JP4032910B2

JP4032910B2 - Side airbag device

Info

Publication number: JP4032910B2
Application number: JP2002288341A
Authority: JP
Inventors: 啓二篠原
Original assignee: Toyota Motor Corp
Current assignee: Toyota Motor Corp
Priority date: 2002-10-01
Filing date: 2002-10-01
Publication date: 2008-01-16
Anticipated expiration: 2022-10-01
Also published as: JP2004122881A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に装備されて車両の側面衝突時等に乗員の腰部と胸部を保護可能なサイドエアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
サイドエアバッグ装置は、例えば、下記特許文献１に示されていて、乗員のドア側の側部にて展開可能に配設したサイドエアバッグが、車両の衝突時に、インフレータから供給されるガスにより膨張展開して乗員の腰部と胸部を保護可能である。
【０００３】
【特許文献１】
特開平１１−３４８７１０号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上記したサイドエアバッグ装置では、乗員のドア側の側部にて膨張展開したサイドエアバッグの下方部位にて乗員の腰部が保護可能であり、同サイドエアバッグの上方部位にて乗員の胸部が保護可能である。しかし、サイドエアバッグの構成が乗員の体格を考慮することなく設定されているため、サイドエアバッグにおける乗員の胸部を保護する部位のガス圧が大柄な乗員の胸部を保護するに適した高いガス圧となるように設定すると、小柄な乗員の胸部を的確に保護し得なくなる可能性が生じ、また、小柄な乗員の胸部を保護するに適した比較的低いガス圧となるように設定すると、大柄な乗員の胸部を的確に保護し得なくなる可能性が生じる。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した課題に対処すべく、乗員のドア側の側部にて展開可能に配設したサイドエアバッグが車両の衝突時にインフレータから供給されるガスにより膨張展開して乗員の腰部と胸部を保護可能なサイドエアバッグ装置において、前記サイドエアバッグを、下方の非膨張部と上方の非膨張部によって、前記下方の非膨張部より下方に形成される下部膨張部と、前記上方の非膨張部より上方に形成される上部膨張部と、前記下方の非膨張部と前記上方の非膨張部間に形成される中央部膨張部に区画するとともに、前記下方の非膨張部の各端部と前記サイドエアバッグの周縁部との間に形成される二つの第１のガス通路と、前記下方の非膨張部の各端部と前記上方の非膨張部の各端部との間に形成される二つの第２のガス通路を有していて、前記インフレータから供給されるガスが前記下部膨張部から前記第１のガス通路を通して前記上部膨張部に流れた後に前記上部膨張部から前記第２のガス通路を通して前記中央部膨張部に流れるように制御することでガス圧を制御し前記上部膨張部内のガス圧より前記中央部膨張部内のガス圧を低くするガス圧制御手段を設けたこと（請求項１に係る発明）に特徴がある。
【０００６】
この場合において、前記ガス圧制御手段は、さらに前記上部膨張部と前記中央部膨張部を区画する前記上方の非膨張部に形成した第３のガス通路と、前記中央部膨張部に形成したベントホールを備えていること（請求項２に係る発明）が望ましく、前記上方の非膨張部（１２）は、下方に向けて凸の円弧形状に形成されていること（請求項３に係る発明）、または、前記サイドエアバッグの一部を縫合して形成したシーム部であること（請求項４に係る発明）が望ましい。また、前記第３のガス通路は、前記上方の非膨張部の中央部に形成されていて、前記上方の非膨張部が前記第３のガス通路により二分されていること（請求項５に係る発明）が望ましい。また、前記第１のガス通路の断面積は、前記第２のガス通路の断面積と、前記第３のガス通路の断面積の和より小さくなるように設定されていること（請求項６に係る発明）も可能である。
【０００７】
【発明の作用・効果】
本発明によるサイドエアバッグ装置（請求項１に係る発明）においては、サイドエアバッグを、下方の非膨張部と上方の非膨張部によって、上部膨張部と中央部膨張部と下部膨張部に区画するとともに、上述した第１のガス通路と第２のガス通路を有して上部膨張部内のガス圧より中央部膨張部内のガス圧を低くするガス圧制御手段を設けた。このため、サイドエアバッグにおける上部膨張部にて大柄な乗員の胸部を保護するように設定し、この上部膨張部内のガス圧が大柄な乗員の胸部を保護するに適した高いガス圧となるように設定した上で、サイドエアバッグにおける中央部膨張部にて小柄な乗員の胸部を保護するように設定し、この中央部膨張部内のガス圧を小柄な乗員の胸部を保護するに適した低いガス圧となるように設定することが可能である。したがって、本発明によるサイドエアバッグ装置では、大柄な乗員または小柄な乗員の何れが乗車していても、適切なガス圧で乗員の胸部を保護することが可能である。
