JP4028806B2 - パネル連結金具およびパネルの連結構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はパネル連結金具、パネルの連結構造および圧入治具に関し、特にたとえば、建物等の外壁材として使用される外壁パネルどうしを連結するためのパネル連結金具、外壁パネルどうしの連結構造およびパネル連結金具を組み付けるための圧入治具に関する。
【0002】
【従来技術】
建物の外壁材として使用される外壁パネルの連結構造の一例として図21に示すものがある(たとえば、特許文献1参照。)。図21は、互いに隣り合う状態で配置された2枚の外壁パネル1の連結構造2を示す横断面図である。この外壁パネル1は、外装ボード1aを有し、外装ボード1aの裏面に外装フレーム1bが固着されている。そして、この外装フレーム1bの裏面に内装フレーム1cが固着されている。
【0003】
この2枚の外壁パネル1の外装フレーム1bと1bとの間にスペーサ3が装着されており、この状態で貫通ボルト4aが外装フレーム1b,スペーサ3および外装フレーム1bを貫通している。この貫通ボルト4aおよびその端部に螺合するナット4bは、これら外装フレーム1b,スペーサ3および外装フレーム1bを締め付けて固定しているので、外壁パネル1と1との間に形成される目地部5を所定の目地幅W1に設定することができる。そして、この目地部5で隣り合う外壁パネル1,1に厚さ方向の段差が生じないようにすることができる。
【0004】
また、図21の断面図に示すように、互いに連結するそれぞれの外壁パネル1,1の外装フレーム1b,1bおよび内装フレーム1c,1cは、コ字状に配置されており、このコ字状に配置された外装フレーム1bおよび内装フレーム1cの内面にコ字状の取付金具6が密着した状態で装着されている。この取付金具6は、ボルト4cによって内装フレーム1cに締結されている。これによって、上記と同様に、目地部5を所定の目地幅W1に設定することができるし、この目地部5で外壁パネル1,1に厚さ方向の段差が生じないようにすることができる。なお、取付金具6の内側には柱材7が配置されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−119216号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図21に示す従来の外壁パネルの連結構造2では、図22に示すように、施工現場において、たとえば外壁パネル1の上部および下部の2箇所を貫通ボルト4aおよびナット4bによって締め付けて連結する必要があるし、外壁パネル1の中央の2箇所に取付金具6をボルト4cによって締め付けて固定する必要がある。このように、施工現場において貫通ボルト4aやボルト4cを締め付ける作業を行うことは、手間が掛かり、その分だけ施工期間が長くなるという問題がある。そして、貫通ボルト4a,ボルト4c,ナット4bおよび取付金具6は、外壁パネル1とは別の部品として施工現場で揃うように管理する必要があり、手間およびコストが掛かる。
【0007】
また、図22に示すように、貫通ボルト4aや取付金具6を使用して外壁パネル1どうしを連結するときに、たとえばグラスウール製の断熱材8を手でめくり上げて作業を行う必要がある。しかし、断熱材8は、工場において、断熱性能が確保されるように、しかも見栄えが良いように外壁パネル1に装着されているのに、このように断熱材8をめくり上げると、このめくられた断熱材8を元に戻したとしても、工場から出荷された状態の元のものと比較して、断熱性能が低下することがあるし、断熱材8の装着状態の見栄えも低下することがある。
【0008】
それゆえに、この発明の主たる目的は、施工現場におけるパネルの連結作業および部品の管理が簡単であり、たとえばパネルに装着されている断熱材の断熱性能および見栄えの低下を防止できる、パネル連結金具およびパネルの連結構造、ならびにパネルの連結作業に使用される圧入治具を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、隣接する第1および第2パネルを所定の目地幅を確保して連結するためのパネル連結金具であって、第1パネルの側縁に取り付けられる第1取付部と、側縁から目地幅に応じた寸法で突出する第1突部と、第1取付部の上部に形成される第1受け部とを有する第1ピース、第2パネルの側縁に取り付けられる第2取付部と、側縁から目地幅に応じた寸法で突出する第2突部と、第2取付部の上部に形成される第2受け部とを有する第2ピース、および第1受け部と第1パネルとの第1隙間と、第2受け部と第2パネルとの第2隙間とに同時に圧入される連結部を有する第3ピースを備える、パネル連結金具である。
【0010】
第2の発明は、隣接する第1および第2パネルを所定の目地幅を確保して連結するためのパネルの連結構造であって、第1パネルの側縁に取り付けられた第1取付部と、側縁から目地幅に応じた厚みで突出する第1突部と、第1取付部の上部に形成される第1受け部とを有する第1ピース、第2パネルの側縁に取り付けられた第2取付部と、側縁から目地幅に応じた厚みで突出する第2突部と、第2取付部の上部に形成される第2受け部とを有する第2ピース、および第1受け部と第1パネルとの第1隙間と、第2受け部と第2パネルとの第2隙間とに圧入された連結部を有する第3ピースを備える、パネルの連結構造である。
【0011】
第3の発明は、第1または第2の発明の第3ピースを第1および第2隙間に圧入するための圧入治具であって、第3ピースに係合される第1部材、第1および第2ピースのうち少なくとも一方に係合される第2部材、および第1部材と第2部材とを連結し、両者を互いに接近する方向に移動させる送りねじ部を備える、圧入治具である。
【0012】
【作用】
第1の発明に係るパネル連結金具を使用して、第1パネルと第2パネルとを連結するときは、まず、第1および第2パネルのそれぞれの側縁に第1および第2ピースを取り付ける。そして、この第1および第2パネルを、それぞれの側縁を向かい合わせてほぼ面一の状態に配置する。次に、第1ピースに形成されている第1受け部と第1パネルとの第1隙間と、第2ピースに形成されている第2受け部と第2パネルとの第2隙間とに、第3ピースの連結部を同時に圧入する。これによって、第1パネルと第2パネルとを互いに連結することができる。
