JP4039141B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コア部の両側面にサイドプレートを備え、さらに、サイドプレートの側部にチューブと平行に配置される冷媒流路を備えたエバポレータ等の熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、エバポレータ等の熱交換器は、車両用の冷凍サイクルを構成するものであり、液冷媒を蒸発して冷媒ガスとして循環するように配置されている。このエバポレータは、一般に、車両室内側に配置されるものであり、できるだけ熱交換される部位以外のスペース(デッドスペース)を少なくするために、エバポレータに接続される配管のスペースを広くしないような効率のよい配管状態を構成している。このために、エバポレータは、エバポレータの周りに配置される配管の状態によって、特にエバポレータの出入口に配管される冷媒流路タンクの配置構成が異なる。例えば、エバポレータのタンク部における出入口に接続する冷媒流路タンクが、タンク部からタンク部の軸線に沿って側部側に直接延設することができない場合には、出入口に連通する冷媒流路タンクを、チューブと平行となるように上下方向に配管したエバポレータが提供されている。このタイプの従来のエバポレータ40は、図7〜8に示すように、エバポレータ40の入口タンク部41A、出口タンク部41Bに接続する冷媒流路Fを備える冷媒導入用タンク部42A、冷媒流出用タンク部42Bをサイドプレート43に隣接して上下方向に配置している。冷媒導入用タンク部42A、冷媒流出用タンク部42Bは、それぞれサイドプレート43側に配置する平面状の内プレート45と一対の円弧状に形成する外プレート46とで冷媒流路Fを囲むように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、熱交換器における、冷却性能を向上するためには、冷媒流路の断面積を広く取ることが重要となり、冷媒流路の断面積を狭くする要素が存在する場合には、その要素を取り除くことが課題として残されていた。従来のエバポレータ40においては、入口タンク部41A、出口タンク部41Bの出入口に通じる冷媒流路Fが、内プレート45をサイドプレート43に隣接し、外プレート46を円弧状のドーム状に形成していることから、円筒状のタンク部を入口タンク部41A、出口タンク41Bの出入口から延設する場合に比べて、冷媒流路Fの断面積を減少させることとなって、冷却効果を低減させることとなっていた。特に、サイドプレート42が入口タンク部41A又は出口タンク部41B内に突出するとともに、内プレート45が入口タンク部41、又は出口タンク41B内に突出する場合には、冷媒の屈折する部位においての冷媒流路Fを狭くすることとなっていた。従って、冷媒流路Fの断面積を減少させることにより冷却効果を低減させることとなって、冷却性能を低減させていた。
【0004】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、特にタンク部に向かう冷媒流路が、チューブと平行して配置される熱交換器において、冷媒の流路を狭くすることなく形成して冷却性能を向上できる熱交換器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る熱交換器は、上記の課題を解決するために、本願発明では、フィンとチューブが交互に配置されるとともに、前記フィンと前記チューブとを積層してコア部が形成され、前記コア部の両側部には前記フィンを支持するためのサイドプレートが配置され、前記チューブと前記サイドプレートとは、前記コア部の上下両端に配置されたタンク部に突出して挿入され、前記コア部の一方の端部において前記チューブと平行に配設された冷媒流路を有する熱交換器であって、
前記冷媒流路における前記タンク部と干渉する部位に、前記冷媒流路を前記タンク部側に張り出すように形成するとともに、前記タンク部側には前記冷媒流路の張り出しに対向する凹部形成され、
前記サイドプレートの前記タンク部内への突出部は、前記冷媒流路の張り出しを回避するための屈曲部を形成して前記タンク部に挿入され、
前記冷媒流路が、前記サイドプレート側に配置される第1の流路プレートと、前記第1の流路プレートにおける前記サイドプレートと反対側に配置される第2の流路プレートとの間で形成され、前記第1の流路プレートの前記タンク部との当接部位に、前記タンク部側に屈折するフランジ部が形成されていることを特徴としている。
【0006】
