それ故、1対の枢支孔と1対の枢支軸部及び座面と部分円筒面との接触面積が一定の大きさに保持され、それら接触面に作用する面圧が高くなるのを抑制でき、軸部材の回動性が向上し、クランプレバーの枢支孔や座面、軸部材の枢支軸部や部分円筒面が摩耗し難くなる。
【0009】
更に、1対の枢支軸部を1対の枢支孔に枢支するため、軸部材が入力部から外れないようになるので、また、座面と部分円筒面との接触面積を余り大きくする必要もなくなるので、座面を180度円弧以下の部分円筒状に形成し、入力部の下面側へ露出させた面積の大きな切欠き面を設けることが可能になり、切欠き面と傾斜面とに作用する面圧が低下し、切欠き面や傾斜面も摩耗し難くなる。
【0010】
請求項2のクランプ装置は、請求項1の発明において、前記1対の枢支孔は、クランプレバーの入力部の幅方向両端部分からウェッジ部材側へ延びる1対の枢支部に相対向状に形成され、ウェッジ部材は1対の枢支部の間に遊嵌し、その傾斜面が軸部材の切欠き面に面接触することを特徴とするものである。それ故、面積の大きな切欠き面をクランプレバーの入力部の下面側へ確実に露出させ、その切欠き面に傾斜面を確実に面接触させることができる。その他請求項1と同様の作用を奏する。
【0011】
請求項3のクランプ装置は、請求項2の発明において、前記切欠き面は、軸部材の直径と同幅であることを特徴とするものである。それ故、切欠き面と傾斜面とに作用する面圧を非常に低下させることができる。その他請求項2と同様の作用を奏する。
【0012】
請求項4のクランプ装置は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記レバー枢支軸を枢支するクランプ本体の1対のレバー枢支孔は、ウェッジ部材の移動方向に細長い長円孔に形成され、前記クランプレバーは、その出力部をクランプ本体の先端外へ突出したクランプ可能位置と、クランプ解除状態においてその出力部をクランプ本体内へ退入させた退入位置とに切換え可能に構成されたことを特徴とするものである。それ故、クランプ可能位置のクランプレバーを、クランプを解除した状態で退入位置に切換えることで、金型等のクランプ対象体の所定の据え付け部(プレス機械のボルスタの上面等)への搬出入作業を非常に簡単に行うことができる。その他請求項1〜3の何れか1項と同様の作用を奏する。
【0013】
請求項5のクランプレバーへの駆動力入力構造は、クランプ装置のクランプレバーの入力部に形成された部分円筒状の座面と、この座面に回動自在に係合する部分円筒面と入力部の前記座面外へ露出した切欠き面を有する軸部材と、この軸部材の切欠き面に面接触する傾斜面を有しアクチュエータからの駆動力を軸部材を介して入力部に入力するウェッジ部材とを備えたクランプレバーへの駆動力入力構造において、前記入力部の幅方向両端部分には前記座面に連なる1対の枢支孔が形成され、前記軸部材の両端部分には前記1対の枢支孔に夫々枢支される枢支軸部が形成され、これら1対の枢支軸部の間において軸部材に前記切欠き面が形成されたものである。
【0014】
ウェッジ部材によりアクチュエータからの駆動力が軸部材を介して入力部に入力されても、1対の枢支孔は変形しないため、部分円筒状の座面の形状が略一定に保持され、また、1対の枢支軸部も変形しないため、部分円筒面の形状が略一定に保持される。それ故、1対の枢支孔と1対の枢支軸部及び座面と部分円筒面との接触面積が一定の大きさに保持され、それら接触面に作用する面圧が高くなるのを抑制でき、軸部材の回動性が向上し、クランプレバーの枢支孔や座面、軸部材の枢支軸部や部分円筒面が摩耗し難くなる。更に、1対の枢支軸部を1対の枢支孔に枢支するため、軸部材が入力部から外れないようになるので、また、座面と部分円筒面との接触面積を余り大きくする必要もなくなるので、座面を180度円弧以下の部分円筒状に形成し、入力部の座面外へ露出させた面積の大きな切欠き面を設けることが可能になり、切欠き面と傾斜面とに作用する面圧が低下し、切欠き面や傾斜面も摩耗し難くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、金型をボルスタの上面に固定するクランプ装置に本発明を適用した場合の例である。
