JP4027515B2 - 部品実装プログラム作成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品実装装置によって電子部品をプリント基板に実装するプログラムを作成する部品実装プログラム作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、装置内に搬入されるプリント回路基板(以下、単に基板という)の上方の作業空間を前後左右に自在に移動する作業塔に、上下に移動自在な作業ヘッドを備えて、この作業ヘッドにより電子部品(以下、単に部品という)を基板に搭載する部品実装装置がある。
【0003】
図9(a) は、そのような部品実装装置の外観斜視図であり、基台より上方を透視的に示している。また、同図(b) はその基台上に直接配置される諸装置を示す平面図であり、それらの上方に配置される同図(a) に示す各部の構成を取り除いて示している。
【0004】
同図(a),(b) に示す部品実装装置は、回りを下保護カバー1に囲まれ、上方を上保護カバー2に覆われた基台3を備え、基台3の内部及び上部には各種の装置が配設されている。基台3の内部には、各部を制御する中央制御部やライン前段の装置から搬入されてくる基板を下から支持する支持プレート装置4等を備えている。上保護カバー2の前面には液晶ディスプレイとタッチパネル等からなる入力装置が配設されており外部操作により各種の指示を入力することができる。
【0005】
基台3の上には、中央に、固定と可動の1対の平行する基板案内レール5a及び5bが基板の搬送方向(X軸方向、図の右から左方向)に水平に延在して配設される。これらの基板案内レール5a及び5bの下部に接して図では定かに見えないがループ状の複数のコンベアベルトが走行可能に配設される。コンベアベルトは、それぞれ数ミリ幅のベルト脇部を基板案内レール5a又は5bの下から基板搬送路に覗かせて、ベルト駆動モータにより駆動され、基板搬送方向に走行し、基板の裏面両側を下から支持しながら基板を搬送する。上記の支持プレート装置4は基板案内レール5aと5b間の基板搬送路内に配置されており、上記搬送路内に搬入されてくる基板を下から上昇して支持すると共に、位置決めピンを基板の位置決め孔に差し込んで基板を位置決めする。
【0006】
上記1対の基板案内レール5a及び5bを跨いで、基板搬送方向(X軸方向)と直角の方向(Y軸方向)に平行に延在する左右一対の固定レール(Y軸レール)6a及び6bが配設されている。これらY軸レール6a及び6bに長尺の移動レール(X軸レール)7が滑動自在に係合し、このX軸レール7に、作業塔8が摺動自在に懸架されている。作業塔8には複数(通常、2乃至7)の作業ヘッドが例えばシリンダ装置等により上下に移動自在に配設されている。
【0007】
中央制御部からの指示により不図示のX軸方向駆動モータが正逆両方向に回転して駆動伝達系を介して作業塔8を駆動することにより、作業塔8がX軸方向に自在に摺動する。また、不図示のY軸方向駆動モータが正逆両方向に回転して駆動伝達系を介してX軸レール7を駆動することにより、X軸レール7がY軸方向に自在に摺動する。これにより、作業ヘッドは上下、左右、及び前後に自在に移動する。 基台3上には前部に部品リール台9a及び後部に部品リール台9bが配設される。基台3の部品リール台9aと固定基板案内レール5aとの間に3個の部品認識用カメラ11及びノズル交換器12が配設され、後部の部品リール台9bと移動基板案内レール5bとの間にも3個の部品認識用カメラ13が配設される。
【0008】
上記の部品リール台9a及び9bには基板に搭載すべき複数種類の部品毎に対応する部品供給リールが着脱自在に予め装着される。部品供給リールは多数の部品を2枚のテープ状部材でサンドイッチ状に挟んで収納した部品テープを巻着し、そのテープを先端部の供給部から順次繰り出して、部品を1個ごとに作業ヘッドに供給する。
【0009】
また、上記のノズル交換器12には、複数の(図では6個示している)吸着ノズルが収容されている。吸着ノズルは吸着する部品の大きさに対応して夫々ノズル先端の大きさや構造の異なるものが用意されている。作業塔8の作業ヘッドは、先ず基板に搭載すべき部品に対応する吸着ノズルをノズル交換器12から選択して装着(又はそれまでのものと交換して装着)し、その吸着ノズルにより部品供給リールから所望の部品を吸着し、基板上の搭載位置へ移動する。
