JP4033173B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に要求される目標トルクを実現するために燃料噴射量、吸入空気量等を制御する内燃機関の制御装置に関するものである。
運転者のアクセルペダルの操作等を通じて要求されるトルクを目標トルクとして求め、内燃機関の出力トルクがこの目標トルクとなるように燃料噴射量、吸入空気量等を制御する、いわゆるトルクデマンド制御が知られている。この制御では、運転者によるアクセル操作量、機関回転速度等に基づき目標トルクが算出され、これにフリクショントルクが加算されることにより目標トルクが補正される。フリクショントルクの多くは、スロットルバルブ、EGRバルブ等の吸気抵抗分である圧力損失(ポンピングロス)によって占められる。そのほかにも、フリクショントルクには、内燃機関の摺動部分等で損失される摩擦損失である機械損失、及びオルタネータ、エアコン等の補機を駆動するために損失される補機駆動損失が含まれる。
こうしたトルクデマンド制御として、例えば特許文献1では、空燃比がリーンであるとき燃焼室に多くの空気が吸入されて吸気圧が高く、ポンピングロスが低減されることに着目し、吸気管圧力(吸気圧)又はそれに関連するパラメータ、例えばシリンダ内総ガス量に基づいてポンピングロストルクを算出している。
特開平11−62658号公報
ところが、上記特許文献1のように吸気圧やシリンダ内総ガス量のみに基づいてポンピングロストルクを求めた場合、そうでない場合に比べてポンピングロストルクの算出精度が向上するものの、その算出精度が十分なレベルまで高まっているとは言い難く、未だ改善の余地がある。例えば、平地での機関運転時と高地での機関運転時とではポンピングロストルクが異なる。しかし、上記特許文献1では、こうした相違を考慮したポンピングロストルクを算出することができない。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ポンピングロストルクを一層高い精度で求め、内燃機関に、要求される目標トルクにより近い出力トルクを発生させることのできる内燃機関の制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明では、空気及び燃料の混合気を燃焼室で燃焼させることにより、気筒内でピストンを往復動させて出力軸を回転駆動する内燃機関に用いられるものであって、前記ピストンの往復動に伴い生ずるポンピングロスによる前記出力軸の出力トルクの損失分をポンピングロストルクとして算出するポンピングロストルク算出手段を備え、前記内燃機関に要求されるトルクを目標トルクとし、この目標トルクに少なくとも前記ポンピングロストルク算出手段によるポンピングロストルクを加算し、その加算後の目標トルクに基づき、前記出力トルクに影響を及ぼすパラメータを制御するようにした内燃機関の制御装置において、前記ポンピングロストルク算出手段は、前記ピストンの往復動方向についての両側から同ピストンに作用するクランク室内圧と吸気圧との差圧に基づいて前記ポンピングロストルクを算出するものであるとする。
上記の構成によれば、内燃機関の制御に際し、ピストンの往復動に伴い生ずるポンピングロスによる出力軸の出力トルクの損失分(ポンピングロストルク)がポンピングロストルク算出手段によって算出される。そして、内燃機関に要求される目標トルクに少なくとも上記ポンピングロストルクが加算されることで目標トルクが補正される。この加算後の目標トルクに基づき、出力トルクに影響を及ぼすパラメータが制御される。従って、内燃機関の運転に伴いポンピングロストルクが発生するが、内燃機関からは、要求される目標トルクに相当する出力トルクが発生される。
ところで、上記ポンピングロストルクは、ピストンが下降して燃焼室内に空気を吸入する際に発生するため、基本的には燃焼室内の圧力(吸気圧)から大きく影響を受ける。しかし、このピストンが下降する際、クランク室の圧力が高い場合は、低い場合に比べピストンの下降を妨げ、ポンピングロストルクを小さくさせる方向に作用する。従って、ポンピングロストルクは、正確には、燃焼室内の圧力(吸気圧)だけでなくクランク室内圧からも影響を受ける。
この点、請求項1に記載の発明では、ピストンの往復動方向についての両側から同ピストンに作用してポンピングロストルクに影響を及ぼすクランク室内圧と吸気圧とが用いられ、それらの差圧に基づいてポンピングロストルクが算出される。このため、単に吸気圧又はシリンダ内総ガス量のみに基づく場合に比べ、ポンピングロストルクをより高い精度で算出することが可能となる。これに伴い、内燃機関に要求される目標トルクにより近い出力トルクを発生させることができる。
