JP4029857B2 - カウンター補強の施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、キャビネットから突出したカウンターを水平にして下支えするカウンター補強の施工方法に関するものである。
従来から、図10のようなキャビネット2上に設けたキッチンカウンター11に連続させるようにキャビネット2外に張り出したダイニングカウンター12を設けた対面式のキッチンキャビネット2が知られている(たとえば特許文献1参照)。
このダイニングカウンター12を構成するようなキャビネット2の前面2aから突出したカウンター3の突出部位にあっては、カウンター3がキャビネット2に片持ち状に支持されているだけで、カウンター3の自重やカウンター3上に積載した物の荷重などによって下方に垂れる恐れがある。しかして、このカウンター3の突出部位には、上述のカウンター3の突出部位の垂れの防止を図って、カウンター3の突出部位の下面3aとキャビネット2の前面2aとに逆L字状の下支え具4を沿わせて固定させる下支え補強が施されている。
ところで、この下支え補強の施工作業においては、カウンター3の突出部位の水平を確保しなければならなく、これを行う方法としては、図10のように、カウンター3の突出部位の下面3aに下支え具4を固定させた状態で、カウンター3の上面に水準器28を載置し、この水準器28を見ながらカウンター3の突出部位の下面3aと床面9との間に2本程度の棒材31を適宜突っ張らせるように挿入させる、といった作業で行われている。
しかしながら、このカウンター3の水平確保のための作業中にはキャビネット2の前面2aから下支え具4が離れてしまう恐れがあり、そのためカウンター3の水平調節を行う作業者の他に下支え具4をキャビネット2の前面2aに押圧させる作業者が必要であってその施工は煩雑であり、また、キャビネット2の前面2aから離れた状態の下支え具4に気付かずに作業を続けたときにはカウンター3の水平確保が正確に為されない恐れがあり、また、棒材31が接触するカウンター3の突出部位の下面3aや床面9に傷をつけてしまったりする恐れがある、といった問題がある。
特開2002−209648号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、キャビネットから突出したカウンターを水平状態にする作業を容易な作業で正確に行わせることを可能にすると共に、床面等の損傷の恐れも無くし得るカウンター補強の施工方法を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係るカウンター補強の施工方法は、キャビネット2に載設したカウンター3におけるキャビネット2からの突出部位を水平にして逆L字状の下支え具4によって下支え補強をするカウンター補強の施工方法であって、下支え具4の横片部4aをカウンター3の突出部位の下面3aに沿わせてビスや釘などの固着具5を打設することで下支え具4の横片部4aをカウンター3の突出部位の下面3aに固定し、下支え具4の縦片部4bをキャビネット2の前面2aに沿わせると共に下支え具4の縦片部4bの前方にハンドル部材1を沿わせて位置させ、ハンドル部材1に穿孔した貫通孔6に挿通したネジや釘などの枢支用固着具7を下支え具4の縦片部4bに貫通した挿通孔20に遊挿させてキャビネット2の前面2aに打入することでハンドル部材1をキャビネット2の前面2aに垂直面内で回転自在に装着し、ハンドル部材1の回転中心からの平面上の距離を違えるように形成したハンドル部材1の先端の外縁端面をこのハンドル部材1を廻して下支え具4の当接部4cに下方から当接させることで下支え具4及びカウンター3の突出部位を上方に押し上げ、ハンドル部材1にて持ち上げた状態の下支え具4の縦片部4bをビスや釘などの固着具8の打設によってキャビネット2の前面2aに固定したことを特徴とする。