【0010】
部品認識用カメラ11(又は13)は、上記作業ヘッドの移動途上に待機し、吸着ノズルが吸着している部品を下方から撮像して保持位置偏差を検出する。中央制御部は、検出された位置偏差に基づいて作業ヘッドの移動量及び回転量を補正して基板上の所定の位置に部品を搭載する。
【0011】
このように部品実装装置を稼動させて基板に部品を自動的に搭載(実装)するには予め部品実装装置に部品実装処理用のプログラムを組み込まなければならない。これには、少なくとも実装される部品名、実装される基板上の位置座標、実装される部品の基板上における向き、部品を作業ヘッドに供給する部品供給形式、部品を作業ヘッドで(吸着ノズル等で)取り上げた際の認識方法等を指定するデータが実装処理される基板毎に対応して必要であり、これらのデータをパラメータとして含むプログラムを予め作成して、部品実装装置に記憶させなければならない。
【0012】
この場合、部品名(部品の規格名称)、実装位置座標(X・Y座標)、及び実装向き(角度)等のデータからなるCADデータが、外注元(発注会社)から基板のアッシー(ASSY=Assembly:組立、組立品)を外注先(受注会社)に発注する際に、基板と部品の支給と同時に引き渡される。
【0013】
これに対して作業ヘッドへの部品供給形式や部品供給装置から取り上げた部品の認識方法等の搭載データは、実際に部品実装装置を備えて基板に部品を実装して基板アッシーを完成させる作業を行う受注会社側に係る問題であるので、受注会社側において、このような搭載データについては、社内で取り扱うあらゆる部品を対象に部品テーブルとして保有している。そして、この部品テーブルには個々の部品に対応して社内専用のコードが付与されている。
【0014】
実際に部品実装プログラムにパラメータとして組み込む搭載データとしては、上記発注会社から受注会社に渡されるCADデータと、受注会社側の部品テーブルに予め用意されている部品供給形式や部品認識方法の他に、搭載総個数、搭載方法等のデータも必要とされる。
【0015】
これらのデータは、搭載部品表として纏められるが、この搭載部品表の作成は受注会社側において手作業で行われる。先ず発注会社から渡されたデータから、部品名が抽出され、この部品名に対応する社内専用のコードが探し出される。探し出されたコードはその部品名と共に、搭載部品表の書式の所定の欄に書き込まれる。続いて、そのコードに対応する搭載データが部品テーブルから上記書式中の所定の欄に転記される。また、基板によって異なるデータは発注会社から渡されたデータや基板設計データ等から抽出されて同じく上記書式中の所定の欄に記入される。
【0016】
この作業は、書式が書き込まれた用紙上に上記のデータを書き込んで作成するか又は表示画面に書式を表示して上記のデータをキー入力して作成するか、いずれかの方法で行われる。このように、部品名と搭載データの対応付けは、部品実装プログラムを作成する毎にオペレータが行わなければならない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の基板アッシーの仕事として、複数の発注会社から複数種類の基板アッシーが発注される。このとき発注会社の座標データの中で取り扱われる部品名は、受注会社としては同一の部品であっても、その座標データを作成した発注会社や系列によって様々である。場合によっては、同一規格の部品であっても会社によっては異なる部品名が使用されている場合すらある。
【0018】
また、部品には様々は形状のものがあって、旧来からあるチップの両側にリード端子の出ているもの、チップの四方にリード端子のでているもの、また、近年多くなっているチップの底面に多数のバンプ端子が配置されているもの、そして、特殊な用途に提供される異形部品等がある。
【0019】
図10(a) は異形部品の一例を示す図であり、同図(b) は基準となる搭載用座標値(部品中央点の座標値)の例を示す図、同図(c) はその基準とは異なる方式の搭載用座標値を有する場合の例を示す図、同図(d) はその場合の搭載位置のずれ(不具合)を示す図である。
【0020】