ここで、一般にクランク室内圧は大気圧に近いため、この大気圧をクランク室内圧の相当値として用いることができる。そこで、請求項2に記載の発明によるように、請求項1に記載の発明において、前記ポンピングロストルク算出手段は、大気圧を前記クランク室内圧の相当値として用いて前記ポンピングロストルクを算出するものであってもよい。
また、クランク室内圧は内燃機関の運転状態に応じて変化し得るため、大気圧を内燃機関の運転状態に基づいて補正し、その補正後の値(推定値)をクランク室内圧として用いることができる。そこで、請求項3に記載の発明によるように、請求項1又は2に記載の発明において、前記内燃機関の運転状態に基づいて大気圧を補正することにより前記クランク室内圧を推定するクランク室内圧推定手段をさらに備え、前記ポンピングロストルク算出手段は、前記クランク室内圧推定手段による推定値を前記クランク室内圧として用いて前記ポンピングロストルクを算出するものであってもよい。このようにすれば、上述した大気圧をクランク室内圧の相当値とする場合よりも高い精度でポンピングロストルクを算出することが可能となる。
さらに、請求項4に記載の発明によるように、請求項1に記載の発明において、前記クランク室内圧を検出するクランク室内圧検出手段をさらに備え、前記ポンピングロストルク算出手段は、前記クランク室内圧検出手段による検出値を前記クランク室内圧として用いて前記ポンピングロストルクを算出するものであってもよい。このようにすれば、上述した大気圧や推定値をクランク室内圧の相当値とする場合よりも高い精度でポンピングロストルクを算出することが可能となる。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれか1つに記載の発明において、前記ポンピングロストルク算出手段は、前記ポンピングロストルクの算出に際し、前記ピストンの頂面面積又はその相当値に基づいて前記差圧を補正するものであるとする。
ここで、頂面面積の相当値としては、例えばピストンが往復動する気筒(シリンダ)の内径(ボア径)が挙げられる。一般に、こうした頂面面積やボア径が大きくなるに従い、差圧が作用する面積が増え、同じ差圧でもピストンを下降させるために必要な力が大きくなり、ポンピングロストルクが増大する。この点、請求項5に記載の発明では、ポンピングロスの算出に際し、ピストンの頂面面積又はその相当値に基づいて差圧が補正される。従って、こうして補正された差圧が用いられることで、より精度の高いポンピングロストルクの算出が可能となる。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜5のいずれか1つに記載の発明において、前記ポンピングロストルク算出手段は、前記ポンピングロストルクの算出に際し、前記内燃機関の気筒数に基づいて前記差圧を補正するものであるとする。
内燃機関が複数の気筒を有するものである場合、各気筒でポンピングロスが発生するため、機関全体の総合的なポンピングロスは、1気筒当たりのポンピングロスに気筒数を乗算したものになる。この点、請求項6に記載の発明では、ポンピングロストルクの算出に際し、気筒数に基づいて差圧が補正される。従って、こうして補正された差圧が用いられることで、より精度の高いポンピングロストルクの算出が可能となる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、車両には、内燃機関としてガソリンエンジン(以下、単にエンジンという)11が搭載されている。エンジン11は、複数の気筒(シリンダ)12を有するシリンダブロック13を備えている。シリンダブロック13の下側にはクランクケース14及びオイルパン15が取付けられ、上側にはシリンダヘッド16が取付けられている。各シリンダ12内にはピストン17が往復動可能に収容されている。各ピストン17は、コネクティングロッド18を介し、エンジン11の出力軸であるクランクシャフト19に連結されている。そのため、各ピストン17が往復動すると、その動きはコネクティングロッド18によって回転運動に変換された後、クランクシャフト19に伝達される。