【０００８】
また、本発明によるサイドエアバッグ装置においては、インフレータから供給されるガスがサイドエアバッグの下部膨張部から二つの第１のガス通路を通して上部膨張部に流れた後に上部膨張部から二つの第２のガス通路を通して中央部膨張部に流れるように制御することでガス圧を制御することが可能であり、ガスの流れを第１のガス通路と第２のガス通路にて制御することで簡易にガス圧を制御することが可能である。しかも、インフレータから供給されるガスが始めにサイドエアバッグの下部膨張部に流れるようにすることで、下部膨張部内のガス圧を高めに設定することが可能であり、乗員の腰部を適切に保護することが可能である。
【０００９】
また、本発明によるサイドエアバッグ装置（請求項２に係る発明）においては、ガス圧制御手段が、サイドエアバッグの上部膨張部と中央部膨張部を区画する上方の非膨張部に形成した第３のガス通路と、サイドエアバッグの中央部膨張部に形成したベントホールを備えていて、サイドエアバッグが有効に活用されている。このため、ガス圧制御手段を簡易かつ安価に構成して実施することが可能である。
【００１０】
また、本発明によるサイドエアバッグ装置（請求項３に係る発明）においては、サイドエアバッグの上部膨張部と中央部膨張部を区画する上方の非膨張部が下方に向けて凸の円弧形状に形成されている。このため、サイドエアバッグの上部膨張部、すなわち、大柄な乗員の胸部保護エリアを適切に確保することが可能である。
【００１１】
また、本発明によるサイドエアバッグ装置（請求項４に係る発明）においては、サイドエアバッグの上部膨張部と中央部膨張部を区画する上方の非膨張部がサイドエアバッグの一部を縫合して形成したシーム部である。このため、上方の非膨張部を簡易に形成することが可能である。
【００１２】
また、本発明によるサイドエアバッグ装置（請求項５に係る発明）においては、サイドエアバッグの上部膨張部と中央部膨張部を区画する上方の非膨張部に形成した第３のガス通路が上方の非膨張部の中央部に形成されていて上方の非膨張部を二分している。このため、サイドエアバッグの中央部膨張部にガスをバランスよく導入することが可能で、中央部膨張部を的確に膨張させることが可能である。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図１は本発明によるサイドエアバッグ装置の一実施形態を概略的に示していて、この実施形態のサイドエアバッグ装置は、車両のドアまたはシートバック（共に図示省略）に組付けられて使用されるものであり、乗員ＡまたはＢのドア側の側部にて展開可能に配設したサイドエアバッグ１０と、このサイドエアバッグ１０にガスを供給するインフレータ２０を備えている。
【００１４】
サイドエアバッグ１０は、折り畳まれた状態にて車両のドアまたはシートバックに組付けられていて、車両の衝突時にインフレータ２０から供給されるガスにより膨張展開して、乗員ＡまたはＢの腰部ＡａまたはＢａと胸部ＡｂまたはＢｂを保護するものであり、その一部を縫合して形成した上下のシーム部１１，１２によって、上部膨張部１３と中央部膨張部１４と下部膨張部１５に区画されている。上部膨張部１３と中央部膨張部１４と下部膨張部１５は互いに連通していて、中央部膨張部１４の底部には排出口（ベントホール）１４ａが形成され、下部膨張部１５の側部には流入口１５ａが形成されている。
【００１５】
下方のシーム部１１は、略Ｖ字状に形成された非膨張部であり、中央部膨張部１４と下部膨張部１５を区画していて、その各端部とサイドエアバッグ１０の周縁部との間には二つのガス通路Ｐ１がそれぞれ形成されている。各ガス通路Ｐ１は、インフレータ２０から下部膨張部１５に供給されたガスを上方に向けて流す通路であり、インフレータ２０からのガスは下部膨張部１５から上部膨張部１３へと流れる。
【００１６】
上方のシーム部１２は、下方に向けて凸の円弧形状に形成された非膨張部であり、上部膨張部１３と中央部膨張部１４を区画していて、その中央部にガス通路Ｐ２が形成されるとともに、その各端部と下方のシーム部１１の各端部間には二つのガス通路Ｐ３がそれぞれ形成されている。ガス通路Ｐ２は、下部膨張部１５から上部膨張部１３に導入されたガスを中央部膨張部１４に向けて流す通路であり、上方のシーム部１２を二分している。一方、各ガス通路Ｐ３は、下部膨張部１５から上部膨張部１３に導入されるガスの一部を中央部膨張部１４に向けて流す通路である。
【００１７】
上記した各ガス通路Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３の断面積Ｓ１，Ｓ２，Ｓ３は、（２×Ｓ１）がＳ２＋（２×Ｓ３）より小さくなるようにそれぞれ設定されていて、インフレータ２０からサイドエアバッグ１０に供給されるガスがサイドエアバッグ１０の下部膨張部１５から両ガス通路Ｐ１，Ｐ１を通して上部膨張部１３に流れた後に上部膨張部１３からガス通路Ｐ２と両ガス通路Ｐ３，Ｐ３を通して中央部膨張部１４に流れることで、上部膨張部１３内のガス圧より中央部膨張部１４内のガス圧が低くなるように構成されている。
【００１８】
インフレータ２０は、車両の側面衝突時等（この状態は図示省略のセンサによって検出される）に動作して、ガスをサイドエアバッグ１０の下部膨張部１５に形成した流入口１５ａを通してサイドエアバッグ１０に噴出供給するものであり、ブラケットとボルト(共に図示省略)を用いて車両のドアまたはシートバックに組付けられるようになっている。