同図(a) に示す異形部品14は、A社では、同図(b) に示すように、突出部を除く本体の寸法a及びbの中心cを搭載座標としている(これがA社にとって基準となる)。これに対してB社で作成された搭載データでは、同図(c) に示すように、突出部を含めた寸法d及びeの中心fを中心としている。B社の搭載データを用いて、A社の搭載プログラムでこの異形部品の搭載を行うと、同図(d) に示すように「c−f」の位置ずれという不具合が発生する。
【0021】
したがって、この位置ずれを修正しなければならないが、B社の搭載データを直接修正する訳にはいかない。それというのも、例えばB社の設計データと搭載データとの間に誤りがないかどうかを付け合わせて調べる際などに、直接修正が加えられた搭載データを用いたのではチェックの意味をなさなくなる。したがって、B社の搭載データは、あくまでもB社の搭載データとしてそのまま用いる必要がある。
【0022】
一方、搭載の実行には部品の種類、部品のサイズ、搭載の向き、その他の、詳細なデータが必要であり、これらのデータは部品表(部品データテーブル)として予め用意されているが、この部品表のデータを上記の搭載データに基づいて呼び出すには、部品名称・コード対応テーブルが用いられる。
【0023】
図11は、そのような部品名称・コード対応テーブルの例を示す図である。同図に示すように、部品名称・コード対応テーブル15は、部品規格名称欄16と搭載用部品コード欄17を有し、他に例えばシルク名等の参考データを記憶する欄を有している。
【0024】
上述のB社の搭載データから部品表のデータを得るためには、B社の搭載データから部品規格名称、例えば「AAA」を抽出したとき、同図の部品名称・コード対応テーブルから部品規格名称「AAA」に対応する搭載用部品コード「2125R」を抽出し、この搭載用部品コード「2125R」をキーとして、部品表から部品「AAA」の搭載実行に必要なデータを得るようにしている。
【0025】
そして、この部品表は基準形式で記載されたデータであるから、例えばB社の異形部品に対応するデータも基準形式のデータとして処理される。しかし、B社の搭載データは前述したように基準形式のデータとは異なるから、そのまま搭載プログラムを作成したのでは不都合なことになる。
【0026】
したがって、オペレータは、B社の部品を用いる部品搭載ラインが発生する都度、B社の搭載データをデータ形式やデータ単位を統一してプログラム用データに変換した後に、更にB社の搭載データの値そのものを基準データに対応する値に補正して入力する作業を行わなければならなかった。
【0027】
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、搭載データの座標データをプログラム用データに変換する際に異形部品の座標値を基準座標値に自動的に変換する部品実装プログラム作成装置を提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明の部品実装プログラム作成装置は、電子部品実装装置によって電子部品をプリント基板に実装するプログラムを作成する部品実装プログラム作成装置であって、上記電子部品の規格名称と該電子部品の搭載用データのコードとを対応させたテーブルに、基準と異なる方式の搭載用座標値を有する上記電子部品に対してはその搭載用座標値と基準方式の搭載用座標値との偏差データを付与して成る名称コード対応テーブルと、該名称コード対応テーブルを所定の分類毎に仕分けして記憶する複数テーブル記憶手段と、部品実装プログラム作成に際し上記電子部品の規格名称を入力する部品規格名称入力手段と、該部品規格名称入力手段により上記電子部品の規格名称が入力されたとき、該入力された規格名称が上記複数テーブル記憶手段に記憶されている複数の名称コード対応テーブルの中の所定の分類に応じた名称コード対応テーブル中に含まれているか検索し、含まれているときは該規格名称に対応する電子部品の搭載用データのコードを、上記偏差データが付与されているときは該偏差データと共に、上記名称コード対応テーブルから取り出して出力するコード出力手段とを有して構成される。
【0029】