【0013】
このパネル連結金具によると、第1および第2ピースに形成されている第1および第2突部が目地幅に応じた寸法で突出しているので、たとえばこの第1および第2突部を互いに当接させることによって、第1および第2パネルを所定の目地幅を確保した状態で連結することができる。
【0014】
そして、このように第1および第2隙間に第3ピースを圧入しているので、第1および第2パネルを第3ピースの連結部に沿うように位置決めすることができる。よって、第1および第2パネルを、目地部において段差が生じないように面一に連結することができる。
【0015】
また、第3ピースに2つの突起を形成して、この2つの突起によって目地部を強制的に所定の目地幅に設定するようにしてもよい。つまり、第3ピースの連結部が第1および第2隙間に圧入される状態で、この2つの突起が第1および第2ピースのそれぞれの外側縁を両側から挟み込み、第1および第2突部が互いに当接するように、強制的に各パネルを移動させるようにしてもよい。
【0016】
第2の発明に係るパネルの連結構造によると、第1の発明に係るパネル連結金具で説明したように、第1および第2パネルの目地部を所定の目地幅に設定でき、しかも第1および第2パネルを目地部において段差が生じないように面一に連結することができる。
【0017】
第3の発明に係る圧入治具を使用して、第3ピースを第1および第2隙間に圧入するときは、まず、第3ピースを第1および第2隙間にあてがう。そして、第1部材を第3ピースに係合させ、第2部材を第1および第2ピースのうち少なくとも一方に係合させる。次に、送りねじ部を回転させて、第1および第2部材を互いに接近させる方向に移動させればよい。
【0018】
また、第3ピースを第1および第2隙間に圧入するときは、第1および第2受け部が配置されている第1および第2パネルのたとえば内側、または外側のいずれの側からでも行うことができる。ただし、第1および第2パネルの外側から第3ピースを圧入する場合は、目地幅よりも薄く形成した第1および第2部材を外側から目地部に挿入して、上記のようにして第3ピースを第1および第2隙間に圧入すればよい。
【0019】
【発明の効果】
第1および第2の発明に係るパネル連結金具およびパネルの連結構造よれば、第1および第2ピースを、予め工場で第1および第2パネルに取り付けておくことができるので、施工現場では、第3ピースを第1および第2隙間に圧入するだけで、第1および第2パネルを互いに連結することができる。したがって、施工現場におけるパネルの連結作業を従来と比較して簡単に行うことができるし、施工現場で準備する部品は第3ピースだけであるので、従来よりも部品の管理を簡単に行える。
【0020】
そして、第1および第2パネルが、たとえば図22に示す従来の外壁パネルのように断熱材が装着されている場合でも、この断熱材をめくり上げることなく第3ピースを第1および第2隙間に圧入することができる。これによって、工場から出荷された状態の断熱性能、および断熱材の装着状態の見栄えに関するそれぞれの良好な品質を維持した状態で、第1および第2パネルを連結することができる。なお、第3ピースを第1および第2隙間に圧入するときに、断熱材をめくる必要がないのは、たとえば第3の発明の圧入治具の第1および第2部材を、第1および第2パネルの断熱材が装着されていない外側から目地部に挿入して、第3ピースを第1および第2隙間に圧入できるからである。
【0021】
また、第3の発明に係る圧入治具によると、送りねじ部を回転させることによって第3ピースを第1および第2隙間に圧入できるので、この圧入の際に、騒音が発生しない。したがって、近隣住民に対して騒音による迷惑をかけることがない。そして、第3ピースに衝撃を与えずに圧入できるので、そのような衝撃によって発生する恐れがある第1および第2パネルの損傷を防止できる。また、騒音や衝撃が発生しないので、作業がし易く、したがって作業時間の短縮を図ることができる。
【0022】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0023】
【実施例】
この発明の第1実施例に係るパネル連結金具、およびこのパネル連結金具を使用するパネルの連結構造、ならびにパネル連結金具を組み付けるときに使用する圧入治具を図1〜図9等を参照して説明する。このパネル連結金具10は、図1に示すように、左右に隣接する第1および第2外壁パネル12,14の目地部16を所定の目地幅W1を確保して連結するためのものである。このパネル連結金具10によって連結される第1および第2外壁パネル12,14は、いずれも同等のものであるので、第1外壁パネル12を説明して第2外壁パネル14の説明を省略する。第1外壁パネル12は、図8に示すように、建物等の外壁材として使用されるものであり、縦長の矩形平板状の外壁板18を備えている。この外壁板18の内側面には、外装フレーム20が固着されており、さらにこの外装フレーム20の内側面に内装フレーム22が固着されている。
【0024】
外装フレーム20は、図8(A)に示すように、外壁板18の矩形の周縁部に沿うように配置された状態で、接着剤によってこの外壁板18に接着されており、断面矩形の木材によって形成されている。この輪郭形状が矩形の外装フレーム20は、縦方向に左右に配置された2本の縦縁部材20a、この2本の縦縁部材20aの中央に配置された縦桟20b、および横方向に上下に配置された2本の横縁部材20cを有している。
【0025】
内装フレーム22は、図8に示すように、断面矩形の木材によって輪郭形状が矩形に形成されている。この内装フレーム22は、縦方向に左右に配置された2本の縦枠部材22a、および横方向に上下に配置された2本の横枠部材22bを有している。
【0026】