【００１９】
上記のように構成したこの実施形態のサイドエアバッグ装置においては、車両の側面衝突時等の異常時において、該当するセンサ（図示省略）が検知する加速度が設定値以上でインフレータ２０が動作すると、インフレータ２０からサイドエアバッグ１０にガスが供給されて、サイドエアバッグ１０が膨張展開し乗員ＡまたはＢの腰部ＡａまたはＢａと胸部ＡｂまたはＢｂを保護可能となる。
【００２０】
ところで、この実施形態においては、サイドエアバッグ１０に流入口１５ａと排出口１４ａが形成されるとともに各ガス通路Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３が形成されていて、インフレータ２０からサイドエアバッグ１０の流入口１５ａに供給されたガスは、図２に示したように、主として、サイドエアバッグ１０の下部膨張部１５から上部膨張部１３に流れた後に中央部膨張部１４に流れるように制御され、排出口１４ａを通してサイドエアバッグ１０外に排出されて、上部膨張部１３内のガス圧より中央部膨張部１４内のガス圧が低くされる。
【００２１】
このため、サイドエアバッグ１０における上部膨張部１３にて大柄な乗員Ａの胸部Ａｂを保護するように設定し、この上部膨張部１３内のガス圧が大柄な乗員Ａの胸部Ａｂを保護するに適した高いガス圧となるように設定した上で、サイドエアバッグ１０における中央部膨張部１４にて小柄な乗員Ｂの胸部Ｂｂを保護するように設定し、この中央部膨張部１４内のガス圧を小柄な乗員Ｂの胸部Ｂｂを保護するに適した低いガス圧となるように設定することが可能である。したがって、図１および図３に示したように大柄な乗員Ａまたは図１および図４に示したように小柄な乗員Ｂの何れが乗車していても、適切なガス圧で乗員ＡまたはＢの胸部ＡｂまたはＢｂを保護することが可能である。
【００２２】
また、この実施形態においては、サイドエアバッグ１０の上部膨張部１３と中央部膨張部１４を区画する上方のシーム部１２が下方に向けて凸の円弧形状に形成されている。このため、サイドエアバッグ１０の上部膨張部１３、すなわち、大柄な乗員Ａの胸部保護エリアを適切に確保することが可能である。また、この実施形態においては、サイドエアバッグ１０に上方のシーム部１２を形成することで、上部膨張部１３内のガス圧より中央部膨張部１４内のガス圧が低くなるようにしたため、簡易かつ安価に構成して実施することが可能である。
【００２３】
また、この実施形態においては、サイドエアバッグ１０の上部膨張部１３と中央部膨張部１４を区画する上方のシーム部１２に形成したガス通路Ｐ２が同シーム部１２の中央部に形成されている。このため、サイドエアバッグ１０の中央部膨張部１４にガスをバランスよく導入することが可能で、中央部膨張部１４を的確に膨張させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるサイドエアバッグ装置の一実施形態を概略的に示す側面図である。
【図２】図１に示したサイドエアバッグにてガスが流れる状態を時系列で示した作動説明図である。
【図３】大柄な乗員が乗車している場合の作動説明図である。
【図４】小柄な乗員が乗車している場合の作動説明図である。
【符号の説明】
１０…サイドエアバッグ、１１…下方のシーム部（下方の非膨張部）、１２…上方のシーム部（上方の非膨張部）、１３…上部膨張部、１４…中央部膨張部、１４ａ…排出口（ベントホール）、１５…下部膨張部、１５ａ…流入口、Ｐ１…ガスを下部膨張部から上部膨張部に流すガス通路（第１のガス通路）、Ｐ２…ガスを上部膨張部から中央部膨張部に流すガス通路（第３のガス通路）、Ｐ３…ガスを上部膨張部から中央部膨張部に流すガス通路（第２のガス通路）、２０…インフレータ、Ａ，Ｂ…乗員、Ａａ，Ｂａ…腰部、Ａｂ，Ｂｂ…胸部。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a side airbag device that is installed in a vehicle and can protect a waist and a chest of an occupant during a side collision of the vehicle.
[0002]
[Prior art]
The side airbag device is disclosed in, for example, Patent Document 1 below, and the side airbag disposed so as to be deployable on the side of the occupant's door is provided with gas supplied from an inflator at the time of a vehicle collision. It can be inflated and deployed to protect the occupant's waist and chest.
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-348710
[Problems to be solved by the invention]
