JP4027681B2 - アクチュエータの電源装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクチュエータに電力を供給及び遮断する電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの出力を向上させる手段として可変ノズルターボチャージャが知られている。このタイプのターボチャージャでは、排気通路に配置されるタービンが可変ノズル機構を備え、この可変ノズル機構を構成するノズルベーンが直流(DC)モータ等のアクチュエータにより開閉される。そして、可変ノズルターボチャージャでは、ノズルベーンの開度を所望の開度に制御することにより、排気ガスの流速を変えてタービンホイールの回転速度を調整し、コンプレッサにより過給される空気量を調整している。このように可変ノズルターボチャージャは、過給される空気量を、ノズルベーンの開度を制御することにより調整でき、もってエンジンの出力をきめ細かく調整できる利点を有している。さらに、可変ノズルターボチャージャには、ノズルベーンの可動範囲を規制するストッパが設けられており、ノズルベーンがストッパに突当てられることにより全閉又は全開状態とされる。
【0003】
図8には、可変ノズルターボチャージャを制御する駆動回路の概略が示されている。この駆動回路では、可変ノズルターボチャージャを制御するターボコントローラ101が、主としてエンジンの作動を制御する電子制御ユニット(エンジンECU)102と別体で配置されている。そして、この駆動回路は、ターボコントローラ101及びエンジンECU102間の通信により、アクチュエータとしてのDCモータ103を制御する、いわゆる通信式可変ノズルターボチャージャの駆動回路として構成されている。この通信式可変ノズルターボチャージャでは、ノズルベーン104の実開度が開度情報として開度センサ105によって検出される。ターボコントローラ101は、この開度情報をエンジンECU102に送信する。エンジンECU102は、実開度と目標開度との偏差を演算し、ノズルベーン104の開度が目標開度となるようにターボコントローラ101に制御指令値(開度指令値)をフィードバックする。ターボコントローラ101は、エンジンECU102からの開度指令値に基づく駆動電流をDCモータ103に出力する。かくしてノズルベーン104の開度が目標開度に制御される。
【0004】
また、ターボコントローラ101は、DCモータ103を保護するための電流検出回路101aを備えている。ターボコントローラ101は、DCモータ103に所定値を越える駆動電流(過電流)が流れたことが電流検出回路101aによって検出されると、DCモータ103への電力供給を遮断する。この遮断は、エンジンECU102によってメインリレー106がオフされて、バッテリ100からエンジンECU102及びターボコントローラ101への電力供給が遮断される前に行われる。
【0005】
一方、可変ノズルターボチャージャでは、エンジン停止時には、ノズルベーン104をストッパ107に突当てた状態(すなわち、ノズルベーン全閉状態)でDCモータ103が停止される。この際、エンジン停止のためにイグニションスイッチ108がオフ操作されても、いきなりメインリレー106がオフされてターボコントローラ101への電力供給が遮断されることはない。従って、ターボコントローラ101は、ノズルベーン104がストッパ107に突当たってもなおDCモータ103を駆動し続ける。そして、駆動電流が所定値を越えて、そのこと(過電流が発生したこと)が電流検出回路101aによって検出されると、ターボコントローラ101は全閉突当て完了と判断し、DCモータ103への電力供給を遮断する。その後にメインリレー106がエンジンECU102によってオフされ、ターボコントローラ101への電力供給が遮断される。
【0006】
従って、例えば図9(a)に示すようにイグニションスイッチ108がオフされると(タイミングt1)、エンジンECU102は、ノズルベーン104を全閉にするための制御指令値を出力する。ターボコントローラ101は、この制御指令値に従ってDCモータ103を制御する。この制御によりノズルベーン104が閉じ側へ変位し、図9(b)に示すようにノズル開度が全閉に近づく(タイミングt3)。ノズルベーン104がストッパ107に突当たった後にもDCモータ103に通電され続けると、図9(c)に示すように電流検出回路101aによって過電流が検出される(タイミングt5〜t6)。この検出により、図9(d)に示すように、DCモータ103への電力供給が遮断される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述した技術では、DCモータ103への電力供給が遮断(タイミングt6)された後にも、図9(e)に示すようにメインリレー106がオンされ続けた場合、再度イグニションスイッチ108がオンされても(タイミングt7)、DCモータ103への電力供給が遮断されたままである。この状態は、二点鎖線で示すように、タイミングt9でメインリレー106が一旦オフされ、その後、次回のエンジン始動のためにイグニションスイッチ108がオンされて、メインリレー106が再びオンされるまでの期間にわたって続く。これは、ターボコントローラ101側では、イグニションスイッチ108のオン・オフの状態を把握することができず、メインリレー106のオンにともなうターボコントローラ101への電力供給開始のみを、DCモータ103への電力供給開始の条件としているからである。そして、この電力供給の遮断期間にはDCモータ103が作動しないことから、ノズルベーン104の開度を変化させることができない。
【0008】
なお、このような問題は、可変ノズル機構のDCモータ103に限らず、メインリレーがオフされる前に、電力供給が遮断されるアクチュエータであれば同様に起こり得る。
【0009】
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、アクチュエータへの電力供給が遮断されているが、メインリレー等の電力供給遮断手段が接続されている状況下で、再度電力供給のためのスイッチ操作が行われた場合にも、アクチュエータを作動させることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明では、第1制御手段からの制御指令値に従いアクチュエータを駆動制御する第2制御手段と、前記第2制御手段へ電力を供給又は遮断する電力供給遮断手段とを備え、前記第1制御手段への電力供給を遮断する際、前記アクチュエータが所定状態にされたことを条件に、前記第2制御手段による前記アクチュエータへの電力供給を遮断し、その後、前記電力供給遮断手段による前記第2制御手段への電力供給を遮断するアクチュエータの電源装置であって、前記アクチュエータへの電力供給の再開に際し、前記第2制御手段は、前記第1制御手段からの前回の制御指令値と今回の制御指令値とを比較し、その比較結果に基づいて前記アクチュエータへの電力供給を開始するものとする。
