JP4033889B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は電子写真プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に記録材を印刷媒体上に加熱定着する定着装置の構造に関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置における定着装置として、印刷媒体に担持されたトナー像が定着ローラと加圧ローラとの間のニップを通過するとき、ニップ内で溶融するトナーの粘着力によって、ニップから出た印刷媒体が定着ローラの表面に捲きつくことを防止するために、例えば、ニップの出口近傍に、ニップを出た印刷媒体を、定着部材の表面から分離するための定着部材側分離手段(例えばシート状の分離部材)が定着部材の表面に対して配置されているものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開平2003―107947号公報(第6頁、図2)
しかしながら、上記した定着装置では、印刷媒体の少なくとも先端部が、定着ローラと自然に分離する必要があり、このため印刷媒体の先端に所定の余白部分(印刷を行わない領域)を設けなければならない。このため、この先端部に印刷できず、縁無し印刷という最近のニーズに対応できない問題あった。
本発明の目的は、印刷媒体の搬送方向の先端部における、定着後の分離に必要な余白幅を、縁無し印刷という最近のニーズに対応できる程度の幅に抑えることが可能な定着装置を提供することにある。
本発明による定着装置は、
所定の経路に沿って移動するベルトと、前記ベルトに熱を供給するハロゲン方式発熱源と、前記ベルトを張架して支持する第1の支持部材と、回転不能に固定配置され、前記第1の支持部材と共に前記ベルトを張架して支持し、発熱源を備えない第2の支持部材と、前記ベルトを介して前記第2の支持部材に圧接し、該第2の支持部材と共に前記ベルトを挟むニップ部を形成する回転体とを有し、
前記第2の支持部材は、前記回転体に対向し所定幅を持つ対向面と、該対向面の、前記ベルトの移動方向の上流側の端部及び下流側の端部にそれぞれ形成された湾曲部とを有し、前記各湾曲部が前記ニップ部から連続し、且つ、前記第2の支持部材の、前記対向面の反対側の面は、略円弧状に形成された反射面を備えることを特徴とする。
更に本発明による画像形成装置は、上記した定着装置を備え、該定着装置に、トナー像が転写された印刷媒体を供給して定着することを特徴とする。
本発明によれば、定着後の定着装置のベルトからの印刷媒体の分離のために必要な印刷媒体の先端部に設ける余白(印刷を行わない部分)の幅が、極僅かで済むため、実質的な縁無し印刷に対応でき、また、定着後に更にベルトによって印刷媒体が加熱されることがないため、ベルトからの印刷媒体の分離が円滑に行え、高速印刷にも適した定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明による定着装置を備えた画像形成装置50の要部構成を示す構成図である。
給紙部51の給紙トレイ61に積載された印刷用紙10は、給紙ローラ62によって給紙され、搬送路60に沿って画像形成部52に搬送される。この画像形成部52に搬送された印刷用紙10は、搬送ベルト55で搬送されながら、その上面に、図示せぬ現像剤(以下、トナーと称す)と図示せぬ現像手段により感光体ドラム56上に顕像化された静電潜像が、転写ローラ65によって転写される。この一対の感光体ドラム56と転写ローラ65を含む現像装置は、例えば搬送経路60に沿って4つ配設され、上流側から順にイエロー、マゼンダ、シアン及びブラックの各色のトナー像を印刷用紙10上に順次形成する。
トナー像を転写された印刷用紙10は、画像形成部52を抜けて定着装置1へと搬送される。定着装置1に搬送された印刷用紙10上のトナーは、後述するように圧接しながら連れ回りする定着ベルト5及び加圧ローラ7(図2)によって、加熱、加圧されて印刷用紙10上に溶融、定着される。このトナー像が定着された印刷用紙10は、用紙排出部54へと搬送されて、排紙ローラ57によって装置上部の用紙スタッカ部58に排出される。
図2は、本発明による実施の形態1の定着装置1の要部構成を示す構成図である。この定着装置1は、上記したように画像形成装置50内にあって、画像形成部52の下流側に配設される。