そして、内装フレーム22の2本の各縦枠部材22aは、図8(B)に示すように、その内側面が外装フレーム20の2本の各縦縁部材20aの内側面と一致するように、各縦縁部材20aに接着剤または釘等で固着されている。また、内装フレーム22の2本の各縦枠部材22aは、外装フレーム20の各縦縁部材20aよりも短い寸法に形成されており、内装フレーム22の2本の各横枠部材22bは、外装フレーム20の各横縁部材20cよりもこの第1外壁パネル12の中央側に寄った位置に配置されている。これによって、第1外壁パネル12の上部および下部に、外壁板18と外装フレーム20とが内装フレーム22よりも上下に張り出す張り出し部が形成されている。
【0027】
図8(B)は、図8(A)に示す第1外壁パネル12の住宅建物への取付構造を示している。同図に示す柱材24は、柱脚ピース26を介して基礎(図示せず)上に設けられ、この柱材24の上端部がH型鋼からなる梁材28に連結されている。この柱材24および梁材28によって形成された鉄骨枠に第1外壁パネル12が建物の外側から嵌め込まれて取り付けられる。図8(B)では、第1外壁パネル12の内側面が表れている。ただし、縦桟20b等は省略してある。また、内装フレーム22の上面には、梁材28に対する取付部となる補助桟木30が固着されている。そして、内装フレーム22の左右の各側面の外側下部には下方に向かって開口するフック部を有する掛留金具32が取り付けられている。第1外壁パネル12を鉄骨枠に取り付けるときは、掛留金具32のフック部を柱材24の下端部を支持する柱脚ピース26に係合させるとともに、梁材28の下フランジを貫通する吊下げボルト34を補助桟木30の上面に取付板36を介して取り付けてあるナット38に螺合して取り付けるようにしてある。図9は、第1および第2外壁パネル12,14が鉄骨枠に嵌め込まれた状態を建物の内側から見た図であり、第1および第2外壁パネル12,14の内装フレーム22内にはたとえばグラスウール製の断熱材40が装着されている。また、パネル連結金具10は、第1および第2外壁パネル12,14の上部,中央部および下部の3箇所に取り付けてある。ただし、図9には各パネル連結金具10の第3ピース42のみを示してある。
【0028】
図1は、第1および第2外壁パネル12,14を連結するパネルの連結構造44を示している。このパネルの連結構造44に使用されているパネル連結金具10は、左側の第1外壁パネル12の右側縁に取り付けられている第1ピース46、右側の第2外壁パネル14の左側縁に取り付けられている第2ピース48、および第1ピース46と第2ピース48とを連結する第3ピース42を備えている。これら第1,第2および第3ピース46,48,42は、それぞれたとえば厚みがW3(約3.2mm)の所定の形状の鉄板を折り曲げて形成されている。また、第1および第2ピース46,48は、左右対称の形状であるので、第1ピース46を説明して第2ピース48の説明を省略する。そして、第2ピース48は、第1ピース46と同等部分を同一の図面符号で示す。
【0029】
第1ピース46は、第1取付部50,第1突部52および第1受け部54を有している。第1取付部50は、図1に示すように、ほぼ矩形の板状体であり、2つの小孔が形成されている。各小孔には、木ねじ56が挿通されており、この木ねじ56によって第1ピース46が第1外壁パネル12の右側縁の内側面(外装フレーム20の縦縁部材20aの内側面)に固定して取り付けられている。
【0030】
第1突部52は、第1取付部50の右側縁から延びて形成された矩形の小板状体であり、第1取付部50に対して約90°屈曲している。つまり、第1突部52は、図1および図2に示すように、第1外壁パネル12の右側縁の端面から目地幅W1(約10mm)に応じた寸法W2(=W1/2≒5mm)で突出している。この第1突部52は、第1外壁パネル12の右側縁の端面と平行し、この端面との間に隙間W4(≒1.8mm)が形成されている。第1突部52の厚みW3は、約3.2mmである。このように、図1に示す第1ピース46に形成されている第1突部52と、第2ピース48に形成されている第2突部52とが互いに当接した状態で、第1および第2ピース46,48が第3ピース42によって連結されているので、第1および第2外壁パネル12,14を所定の目地幅W1を確保して連結することができる。図3は、第3ピース42を除去した状態の第1および第2ピース46,48を示す平面図である。
【0031】
第1受け部54は、図1に示すように、ほぼ台形の屈曲板状体であり、第1取付部50の上縁から上方に向かって延びて形成されている。この第1受け部54の上部は、第3ピース42を保持するための保持部54aとして形成されており、下部には第3ピース42が圧入される圧入部54bとして形成されている。
【0032】
保持部54aは、図5に示すように、く字状に屈曲形成されており、先端の内縁と外装フレーム20の縦縁部材20aの内側面との隙間がH1(第3ピース42の厚みW3と同一の寸法であり約3.2mm)に設定されている。この隙間H1は、図5に示すように第3ピース42を簡単に挿入することができ、この隙間H1に挿入された第3ピース42の連結部42aを保持部54aの先端と縦縁部材20aの内側面との間に挟み込んで保持できる寸法である。
【0033】
圧入部54bは、図5に示すように、鉛直方向と平行しており、この内面と外装フレーム20の縦縁部材20aの内側面との第1隙間がH2(第3ピース42の厚みW3(約3.2mm)よりも小さい寸法であり約3.0mm)に設定されている。この第1隙間H2は、図5に示すように、第3ピース42を圧入治具58を使用して圧入される寸法に形成されている。したがって、図2および図4に示すように、第1ピース46の圧入部54bによって形成された第1隙間60、および第2ピース48の圧入部54bによって形成された第2隙間60に第3ピース42を圧入した状態で、第1および第2外壁パネル12,14を第3ピース42の連結部42aに沿うように位置決めすることができる。よって、第1および第2外壁パネル12,14を、目地部16において段差が生じないように面一に連結することができる。
【0034】
また、図1に示すように、第1ピース46の保持部54aの左右の各側縁は、上端に向かうに従って幅が狭くなるテーパ状であり、この左側縁は案内縁62として形成されている。そして、第1ピース46の圧入部54bの左右の各側縁は、鉛直方向と平行しており、この左側縁は締付縁64として形成されている。
【0035】