【0011】
上記の構成によれば、第1制御手段から第2制御手段へは制御指令値が出力される。また、電力供給遮断手段により、第2制御手段に対し電力が供給又は遮断される。第2制御手段は、アクチュエータに電力を供給するとともに、前記制御指令値に従いアクチュエータを駆動制御する。そして、第2制御手段は、第1制御手段への電力供給遮断に際し、アクチュエータが所定状態にされることを条件として、アクチュエータへの電力供給を遮断する。
【0012】
ところで、アクチュエータが所定状態となり、第2制御手段によりアクチュエータへの電力供給が遮断された後も、第2制御手段への電力供給が継続される場合が起こり得る。この状況下で、再度電力供給のためのスイッチ操作が行われると、第2制御手段において、アクチュエータを駆動制御するための前回の制御指令値と今回の制御指令値とが比較される。そして、この比較結果に基づいてアクチュエータへの電力供給が開始される。このため、今回の制御指令値に従ってアクチュエータを駆動制御することができる。
【0013】
ちなみに、請求項1に記載の発明を可変ノズルターボチャージャに適用した場合には、上述した作用及び効果は以下のようになる。
この場合、従来技術で説明した可変ノズル機構のノズルベーンを駆動するDCモータは「アクチュエータ」に相当する。イグニションスイッチのオン操作は「電力供給のためのスイッチ操作」に相当し、オフ操作は「電力供給遮断のためのスイッチ操作」に相当する。また、主としてエンジンを制御し、かつ第2制御手段に対し、制御指令値として開度指令値を出力する電子制御ユニット(エンジンECU)は「第1制御手段」に相当する。加えて、メインリレー制御を行うエンジンECUは「電力供給遮断手段」にも相当する。さらに、DCモータを制御するターボコントローラは「第2制御手段」に相当する。ノズルベーンがストッパに突当てられて、ターボコントローラからDCモータに出力される駆動電流が所定値よりも大きくなる現象、すなわち過電流が流れること(ノズルベーンがストッパに突当たって全閉状態となること)は、「アクチュエータの所定状態」に相当する。
【0014】
具体的には、エンジンECUからターボコントローラへは開度指令値が出力される。また、エンジンECUのメインリレー制御により、ターボコントローラに対し電力が供給又は遮断される。ターボコントローラは、DCモータに電力を供給するとともに、エンジンECUからの開度指令値に従いDCモータを駆動制御する。そして、ターボコントローラは、イグニションスイッチのオフ操作にともなうエンジンECUへの電力供給遮断に際し、DCモータが所定状態にされることを条件として、DCモータへの電力供給を遮断する。
【0015】
ところで、ノズルベーンの全閉突当てによりDCモータに過電流が流された後も、ターボコントローラへの電力供給が継続される場合が起こり得る。この状況で、再度イグニションスイッチがオン操作されると、ターボコントローラにおいて、DCモータを駆動制御するための前回の開度指令値と今回の開度指令値とが比較される。そして、この比較結果に基づいてDCモータへの電力供給が開始される。このため、今回の開度指令値に従ってDCモータを制御して作動させることができる。
【0016】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記アクチュエータ駆動制御用の前記制御指令値は、前記第1制御手段への電力供給遮断のためのスイッチ操作に応じて前記アクチュエータが前記所定状態となるときに、非所定状態時とは異なる値を採り、前記第2制御手段は前記比較により、前回の制御指令値と今回の制御指令値とが異なるときに前記アクチュエータへの電力供給を開始するものとする。
【0017】
上記の構成によれば、アクチュエータは、所定状態時には非所定状態時とは異なる制御指令値に従って駆動制御される。従って、アクチュエータへの電力供給が遮断され、かつ第2制御手段への電力供給が継続されている状況のもと、前回の制御指令値と今回の制御指令値とが異なっている場合には、電力供給のためのスイッチ操作が行われているものと考えられる。この点を踏まえ、請求項2に記載の発明では、比較の結果、前回の制御指令値と今回の制御指令値とが異なっていると、第2制御手段によりアクチュエータに電力が供給される。このため、アクチュエータを確実に作動させることができる。
【0018】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記アクチュエータはエンジンに搭載されており、前記第1制御手段への電力供給遮断のためのスイッチ操作は前記エンジンの停止に際し行われるものであるとする。
【0019】
上記の構成によれば、エンジン停止に際し、電力供給遮断のためのスイッチ操作が行われると、第2制御手段によってアクチュエータが所定状態にされた後に、電力供給遮断手段により第2制御手段への電力供給が遮断される。
【0020】
ところで、前記アクチュエータが所定状態となった後も、第2制御手段への電力供給が継続される場合が起こり得る。この状態で、エンジンの始動に際し電力供給のためのスイッチ操作が行われると、第2制御手段において、アクチュエータを駆動制御するための前回の制御指令値と今回の制御指令値とが比較される。そして、この比較結果に基づいてアクチュエータへの電力供給が開始される。このため、今回の制御指令値に従ってアクチュエータを制御して同アクチュエータを確実に作動させることができる。
【0021】
このように、アクチュエータがエンジンに搭載されている場合にも、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られる。すなわち、エンジンが停止されて、アクチュエータへの電力供給が遮断されているが、第2制御手段への電力供給が継続されている状況のもと、エンジン始動のためのスイッチ操作が行われた場合、アクチュエータに電力を供給して作動させることができる。
【0022】
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の発明において、前記アクチュエータにより駆動される被駆動体の可動範囲を規制するストッパをさらに備え、前記第2制御手段は前記エンジンの停止に際し、前記被駆動体を前記ストッパに突当てるための制御指令値に従い前記アクチュエータを駆動制御し、さらに、前記第2制御手段は前記エンジンの運転に際し、前記被駆動体を前記ストッパから離間させるための制御指令値に従い前記アクチュエータを駆動制御するものとする。