In the above-described side airbag device, the occupant's waist can be protected at the lower part of the side airbag inflated and deployed at the side of the occupant's door, and the occupant's chest is protected at the upper part of the side airbag. It can be protected. However, because the configuration of the side airbag is set without considering the occupant's physique, the gas pressure at the site protecting the occupant's chest in the side airbag is high enough to protect the occupant's chest If it is set to be pressure, there is a possibility that the small occupant's chest cannot be protected accurately, and if it is set to be a relatively low gas pressure suitable for protecting the small occupant's chest, There is a possibility that the chest of a large passenger cannot be protected properly.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to address the above-described problems, the present invention provides a side airbag, which is disposed so as to be deployable on the side of the occupant's door, inflated and deployed by a gas supplied from an inflator at the time of a vehicle collision. In the side airbag device capable of protecting the chest, the side airbag is composed of a lower inflatable portion formed below and a lower inflatable portion formed by a lower non-inflatable portion and an upper non-inflatable portion. The upper inflatable part formed above the non-inflatable part and the central inflatable part formed between the lower non-inflatable part and the upper non -inflatable part, and each end of the lower non-inflatable part Between the two first gas passages formed between the portion and the peripheral portion of the side airbag, and between the respective end portions of the lower non-inflating portion and the upper non-inflating portion. Has two second gas passages formed The gas supplied from the inflator flows from the lower expansion portion to the upper expansion portion through the first gas passage and then flows from the upper expansion portion to the central expansion portion through the second gas passage. A gas pressure control means is provided for controlling the gas pressure by controlling the gas pressure in the central expansion portion to be lower than the gas pressure in the upper expansion portion (invention according to claim 1).
