JP4039454B1 - 給電システム、給電装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パーソナルコンピュータが管理モードに移行したこと(S101)を、電力線通信装置が検出すると(S102)、電力線通信で他の電力線通信装置に管理モードであることを通知する(S103)。通知を受けた電力線通信装置の各々は、自己が保有する各種の情報を電力線通信で返信する(S104)。パーソナルコンピュータは、取得した情報を予め設定された表に展開し(S105)、ユーザの操作により空欄に入力していき、初期設定の表を完成させ(S106)、管理モードを終了する(S107)。パーソナルコンピュータは、初期設定の表における設定内容を、対応する電力線通信装置の各々に送信する(S108)。電力監視情報を受信した電力線通信装置は、記憶部に記憶する(S109)。
【選択図】図7
Description
請求項2によれば、個々の機器の使用状態に合った電力監視が可能になる。
請求項3によれば、機器の状態情報ごとに遮断条件を判定することが可能になる。
請求項4によれば、給電される機器に応じた遮断条件を設定することが可能になる。
請求項5によれば、給電システムの電源管理を把握することが可能になる。
請求項6によれば、給電される機器の状態情報に応じて通電遮断の時期を調整することが可能になる。
請求項7によれば、個々の機器の使用状態に合った電力監視が可能になる。
請求項8によれば、機器の状態情報ごとに遮断条件を判定することが可能になる。
請求項9によれば、給電される機器に応じた遮断条件を設定することが可能になる。
請求項10によれば、給電される機器の状態情報に応じて通電遮断の時期を調整することが可能になる。
請求項11によれば、給電システムの電源管理を把握することが可能になる。
図1は、本実施の形態に係る給電システム(電力監視システム)を説明する概略構成図である。
図1に示すシステムは、例えばオフィスの個々の機器(電気機器)に対して能動的に電力監視を実現するためのシステムである。図1に示すように、電力会社からオフィス内に配線された電力線PLに、電力線通信装置(給電装置)10,20を介して、電力消費機器としての複合機1A,1B、パーソナルコンピュータ(PC)2A,2B,2C,2D、エアコン3、加湿器4、冷蔵庫5が接続されている。すなわち、これらの複合機1A等には、電力線通信装置10,20を通じて電力線PLの電力が供給される。また、別の言い方をすると、複合機1A等は、電力線通信装置10,20及び電力線PLを介して互いに接続されている。
図2に示すように、電力線通信装置10は、装置本体11と、装置本体11の内部に配設された電源供給路12(図2の(b)参照)と、電源供給路12に接続され、装置本体11から外へ延びる電源コード13と、を備えている。また、電力線通信装置10は、電源コード13の先端に設けられ、電力線PL(図1参照)の図示しないコンセントに接続される電源プラグ(商用電源入力部、インレット)14と、装置本体11の外面に設けられ、電源供給路12からの電力を各種の機器(電力被監視機器)に出力するコンセント(出力部、アウトレット)15と、を備えている。なお、電源供給路12と電源コード13と電源プラグ14とコンセント15により、給電手段を構成することができる。
更に説明すると、電源スイッチ部17によって電源供給が遮断されても、ユニット部16には、電力供給が行われるように、電源スイッチ部17は、ユニット部16よりも電力が流れる下流側に位置している。言い換えると、専用の省エネ管理サーバ機器あるいは電力監視機能の役割を持たせた専用の機器を通電しておく必要がなく、電力監視対象の個々の機器の電力通信機能装置のみを通電させるだけでよい。
図3に示すように、ユニット部16は、電源供給路12に流れる電流を検出するためのクランプコイル16aと、クランプコイル16aの検出結果に基づいて制御すると共に電力線通信を制御する制御部(CPU)16bと、を備えている。
この制御部16bについて更に説明すると、制御部16bは、電力検出機能部16b1、電力線通信機能部16b2及び電源遮断機能部16b3を有する。電力検出機能部16b1は、クランプコイル16aの検出結果を受け付けて所定の演算をすることにより、電力値を検出するものである。また、電力線通信機能部16b2は、所定の手順に従って、電源供給路12との間で所定の信号を送受信するものである。電源遮断機能部16b3は、電力検出機能部16b1又は電力線通信機能部16b2からの指示に応じて電源供給を遮断するものである。
なお、本実施の形態では、番号設定部16e及び自動設定部16fを備えているが、いずれか一方のみを備えるように構成することも考えられる。
また、ここにいう不揮発性メモリとしての記憶部16gは、データの書き換えと電源を切った後のデータ保持を可能とするものをいい、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)などを用いることができる。