【0016】
図1〜図4に示すように、クランプ装置1は、クランプ本体2と、前後方向向きの枢支軸20(レバー枢支軸)を介してクランプ本体2に枢支され左端部に出力部21を有するとともに右端部に入力部22を有するクランプレバー3と、クランプレバー3の入力部22に駆動力を入力す駆動力入力構造60と、駆動力入力構造60のウェッジ部材5を左右方向へ移動駆動するエアシリンダ6等で構成されている。
【0017】
前記クランプ本体2は、前後1対の壁部材10,11と、1対の壁部材10,11の間の右下端部に設けられた直方体状のブロック部材13を有する。壁部材10,11とブロック部材13は1対のボルト14等で固定され、壁部材10,11の間に所定前後幅の間隙15が形成され、この間隙15にクランプレバー3と軸部材4とウェッジ部材5が移動可能に配設されている。
【0018】
1対の壁部材10,11には、間隙15に臨む左右方向に細長い1対の長円孔10a,11a(レバー枢支孔)が相対向状に形成され、これら長円孔10a,11aにクランプレバー3の枢支軸20の両端部分が左右方向へ移動可能に係合し枢支されている。また、壁部材10,11にはボルト孔10b,11bが形成され、これらボルト孔10b,11bに挿通させた1対のボルト19により、クランプ本体2がボルスタ9に固定される(図3参照)。
【0019】
前記クランプレバー3は間隙15と略同じ(その左右両面が1対の壁部材10,11の内面に摺接する)前後幅を有し、クランプレバー3の中央部分に枢支軸20が挿通して設けられている。尚、枢支軸20をクランプレバー3に固定的に設けてもよし回動可能に設けてもよい。また、枢支軸20の代わりに、長円孔10a,11aに枢支される枢支軸20の両端部分に相当する枢支軸部をクランプレバー3に一体形成してもよい。
【0020】
クランプレバー3は、その出力部21をクランプ本体2の左端外へ突出したクランプ可能位置(図1参照)と、クランプ解除状態においてその出力部21をクランプ本体2内へ退入させた退入位置(図2参照)とに亙って切換え可能であり、クランプレバー3がクランプ位置に位置するとき、枢支軸20の両端部分が1対の長円孔10a,11aの左端部に当接し、入力部22に駆動力が入力されると、図1に実線で示す初期姿勢のクランプレバー3が枢支軸20回りに回動されて図1に鎖線で示すクランプ姿勢になり、出力部21により金型Wがクランプされる。尚、クランプ解除状態のクランプレバー3の姿勢は初期姿勢である。
【0021】
また、クランプレバー3には、枢支軸20の下側において下方へ延びるレバー部23が一体形成され、このレバー部23とブロック部材13の間にコイルバネ24が介装され、このコイルバネ24によりレバー部23が左側へ付勢されている。そして、コイルバネ24の付勢力により、クランプ可能位置におけるクランプ姿勢のクランプレバー3を初期姿勢に復帰させ、また、退入位置のクランプレバー3をクランプ可能位置に移動させるように構成してある。尚、コイルバネ24の左端部は、バネ受け25を介してレバー部23に連結されている。
【0022】
尚、クランプ本体2の上端部分には、クランプレバー3の前記クランプ可能位置と退入位置を検出する位置検出機構8が設けられ、この位置検出機構8は、クランプレバー3の上端の溝部70に係合する係合部71aを有しクランプレバー3とともに左右方向へ移動するロッド71、ロッド71を左右方向へガイドするガイド部材72、ロッド71の右端部に設けられた押動部材73、載置板74上に固定されクランプレバー3がクランプ可能位置と退入位置のときに夫々押動部材73によりONされるセンサ75,76等で構成され、センサ75,76は、電気信号線75a,76aにより制御部(図示略)に電気的に接続されている。尚、ロッド71やセンサ75,76等はカバー部材77でカバーされている。
【0023】