シリンダ12毎の燃焼室21には、吸気通路22及び排気通路23がそれぞれ接続されており、エンジン11の外部の空気が吸気通路22を通じて燃焼室21内に吸入されるとともに、燃焼室21内で生じた排気ガスが排気通路23へ排出される。シリンダヘッド16には、吸気通路22及び燃焼室21間を開閉する吸気バルブ24と、排気通路23及び燃焼室21間を開閉する排気バルブ25とがそれぞれ往復動可能に設けられている。吸気バルブ24の上方には吸気カムシャフト26が設けられ、排気バルブ25の上方には排気カムシャフト27が設けられている。これらの吸・排気両カムシャフト26,27は、プーリ、ベルト等によりクランクシャフト19に駆動連結されており、そのクランクシャフト19に連動して回転する。吸気バルブ24は吸気カムシャフト26によって駆動され、排気バルブ25は排気カムシャフト27によって駆動される。
吸気通路22の途中にはスロットルバルブ28が回動可能に設けられている。スロットルバルブ28にはモータ等のアクチュエータ29が駆動連結されている。吸気通路22を流れる空気の量は、スロットルバルブ28の角度(スロットル開度)に応じて変化する。なお、スロットル開度は、運転者によって操作されるアクセルペダル31の踏込み量等に応じてアクチュエータ29が駆動されることにより調整される。
エンジン11には、燃料噴射弁32が各シリンダ12に対応して取付けられている。各燃料噴射弁32には、燃料ポンプ(図示略)から吐出された高圧の燃料が供給される。各燃料噴射弁32は開閉制御されることにより、対応する燃焼室21に高圧燃料を直接噴射供給する。噴射された燃料は、燃焼室21内の空気と混ざり合って混合気となる。
なお、上記のように燃料噴射弁32から燃焼室21内に直接燃料が噴射されて混合気が生成されるエンジン11は、一般に筒内噴射式エンジンと呼ばれる。このタイプに代えて、ポート噴射式エンジンが本発明の適用対象とされてもよい。このタイプのエンジンでは、吸気通路22の途中に配置された燃料噴射弁から吸気ポート下流に向けて燃料が噴射される。この燃料は、吸気通路22を流れる空気と混ざり合って混合気となる。
エンジン11には点火プラグ33が各シリンダ12に対応して取付けられている。点火プラグ33は、イグナイタ34からの点火信号に基づいて駆動される。点火プラグ33には、点火コイル35から出力される高電圧が印加される。そして、混合気は点火プラグ33の火花放電によって着火され、爆発・燃焼する。このときに生じた高温高圧の燃焼ガスによりピストン17が往復動され、クランクシャフト19が回転されて、エンジン11の駆動力(出力トルク)が得られる。燃焼ガスは、排気バルブ25の開弁にともない排気通路23に排出される。
上記エンジン11では、圧縮行程及び膨張行程で、シリンダ12の壁面とピストン17との隙間からクランク室36に気体が漏出する。この気体は圧縮行程で漏出する混合気、膨張行程で漏出する燃焼ガス等からなり、ブローバイガスと呼ばれる。ブローバイガスはエンジンオイルを劣化させ、エンジン11の内部を錆させる原因となり得る。そこで、図2において実線の矢印で示すブローバイガスを、ブローバイガス環流装置37によって吸気系に戻し(環流し)、燃焼室21で再燃焼させるようにしている。なお、クランク室36は、クランクシャフト19が収容されている空間であり、シリンダブロック13、クランクケース14、オイルパン15等によって囲まれた空間である。
ブローバイガス環流装置37は、クランク室36と、吸気通路22のスロットルバルブ28よりも下流とを繋ぐブローバイガス通路39を備えている。ブローバイガス環流装置37では、スロットルバルブ28の下流で発生する負圧(大気圧を基準としてそれよりも低い圧力)がブローバイガス通路39を通じてクランク室36に作用する。ブローバイガス通路39の途中には、ブローバイガスの環流量を調整するためのPCVバルブ41が設けられている。
また、ブローバイガス環流装置37は、クランク室36内のブローバイガスの濃度を下げるべく、図2において波線の矢印で示すように、エンジン11の外部の空気(新気ともいう)をクランク室36内に導入するための空気導入通路42を備えている。空気導入通路42の一端は吸気通路22のスロットルバルブ28よりも上流に接続され、他端はシリンダヘッド16上のヘッドカバー43、シリンダヘッド16、シリンダブロック13等を通ってクランク室36に接続されている。
図1に示すように、エンジン11には、排気通路23を流れる排気ガスの一部を、吸気通路22に環流させるための排気環流(以下「EGR」という)装置44が設けられている。EGR装置44は、環流に伴い吸入空気に混合された排気ガス(EGRガス)により、混合気中の不活性ガスの割合を増やして燃焼最高温度を下げ、窒素酸化物(NOx)の生成を抑制し、排気エミッションの低減を図るものである。