上記所定の分類は、例えば請求項2記載のように、上記電子部品を実装した上記プリント基板の発注元別の分類であるように構成される。また、上記対応テーブルは、例えば請求項3記載のように、上記電子部品の搭載位置を決定するためのXY座標データの偏差値を有するように構成される。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1(a) は、一実施の形態における部品実装プログラム作成装置の構成を示す図であり、同図(b) は、そのシステム構成を示すブロック図である。同図(a) に示すように、部品実装プログラム作成装置20は、例えばパーソナルコンピュータ等からなり、その本体21には接続ケーブルを介してディスプレイ22及びキーボード23が接続され、キーボード23にはポインティングデバイス(マウス)24が接続されている。また、本体21には、部品実装プログラムをローディングするための、又は作成したデータを保管するためのフロッピーディスク(FD)25やコンパクトディスク(CD)26が着脱自在に装着される。
【0031】
この部品実装プログラム作成装置20のシステムは、同図(b) に示すように、CPU(中央演算処理装置)30と、このCPU30にバス31を介して接続されたROM(読み出し専用メモリ)32、RAM(読み書き自在なメモリ)33、HD(ハードディスク)34、I/O制御部35等により構成される。
【0032】
ROM31は、この部品実装プログラム作成装置20の制御プログラムを記憶している。CPU30は、その制御プログラムにより上記各部の動作を制御する。RAM33は、キーボード23から入力されるデータやCPU22による演算中の中間データ等を一時的に記憶する。HD34は、キーボード23から入力された或は外部の記録媒体(FD25、CD26等)から読み込まれた各種のデータ、ファイル、テーブル等を格納しており、CPU30の制御により、それらのデータ、ファイル、テーブル等をRAM33に転送する。
【0033】
I/O制御部35には、上述のディスプレイ22、キーボード23、FD25、CD26等が接続されている。I/O制御部35は、CPU30の制御により、上記接続されている各部の入出力を制御する。ディスプレイ22は、CRT表示装置(LCD表示装置等でもよい)により構成され、入力されたデータを表示し或はCPU30が行った演算結果を表示する。キーボード23は、数字、文字及び各種の指令を入力するための複数の操作キーを備えており、これら操作キーのステータス信号をCPU30に出力する。マウス24は、二次元の移動速度信号を出力してディスプレイ22に表示された画面上の任意の位置を指定する。
【0034】
FD25は上記の各種データ、ファイル、テーブル等を記録し或はそれらのデータ、ファイル、テーブル等をRAM33又はHD34に出力する。CD26には、部品実装プログラムが記録されており、そのプログラムを随時HD34又はRAM33に出力する。尚、この部品実装プログラムはFD25に記録しておくようにしてもよい。
【0035】
CPU30は、上記の各部を制御しながら、キーボード23から入力される開始指示に基づいて、予め記憶されている各テーブルを参照しながら、外部から入力された部品名に対応して、その部品の搭載データのコードを検索し、あれば自動的に搭載部品表に記録する。
【0036】
図2は、上記のRAM33、HD34又はFD25に記憶されている発注会社から受注会社に渡されるテキスト形式の座標データ表(或はCADデータ)のデータ構成例を示す図である。同図に示す座標データ表40は、No.0001からNo.0012・・・まで多数の部品を基板に組み付ける(実装する)場合の例を示している。
【0037】
この座標データ表40は、Xデータ欄41には部品を搭載する基板上のX座標を表わす数値「50.000」、「60.000」・・・が所定の単位(例えばミリメートル、インチ等)で示され、Yデータ欄42には同じく部品を搭載する基板上のY座標を表わす数値「40.000」、「40.000」・・・が所定の単位で示され、角度データ欄43にはその搭載の向きを表わす角度の数値「0.000」、「0.000」・・・が所定の単位で示されている。同図の例で、この角度データ欄43の数値が「0」であるのは、各部品を載置する方向に傾きが無いことを示している。そして、部品規格名称欄44には上記の座標データで示される位置に搭載すべき部品の規格名称(部品名)が「AAA」、「BBB」・・・のように示されている。