同図中、アルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属性パイプで形成された加熱ローラ4は、図示しない保持手段によって定着装置1内に回転自在に保持され、更に図示しない駆動手段によって矢印A方向に回転駆動される。この加熱ローラ4の内部には、コア2と、このコア2に巻回された磁場発生用コイル3とが内蔵されている。コア2は、フェライトなどの電気抵抗が高い強磁性体で構成され、磁場発生用コイル3で発生した磁束を収束させる。
加圧部材6は、シリコン、フッ素系、PI(poly imide)又はPAI(poly amide imide)などの耐熱性の高い樹脂、或いはアルミナなどの焼結体やガラスなど耐熱性及び断熱性の高い材料でできており、定着装置1内の所定位置に固定配置されている。この加圧部材6と加熱ローラ4との間には、定着ベルト5が張架されている。
この定着ベルト5は、熱容量があまり大きくならないように構成され、その部分拡大図である図4に示すように、基体5a上に弾性層5bが設けられたものである。定着ベルト5の薄い基体5aとしては、例えば、ニッケル、ピリイミドから成る基体の場合は厚さが30から150μm位が適当であり、弾性層5bとしては、厚さが50から300μm程度のシリコンゴム、又は厚さが10から50μm程度のフッソ樹脂系が好ましく、なるべく薄く形成して熱応答性を良好にする。
加圧ローラ7は、その内部構造を示す図5に示すように、パイプ状の芯金7aとその回りに形成された弾性層7bとで構成され、芯金7aとしては、アルミニウム、鉄、ステンレスなどの金属製パイプが用いられる。そして、図2に示すように、定着ベルト5を介して加圧部材6に圧接してニップ部9が形成される位置において、図示しない保持手段によって回転自在に保持されている。ここでいうニップ部9とは、加圧部材6と加圧ローラ7とによって定着ベルト5を挟む部分である。尚、加熱ローラ4及び加圧部材6は、それぞれベルト支持手段の第1の支持部材及び第2の支持部材に相当し、加圧ローラ7は、ニップ部を形成す回転体に相当する。
図3は、加圧部材6の形状を説明するための拡大図であるが、同図に示すように、加圧部材6は、少なくとも、加圧ローラ7(図2)と対向する底面6bの、印刷用紙10の搬送方向(矢印Dで示す)の下流側の先端部6aに、曲率半径Rのアール(端部の丸み)を設け、本実施の形態では、このアールの曲率半径Rを2.0mm以下に設定している。
そして、上記ニップ部9(図2)を形成する際に、このニップ部9を形成する加圧部材6側のニップ面が、加圧ローラ7と対向する平面状の底面6bに加え、アールが形成された先端部6aの一部にまで及ぶように構成している。
図2において、定着ベルト5は、後述するように、加熱ローラ4の矢印A方向への回転によって、矢印B方向に移動するが、この間、加熱ローラ4との接触によって瞬時に加熱され、逆にニップ部9では表面が瞬時に冷却される温度特性が望まれる。しかしながら他方では、定着ベルト5は、定着ベルト5と加圧ローラ7間の加圧部分で、印刷用紙10上に転写されたトナーを十分に溶かして定着させるのに必要な熱容量を有するように設計されなくてはならない。従って、定着ベルト5の厚さは、これらの両方の要件を満たす範囲に設定される。
以上の構成において、その動作について主に図2を参照しながら以下に説明する。
磁場発生用コイル3に、図示しない駆動電源によって駆動電流を供給すると、これによって発生した磁束をコア2が収束して加熱ローラ4に渦電流を発生させる。加熱ローラ4は、この時のジュール熱によって発熱する。従って、磁場発生用コイル3、コア2、図示しない駆動電源、更に加熱ローラ4は、熱発生手段に相当する。
この加熱ローラ4は、図示しない駆動手段によって回転駆動されて発熱した状態で矢印A方向に回転し、この回転によって、熱伝達によって加熱された定着ベルト5は矢印B方向に移動する。加熱された定着ベルト5と加圧部材6は摺動し、この定着ベルト5を挟んで加圧部材6とニップ部9を形成する加圧ローラ7は、この定着ベルト5との連れ回りによって矢印C方向に回転する。
この状態で、画像形成部52(図1)によってトナー像が転写された印刷用紙10が、定着ベルト5を挟んで加圧部材6と加圧ローラ7によって形成されているニップ部9に搬送されると、このニップ部9を通過する間に、十分な熱と圧力が加えられて定着が行われる。
