JP4032951B2 - プリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓋体フレームが閉じられたとき、蓋体フレームに設けられるプラテンを、本体フレームに設けられる印字ヘッドに対して位置決めするプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
内部にロール紙等の連続紙を収納し、該連続紙を引き出しながら印字を行うプリンタが普及している。この種のプリンタにおいては、連続紙を交換した際に、手動で連続紙を引き出し、これを所定の紙経路に沿わせる必要があるため、印字ヘッドの対向位置に配置されるプラテンを、連続紙交換口を開閉する蓋体側に設けることにより、蓋体の開操作に伴って紙経路が開かれるように構成される。
【0003】
また、上記印字ヘッドがドットインパクト方式やインクジェット方式である場合は、その印字品質を確保するために、印字ヘッドとプラテンとの間に所定のギャップ(プラテンギャップ)を確保すると共に、プラテンを印字ヘッドの印字ラインに対して平行に配置することが要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のプリンタでは、蓋体フレームに回動自在に設けられるロックレバーと、本体フレームに設けられるロックピンとの係合によってプラテンを位置決めしているため、本体フレームに対する蓋体フレームの取付ガタ等に影響を受け、プラテンの位置決め精度が低下する可能性がある。
【0005】
本発明の目的は、蓋体フレームが閉じられたとき、蓋体フレームに設けられるプラテンを、本体フレームに設けられる印字ヘッドに対して位置決めするものでありながら、本体フレームに対する蓋体フレームの取り付けガタ等に影響されることなく、プラテンを印字ヘッドに対して精度良く位置決めすることを可能にし、その結果、印字ヘッドとプラテンとの間に所定のギャップを確保すると共に、プラテンを印字ヘッドの印字ラインに対して平行に配置させ、印字品質の向上を図ることができるプリンタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明のプリンタは、本体フレームに設けられる印字ヘッドと、前記本体フレームに開閉動作自在に設けられる蓋体フレームと、前記蓋体フレームに設けられるプラテンであって、前記蓋体フレームが閉じられたとき、所定のギャップを存して前記印字ヘッドに対向するものと、前記蓋体フレームが閉じられたとき、前記プラテンを前記印字ヘッドに対して位置決めする第1の位置決め機構であって、本体フレームに対する蓋体フレームの取付ガタ等に起因する前記プラテンの位置変化を、前記本体フレームに設けられた第1の位置決め支点に係合する前記プラテンの第1位置決め溝を中心とする前記蓋体フレームの回動に限定するものと、前記蓋体フレームが閉じられたとき、前記プラテンを前記印字ヘッドに対して位置決めする第2の位置決め機構であって、前記第1の位置決め支点を中心とする前記プラテンの回動を、前記蓋体フレーム側に設けられた第2の位置決め支点が前記本体フレームに形成された第2位置決め溝と当接することによって規制するものと、を備えて構成される。
【0007】
また、側面視において、前記印字ヘッドの印字位置を通り、且つ、前記プラテンの印字ヘッド対向面に対して略垂直な仮想直線上に前記第1の位置決め支点が配置されることが好ましい。この場合においては、プラテンの回動に伴うプラテンギャップの変化量が最小化されるため、プラテンギャップの精度を高めて印字品質を向上させることができる。
【0010】
また、更に、前記本体フレーム又は前記蓋体フレームの一方に設けられる紙送りローラと、前記本体フレーム又は前記蓋体フレームの他方に設けられる紙押えローラであって、前記蓋体フレームが閉じられたとき、前記紙送りローラに当接するものとを備え、側面視において、前記紙送りローラの中心と前記紙押えローラの中心を通る仮想直線から外れた位置に前記第1の位置決め支点が配置されることが好ましい。この場合においては、紙押えローラに作用する抗力により、プラテンに第1の位置決め支点を中心とする一定方向のモーメントが働くため、第2の位置決め支点と第2の位置決め溝との当接位置を特定し、プラテンの位置決め精度を更に向上させることができる。
【0011】