これによると、間に下支え具4の縦片部4bを挟んでキャビネット2の前面2aに回転自在に装着したハンドル部材1を廻すといった作業で、下支え具4の縦片部4bのキャビネット2の前面2aからの浮き上がりを防止しつつハンドル部材1の先端の外縁端面を下支え具4の当接部4cに下方から当接させて下支え具4及びカウンター3の突出部位を上方に持ち上げることができるから、従来の下支え具4をキャビネット2の前面2aに押圧させる作業者を必要としないものであってカウンター3の水平確保を容易な作業で正確に行うことができるのであり、しかもこの作業では、ハンドル部材1の先端の外縁端面が下支え具4に当接されるだけなので、床面9やカウンター3などに傷を付けてしまう恐れも解消できるのである。
また、本発明の請求項2に係るカウンター補強の施工方法は、請求項1において、上記ハンドル部材1として、先端の外縁形状を多角形状に形成したものを用いたことを特徴とする。これによると、廻したハンドル部材1の先端の外縁端面と下支え具4との当接状態を面接触状態にでき、ハンドル部材1の戻り回転を抑制して上記当接状態の維持を図ることができる。
また、本発明の請求項3に係るカウンター補強の施工方法は、請求項1において、上記ハンドル部材1として、貫通孔6に枢支用固着具7を配置させる複数の凹所10を設けたものを用いたことを特徴とする。これによると、枢支用固着具7を挿入した凹所10の選定によってハンドル部材1の回転中心位置を異ならせることができ、つまり回転中心からハンドル部材1の外縁までの平面上の距離を違えることができるから、一のハンドル部材1に幾種類の外縁形状を施したことと同じ効果(たとえば下支え具4の持ち上げ量の範囲を数種類設定できる)を備えることができる。
本発明は、従来の下支え具をキャビネットの前面に押圧させる作業者を必要としないハンドル部材を廻すといった簡単な作業で、床面やカウンターなどに傷を付けてしまう恐れも無く、下支え具の縦片部のキャビネットの前面からの浮き上がりを防止してカウンターの水平確保を正確に行わせることができるという効果を有している。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。図2には対面式のキッチンキャビネットを示す。この対面式のキッチンキャビネットは、キャビネット2上に設けたキッチンカウンター11に連続させるようにキャビネット2外に張り出したダイニングカウンター12が設けられている。具体的には、キャビネット2にはカウンター3が載設されており、このカウンター3のキッチン側の部位をキッチンカウンター11と称し、カウンター3のダイニング側の部位をダイニングカウンター12と称している。なお、キッチンカウンター11にはシンク13が開口すると共に調理部14が設けられている。また、シンク13のダイニング側には水跳ね防止片15が立設し、調理部14のダイニング側には油跳ね防止片16が立設している。上記ダイニングカウンター12を構成するようなキャビネット2の前面2aから突出したカウンター3の突出部位にあっては、垂れの防止を図って、カウンター3の突出部位の下面3aとキャビネット2の前面2aとを逆L字状の下支え具4にて固定させる下支え補強が施されている。この下支え補強の施工作業にあっては、本例では以下のように行われている。
まず、図3のように、キャビネット2の前面2aに位置決めをして所定の出代を残すように仮止めネジ17を打設する。次に、図4のように、断面逆L字状の下支え具4をキャビネット2の前面2aとカウンター3の突出部位の下面3aとの角部に位置させる。ここで、下支え具4は、キャビネット2の幅方向に亙ってキャビネット2の前面2aに沿わせる鉛直板状の縦片部4bと、この縦片部4bの上端から水平に延出されてカウンター3の突出部位の下面3aに沿わせる横片部4aとで主体が構成された剛性強度に優れた長尺の金属製枠部材である。