JP4032139B2 - 融雪ダクトおよび融雪システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温室などの簡易建造物、特に連棟式簡易建造物の屋根、天井に堆積した雪を融解したり、室内を保温するのに適した融雪ダクトおよびそれを組込んだ融雪システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、植物の栽培を促進する温室の融雪装置としては、温室の屋根部の外側に散水用配管を配設し、地下水や温水を供給して散布する融雪装置が知られている(特開昭63−263021号公報など)。しかし、この装置は、散水用配管が屋外に露出しているため、冬の夜間などには、配管内の水抜きを行なわなければ、凍結して配管を損傷する欠点がある。
【0003】
また、傾斜した屋根上の雪を樋に向けて滑落させ、樋の近くに設置した融雪手段で滑落した雪を溶かす除雪装置が知られている(特開平9−107806号公報など)。この装置の滑落は、空調装置により温室内を暖房し、被覆材(ガラス板、硬質合成樹脂板など)で形成された屋根を暖め、屋根の上の積雪を融解し、徐々に積雪を樋の方向に移動する方式である。また、この装置の樋には、孔が開いた温湯管と温水管が予め設置されており、温湯管に湯水を通すことにより、雪のブリッジを破壊し、かつ温水管の孔から噴出する温水が積雪を融解する方式である。屋根は板であり、一重であり、屋根上の積雪を融解するための熱源は温室内の暖気である。この方式では、ノズルが凍結し、雪を全部融かしきれずに、積もった雪がトンネル状になる、融雪が不十分である、ノズルにごみが詰まる、空気ではなく、水を用いて融雪するので、強力なポンプが必要になるなどの問題がある。
【0004】
また、連棟ハウスの屋根の谷部に、樋を取付け、樋に温水循環パイプを設置し、かつ谷部の近傍の室内に温風ダクトを配置して、温風を谷部に向けて噴出する融雪装置が提案されている(特開平11−243789号公報など)。この装置では、プラスチックフィルムで覆われた屋根の上の積雪は、温風暖房機により暖房された温室内の暖気により融解され、平滑なフィルム上を滑り落ちる。滑り落ちる雪の一部は、樋に溜まるが、温水パイプを循環する温水により融雪され、樋を伝わって排水される。補助的に温風をフィルムに向けて噴出させれば、樋の上部の雪の空洞部を容易に融解することができ、融雪の完全化または迅速化に有効である。しかし、温風の噴出が局部的なため、融雪が不十分であり、強力なポンプが必要になる、凍結するなどの問題がある。
【0005】
さらに、連棟ハウスの屋根の谷部に、V字型ウイングを有する金属製温風ダクトを形成し、その下面側を温室内に配置し、その上面側を温室外に露出させ、ウイングの上部に屋根用フィルムの下端を接続するとともに、ダクトに温風を送風する融雪装置も提案されている(特開2000−139237号公報など)。この装置では、プラスチックフィルムで覆われた屋根の上の積雪は、温風暖房機により暖房された温室内の暖気により融解され、平滑なフィルム上を滑り落ちる。滑り落ちる雪の一部は、ダクトの上面部(樋)に溜まるが、ダクト内を流通する温風は主として上面部および、その温風の一部がダクト側面の孔から噴出し、ウイングを加熱する。これにより、樋に溜まったかなりの量の積雪を迅速に融解することができる。ダクトが金属製であるため、ダクトの影が温室内の植物上にできる。影ができる部分では、植物の生育が不十分となり、商品価値が高い作物が得られない。そのため、影発生部分での植栽を中止して、植栽面積を縮減しなければならない場合の問題もある。金属の腐食の問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、従来の融雪装置が有する欠点を解消すること、すなわち、融雪・保温性能が良好である、融雪システムに基づく影ができない、組立て施工が簡便、材料費・建設費が安い、長期使用に耐え得うるような融雪ダクトおよび融雪システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一は、温暖な空気を供給する給気口と、空気を排出する排気口を有する透明樹脂フィルム製の融雪ダクトである。