【0023】
上記の構成によれば、エンジン停止に際し、電力供給遮断のためのスイッチ操作が行われると、第2制御手段では、被駆動体をストッパに突当てるための制御指令値に従いアクチュエータが駆動制御される。この制御によりアクチュエータが所定状態にされる。また、エンジンの運転時には、第2制御手段では、被駆動体をストッパから離間させるための制御指令値に従いアクチュエータが駆動制御される。このようにエンジンの運転時と停止時とでは制御指令値が異なる。このため、第2制御手段側では、どのようなスイッチ操作が行われているかを把握することができないが、両制御指令値を比較することで、エンジンの始動時であるかどうかを把握することができる。その結果、エンジン始動時にはアクチュエータに電力を供給して、これを確実に作動させることができる。
【0024】
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の発明において、前記被駆動体の前記ストッパへの突当てを検出する突当て検出手段をさらに備え、前記第2制御手段は、前記突当て検出手段による突当て検出に応じ前記アクチュエータへの電力供給を遮断するものとする。
【0025】
上記の構成によれば、第2制御手段では、被駆動体をストッパに突当てるための制御指令値に従ってアクチュエータが駆動制御される。この制御により被駆動体がストッパに突当たると、そのことが突当て検出手段によって検出される。そして、第2制御手段では、この突当て検出に基づき、エンジン停止後にアクチュエータが所定状態になったとして、アクチュエータへの電力供給が遮断される。従って、被駆動体がストッパに突当たった後にもアクチュエータに電力が供給され続けると、同アクチュエータに過負荷がかかるが、請求項5に記載の発明ではこのような不具合を抑制することができる。
【0026】
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の発明において、前記突当て検出手段は、前記アクチュエータに流される電流を検出し、その電流が所定値を越えると前記被駆動体が前記ストッパに突当たったことを検出するものとする。
【0027】
上記の構成によれば、被駆動体がストッパに突当たった後にもアクチュエータに電力が供給され続けると、同アクチュエータに過剰な電流が流れる。一方、突当て検出手段では、アクチュエータに流される電流が検出される。そして、通常時よりも多くの電流が流れ、その電流が所定値を越えると、被駆動体がストッパに突当たったことが突当て検出手段によって検出される。このように、アクチュエータに流される電流に基づき、被駆動体がストッパに突当たったかどうかを確実に検出することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のアクチュエータの電源装置を具体化した一実施形態について、図1〜図7に従って説明する。
【0029】
図1に示すように、車両には、原動機としてエンジン11が搭載されている。エンジン11では、その外部の空気が吸入空気として吸気通路12を通り、燃焼室に取込まれる。また、燃料噴射弁から供給された燃料が燃焼室内で燃焼される。そして、燃焼にともない発生したエネルギーによって、出力軸であるクランク軸13が回転駆動される。燃焼により生じたガス(排気ガス)は、排気通路14を通ってエンジン11の外部に排出される。
【0030】
また、車両には、各種電気機器の電源としてバッテリ15が搭載されている。各種電気機器には、後述するエンジンECU46やターボコントローラ51も含まれている。バッテリ15から各種電気機器への電力の供給・停止は、運転者によるイグニションスイッチ16のスイッチ操作に応じて行われる。イグニションスイッチ16がオンされると各種電気機器に電力が供給され、オフされるとその供給が停止される。
【0031】
エンジン11には、過給機の一形態である可変ノズルターボチャージャ22が設けられている。可変ノズルターボチャージャ22は、排気通路14を流れる排気ガスによって回転するタービンホイール23と、吸気通路12に配置され、かつロータシャフト25を介してタービンホイール23に一体回転可能に連結されたコンプレッサホイール24とを備えている。可変ノズルターボチャージャ22では、タービンホイール23に排気ガスが吹付けられて同ホイール23が回転する。この回転は、ロータシャフト25を介してコンプレッサホイール24に伝達される。その結果、エンジン11では、ピストンの移動にともなって燃焼室内に発生する負圧によって空気が燃焼室に送り込まれるだけでなく、その空気がコンプレッサホイール24の回転によって強制的に燃焼室に送り込まれる(過給される)。このようにして、燃焼室への空気の充填効率が高められる。
【0032】
また、可変ノズルターボチャージャ22では、タービンホイール23の外周を囲うように、そのホイール23の回転方向に沿って排気ガス経路が形成されている。このため、排気ガスは排気ガス経路を通過し、タービンホイール23の軸線に向かって吹付けられる。排気ガス経路には、弁機構からなる可変ノズル機構26が設けられている。可変ノズル機構26は開閉動作することで、排気ガス経路の排気ガス流通面積を変更し、タービンホイール23に吹付けられる排気ガスの流速を可変とする。このように可変とすることで、タービンホイール23の回転速度が調整され、ひいては燃焼室に強制的に送り込まれる空気の量が調整される。
【0033】
次に、可変ノズル機構26の構造について図2及び図3を参照して説明する。なお、図2は、可変ノズル機構26をコンプレッサホイール24側(図1の上側)から見た正面図であり、図3は図2のX−X線断面図である。図3中、可変ノズル機構26の中心付近については図示が省略されている。
【0034】
これら図2及び図3に示すように、可変ノズル機構26は、リング状のノズルバックプレート27を備えている。ノズルバックプレート27には、複数の軸28が、同プレート27の円心Oを中心として略等角度毎に設けられている。各軸28は、ノズルバックプレート27に回動可能に挿通されている。各軸28について、ノズルバックプレート27から露出する一方の端部(図3の下端部)には、ノズルベーン(可変ノズル)29が固定されている。また、各軸28について、ノズルバックプレート27から露出する他方の端部(図3の上端部)には、被駆動体として開閉レバー31が固定されている。各開閉レバー31は、軸28と直交してノズルバックプレート27の外縁部に延びている。各開閉レバー31の先端部には、二股状に分岐した一対の挟持部31aが形成されている。
【0035】
