JP4027611B2 - フィルムコーティング剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特開2000−44878号公報記載の発明の改良に係り、酵母細胞壁画分に酸素バリア性改良剤を添加・配合したコーティング剤、詳しくは、水100%でもコーティングが可能で、粘性の割に仕上がりにべとつきがなく、コーティング後の粒子同士の付着がないコーティング剤や、さらに溶出時間を制御できる機能を有するコーティング剤や、これらコーティング剤を用いたコーティング処理物や、前記コーティング剤から形成される、高湿度条件下においても酸素透過係数が極めて低いフィルムや、該フィルムからなるパッケージ材や、該パッケージ材を用いて包装した包装品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、無色及び有色染料、医薬品、農薬、香料、飼料素材及び食品素材など、様々な状態の有用物質や、種々の特性をもつ有用物質をコーティングした微粒子、マイクロカプセル、顆粒、錠剤等が工業的に製品化されている。そして、香料、飼料素材、食品素材などをコーティングする基材、すなわちコーティング剤としては、ワックス等の油脂類、天然多糖類、蛋白質、シェラック(豆科等の植物に寄生するラック貝殻虫の分泌する天然樹脂)等の樹脂類などが知られており、また医薬品の場合には医薬品添加剤に指定される化学合成コーティング基材があることも知られている。また、パッケージ用フィルムにおいては、ナイロン系、PVDC、アルミ蒸着フィルムなどの化成品が主に用いられ、天然物由来ではプルランが僅かに生産されている程度である。
【0003】
ところが、従来から知られているこれらコーティング剤は、コーティング液を作製する際にべとつきや難分散性により、ハンドリングが悪いという欠点を有するものが多く、また、シェラックやツェイン(トウモロコシタンパク質)、エチルセルロースなどの医薬品添加剤の多くは、エタノールなどの溶媒を使用するため、コストが高くなり且つ環境に悪影響を及ぼす問題も指摘されていた。最近、水分散型のエチルセルロース系コーティング剤も市販されているが、これらは保存の際の温度条件により溶液の性質が変化し、多種の溶媒を含むため排水から河川への放出ができないなど、その取り扱い上の問題があった。さらに、食品分野で使用可能な上記ツェインにおいては、腸内での溶出率が悪く、溶出スピードも極めて遅いという問題があった。
【0004】
また、昨今の環境問題で酸素バリア性、水蒸気バリア性の両方に優れているPVDCはダイオキシンなどの発生から、メーカーサイドではアルミ蒸着フィルムなどを使用しているが、さらなるコストダウン、利便性、イメージ、環境配慮を目指した動きが出ており、その一環として生分解性プラスチック、可食性フィルムの応用研究を進めざるを得ない状況になってきている。
【0005】
一方、酵母からフィルム素材を開発しようとする試みもなされており、例えば、特公昭56−19971号公報には、脱核酸酵母から酵母細胞膜成分を除去して、水に可溶性のタンパク質を主成分とする可食性タンパク質フィルムが開示され、特開昭53−45385号公報には、酵母などの微生物菌体を熱アルカリ処理後、酸を加えて等電点沈殿処理を施し、生成した沈殿物のpHを6〜8に調節して得られるゲル形成性微生物菌体に可塑剤を配合してなる組成物を製膜するフィルムの製造方法が開示されている。
【0006】