EGR装置44は、排気通路23と吸気通路22のスロットルバルブ28よりも下流とを繋ぐEGR通路45を備えるとともに、EGR通路45の途中に設けられたEGRバルブ46を備える。このEGR装置44では、吸気通路22のスロットルバルブ28下流の負圧が、EGR通路45を介して排気通路23に作用する。そのため、排気通路23から排出された排気ガスの一部は、EGRガスとして、EGR通路45を通じて吸気通路22に環流される。環流されるEGRガスの流量は、EGRバルブ46の開き具合(EGR開度)に応じて変化する。
エンジン11には各種補機(図示略)が取付けられている。これらの補機としては、例えば、オルタネータ、パワーステアリング用ポンプ、エアコン用コンプレッサ、エンジンオイルポンプ、エンジンウォータポンプ等が挙げられる。各補機の出力軸は、プーリ、ベルト等によりクランクシャフト19に駆動連結されており、同クランクシャフト19から動力を受けて回転する。
車両には、エンジン11の運転状態を含む各部の状態を検出するために各種センサが設けられている。例えば、クランクシャフト19の近傍には、そのクランクシャフト19が一定角度回転する毎にパルス状の信号を発生するクランク角センサ51が設けられている。クランク角センサ51の信号は、クランクシャフト19の回転角度であるクランク角、単位時間当たりのクランクシャフト19の回転速度であるエンジン回転速度等の算出に用いられる。
吸気通路22内のスロットルバルブ28よりも下流には、吸入空気の圧力である吸気圧epim(絶対圧)を検出する吸気圧センサ52が設けられている。車室内には、標高(例えば、海岸と山岳地)、天候等により変化する大気圧epaを検出する大気圧センサ53が設けられている。アクセルペダル31又はその近傍には、運転者によるアクセルペダル31の踏込み量を検出するアクセルセンサ54が設けられている。
前述した各種センサ51〜54等の検出値に基づき、エンジン11の各部を制御するために、マイクロコンピュータを中心として構成された電子制御装置56が設けられている。電子制御装置56では、中央処理装置(CPU)が、読出し専用メモリ(ROM)に記憶されている制御プログラムや初期データに従って演算処理を行い、その演算結果に基づいて各種制御を実行する。CPUによる演算結果は、ランダムアクセスメモリ(RAM)において一時的に記憶される。
電子制御装置56が行う制御の1つに、エンジン11の出力トルクが、運転者の要求するトルク(目標トルクTt)となるように、出力トルクに影響を及ぼすパラメータを制御する「出力トルク制御」(トルクデマンド制御とも呼ばれる)がある。ここで、目標トルクTtは、基本的には運転者によるアクセル操作量、エンジン回転速度等に基づいて算出される。しかし、エンジン11の運転に伴うフリクション(摩擦損失)があるため、この目標トルクを指令値とすると、実際に発生する出力トルクは目標トルクTtよりも低くなる。そこで、出力トルクについてフリクションにより消費される分(フリクショントルクTf)を加算することにより目標トルクTtを増量補正し、その補正後の値を最終的な目標トルク(最終目標トルクT)として、出力トルクに影響を及ぼすパラメータを制御することが行われる。
ここで、フリクションは、大別すると、スロットルバルブ28、EGRバルブ46等の吸気抵抗による圧力損失(吸気圧損)である「ポンピングロス」と、エンジン11の摺動部分等における摩擦による損失である「機械損失」と、各種補機を駆動するために損失される「補機駆動損失」とからなる。上記のうち機械損失及び補機駆動損失は、オイルの粘度等によって一義的に決まるものである。オイルの粘度は時間とともに徐々に変化するものであり、常時変化するものではない。このことから、機械損失及び補機駆動損失はオイルの粘度に関連するパラメータである油温、水温等によって比較的容易に推定可能である。これに対し、スロットルバルブ28やEGRバルブ46は基本的には常時作動し得るものであることから、ポンピングロスは常時変化しているといえる。そのため、ポンピングロスは機械損失や補機駆動損失に比べて、その算出(推定)が困難である。従って、目標トルクTtを実現するうえでは、フリクショントルクTfを精度よく求めることが重要となってくる。
次に、上記フリクショントルクTfを算出する処理、及びそのフリクショントルクTfに基づいてエンジン11の出力トルクを制御する処理について、図3及び図4のフローチャートを参照して説明する。
最初に図3のフリクショントルク算出ルーチンについて説明する。このルーチンでは電子制御装置56は、まずステップ110,120でポンピングロストルクTpを求める。ステップ110では、吸気圧epimとクランク室36内の圧力(以下、クランク室内圧epcrという)との差圧ΔPを算出する。吸気圧epimとしては吸気圧センサ52の検出値を用いることができる。