また、更に、前記紙押えローラを前記紙送りローラ側に付勢するバネを備えることが好ましい。この場合においては、紙押えローラに一定の抗力(バネ力)が作用するため、プラテンに一定方向のモーメントを確実に作用させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に沿って説明する。図1は、蓋体フレームが閉じた状態を示すプリンタユニットの斜視図、図2は、蓋体フレームが開いた状態(半開状態)を示すプリンタユニットの斜視図、図3は、蓋体フレームが開いた状態(全開状態)を示すプリンタユニットの斜視図である。これらの図に示されるプリンタユニット10は、所定の筐体に組み込まれてプリンタを構成する。プリンタユニット10は、その内部にロール状の連続紙Pを収納する収納部11を備えており、該収納部11内で回転自在に保持される連続紙Pの一端側が、紙経路12を通ってプリンタユニット10の上部から引き出される。紙経路12上には、連続紙Pを搬送する紙送りローラ13と、該紙送りローラ13に連続紙Pを押し付ける紙押えローラ14と、連続紙Pに印字を行うドットインパクト方式の印字ヘッド15と、該印字ヘッド15の対向位置で連続紙Pの裏面を保持するプラテン16とが配置される。
【0013】
印字ヘッド15は、左右方向(紙経路12の幅方向)に往復移動するキャリッジ17上に設けられる。印字ヘッド15の移動領域には、インクリボンカセット18からインクリボンが供給され、このインクリボンが印字ヘッド15と連続紙Pとの間に介在する状態で印字ヘッド15のインパクトピンを突出動作させることにより、連続紙Pにドットマトリクス印字が行われる。
【0014】
収納部11の上方には、連続紙Pの交換等を行うための開口部19が形成される。収納部11の左右両側には、本体フレーム20の一部を構成するサイドフレーム20aが立設されており、該サイドフレーム20aの後部に上下回動自在に設けられる蓋体フレーム21によって開口部19が開閉される。蓋体フレーム21は、その先端部に前記プラテン16および紙押えローラ14を備えており、蓋体フレーム21を開くことによって、プラテン16および紙押えローラ14が退避し、紙経路12が開放される。つまり、連続紙Pを交換する際には、蓋体フレーム21を開いて連続紙Pを収納部11に収納した後、連続紙Pの一端側を筐体外部まで引き出し、この状態で蓋体フレーム21を閉じることにより、紙経路12に沿って連続紙Pがセットされる。なお、一方のサイドフレーム20aの外側には、紙送りローラ13を駆動するためのモータ30が固定されている。また、そのサイドフレーム20aの外側には、モータ30の動力を紙送りローラ13に伝達するための輪列31が設けられている。 図4は、蓋体フレームが閉じた状態を示すプリンタユニットの要部斜視図、図5は、蓋体フレームが開いた状態を示すプリンタユニットの要部斜視図、図6は、蓋体フレームの分解斜視図である。これらの図に示されるように、プラテン16は、蓋体フレーム21の先端側下面に一体的に取付けられる取付面16aと、印字ヘッド15の下流側で連続紙Pをガイドする下流側ガイド面16bと、印字ヘッド15に所定のギャップを存して対向する印字ヘッド対向面16c(プラテン作用面)と、印字ヘッド15の上流側で連続紙Pをガイドする上流側ガイド面16dとを備える。プラテン16の裏側には、紙押えローラ14が回転自在に保持されており、上流側ガイド面16dに形成されるローラ突出孔16eから突出した紙押えローラ14が紙送りローラ13に当接される。印字ヘッド対向面16cは、蓋体フレーム21が閉じられたとき、印字ヘッド15との間に所定のギャップを確保すると共に、印字ヘッド15の印字ラインに対して平行な状態を保つことが要求される。以下、プラテン16を印字ヘッド15に対して位置決めする第1位置決め機構22および第2位置決め機構23について説明する。
【0015】
図7は、蓋体フレームが閉じられる過程を示すプリンタユニットの要部縦断面図、図8は、蓋体フレームが閉じられる直前を示すプリンタユニットの要部縦断面図、図9は、蓋体フレームが閉じられた状態を示すプリンタユニットの要部縦断面図である。これらの図に示されるように、第1位置決め機構22は、サイドフレーム20aの内側面に突設される左右一対のロックピン(第1位置決め支点)24と、プラテン16の左右側板部16fに回動自在に支架されるロックレバー支軸25と、該ロックレバー支軸25を支点として前後回動自在な左右一対のロックレバー26と、プラテン16の左右側板部16eに形成される左右一対の第1位置決め溝16gとを備えて構成される。
【0016】