また、特開2000−44878号公報には、酵素処理した酵母から可溶性菌体内成分を除去した菌体残さからなる酵母細胞壁画分を主成分とするコーティング剤や、酵素処理した酵母から可溶性菌体内成分を除去した菌体残さを酸性水溶液で処理してさらに可溶化分を除去した残さからなる酸処理酵母細胞壁画分を主成分とするコーティング剤や、可塑剤を含むこれらコーティング剤が記載され、これらは、上記従来の可食性コーティング剤が有していた欠点、例えば、アラビアガムなどのガム類、シェラックなどの樹脂類、ツェインやオイドラギットなどと比べて粘性の割に仕上がりにべとつきがなく、コーティング後の粒子同士の付着がない上に、酸素透過係数が極めて低いコーティング剤や、さらに溶出開始時間を制御することができる腸溶性コーティング剤としても使用できる優れたコーティング剤であるとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、特開2000−44878号公報記載のコーティング剤はきわめて完成度の高いものといえるが、該公報記載の酵母細胞壁画分を主成分とするコーティング剤や酵母細胞壁画分に可塑剤としてグリセリンを加えたコーティング剤を用いてフィルムを作った場合、RH0%の低湿度下では酸素バリア性を充分発揮するが、RH60%の高湿度下ではその値が60倍ほど上がってしまうことがわかった。本発明の課題は、水100%でもコーティングが可能で、粘性の割に仕上がりにべとつきがなく、コーティング後の粒子同士の付着がないコーティング剤や、さらに溶出時間を制御できる機能を有するコーティング剤や、これらコーティング剤を用いたコーティング処理物や、前記コーティング剤から形成される、高湿度条件下においても酸素透過係数が極めて低いフィルムや、該フィルムからなるパッケージ材や、該パッケージ材を用いて包装した包装品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、特開2000−44878号公報記載の優れた特性を有するコーティング剤を用いて、各種応用製品を開発する過程で、コーティング剤から作ったフィルムのパッケージフィルムとしての実用化研究を行っていたところ、かかるパッケージングフィルムは高湿度下(RH60%)では急激に酸素バリア性が低下することがわかった。パッケージングフィルムが実用的な汎用性のあるパッケージ材として機能するには、低湿度下のみならず、高湿度下においても高度な酸素バリア性が要求されることから、酵母細胞壁画分の調製条件の再検討、成膜方法の再検討、各種添加・配合成分の再検討等が余儀なくされた。これらの中で、各種添加・配合成分の再検討の過程で、数多くの添加・配合成分を酸素バリア性改良剤の候補物質として検討したところ、酵母細胞壁画分に特定の酸素バリア性改良剤を添加したコーティング剤を用いて形成したフィルムが、高湿度下(RH60%、23℃)においても酸素透過係数(cm3・mm/m2・atm・24hr)0.1未満を達成することができ、実用的な汎用性のあるパッケージ材として機能することを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち本発明は、(1)酵素処理した酵母から可溶性菌体内成分を除去した菌体残さからなる酵母細胞壁画分に、可食性の酸素バリア性改良剤として、グルコース、マンノース、マルトース、トレハロース、フルクトース、ラフィノース、アラビノース、ニゲロオリゴ糖、ラクト−ス、D−グルコノ−1.5−ラクトン、塩酸アルギニン、硫酸第一鉄、リン酸二水素ナトリウム、マンニトール、パラチニット、ビタミンCから選ばれる1種若しくは2種以上の化合物を添加したコーティング剤であって、該コーティング剤を用いて酸素透過試験用フィルムを形成したとき、該フィルムの相対湿度60%、23℃における酸素透過係数(cm 3 ・mm/m 2 ・atm・24hr)が0.1未満であることを特徴とするコーティング剤や、(2)酵素処理した酵母から可溶性菌体内成分を除去した菌体残さを酸性水溶液で処理してさらに可溶化分を除去した残さからなる酸処理酵母細胞壁画分に、可食性の酸素バリア性改良剤として、グルコース、マンノース、マルトース、トレハロース、フルクトース、ラフィノース、アラビノース、ニゲロオリゴ糖、ラクト−ス、D−グルコノ−1.5−ラクトン、塩酸アルギニン、硫酸第一鉄、リン酸二水素ナトリウム、マンニトール、パラチニット、ビタミンCから選ばれる1種若しくは2種以上の化合物を添加したコーティング剤であって、該コーティング剤を用いて酸素透過試験用フィルムを形成したとき、該フィルムの相対湿度60%、23℃における酸素透過係数(cm 