ここで、ポンピングロストルクTpの算出に吸気圧epimを用いているのは次の理由による。一般に、スロットル開度が小さいときにはポンピングロスが大きく、同スロットル開度が大きくなる(スロットルバルブ28が開弁する)に従いポンピングロスが小さくなる傾向にある。このことから、ポンピングロストルクTpを求める一手法として、スロットル開度とポンピングロストルクTpとの関係を規定したマップを予め作成しておき、このマップを参照して、その時々のスロットル開度に対応するポンピングロストルクTpを求めることも考えられる。しかし、この手法では、例えばスロットルバルブ28に付着するデポジットの堆積量が増大して吸入空気の抵抗となった場合、スロットル開度とポンピングロストルクTpとの関係が、マップに規定した当初の関係から乖離してくる。こうした乖離は、上述したデポジット以外の経時変化や、スロットルバルブ28の個体差等によっても起こり得る。
また、EGR開度とポンピングロストルクTpとの間にも上記と同様の関係がみられることから、ポンピングロストルクTpを求める別の手法として、EGR開度とポンピングロストルクTpとの関係を規定したマップを予め作成しておき、このマップを参照してその時々のEGR開度に対応するポンピングロストルクTpを求めることも考えられる。しかし、この手法でもEGRバルブ46の個体差、経時変化等により上記スロットルバルブ28の場合と同様の問題が起こり得る。
さらに、上述したように各マップを参照することで、スロットル開度及びEGR開度の各々からポンピングロストルクTpを算出することは一応可能である。しかし、実際にはスロットル開度及びEGR開度の両方のパラメータが同時に変化して、それらに対応するポンピングロストルクTpが複合したものとなることもある。この場合、ポンピングロストルクTpは、各々の開度に対応するポンピングロストルクTpを単に加減算したものとは異なった値となる。
これに対し、吸気圧epimは、スロットル開度及びEGR開度の影響を受ける。そのほかにも吸気圧epimは、上記両開度が同時に変化した場合の複合的な影響や、スロットルバルブ28、EGRバルブ46等の個体差、経時変化等の影響も受ける。吸気圧epimはこれらの全ての影響を受けた後の状態を総合的に示すパラメータである。そのため、吸気圧epimをポンピングロストルクTpの算出に用いることで、スロットル開度やEGR開度についてのマップ値を用いた場合に起こる上記不具合を解消することが可能である。こうした事情により、本実施形態ではポンピングロストルクTpの算出に、上記マップ値に代えて吸気圧epimを用いることとしている。
また、ポンピングロストルクTpの算出にクランク室内圧epcrを用いているのは次の理由による。それは、ピストン17が下降する際、クランク室36の圧力が高い場合は、低い場合に比べピストン17の下降を妨げ、ポンピングロストルクを小さくさせる方向に作用する。従って、ポンピングロストルクTpは、正確には、燃焼室21内の圧力(吸気圧epim)だけでなくクランク室内圧epcrからも影響を受ける。
ここで、ブローバイガス環流装置37では、ブローバイガスを吸気系に環流させるために、スロットルバルブ28の下流の負圧をクランク室36に作用させているにすぎず、クランク室内圧epcrは大気圧epaに近い値になっている。そのため、本実施形態では、大気圧センサ53によって検出された大気圧epaをクランク室内圧epcrの相当値として用いている。
次のステップ120では、次式(i)に従ってポンピングロストルクTpを算出する。
Tp=ΔP*C*K ・・・(i)
上記式(i)中のCは、圧力(差圧ΔP)をトルクに変換するための係数である。また、Kは、差圧ΔP以外のパラメータがポンピングロストルクTpに及ぼす影響分を、同ポンピングロストルクTpの算出に反映するための補正係数である。ここでの補正係数Kは、例えばブローバイガスがポンピングロストルクTpに及ぼす影響分に対応した基本補正項k1からなる。
続いて、ステップ130において、上記ポンピングロストルクTpに、機械損失トルクTm及び補機駆動損失トルクTaをそれぞれ加算することにより、フリクショントルクTfを算出する。ここで、機械損失トルクTm及び補機駆動損失トルクTaとしては、別のルーチンにおいて、上述したようにオイルの粘度に関連するパラメータである油温、水温等によって推定されたものが用いられる。そして、ステップ130の処理を経た後に、フリクショントルク算出ルーチンを終了する。
上記フリクショントルク算出ルーチンにおける電子制御装置56によるステップ110,120の処理はポンピングロストルク算出手段に相当する。