左右のロックレバー26は、連結部26aを介して一体的に連結されると共に、該連結部26aと紙押えローラ14の軸部との間に圧縮状態で介設されるバネ27によって後方に付勢される。ロックレバー26の先端部には、係合フック溝26bおよびテーパー部26cが形成される。テーパー部26cは、蓋体フレーム21が閉じられたとき、閉じ位置の手前でロックピン24に当り、その傾斜ガイド作用によってロックレバー26を前方に回動させる(図8)。図9に示されるように、蓋体フレーム21が閉じ位置に達すると、テーパー部26cがロックピン24を乗り越えるのに伴い、ロックレバー26がバネ27の付勢力で後方(図9の矢印A方向)に回動する。このとき、係合フック溝26bがロックピン24に係合することにより、蓋体フレーム21の開閉動作がロックされる。尚、ロックレバー支軸25の一端部には、ロック解除レバー28が回動自在に設けられており、その後方回動操作に応じてロックレバー26が前方(図9の矢印B方向)に回動することにより、蓋体フレーム21の開閉ロックが解除される。
【0017】
第1位置決め溝16gは、下側が末広がり状に開口するように側板部16fの下端部に形成される。図8に示されるように、蓋体フレーム21が閉じられると、第1位置決め溝16gの一方の溝内側縁がロックピン24に接触し、プラテン16が位置決めガイドされる。また、図9に示されるように、蓋体フレーム21が閉じ位置に達すると、第1位置決め溝16gの溝上端部16hがロックピン24に係合することによってプラテン16が位置決めされ、この状態がロックピン24とロックレバー26との係合によって保持される。上記第1位置決め溝16gの溝上端部16hおよびロックレバー26の係合フック溝26bは、何れもロックピン24の外周に沿うように円弧状に形成される。そのため、第1位置決め溝16gの溝上端部16hおよびロックレバー26の係合フック溝26bがロックピン24に係合する全閉状態においては、プラテン16の位置変化がロックピン24を中心とする回動のみに限定される。
【0018】
第1位置決め機構22の位置決め支点であるロックピン24は、図9に示されるように、側面視で第1仮想直線L1上に配置される。この第1仮想直線L1は、側面視において、印字ヘッド15の印字位置15aを通り、且つ、プラテン16の印字ヘッド対向面16cに対して略垂直なものであり、この第1仮想直線L1上にロックピン24を配置することによって、プラテン16の回動に伴うプラテンギャップの変化量が最小化される。
【0019】
第2位置決め機構23は、前記ロックレバー支軸(第2位置決め支点)25と、左右のサイドフレーム20aに形成される左右一対の第2位置決め溝20bとを備えて構成される。第2位置決め溝20bは、上側が末広がり状に開口するようにサイドフレーム20aの上端部に形成される。図8に示されるように、蓋体フレーム21が閉じられると、ロックレバー支軸25の左右両端部が第2位置決め溝20bの一方の溝内側縁に接触し、プラテン16が位置決めガイドされる。また、図9に示されるように、蓋体フレーム21が閉じ位置に達すると、ロックレバー支軸25の両端部は、第2位置決め溝20bの幅狭部20cまで進入する。幅狭部20cは、その溝幅がロックレバー支軸25の直径よりも僅かに大きい程度に設定されており、ここにロックレバー支軸25が位置する状態では、ロックレバー支軸25が第2位置決め溝20bの溝内側縁に当接することによって、前記ロックピン24を中心とするプラテン16の回動が規制される。
【0020】
ところで、プラテン16の裏側には、図10に示されるように、紙押えローラ14およびバネ27を支持するローラホルダ29が設けられる。ローラホルダ29は、ロックレバー支軸25およびローラ突出孔16eに係合することにより、プラテン16に対して一体的に固定される。ローラホルダ29には、紙押えローラ軸14aを回転自在に支持するローラ支持溝29aと、バネ27を支持する突起29bとが形成される。ローラ支持溝29aは、長孔状のものであり、紙押えローラ軸14aを単に回転自在に支持するだけでなく、紙送りローラ13および紙押えローラ14の中心を通る第2仮想直線L2の方向に紙押えローラ軸14aをスライド可能に支持している。突起29bは、左右方向を向く折曲片であり、その一側方からバネ27が装着される。バネ27は、前述したようにロックレバー26を後方に付勢するだけでなく、紙押えローラ軸14aを下方に付勢しており、この付勢によって紙押えローラ14がローラ突出孔16eから突出される。そして、紙押えローラ14が紙送りローラ13から離れている状態、即ち蓋体フレーム21が開いた状態では、バネ27で付勢される紙押えローラ軸14aの両端部がプラテン16の背面に当接し、紙押えローラ14のそれ以上の突出が規制される。一方、蓋体フレーム21が閉じた状態では、紙押えローラ14が紙送りローラ13に当接し、プラテン16の裏側に後退する。このとき紙送りローラ13は、一定の力(バネ27の付勢力)で紙押えローラ14に押圧され、それに伴って紙押えローラ14には、紙送りローラ13から一定の抗力(バネ27の付勢力に相当)が作用することになる。