図4に示すように、記憶部16gは、番号設定部16e(図3参照)及び自動設定部16f(図3参照)により設定されたシリアル番号を記憶するシリアル番号記憶部16g1を備えている。また、記憶部16gは、各種の電力監視の情報を記憶する電力監視情報記憶部16g2を備えている。また、記憶部16gは、電力線通信機能部16b2(図3参照)により他の電力線通信装置10,20との間で共有している情報を記憶する共有情報記憶部16g3を備えている。
図6に示すユニット部26の基本的な構成は、図3に示すユニット部16と同一である。すなわち、ユニット部26は、クランプコイル26a、直流電源部26c、フィルタ26d、番号設定部26e、自動設定部26f及び記憶部26gを備えている。これらは夫々、ユニット部16におけるクランプコイル16a、直流電源部16c、フィルタ16d、番号設定部16e、自動設定部16f及び記憶部16gと同じ構成のものを用いることができる。
また、エアコン3に給電する電力線通信装置10のシリアル番号が「7」であり、加湿器4に給電する電力線通信装置10のシリアル番号が「2」であり、冷蔵庫5に給電する電力線通信装置10のシリアル番号が「8」である。
また、電力線通信装置10は、自己の記憶部16g(図3参照)に記憶されているシリアル番号を電力線通信機能部16b2(図3参照)の作用により送信する。
なお、図9に示す「LCDオフ」とは、液晶モニタが電源オフの状態をいう。また、「LPM」とは、低電力モードをいい、「SLM」とは、スリープモードをいう。
電力線通信装置10に接続されている機器に給電される電力値を電力検出機能部16b1(図3参照)により検出し(ステップ201)、検出した電力値を記憶部16g(図3参照)に蓄積していく(ステップ202)。所定の時間が経過したときには、蓄積している電力値(蓄積データ)を分析し(ステップ203)、分析結果を記憶部16gに記憶する(ステップ204)。記憶されている分析結果は、図9に示す初期設定の表に監視値を設定する際に活用することができる。このように、監視値については、過去の電流値(電力値)の変動を監視してその変動を学習して記憶する学習機能を電力線通信装置10に持たせることにより、電流値(電力値)の振れ幅を考慮することで、設定することも考えられる。
また、電力線通信装置20は、汎用通信機能部26b4(図6参照)を備えているので、給電されている機器のモード情報を取得することができる。したがって、上述した学習機能を動作モードごとに作動させることも考えられる。
電力線通信装置10において、電源遮断機能部16b3(図3参照)は、記憶部16gの電力監視情報記憶部16g2(図4参照)に記憶されている電力監視情報を読み出す(ステップ301)。その後、電力検出機能部16b1(図3参照)は、電力線通信装置10が給電する機器の電力値(電流値)を検出し続ける(ステップ302)。そして、電源遮断機能部16b3は、検出結果と電力監視情報とを比較して、電源遮断の条件を満たすか否かを判断する(ステップ303)。電源遮断の条件を満たさないときにはステップ302に戻り、満たすときには、電源遮断機能部16b3が電源を遮断する(ステップ304)。電源遮断機能部16b3が電源を遮断すると、電力線通信機能部16b2が、電力線PLに接続されている図示しない守衛室に、予め定められた手順に沿ってその旨を通知する(ステップ305)。
なお、電源遮断機能部16b3により電源が遮断されたときに、電力線通信装置10に予め設けられた図示しない通知手段、例えばLED表示部や液晶表示部にその旨を表示してユーザに通知するように構成することも考えられる。
電力線通信装置20において、電源遮断機能部26b3(図6参照)は、記憶部26g(図4参照)の電力監視情報記憶部(図示せず)に記憶されている電力監視情報を読み出す(ステップ401)。また、汎用通信機能部26b4(図6参照)は、接続されている機器の動作モードを検出する(ステップ402)。その後、電力検出機能部26b1(図6参照)は、電力線通信装置20が給電する機器の電力値を検出し続ける(ステップ403)。そして、電源遮断機能部26b3は、動作モードの検出結果と電力値の検出結果と電力監視情報とを比較して、電源遮断の条件を満たすか否かを判断する(ステップ404)。電源遮断の条件を満たさないときにはステップ402に戻り、満たすときには、電源遮断機能部26b3が電源を遮断する(ステップ405)。電源遮断機能部26b3が電源を遮断すると、汎用通信機能部26b4が、電力線通信装置20に給電されている機器(例えば、複合機1A〜1B、パーソナルコンピュータ2A〜2D)の表示画面に表示して(ステップ406)、ユーザに知らせる。
ここで、電源遮断機能部26b3が電源を遮断するタイミングとして、電力線通信装置20に給電されている機器の動作モードが動作時には電源を遮断せず、パーソナルコンピュータ2A〜2Dであれば例えばスタンバイモードに移行したときに電源を遮断するように制御することも考えられる。また、電源遮断機能部26b3により電源が遮断されたときには、複合機1A〜1BのUI画面又はパーソナルコンピュータ2A〜2Dから、電源遮断機能部26b3による電源遮断の状態を解除するように構成することも考えられる。