[0006]
In this case, the gas pressure control means further includes a third gas passage formed in the upper non-expanding portion that divides the upper expanding portion and the central expanding portion, and a vent formed in the central expanding portion. It is desirable that a hole is provided (the invention according to claim 2), and the upper non-expandable portion (12) is formed in a convex arc shape downward (the invention according to claim 3). Alternatively, it is desirable that the seam portion is formed by stitching a part of the side airbag (the invention according to claim 4). Further, the third gas passage is formed in a central portion of the upper non-expandable portion, and the upper non-expandable portion is divided into two by the third gas passage. Invention) is desirable. The cross-sectional area of the first gas passage is set to be smaller than the sum of the cross-sectional area of the second gas passage and the cross-sectional area of the third gas passage. Such an invention is also possible.
[0007]
[Operation and effect of the invention]
In the side airbag device according to the present invention (the invention according to claim 1), the side airbag is divided into an upper inflatable portion, a central inflatable portion, and a lower inflatable portion by a lower non-inflatable portion and an upper non-inflatable portion. In addition, gas pressure control means that includes the first gas passage and the second gas passage described above and lowers the gas pressure in the central expansion portion from the gas pressure in the upper expansion portion is provided. For this reason, the upper inflatable part of the side airbag is set to protect the chest of a large occupant so that the gas pressure in the upper inflatable part becomes a high gas pressure suitable for protecting the breast of the large occupant. In order to protect the small occupant's chest at the central inflatable part of the side airbag, the gas pressure in the central inflatable part is low enough to protect the small occupant's chest The gas pressure can be set. Therefore, in the side airbag device according to the present invention, it is possible to protect the chest of an occupant with an appropriate gas pressure regardless of whether a large occupant or a small occupant is in the vehicle.
[0008]
Further, Oite the side air bag equipment according to the present invention, the upper inflatable portion after the gas supplied from the inflator flows into the upper expansion portion through two of the first gas passageway from the lower expansion portion of the side airbag two It is possible to control the gas pressure by controlling to flow to the central expansion portion through the two second gas passages , and to control the gas flow by the first gas passage and the second gas passage. It is possible to easily control the gas pressure. In addition, the gas pressure in the lower inflatable part can be set higher by allowing the gas supplied from the inflator to flow to the lower inflated part of the side airbag first, thus protecting the occupant's waist appropriately Is possible.
[0009]
In the side airbag device according to the present invention (the invention according to claim 2), the gas pressure control means is formed in the upper non-inflatable portion that divides the upper inflation portion and the central inflation portion of the side airbag. 3 and the vent hole formed in the central part inflating part of the side airbag, and the side airbag is effectively utilized. For this reason, the gas pressure control means can be implemented simply and inexpensively.
[0010]
Further, in the side airbag device according to the present invention (the invention according to claim 3 ), the upper non-inflatable portion that divides the upper inflatable portion and the central inflatable portion of the side airbag has a convex arc shape downward. Is formed. For this reason, it is possible to appropriately secure an upper inflating portion of the side airbag, that is, a chest protection area for a large passenger.
[0011]
Further, in the side airbag device according to the present invention (the invention according to claim 4 ), the upper non-inflatable portion that divides the upper inflatable portion and the central inflatable portion of the side airbag sews a part of the side airbag. It is a seam part formed. For this reason, it is possible to easily form the upper non-inflatable portion.