つまり、図13に示す第1および第2ピース46,48の各保持部54aの外側縁に形成されている案内縁62は、第1および第2ピース46,48の各保持部54aによって保持されている第3ピース42を、圧入治具58を使用して第1および第2隙間60,60に圧入する際に、第3ピース42を第1ピース46と第2ピース48との間の中央に案内するためのものである。このように第3ピース42が第1および第2ピース46,48の中央に案内されるのは、第3ピース42が第1および第2隙間60,60に圧入されていく際に、第3ピース42の左右の各側縁に形成されている2つの突起66,66の内面が第1および第2ピース46,48のそれぞれの外側の案内縁62,62に沿って下方に移動するからである。
【0036】
そして、第1および第2ピース46,48の各圧入部54bの外側縁に形成されている締付縁64は、図14に示すように、第3ピース42が第1および第2隙間60,60に圧入された状態で、第3ピース42に形成されている2つの突起66,66によって両側から挟み込まれた状態となるように形成されている。この状態では、第1および第2ピース46,48の第1および第2突部52,52が互いに当接している。したがって、第3ピース42の2つの突起66,66の内面の間隔K1(約78mm)は、第1および第2ピース46,48の第1および第2突部52,52が当接した状態における左右の各締付縁64,64の間隔K1と同一の寸法である。なお、第1および第2ピース46,48の各締付縁64の下部には切欠68が形成されている。各切欠68は、図14に示すように、第3ピース42が圧入位置に圧入されたときに、2つの各突起66と係合して第3ピース42を圧入位置に保持するためのものである。
【0037】
第3ピース42は、図14に示すように、ほぼ二等辺三角形の屈曲板状体であり、左右の各側縁の下部が約90°に折り曲げられて2つの突起66,66が形成されている。各突起66の折り曲げ方向の高さは、第1および第2ピース46,48の厚みW3よりも少し大きく形成されている。そして、この2つの突起66と66との間の部分が連結部42aとして形成されている。この第3ピース42の頂部には、凹部70が形成されている。この凹部70は、圧入治具58の第1部材72が係合されるものである。また、第3ピース42の左右の各斜辺は、ぬすみ部74として形成されている。このぬすみ部74を設けた理由は、図12に示すように、第3ピース42を左上がりの状態で第2ピース48の保持部54aに仮留めできるようにするためである。
【0038】
つまり、第3ピース42の連結部42aが二等辺三角形ではなく矩形の板状体とした場合は、第3ピースを左上がりの状態で第2ピース48の保持部54aに仮留めしようとするときに、連結部の右上角部が第2外壁パネル14の縦枠部材22aに接触するからであり、これを回避して仮留めできるようにするためである。そして、このように第3ピース42を左上がりの状態で第2ピース48の保持部54aに仮留めするのは、図12に示すように、第1外壁パネル12を建物の外側から鉄骨枠に取り付けるときに、第1外壁パネル12に取り付けられている第1ピース46が第3ピース42に接触しないようにするためである。なお、第3ピース42の左斜辺にもぬすみ部74が形成されているが、この左斜辺のぬすみ部74は、図には示さないが、第3ピース42を第1外壁パネル12の第1ピース46に形成されている保持部54aに右上がりの状態で仮留めできるようにするためである。
【0039】
また、図5に示すように、第3ピース42の下縁には面取り部76が形成されている。この面取り部76は、圧入部54bの下部に形成されている溝に嵌め込むことができるように形成されている。
【0040】
次に、図5および図6を参照して圧入治具58を説明する。この圧入治具58は、図5に示すように、第1および第2ピース46,48の保持部54aに保持されている第3ピース42を、第1および第2ピース46,48によって形成されている第1および第2隙間60,60に圧入するためのものである。この圧入治具58は、第3ピース42に係合される第1部材72、第1および第2ピース46,48のうち少なくとも一方に係合される第2部材78、および第1部材72と第2部材78とを連結し、両者を互いに接近させる方向および引き離す方向に移動させる送りねじ部80を備えている。この第1および第2部材72,78は、たとえば鉄等の金属製であり、横長の矩形の板状体によって形成されている。そして、目地部16内に挿入できるように、厚みが目地幅W1よりも小さい寸法である。また、第1および第2部材72,78は、それぞれの先端を第1および第2外壁パネル12,14の外側から目地部16内に挿入して第3ピース42および第1ピース46等に係合させることができる長さに形成されている。
【0041】
第1部材72は、先端の下縁に切欠が形成されている。この切欠によって形成されている水平方向の上縁部72aは、第3ピース42に形成されている凹部70に係合される部分である。
【0042】
第2部材78は、先端の上縁に切欠が形成されている。この切欠によって形成されている水平方向の下縁部78aは、第1および第2ピース46,48の第1および第2突部52,52のうち少なくとも一方の下縁に係合される部分である。そして、切欠によって形成されている鉛直方向の側縁部78bは、第1および第2突部52,52のうち少なくとも一方の側縁に係合される部分である。また、第2部材78の基端部には把手82が形成されている。
【0043】
送りねじ部80は、送りねじ84を備えている。この送りねじ84は、たとえばボルトであり、上端部に頭部86が形成されている。この送りねじ84は、図5に示すように、第1部材72の側面に固着されている保持筒88に挿通しており、その下端部が第2部材78の側面に固着されているナット90に螺合している。この保持筒88の内径は、送りねじ84の外径よりも大きい寸法である。
【0044】