3 ・mm/m 2 ・atm・24hr)が0.1未満であることを特徴とするコーティング剤や、(3)上記(1)又は(2)記載のコーティング剤を用いてコーティング処理が施されたコーティング処理物や、(4)コーティング処理物が、微粒子、顆粒若しくは錠剤などの造粒物であることを特徴とする上記(3)記載のコーティング処理物や、(5)コーティング処理物が、食品、食品素材、医薬製剤、酵素、微生物、種子、農薬、肥料、香料又は顔料であることを特徴とする上記(3)又は(4)記載のコーティング処理物や、(6)上記(1)又は(2)記載のコーティング剤から形成されるフィルムや、(7)上記(6)記載のフィルムからなることを特徴とするパッケージ材や、(8)上記(7)記載のパッケージ材を用いて包装されている食品、食品素材、医薬製剤、酵素、微生物、種子、農薬、肥料、香料又は顔料からなることを特徴とする包装品、に関する。
【0010】
また本発明は、請求項1〜5のいずれか記載のコーティング剤を用いてコーティング処理が施されたコーティング処理物(請求項6)や、コーティング処理物が、微粒子、顆粒若しくは錠剤などの造粒物であることを特徴とする請求項6記載のコーティング処理物(請求項7)や、コーティング処理物が、食品、食品素材、医薬製剤、酵素、微生物、種子、農薬、肥料、香料又は顔料であることを特徴とする請求項6又は7記載のコーティング処理物(請求項8)や、請求項1〜5のいずれか記載のコーティング剤から形成されるフィルム(請求項9)や、請求項9記載のフィルムからなることを特徴とするパッケージ材(請求項10)や、請求項10記載のパッケージ材を用いて包装されている食品、食品素材、医薬製剤、酵素、微生物、種子、農薬、肥料、香料又は顔料からなることを特徴とする包装品(請求項11)に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】
(原料酵母)
本発明のコーティング剤の原料となる酵母としては、分類学上酵母に属するものであればどのような酵母を用いてもよく、例えば、ビール酵母、ワイン酵母、パン酵母、トルラ酵母等を挙げることができ、より具体的には、サッカロマイセス属のサッカロマイセス・セレビッシェ(Saccharomyces cerevisiae)、サッカロマイセス・ルーキシ(Saccharomyces rouxii)、サッカロマイセス・カールスバーゲンシス(Saccharomyces carlsbergensis)、キャンディダ・ウティリス(Candida utilis)、キャンディダ・トロピカリス(Candida tropicalis)、キャンディダ・リポリティカ(Candida lipolytica)、キャンディダ・フレーベリ(Candida flaveri)等を例示することができる。
【0012】
そして、これら酵母は、単独あるいは組み合わせて使用することができる。また、酵母としては生酵母を用いることが好ましいが、乾燥酵母等の生酵母以外の形態の酵母を用いる場合であっても、例えば水中等に懸濁して生酵母同様に処理することもできる。さらに、使用する酵母の形状や大きさに特に制限はないが、形状としてはなるべく球形に近い形状のものが好ましく、また、その大きさは1〜20μmの範囲のものが好ましい。
【0013】
(酵母細胞壁画分)
酵母には、水もしくは極性溶剤に可溶性の菌体内成分、例えば蛋白質、アミノ酸、糖質、核酸、有機酸などの成分が存在しており、これらの菌体内成分は水に容易に可溶化し、これらの可溶性菌体内成分を除去することなくコーティング剤として用いると、溶出開始時間の遅延効果が阻害されるばかりでなく、コーティング力も劣化させる。従って、溶出開始時間の遅延効果を有するコーティング剤を得るためには、酵母からこれら可溶性菌体内成分を除去した後の酵母細胞壁画分を使用することが必須である。