このとき、定着ベルト5は、加圧部材6の曲率半径Rのアールが形成された先端部6a(図3)おいて、圧接状態から開放されると共に急激に移動方向が転換するため、部分的に強く引っ張れて歪みを生じる。定着によって生じるトナーの粘着力によって、定着ベルト5に僅かに接着した状態となっている記録用紙10は、この時の定着ベルト5の伸び等の歪みによって定着ベルト5から分離され、そのまま直進して定着装置1から排出される。
然しながら、薄めの印刷用紙10を用い、加圧部材6の先端部6a(図3)の曲率半径Rが比較的大きく、更に図6に示すように、印刷用紙10の搬送方向(矢印Dで示す)の先端部10aに形成される未印刷部分である余白の幅aが短いと、記録用紙10は、定着によって生じるトナーの粘着力によって、定着ベルト5と分離せず、或いは直進せずに進路が曲げられて定着装置1から排出されない現象が生ずる。
図7のグラブは、印刷用紙10が、先端部6aに曲率半径Rのアールが形成された加圧部材6を備えた定着装置1によって定着される際に、定着ベルト5からの分離が正常に行なわれるための、最低限必要な分離可能余白幅a´と曲率半径Rの関係を実験によってプロットしたものである。尚この実験は、厚紙、普通紙、薄紙の典型として、32(lb)、24(lb)、17(lb)の各A4サイズの印刷用紙について行った。更に、実験条件としては、通常の使用で最大の印字濃度となる、シアン100%、マゼンタ100%、イエロー100%の印刷用紙全面のトナー像を形成して行っている。
同グラフから理解されるように、加圧部材6の先端部6a(図3)のアールの曲率半径Rが大きいほど、また印刷紙の紙厚が薄いほど、最低限必要となる分離可能余白幅a´が大きくなり、逆に、曲率半径Rを小さく設定することによって、最も分離性の悪い薄い印刷用紙の場合でも、最低限必要となる分離可能余白幅a´を小さくすることができる。例えば、曲率半径Rを2mmとした場合、薄い印刷用紙の場合でも、正常な分離に最低限必要となる分離可能余白幅a´を0.5mm程度とすることができる。
一方、曲率半径Rを限りなく小さくしても、分離可能余白幅a´には限度があって、それ以上小さくすることができない。これは、定着ベルト5の可撓性によるもので、例えば曲率半径Rを0mmとしても、定着ベルト5表面の曲率半径が0にはならないためである。実験で測定した最小の曲率半径Rは、図7のグラフに示すように0.1mmであるが、その理由は、曲率半径Rをこれ以上小さくしても、定着ベルト5の表面の曲率半径が小さくならず、また摺動性の悪化を引き起こすため、意味がないと判断したからである。
近年の画像形成装置では、高画質化から、写真やポスターのような縁無し印字のニーズが高まっているため、通常用いる印刷媒体においても、先端部の上記余白幅aを0.5mm程度まで小さくすることが要求されているが、加圧部材6の先端部6aのアールの曲率半径Rを2mm以下とすることで、この要求を満たすことができる。
尚、本実施の形態では、定着ベルト5の構成を、図4に示すように基体5aと弾性層5bの2層構造として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図8(a)に示すように、離型層5cを弾性層5bの上層に形成してもよく、更には同図(b)に示すように、基体5aに直接離型層5cを形成した構成としても良い。また、加圧ローラ7においても、弾性層7bに、必要に応じて離型性を持たせたり、或いは定着ベルト5における図8(a)と同様に、弾性層7bの上層に離型層を形成してもよい。
以上のように、本実施の形態の定着装置1によれば、定着によって生じるトナーの粘着力によって、定着ベルト5に僅かに接着した状態となっている記録用紙10が、ニップ部9の終端部に相当する加圧部材6のアールが形成された先端部6aで生じる定着ベルト5の伸び等の歪みによって定着ベルト5から分離される。また、このニップ部9の終端部で、定着ベルト5から分離された印刷用紙10は、再度定着ベルト5に接触して加熱されることはないため、定着ベルト5への再度の巻き付きを避けることができる。
更に、加圧部材6の終端部6aのアールの曲率半径Rを2.0mm以下に設定することで、印刷用紙10の先端部の余白幅aを0.5mm以下にすることができ、縁無し印刷というニーズをほぼ満足できる。更に、印刷用紙10と定着ベルト5の分離が確実に安定して行えるため、印刷の高速化にも対応することができる。
実施の形態2.