【0038】
図3は、RAM33、HD34又はFD25に記憶されている受注会社専用の搭載用部品データテーブルの例を示す図である。同図に示す部品データテーブル50の搭載用部品コード欄51の「1608R」、「2125R」、「CNNCTR−10」等の記述は、部品の種類(部品の規格)に1対1に対応するコードである。部品形状欄52の「Chip−R」等の記述は部品の形状を示す記号であり、「CN」は異形部品である。
【0039】
部品サイズX欄53の「1.600」、「2.000」、「20.200」等の記述は部品のX方向の寸法であり、このデータは、同一部品であっても、本体部のみの寸法で表わすか(図10(b) 参照)、突出部も含めた寸法で表わすか(図10(c) 参照)によって、数値が異なってくる。また、部品サイズY欄54の「0.800」、「1.250」、「10.000」等の記述は部品のY方向の寸法であり、この場合も上記同様に同一部品であっても採寸の方法によって数値が異なってくる。
【0040】
そして、部品厚さ欄55の「0.450」、「0.600」、「1.000」等の記述は部品のZ方向(高さ方向)の寸法である。そして、供給種別欄56の「T08PC」、「08ECS」、「32ECS」等の記述は、部品の供給形式を示している。また、更に多数の欄57が続いている。これらの欄に記述されるデータは、部品に対して一意的に決まっている搭載データが予め記述されている欄、又は発注会社の基板設計データに基づいて内容を後から記述すべく予め設定されている欄である。
【0041】
図4(a),(b) は、上記の異形部品DDDの搭載用中央点の設定例を2例示している。同図(a) はA社において基準とする設定方法に基づくものであり、上下の突出部を除いて本体部のX方向の寸法g及びY方向の寸法hに基づく中央点51を搭載用の中央点(座標位置)としている。これに対して同図(b) は、B社の搭載データ用の設定方法に基づくものであり、上下の突出部を含めたX方向の寸法i及びY方向の寸法jに基づく中央点52を搭載用の中央点(座標位置)としている。
【0042】
上記の場合、突出部はY方向であるから、X方向の寸法についてはg=iであることは容易に判明する。したがって、X方向の中央点は、両者ともに同一であり変化はない。そして、Y方向で、いま、j=14,f=2,h=6,e=6(mm)であるとすると、同図(b) に示すB社の搭載データは同図(a) に示すA社の基準による搭載データに対して、「−2」mmの偏差を有していることになる。また、特には図示しないが、C社では、上方の突出部は含めるが、下方の2個の突出部(足と称する)は含めない設定方法を採用するなど、会社によってさまざまである。
【0043】
このような偏差を、従来はオペレータがその都度入力していたものであるが、本実施の形態においては、A社において一度入力したデータを保存しておきA社の搭載データとの偏差値を対応付けたテーブルを作成しておくようにする。
【0044】
図5は、そのような座標偏差値付きの部品名称・コード対応テーブルの例を示す図である。同図に示す座標偏差値付き部品名称・コード対応テーブル60は、部品規格名称欄61と搭載用部品コード欄62と、更にオフセットX欄63及びオフセットY欄64を備えている。このオフセット欄63又は64には、A社が基準とする採寸方式の異形部品の座標データと異なる採寸方式の座標データに対する基準データとの偏差値が記述される。
【0045】
すなわち同図の部品規格名称「DDD」のオフセットY欄64には、「−2.000」の偏差値が記述されている。これは、図4(a),(b) に示したA社とB社における部品DDDに対する中央点の設定方法の違いによる偏差値である。このように、異形部品の搭載データに、基準に対する偏差がある場合は予めその偏差値を記述した座標偏差値付き部品名称・コード対応テーブル60が搭載データを作成した会社毎にA社において用意しておくようにする。
【0046】
図6は上記の座標偏差値付き部品名称・コード対応テーブル60に基づいて図1(a),(b) に示す部品実装プログラム作成装置20により行われる座標データ変換処理(搭載プログラム作成処理)の処理動作を示すフローチャートである。