【0014】
酵母からこれら可溶性菌体内成分を除去して酵母細胞壁画分を得るためには、酵素処理によりこれらの菌体内成分を可溶化して菌体外に除去することが必要である。そして、酵素処理としては、酵母菌体内の酵素を使用するいわゆる自己消化法や、外部からプロテアーゼ、ヌクレアーゼ、β−グルカナーゼ、エステラーゼ、リパーゼ等の酵素を添加する酵素添加方法や、それらを併用する方法等、いずれも酵母菌体内成分を酵母エキスとして製造する際に用いられている方法であれば、どのような酵素処理法をも用いることができる。このことからして、本発明における酵母細胞壁画分として、公知の酵母エキスの製造における酵母エキス抽出残さを有利に用いることができる。なお、酵素処理を速やかに行うなどの目的で、酵母の酵素処理の前に、高圧ホモジナイザーなどにより細胞壁の物理的な破壊を伴う前処理を行ってもよく、この高圧ホモジナイザーを用いる場合は、例えば100〜1000kg/cm2の圧力下で分散することが好ましい。
【0015】
酵素処理を終えた酵母は、例えば遠心分離等の可溶性菌体内成分の除去処理を施すことによって、その菌体残さとして酵母細胞壁画分が得られる。このように、化学的処理を特に施すことなく得られる酵母細胞壁画分は、グルカン、マンナン、キチン層からなる物理的、化学的に比較的丈夫な皮膜からなることから、内包物質の保護機能を損なうことなく、より多量の物質を内包することができ、優れたコーティング剤として用いることができるが、必要に応じて、酵母の洗浄処理、pH・温度・圧力の調整処理等を組み入れて、酵母細胞壁画分を調製することもできる。
【0016】
(酸処理酵母細胞壁画分)
次に、酸処理酵母細胞壁画分は、酵母の酵素処理により可溶性菌体内成分を除去することによって得られた上記酵母細胞壁画分を酸性水溶液で処理し、さらに可溶化分を除去した酵母菌体残さとして調製することができ、より具体的には上記酵母細胞壁画分を0.01〜2N、好ましくは0.1〜0.5Nの例えば塩酸、硫酸、硝酸等の酸で処理した後、その懸濁液を遠心分離等により上清と酵母菌体残さに分離し、この酵母菌体残さを採取することにより調製することができる。また、酸処理に際しては80℃前後に加熱することが好ましい。
【0017】
かかる酸処理酵母細胞壁画分も、グルカン、マンナン、キチン層からなる物理的、化学的に比較的丈夫な皮膜からなることから、内包物質の保護機能を損なうことなく、より多量の物質を内包することができる上に、使用する酸性水の濃度を変化させることにより溶出開始時間を制御することができる優れた腸溶性コーティング剤等として使用することができる。
【0018】
(酸素バリア性改良剤)
本発明のコーティング剤は、これら酵母細胞壁画分や酸処理酵母細胞壁画分に酸素バリア性改良剤が添加・配合されたものである。かかる酸素バリア性改良剤としては、前記酵母細胞壁画分や酸処理酵母細胞壁画分に添加することにより調製したコーティング剤から形成したフィルムが、相対湿度60%(RH60%)、23℃)においても酸素透過係数(cm3・mm/m2・atm・24hr)0.1未満を達成することができるものであれば特に制限されないが、可食性の物質からなるものが好ましく、具体的には、単糖類(例えばグルコース、マンノース等)やオリゴ糖類(例えばマルトース、トレハロース、フルクトース、アラビノース、ニゲロオリゴ糖、ラクト−ス、D−グルコノ−1.5−ラクトン等)のような鎖長の短い糖類、吸湿性の低いアミノ酸類(例えば塩酸アルギニン等)、多水和物を形成する無機塩類(例えば硫酸第一鉄、リン酸二水素ナトリウム等)、吸湿性が低い糖アルコール類(例えばパラチニット、ビタミンC等)などを挙げることができる。これら酸素バリア性改良剤は2種以上を併用してもよい。また、酸素バリア性改良剤の添加量は、本発明のコーティング剤、該コーティング剤から形成されるフィルム、該フィルムからなるパッケージ材の特性、特に高湿度下(RH60%、23℃)における酸素透過係数(cm3・mm/m2・atm・24hr)0.1未満を達成しうる範囲で適宜選択することができる。さらに、酸素バリア性改良剤の種類の選択、使用濃度等を適宜選択することにより、酸素透過係数を制御することが可能となる。