前記クランプレバー3の入力部22にエアシリンダ6の駆動力を入力する駆動力入力構造60について図1、図2、図5〜図7に基づいて説明する。軸部材4は、クランプレバー3と同じ(その左右両面が1対の壁部材10,11の内面に摺接する)前後長を有し、軸部材4の前後両端部分に1対の枢支軸部30が形成され、1対の枢支軸部30の間に軸部材4の直径と同幅の切欠き面31が形成され、切欠き面31の上側に部分円筒面32が形成されている。
【0024】
一方、クランプレバー3の入力部22には、入力部22からウェッジ部材5側(下側)へ延びる前後1対の枢支部35が形成され、これら枢支部35に相対向状に形成された1対の枢支孔36(軸枢支孔)に1対の枢支軸部30が枢支されている。入力部22の下面22aと1対の枢支部35の下面35aは平行に形成されている。1対の枢支部35の間において入力部22の下面22aには、約120度円弧の部分円筒状の座面37が形成され、座面37に部分円筒面32が摺動自在に係合し、軸部材4の切欠き面31は入力部22の下側外面22a外へ露出している。
【0025】
前記ウェッジ部材5はブロック部材13の上面に摺動自在に支持され、その上端部分に1対の枢支部35の間に遊嵌する凸部40が形成され、凸部40の上面に軸部材4の切欠き面31に面接触する傾斜角a(例えばa=12度)の傾斜面41が形成されている。凸部40の前後両側の1対の段落ち面42は、1対の枢支部35の下面35aから間隙を空けて下面35aと平行に形成されている。尚、クランプレバー3が初期姿勢のとき、段落ち面42と前記枢支部35の下面35aが平行になるように設定されている。
【0026】
ウェッジ部材5の左端部には、係止部材45がボルト45aで固定され、図1の状態から、エアシリンダ6によりウェッジ部材5が右方へ移動駆動されると、係止部材45によりクランプレバー3の入力部22の被係止部46が係止され、クランプ可能位置のクランプレバー3が右方へ移動し図2の退入位置に切換わる。また、図2の状態から、エアシリンダ6によりウェッジ部材41左右へ移動駆動されると、コイルバネ24により退入位置のクランプレバー3が左方へ移動し図1のクランプ可能位置に切換わる。
【0027】
前記エアシリンダ6は、筒部材51と1対の蓋部材52,53を有するシリンダ本体50と、シリンダ本体50の内部に摺動自在に内嵌されたピストン54と、ピストン54に固定され蓋部材52を挿通して左方へ延び先端部にウェッジ部材5が固定されたピストンロッド55と、シリンダ本体50の内部においてピストン54で仕切られたエア作動室56,57と、エア作動室57に内装されピストン54を左方へ付勢する大小2つのコイルバネ58,59を有する。尚、エア作動室56,57はシール部材50a,50b,50cでシールされている。
【0028】
図示外のエア供給源によりエアポート56aからエア作動室56に所定圧の加圧エアが供給されると、コイルバネ58,59の付勢力に抗して、ピストン54とピストンロッド55が右方へ移動駆動される。また、エア作動室56の加圧エアを開放すると、コイルバネ58,59の付勢力により、ピストン54とピストンロッド55が左方へ移動する。更に、クランプレバー3がクランプ可能位置に位置する状態で、エア供給源によりエアポート57aからエア作動室57に加圧エアが供給されると、ウェッジ部材41が左方へ移動駆動され、クランプレバー3の入力部22に軸部材4を介して駆動力が入力される。
【0029】
尚、ウェッジ部材5の傾斜面41の傾斜角が約12度であるため、クランプレバー3の入力部22に入力される駆動力はエアシリンダの出力の約5倍に倍力され、また、枢支軸20から入力部22までのレバー長が枢支軸20から出力部21までのレバー長の約3倍あるため、クランプレバー3の出力部21に作用するクランプ力は、前記駆動力の約3倍,エアシリンダ6の出力の約15倍になる。
【0030】