縦片部4bの前面の下部域には後方に凹没した凹段部18が形成されている。前方に面する凹段部18の底面には縦片部4bをそれぞれ前後に貫通する固定用孔19、挿通孔20、仮止め用孔21が穿孔されている。詳しくは、挿通孔20は後述するスペーサの外径よりも大きい孔径を有するように形成されており、凹段部18の上端面18aは後述するハンドル部材1のカム部1bが当接する当接部4cを構成している。また、横片部4aには上下に貫通する固定用孔22が穿孔されている。なお、上記縦片部4b及び横片部4aの固定用孔19,22はそれぞれ上下及び前後に一対設けられており、各固定用孔19,22はキャビネット2の幅方向で略同じ位置の位置関係を有している。上記構成の下支え具4をキャビネット2の前面2aとカウンター3の突出部位の下面3aとの間に位置させる際には、出代を残してキャビネット2の前面2aに打設された仮止めネジ17を仮止め用孔21に遊挿させて縦片部4bから前方に突出させ、この縦片部4bから前方に突出した仮止めネジ17に仮止めプレート23を装着する。ここで、仮止めプレート23は仮止めネジ17の軸部17aを挿入する切込み24が切り込まれた矩形状の板材である。つまりこの仮止めプレート23は仮止めネジ17の頭部17bと下支え具4の縦片部4bの前面との間に挟み込ませるようにその切込み24を仮止めネジ17の軸部17aに嵌合させて装着されるのであり、これにより仮止めプレート23によって下支え具4の縦片部4bがキャビネット2の前面2aに沿うようにされる。そして、このように下支え具4の縦片部4bをキャビネット2の前面2aに沿わせた状態で下支え具4を上方にずらし、下支え具4の横片部4aをカウンター3の突出部位の下面3aに当接し、下方からビスや釘などの固着具5を下支え具4の横片部4aの固定用孔22を通してカウンター3の突出部位の下面3aに打設し、下支え具4の横片部4aをカウンター3の突出部位の下面3aに固定させる。
次に、図5のように、仮止めプレート23及び仮止めネジ17を取り外す。そして、次に、カウンター3の水平確保を図るためのハンドル部材1をキャビネット2の前面2aに装着する。ハンドル部材1は、縦長板状の本体板部1aで主体が構成されたもので、本体板部1aの先端側と基端側との間には段部25が形成されて先端側に比べて基端側が前方に突出され、本体板部1aの基端は把持部26を構成し、本体板部1aの先端側には貫通孔6が穿孔されている。詳しくは、本体板部1aの基端側の段部25を介した前方への突出量は少なくとも下支え具4の縦片部4bにおける凹段部18の凹没深さよりも大きく突出するようにされている。また、このハンドル部材1は、後述のように貫通孔6に挿通させた枢支用固着具7をキャビネット2の前面2aに打設させてキャビネット2の前面2aに回転自在に装着し、貫通孔6を中心に廻して下支え具4に当接させて下支え具4及びカウンター3の突出部位を持ち上げるための部材であることから、ハンドル部材1には下支え具4に当接させるカム部1bが設けられている。しかもこのカム部1bは回転中心となる貫通孔6からの平面上の距離が位置によって異なるように形成されている。具体的に、このカム部1bは本体板部1aの先端の外縁形状がこれを構成している。この本体板部1aの先端の外縁形状は本例の場合円弧形状に形成されており、貫通孔6はこの本体板部1aの外縁における円弧形状の円弧中心点から基端方向にずれた位置に位置されている。つまり、カム部1bを構成せる本体板部1aの先端の外縁形状は貫通孔6からの平面上の距離が先端程長くなるように形成されている。このハンドル部材1は、下支え具4の縦片部4bの前面に沿わせるように位置させ、ネジや釘などの枢支用固着具7をハンドル部材1の前方からハンドル部材1の貫通孔6及び下支え具4の縦片部4bの挿通孔20に順に遊挿させてキャビネット2の前面2aに打設することで、下支え具4の縦片部4bの前面に沿う状態で垂直面内で回転自在にキャビネット2の前面2aに装着されるのであるが、本例ではこのハンドル部材1のキャビネット2の前面2aへの装着はスペーサ材27を介して行われている。