【0019】
(コーティング剤)
本発明のコーティング剤としては、酵素処理した酵母から可溶性菌体内成分を除去した菌体残さからなる酵母細胞壁画分に酸素バリア性改良剤を添加したコーティング剤や酵素処理した酵母から可溶性菌体内成分を除去した菌体残さを酸性水溶液で処理してさらに可溶化分を除去した残さからなる酸処理酵母細胞壁画分に酸素バリア性改良剤を添加したコーティング剤であって、かかるコーティング剤を用いて酸素透過試験用フィルムを形成したとき、該フィルムの相対湿度60%、23℃における酸素透過係数(cm3・mm/m2・atm・24hr)が0.1未満であるコーティング剤であれば特に制限されるものではなく、例えば、上記酵母細胞壁画分や酸処理酵母細胞壁画分の2〜20重量%、好ましくは4〜15重量%の水懸濁液に、上記酸素バリア性改良剤を酵母細胞壁画分や酸処理酵母細胞壁画分の固形分の5〜150重量%、好ましくは20〜100重量%となるように添加することにより製造することができる。
【0020】
また、本発明のコーティング剤には、本発明のコーティング剤、該コーティング剤から形成されるフィルム、該フィルムからなるパッケージ材の特性、特に高湿度下(RH60%、23℃)における酸素透過係数(cm3・mm/m2・atm・24hr)0.1未満を達成しうる範囲で、各種添加剤を適宜配合することができる。本発明のコーティング剤は、従来の可食性コーティング剤と比べて、粘性の割に仕上がりにべとつきがなく、コーティング後の粒子同士の付着がない上に、さらに溶出開始時間を制御することができる腸溶性コーティング剤や苦味マスキング剤としても使用できる優れた物性を有する。また、従来のコーティング剤溶液は、高分子ポリマーが溶解した準粘性流動体のものや、澱粉の水性懸濁液のようなダイラタント流動体が用いられているが、本発明のコーティング剤は塑性流動体であり、物性面においても従来のものとは異なる。
【0021】
(コーティング処理物)
本発明のコーティング剤で内包物質をコーティングすることにより、本発明のコーティング処理物を得ることができる。本発明のコーティング剤によりコーティングされる内包物質としては、常温固体で存在する物質であればどのようなものでもよく、例えば食品、食品素材、酵素、微生物、医薬品、種子、農薬、肥料、香料、顔料等を挙げることができる。上記食品、食品素材としては、澱粉質食品、錠剤型食品、洋菓子類(キャンディ、あめ類、チョコレート、チュウインガム等)、和菓子類(せんべい等)、焼菓子類(カステラ、クッキー、クラッカー等)、グミ製剤、油菓子(ポテト等チップス類、スナック類)、各種ソース・しょうゆ・みそ・マヨネーズ・ドレッシング類を粉末・固形化したもの、各種飲料(果汁飲料、ネクター飲料、清涼飲料、スポーツ飲料、茶、コーヒー、ココア、スープ類、アルコール飲料類等)を粉末・固形化したもの、各種エキス粉末(ビーフ・ポーク・チキン等畜産、エビ・ホタテ・シジミ・昆布等水産、野菜・果樹類、植物、酵母等)、油脂類・香料類(バニラ、かんきつ類、かつお等)を粉末・固形化したもの、粉末スパイス・ハーブ類(唐辛子、コショウ、サンショ、ユズ、バジル等)、粉末飲食品(インスタントコーヒー、インスタント紅茶、インスタントミルク、インスタントスープ・味噌汁等)、各種乳製品類(チーズ等)、各種栄養・栄養補助食品素材類(ビタミンA・B群・C・D・E等ビタミン類、ビフィズス菌・乳酸菌・酪酸菌等有用菌類、クロレラ、Ca・Mgミネラル類、プロポリス等)、ふりかけ、フレーク類、トッピング類(クルトン等)、豆類加工食品(豆腐・おから等)を固形化したもの、生鮮食品・調理加工(カレー、シチュー類)食品を固形化したもの・冷凍食品(具材・ころも類)、各種加工食品を具体的に例示することができる。また、内包物質が、微粒子、顆粒もしくは錠剤などの造粒物形状の場合や種子等内包物質自体が造粒物と類似した形状の場合、本発明のコーティング剤を有利に適用することができる。