[0012]
Further, in the side airbag device according to the present invention (the invention according to claim 5 ), the third gas passage formed in the upper non-inflatable portion that divides the upper inflatable portion and the central inflatable portion of the side airbag is upward. is formed in the central portion of the non-inflatable portion of you are bisected non-inflatable portion of the upper. For this reason, it is possible to introduce gas into the central part inflating part of the side airbag in a well-balanced manner, and the central part inflating part can be inflated accurately.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 schematically shows an embodiment of a side airbag device according to the present invention. The side airbag device of this embodiment is used by being assembled to a vehicle door or a seat back (both not shown). A side airbag 10 is disposed so as to be deployable on the side of the passenger A or B on the door side, and an inflator 20 that supplies gas to the side airbag 10 is provided.
[0014]
The side airbag 10 is assembled to the door or seat back of the vehicle in a folded state, and is inflated and deployed by the gas supplied from the inflator 20 when the vehicle collides, so that the lumbar portion Aa of the occupant A or B or Ba and chest Ab or Bb are protected, and upper and lower seam portions 11 and 12 formed by stitching a part thereof are partitioned into an upper inflatable portion 13, a central inflatable portion 14 and a lower inflatable portion 15. Yes. The upper inflatable portion 13, the central inflatable portion 14, and the lower inflatable portion 15 are in communication with each other, and a discharge port (vent hole) 14 a is formed at the bottom of the central inflatable portion 14. Is formed with an inlet 15a.
[0015]
The lower seam portion 11 is a non-inflatable portion formed in a substantially V shape, and divides the central inflatable portion 14 and the lower inflatable portion 15, and each end thereof and the peripheral portion of the side airbag 10. Two gas passages P1 are formed between the two . Each gas passage P1 is a passage through which the gas supplied from the inflator 20 to the lower inflating portion 15 flows upward, and the gas from the inflator 20 flows from the lower inflating portion 15 to the upper inflating portion 13.
[0016]
The upper seam portion 12 is a non-expandable portion formed in a downwardly convex arc shape, and divides the upper inflatable portion 13 and the central inflatable portion 14, and a gas passage P2 is formed in the central portion. In addition, two gas passages P3 are formed between the respective end portions and the respective end portions of the lower seam portion 11. Gas passage P2 is a passage der flow toward the gas introduced from the lower inflation unit 15 in the upper inflation unit 13 in central inflatable portion 14 is, you are divided over the seam region 12. On the other hand, each gas passage P <b> 3 is a passage through which a part of the gas introduced from the lower expansion portion 15 to the upper expansion portion 13 flows toward the central expansion portion 14.
[0017]
The cross-sectional areas S1, S2, S3 of the gas passages P1, P2, P3 described above are set so that (2 × S1) is smaller than S2 + (2 × S3). The gas supplied to the air bag 10 flows from the lower inflating portion 15 of the side airbag 10 through the gas passages P1 and P1 to the upper inflating portion 13 and then expands from the upper inflating portion 13 through the gas passage P2 and the gas passages P3 and P3 to the central portion. By flowing into the portion 14, the gas pressure in the central expansion portion 14 is configured to be lower than the gas pressure in the upper expansion portion 13.
[0018]
The inflator 20 operates during a side collision of the vehicle or the like (this state is detected by a sensor not shown), and the side airbag 10 is passed through an inlet 15a formed in the lower inflating portion 15 of the side airbag 10. And is assembled to a vehicle door or seat back using brackets and bolts (both not shown).
[0019]
In the side airbag device according to this embodiment configured as described above, when the inflator 20 operates with an acceleration detected by a corresponding sensor (not shown) equal to or higher than a set value when an abnormality such as a side collision of the vehicle occurs, Gas is supplied from the inflator 20 to the side airbag 10, and the side airbag 10 is inflated and deployed, so that the waist Aa or Ba and the chest Ab or Bb of the occupant A or B can be protected.