このスペーサ材27は図6(c)のように枢支用固着具7の軸部を貫通させるべく大円筒部27aと小円筒部27bとを同軸状に連設させてなる弾性変形可能な部材であり、図6(d)のように下支え具4の縦片部4bの挿通孔20内に遊嵌状態に位置させた大円筒部27aをキャビネット2の前面2aに当接させると共に小円筒部27bをハンドル部材1の貫通孔6に後方から嵌め込ませて使用される。なお、大円筒部27aの筒軸方向長さは下支え具4の縦片部4bにおける凹段部18付近の厚みよりも大きく形成されている。しかして、スペーサ材27を弾性変形させない程度に枢支用固着具7をキャビネット2の前面2aに打設させてスペーサ材27を介してハンドル部材1をキャビネット2の前面2aに装着した際には、図6(a)のようにハンドル部材1の後面と下支え材の縦片部4bの前面との間には微少隙間sをつくることができて、ハンドル部材1のスムーズな回転の確保がなされるようにされている。また、枢支用固着具7をキャビネット2の前面2aに深く打設してスペーサ材27をその筒軸方向に圧縮するように弾性変形させた場合には、ハンドル部材1がキャビネット2の前面2aに向けて近接されるから下支え具4の縦片部4bをキャビネット2の前面2aに押圧させるようにでき、また更にハンドル部材1の後面及びキャビネット2の前面2aにスペーサ材27の筒軸方向の両端面が弾接されるからハンドル部材1をキャビネット2の前面2aに対して固定状態にさせるようにできるのである。更に詳しくは、このスペーサ部材を介してハンドル部材1をキャビネット2の前面2aに装着するにあたっては、図6(b)のようにハンドル部材1はまずはその先端を略水平に向けるようにして下支え具4の縦片部4bの凹段部18内に位置させるように行わせる。
次に、図1のようにハンドル部材1を操作してカウンター3の水平確保を行う。この作業は、詳しくは、カウンター3の突出部位の上面に載置した水準器28(図10参照)を見つつ、一方の手でカウンター3の突出部位を上方に持ち上げながら、他方の手でハンドル部材1の把持部26を持ってハンドル部材1の先端を上方に向けるように廻してハンドル部材1の先端の外縁端面を下支え具4の縦片部4bにおける凹段部18の上端面に当接させ、下支え具4及びカウンター3の突出部位を上方に押し上げる、といった作業である。ここで、本例のハンドル部材1の先端の外縁形状は回転中心となる貫通孔6からの平面上の距離を違えるように(貫通孔6からの平面上の距離がハンドル部材1の先端程長くなるように)円弧状に形成されているので、ハンドル部材1の先端を上方に向けるように徐々に廻していくと、下支え具4及びカウンター3の突出部位が無段階に徐々に上方に押し上げることができ、カウンター3の水平確保のためのカウンター3の突出部位の上下方向への微調節が可能にされている。なお、この作業中には適宜のタイミングで、カウンター3の突出部位を上方に持ち上げていた一方の手を離し、スペーサ材27を弾性変形させるべく枢支用固着具7をキャビネット2の前面2aに強く打設させる、といった作業を行う。これにより、キャビネット2の前面2aに向けて近接させたハンドル部材1によって下支え具4の縦片部4bをキャビネット2の前面2aに押圧させつつ作業を行うことができ、つまり下支え具4の縦片部4bのキャビネット2の前面2aからの浮き上がりを防止しつつ作業を行うことができるのであり、カウンター3の突出部位の水平を確保したときには、この状態のカウンター3の突出部位を維持固定させることができるのである。