クランプ装置1の作用・効果について説明する。エアシリンダ6で左方へ移動駆動されるウェッジ部材5により、軸部材4を介して入力部22に荷重が入力されても、1対の枢支孔36は変形しないため、部分円筒状の座面37の形状が略一定に保持される。それ故、1対の枢支孔36と1対の枢支軸部30及び座面37と部分円筒面32との接触面積を一定の大きさに保持し、それら接触面に作用する面圧が高くなるのを抑制できるため、この駆動力入力構造60においては、軸部材4の回動性が向上し、枢支孔36や座面37、枢支軸部30や部分円筒面32が摩耗し難くなる。
【0031】
約120度円弧の部分円筒状の座面37に、軸部材4の部分円筒面32を摺動自在に係合したので、クランプレバー3の入力部22の下面22a側へ露出させた切欠き面31を、軸部材3の直径と同幅に形成しその面積を大きくすることが可能になる。それ故、切欠面31と傾斜面41とに作用する面圧を低下させることができ、切欠き面31や傾斜面41も摩耗し難くなる。
【0032】
1対の枢支孔36を、クランプレバー3の入力部22から下側へ延びる1対の枢支部35に相対向状に形成し、ウェッジ部材5の凸部40を1対の枢支部35の間に遊嵌し、その傾斜面41を軸部材4の切欠き面31に面接触させるように構成したので、面積の大きな切欠き面31を入力部22の下面22a側へ確実に露出させ、その切欠き面31に傾斜面41を確実に面接触させることができる。
【0033】
クランプレバー4を、その出力部21をクランプ本体2の先端外へ突出したクランプ可能位置と、クランプ解除状態においてその出力部21をクランプ本体2内へ退入させた退入位置とに切換え可能に構成したので、クランプレバー3を退入位置に切換えた状態で、金型Wのボルスタ9への搬出入作業を非常に簡単に行うことができる。
【0034】
尚、前記枢支軸20をクランプ本体2に左右方向へ移動不能に枢支し、クランプレバー3の位置が切換わらないように構成してもよい。また、エアシリンダ6の代わりに油圧シリンダ等その他種々のアクチュエータを適用してもよい。前記クランプ装置1は、プレス機械の金型Wを固定するもに限らず、射出成形機械の金型等の種々クランプ対象体を固定するものとして適用できる。
【0035】
【発明の効果】
請求項1のクランプ装置によれば、アクチュエータによりウェッジ部材が移動駆動され、ウェッジ部材により軸部材を介して入力部に駆動力が入力されても、1対の枢支孔は変形しないため、部分円筒状の座面の形状が略一定に保持され、軸部材の1対の枢支軸部も変形しないため、部分円筒面の形状が略一定に保持される。それ故、1対の枢支孔と1対の枢支軸部及び座面と部分円筒面とに作用する面圧を抑制し、軸部材の回動性が向上し、枢支孔や座面、枢支軸部や部分円筒面が摩耗し難くなる。更に、座面を180度円弧以下の部分円筒状に形成し、入力部の下面側へ露出させた面積の大きな切欠き面を設けることが可能になるため、切欠き面と傾斜面とに作用する面圧が低下し、切欠き面や傾斜面も摩耗し難くなる。
【0036】
請求項2のクランプ装置によれば、請求項1と同様の効果を奏するが、前記1対の枢支孔をクランプレバーの入力部の幅方向両端部分からウェッジ部材側へ延びる1対の枢支部に相対向状に形成し、ウェッジ部材は1対の枢支部の間に遊嵌し、その傾斜面を軸部材の切欠き面に面接触させたので、面積の大きな切欠き面をクランプレバーの入力部の下面側へ確実に露出させ、その切欠き面に傾斜面を確実に面接触させることができる。
【0037】
請求項3のクランプ装置によれば、請求項2と同様の効果を奏するが、前記切欠き面を軸部材の直径と同幅に構成したので、切欠き面と傾斜面とに作用する面圧を非常に低下させることができる。
【0038】
請求項4のクランプ装置によれば、請求項1〜3の何れか1項と同様の効果を奏するが、クランプ可能状態のクランプレバーを、クランプを解除した状態で退入位置に切換えことで、金型等のクランプ対象体の所定の据え付け部(プレス機械のボルスタの上面等)への搬出入作業を非常に簡単に行うことができる。
【0039】