続いて、図4の出力トルク制御ルーチンについて説明する。電子制御装置56は、まずステップ210において、前記フリクショントルク算出ルーチンで算出されたフリクショントルクTfを読み込む。また、運転者がアクセルペダル31の踏込み操作を通じて要求しているトルクである目標トルクTtを読み込む。目標トルクTtは、例えば別途のルーチンにおいてアクセルペダル31の踏込み量及びエンジン回転速度に基づいて算出されたものである。
続いて、ステップ220において、前記ステップ210での目標トルクTtにフリクショントルクTfを加算することで、同目標トルクTtを補正する。補正後の目標トルクTtを最終目標トルクTとして設定する。
そして、ステップ230において、前記ステップ220での最終目標トルクTを実現すべく、エンジン11の出力トルクに影響を及ぼすパラメータを制御する。このパラメータとしては、エンジン11の種類にもよるが、本実施形態のようなガソリンエンジン11の場合には、吸入空気量、燃料噴射量、点火時期等が該当する。そして、例えば最終目標トルクTを実現するために必要なスロットル開度、燃料噴射量、点火時期等を所定のマップ、演算式等によって求め、これらに基づいてアクチュエータ29、燃料噴射弁32、イグナイタ34等を制御する。これらの制御に応じたエンジン11の作動に伴い出力トルクが発生するが、このときにはフリクションも発生する。そのため、このフリクションによる損失分だけ、最終目標トルクTよりも少ない出力トルクが発生する。このようにして、運転者の要求するトルクである目標トルクTtに近い出力トルクが発生する。そして、ステップ230の処理を経た後に、出力トルク制御ルーチンを終了する。
以上詳述した第1実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)スロットル開度やEGR開度の影響分を含んだ吸気圧epimを、ポンピングロストルクTpを算出する際のパラメータとして用いている(ステップ110)。このため、スロットルバルブ28、EGRバルブ46等の個体差、経時変化等により吸気の流量が変化しても、それらを加味した精度の高いポンピングロストルクTpを算出することが可能となる。
(2)ピストン17の往復動方向についての両側(図1の上下)から作用して、ポンピングロストルクTpに影響を及ぼすパラメータであるクランク室内圧epcrと吸気圧epimとを用い、それらの差圧ΔPに基づいてポンピングロストルクTpを算出するようにしている。このため、単に吸気圧又はシリンダ内総ガス量のみに基づく場合(特許文献1)に比べ、ポンピングロストルクTpをより高い精度で算出することができる。これに伴い補正後の目標トルクの精度が高まり、車両が平地−高地間を走行する等して大気圧が変化するような状況であっても、エンジン11に、目標トルクTtにより近い出力トルクを発生させることができる。
(3)差圧ΔP以外のパラメータがポンピングロストルクTpに及ぼす影響分を同ポンピングロストルクTpの算出に反映すべく補正係数Kを設定し、この補正係数Kを差圧ΔPに乗算している。この乗算により、一層精度の高いポンピングロストルクTpを算出することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態について説明する。第2実施形態では、上述したフリクショントルク算出ルーチン(図3)における処理の内容が第1実施形態と若干異なっている。具体的には、ステップ120における補正係数Kを次式(ii)に従って算出している。
K=k1+k2 ・・・(ii)
上記式(ii)中、k1は既述した基本補正項である。k2は、1気筒当たりのポンピングロストルクを算出するための補助補正項であり、ピストン17において燃焼室21内の圧力が作用する頂面の面積(頂面面積S)の関数によって決定される。ここで、一般に、頂面面積Sが大きくなるに従い、差圧ΔPが作用する面積が増え、同じ差圧ΔPでもピストン17を下降させるために必要な力が大きくなり、ポンピングロストルクTpが増大する。そのため、補助補正項k2は頂面面積Sが大きくなるほど大きな値を採るように設定されている。上記以外の処理については第1実施形態と同様である。
従って、第2実施形態によると、上述した(1)〜(3)の効果に加え、次の効果が得られる。
(4)ポンピングロストルクTpに影響を及ぼすピストン17の頂面面積Sに対応する補正項(補助補正項k2)を補正係数Kに加味している。そのため、補助補正項k2を加味しない場合(第1実施形態)に比べ、ポンピングロストルクTpをより高い精度で算出することができる。