【0047】
図7は、その処理によって作成される搭載プログラムの例を示す図である。尚この処理は図1(b) に示すCPU30によって各部を制御しながら行われる。
先ず、図6のフローチャートにおいて、部品規格名称を入力する(ステップS1)。この処理では、例えばB社の搭載データの部品規格名称「AAA」が入力される。次に、この入力に基づいて、図5に示した座標偏差値付き部品名称・コード対応テーブル60が検索される。
【0048】
すなわち、RAM33の所定領域に設定されている計数レジスタiに「1」を初期設定し(ステップS2)、続いて上記座標偏差値付き部品名称・コード対応テーブル60のi行目を読み込む(ステップS3)。最初はi=1であるから、座標偏差値付き部品名称・コード対応テーブル60の1行目が読み込まれる。
【0049】
次に、上記入力した部品規格名称「AAA」と上記読み込んだ座標偏差値付き部品名称・コード対応テーブル60の部品規格名称が一致するか否かを判別する(ステップS4)。上記読み込んだ座標偏差値付き部品名称・コード対応テーブル60の1行目の部品規格名称は「AAA」であるから一致する(S4がY)。そして、この場合は、i行目の搭載用部品コード(最初は1行目の搭載用部品コード「2125R」)を、搭載プログラム用座標データテーブルに記述する(ステップS7)。
【0050】
そして、更に、上記座標偏差値付き部品名称・コード対応テーブル60のi行目(最初は1行目)のオフセットX欄63及びオフセットY欄64のデータに基づいて、そのデータの分だけ、部品規格名称「AAA」の座標値を補正して(ステップS8)、上記入力に対する処理を終了する。
【0051】
これにより、図7に示すように、搭載プログラム用座標データテーブル70の1行目には、入力された部品規格名称「AAA」と、図2に示すB社の搭載データ(搭載座標データ)のX、Y及び角度データが記述される。図5に示す座標偏差値付き部品名称・コード対応テーブル60の1行目の部品規格名称「AAA」のオフセットX欄63及びオフセットY欄64はいずれも「0.000」であるので、補正は無く、図2に示すB社の搭載データがそのまま記述されている。
【0052】
そして、上記のような入力が3回繰り返され、4回目の入力で例えば部品規格名称「DDD」が入力されると、先ずi=1の最初の1行目の読み込みでは、ステップS4において、DDD≠AAAであり、一致しないから(S4がN)、続いて、iが最後の行であるか否かを判別し(ステップS5)、最後の行でなければ(S5がN)、レジスタiを「1」インクリメントして(ステップS6)、上述のステップS3に戻ってステップS3以下を繰り返す。
【0053】
そして、i=3のとき、ステップS4でDDD=DDDとなることにより、一致すると判断し、この場合も、ステップS7及びS8の処理を行うが、この部品規格名称「DDD」の場合は、図5に示すように、オフセットY欄64は「0.000」では無く「−2.000」の偏差データが設定されている。
【0054】
これにより、上記のステップS8では、そのオフセットY欄64のデータ「−2.000」の分だけ図2に示す部品規格名称「DDD」の座標値が補正される。すなわち、図7に示すように、搭載プログラム用座標データテーブル70の4行目(4回目のデータ入力位置)には、入力された部品規格名称「DDD」と、図2に示すB社の搭載データ(搭載座標データ)のX、Y及び角度データが、Yデータの補正を伴って記述される。この補正されたYデータ「38.000」は、図2に示すB社の搭載データの部品規格名称欄44の部品名「DDD」に対応する行番号「0004」のYデータ欄42のデータ「40.000」を、図5に示す座標偏差値付き部品名称・コード対応テーブル60の3行目の部品規格名称「DDD」のオフセットY欄64の偏差データ「−2.000」で補正したものである。
【0055】
このように、本発明によれば、従来、その都度オペレータによって手作業で変換入力されていた、基準の採寸方式とは異なる方式によって設定されていた異形部品の座標データが、各社毎に予め設定される座標偏差値付き部品名称・コード対応テーブル60によって自動的に座標変換されて搭載プログラムが作成されるようになる。
【0056】