請求項5のクランプレバーへの駆動力入力構造によれば、ウェッジ部材によりアクチュエータからの駆動力が軸部材を介して入力部に入力されても、ウェッジ部材により軸部材を介して入力部に駆動力が入力されても、1対の枢支孔は変形しないため、部分円筒状の座面の形状が略一定に保持され、軸部材の1対の枢支軸部も変形しないため、部分円筒面の形状が略一定に保持される。それ故、1対の枢支孔と1対の枢支軸部及び座面と部分円筒面とに作用する面圧を抑制し、軸部材の回動性が向上し、枢支孔や座面、枢支軸部や部分円筒面が摩耗し難くなる。更に、座面を180度円弧以下の部分円筒状に形成し、入力部の座面外へ露出させた面積の大きな切欠き面を設けることが可能になるため、切欠き面と傾斜面とに作用する面圧が低下し、切欠き面や傾斜面も摩耗し難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るクランプ装置の縦断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII −III 線断面図である。
【図4】クランプ装置(クランプ解除状態)の縦断面図である。
【図5】クランプ装置の駆動力入力構造の正面図である。
【図6】駆動力入力構造の斜視図である。
【図7】図5のVII −VII 線断面図である。
【図8】従来技術に係る駆動力入力構造の斜視図である。
【図9】従来技術に係る駆動力入力構造の縦断面図である。
【符号の説明】
1 クランプ装置
2 クランプ本体
3 クランプレバー
4 軸部材
5 ウェッジ部材
6 エアシリンダ
10a,11a 長円
20 枢支軸
21 出力部
22 入力部
30 枢支部
31 切欠き面
32 部分円筒面
36 枢支孔
37 座面
41 傾斜面
60 駆動力入力構造

Claims (5)

  1. クランプ本体と、レバー枢支軸を介してクランプ本体に枢支され先端部に出力部を有するとともに基端部に入力部を有するクランプレバーと、クランプレバーの入力部に形成された部分円筒状の座面に回動自在に係合する部分円筒面と入力部の下面側へ露出した切欠き面を有する軸部材と、軸部材の切欠き面に面接触する傾斜面を有しアクチュエータにより移動駆動されるウェッジ部材とを備えたクランプ装置において、
    前記クランプレバーの入力部の幅方向両端部分には、前記座面に連なる1対の枢支孔が形成され、
    前記軸部材の両端部分には、前記1対の枢支孔に夫々枢支される枢支軸部が形成され、これら1対の枢支軸部の間において軸部材に前記切欠き面が形成されたことを特徴とするクランプ装置。
  2. 前記1対の枢支孔は、クランプレバーの入力部の幅方向両端部分からウェッジ部材側へ延びる1対の枢支部に相対向状に形成され、ウェッジ部材は1対の枢支部の間に遊嵌し、その傾斜面が軸部材の切欠き面に面接触することを特徴とする請求項1に記載のクランプ装置。
  3. 前記切欠き面は、軸部材の直径と同幅であることを特徴とする請求項2に記載のクランプ装置。
  4. 前記レバー枢支軸を枢支するクランプ本体の1対のレバー枢支孔は、ウェッジ部材の移動方向に細長い長円孔に形成され、前記クランプレバーは、その出力部をクランプ本体の先端外へ突出したクランプ可能位置と、クランプ解除状態においてその出力部をクランプ本体内へ退入させた退入位置とに切換え可能に構成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のクランプ装置。
  5. クランプ装置のクランプレバーの入力部に形成された部分円筒状の座面と、この座面に回動自在に係合する部分円筒面と入力部の前記座面外へ露出した切欠き面を有する軸部材と、この軸部材の切欠き面に面接触する傾斜面を有しアクチュエータからの駆動力を軸部材を介して入力部に入力するウェッジ部材とを備えたクランプレバーへの駆動力入力構造において、
    前記入力部の幅方向両端部分には前記座面に連なる1対の枢支孔が形成され、前記軸部材の両端部分には前記1対の枢支孔に夫々枢支される枢支軸部が形成され、これら1対の枢支軸部の間において軸部材に前記切欠き面が形成されたことを特徴とするクランプレバーへの駆動力入力構造。
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