【0021】
図9に示されるように、第1の位置決め支点であるロックピン24は、側面視において、前記第2仮想直線L2から所定量オフセットされた位置に配置される。そのため、紙押えローラ14に作用する抗力により、プラテン16には、ロックピン24を中心とする一定方向のモーメントが働くことになる。つまり、このモーメントにより、プラテン16がロックピン24を支点として常に一定方向に回動されるので、ロックレバー支軸25と第2位置決め溝20bとの当接位置を特定し、第2位置決め機構23における位置決め精度を高めることが可能になる。
【0022】
図11は、本発明の他の実施形態におけるプリンタユニットの蓋体フレームが閉じられた状態を示す要部縦断面図である。なお、図11に示した符号のうち、図1〜図10と同一の符号は、同一の要素を示すものであり、詳細な説明は、省略する。
【0023】
図1〜図10で示した実施形態では、紙経路12において、紙送りローラ13と紙押えローラ14が、印字ヘッド15の上流側に配置されているの対し、本実施形態では、これらが、印字ヘッド15の下流側に配置されている。即ち、プラテン16の下流側ガイド面16bにローラ突出孔16eが設けられており、そこから紙送りローラ13が突出している。紙押えローラは、サイドフレーム20aの上側の部分に回転可能な状態で支持されており、蓋体フレーム21を閉じた際に、ローラ突出孔16eから突出した紙送りローラ13に圧接するようになっている。即ち、図1〜図10で示した実施形態では、連続紙Pは、印字位置15aに向かって上流側から押されて搬送されるの対し、本実施形態では、印字位置15aの下流側から連続紙Pを引っ張るように搬送している。
【0024】
また、図1〜図10で示した実施形態では、本体フレーム20側に紙送りローラ13を設け、蓋体フレーム21側に紙押えローラ14が設けられているに対し、本実施形態では、紙送りローラ13が蓋体フレーム21側に、紙押えローラ14が本体フレーム20側に設けられている。そのため、紙送りローラ13の支軸の一方の端には、歯車(不図示)が設けられており、蓋体フレーム21が閉じられた状態で、その歯車が輪列31と噛み合い、モータ30の動力が紙送りローラ13に伝達されるようになっている。
【0025】
また、図1〜図10で示した実施形態では、バネ27が、ロックレバー26を後方に付勢すると共に、紙押えローラ14を紙送りローラ13に付勢していたが、本実施形態では、板バネ271によって、紙押えローラ14が紙送りローラ13に付勢され、コイルバネ272によって、ロックレバー26が後方に付勢されている。
【0026】
なお、図9と同様に、図11に示される例でも、第1の位置決め支点であるロックピン24は、側面視において、紙押えローラ14と紙送りローラ13の中心を通る第2仮想直線L2から所定量オフセットされた位置に配置されているため、紙押えローラ14に作用する抗力により、プラテン16には、ロックピン24を中心とする一定方向のモーメントが働くことになり、第2位置決め機構23における位置決め精度を高めることが可能になる。
【0027】
以上の如く、これらの実施形態によれば、プリンタユニット10は、本体フレーム20に設けられる印字ヘッド15と、前記本体フレーム20に開閉動作自在に設けられる蓋体フレーム21と、前記蓋体フレーム21に設けられるプラテン16であって、前記蓋体フレーム21が閉じられたとき、所定のギャップを存して前記印字ヘッド15に対向するものと、前記蓋体フレーム21が閉じられたとき、前記プラテン16を前記印字ヘッド15に対して位置決めする第1位置決め機構22であって、前記プラテン16の位置変化を、第1位置決め支点(ロックピン24)を中心とする回動のみに限定するものと、前記蓋体フレーム21が閉じられたとき、前記プラテン16を前記印字ヘッド15に対して位置決めする第2位置決め機構23であって、前記第1位置決め支点を中心とする前記プラテン16の回動を、第2位置決め支点(ロックレバー支軸25)における当接によって規制するものとを備えて構成される。