(5)複数種類のエンジンについてポンピングロストルクTpを算出する際、それらのエンジンが頂面面積Sの異なるものであっても、頂面面積Sに対応した補助補正項k2を用いることで、補正係数Kを容易に決定することができ、適合工数を大幅に削減することが可能になる。
(第3実施形態)
次に、本発明を具体化した第3実施形態について説明する。第3実施形態では、上述したフリクショントルク算出ルーチン(図3)における処理の内容が第2実施形態と若干異なっている。具体的には、ステップ120における補正係数Kを次式(iii )に従って算出している。
K=k1+(k2*n) ・・・(iii )
上記式(iii )中のnは、エンジン11が有する気筒の数(気筒数)である。このように気筒数nを乗算するのは、多気筒を有するエンジン11の場合、各気筒でポンピングロスが発生するため、エンジン11全体の総合的なポンピングロスは、1気筒当たりのポンピングロスに気筒数nを乗算したものとなるからである。上記以外の処理については第1実施形態と同様である。
従って、第3実施形態によると、上述した(1)〜(5)の効果に加え、次の効果が得られる。
(6)ポンピングロストルクTpに影響を及ぼす気筒数nを上記補助補正項k2に乗算している。そのため、第2実施形態に比べ、ポンピングロストルクTpをより高い精度で算出することができる。
(7)複数種類のエンジン11についてポンピングロストルクTpを算出する際、それらのエンジンが頂面面積S及び気筒数nが異なるものであっても、補助補正項k2に気筒数nを乗算することで、補正係数Kを容易に決定することができ、適合工数を大幅に削減することが可能になる。
(第4実施形態)
次に、本発明を具体化した第4実施形態について説明する。第4実施形態では、上述したフリクショントルク算出ルーチン(図3)のステップ110におけるクランク室内圧epcrとして推定値を用いている。
クランク室内圧epcrの推定に際しては次の点を考慮している。一般に、エンジン回転速度、エンジン負荷等の運転状態が変化すると、それに応じて、吸気通路22のスロットルバルブ28よりも下流での負圧が変化する。この負圧はブローバイガス通路39を通じてクランク室36に作用するため、クランク室内圧epcrが負圧から受ける影響の度合いも変わってくる。
そこで、第4実施形態では、エンジン回転速度及びエンジン負荷に基づき、これらがクランク室内圧epcrに及ぼす影響度合い(影響係数L)を求める。この影響係数Lの算出に際しては、例えば、エンジン回転速度及びエンジン負荷と影響係数Lとの関係を予め定めたマップを用いる。このマップには、エンジン回転速度及びエンジン負荷の種々の組合わせについて、影響係数Lとして、クランク室内圧epcrが大気圧epaに対し何%程度変化するかが設定されている。
上記のようにしてマップから求めた影響係数Lと、大気圧センサ53によって検出された大気圧epaとに基づき、次式(iv)に基づいてクランク室内圧epcrを推定する。
epcr=epa*L ・・・(iv)
電子制御装置56による上記クランク室内圧epcrの推定処理は、クランク室内圧推定手段に相当する。
そして、上記式(iv)に従って算出(推定)したクランク室内圧epcrをステップ110での差圧ΔPの算出に用いる。上記以外の処理については第1実施形態〜第3実施形態と同様である。
従って、第4実施形態によると、上述した(1)〜(7)の効果に加え、次の効果が得られる。
(8)大気圧epaに影響係数Lを乗算することによりクランク室内圧epcrを推定し、その推定値を差圧ΔPの算出に用いている。そのため、単に大気圧epaをクランク室内圧epcrとして用いた場合に比べ、ポンピングロストルクTpをより高い精度で算出することが可能となる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・第2実施形態における補助補正項k2を、頂面面積Sの相当値、例えばシリンダ12の内径(ボア径)や、ピストン17の直径、さらにはそれらの関数によって決定してもよい。
・第4実施形態とは異なる方法で、クランク室内圧epcrを推定してもよい。例えば、クランク室36の容積が一定であることから、ブローバイガスの発生量が多くなれば、その多くなった分、クランク室内圧epcrが上昇する。また、エンジン負荷に応じて、ブローバイガスを吸引する負圧が変化して、クランク室内圧epcrが変化する。一般に、エンジン負荷が高くなるに従い負圧が小さくなる。従って、これらのブローバイガスの発生量やエンジン負荷は、クランク室内圧epcrに影響を及ぼすパラメータであるといえる。この点に着目し、クランク室36の容積、ブローバイガスの発生量、エンジン負荷等に基づき、所定の演算式によってクランク室内圧epcrを推定するようにしてもよい。