冷媒流路とタンク部との連接部位において、冷媒流路のタンク部側への張り出しと、タンク部側の凹部を設けることによって、冷媒流路が屈折して流れる部位において、流路断面積を狭める要素を取り除くことができることから、熱交換器における冷媒圧損を低減することができ冷却性能を向上することができる。
【0007】
しかも、冷媒流路とタンク部との連接部位におけるタンク部側に凹部を設けることによって、チューブと平行に配置する冷媒流路をコア部の端部に隣接して装着でき、コア部から突出する部位を少なくすることができることから、熱交換器におけるデッドスペースを低減することができ、熱交換器を取付ける際のスペース効率を向上することができる。
【0008】
又、前記サイドプレートの前記タンク部内への突出部を、前記冷媒流路の張り出しを回避するための屈曲部を形成して前記タンク部に挿入するように構成している。これによって、サイドプレートの突出部を、冷媒流路とタンク部との屈曲部に侵入させることがないことから、冷媒流路の断面積を狭める要素を取り除くことができるとともに、チューブと平行に配置する冷媒流路をコア部の端部に隣接して装着できる。従って、熱交換器におけるデッドスペースを低減することができ、熱交換器を取付ける際のスペース効率を向上することができる。
【0009】
さらに、前記冷媒流路が、前記サイドプレート側に配置される第1の流路プレートと、前記第1の流路プレートにおける前記サイドプレートと反対側に配置される第2の流路プレートとの間で形成され、前記第1の流路プレートの前記タンク部との当接部位に、前記タンク部側に屈折するフランジ部を形成していることから、フランジ部がタンク部の下壁部に当接することとなって、ろう付け性を向上することができて、剛性不足を防止することが可能となる。
【0010】
又、本願発明では、フィンとチューブが交互に配置されるとともに、前記フィンと前記チューブとを積層してコア部が形成され、前記コア部の両側部には前記フィンを支持するためのサイドプレートが配置され、前記チューブと前記サイドプレートとは、前記コア部の上下両端に配置されたタンク部に突出して挿入され、前記コア部の一方の端部において前記チューブと平行に配設された冷媒流路を有する熱交換器であって、
前記冷媒流路の入口部における前記タンク部と干渉する部位に、前記冷媒流路の入口部を前記タンク部側に張り出すように形成するとともに、前記タンク部側には前記冷媒流路の入口部における張り出しに対向する凹部形成され、
前記サイドプレートの前記タンク部内への突出部は、前記冷媒流路の入口部における張り出しを回避するための屈曲部を形成して前記タンク部に挿入され、
前記冷媒流路が、前記サイドプレート側に配置される第1の流路プレートと、前記第1の流路プレートにおける前記サイドプレートと反対側に配置される第2の流路プレートとの間で形成され、前記第1の流路プレートの入口部における前記タンク部との当接部位に、前記タンク部側に屈折するフランジ部が形成されていることを特徴としている。
【0011】
冷媒流路とタンク部との連接部位において、冷媒流路のタンク部の入口部側への張り出しと、タンク部の入口部側の凹部を設けることによって、冷媒流路が屈折して流れるタンク部の入口部において、流路断面積を狭める要素を取り除くことができることから、熱交換器における冷媒圧損を低減することができ冷却性能を向上することができる。
【0012】
しかも、冷媒流路とタンク部入り口部との連接部位におけるタンク部の入口部側に凹部を設けることによって、チューブと平行に配置する冷媒流路をコア部の端部に隣接して装着でき、コア部から突出する部位を少なくすることができることから、熱交換器におけるデッドスペースを低減することができ、熱交換器を取付ける際のスペース効率を向上することができる。
【0013】
又、前記サイドプレートの前記タンク部の入口部内への突出部を、前記冷媒流路の張り出しを回避するための屈曲部を形成して前記タンク部の入口部に挿入するように構成している。これによって、サイドプレートの突出部を、冷媒流路とタンク部入口との屈曲部に侵入させることがないことから、冷媒流路の断面積を狭める要素を取り除くことができるとともに、チューブと平行に配置する冷媒流路をコア部の端部に隣接して装着できる。従って、熱交換器におけるデッドスペースを低減することができ、熱交換器を取付ける際のスペース効率を向上することができる。
【0014】
さらに、前記冷媒流路が、前記サイドプレート側に配置される第1の流路プレートと、前記第1の流路プレートにおける前記サイドプレートと反対側に配置される第2の流路プレートとの間で形成され、前記第1の流路プレートの前記タンク部の入口部との当接部位に、前記タンク部の入口部側に屈折するフランジ部を形成していることから、フランジ部がタンク部の入口部の下壁部に当接することとなって、ろう付け性を向上することができて、剛性不足を防止することが可能となる。