図9は、本発明による実施の形態2の定着装置11の要部構成を示す構成図である。
この構成図に示すように、本実施の形態の定着装置11が、前記した実施の形態1の定着装置1(図2参照)に対して主に異なる点は、コア12と磁場発生コイル13とが、加圧部材14と一体化し、定着ベルト5を押圧する張力補償用ローラ15が新たに設けられている点である。従って、図9に示す定着装置11が、前記した図2に示す実施の形態1の定着装置1と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。
加圧部材14の、加圧ローラ7とニップ部9を形成する部分の形状は、前記した実施の形態1で説明した図2に示す加圧部材6と全く同じであるため、加圧ローラ7とかかわる部分の構成上の説明は、重複を避けるためここでは省略する。
コア12、及びコア12に巻回された磁場発生用コイル13は、加圧部材14上においてこれと一体的形成され、フェライトなどの電気抵抗が高い強磁性体で構成されたコア12は、磁場発生用コイル13で発生した磁束を収束させる。
張力補償用ローラ15は、図示せぬ支持部材によって定着装置11内に回転自在に支持され、更に図示せぬ付勢手段によって、定着ベルト5の外側から矢印E方向にこれを押圧しながら定着ベルト5との連れ回りによって回転する。尚、この張力補償用ローラ15は、寸法や材質に特に制限はなく、回転しなくても良い。また、ローラ表面をフェルトやシリコンスポンジ等で被覆する構成としても良い。
以上の構成において、その動作について図9を参照しながら説明する。
磁場発生用コイル13に、図示しない駆動電源によって駆動電流を供給すると、これによって発生した磁束をコア12が収束して加熱ローラ4に渦電流を発生させる。加熱ローラ4は、この時のジュール熱によって発熱する。この加熱ローラ4は、図示しない駆動手段によって回転駆動されて発熱した状態で矢印A方向に回転し、この回転によって、熱伝達によって加熱された定着ベルト5は矢印B方向に移動する。加熱された定着ベルト5と加圧部材14は摺動し、この定着ベルト5を挟んで加圧部材14とニップ部9を形成する加圧ローラ7は、この定着ベルト5との連れ回りによって矢印C方向に回転し、張力補償用ローラ15は、定着ベルト5の外側から定着ベルト5を押圧した状態で回転する。
この状態で、画像形成部52(図1)によってトナー像が転写された印刷用紙10が、定着ベルト5を挟んで加圧部材14と加圧ローラ7によって形成されているニップ部9に搬送さると、このニップ部9を通過する間に、十分な熱と圧力が加えられて定着が行われる。尚、この時、印刷用紙10が定着ベルト5から分離する過程は、前記した実施の形態1の場合と全く同様なので、ここでの説明は省略する。
以上のように、本実施の形態の定着装置11によれば、前記した実施の形態1の効果に加えて、コア12、磁場発生用コイル13、及び加圧部材14の一体化により部品点数を減らすことができる。更に、張力補償用ローラ15により、定着ベルト5の経時的な伸びによって、ニップ部9の終端部に相当する加圧部材14の先端部14a(図3の6aに相当する部分)で生じる定着ベルト5の伸び等の歪が低下するのを防ぐことができ、その結果印刷用紙10の分離作用を長期にわたって持続させることができる。また、張力補償用ローラ15の表面に、フェルトやシリコンスポンジ等を被覆した場合には、定着ベルト5の表面に付着したトナーを掻き落とすことができ、その表面を清浄に保つことができる。
実施の形態3.
図10は、本発明による実施の形態3の定着装置21の要部構成を示す構成図である。
この構成図に示すように、本実施の形態の定着装置21が、前記した実施の形態1の定着装置1(図2参照)に対して主に異なる点は、コア22と磁場発生コイル33とが、加熱ローラ4の周辺に配設されている点である。従って、図10に示す定着装置21が、前記した図2に示す実施の形態1の定着装置1と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。
コア22、及びコア22に巻回された磁場発生用コイル23は、図示しない保持手段によって、定着装置21内の加熱ローラ4の周辺近傍の所定の位置に固定保持されている。
以上の構成において、磁場発生用コイル23に、図示しない駆動電源によって駆動電流を供給すると、これによって発生した磁束をコア22が収束して加熱ローラ4に渦電流を発生させる。加熱ローラ4は、この時のジュール熱によって発熱する。これ以外の動作は、前記した実施の形態1の場合と全く同じなので、ここでの説明は省略する。
以上のように、本実施の形態の定着装置21によれば、前記した実施の形態1の効果に加えて、コア22、及び磁場発生用コイル23が、加熱ローラ4及び定着ベルト5の外側に設けられる為、放熱効果を上げることが可能となり、連続印刷などで磁場発生用コイル23が加熱することによる電気抵抗上昇や、コア22が加熱することによる磁気特性低下等による、投入電力に対する発熱効率の低下を防ぐことができる。
実施の形態4.