そして、図6に示すように、第1および第2部材72,78の他方の側面には、案内部92が設けられている。案内部92は案内棒94を備えている。案内棒94は、上端部が第1部材72の側面に固着されている短円筒部96に挿通した状態でこの短円筒部96に固着されている。そして、案内棒94の下部は、第2部材78の側面に固着されている案内筒98に挿通している。この案内筒98の内径は、案内棒94の外径よりも大きい寸法である。この案内棒94は、圧縮コイルばね100が装着されている。この圧縮コイルばね100は、第1部材72を送りねじ84の頭部86に押し付けて、第1部材72と第2部材78との間隔を広げておくためのものである。第1部材72と第2部材78との間隔を広げておくことができることによって、この圧入治具58を手で持ったときに、第1部材72が落下して第2部材78に衝突することがない。よって、この第1および第2部材72,78を第3および第1ピース42,46等の所定の箇所に簡単にあてがって圧入作業を行うことができる。
【0045】
この圧入治具58を使用して、第3ピース42を第1および第2ピース46,48の第1および第2隙間60,60に圧入するときは、まず、図5に示すように、第1部材72の上縁部72aを第3ピース42の凹部70に係合させるとともに、第2部材78の下縁部78aを第1および第2突部52,52の下縁に係合させる。そして、送りねじ84をたとえばインパクトレンチ等を使用して所定の右方向に回転させる。これによって、第1および第2部材72,78は、その間隔が狭まる方向に移動するので、第3ピース42を第1および第2隙間60,60に圧入することができ、図4に示す圧入位置に圧入できる。なお、第3ピース42を圧入するときに、その圧入の反力が送りねじ84の中心軸をナット90の中心軸に対してずらす方向に働くが、この反力を案内部92が受け持つので、送りねじ84をその反力の影響を受けずに比較的小さい力で回転させることができる。
【0046】
次に、図10〜図14を参照して第1および第2外壁パネル12,14を建物の鉄骨枠に取り付けて、この2枚のパネル12,14をパネル連結金具10(以下、単に「連結金具」と言うこともある。)で連結する手順を説明する。まず、図10に示すように、必要な枚数の外壁パネルを工場で製造する。図10には、互いに連結しようとする同一形状の第1および第2外壁パネル12,14を示す。各外壁パネル12,14の右側縁(縦縁部材20a)および左側縁(縦縁部材20a)のそれぞれの内側面には、上部、中央部および下部の3箇所に第1および第2ピース46,48がねじ止めされている。そして、内装フレーム22の内側には断熱材40が装着されており、この状態で工場から出荷される。
【0047】
次に、図11に示すように、第2外壁パネル14を建物の鉄骨枠に仮留めする。このように、第2外壁パネル14を鉄骨枠に仮留めするのは、連結金具10で第1および第2外壁パネル12,14を連結するときに、パネル12,14の目地幅をW1に調整できるようにするためである。この仮留めの方法は、図8(B)に示すように、第2外壁パネル14に取り付けられている掛留金具32のフック部を柱脚ピース26に係合させるとともに、梁材28の下フランジを貫通する吊下げボルト34を補助桟木30の上面に取り付けてあるナット38に緩く螺合させればよい。次に、図11に示すように、第3ピース42を第2ピース48の保持部54aに仮留めする。このように、第3ピース42は、仮留めされた状態で、左上がりの状態となっている。
【0048】
次に、図12に示すように、第1外壁パネル12を第2外壁パネル14の横に並ぶ状態で鉄骨枠に仮留めする。このとき、第3ピース42が左上がりの状態で仮留めされているので、第1外壁パネル12の右側縁に取り付けられている3つの第1ピース46(図12には1つの第1ピース46を示す。)が、第2外壁パネル14の左側縁に取り付けられている3つの第2ピース48に保持されている3つの第3ピース42(図12には1組の第2および第3ピース48,42を示す。)に接触することなく、この第1外壁パネル12を鉄骨枠に仮留めできる。
【0049】
そして、図13に示すように、第3ピース42を第1および第2ピース46,48の各保持部54aに保持される状態に調整する。なお、第3ピース42が保持部54aによって保持された状態を図5の側面図に示す。また、図12に示すように、左上がりに傾斜する状態で保持されている第3ピース42を、図13に示すように、ほぼ水平な状態に調整するときは、たとえば建物の外側から所定の治具を目地部16内に挿入してこの治具によって第3ピース42の左側部を押し下げて水平状態にすればよい。
【0050】
そして、図13に示すように、圧入治具58の第1部材72の上縁部72aを第3ピース42の凹部70に係合させるとともに、第2部材78の下縁部78aを第1および第2突部52,52の下縁に係合させる。
【0051】
次に、図14に示すように、圧入治具58の送りねじ84をたとえばインパクトレンチ等を使用して回転させて、第3ピース42を第1および第2ピース46,48の第1および第2隙間60,60に圧入する。そして、圧入治具58をこの連結金具10から取り外して建物の外側に取り出す。次に、第1および第2外壁パネル12,14に取り付けられている吊下げボルト34(図8参照)を補助桟木30の上面に取り付けてあるナット38に締め付けてしっかりと固定する。これで第1および第2外壁パネル12,14の連結作業が終了する。図14、図1、図2および図4は、第3ピース42を圧入位置に圧入した状態を示している。
【0052】
このパネル連結金具10、およびこのパネル連結金具10を使用するパネルの連結構造44によると、図1に示すように、第1および第2ピース46,48に形成されている第1および第2突部52,52が目地幅W1に応じた寸法W2(=W1/2)で突出しているので、この第1および第2突部52,52を互いに当接させることによって、第1および第2外壁パネル12,14を所定の目地幅W1を確保した状態で連結することができる。
【0053】
そして、第3ピース42に2つの突起66を形成してあるので、この2つの突起66によって目地部16を強制的に所定の目地幅W1に設定することができる。つまり、第3ピース42の連結部42aが第1および第2隙間60,60に圧入される状態で、この2つの突起66が第1および第2ピース46,48のそれぞれの締付縁64を両側から挟み込み、第1および第2突部52,52が互いに当接するように、強制的に第1および第2外壁パネル12,14を互いに接近するように移動させることができる。そして、2つの突起66が第1および第2ピース46,48を両側から挟み込んでいるとともに、第1および第2突部52,52が互いに当接しているので、施工後において、目地幅W1が変化しないように拘束することができる。