【0015】
又、本願発明では、フィンとチューブが交互に配置されるとともに、前記フィンと前記チューブとを積層してコア部が形成され、前記コア部の両側部には前記フィンを支持するためのサイドプレートが配置され、前記チューブと前記サイドプレートとは、前記コア部の上下両端に配置されたタンク部に突出して挿入され、前記コア部の一方の端部において前記チューブと平行に配設された冷媒流路を有する熱交換器であって、
前記冷媒流路の出口部における前記タンク部と干渉する部位に、前記冷媒流路の出口部を前記タンク部側に張り出すように形成するとともに、前記タンク部側には前記冷媒流路の出口部における張り出しに対向する凹部形成され、
前記サイドプレートの前記タンク部内への突出部は、前記冷媒流路の出口部における張り出しを回避するための屈曲部を形成して前記タンク部に挿入され、
前記冷媒流路が、前記サイドプレート側に配置される第1の流路プレートと、前記第1の流路プレートにおける前記サイドプレートと反対側に配置される第2の流路プレートとの間で形成され、前記第1の流路プレートの出口部における前記タンク部との当接部位に、前記タンク部側に屈折するフランジ部が形成されていることを特徴としている。
【0016】
冷媒流路とタンク部との連接部位において、冷媒流路のタンク部の出口部側への張り出しと、タンク部の出口部側の凹部を設けることによって、冷媒流路が屈折して流れるタンク部の出口部において、流路断面積を狭める要素を取り除くことができることから、熱交換器における冷媒圧損を低減することができ冷却性能を向上することができる。
【0017】
しかも、冷媒流路とタンク部出口部との連接部位におけるタンク部の出口部側に凹部を設けることによって、チューブと平行に配置する冷媒流路をコア部の端部に隣接して装着でき、コア部から突出する部位を少なくすることができることから、熱交換器におけるデッドスペースを低減することができ、熱交換器を取付ける際のスペース効率を向上することができる。
【0018】
又、前記サイドプレートの前記タンク部の出口部内への突出部を、前記冷媒流路の張り出しを回避するための屈曲部を形成して前記タンク部の出口部に挿入するように構成している。これによって、サイドプレートの突出部を、冷媒流路とタンク部出口部との屈曲部に侵入させることがないことから、冷媒流路の断面積を狭める要素を取り除くことができるとともに、チューブと平行に配置する冷媒流路をコア部の端部に隣接して装着できる。従って、熱交換器におけるデッドスペースを低減することができ、熱交換器を取付ける際のスペース効率を向上することができる。
【0019】
さらに、前記冷媒流路が、前記サイドプレート側に配置される第1の流路プレートと、前記第1の流路プレートにおける前記サイドプレートと反対側に配置される第2の流路プレートとの間で形成され、前記第1の流路プレートの前記タンク部の出口部との当接部位に、前記タンク部の出口部側に屈折するフランジ部を形成していることから、フランジ部がタンク部の出口部の下壁部に当接することとなって、ろう付け性を向上することができて、剛性不足を防止することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
実施形態の熱交換器は、車両用の冷凍サイクルを構成するエバポレータで説明するものとする。このエバポレータ1は、図1〜2に示すように、チューブ3とフィン4を交互に配置して積層したコア部2と、コア部2の両側端に配置される上タンク部6、下タンク部7と、を備え、さらにコア部2の両端でフィン4を支持するサイドプレート8、8と、一方のサイドプレート8に隣接して、上タンク部6の入口部61、出口部62にそれぞれ連接する冷媒流路タンク10、11とを備えて構成されている。
【0022】
このエバポレータ1は、コア部2とタンク部6、7が前後方向(図1中、紙面に対して直交する方向)に2列配列されていて、前後方向に向かって、図示しない送風器により空気を送ることによって、チューブ内を流通する冷媒との熱交換が行われて、冷風を車室内に送風することとなる。なお、以下の説明において、前後方向とは、送風器によって送風する元側から先側をいい、図1中、紙面に対して手前側を前側、奥側を後側という。従って、左右方向は、それに直交する方向となる。
【0023】
上タンク部6は、冷媒の入口部61が配置されて入口部61に連接する左後タンク部6Aと、左後タンク部6Aと左右方向で隣接する右後タンク部6Bと、前列左側に配置する左前タンク部6Cと、左前タンク部6Cと左右方向で隣接する右前タンク部6Dとを備えてそれぞれ循環可能に接続されている。そして、左前タンク部6Cの左端側には出口部62が連接される。