各開閉レバー31とノズルバックプレート27との間には、そのノズルバックプレート27に重なった状態でリングプレート32が配置されている。リングプレート32には、リンク機構33等の伝達手段を介して、直流(DC)モータ34が駆動連結されている(図1参照)。DCモータ34は、リングプレート32を周方向に回動させるためのアクチュエータとして用いられている。リングプレート32には、円心Oを中心として略等角度毎に複数のピン35が固定されている。各ピン35は、前述した開閉レバー31の挟持部31aによって回動可能に挟持されている。このようにして、全ノズルベーン29は、軸28、開閉レバー31及びピン35を介して共通のリングプレート32に連結されている。
【0036】
そのため、DCモータ34によってリングプレート32が円心Oを中心に回動されると、各ピン35も同方向へ変位する。この変位により、各ピン35が各開閉レバー31の挟持部31aをリングプレート32の回動方向へ押す。この押圧に応じて、各開閉レバー31が軸28を中心とし、その軸28と一体となって回動する。この回動にともない、各ノズルベーン29が軸28を中心にして各々同期した状態で開閉動作する。これにともない、隣合うノズルベーン29間の隙間が、各ノズルベーン29の回動角度(開度)に応じた大きさとなり、排気ガス経路を介してタービンホイール23に吹付けられる排気ガスの流速が調整される。例えば、ノズルベーン29が閉じ側に回動すると、タービンホイール23に吹付けられる排気ガスの流速が大となる。反対に、ノズルベーン29が開き側に回動すると、タービンホイール23に吹付けられる排気ガスの流速が小となる。
【0037】
各ノズルベーン29の可動範囲(開閉範囲)は、ノズルバックプレート27に設けられたストッパ36によって規制される。図2ではストッパ36が3つ設けられているが、この数は適宜変更可能である。ストッパ36は、図4に示すように、隣合う開閉レバー31の間に位置している。そして、ノズルベーン29を最大限に開き側に回動させると、隣合う開閉レバー31の一方(図4では下方)が、実線で示すようにストッパ36に突当てられる。また、ノズルベーン29を最大限に閉じ側に回動させると、隣合う開閉レバー31の他方(図4では上方)が、二点鎖線で示すようにストッパ36に突当てられる。このようにストッパ36によって規制された開閉範囲内で、ノズルベーン29の開度制御が行われる。なお、以降の記載において「開閉レバー31の突当て」という場合には、ノズルベーン29を閉じ側へ回動させて開閉レバー31をストッパ36に押付けることを意味するものとする。
【0038】
図1に示すように、車両には、エンジン11の運転状態を検出するための各種センサ41〜43が設けられている。例えば、クランク軸13の近傍には、同軸13が所定角度回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ41が配置されている。このパルス信号は、クランク軸13の時間当りの回転数であるエンジン回転速度NEの検出に用いられる。シリンダブロックには、冷却水の温度である冷却水温を検出する水温センサ42が取付けられている。アクセルペダルの近傍には、運転者による同ペダルの踏込み量であるアクセル開度を検出するアクセル開度センサ43が配置されている。
【0039】
また、これらのセンサ41〜43の検出値等に基づき、エンジン11の各部の作動を制御する手段として、車両にはエンジン電子制御ユニット(以下「エンジンECU」という)46が設けられている。エンジンECU46は、メインリレー47及びイグニションスイッチ16を介してバッテリ15に接続されている。メインリレー47は、接点48と、この接点48を開閉制御するための励磁コイル49とを備えている。
【0040】
エンジンECU46は、マイクロコンピュータを中心として構成されている。エンジンECU46では、中央処理装置(CPU)が前記各種センサ41〜43の検出値等に基づき、読出し専用メモリ(ROM)に記憶されている制御プログラムや初期データに従って演算処理を行い、その演算結果に基づいて各種制御を実行する。CPUによる演算結果は、ランダムアクセスメモリ(RAM)において一時的に記憶される。
【0041】
エンジンECU46は、前記各種制御として、例えばイグニションスイッチ16の操作に応じてメインリレー47を制御することにより、エンジンECU46自身への電力供給を制御する。具体的には、イグニションスイッチ16がオンされると、メインリレー47の励磁コイル49を励磁する。この励磁により接点48が閉成(メインリレー47がオン)され、エンジンECU46にはバッテリ15から電力が供給される。一方、イグニションスイッチ16がオフされると、所定の条件が満たされた後に励磁コイル49を消磁する。
【0042】
所定の条件とは、エンジン停止後も所定状態となるために電力を必要とする各種アクチュエータ45について、それらの全てが所定状態になることである。このような各種アクチュエータ45としては、例えば燃料噴射弁や、吸気絞り(スロットル)弁を駆動するモータ等が挙げられる。例えば、スロットル弁が全閉又は全開にされた状態で始動されるタイプのエンジン11では、同エンジン11が停止されたときにスロットル弁が中間の開度になっていると、全閉又は全開にするためにモータを作動させる必要がある。ここで、スロットル弁が全閉又は全開となるときのモータの状態が、前述したエンジン停止後の所定状態に該当する。この所定状態とするために、エンジン停止後も電力が供給され続ける。なお、エンジン停止後に所定状態となるアクチュエータには、前述したDCモータ34も含まれる。このDCモータ34は、ノズルベーン29が全閉になるまで駆動される。
【0043】
そして、前記メインリレー47のオンにより、イグニションスイッチ16のオフ後もしばらくはエンジンECU46に電力が供給される。所定の条件が満たされた後、接点48が開成(メインリレー47がオフ)され、バッテリ15からエンジンECU46への電力供給が遮断される。このように、エンジンECU46は、メインリレー47の制御を行うことにより、バッテリ15から同エンジンECU46及び後述するターボコントローラ51に電力を供給及び遮断する手段(電力供給遮断手段)として機能する。
【0044】
また、エンジンECU46は燃料噴射制御を実行する。この燃料噴射制御では、燃料噴射弁から噴射される燃料の量及び噴射時期(いずれも目標値)を、クランク角センサ41によるエンジン回転速度NE、アクセル開度センサ43によるアクセル開度、水温センサ42による冷却水温等に基づき決定する。そして、クランク角センサ41の出力信号が燃料噴射開始時期と一致した時点で、燃料噴射弁への通電を開始する。この開始時点から、前記燃料噴射量に対応した燃料噴射時間が経過した時点で通電を停止する。このように、エンジンECU46は燃料噴射弁等を駆動制御する手段(第1制御手段)としても機能する。
【0045】