つまり、プラテン16の位置変化を、第1位置決め機構22によって回動のみに限定すると共に、その回動を第2位置決め機構23によって規制するため、本体フレーム20に対する蓋体フレーム21の取付ガタ等に影響されることなく、プラテン16を印字ヘッド15に対して精度良く位置決めすることが可能になる。その結果、印字ヘッド15とプラテン16との間に所定のギャップを確保すると共に、プラテン16を印字ヘッド15の印字ラインに対して平行に配置させて、印字品質の向上を図ることができる。
【0028】
また、側面視において、前記印字ヘッド15の印字位置15aを通り、且つ、前記プラテン16の印字ヘッド対向面16cに対して略垂直な第1仮想直線L1上に前記第1位置決め支点(ロックピン24)が配置されるため、プラテン16の回動に伴うプラテンギャップの変化量を最小化することができ、その結果、プラテンギャップの精度を高めて印字品質を向上させることができる。
【0029】
また、前記第1位置決め機構22は、前記本体フレーム20に設けられ、前記第1位置決め支点となるロックピン24と、前記プラテン16にロックレバー支軸25を介して回動自在に設けられるロックレバー26であって、前記蓋体フレーム21が閉じられたとき、前記ロックピン24に係合して前記蓋体フレーム21の開閉動作をロックするものと、前記プラテン16に設けられる第1位置決め溝16gであって、前記蓋体フレーム21が閉じられたとき、前記ロックピン24の外周に沿うことによって、前記プラテン16の位置変化を前記ロックピン24を中心とする回動のみに限定するものとを備えて構成されるため、従来のロックレバー機構に第1位置決め溝16gを追加する程度の簡単な変更で第1位置決め機構22を構成することができ、その結果、部品点数の削減や構造の簡略化を図ることができる。
【0030】
また、前記第2位置決め機構23は、前記プラテン16に設けられ、前記第2位置決め支点となる前記ロックレバー支軸25と、前記本体フレーム20に設けられる第2位置決め溝20bであって、前記蓋体フレーム21が閉じられたとき、前記ロックレバー支軸25が溝内側縁に当接することによって、前記ロックピン24を中心とする前記プラテン16の回動を規制するものとを備えて構成されるため、ロックレバー支軸25を利用して第2位置決め機構23を構成することができ、その結果、部品点数の削減や構造の簡略化を図ることができる。しかも、第1位置決め支点と第2位置決め支点との距離をロックレバー26で一定に保つことが可能になるため、プラテン16の位置決め精度を更に向上させることができる。
【0031】
また、更に、前記本体フレーム20に設けられる紙送りローラ13と、前記蓋体フレーム21に設けられる紙押えローラ14であって、前記蓋体フレーム21が閉じられたとき、前記紙送りローラ13に当接するものとを備え、側面視において、前記紙送りローラ13の中心と前記紙押えローラ14の中心を通る第2仮想直線L2から外れた位置にロックピン24(第1位置決め支点)が配置されるため、紙押えローラ14に作用する抗力により、プラテン16にロックピン24を中心とする一定方向のモーメントが働くことになり、その結果、ロックレバー支軸25(第2位置決め支点)と第2位置決め溝20bとの当接位置を特定し、プラテン16の位置決め精度を更に向上させることができる。
【0032】
また、更に、前記紙押えローラ14を前記紙送りローラ13側に付勢するバネ27、271を備えるため、紙押えローラ14に一定の抗力(バネ力)を作用させることができ、その結果、プラテン16に一定方向のモーメントを確実に作用させ、第2位置決め機構23における位置決め精度を向上させることができる。
【0033】
以上、本発明の一実施形態を図面に沿って説明したが、本発明は前記実施形態において示された事項に限定されず、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変更・応用を行うことができる範囲が含まれる。