[0020]
By the way, in this embodiment, the inlet 15a and the outlet 14a are formed in the side airbag 10, and the gas passages P1, P2, and P3 are formed, and the inlet 15a of the side airbag 10 from the inflator 20 is formed. As shown in FIG. 2, the gas supplied to is mainly controlled to flow from the lower inflating portion 15 of the side airbag 10 to the upper inflating portion 13 and then to the central inflating portion 14, and the discharge port 14a. The gas pressure in the central inflatable portion 14 is made lower than the gas pressure in the upper inflatable portion 13.
[0021]
For this reason, the upper inflatable portion 13 in the side airbag 10 is set to protect the chest Ab of the large occupant A, and the gas pressure in the upper inflatable portion 13 protects the chest Ab of the large occupant A. After setting the gas pressure to be a suitable high gas pressure, the central inflatable portion 14 of the side airbag 10 is set to protect the chest Bb of the small passenger B, and the gas in the central inflatable portion 14 is set. The pressure can be set to a low gas pressure suitable for protecting the chest Bb of the small passenger B. Therefore, regardless of whether a large passenger A as shown in FIGS. 1 and 3 or a small passenger B as shown in FIGS. 1 and 4 is on board, the passenger A or B has an appropriate gas pressure. It is possible to protect the chest Ab or Bb.
[0022]
Moreover, in this embodiment, the upper seam part 12 which divides the upper expansion part 13 and the center part expansion part 14 of the side airbag 10 is formed in the convex circular arc shape toward the downward direction. For this reason, it is possible to appropriately secure the upper inflatable portion 13 of the side airbag 10, that is, the chest protection area of the large occupant A. In this embodiment, the upper seam portion 12 is formed on the side airbag 10 so that the gas pressure in the central inflatable portion 14 is lower than the gas pressure in the upper inflatable portion 13. In addition, it can be implemented at low cost.
[0023]
Further, in this embodiment, a gas passage P <b> 2 formed in the upper seam portion 12 that partitions the upper inflatable portion 13 and the central inflatable portion 14 of the side airbag 10 is formed in the central portion of the seam portion 12. . For this reason, it is possible to introduce gas into the central part inflating part 14 of the side airbag 10 in a well-balanced manner, and the central part inflating part 14 can be inflated accurately.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view schematically showing an embodiment of a side airbag device according to the present invention.
FIG. 2 is an operation explanatory diagram showing a state in which gas flows in the side airbag shown in FIG. 1 in time series.
FIG. 3 is an operation explanatory diagram when a large occupant is in the vehicle.
FIG. 4 is an operation explanatory diagram when a small passenger is on board.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Side airbag, 11 ... Lower seam part (lower non-inflating part) , 12 ... Upper seam part ( upper non-inflating part), 13 ... Upper inflating part, 14 ... Central part inflating part, 14a ... Exhaust Outlet (vent hole), 15 ... lower expansion part, 15a ... inlet, P1 ... gas passage (first gas passage) for flowing gas from the lower expansion part to the upper expansion part , P2 ... gas from the upper expansion part to the central part Gas passage (third gas passage) that flows to the expansion portion, P3... Gas passage (second gas passage) that flows gas from the upper expansion portion to the central expansion portion, 20... Inflator, A, B. Ba ... waist, Ab, Bb ... chest.

Claims

乗員のドア側の側部にて展開可能に配設したサイドエアバッグが車両の衝突時にインフレータから供給されるガスにより膨張展開して乗員の腰部と胸部を保護可能なサイドエアバッグ装置において、
前記サイドエアバッグを、下方の非膨張部と上方の非膨張部によって、前記下方の非膨張部より下方に形成される下部膨張部と、前記上方の非膨張部より上方に形成される上部膨張部と、前記下方の非膨張部と前記上方の非膨張部間に形成される中央部膨張部に区画するとともに、
前記下方の非膨張部の各端部と前記サイドエアバッグの周縁部との間に形成される二つの第１のガス通路と、前記下方の非膨張部の各端部と前記上方の非膨張部の各端部との間に形成される二つの第２のガス通路を有していて、前記インフレータから供給されるガスが前記下部膨張部から前記第１のガス通路を通して前記上部膨張部に流れた後に前記上部膨張部から前記第２のガス通路を通して前記中央部膨張部に流れるように制御することでガス圧を制御し前記上部膨張部内のガス圧より前記中央部膨張部内のガス圧を低くするガス圧制御手段を設けたことを特徴とするサイドエアバッグ装置。In the side airbag device capable of protecting the occupant's waist and chest by inflating and deploying with a gas supplied from an inflator when the side airbag disposed in the side of the occupant on the door side is deployable.