【0024】
下タンク部7は、上タンク部6と各チューブ3で連結するとともに、各チューブ3を介して冷媒を上タンク部6、下タンク部7間で循環できるように配置され、後列側に配置された後タンク部7Aと、前列側に配置された前タンク部7Bとからなる。
【0025】
チューブ3は、偏平矩形筒状に形成され、内部にインナーフィンを挿入して複数の流路が形成されるとともに、両端が上タンク部6と下タンク部7に挿入して循環流路として構成される。また、上記のように、タンク部6、7が前後2列で配置されることから、複数のチューブ3は前後左右列の全4群に分割されることとなり、冷媒は、入口部61から左後タンク部6A内に流入された冷媒が、各チューブ3を介してそれぞれの上タンク部6、下タンク部7を循環して左前タンク部6Cから出口部62を通ってエバポレータ1外に流出される。詳細は後述の作用の項で述べる。
【0026】
実施形態のエバポレータ1は、チューブ3とタンク部6、7は別体で形成されたものを組み付けて、ろう付けすることによって一体的に構成されている。つまり、図3に示すように、上タンク部6には、チューブ3の一端が差し込まれる矩形孔部63が流路方向に沿って複数並設して形成され、矩形孔部63から突出したチューブ3の突出部3aと上タンク部6の下壁部64との間で、ろう付けすることによって固着される。なお、図3は、上タンク部6の一部を示すものであり、下タンク部7も同様に構成されている。以下、上タンク部6で説明するものとする。
【0027】
サイドプレート8は、上端部を、上タンク部6の内方に向かってL字状に形成して上タンク部6の端部より内方の位置、上タンク部6内に突出する突出部8aを形成している。
【0028】
冷媒流路タンク10、11は上タンク部6の左後タンク部6A、左前タンク部6Cに接続され、チューブ3と平行に下方に向かって延設するとともに、コア部2の中間位置から前方に屈曲している。冷媒流路タンク10、11の端部には、さらに、配管部材12、13がコア部2の前面側から下方に向けて延設され、その先端部においてコネクティングブロック15で2配管部材12、13を連結している。
【0029】
冷媒流路タンク10、11は、図3〜4に示すように、サイドプレート8の外側に隣接して配置される内プレート16と冷媒流路Fを間にして内プレート16の外側に形成する外プレート17とで構成されている。内プレート16は、上端部が、上タンク部6の半円弧状の上壁部65に内嵌する上ドーム部161を形成するとともに、上タンク部6の端面から内方に侵入するとともにサイドプレート8に隣接する2列の凸部162、163を有して、サイドプレート8に沿って上下方向に配置されている。従って、左後タンク部6A、左前タンク部6Cには、端部に内プレート16の凸部162、163を収納するために凹部66、67が形成されることとなる。そして、内プレート16の上タンク部6辺りには、内プレート16の凸部162、163から上タンク部6の下壁部64上に当接するフランジ部164、165が内方に向かって突出して形成されている。
【0030】
外プレート17は、両側端部で内プレート16との合わせ面を形成するとともに、内プレート16における凸部162、163と対向するように内プレート16と反対の方向に湾曲する2列の凸部171、172を備えて形成されている。
【0031】
これによって、内プレート16と外プレート17との間に形成された冷媒流路Fは、冷媒流路タンク10と左後タンク部6Aの入口部61と又は左前タンク部6Cの出口部62との連接部位において、内プレート16と外プレート17との合わせ面より上タンク部6側に張り出し部F1を形成することとなり、流路断面積の狭小を防止している。
【0032】
次に、上記のように構成されたエバポレータ1の作用について説明する。
【0033】
エバポレータ1は、冷凍サイクルの中で、図示しない膨張弁で低圧となって液化された液冷媒を熱交換して蒸発して冷媒ガスとして流出するものであり、配管部材12から流入された冷媒は、冷媒流路タンク10を通って左後タンク部6Aの入口部61に導入される。この際、冷媒流路タンク10内を通る冷媒は、冷媒流路タンク10内の冷媒流路Fから張り出し部F1を含んで広げられた冷媒流路Fの屈曲部を通って左後タンク部6Aの入口部61に向かって流れる。
【0034】
入口部61に導入された液冷媒は、上タンク部6の左後タンク部6Aに流入されると、チューブ3を通って下タンク部7の後タンク部7Aに流れ込む。そして、後タンク部7A内に流入された液冷媒は後タンク部7Aの左方から右方に向かって流れ、さらに、チューブ3内を上方に向かって流れて上タンク部6の右後タンク部6B内に達する。