図11は、本発明による実施の形態4の定着装置31の要部構成を示す構成図である。
この構成図に示すように、本実施の形態の定着装置31が、前記した実施の形態1の定着装置1(図2参照)に対して主に異なる点は、熱発生手段としてハロゲンヒータ33が使用されている点と、加熱ローラ4(図2)の代わりに回転駆動されない加熱部材32が配設されている点である。従って、図11に示す定着装置31が、前記した図2に示す実施の形態1の定着装置1と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。
加熱部材32は、定着装置31内の所定位置に固定して配設された略半円筒状の部材で、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属性の部材で形成されている。この加熱部材32の外周面と加圧部材6間には定着ベルト5が張架され、この定着ベルト5が囲む内側領域内の所定位置に、ハロゲンヒータ33が配設されている。加圧ローラ7は、同図に示すように、定着ベルト5を介して加圧部材6に圧接してニップ部9が形成される位置において、回転自在に保持され、更に図示しない駆動手段によって矢印C方向に回転駆動される。従って、定着ベルト5は、加圧ローラ7との連れ回りによって矢印B方向に移動する。尚、この定着装置31においては、加圧部材6及び加熱部材32がベルト支持手段に相当し、ハロゲンヒータ33が発熱体に相当する。
以上の構成において、その動作について図11を参照しながら説明する。
図示しない電源によってハロゲンヒータ33をオンすると、ハロゲンヒータ33から放射されるエネルギーが加熱部材32を加熱し、更には定着ベルト5を直接加熱する。直接或いは熱伝達によって加熱された定着ベルト5は矢印B方向に移動して加圧部材6と摺動し、加圧部材6はこの定着ベルト5を挟んで加圧ローラ7とニップ部9を形成する。
この状態で、画像形成部52(図1)によってトナー像が転写された印刷用紙10が、定着ベルト5を挟んで加圧部材6と加圧ローラ7によって形成されているニップ部9に搬送されると、このニップ部9を通過する間に、十分な熱と圧力が加えられて定着が行われる。尚、この時、印刷用紙10が定着ベルト5から分離する過程は、前記した実施の形態1の場合と全く同様なので、ここでの説明は省略する。
以上のように、本実施の形態の定着装置31によれば、発熱体としてハロゲンヒータを使用しているため、磁場発生用コイル、コアを用いた前記各実施の形態に比べ構成を簡素化でき、部材及び駆動電源共にコストを低減することができる。また加熱部材32は、回転駆動されないために固定配置できるなど、同様に構成を簡素化できると共にコストを低減することができる。
実施の形態5.
図12は、本発明による実施の形態5の定着装置41の要部構成を示す構成図である。
この構成図に示すように、本実施の形態の定着装置41が、前記した実施の形態4の定着装置31(図11参照)に対して主に異なる点は、加熱部材42、43を2箇所に設けた点と、加圧部材44の上面部を断面円弧状として鏡面仕上げした点である。従って、図12に示す定着装置41が、前記した図2に示す実施の形態1の定着装置1及び図11に示す実施の形態4に示す定着装置31と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。
加熱部材42,43は、定着装置41内の、定着ベルト5の移動経路を決める要所に固定配置された略1/4円筒状の部材で、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属性の部材で形成されている。この加熱部材42,43の各外周面と加圧部材44の下面44b間には定着ベルト5が張架され、この定着ベルト5が囲む内側領域内の所定位置に、ハロゲンヒータ33が配設されている。ここで、加圧部材44の、定着ベルト5と摺接する部分の形状は、前記した実施の形態1で説明した加圧部材6の同部分の形状と全く同じものとする。
加圧ローラ7は、同図に示すように、定着ベルト5を介して加圧部材44に圧接してニップ部9が形成される位置において、回転自在に保持され、更に図示しない駆動手段によって矢印C方向に回転駆動される。従って、定着ベルト5は、加圧ローラ7との連れ回りによって矢印B方向に移動する。
また、加熱部材42,43の各内周面42a,43a及び加圧部材44の断面円弧状の上面44cは、それぞれ鏡面仕上げ、或いは鏡面コートされている。従って、これらの鏡面仕上げ、或いは鏡面コートされた各面は、ハロゲンヒータ33から放射されるエネルギーを反射収束し、それぞれ反射先に位置する定着ベルト5を加熱する。このため、鏡面仕上げ、或いは鏡面コートされた各面で反射したエネルギーがなるべく多く定着ベルト5に至るように、加熱部材42,43及び加圧部材44の形状及び配置を考慮する必要がある。