また、エンジンECU46は、開度指令値を算出する手段として機能する。この開度指令値は、DCモータ34の駆動制御に際し用いられる制御指令値に相当する。詳しくは、エンジンECU46はノズルベーン29の目標開度として、0〜110%の間で開度指令値を算出し出力する。開度指令値は、ノズルベーン29を開き側に制御しようとするほど0%寄りの値とされ、ノズルベーン29を閉じ側に制御しようとするほど100%寄りの値とされる。開度指令値100%では、開閉レバー31がストッパ36から若干離間し、ノズルベーン29が全閉直前の状態となる。また、開度指令値110%では、開閉レバー31がストッパ36に付当てられ、ノズルベーン29が全閉となる。
【0046】
なお、エンジン運転時には、0〜100%の間の値が開度指令値として算出及び出力される。そして、エンジン停止のためにイグニションスイッチ16がオフされた場合にのみ、110%が開度指令値として算出及び出力される。
【0047】
さらに、前記エンジンECU46とは別にターボコントローラ51が、ノズルベーン29の開度を直接制御するための手段として設けられている。ターボコントローラ51は、前記メインリレー47を介してバッテリ15に接続されており、前記メインリレー制御によるメインリレー47のオン・オフにともない、バッテリ15からターボコントローラ51に電力が供給・遮断される。なお、エンジンECU46とは異なり、ターボコントローラ51にはイグニションスイッチ16が直接接続されていない。このため、ターボコントローラ51には、イグニションスイッチ16のオン・オフに関する情報が入力されない。
【0048】
また、ターボコントローラ51はエンジンECU46に接続されており、同エンジンECU46から通信により前記開度指令値を受信する。さらに、ターボコントローラ51には、可変ノズル(ノズルベーン29)の開度を検出する手段としてノズル開度センサ52が接続されている。ターボコントローラ51は、CPU、ROM、RAMを備えている点でエンジンECU46と共通する。しかし、突当て検出手段として、DCモータ34に流される電流値を検出する電流検出回路50を備えている点等でエンジンECU46と異なっている。そして、電流検出回路50の検出値はエンジンECU46に送信される。
【0049】
ターボコントローラ51は、前記メインリレー47のオフからオンへの切替えにともないDCモータ34への電力供給を開始し、エンジンECU46から受信した開度指令値と、ノズル開度センサ52の検出値とに基づきDCモータ34に流される電流を制御し、ノズルベーン29の開度を制御する。このようにターボコントローラ51は、開度指令値に従ってDCモータ34を制御するとともに、同DCモータ34への電力の供給及び遮断を制御する手段(第2制御手段)として機能する。
【0050】
なお、エンジン停止のためにイグニションスイッチ16がオフされた場合には、前述したように110%の開度指令値を受信する。このことから、開閉レバー31がストッパ36に突当てられるまでノズルベーン29が回動される。開閉レバー31がストッパ36に突当たったところで、ノズルベーン29は止まる。この状態では、ノズルベーン29は全閉となる。
【0051】
次に、前記のように構成されたアクチュエータの電源装置の作用について説明する。図5のフローチャートは、エンジンECU46によって行われる各処理のうち、開度指令値を算出するためのルーチンを示している。また、図6のフローチャートは、ターボコントローラ51によって行われる処理のうち、ノズルベーン29の開度を制御するためのルーチンを示している。
【0052】
図5の開度指令値算出ルーチンでは、エンジンECU46は、まずステップ110において、エンジン停止のためにイグニションスイッチ16がオフされているかどうかを判定する。この判定条件が満たされていない(IGオン)と、ステップ170において、開度指令値の初期値が既に設定されているかどうかを判定する。別の表現をすると、イグニションスイッチ16のオン操作に応じて電力供給が開始されて最初(初回)の制御周期であるかどうかを判定する。この判定条件が満たされていないと、ステップ190において、開度指令値の初期値(例えば100%)を設定しRAMに記憶する。そして、この開度指令値をターボコントローラ51に送信した後、開度指令値算出ルーチンを一旦終了する。
【0053】
これに対し、ステップ170の判定条件が満たされていると、すなわち、既に開度指令値の初期値が設定されていると、ステップ180において通常運転時用の開度指令値を算出する。例えば、エンジン回転速度NE、燃料噴射量等に基づき、所定のマップ、所定の演算式等に従って開度指令値を求める。そして、この開度指令値をターボコントローラ51に送信した後、開度指令値算出ルーチンを一旦終了する。
【0054】
ところで、前記ステップ110の判定条件が満たされている(IGオフ)と、ステップ120において、イグニションスイッチ16がオフされてから所定時間Tが経過しているかどうかを判定する。ここで、所定時間Tは、開度指令値が100%とされてからノズルベーン29が全閉直前(開閉レバー31がストッパ36に突当たる直前)の角度まで回動するのに十分な時間に設定されている。
【0055】
ステップ120の判定条件が満たされていない(所定時間T未経過)と、ステップ140において、開度指令値として100%を設定し、これをターボコントローラ51に送信する。また、ステップ120の判定条件が満たされている(所定時間T経過)と、ステップ130において、開度指令値として110%を設定し、これをターボコントローラ51に送信する。
【0056】
なお、ステップ120,130は、開閉レバー31がストッパ36に突当てられるときの衝撃を緩和するための処理である。詳しくは、イグニションスイッチ16のオフから所定時間Tが経過するまでは開度指令値を100%とすることで、開閉レバー31がストッパ36に突当たる直前に、その開閉レバー31の変位を一時的に停止させる。この一時停止により、開閉レバー31のストッパ36側への変位の勢いを弱める。そして、所定時間T経過後に開度指令値を110%とすることで、開閉レバー31をストッパ36との突当て位置まで変位させるようにしている。このため、ステップ120の判定条件が満たされていれば経過時間に関係なく開度指令値を110%とする場合に比べて、開閉レバー31の突当てにともなう衝撃が弱まる。その結果、衝撃に起因するストッパ36の変形等の不具合が解消される。
【0057】
ステップ130,140の処理を経た後、ステップ150において、ターボコントローラ51内の電流検出回路50によって、後述する方法で検出された結果により、開閉レバー31がストッパ36に突当たったかどうかを判定する。
【0058】