【0035】
その後、右後タンク部6Bから右前タンク部6Dに流入して、右前タンク部6Dからチューブ3を通って下方に移動し、下タンク部7の前タンク部7Bに達する。前タンク部7Bに流入した冷媒は、右方から左方に向かって移動し、チューブ3を通って上方に向かって移動する。そして、上タンク部6の左前タンク部6Cに達すると、出口部62からエバポレータ1外に流出する。
【0036】
この際、左前タンク部6Cの出口部62から流出される冷媒は、張り出し部FIで広げられて屈曲した冷媒流路を通って、冷媒流路タンク11から配管部材13に向かって流出される。
【0037】
この間に、図示しない送風器により空気が、図1中、紙面に対して手前側から奥側に向かって送風されることによって、液冷媒は蒸発してガス化される。
【0038】
そして、エバポレータ1から流出された冷媒ガスが、例えば、図示しないコンプレッサで加圧されて高圧となって図示しないコンデンサに送られることとなる。
【0039】
上述のように、実施形態のエバポレータ1によれば、以下のような効果を達成することができる。つまり、冷媒流路Fの上タンク部6における左後タンク部6Aの入口部61又は左前タンク部6Cの出口部62において、入口部61又は出口部62と干渉する部位に、冷媒流路Fを上タンク部6の入口部61側又は出口部62側に張り出し部F1に形成するとともに、上タンク部6側には冷媒流路Fの入口部61又は出口部62への張り出し部F1に対向する凹部66又は67を形成することから、冷媒が冷媒流路Fと上タンク部6の入口部61又は出口部62との連接部位、つまり冷媒流路Fが屈曲して流れる部位において、流路断面積を広くすることができる。従って、エバポレータ1における冷媒圧損を低減することができ冷却性能を向上することができる。
【0040】
しかも、冷媒流路Fと上タンク部6との連接部位における上タンク部6の入口部61又は出口部62側に凹部66又は67を設けることによって、チューブ3と平行に配置する冷媒流路Fをコア部2の端部に隣接して装着でき、コア部2から突出する部位を少なくすることができることから、エバポレータ1におけるデッドスペースを低減することができ、エバポレータ1を取付ける際のスペース効率を向上することができる。
【0041】
又、サイドプレート8の上タンク部6の入口部61又は出口部62内への突出部8aを、冷媒流路Fの張り出し部F1を回避するために屈曲させて上タンク部6の入口部61又は出口部62に挿入するように構成している。これによって冷媒流路Fと上タンク部6の入口部61又は出口部62との連接部位において冷媒流路Fの断面積を広くすることができることから、チューブ3と平行に配置する冷媒流路Fをコア部2の端部に隣接して装着でき、コア部2から突出する部位を少なくすることができる。従って、エバポレータ1におけるデッドスペースを低減することができ、エバポレータ1を取付ける際のスペース効率を向上することができる。
【0042】
さらに、冷媒流路Fが、内プレート16と、外プレート17との間で形成され、内プレート16の上タンク部6の入口部61又は出口部62との当接部位に、上タンク部6の入口部61又は出口部62側に屈折するフランジ部164又は165を形成していることから、フランジ部164又は165が上タンク部6の入口部61または出口部62の下壁部64に当接することとなって、ろう付け性を向上することができて、剛性不足を防止することが可能となる。
【0043】
なお、本発明の熱交換器は、エバポレータに限るものではなくそれに類する他の熱交換器にも適用できるものである。
【0044】
また、冷媒流路の張り出し部を形成する冷媒流路は、上タンク部6の入口部61や出口部62に限らず、例えば、図1における上タンク部6の入口部61又は出口部62の反対側の端部からサイドプレート8の外側で隣接する冷媒流路タンク内を流れる冷媒流路であってもよい。
【0045】
さらに、図5に示すように、サイドプレート21、21に隣接する一対の冷媒流路タンク22、22がその先端部においてコネクティングブロック23で連結されて上下方向に接続口24、24を配置するとともに、接続口24,24をタンク部25,25と平行に向けているタイプのエバポレータ20でも同様な効果を達成することができ、また、図6に示すように、サイドプレート31、31に隣接する一対の冷媒流路タンク32、32が、その先端部で連結されるコネクティングブロック33を側面視において所定角度傾斜して配置するとともに、接続口34、34をタンク部35,35と平行に向けているタイプのエバポレータ30であっても同様な効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態によるエバポレータの全体を示す一部正面断面図である。