【0022】
(コーティング工程)
本発明のコーティング剤によるコーティングは、上記内包物質を単独であるいは組み合わせて、微粒子、顆粒もしくは錠剤などの適宜粒径の造粒物とし、これに、前記本発明のコーティング剤を水もしくは水と溶媒の混合液に懸濁したものをコーティングすることにより行うことができ、具体的には、例えばドリアコーター(株式会社パウレック製)などのコーティング機を用いて、内包すべき物質に本発明のコーティング剤の懸濁液をスプレーコーティングすることにより行われるが、公知のコーティング方法や公知のコーティング装置であればどのような方法や装置も用いることができる。コーティング工程における乾燥温度、すなわち本発明のコーティング剤の懸濁液により内包物質をコーティングした後の乾燥温度は特に限定されるものでないが、通常60〜90℃の温度で乾燥することが好ましく、また内包物質の温度安定性に応じて乾燥温度を設定することもできる。さらに、乾燥時間を延ばしてやることで、医薬品添加剤で用いられるラテックス系のコーティング剤におけるキュアリング効果と同様の効果を得ることができる。そして、コーティング量についても、用いられる内包物質の量、求められる用途などに応じて適宜設定することができる。
【0023】
(フィルム)
本発明のコーティング剤を用いて、内包物質をコーティングすることなく、成膜すると、高湿度下においても酸素透過係数が極めて低い本発明のフィルムを形成することができる。かかるフィルムの成膜条件としては特に制限されないが、例えば、前記本発明のコーティング剤を5〜200g/m2、好ましくは6〜100g/m2の厚みで、例えば平板上にコーティング、あるいは平板をディッピングし、室温〜60℃で乾燥することにより調製することができる。
【0024】
本発明において「酸素透過試験用フィルム」とは、酵母細胞壁画分又は酸処理酵母細胞壁画分の固形分換算で1gの量の本発明のコーティング剤を、11cm×11cmのプラスチックシャーレに入れて40℃で24hr乾燥させて、さらに3日間23℃、RH50%下に保存することにより調製したフィルムをいい、また、本発明において「酸素透過試験用フィルムの相対湿度60%における酸素透過係数(cm3・mm/m2・atm・24hr)が0.1未満」とは、酸素透過試験用フィルムを用い、JIS K7126B法に準拠して酸素透過試験を、温度23℃、相対湿度60%、試験面積50cm2、酸素濃度100%の測定条件下で行ったときの酸素透過係数(cm3・mm/m2・atm・24hr)が0.1未満であることをいう。上記酸素透過試験には、例えば、モコン(MOCON:Modern Controls社)製のOX−TRAN 10/50を用いることができる。
【0025】
(パッケージ材)
本発明のパッケージ材は上記フィルムからなり、高湿度下(RH60%、温度23℃)においても優れた酸素バリア性を有する等、ガス透過率や透湿度が極めて低い上に、誤って食しても安全な可食性フィルムであり、また環境に優しい生分解性を備えていることから、実用的かつ汎用性のあるパッケージフィルムとして有用であり、食品、医薬品、飼料、農業など幅広い分野に適用することができる。また、本発明の包装品としては、本発明のパッケージ材を用いて包装されているものであればどのようなものでもよく、例えば、上述の食品や食品素材の他、医薬製剤、酵素、微生物、種子、農薬、肥料、香料、顔料の包装品を例示することができる。
【0026】
【実施例】