ステップ150の判定条件が満たされていないと、開閉レバー31が未だストッパ36に突当たっておらず、すなわち、ノズルベーン29が閉じ方向に回動している途中である。このため、ステップ150の処理を経た後は、そのまま開度指令値算出ルーチンを一旦終了する。
【0059】
これに対し、ステップ150の判定条件が満たされていると、開閉レバー31をストッパ36に突当てるための制御が終了していることから、ステップ160において、メインリレー47をオフさせるための要求信号を出力する。この要求信号は、メインリレー制御に際し用いられる。ただし、ステップ160での要求信号はDCモータ34についての信号である。そのため、各種アクチュエータ45がエンジン停止後に所定状態となることに基づき、メインリレー47をオフさせるための要求信号が、全ての各種アクチュエータ45について出力されるまでは、メインリレー47はオフされない。そして、ステップ160の処理を経た後、開度指令値算出ルーチンを一旦終了する。
【0060】
次に、図6の開度制御ルーチンの各処理について説明する。ターボコントローラ51はまずステップ210において、エンジンECU46から受信した開度指令値が110%であるかどうかを判定する。前述したようにエンジンECU46がこの値を送信するのは、エンジン停止に際しイグニションスイッチ16がオフされた場合のみである。ステップ210の判定条件が満たされていると、ステップ220において、DCモータ34をエンジン停止時の所定状態にさせる。すなわち、前記開度指令値(110%)に従ってDCモータ34を駆動制御する。この制御に応じてDCモータ34が作動すると、ノズルベーン29が開じ側へ回動し、開閉レバー31がストッパ36に接近する。開閉レバー31がストッパ36に突当たり、その後もDCモータ34に通電が継続されて開閉レバー31がストッパ36に押付けられると、DCモータ34に流される電流が、通常時よりも高くなり、DCモータ34に過負荷がかかる。
【0061】
次に、ステップ230において、開閉レバー31がストッパ36に突当たったかどうかを判定する。具体的には、電流検出回路50によって検出された電流と所定値αとを比較し、電流が所定値αを越えている場合に、DCモータ34に過電流が流されていると判定する。ここで、所定値αは、0〜100%の開度指令値に従ってノズルベーン29の開度を変更させる場合にDCモータ34に流される電流よりも大きな値に設定されている。
【0062】
ステップ230の判定条件が満たされていないと、開閉レバー31が未だストッパ36に突当たっていないことから、そのまま開度制御ルーチンを一旦終了する。この場合、DCモータ34への通電が継続されることとなる。これに対し、ステップ230の判定条件が満たされていると、ステップ240において、DCモータ34への電力供給を遮断し、その後、開度制御ルーチンを一旦終了する。このように過電流が検出された場合に、すぐにDCモータ34への電力供給が遮断されることで、過電流がDCモータ34の製品寿命に及ぼす悪影響を少なくすることができる。
【0063】
ところで、前記ステップ210の判定条件が満たされていないと、ステップ250において、前回の開度指令値が110%であるかどうかを判定する。この処理は、前回の制御周期において、エンジン停止のために、イグニションスイッチ16がオフされた後に、開閉レバー31をストッパ36に突当てる制御を行っているかどうかを判定するための処理である。
【0064】
ステップ250の判定条件が満たされていないと、前回も今回も開度指令値が110%でないことから、エンジン11が運転中であることになる。そこで、この場合には、ステップ270において、そのときの開度指令値に従ってDCモータ34を駆動制御する。この制御によりDCモータ34が駆動されることで、ノズルベーン29がそのときのエンジン11の運転状態に適したノズル開度となる。そして、ステップ270の処理を経た後、開度制御ルーチンを一旦終了する。
【0065】
これに対し、前記ステップ250の判定条件が満たされていると、エンジン停止後の所定状態にするための途中の状態、又は完了している状態で、エンジン始動のための開度指令値が出力されていると考えられる。そこで、この場合にはステップ260において、DCモータ34への電力供給を開始(復帰)し、その後、開度制御ルーチンを一旦終了する。
【0066】
前述した開度指令値算出ルーチン及び開度制御ルーチンによると、DCモータ34に対する電力供給等は、例えば図7に示すように変化する。図7は、タイミングt1でイグニションスイッチ16がオンからオフに切替えられ、本来ならばメインリレー47がオフされるタイミングt9よりも前のタイミングt7で、再びイグニションスイッチ16がオンに切替えられた場合を示している(図7(a),(g)参照)。なお、図7(g)中の二点鎖線は、エンジン停止に際し通常のメインリレー制御が行われた場合(イグニションスイッチ16のオフ直後にオンされない場合)に、メインリレー47がオフされた場合を示している。このイグニションスイッチ16の操作に応じて、エンジン回転速度は、図7(b)に示すように、タイミングt1以降低下し、タイミングt3で「0」となる(エンジン停止)。また、エンジン回転速度はタイミングt7よりも後で上昇し始める(エンジン始動)。
【0067】
タイミングt1でイグニションスイッチ16がオフされると、このときには所定時間Tが経過していないため、開度指令値算出ルーチンでは、ステップ120の判定条件が満たされない。このため、ステップ110→120→140→150→リターンの順に処理が行われる。
【0068】
また、開度指令値が100%である(ステップ130)ことから、図6の開度制御ルーチンでは、ステップ210→250→270→リターンの順に処理が行われ、100%に設定された開度指令値に従ってDCモータ34が制御される。このため、ノズルベーン29のノズル開度は閉じ側に変化する。
【0069】
タイミングt1から所定時間Tが経過してタイミングt2になると、図5の開度指令値算出ルーチンでは、ステップ120の判定条件が満たされる。このため、ステップ110→120→130→150→リターンの順に処理が行われる。また、図6の開度制御ルーチンでは、ステップ210→220→230→リターンの順に処理が行われる。このようにして開閉レバー31をストッパ36に突当てるための制御が開始される。
【0070】
開閉レバー31がストッパ36に突当たるとノズル開度が全閉になる(タイミングt4)。その後も、DCモータ34に通電が行われ、図7(d)に示すようにタイミングt5〜t6で過電流が検出されると、ステップ150,230の判定条件が満たされる。このため、図5の開度指令値算出ルーチンでは、ステップ110→120→130→150→160→リターンの順に処理が行われ、メインリレー47をオフさせるための要求信号が出される。また、図6の開度制御ルーチンでは、ステップ210→220→230→240→リターンの順に処理が行われる。図7(e)に示すように、DCモータ34への電力供給が遮断される。