【0054】
また、図2に示すように、第1および第2隙間60,60に第3ピース42を圧入しているので、第1および第2外壁パネル12,14を第3ピース42の連結部42aの板面に沿うように位置決めすることができる。よって、第1および第2外壁パネル12,14を、目地部16において段差が生じないように面一に連結することができる。
【0055】
このように、目地部16の目地幅を予め規定したW1に設定することができ、しかも目地部16において段差が生じないように、第1および第2外壁パネル12,14を面一に連結することができる。したがって、目地部16内に取り付けられる後述するシール部102と第1および第2外壁パネル12,14の外壁板18等との間に隙間が生じたり、目地部16の外壁板18の厚み方向の深さが不均一になるのを防止でき、これによって、目地部16の防水機能を確実に保持できる。
【0056】
このシール部102は、図7に示すように、外壁板18および外装フレーム20(縦縁部材20a)の接合端面間に形成されている目地部16内に装着されており、それぞれが長尺の合成樹脂製のガスケット104と一対のバックガード106とからなっている。
【0057】
一対のバックガード106は、それぞれに設けられている板状基部106aが互いに向かい合う縦縁部材20aに形成されている各凹溝108内に装着されている。そして、各板状基部106aからリップ部110が目地部16内に向かって延びている。
【0058】
ガスケット104は、金属板製の芯材が埋め込まれた中央基部112と、この中央基部112の左右両側に設けられている止水片114とを有している。このガスケット104は、図7に示すように、一対のバックガード106のリップ部110の間に装着された状態で、ガスケット104に形成されている左右の各止水片114がそれぞれと対応する各外壁板18の端面と密着しており、両者間が密封されている。そして、奥側の止水片114が一対のバックガード106の各リップ部110と密着しており、両者間が密封されている。また、一対のバックガード106の各板状基部106aが各凹溝108の内面と密着しており、両者間が密封されている。このようにして、シール部102は、目地部16の防水機能を確保している。
【0059】
このパネル連結金具10およびパネルの連結構造44よれば、図10に示すように、第1および第2ピース46,48を、予め工場で第1および第2外壁パネル12,14に取り付けておくことができるので、施工現場では、図13および図14に示すように、第3ピース42を第1および第2隙間60,60に圧入するだけで、第1および第2外壁パネル12,14を互いに連結することができる。したがって、施工現場におけるパネルの連結作業を従来と比較して簡単に行うことができるし、施工現場で準備する部品は第3ピース42だけであるので、従来よりも部品の管理を簡単に行える。
【0060】
また、図14に示すように、第1および第2外壁パネル12,14には断熱材40が装着されているが、この断熱材40をめくり上げることなく第3ピース42を第1および第2隙間60,60に圧入することができる。これによって、図9に示すように、工場から出荷された状態の断熱性能、および断熱材40の装着状態の見栄えに関するそれぞれの良好な品質を維持した状態で、第1および第2外壁パネル12,14を連結することができる。なお、第3ピース42を第1および第2隙間60,60に圧入するときに、断熱材40をめくる必要がないのは、図5に示すように、圧入治具58の第1および第2部材72,78を、第1および第2外壁パネル12,14の断熱材40が装着されていない建物の外側から目地部16に挿入して、第3ピース42を第1および第2隙間60,60に圧入できるからである。
【0061】
さらに、図5に示す圧入治具58によると、送りねじ84を所定の右方向に回転させることによって第3ピース42を第1および第2隙間60,60に圧入できるので、この圧入の際に、騒音が発生しない。したがって、近隣住民に対して騒音による迷惑をかけることがない。そして、第3ピース42に衝撃を与えずに圧入できるので、そのような衝撃によって発生する恐れがある第1および第2外壁パネル12,14の損傷を防止できる。また、騒音や衝撃が発生しないので、作業がし易く、したがって作業時間の短縮を図ることができる。
【0062】
次に、この発明の第2実施例に係るパネル連結金具116、およびこのパネル連結金具116を使用するパネルの連結構造118を図15〜図19等を参照して説明する。第1実施例と第2実施例とが相違するところは、第1および第2ピース46,48の各保持部54aと120との形状が第3ピースを挿入する隙間の設定にかかわる部分で相違するところと、第3ピース42と122との形状が相違するところである。これ以外は、第1実施例と同等であるので、同等部分を同一の図面符号で示し、同等部分の詳細な説明を省略する。
【0063】
第2実施例の第1および第2ピース46,48は、左右対称な形状であるので、第2ピース48を説明して第1ピース46の説明を省略する。第2ピース48の保持部120は、図19に示すように、圧入部54bの先端から外装フレーム20の縦縁部材20aの内側面からはなれる方向に斜め上方に屈曲し、そして先端部がこの縦縁部材20aと平行して上方に伸びている。この先端部の内面と縦縁部材20aの内側面との隙間がH3(第3ピース122の厚みW3(約3.2mm)よりも大きい寸法であり約3.6mm)に設定されている。この隙間H3は、図19に示すように第3ピース122の連結部124を余裕を持って簡単に挿入することができる寸法である。そして、この隙間H3に挿入された第3ピース122は、圧入部54bの上端に係合した状態でこの保持部120によって保持される。
【0064】