The side airbag is divided into a lower inflatable portion formed below the non-inflatable portion below and an upper inflation formed above the non-inflatable portion above by the non-inflatable portion below and the non-inflatable portion above Partitioning into a central part inflating part formed between the part, the lower non-inflating part and the upper non-inflating part ,
Two first gas passages formed between each end portion of the lower non-inflatable portion and the peripheral portion of the side airbag, each end portion of the lower non-inflatable portion, and the upper non-inflatable portion Two second gas passages formed between the respective ends of the portion, and the gas supplied from the inflator passes from the lower inflation portion to the upper inflation portion through the first gas passage. After flowing, the gas pressure is controlled by controlling to flow from the upper expansion part to the central expansion part through the second gas passage , and the gas pressure in the central expansion part is changed from the gas pressure in the upper expansion part. A side airbag device comprising a gas pressure control means for lowering.

請求項１に記載したサイドエアバッグ装置において、前記ガス圧制御手段は、さらに前記上部膨張部と前記中央部膨張部を区画する前記上方の非膨張部に形成した第３のガス通路と、前記中央部膨張部に形成したベントホールを備えていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。The side airbag device according to claim 1, wherein the gas pressure control means further includes a third gas passage formed in the upper non-inflatable portion that partitions the upper inflatable portion and the central inflatable portion, and A side airbag device comprising a vent hole formed in a central inflatable portion.

請求項１または２に記載したサイドエアバッグ装置において、前記上方の非膨張部は、下方に向けて凸の円弧形状に形成されていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。 3. The side airbag device according to claim 1 , wherein the upper non-inflatable portion is formed in a circular arc shape that protrudes downward. 4.

請求項１乃至３の何れか一項に記載したサイドエアバッグ装置において、前記上方の非膨張部は、前記サイドエアバッグの一部を縫合して形成したシーム部であることを特徴とするサイドエアバッグ装置。 The side airbag device according to any one of claims 1 to 3 , wherein the upper non-inflatable portion is a seam portion formed by sewing a part of the side airbag. Airbag device.

請求項２に記載したサイドエアバッグ装置において、前記第３のガス通路は、前記上方の非膨張部の中央部に形成されていて、前記上方の非膨張部が前記第３のガス通路により二分されていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。 Bisecting the side airbag apparatus according to claim 2, wherein the third gas passage be formed in the central portion of the non-inflatable portion of the upper, non-inflatable portion of the upwardly by the third gas passage A side airbag device characterized by being provided .

請求項２に記載したサイドエアバッグ装置において、前記下方の非膨張部の各端部と前記サイドエアバッグの周縁部との間に形成される前記第１のガス通路の断面積は、前記下方の非膨張部の各端部と前記上方の非膨張部の各端部との間に形成される前記第２のガス通路の断面積と、前記上方の非膨張部に形成される前記第３のガス通路の断面積の和より小さくなるように設定されていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。 3. The side airbag device according to claim 2, wherein a cross-sectional area of the first gas passage formed between each end portion of the lower non-inflatable portion and a peripheral portion of the side airbag is the lower portion. A cross-sectional area of the second gas passage formed between each end of the non-expandable portion and each end of the upper non-expandable portion, and the third formed in the upper non-expandable portion. The side airbag device is set to be smaller than the sum of the cross-sectional areas of the gas passages.