【0071】
タイミングt7でイグニションスイッチ16がオフからオンに切替えられると、図5の開度指令値算出ルーチンでは、ステップ110→170→190→リターンの順に処理が行われる。図7(f)に示すように、110%とは異なる値、例えば100%が開度指令値の初期値として設定される。今回の開度指令値が100%であり、前回の開度指令値が110%であることから、図6の開度制御ルーチンでは、ステップ210→250→260→リターンの順に処理が行われる。エンジンECU46及びターボコントローラ51間での通信時間等により、100%の開度指令値が送信されたタイミングt7から若干遅れたタイミングt8で、DCモータ34への電力供給が再開される。
【0072】
タイミングt8以後は、図5の開度指令値算出ルーチンでは、ステップ110→170→180→リターンの順に処理が行われる。また、図6の開度制御ルーチンでは、ステップ210→250→270→リターンの順に処理が行われる。その結果、図7(c)に示すように、タイミングt10以降にノズルベーン29のノズル開度が開き側に変化する。
【0073】
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)エンジン11の停止に際しイグニションスイッチ16がオフされると、DCモータ34及び各種アクチュエータ45がそれぞれエンジン停止後の所定状態となる。このときにはメインリレー47がオンされており、DCモータ34及び各種アクチュエータ45が全て所定状態となるまでは、エンジンECU46及びターボコントローラ51への電力供給が継続される。そして、基本的には、全て所定状態となった後にメインリレー47がオフされて、エンジンECU46及びターボコントローラ51への電力供給が遮断される。また、DCモータ34が所定状態になると、同DCモータ34への電力供給が遮断される。
【0074】
しかし、所定状態となってDCモータ34への電力供給が遮断された後も、各種アクチュエータ45が所定状態となるべく動作を継続している場合があり得る。この継続期間には、エンジンECU46及びターボコントローラ51への電力供給が継続される。この状態で、エンジン11の始動に際しイグニションスイッチ16がオンされると、DCモータ34には電力が供給されない。これは、ターボコントローラ51側では、イグニションスイッチ16のオン・オフの状態を把握することができず、メインリレー47のオンにともなうターボコントローラ51への電力供給開始を、DCモータ34への電力供給開始の条件としているからである。
【0075】
これに対し、本実施形態では、上記のような状況下でイグニションスイッチ16がオンされると、前回の開度指令値と今回の開度指令値とを比較する(ステップ210,250)。そして、この比較結果に基づいてDCモータ34への電力供給を開始するようにしている(ステップ260)。このため、今回の開度指令値に従ってDCモータ34を制御することが可能となる。従って、イグニションスイッチ16がオフされた直後に再度オンされた場合には、前述した状況が起こり得るが、このような場合でもDCモータ34を作動させることができる。
【0076】
(2)DCモータ34の所定状態時には非所定状態時とは異なる開度指令値(110%)に従って同DCモータ34が駆動制御される。従って、DCモータ34への電力供給が遮断され、かつエンジンECU46及びターボコントローラ51への電力供給が継続されている状況のもと、前回の開度指令値(110%)と今回の開度指令値とが異なっている場合には、イグニションスイッチ16がオンされているものと考えられる。この点を踏まえ、本実施形態では、両開度指令値の比較の結果、前回の開度指令値と今回の開度指令値とが異なっていると、DCモータ34に電力を供給するようにしている(ステップ210,250,260)。このため、DCモータ34を確実に作動させることができる。
【0077】
(3)エンジン11の停止に際し、電力供給遮断のためにイグニションスイッチ16がオフされると、ターボコントローラ51では、ノズルベーン29を全閉にするための開度指令値に従いDCモータ34を駆動制御する(ステップ210,220)。この制御により、エンジン停止後の所定状態にするために、開閉レバー31がストッパ36側に変位され、同ストッパ36に突当てられる。また、エンジン11の運転時には、ターボコントローラ51では、ノズルベーン29を全閉よりも開き側へ回動させるための開度指令値に従いDCモータ34を駆動制御する(ステップ210,250,260)。この制御により、開閉レバー31がストッパ36から離間する。このようにエンジン11の運転時と停止時とでは開度指令値が異なる。このため、ターボコントローラ51側ではイグニションスイッチ16の状態を把握できないが、両開度指令値を比較する(ステップ210,250)ことで、エンジン11の始動時であるかどうかを把握することができる。その結果、エンジン始動時にはDCモータ34に電力を供給して、同DCモータ34を確実に作動させることができる。
【0078】
(4)ターボコントローラ51では、ノズルベーン29を全閉にするための開度指令値に従ってDCモータ34を駆動制御する(ステップ210,220)。この制御により開閉レバー31がストッパ36に突当たると、そのことを電流検出回路50によって検出する(ステップ230)。そして、ターボコントローラ51では、この突当て検出に基づき、エンジン始動後の所定状態になったとして、DCモータ34への電力供給を遮断する(ステップ240)。従って、開閉レバー31がストッパ36に突当たった後にもDCモータ34に電力が供給され続けると、同DCモータ34に過負荷がかかるが、本実施形態ではこのような不具合を抑制することができる。
【0079】
(5)開閉レバー31がストッパ36に突当たった後にもDCモータ34に電力が供給され続けると、同DCモータ34に過剰な電流が流れる。この点に着目し、DCモータ34に流される電流を電流検出回路50によって検出する。そして、通常時よりも多くの電流が流れ、その電流が所定値αを越えたことを検出することで、開閉レバー31がストッパ36に突当たったことを検出している。このように、DCモータ34に流される電流の大きさによって、開閉レバー31がストッパ36に突当たったかどうかを確実に検出することができる。
【0080】
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・開度指令値算出ルーチンのステップ160の処理を、開度制御ルーチンにおいてステップ230の判定条件が満たされた場合に行ってもよい。
【0081】