次に、図7のように上記ハンドル部材1にて押し上げた状態にある下支え具4の縦片部4bをビスや釘などの固着具8の打設によってキャビネット2の前面2aに固定する。詳しくは、固着具8は下支え具4の縦片部4bの前方から固定用孔19に挿通させてキャビネット2の前面2aに打設されるのである。このようにして、カウンター3の突出部位には水平確保がなされて下支え具4による補強が施されるのである。ここで、上記説明中では特に言及しなかったが、下支え具4のカウンター3の突出部位の下面3a及びキャビネット2の前面2aへの固定にあってはキャビネット2の幅方向(下支え具4の長手方向)の複数箇所で為されるのであり、ハンドルを用いて行うカウンター3の水平確保のための作業はキャビネット2の幅方向(下支え具4の長手方向)の両端近傍の2ヵ所で為されるのは、言うまでもない。
そして、上記のようにカウンター3に下支え具4による補強を施した後には、ハンドル部材1を取外し、ネジ隠しカバー材30を下支え具4の縦片部4bの凹段部18に前方から被着して凹段部18に露出する固着具8の頭部の目隠しを施したり、下支え具4の長手方向の端面に樹脂キャップ29を被着したりといった、キッチンキャビネット2の良好な外観を確保する仕上げ作業が行われるのである。なお、この仕上げ作業にあっては、ハンドル部材1をそのまま残した状態でネジ隠しカバー材30にて被覆するようにしてもよく、この場合、下支え具4に加えてハンドル部材1でもカウンター3の荷重を支持できる利点や、使用後のハンドル部材1が施工現場でゴミなどにならず施工の煩雑化を回避できる利点がある。
上記説明した下支え補強の施工作業にあっては、殊に、カウンター3の水平確保作業が、ハンドル部材1を廻すといった簡単な作業で行われているといった利点を有している。そして、この作業にあっては、ハンドル部材1が下支え具4の縦片部4bをキャビネット2の前面2aに押圧した状態にあって、つまり下支え具4の縦片部4bのキャビネット2の前面2aからの浮き上がりを防止しつつ行われているから、従来の下支え具4をキャビネット2の前面2aに押圧させる作業者を必要とせずに一人の作業者で行うのが可能にされてこの点でも作業の容易化が図られているといった利点を有していると共に、カウンター3の水平確保の正確性も期待できるといった利点を有している。また、この作業中には、ハンドル部材1の先端の外縁端面を下支え具4に当接させて下支え具4及びカウンター3の突出部位を上方に持ち上げたことでカウンター3の突出部位が支えられるので、床面9とカウンター3の突出部位の下面3aとの間に棒材31を挿入する従来の工法とは異なり、床面9やカウンター3などに傷を付けてしまう恐れを完全に無くし得るといった利点を有しているのである。更に言うと、カウンター3の水平確保にかかる従来工法では、カウンター3の高さに応じて適宜長さの棒材31を施工現場毎に見付ける必要があったが、本例の工法のハンドル部材1はカウンター3の高さにかかわらず何度でも使用可能なものであるから、施工現場にかかわらず下支え補強の施工作業の統一化を図り得るといった利点も有している。
また、上記カウンター3の水平確保作業で用いるハンドル部材1としては、図8のようなカム部1bを構成する先端の外縁形状を多角形状に形成したものを用いることも好ましい。詳しくは、本例のハンドル部材1はその先端の外縁形状を正10角形の半形状に基いて形成してある。これによると、廻したハンドル部材1の先端の外縁端面と下支え具4との当接状態を面接触状態にでき、ハンドル部材1の戻り回転を抑制して上記当接状態の維持を図ることができ、つまり水平確保したカウンター3の固定維持を容易にできるといった利点を有するのである。