【0008】
本発明の第二は、排気口を有する透明樹脂フィルム製の融雪ダクト内に、給気口と、周面に気体噴出口を設けた透明樹脂フィルム製チューブを、留置した透明樹脂フィルム製の融雪ダクトである。
【0009】
好ましいのは、融雪ダクトが二枚の透明樹脂フィルムにより構成され、排気口が該フィルムの端部ウイングの重ね合わせ領域の間隙であり、供給された温暖な空気を該排気口から排出する前記の融雪ダクトである。
【0010】
好ましいのは、融雪ダクトの上面側に集水口を有し、集水口に連結して下方に延長された排水樋を有する前記の融雪ダクトである。
【0011】
本発明の第三は、透明樹脂フィルムで屋根を構築した簡易建造物の屋根の谷部または軒に、前記のいずれかの融雪ダクトを設置し、温暖な空気を融雪ダクト内に供給し、融雪ダクトを膨張状態に維持しつつ、融雪ダクトに供給された空気を融雪ダクトから排出する融雪システムである。
【0012】
本発明の第四は、透明樹脂フィルムで屋根を構築した簡易建造物の屋根の谷部または軒に、前記のいずれかの融雪ダクトを設置し、温暖な空気をチューブの給気口から供給し、チューブに設けた気体噴出口から噴出させて、融雪ダクトに供給し、融雪ダクトを膨張状態に維持しつつ、融雪ダクトに供給された空気を、融雪ダクトから排出する融雪システムである。
【0013】
本発明の第五は、透明樹脂フィルムで屋根を二重に構築した簡易建造物の屋根の谷部または軒に、第一の発明または第二の発明の融雪ダクトを設置し、温暖な空気をチューブの給気口から供給し、チューブに設けた気体噴出口から融雪ダクト内に噴出させて、融雪ダクトに供給し、融雪ダクトを膨張状態に維持しつつ、融雪ダクトに供給された空気を、融雪ダクトから排出するとともに、屋根を構築する二重フィルムの空間に、別途温暖な空気を供給し、該空間に供給された空気を排気口から排出する融雪システムである。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の融雪ダクトおよび融雪システムの構造、構成を図面を用いて説明するが、本発明はこれらに限定されない。
本発明の第一は、温暖な空気を供給する給気口と、空気を排出する排気口を有する透明樹脂フィルム製の融雪ダクトである。本発明の融雪ダクトの断面形状は円筒状または角筒状が一般的であるが、これに拘らない。他の形状であっても構わない。角筒状の場合も、角張りが可及的に少ないのが好ましい。本発明の融雪ダクトは二枚のフィルムを、フィルム留め具で挟持して形成した筒状物であるのが好ましいが、二枚のフィルムの周囲を溶着して筒状物にしたものであってもよい。融雪ダクトの長手方向の端部は、フィルム留め具でフィルムを挟持してもよく、フィルムを溶着してもよい。
【0015】
本発明の融雪ダクト1を図1を用いて説明する。
融雪ダクト1は、角筒状の透明樹脂フィルムからなる。融雪ダクト1の上面および/または側面からは外側に透明樹脂フィルム製の端部ウイング4が延びていて、屋根を構成する透明樹脂フィルムの端部と重ね合わされる。温暖な空気は、給気口2から供給され、融雪ダクト1内の空気は排気口3から排出される。
【0016】
次に、図2について説明する。
融雪ダクト1は二枚の透明樹脂フィルムを、フィルム留め具41,42で挟持した筒状物であり、フィルム留め具41,42で挟持された、重ね合わせ領域には間隙が存在する。温暖な空気は、給気口2から供給され、融雪ダクト1内の空気は排気口3の代わりに、該間隙から、融雪ダクト1外へ排出される。
【0017】
融雪ダクト1の断面の大きさは、簡易建造物の屋根の大きさ、谷部の大きさなどにより左右されるが、円筒状の場合に直径で、好ましくは5〜200cm、より好ましくは25〜150cmである。融雪ダクト1の長さは、屋根の奥行き、谷部の奥行きとほぼ同じであることが好ましい。
【0018】
給気口2および排気口3の口径は好ましくは1〜60cm、より好ましくは4〜30cmである。給気口2は温風暖房機などの温暖な空気を発生する機器から延びたパイプ(図示せず)に連結できるように構成されることが好ましい。
【0019】