以上の構成において、その動作について図12を参照しながら説明する。
図示しない電源によってハロゲンヒータ33をオンすると、ハロゲンヒータ33から放射されるエネルギーが直接、或いは反射された後に定着ベルト5を加熱する。これにより加熱された定着ベルト5は矢印B方向に移動して加圧部材44と摺動し、加圧部材44はこの定着ベルト5を挟んで加圧ローラ7とニップ部9を形成する。
この状態で、画像形成部52(図1)によってトナー像が転写された印刷用紙10が、定着ベルト5を挟んで加圧部材44と加圧ローラ7によって形成されているニップ部9に搬送されると、このニップ部9を通過する間に、十分な熱と圧力が加えられて定着が行われる。尚、この時、印刷用紙10が定着ベルト5から分離する過程は、前記した実施の形態1の場合と全く同様なので、ここでの説明は省略する。
以上のように、本実施の形態の定着装置41によれば、前記した実施の形態4と同様の効果が得られる他に、鏡面仕上げ或いは鏡面コートされた面によって反射したエネルギーが効率よく定着ベルトを加熱するため、投入電力に対する発熱効率を更にアップすることができる。
本発明による定着装置を備えた画像形成装置50の要部構成を示す構成図である。 本発明による実施の形態1の定着装置1の要部構成を示す構成図である。 加圧部材6の形状を説明するための拡大図である。 定着ベルト5の構成を説明するための部分拡大図である。 加圧ローラ7の構成を説明するための構成図である。 印刷用紙10の先端部の未印刷部分である余白の幅aを説明するための説明図である。 印刷用紙10の定着ベルト5からの分離に最低限必要な分離可能余白幅a´とアールの曲率半径Rの関係を実験によってプロットしたグラフである。 (a)、(b)共に、定着ベルト5の他の構成例の説明に供する図である。 本発明による実施の形態2の定着装置11の要部構成を示す構成図である。 本発明による実施の形態3の定着装置21の要部構成を示す構成図である。 本発明による実施の形態4の定着装置31の要部構成を示す構成図である。 本発明による実施の形態5の定着装置41の要部構成を示す構成図である。
符号の説明
1 定着装置、 2 コア、 3 磁場発生用コイル、 4 加熱ローラ、 5 定着ベルト、 5a 基体、 5b 弾性層、 6 加圧部材、 6a 先端部、 6b 底面、 7 加圧ローラ、 7a 芯金、 7b 弾性層、 9 ニップ部、 10 印刷用紙、 10a 先端部、 11 定着装置、 12 コア、 13 磁場発生用コイル、 14 加圧部材、 15 張力補償用ローラ、 21 定着装置、 22 コア、 23 磁場発生用コイル、 31 定着装置、 32 加熱部材、 33 ハロゲンヒータ、 41 定着装置、 42 加熱部材、 42a 内周面、 43 加熱部材、 43a 内周面、 44 加圧部材、 44c 上面、 50 画像形成装置、 51 給紙部、 52 画像形成部、 54 用紙排出部、 55 搬送ベルト、 56 感光体ドラム、 57 排紙ローラ、 58 用紙スタッカ部、 60 搬送路、 61 給紙トレイ、 62 給紙ローラ、 65 転写ローラ。

Claims (2)

  1. 所定の経路に沿って移動するベルトと、
    前記ベルトに熱を供給するハロゲン方式発熱源と、
    前記ベルトを張架して支持する第1の支持部材と、
    回転不能に固定配置され、前記第1の支持部材と共に前記ベルトを張架して支持し、発熱源を備えない第2の支持部材と、
    前記ベルトを介して前記第2の支持部材に圧接し、該第2の支持部材と共に前記ベルトを挟むニップ部を形成する回転体と
    を有し、
    前記第2の支持部材は、前記回転体に対向し所定幅を持つ対向面と、該対向面の、前記ベルトの移動方向の上流側の端部及び下流側の端部にそれぞれ形成された湾曲部とを有し、前記各湾曲部が前記ニップ部から連続し、且つ、前記第2の支持部材の、前記対向面の反対側の面は、略円弧状に形成された反射面を備えることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1の定着装置を備え、該定着装置に、トナー像が転写された印刷媒体を供給して定着することを特徴とする画像形成装置。
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