【0034】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、蓋体フレームが閉じられたとき、蓋体フレームに設けられるプラテンを、本体フレームに設けられる印字ヘッドに対して位置決めするものでありながら、本体フレームに対する蓋体フレームの取付ガタ等に影響されることなく、プラテンを印字ヘッドに対して精度良く位置決めすることを可能にし、その結果、印字ヘッドとプラテンとの間に所定のギャップを確保すると共に、プラテンを印字ヘッドの印字ラインに対して平行に配置させ、印字品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるプリンタユニットの蓋体フレームが閉じた状態を示す斜視図である。
【図2】図1のプリンタユニットにおいて、蓋体フレームが開いた状態(半開状態)を示す斜視図である。
【図3】図1のプリンタユニットにおいて、蓋体フレームが開いた状態(全開状態)を示す斜視図である。
【図4】図1のプリンタユニットにおいて、蓋体フレームが閉じた状態を示す要部斜視図である。
【図5】図1のプリンタユニットにおいて、蓋体フレームが開いた状態を示す要部斜視図である。
【図6】図1のプリンタユニットの蓋体フレームの分解斜視図である。
【図7】図1のプリンタユニットにおいて、蓋体フレームが閉じられる過程を示す要部縦断面図である。
【図8】図1のプリンタユニットにおいて、蓋体フレームが閉じられる直前を示す要部縦断面図である。
【図9】図1のプリンタユニットにおいて、蓋体フレームが閉じられた状態を示す要部縦断面図である。
【図10】図1のプリンタユニットのプラテンを裏側から見た斜視図である。
【図11】本発明の他の実施形態におけるプリンタユニットの蓋体フレームが閉じられた状態を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
P 連続紙
L1 第1仮想直線
L2 第2仮想直線
10 プリンタユニット
11 収納部
13 紙送りローラ
14 紙押えローラ
15 印字ヘッド
15a 印字位置
16 プラテン
16c 印字ヘッド対向面
16g 第1位置決め溝
20 本体フレーム
20a サイドフレーム
20b 第2位置決め溝
21 蓋体フレーム
22 第1位置決め機構
23 第2位置決め機構
24 ロックピン
25 ロックレバー支軸
26 ロックレバー
27 バネ
29 ローラホルダ

Claims (4)

  1. 本体フレームに設けられる印字ヘッドと、
    前記本体フレームに開閉動作自在に設けられる蓋体フレームと、
    前記蓋体フレームに設けられるプラテンであって、前記蓋体フレームが閉じられたとき、所定のギャップを存して前記印字ヘッドに対向するものと、
    前記蓋体フレームが閉じられたとき、前記プラテンを前記印字ヘッドに対して位置決めする第1の位置決め機構であって、本体フレームに対する蓋体フレームの取付ガタ等に起因する前記プラテンの位置変化を、前記本体フレームに設けられた第1の位置決め支点に係合する前記プラテンの第1位置決め溝を中心とする前記蓋体フレームの回動に限定するものと、
    前記蓋体フレームが閉じられたとき、前記プラテンを前記印字ヘッドに対して位置決めする第2の位置決め機構であって、前記第1の位置決め支点を中心とする前記プラテンの回動を、前記蓋体フレーム側に設けられた第2の位置決め支点が前記本体フレームに形成された第2位置決め溝と当接することによって規制するものと、
    を備えることを特徴とするプリンタ。
  2. 側面視において、前記印字ヘッドの印字位置を通り、且つ、前記プラテンの印字ヘッド対向面に対して略垂直な仮想直線上に前記第1の位置決め支点が配置されることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記本体フレーム又は前記蓋体フレームの一方に設けられる紙送りローラと、前記本体フレーム又は前記蓋体フレームの他方に設けられる紙押えローラであって、前記蓋体フレームが閉じられたとき、前記紙送りローラに当接するものとを備え、側面視において、前記紙送りローラの中心と前記紙押えローラの中心を通る仮想直線から外れた位置に前記第1の位置決め支点が配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリンタ。
  4. 前記紙押えローラを前記紙送りローラ側に付勢するバネを備えることを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。
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