また、融雪ダクト1の上面側は、融雪ダクト1の奥行きの中間部に、図4に示すように、集水口31が設けられ、集水口31には下方に延びた排水樋32が連結してもよい。排水樋32の自重によって、融雪ダクト1の上面は排水樋32の方向に傾斜しているので、融雪ダクト1の上の融雪水は集水口31に向けて自然に流れる。
【0020】
融雪ダクト1の上面および/または側面からは二枚の透明樹脂フィルムの端部ウイング4が外側に向けて延びている。図5に示すフィルム留め具41,42により、二枚の端部ウイング4を重ね合わせ、接合した場合、二枚の端部ウイング4の重ね合わせ領域に僅かながら間隙が形成され、その間隙から空気が融雪ダクト1外に排気される。フィルム留め具としては、市販のスライロック式「スライレール」(商標:東都興業株式会社製)が例示される。フィルム留め具41,42の代わりに、重ね合わせた透明樹脂フィルムを溶着によって接合してもよい。その場合には、融雪ダクト1に排気口3を設けるのが好ましい。
【0021】
透明樹脂フィルムとしては、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂などの熱可塑性樹脂のフィルムが使用できるが、フッ素樹脂フィルムが透明性、機械的強度、耐候性、耐紫外線性、耐熱性、溶着性などの点から好ましい。フッ素樹脂としては、エチレン−テトラフルオロエチレン系共重合体(以下、ETFEと略記する)、ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系共重合体(以下、FEPと略記する)、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)−テトラフルオロエチレン系共重合体(以下、PFAと略記する)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−フッ化ビニリデン系共重合体(以下、THVと略記する)、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン系共重合体、ポリフッ化ビニルなどが挙げられる。好ましくはETFE、FEPおよびTHVからなる群より選ばれる1種以上であり、より好ましくはETFEである。フッ素樹脂のフィルムの厚さは、主に樹脂の機械的強度を考慮して決められるが、好ましくは40〜200μm、より好ましくは50〜160μmである。
【0022】
簡易建造物の室内側の透明樹脂フィルムの内側表面には、親水化処理を施し、室内側の水分が透明樹脂フィルム上に結露した場合にも、水滴を流れやすくし、水滴が作物に落下して作物の成長を阻害するなどの影響を少なくするのが好ましい。親水化処理の方法としては、無機質コロイド、親水性樹脂、金属酸化物などの溶液を塗工機でコーティングする方法、スプレーする方法、ケイ素、スズ、チタンなどの金属の酸化物をスパッタリングする方法などが好ましい。
【0023】
本発明の第二は、排気口を有する透明樹脂製の融雪ダクト1の中に、給気口12および周面に気体噴出口13を設けた透明樹脂フィルム製チューブ11を留置したものであり、これを図3を用いて説明する。
【0024】
二枚の透明樹脂フィルムで構成した融雪ダクト1の構造、構成、断面形状、断面の大きさ、長さは第一の発明の場合と同じである。図5に示すフィルム留め具41,42で挟持してなる融雪ダクト1の二枚の透明樹脂フィルムの端部ウイング4の重ね合わせ領域には間隙が形成されるので、この間隙が融雪ダクト1内の空気の排気口となる。融雪ダクト1自体には、別途の給気口2、別途の排気口3は必要ではないが設けてもよい。給気口2および排気口3の口径は第一の発明の場合と同じである。また給気口2は温風暖房機などの温暖な空気を発生する機器から延びたパイプ28に連結できるようにするのが好ましい。
【0025】