以下に、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例中に示された酵母菌体重量は、すべて実状態での重量(ドライウエイト)である。
実施例1
ビール工場より副生物としてのビール酵母スラリ―を入手し、4500rpm、10分の条件で遠心分離して得られた泥状生酵母を固形分が5重量%になるように水に懸濁した。この懸濁物を50℃、17時間の反応条件で自己消化させた後、再度遠心分離して、可溶性菌体内成分を除去した自己消化残さを酵母細胞壁画分とした。次に、この酵母細胞壁画分の固形分が10重量%となるように、また酸素バリア性改良剤としてのトレハロースが酵母細胞壁画分の固形分の25重量%とになるように、水に分散させコーティング液を調製した。
【0027】
次に内包物質として、アセトアミノフェン3.6mg、乳糖112.8mg、HPC−L3.0mg、ステアリン酸マグネシウム0.6mg(トータル120mg/錠)からなる錠剤をあらかじめ作製しておき、この錠剤に上記コーティング液をドリアコーター(株式会社パウレック製)を用いて、錠剤:コーティング剤=80:20(重量比)になるまでスプレーコーティングを行ったところ、コーティング剤の剥がれもなく良好なコーティング錠剤が得られた。
【0028】
実施例2
実施例1におけるビール酵母をトルラ酵母に代える他は実施例1と同様にコーティング錠剤の調製を試みたところ、実施例1と同様に良好なコーティング錠剤が得られた。
【0029】
実施例3
実施例1で自己消化酵母残さとして得られた酵母細胞壁画分を、その固形分が5%重量になるように0.5N塩酸に懸濁して、80℃、20分間酸処理した後、4500rpm、15分の条件で遠心分離し、可溶化分を除去して得られた残さを酸処理酵母細胞壁画分とした。次に、この酸処理酵母細胞壁画分の固形分が7重量%となるように、また酸素バリア性改良剤としてのトレハロースが酸処理酵母細胞壁画分の固形分の25重量%となるように、水に分散させコーティング液を調製した。次に、あらかじめ作製しておいた前記錠剤に、このコーティング液をドリアコーター(株式会社パウレック製)を用いて、錠剤:コーティング剤の重量比が、それぞれ80:20になるまでスプレーコーティングを行ったところ、良好なコーティング錠剤が得られた。
【0030】
実施例4(酸素透過試験)
実施例1で自己消化酵母残さとして得られた酵母細胞壁画分を、その固形分が5重量%になるように0.5N塩酸に懸濁して、80℃、20分間酸処理した後、4500rpm、15分の条件で遠心分離し、可溶化分を除去した残さからなる酸処理酵母細胞壁画分を得た。この酸処理酵母細胞壁画分の収率は41.4%、またその固形分は9.8重量%であった。かかる酸処理酵母細胞壁画分の固形分が8.5重量%溶液に、各種酸素バリア性改良剤を酸処理酵母細胞壁画分の固形分の10、25、50、100重量%となるように水に分散させ均一化した液を調製した後、この液を酸処理固形分で1gになるように11cm×11cmのプラスチックシャーレに入れて40℃で24hr乾燥させて、さらに3日間23℃、RH50%下に保存したものを、酸素透過試験用フィルムとして測定に使用した。酸素透過試験は、JIS K7126B法に準拠して行った。試験装置は、モコン(MOCON:Modern Controls社)製のOX−TRAN 10/50を用い、測定条件は温度23℃、相対湿度60%、試験面積50cm2、酸素濃度100%で行った。結果を表1に示す。また対照としてHPMC、プルラン、吸湿性の高い物質を添加した場合のデータを表2に示す。表1から、酸処理酵母細胞壁画分に酸素バリア性改良剤を添加すると、本発明のコーティング剤、すなわちそれを用いて形成した酸素透過試験用フィルムの相対湿度60%、23℃における酸素透過係数(cm3・mm/m2・atm・24hr)が0.1未満であるコーティング剤が得られることが分かる。