図14に示すフローチャートでは、図13の場合と異なり、電源遮断の条件を満たしたときにはいきなり電源遮断を行うのではない。すなわち、図14に示すフローチャートでは、電源遮断の条件を満たしたときには、消費電力モードを変えた後に電源遮断の条件を満たさなくなったときには電源遮断を行うことなく処理手順を終了する。その一方で、消費電力モードを変えた後にもまだ電源遮断の条件を満たすときに電源遮断を行うようにしている。したがって、図14の処理手順においては、電源遮断の条件を満たしても電源遮断が行われない場合もあり得る。この意味において、電源遮断の条件を、給電量をゼロにする場合も含む電源制限の条件と言うことができる。
その後、電力検出機能部26b1(図6参照)は、電力線通信装置20が給電する機器の電力値検出を行い(ステップ506)、指示した動作モードと電力値の検出結果と電力監視情報とを比較して、まだ電源遮断の条件を満たすか否かを判断する(ステップ507)。電源遮断の条件を満たすときには電源遮断機能部26b3は、電源を遮断し(ステップ508)、汎用通信機能部26b4が電力線通信装置20に給電されている機器の表示画面に表示して(ステップ509)、ユーザに知らせる。ステップ507において、電源遮断の条件を満たさないときにはステップ509に進む。
図15は、本実施の形態の応用例に係る給電システムを説明する概略構成図である。
図15に示すように、複合機1A,1B及びパーソナルコンピュータ2A〜2Dが既存のネットワークNWに接続されている。また、複合機1Bは、電力線通信装置10により給電されている。
このように、複合機1A,1Bがパーソナルコンピュータ2A〜2Dのネットワークプリンタとして用いられている場合にも、本実施の形態を適用することができる。
Claims (11)
- 電力線からの電力を機器に給電する給電装置と、
電力線を通信媒体として電力線通信を行う電力線通信手段と、
を含み、
前記給電装置は、
給電する機器との間で通信を行う機器通信手段と、
給電する機器の状態情報を前記機器通信手段を介して取得し、かつ、当該機器への給電を遮断するための遮断条件を取得する取得手段と、
給電する機器への通電を遮断する遮断手段と、
前記取得手段により取得される前記状態情報及び前記遮断条件を用いて前記遮断手段による通電の遮断を行うべきか否かを判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする給電システム。 - 前記給電装置が備える前記取得手段は、前記遮断条件を前記電力線通信手段を介して他の給電装置又は当該他の給電装置が給電する機器から取得することを特徴とする請求項1に記載の給電システム。
- 前記給電装置が備える前記取得手段は、給電する機器の前記状態情報を前記機器通信手段を介して複数取得し、かつ、当該機器の当該状態情報ごとに前記遮断条件を取得することを特徴とする請求項1に記載の給電システム。
- 前記給電装置が備える前記取得手段は、前記遮断条件として、給電する電力量の監視値及び当該監視値を連続して超える時間の閾値を取得することを特徴とする請求項1に記載の給電システム。
- 前記給電装置は、前記遮断手段により通電が遮断されたことを前記電力線通信手段を介して他の給電装置に通知することを特徴とする請求項1に記載の給電システム。
- 電力線からの電力を機器に給電する給電手段と、
電力線を通信媒体として電力線通信を行う電力線通信手段と、
前記給電手段により給電される機器との間で通信を行う機器通信手段と、
前記給電手段により給電される機器への通電を遮断すべきか否かの遮断条件を取得すると共に前記機器通信手段により当該機器の状態情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得される前記遮断条件及び前記状態情報により通電遮断の判定がなされたときに前記給電手段により給電される機器への通電を遮断する遮断手段と、
を含む給電装置。 - 前記取得手段は、前記遮断条件を前記電力線通信手段を介して他の給電装置又は当該他の給電装置が給電する機器から取得することを特徴とする請求項6に記載の給電装置。
- 前記取得手段は、前記給電手段により給電される機器の状態情報を前記機器通信手段により複数取得すると共に当該機器の状態情報ごとに前記遮断条件を取得することを特徴とする請求項6に記載の給電装置。
- 前記取得手段は、前記遮断条件として、給電する電力量の監視値及び当該監視値を連続して超える時間の閾値を取得することを特徴とする請求項6に記載の給電装置。
- 電力線からの電力を機器に給電する給電装置に搭載されるコンピュータ装置に、
電力線を通信媒体として他の給電装置との間で電力線通信を行う電力線通信機能と、
給電する機器との間で通信を行う機器通信機能と、
給電する機器への通電を遮断すべきか否かの遮断条件を前記電力線通信機能を通じて取得し、かつ、前記機器通信機能を通じて当該機器の状態情報を取得する取得機能と、
前記取得機能により取得される前記遮断条件及び前記状態情報により通電遮断の判定がなされたときに給電する機器への通電を遮断する遮断機能と、
を実現させるプログラム。 - 前記コンピュータ装置に、前記遮断機能により通電が遮断されたことを前記電力線通信機能を通じて前記他の給電装置に通知する通知機能を更に実現させることを特徴とする請求項10に記載のプログラム。
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