チューブ11の断面形状は円筒状または角筒状が一般的であるが、これに拘らない。他の形状であってもよい。角筒状の場合も、角張りが可及的に少ないのが好ましい。チューブ11の断面の大きさは、融雪ダクト1の中で移動可能であれば、特に限定されないが、円筒状の場合に直径で、好ましくは2〜190cm、より好ましくは5〜50cmである。チューブ11の長さは、融雪ダクト1の長さの1/2〜2/2程度であることが好ましい。チューブ11を構成する透明樹脂フィルムとしては、融雪ダクト1を構成する透明樹脂フィルムと同じものが使用でき、フッ素樹脂フィルムが好ましい。チューブ11を構成する透明樹脂フィルムは、融雪ダクト1を構成する透明樹脂フィルムよりは、若干薄手または柔らかめであるのが、チューブ11が融雪ダクト1内を移動するときに、融雪ダクト1を損傷するおそれが少なく好ましい。
【0026】
チューブ11の給気口12の口径はチューブ11の直径の1/5〜5/5程度であるのが好ましい。また給気口12は温風暖房機などの温暖な空気を発生する機器から延びたパイプ28に連結できるように構成されるのが好ましい。
チューブ11の周面には、気体噴出口13が設けられる。気体噴出口13の数は、20〜1000個/m2 が好ましく、40〜400個/m2 がより好ましい。噴出口13の口径は好ましくは3〜20mm、より好ましくは5〜15mmである。供給された温暖な空気が、気体噴出口13から噴出して、融雪ダクト1を緊張状態に維持する。
【0027】
第一の発明と同様に、図4に示すように、融雪ダクト1の上面側のほぼ奥行きの中間部に集水口31を設け、集水口31に下方に延びた排水樋32を連結するように構成すると、融雪ダクト1の上の融雪水が円滑に排水される。
【0028】
本発明の第三は、透明樹脂フィルムで屋根を構築した簡易建造物22の屋根23の谷部24または軒に、第一の発明または第二の発明の融雪ダクト1を配置し、温暖な空気を融雪ダクト1内に供給し、融雪ダクト1を膨張状態に維持した、簡易建造物22の屋根23および融雪ダクト1の上の雪の融雪システム21であり、これの1例を図6により説明する。
【0029】
本体フレーム25と屋根フレーム26などから構築される連棟式ハウス(簡易構造物)22において、本体フレーム(支柱)25の周りに、屋根フレーム26から地面に至る全面に透明樹脂フイルムを展張し、壁27が構築される。また、屋根フレーム26、すなわち際垂木、必要ならば垂木、母屋などの骨組みの上にも、透明樹脂フィルムを展張して、屋根23が構築される。そして傾斜して向い合う屋根の谷部24の空間に、谷部24の奥行きと同じ長さの第一の発明の融雪ダクト1が配置される。
【0030】
融雪ダクト1の上面および/または側面から外側に延びた二枚の透明樹脂フィルムの端部ウイング4が、屋根を構成する透明樹脂フィルムと重ね合わされ、長尺上のフィルム留め具(図示せず)を用いて接合され、屋根フレーム26に固定される。これにより、屋根23と融雪ダクト1は連続し、簡易建造物が構築される。簡易建造物22の屋根は切妻型の連棟式に限らず、寄棟型、蒲鉾型連棟式の向い合う屋根であってもよい。
【0031】
上記のように融雪ダクト1を配置し、屋根23を構築した後、温風暖房機からの温暖な空気をパイプ28を通して、融雪ダクト1の給気口2から供給し、融雪ダクト1を緊張状態に維持する。融雪ダクト1内の空気は排出口3から排出される。融雪水は融雪ダクト1の上面側の、ほぼ奥行きの中間部に設けた集水口(図示せず)から、集水口の下方に延びた排水樋(図示せず)を通って排水される。
【0032】
本発明の第四は、第三の発明と比べて融雪ダクト1の中に、透明樹脂フィルム製のチューブ11が留置され、温暖な空気がチューブ11に供給され、チューブ11の気体噴出口13から、融雪ダクト1に噴出させる構成、工程を付加した点、融雪ダクト1に給気口が必須でない点で相違するが、その他は第三の発明と同じである。
【0033】
本発明の第五は、透明樹脂フィルムで屋根23を二重に構築した簡易建造物22の屋根23の谷部24または軒に、第二の発明のチューブ11を留置した融雪ダクト1を設置し、温暖な空気をチューブ11の給気口12からチューブ11内に供給し、チューブ11に設けた気体噴出口13から融雪ダクト1内に噴出させて、融雪ダクト1に供給し、融雪ダクト1を緊張状態に維持しつつ、融雪ダクト1に供給された空気を、排気口から融雪ダクト1外に排出する。それとともに、屋根23を構築する二重の透明樹脂フィルムの空間に、温暖な空気を別途給気口29から導入し、該空間を緊張状態に維持し、ついで該空間内の空気は排気口30から排出される。このように、簡易建造物22の屋根23および融雪ダクト1に温暖な空気を流通させ、簡易建造物22の屋根23および融雪ダクト1の上の雪を融解する融雪システム21であり、これの1例を図7により説明する。