・図1において二点鎖線で示すように、クランク室36内の圧力を直接検出する圧力センサ61をクランク室内圧検出手段として設け、この圧力センサ61の検出値を第1〜第3実施形態におけるクランク室内圧epcrとして用いてもよい。こうすることで、大気圧epa(第1実施形態)や推定値(第4実施形態等)をクランク室内圧epcrとして用いる場合に比べ、ポンピングロストルクTpの算出精度を一層高めることができる。
・図3のフリクショントルクTfの算出(ステップ130)においては、ポンピングロストルクTpが最小限必要である。それ以外の項(機械損失トルクTm、補機駆動損失トルクTaを含む)については適宜変更可能である。例えば、新たに別の損失トルクの項を加えてもよい。
・本発明は前述したガソリンエンジン以外にも、ディーゼルエンジン等のほかのタイプのエンジンにも適用可能である。また、本発明はブローバイガス環流装置37を具備しないタイプのエンジンにも適用可能である。
本発明を具体化した第1実施形態におけるエンジンの制御装置の構成を示す略図。 ブローバイガス環流装置の構成を示す略図。 フリクショントルクを算出する手順を示すフローチャート。 エンジンの出力トルクを制御する手順を示すフローチャート。
符号の説明
11…エンジン(内燃機関)、12…気筒(シリンダ)、17…ピストン、19…クランクシャフト(出力軸)、21…燃焼室、36…クランク室、56…電子制御装置(ポンピングロストルク算出手段、クランク室内圧推定手段)、61…圧力センサ(クランク室内圧検出手段)、epa…大気圧、epim…吸気圧、epcr…クランク室内圧、n…気筒数、ΔP…差圧、S…頂面面積、Tp…ポンピングロストルク、Tt…目標トルク。

Claims (6)

  1. 空気及び燃料の混合気を燃焼室で燃焼させることにより、気筒内でピストンを往復動させて出力軸を回転駆動する内燃機関に用いられるものであって、
    前記ピストンの往復動に伴い生ずるポンピングロスによる前記出力軸の出力トルクの損失分をポンピングロストルクとして算出するポンピングロストルク算出手段を備え、
    前記内燃機関に要求されるトルクを目標トルクとし、この目標トルクに少なくとも前記ポンピングロストルク算出手段によるポンピングロストルクを加算し、その加算後の目標トルクに基づき、前記出力トルクに影響を及ぼすパラメータを制御するようにした内燃機関の制御装置において、
    前記ポンピングロストルク算出手段は、前記ピストンの往復動方向についての両側から同ピストンに作用するクランク室内圧と吸気圧との差圧に基づいて前記ポンピングロストルクを算出することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記ポンピングロストルク算出手段は、大気圧を前記クランク室内圧の相当値として用いて前記ポンピングロストルクを算出する請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記内燃機関の運転状態に基づいて大気圧を補正することにより前記クランク室内圧を推定するクランク室内圧推定手段をさらに備え、
    前記ポンピングロストルク算出手段は、前記クランク室内圧推定手段による推定値を前記クランク室内圧として用いて前記ポンピングロストルクを算出する請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記クランク室内圧を検出するクランク室内圧検出手段をさらに備え、
    前記ポンピングロストルク算出手段は、前記クランク室内圧検出手段による検出値を前記クランク室内圧として用いて前記ポンピングロストルクを算出する請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記ポンピングロストルク算出手段は、前記ポンピングロストルクの算出に際し、前記ピストンの頂面面積又はその相当値に基づいて前記差圧を補正する請求項1〜4のいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記ポンピングロストルク算出手段は、前記ポンピングロストルクの算出に際し、前記内燃機関の気筒数に基づいて前記差圧を補正する請求項1〜5のいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置。
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