・本発明におけるアクチュエータの適用対象となるのは、メインリレー47がオフされる前に電力供給が遮断され得るアクチュエータである。従って、前述したDCモータ34以外にも、例えば、排気ガス再循環(EGR)弁、吸気絞り(スロットル)弁、アイドル回転速度制御(ISC)弁等を駆動するモータ等のアクチュエータであってもよい。
【0082】
・上記各種アクチュエータの場合、そのアクチュエータへの電力供給の遮断、及びメインリレーオフの実行条件となる「所定状態」を、例えば以下のように設定することができる。
【0083】
(a)吸気絞り弁(スロットル弁)を駆動するアクチュエータ
このアクチュエータの場合、例えば、イグニションスイッチがオフ操作されると、開度センサの検出値に基づき同アクチュエータが駆動制御されることにより、吸気絞り弁が一旦全閉にされ、その後若干開き側の開度にされる。このときのアクチュエータの状態が「所定状態」となる。
【0084】
(b)EGR弁を駆動するアクチュエータ
このアクチュエータの場合、例えば、イグニションスイッチがオフ操作されると、開度センサの検出値に基づきアクチュエータが駆動制御されることにより、EGR弁が全閉にされる。このときのアクチュエータの状態が「所定状態」となる。
【0085】
(c)ISC弁を駆動するアクチュエータ
このアクチュエータの場合、例えば、イグニションスイッチがオフ操作されると、開度センサの検出値に基づきアクチュエータが駆動制御されることにより、ISC弁が全閉よりも開き側の所定開度にされる。このときのアクチュエータの状態が「所定状態」となる。
【0086】
・DCモータをアクチュエータとして用いる場合、一般に、そのDCモータに流される電流と、DCモータによって駆動される被駆動体の作動量とが比例する。従って、DCモータに流される電流と所定値とを比較し、電流が所定値を越えている場合、そのときのDCモータの状態を「所定状態」としてもよい。そして、DCモータがこの所定状態にされたことを条件に、DCモータへの電力供給を遮断し、その後メインリレーをオフする。
【0087】
・ステップモータをアクチュエータとして用いる場合、所定のステップ位置を確認したことをもって、ステップモータの「所定状態」としてもよい。この場合、ステップモータがこの所定状態にされたことを条件に、ステップモータへの電力供給を遮断し、その後メインリレーをオフする。
【0088】
・イグニションスイッチがオフ操作されてからの経過時間をカウンタ等によって計時し、その経過時間が所定値になることをもって、アクチュエータの「所定状態」としてもよい。
【0089】
・可変ノズル機構26を駆動するアクチュエータとして、DCモータ34以外にも、トルクモータ、ロータリソレノイド等を用いてもよい。
・前記実施形態では、開閉レバー31がストッパ36に突当たる直前に開閉レバー31の変位を一旦止めているが、これに代えて、開閉レバー31の変位を減速させるようにしてもよい。また、上記のような開閉レバー31の一時的な停止や減速を割愛してもよい。
【0090】
・開閉レバー31がストッパ36に突当たったかどうかの判断を、電流検出回路50に代えて、ノズル開度センサ52の検出値に基づいて行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態についてその構成を示す略図。
【図2】可変ノズル機構の正面図。
【図3】図2のX−X線断面図。
【図4】可変ノズル機構の開閉レバーがストッパに突当てられる様子を示す部分拡大図。
【図5】開度指令値を算出する手順を示すフローチャート。
【図6】ノズル開度を制御する手順を示すフローチャート。
【図7】DCモータへの電力の供給・遮断等の変動態様を示すタイミングチャート。
【図8】従来の電源装置についてその構成を示す略図。
【図9】図8の電源装置についてDCモータへの電力供給・遮断等の変動態様を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
11…エンジン、15…バッテリ(電源)、16…イグニションスイッチ、31…開閉レバー(被駆動体)、34…DCモータ(アクチュエータ)、36…ストッパ、46…エンジンECU(第1制御手段、電力供給遮断手段)、50…電流検出回路(突当て検出手段)、51…ターボコントローラ(第2制御手段)。

Claims (6)

  1. 第1制御手段からの制御指令値に従いアクチュエータを駆動制御する第2制御手段と、前記第2制御手段へ電力を供給又は遮断する電力供給遮断手段とを備え、前記第1制御手段への電力供給を遮断する際、前記アクチュエータが所定状態にされたことを条件に、前記第2制御手段による前記アクチュエータへの電力供給を遮断し、その後、前記電力供給遮断手段による前記第2制御手段への電力供給を遮断するアクチュエータの電源装置であって、
    前記アクチュエータへの電力供給の再開に際し、前記第2制御手段は、前記第1制御手段からの前回の制御指令値と今回の制御指令値とを比較し、その比較結果に基づいて前記アクチュエータへの電力供給を開始することを特徴とするアクチュエータの電源装置。
  2. 前記アクチュエータ駆動制御用の前記制御指令値は、前記第1制御手段への電力供給遮断のためのスイッチ操作に応じて前記アクチュエータが前記所定状態となるときに、非所定状態時とは異なる値を採り、前記第2制御手段は前記比較により、前回の制御指令値と今回の制御指令値とが異なるときに前記アクチュエータへの電力供給を開始する請求項1に記載のアクチュエータの電源装置。
  3. 前記アクチュエータはエンジンに搭載されており、前記第1制御手段への電力供給遮断のためのスイッチ操作は前記エンジンの停止に際し行われるものである請求項2に記載のアクチュエータの電源装置。
  4. 前記アクチュエータにより駆動される被駆動体の可動範囲を規制するストッパをさらに備え、
    前記第2制御手段は前記エンジンの停止に際し、前記被駆動体を前記ストッパに突当てるための制御指令値に従い前記アクチュエータを駆動制御し、さらに、前記第2制御手段は前記エンジンの運転に際し、前記被駆動体を前記ストッパから離間させるための制御指令値に従い前記アクチュエータを駆動制御する請求項3に記載のアクチュエータの電源装置。
  5. 前記被駆動体の前記ストッパへの突当てを検出する突当て検出手段をさらに備え、
    前記第2制御手段は、前記突当て検出手段による突当て検出に応じ前記アクチュエータへの電力供給を遮断する請求項4に記載のアクチュエータの電源装置。
  6. 前記突当て検出手段は、前記アクチュエータに流される電流を検出し、その電流が所定値を越えると前記被駆動体が前記ストッパに突当たったことを検出する請求項5に記載のアクチュエータの電源装置。
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