【0034】
本体フレーム25と屋根フレーム26などから構築される連棟式ハウス(簡易構造物)22において、本体フレーム(支柱)25の周りに、屋根フレーム26から地面に至る全面に透明樹脂フイルムを展張し、壁27が構築される。また、屋根フレーム26、すなわち際垂木、必要ならば垂木、母屋などの骨組みの上にも、透明樹脂フィルムを二重に展張して、屋根23が構築される。そして傾斜して向い合う屋根の谷部24の空間に、谷部24の奥行きと同じ長さの第二の発明の、チューブ11が留置された融雪ダクト1が配置される。
【0035】
その際、融雪ダクト1から外側に延びた二枚の透明樹脂フイルムの端部ウイング4と、屋根23を構成する透明樹脂フイルムの端部が重ね合わされ、図5に示すフィルム留め具41,42により接合され、屋根フレーム26に固定される。これにより、屋根23と融雪ダクト1は連続し、簡易建造物22が構築されることは第三の発明と同様である。もちろん、簡易建造物22の屋根23は切妻型の連棟式に限らず、寄棟型、蒲鉾型連棟式の向い合う屋根23であっても差し支えない。融雪ダクト1から延びた端部ウイング4と屋根23を構成する透明樹脂フィルムとを溶着などにより接合してから屋根フレーム26に固定してもよい。
【0036】
上記のように融雪ダクト1を配置し、屋根23を構築した後、温風暖房機からの温暖な空気をパイプ28を通して、チューブ11の給気口12から供給し、チューブ11を緊張状態に維持し、かつチューブ11の周面の気体噴出口13から融雪ダクト1内に噴出して、融雪ダクト1を緊張状態に維持する。融雪ダクト1内の空気は端部ウイング4の間隙から排出される。融雪水は融雪ダクト1の上面側のほぼ奥行きの中間部に設けた集水口(図示せず)から、集水口に下方に延びた排水樋(図示せず)を通って排水される。
【0037】
本発明において、融雪ダクト1の給気口2またはチューブ11の給気口12における温暖な空気の温度は、5〜80℃が好ましく、5〜60℃がより好ましく、8〜55℃が最も好ましい。融雪ダクト1を緊張状態に維持しつつ、排気口から空気を融雪ダクト1外に排出する。排気口付近の温度は、給気温度、その流量、外気温度、簡易建造物22の室内温度などの影響を受ける。余りに低温であると、融雪効果が不十分となることがある。適切な融雪効果が得られるように、給気温度や流量を調節する。排気口付近の温度は、給気口2の温度より通常5〜80℃低いことが好ましく、5〜60℃低いことがより好ましく、8〜55℃低いことが最も好ましい。
【0038】
また、屋根23を構成する二重の透明樹脂フィルムの空間にも、温風暖房機からの温暖な空気がパイプ28を通して、給気口29から直接供給される。該空間内の空気は排気口30から排出される。もちろん、二重の透明樹脂フィルムによる空間を有する屋根23を区分した場合には、分区の間に連通管33が設置され、分区間を空気が流通できるようにするのが好ましく、その場合は、各分区に排気口30を設けるのが好ましい。
【0039】
次に、本発明の融雪ダクトおよび融雪システムの作用効果について説明する。
透明樹脂フィルムで構成される切妻型、寄棟型、蒲鉾型などの傾斜屋根23の上に堆積した雪は、温室内の植物の生育を促進するための暖房等により屋根との接触面から融け出し、屋根23を滑り落ち、向い合う屋根23の谷部24の空間を埋める融雪ダクト1の上に堆積する。融雪ダクト1または融雪ダクト1内のチューブ11には、温風暖房機などからの温暖な空気が連続的に供給され、融雪ダクト1またはチューブ11および融雪ダクト1を緊張状態に維持する。その際、融雪ダクト1内の温暖な空気が、融雪ダクト1を構成する透明樹脂フィルムを介して、傾斜する屋根23から滑落してきた雪に接するので、融雪ダクト1に堆積した雪を融解するものと考えられる。給気口29の直径は、好ましくは1〜60cm、より好ましくは4〜30cmである。排気口30の直径は、好ましくは4〜80mm、より好ましくは5〜40mmである。連通管3の直径は、好ましくは1〜60cmである。