【0031】
【表1】
Figure 0004027611
【0032】
【表2】
Figure 0004027611
【0033】
【発明の効果】
本発明によると、乳化剤等を用いなくとも水に容易に分散し、水100%でもコーティングが可能で、また少量の溶媒を混ぜて使用することもでき、アラビアガムなどのガム類、シェラックなどの樹脂類、ツェインやオイドラギットなどと比べて粘性の割に仕上がりにべとつきがなく、コーティング後の粒子同士の付着がなく、直接手に触れても無害で且つ可食性なので安全性も高いコーティング剤や、さらにコーティング量に応じて、また酸処理条件に応じて溶出時間を制御できる機能を有する腸溶性コーティング剤としても有用なコーティング剤や、これらコーティング剤を用いたコーティング処理物や、前記コーティング剤から形成される、高湿度条件下においても酸素透過係数が極めて低いフィルムや、該フィルムからなるパッケージ材や、該パッケージ材を用いて包装した包装品を提供することができる。特に、上記パッケージ材は、高湿度下(RH60%、温度23℃)においても優れた酸素バリア性を有する等、ガス透過率や透湿度が極めて低い上に、誤って食しても安全な可食性フィルムであり、また環境に優しい生分解性を備えていることから、実用的かつ汎用性のあるパッケージフィルムとして有用であり、食品、医薬品、飼料、農業など幅広い分野に適用することができる。

Claims (8)

  1. 酵素処理した酵母から可溶性菌体内成分を除去した菌体残さからなる酵母細胞壁画分に
    可食性の酸素バリア性改良剤として、グルコース、マンノース、マルトース、トレハロース、フルクトース、ラフィノース、アラビノース、ニゲロオリゴ糖、ラクト−ス、D−グルコノ−1.5−ラクトン、塩酸アルギニン、硫酸第一鉄、リン酸二水素ナトリウム、マンニトール、パラチニット、ビタミンCから選ばれる1種若しくは2種以上の化合物を添加したコーティング剤であって、該コーティング剤を用いて酸素透過試験用フィルムを形成したとき、該フィルムの相対湿度60%、23℃における酸素透過係数(cm3・mm/m2・atm・24hr)が0.1未満であることを特徴とするコーティング剤。
  2. 酵素処理した酵母から可溶性菌体内成分を除去した菌体残さを酸性水溶液で処理してさらに可溶化分を除去した残さからなる酸処理酵母細胞壁画分に、可食性の酸素バリア性改良剤として、グルコース、マンノース、マルトース、トレハロース、フルクトース、ラフィノース、アラビノース、ニゲロオリゴ糖、ラクト−ス、D−グルコノ−1.5−ラクトン、塩酸アルギニン、硫酸第一鉄、リン酸二水素ナトリウム、マンニトール、パラチニット、ビタミンCから選ばれる1種若しくは2種以上の化合物を添加したコーティング剤であって、該コーティング剤を用いて酸素透過試験用フィルムを形成したとき、該フィルムの相対湿度60%、23℃における酸素透過係数(cm3・mm/m2・atm・24hr)が0.1未満であることを特徴とするコーティング剤。
  3. 請求項1又は2記載のコーティング剤を用いてコーティング処理が施されたコーティング処理物。
  4. コーティング処理物が、微粒子、顆粒若しくは錠剤などの造粒物であることを特徴とする請求項3記載のコーティング処理物。
  5. コーティング処理物が、食品、食品素材、医薬製剤、酵素、微生物、種子、農薬、肥料、香料又は顔料であることを特徴とする請求項3又は4記載のコーティング処理物。
  6. 請求項1又は2記載のコーティング剤から形成されるフィルム。
  7. 請求項6記載のフィルムからなることを特徴とするパッケージ材。
  8. 請求項7記載のパッケージ材を用いて包装されている食品、食品素材、医薬製剤、酵素、微生物、種子、農薬、肥料、香料又は顔料からなることを特徴とする包装品。
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