第1実施例の第3ピース42と第2実施例の第3ピース122とが相違するところは、連結部42a,124および2つの突起66,126の形状が相違するところである。これ以外は同等であるので、同等部分の詳細な説明を省略する。つまり、第1実施例の第3ピース42の連結部42aは、図1に示すように、ほぼ二等辺三角形の板状体であるのに対して、第2実施例の第3ピース122の連結部124は、図15に示すように、ほぼ矩形の板状体であり、ぬすみ部74が形成されていない。
【0065】
そして、第1実施例の第3ピース42の2つの突起66は、図2に示すように、折り曲げ方向の高さが第1および第2ピース46,48の厚みW3よりも少し大きく形成されているのに対して、第2実施例の第3ピース122の2つの突起126は、図16に示すように、折り曲げ方向の高さが連結部124の横幅とほぼ同一の寸法に形成されている。
【0066】
次に、第1および第2外壁パネル12,14を建物の鉄骨枠に取り付けて、この2枚のパネルをパネル連結金具116で連結する手順を説明する。この手順において、第1実施例では、まず、図11に示すように、第3ピース42を第2ピース48の保持部54aに仮留めする。そして、図12〜図14に示すように、第1および第2外壁パネル12,14を仮留めした状態で、第3ピース42を第1および第2隙間60,60内に圧入している。これに対して、第2実施例では、まず、図17に示す第1および第2外壁パネル12,14を仮留めする前に、第3ピース122の連結部124が柱材24と第1および第2外壁パネル12,14の外装フレーム20との間に位置するように、この第3ピース122を配置する。そして、第1および第2外壁パネル12,14を仮留めした後に、図17に示す第3ピース122を、作業者が建物の内側から手で持ち上げて、図19に示すように、この第3ピース122を第1および第2ピース46,48の保持部120に保持させる。次に、第1実施例と同様に、圧入治具58を使用してこの第3ピース122を第1および第2ピース46,48の第1および第2隙間60,60内に圧入する。これで、第1実施例と同様に、第1および第2外壁パネル12,14の目地部16を所定の目地幅W1に設定でき、しかも第1および第2外壁パネル12,14を目地部16において段差が生じないように面一に連結することができる。図15,図16および図18は、第3ピース122を第1および第2隙間60,60に圧入した状態を示す。これ以外は、第1実施例と同等の手順で連結作業が行われるのでそれらの詳細な説明を省略する。
【0067】
この第2実施例のパネル連結金具116は、図17に示すように、第1および第2外壁パネル12,14に取り付けられている第1および第2ピース46,48と柱材24との隙間H4に第3ピース122の連結部124を下方から通して、この第3ピース122を第1および第2ピース46,48に圧入しているので、隙間H4が第3ピース122の連結部124の厚みW3よりも大きい場合に適用することができる。これに対して、第1実施例のパネル連結金具10では、第3ピース42をこの隙間H4に通す必要がないので、隙間H4が第3ピース42の連結部42aの厚みW3よりも小さい場合、すなわち柱材24が比較的太く隙間H4が小さい場合でも適用できる。なお、第3ピース122の連結部124にぬすみ部74が形成されていないのは、第1実施例のように、第3ピース42を傾斜させた状態で第2ピース48に仮留めする必要がないからである。
【0068】
ただし、第1および第2実施例では、図5等に示すように、建物の外側から圧入治具58の第1および第2部材72,78を目地部16に挿入して、第3ピース42,122を第1および第2ピース46,48の第1および第2隙間60,60に圧入したが、たとえば目地部16の内側に柱材24が配置されていない場合は、建物の内側から圧入治具58を使用して第3ピース42,122を第1および第2ピース46,48の第1および第2隙間60,60に圧入することができる。この場合でも、断熱材40をめくる必要がないので、断熱効果等の品質を劣化させることがない。
【0069】
そして、第1および第2実施例では、パネル連結金具10,116およびパネルの連結構造44,118を外壁パネル12,14を連結することに適用したが、外壁パネル以外のパネルを連結するために使用できる。たとえば、パーティション(仕切り用の壁)に使用されるパネルとパネルとを連結するために使用できる。
【0070】
また、第1および第2実施例では、図1および図15に示すように、第1および第2ピース46,48のそれぞれの縁部と、縦枠部材22a,22aとの間に隙間を形成したが、この隙間が形成されないように、第1および第2ピース46,48のそれぞれの縁部を縦枠部材22a,22aに密着させて取り付けてもよい。この場合、たとえば第1および第2ピース46,48のそれぞれの幅をこの隙間分だけ大きく形成する。このようにすると、第1および第2ピース46,48を精度よく第1および第2外壁パネル12,14に取り付けることができる。
【0071】
さらに、図12に示す第1実施例の第3ピース42に代えて、図20に示す第3ピース128を使用してもよい。この第3ピース128は、図20に示すように、その上縁に両側から中央に向かって下方に傾斜する傾斜縁128aを形成したものである。これ以外は、第3ピース42と同等であり、同等部分の詳細な説明を省略する。この両方の傾斜縁128aの角度は、約157°である。このように傾斜縁128aを形成すると、この第3ピース128を、圧入冶具58を使用して第1および第2ピース46,48に圧入する際に、図20に示すように傾斜した状態で仮止めされているこの第3ピース128を、ほぼ水平となる左方向に回転させながら圧入することができる。よって、第3ピース128を第1および第2ピース46,48に確実に装着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係るパネルの連結構造を示す正面図である。
【図2】図1のパネルの連結構造を示す横断面図である。
【図3】図2のパネルの連結構造において第3ピースを省略した連結構造を示す横断面図である。
【図4】図1のパネルの連結構造を示すIV−IV断面図である。
【図5】図4のパネルの連結構造において第1実施例の圧入治具を使用して第3ピースを圧入する状態を示す断面図である。
【図6】(A)は図5に示す圧入治具の背面図、(B)は図5に示す圧入治具の側面図である。