【0040】
融雪ダクト1またはチューブ11に供給する温暖な空気の温度や、温暖な空気の流量を調節することにより、融雪の速度・量を調節することができる。融雪水は谷部24の融雪ダクト1の上面に設けた集水口31に向かい、集水口31に連結した排水樋32から温室内の地面に排水されることが好ましい。
【0041】
屋根23および/または融雪ダクト1の上に雪がない場合で、気温が相当に低い場合などには、融雪の時と同様に融雪ダクト1またはチューブ11に温暖な空気を供給して、簡易構造物22内の保温を融雪ダクト1、さらには屋根23の方向から補助することができる。
【0042】
さらに屋根23を二重の樹脂フィルムで構築した場合には、融雪ダクト1のみならず、屋根23をも、簡易構造物22の室内を保温するための暖房温度より高温にすることができるので、あるいは簡易構造物22の室内に送風する温暖な空気の温度・流量を低減できるので、室内保温の補助効果が大きくできる。
【0043】
次に図7に基づく実施例により、本発明をより具体的に説明する。
本体フレーム25と屋根フレーム26などから構築される温室22であり、正面の支柱間距離12m、奥行き6m、棟高さ6. 3mで、支柱25同士の中間点に屋根23の谷部24があり、その屋根23の傾斜角度が20°の温室22を、北海道樺戸郡浦臼町の農場で施工した。本体フレーム25の周りに、屋根フレーム26から地面に至る全面にETFEフィルム(厚さ100μm、旭硝子株式会社製、「エフクリーン」(登録商標))を展張し、壁27を構築した。また、屋根フレーム(際垂木、垂木、母屋など)26の骨組みの上には、ETFEフィルムを二重に展張して、屋根23を構築した。
【0044】
向い合う屋根23の谷部24に、二枚のETFEフィルムで構成した融雪ダクト1の端部ウイング4を、屋根23を構成する二枚のETFEフィルムの端部と重ね合わせ、重ね合わせ領域を図5に示すフィルム留め具41,42で挟持して、幅108cm、高さ40cm、長さ600cmの融雪ダクト1を構成し、屋根フレーム26に固定した。固定されてもなお透明樹脂フィルムの重ね合わせ領域には、間隙が形成された。融雪ダクト1の内部には、谷部24の奥行きと同じ長さで直径10cmのチューブ11を留置した。チューブ11には、80個/m2 になるような間隔で、直径1cmの気体噴出口13が設けられた。
【0045】
次に、温風暖房機からの温暖な空気を直径5cmのパイプ28を通して、直径5cmのチューブ11の給気口12から供給し、チューブ11を緊張状態に維持し、かつチューブ11の周面の気体噴出口13から融雪ダクト1内に温暖な空気を噴出して、融雪ダクト1を緊張状態に維持した。融雪ダクト1内の空気は、重ね合わせた透明樹脂フィルムをフィルム留め具(図示せず)で挟持してもなお形成される間隙から、温室21内に排出された。また、屋根23を構成する二枚の透明樹脂フィルムの空間にも、温風暖房機からの温暖な空気をパイプ28を通して直径5cmの給気口29から供給した。温暖な空気は、直径5cmの連通管33を通って屋根23内全体へ行き渡った。そして、屋根23内の空気は直径1cmの排気口30から排出された。
【0046】
2002年2月1日から同年4月5日までの約2か月間、チューブ11内に絶えず温暖な空気を供給した。温暖な空気の温度は、給気口12で44.4℃±8.4℃、排気口13で29.4℃〜−14.5℃、その流量は0.1m3 /minであった。屋根23の二枚の透明樹脂フィルムの袋状の内側の空間に供給された温暖な空気の温度は、給気口29で44.4〜8.4℃、排気口30で52.5〜−0.3℃、その流量は0.1m2 /minであった。
【0047】
その期間の総降雪量は217cmであったが、屋根23の上に降った雪は全て融解し、堆積しなかった。また、この期間中における1日当たりの最大降雪量は、3月4日の16cmであったが、同日(最高気温−1.1℃、最低気温−6.2℃)でも屋根23および融雪ダクト1の上に降った雪は全て融解し、堆積しなかった。
【0048】
【発明の効果】