また、上記カウンター3の水平確保作業で用いるハンドル部材1としては、図9のような貫通孔6に枢支用固着具7を配置させる複数の凹所10を設けたものを用いることも好ましい。詳しくは、本例のハンドル部材1は、貫通孔6の形状を基端側に凸のU字状に形成し、U字の両端部分で各凹所10を構成している。つまり、本例のハンドル部材1は、枢支用固着具7をハンドル部材1の貫通孔6のU字の屈曲部分にスライドさせて各凹所10に適宜位置することで、キャビネット2の前面2aに2通りの状態で装着させることができるのである。なお、ハンドル部材1を廻して先端の外縁端面が下支え具4に当接された状態では、枢支用固着具7は貫通孔6のU字の両端部の孔縁に係止させることができるから、先例同様にカウンター3の水平確保作業を行うことができるのは言うまでもない。このように貫通孔6に枢支用固着具7を配置させる複数の凹所10を設けることによると、枢支用固着具7を挿入した凹所10の選定によってハンドル部材1の回転中心位置を異ならせることができ、つまり回転中心からハンドル部材1の外縁までの平面上の距離を違えることができるから、一のハンドル部材1に幾種類の外縁形状を施したことと同じ効果(たとえば下支え具4の持ち上げ量の範囲を数種類設定できる)を享受できるという利点を有するのである。なお、図示はしないが、先端の外縁形状を多角形状に形成した本体板部1aの貫通孔6に複数の凹所10を設けたハンドル部材1を用いることも、上述した各例の各利点を備えることができ、好ましいものである。
本発明の実施の形態の例のカウンター補強施工を説明する要部の斜視図である。 同上の対面式のキッチンキャビネットであり、(a)は斜視図であり、(b)は概略側面図である。 (a)は同上のカウンター補強施工を説明する要部の斜視図であり、(b)は図3(a)に示す固着具の斜視図である。 (a)は同上のカウンター補強施工を説明する要部の斜視図であり、(b)は図4(a)に示す固着具の斜視図である。 同上のカウンター補強施工を説明する要部の斜視図である。 (a)はハンドル部材を装着した状態の側断面図であり、(b)は図6(a)の正面図であり、(c)はスペーサ材の斜視図であり、(d)はスペーサ材の挿通孔への遊嵌状態を説明する正面断面図である。 同上のカウンター補強施工を説明する要部の斜視図である。 本発明の実施の形態の他例のハンドル部材の平面図である。 本発明の実施の形態の更に他例のハンドル部材の平面図である。 背景技術の問題点を説明する斜視図である。
符号の説明
1 ハンドル部材
1b カム部
2 キャビネット
2a 前面
3 カウンター
3a 突出部位の下面
4 下支え具
4a 横片部
4b 縦片部
4c 当接部
5 固着具
6 貫通孔
7 枢支用固着具
8 固着具
10 凹所
20 挿通孔
27 スペーサ材

Claims (3)

  1. キャビネットに載設したカウンターにおけるキャビネットからの突出部位を水平にして逆L字状の下支え具によって下支え補強をするカウンター補強の施工方法であって、下支え具の横片部をカウンターの突出部位の下面に沿わせてビスや釘などの固着具を打設することで下支え具の横片部をカウンターの突出部位の下面に固定し、下支え具の縦片部をキャビネットの前面に沿わせると共に下支え具の縦片部の前方にハンドル部材を沿わせて位置させ、ハンドル部材に穿孔した貫通孔に挿通したネジや釘などの枢支用固着具を下支え具の縦片部に貫通した貫通孔に遊挿させてキャビネットの前面に打入することでハンドル部材をキャビネットの前面に垂直面内で回転自在に装着し、ハンドル部材の回転中心からの距離を違えるように形成したハンドル部材の先端の外縁端面をこのハンドル部材を廻して下支え具の当接部に下方から当接させることで下支え具及びカウンターの突出部位を上方に持ち上げ、ハンドル部材にて持ち上げた状態の下支え具の縦片部をビスや釘などの固着具の打設によってキャビネットの前面に固定したことを特徴とするカウンター補強の施工方法。
  2. 上記ハンドル部材として、先端の外縁形状を多角形状に形成したものを用いたことを特徴とする請求項1記載のカウンター補強の施工方法。
  3. 上記ハンドル部材として、貫通孔に枢支用固着具の配置させる複数の凹所を設けたもの用いたことを特徴とする請求項1記載のカウンター補強の施工方法。
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