【図2】図1における左側面図である。
【図3】図1における要部拡大断面図である。
【図4】図3におけるIV−IV断面図である。
【図5】別の形態のエバポレータを示す側面図である。
【図6】さらに別の形態のエバポレータを示す側面図である。
【図7】従来のエバポレータの一部を示す斜視図である。
【図8】図7におけるエバポレータの冷媒流路を示す平面断面図である。
【符号の説明】
1 エバポレータ
2 コア部
3 チューブ
4 フィン
6 上タンク部
66、67 凹部
8 サイドプレート
8a 突出部
10、11 冷媒流路タンク
16 内プレート
162、163 凸部
164、165 フランジ部
17 外プレート
171、172 凸部
F 冷媒流路
F1 張り出し部

Claims (3)

  1. フィンとチューブが交互に配置されるとともに、前記フィンと前記チューブとを積層してコア部が形成され、前記コア部の両側部には前記フィンを支持するためのサイドプレートが配置され、前記チューブと前記サイドプレートとは、前記コア部の上下両端に配置されたタンク部に突出して挿入され、前記コア部の一方の端部において前記チューブと平行に配設された冷媒流路を有する熱交換器であって、
    前記冷媒流路における前記タンク部と干渉する部位に、前記冷媒流路を前記タンク部側に張り出すように形成するとともに、前記タンク部側には前記冷媒流路の張り出しに対向する凹部形成され、
    前記サイドプレートの前記タンク部内への突出部は、前記冷媒流路の張り出しを回避するための屈曲部を形成して前記タンク部に挿入され、
    前記冷媒流路が、前記サイドプレート側に配置される第1の流路プレートと、前記第1の流路プレートにおける前記サイドプレートと反対側に配置される第2の流路プレートとの間で形成され、前記第1の流路プレートの前記タンク部との当接部位に、前記タンク部側に屈折するフランジ部が形成されていることを特徴とする熱交換器。
  2. フィンとチューブが交互に配置されるとともに、前記フィンと前記チューブとを積層してコア部が形成され、前記コア部の両側部には前記フィンを支持するためのサイドプレートが配置され、前記チューブと前記サイドプレートとは、前記コア部の上下両端に配置されたタンク部に突出して挿入され、前記コア部の一方の端部において前記チューブと平行に配設された冷媒流路を有する熱交換器であって、
    前記冷媒流路の入口部における前記タンク部と干渉する部位に、前記冷媒流路の入口部を前記タンク部側に張り出すように形成するとともに、前記タンク部側には前記冷媒流路の入口部における張り出しに対向する凹部形成され、
    前記サイドプレートの前記タンク部内への突出部は、前記冷媒流路の入口部における張り出しを回避するための屈曲部を形成して前記タンク部に挿入され、
    前記冷媒流路が、前記サイドプレート側に配置される第1の流路プレートと、前記第1の流路プレートにおける前記サイドプレートと反対側に配置される第2の流路プレートとの間で形成され、前記第1の流路プレートの入口部における前記タンク部との当接部位に、前記タンク部側に屈折するフランジ部が形成されていることを特徴とする熱交換器。
  3. フィンとチューブが交互に配置されるとともに、前記フィンと前記チューブとを積層してコア部が形成され、前記コア部の両側部には前記フィンを支持するためのサイドプレートが配置され、前記チューブと前記サイドプレートとは、前記コア部の上下両端に配置されたタンク部に突出して挿入され、前記コア部の一方の端部において前記チューブと平行に配設された冷媒流路を有する熱交換器であって、
    前記冷媒流路の出口部における前記タンク部と干渉する部位に、前記冷媒流路の出口部を前記タンク部側に張り出すように形成するとともに、前記タンク部側には前記冷媒流路出口部における張り出しに対向する凹部形成され、
    前記サイドプレートの前記タンク部内への突出部は、前記冷媒流路の出口部における張り出しを回避するための屈曲部を形成して前記タンク部に挿入され、
    前記冷媒流路が、前記サイドプレート側に配置される第1の流路プレートと、前記第1の流路プレートにおける前記サイドプレートと反対側に配置される第2の流路プレートとの間で形成され、前記第1の流路プレートの出口部における前記タンク部との当接部位に、前記タンク部側に屈折するフランジ部が形成されていることを特徴とする熱交換器。
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