本発明の融雪ダクトは、透明樹脂フィルム製であるから、例えば、連棟式温室の場合の屋根の谷部に設置しても、影を生じないので、植物の生育程度・速度に与える影響がない、また影がないため、温室内の耕地面積を最大限に活用することができる。また軽量であるため、地上数メートルでの施工の作業性が良好である。本発明の融雪ダクトは、谷部に堆積した雪で連棟式温室が倒壊しないように融雪することができる。加えて、透明樹脂フィルムとしてフッ素樹脂フィルムを用いると耐候性、耐紫外線性、機械的強度などが優れるので、透明樹脂フィルムの張替えの期間を十数年以上の長期間とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の融雪ダクトの1例を示す見取図。
【図2】 本発明の融雪ダクトの他の1例を示す見取図。
【図3】 本発明の融雪ダクトの他の1例を示す見取図。
【図4】 本発明の融雪ダクトの他の1例を示す見取図。
【図5】 本発明に使用されるフイルム留め具の1例を示す見取図。
【図6】 本発明の融雪システムの1例を示す見取図。
【図7】 本発明の融雪システムの他の1例を示す見取図。
【符号の説明】
1: 融雪ダクト
2: 給気口
3: 排気口
4: ウイング
11: チューブ
12: チューブの給気口
13: 気体噴出口
22: 簡易建造物
23: 屋根
24: 谷部
25: 本体フレーム
26: 屋根フレーム
27: 壁
28: パイプ
29: ダクトの給気口
30: ダクトの排気口
31: 集水口
32: 排水樋
33: 連通管
41、42:フィルム留め具

Claims (7)

  1. 温暖な空気を供給する給気口と、空気を排出する排気口を有する透明樹脂フィルム製の温室用融雪ダクトであって、
    前記融雪ダクトが二枚の透明樹脂フィルムを留め具で挟持して形成した筒状物であり、前記排気口が前記留め具で挟持された樹脂フィルムの間隙にあり、供給された温暖な空気を該排気口から排出する温室用融雪ダクト
  2. 排気口を有する透明樹脂フィルム製の融雪ダクト内に、給気口と、周面に気体噴出口を設けた透明樹脂フィルム製チューブを留置した透明樹脂フィルム製の温室用融雪ダクトであって、前記融雪ダクトが二枚の透明樹脂フィルムを留め具で挟持して形成した筒状物であり、前記排気口が前記留め具で挟持された樹脂フィルムの間隙にあり、供給された温暖な空気を該排気口から排出する温室用融雪ダクト
  3. 前記筒状体である融雪ダクトを水平設置した際の上面側に集水口を有し、集水口に連結して下方に延長された排水樋を有する請求項1に記載の温室用融雪ダクト。
  4. 前記筒状体である融雪ダクトを水平設置した際の上面側に集水口を有し、集水口に連結して下方に延長された排水樋を有する請求項2に記載の温室用融雪ダクト。
  5. 透明樹脂フィルムで屋根を構築した簡易建造物の屋根の谷部または軒に、請求項1〜4のいずれかに記載の温室用融雪ダクトを水平設置し、温暖な空気を融雪ダクト内に供給し、融雪ダクトを膨張状態に維持しつつ、融雪ダクトに供給された空気を融雪ダクトから排出する融雪システム。
  6. 透明樹脂フィルムで屋根を構築した簡易建造物の屋根の谷部または軒に、請求項2または4に記載の温室用融雪ダクトを水平設置し、温暖な空気をチューブの給気口から供給し、チューブに設けた気体噴出口から噴出させて、融雪ダクトに供給し、融雪ダクトを膨張状態に維持しつつ、融雪ダクトに供給された空気を、融雪ダクトから排出する融雪システム。
  7. 透明樹脂フィルムで屋根を二重に構築した簡易建造物の屋根の谷部または軒に請求項2または4に記載の温室用融雪ダクトを水平設置し、温暖な空気をチューブの給気口から供給し、チューブに設けた気体噴出口から融雪ダクト内に噴出させて、融雪ダクトに供給し、融雪ダクトを膨張状態に維持しつつ、融雪ダクトに供給された空気を、融雪ダクトから排出するとともに、屋根を構築する二重フィルムの空間に、別途温暖な空気を供給し、該空間に供給された空気を、前記屋根を構成する二重フィルムに設けられた排気口から排出する融雪システム。
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