【図7】図1のパネルの連結構造に使用されるシール部を示す横断面図である。
【図8】(A)は図1のパネルの連結構造が適用される外壁パネルの斜視図、(B)は図8(A)の外壁パネルの取り付け構造を示す斜視図である。
【図9】図1のパネルの連結構造によって連結されて取り付けられた外壁パネルの正面斜視図である。
【図10】図1のパネルの連結構造に使用される第1および第2外壁パネルを示す正面図である。
【図11】鉄骨枠に仮留めされた図10の第2外壁パネルの第2ピースに第3ピースを仮留めした状態を示す正面図である。
【図12】図10の第2外壁パネルが仮留めされている鉄骨枠に第1外壁パネルが仮留めされた状態を示す正面図である。
【図13】図12の第1および第2ピースの保持部に第3ピースが保持されている状態を示す正面図である。
【図14】図13の第1および第2ピースの圧入部に第3ピースが圧入された状態を示す正面図である。
【図15】この発明の第2実施例に係るパネルの連結構造を示す正面図である。
【図16】図15のパネルの連結構造を示す横断面図である。
【図17】図16のパネルの連結構造において第3ピースを省略した連結構造を示す横断面図である。
【図18】図14のパネルの連結構造を示すXVIII−XVIII断面図である。
【図19】図18のパネルの連結構造において第1実施例の圧入治具を使用して第3ピースを圧入する状態を示す断面図である。
【図20】この発明に係るパネル連結金具の第2ピースに他の例の第3ピースを仮留めした状態を示す正面図である。
【図21】従来のパネルの連結構造を示す横断面図である。
【図22】図21に示す従来の外壁パネルの取り付け構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,116 …パネル連結金具
12 …第1外壁パネル
14 …第2外壁パネル
16 …目地部
18 …外壁板
20 …外装フレーム
20a …縦縁部材
20c …横縁部材
22 …内装フレーム
22a …縦枠部材
22b …横枠部材
24 …柱材
34 …吊下げボルト
40 …断熱材
42,122,128 …第3ピース
42a,124 …連結部
44,118 …パネルの連結構造
46 …第1ピース
48 …第2ピース
50 …第1および第2取付部
52 …第1および第2突部
54 …第1および第2受け部
54a,120 …保持部
54b …圧入部
58 …圧入治具
60 …第1および第2隙間
64 …締付縁
66,126 …突起
72 …第1部材
74 …ぬすみ部
78 …第2部材
80 …送りねじ部
84 …送りねじ
88 …保持筒
90 …ナット
92 …案内部
94 …案内棒
96 …短円頭部
98 …案内筒

Claims (8)

  1. 隣接する第1および第2パネルを所定の目地幅を確保して連結するためのパネル連結金具であって、
    前記第1パネルの側縁に取り付けられる第1取付部と、前記側縁から前記目地幅に応じた寸法で突出する第1突部と、前記第1取付部の上部に形成される第1受け部とを有する第1ピース、
    前記第2パネルの側縁に取り付けられる第2取付部と、前記側縁から前記目地幅に応じた寸法で突出する第2突部と、前記第2取付部の上部に形成される第2受け部とを有する第2ピース、および
    前記第1受け部と前記第1パネルとの第1隙間と、前記第2受け部と前記第2パネルとの第2隙間とに同時に圧入される連結部を有する第3ピースを備える、パネル連結金具。
  2. 前記第3ピースに2つの突起が形成され、前記2つの突起は、前記連結部が前記第1および第2隙間に圧入される状態で、前記第1および第2ピースのそれぞれの外側縁を両側から挟み込んで互いに接近する方向に押圧する、請求項1記載のパネル連結金具。
  3. 前記第1および第2受け部はそれぞれの上部に前記第3ピースを保持する保持部が形成され、それぞれの下部に前記連結部が圧入される圧入部が形成された、請求項1または2記載のパネル連結金具。
  4. 前記第3ピースにぬすみ部が形成され、前記ぬすみ部は、前記第1および第2パネルを連結するために配置したときに、前記第3ピースが前記第2ピースから外れる状態で前記第1受け部に仮留めでき、かつ前記第1パネルに設けられたフレームと前記第3ピースとの接触を回避させる、請求項1ないし3のいずれかに記載のパネル連結金具。
  5. 隣接する第1および第2パネルを所定の目地幅を確保して連結するためのパネルの連結構造であって、
    前記第1パネルの側縁に取り付けられた第1取付部と、前記側縁から前記目地幅に応じた厚みで突出する第1突部と、前記第1取付部の上部に形成される第1受け部とを有する第1ピース、
    前記第2パネルの側縁に取り付けられた第2取付部と、前記側縁から前記目地幅に応じた厚みで突出する第2突部と、前記第2取付部の上部に形成される第2受け部とを有する第2ピース、および
    前記第1受け部と前記第1パネルとの第1隙間と、前記第2受け部と前記第2パネルとの第2隙間とに圧入された連結部を有する第3ピースを備える、パネルの連結構造。
  6. 前記第3ピースに2つの突起が形成され、前記2つの突起は、前記連結部が前記第1および第2隙間に圧入された状態で、前記第1および第2ピースのそれぞれの外側縁を両側から挟み込み、前記第1突部と前記第2突部とを互いに当接させる、請求項5記載のパネルの連結構造。
  7. 請求項1ないし6のいずれかの前記第3ピースを前記第1および第2隙間に圧入するための圧入治具であって、
    前記第3ピースに係合される第1部材、
    前記第1および第2ピースのうち少なくとも一方に係合される第2部材、および
    前記第1部材と前記第2部材とを連結し、両者を互いに接近する方向に移動させる送りねじ部を備える、圧入治具。
  8. 前記送りねじ部は、一端に頭部を有する送りねじ、前記送りねじが挿通し前記第1部材に固着された短筒状部、前記送りねじが螺合し前記第2部材に固着されたナット、および前記第1部材と前記第2部材との間隔を広げる方向に働くばねを備える、請求項7記載の圧入治具。
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