図8は、上記の処理を分かりやすく模式的に示す図である。同図に示すように、座標データは、A社(自社)のCADから設計データとして出力されるものでも、B社(他社)の部品搭載データでも、C社の表計算ソフトやワープロで作成されたものでもよく、少なくとも搭載座標と部品規格名及びシルク番号が記述されていればよい。
【0057】
上述したように、本発明の部品実装プログラム作成装置20は、各社毎に座標偏差値付き部品名称・コード対応テーブル60を有するので、汎用的なデータ変換機能を持っている。
【0058】
これにより、図8に示すように複数のCADデータ等のの変換が必要な場合や、急にフォーマットの異なるデータで座標データを取得したときでも、わざわざ部品メーカーに搭載データ作成の依頼を出したりせずに済み、無用な料金も無駄な時間も発生しない。
【0059】
また、部品規格名から、部品マスターコードと搭載座標の補正量を自動的に結び付けるデータベースを複数持っていて、2度目からは詳細な設定をおこなう必要がなくなる。このように、変換先毎にデータベースを持っているのは、複数の取引先から受注しているような場合や、図4に示すように、CADメーカーや他社の搭載データ毎に部品中央点データが異なる場合に、作業能率を上げる力を発揮する。
【0060】
これにより、製造基板の新機種の立ち上げで生じる新しい部品(平均して2点〜3点)を除いては、上述の座標データ変換処理を行うだけでそのままプログラム作成に移行でき、熟練者でなくとも容易に流れ工程に入る前の段取りを済ませることが可能となる。
【0061】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、各社毎の搭載座標データと基準座標データとの偏差を予め部品規格名称・コード対応表に記述しておくので、この部品規格名称・コード対応表に付記された偏差値によって自動的に変換座標データを補正することができ、これにより、オペレータが各社の座標データ発生の都度手作業で補正値を入力する必要がなくなり、したがって、基板製造工程の作業効率の向上に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a) は一実施の形態における部品実装プログラム作成装置の構成を示す図、(b) はそのシステム構成を示すブロック図である。
【図2】RAM、HD又はFDに記憶されている発注会社から受注会社に渡された座標データのデータ構成を示す図である。
【図3】RAM、HD又はFDに記憶されている受注会社専用の部品データテーブルの例を示す図である。
【図4】 (a),(b) は異形部品DDDの搭載用中央点の設定例を2例示す図である。
【図5】本発明の座標偏差値付き部品名称・コード対応テーブルの例を示す図である。
【図6】一実施の形態における部品実装プログラム作成装置による座標データの変換処理の動作を示すフローチャートである。
【図7】図6に示す処理によって作成される搭載プログラムの例を示す図である。
【図8】本発明の処理を分かりやすく模式的に示す図である。
【図9】 (a) は部品実装装置の基台上方を透視的に示した外観斜視図、(b) はその基台上に直接配置される諸装置を示す平面図である。
【図10】 (a) は異形部品の一例を示す図であり、同図(b) は基準となる搭載用座標値の例を示す図、同図(c) は基準とは異なる方式の搭載用座標値を有する場合の例を示す図、同図(d) はその場合の搭載位置のずれ(不具合)を示す図である。
【図11】従来の部品名称・コード対応テーブルの例を示す図である。
【符号の説明】
1 下保護カバー
2 上保護カバー
3 基台
4 支持プレート装置
5a、5b 基板案内レール
6a、6b 固定レール(Y軸レール)
7 移動レール(X軸レール)
8 作業塔
9a、9b 部品リール台
11、13 部品認識用カメラ
12 ノズル交換器
14 異形部品
20 部品実装プログラム作成装置
21 本体
22 ディスプレイ
23 キーボード
24 ポインティングデバイス(マウス)
25 フロッピーディスク(FD)
26 コンパクトディスク(CD)
30 CPU(中央演算処理装置)
31 バス
32 ROM(読み出し専用メモリ)
33 RAM(読み書き自在なメモリ)
34 HD(ハードディスク)
35 I/O制御部
40 座標データ表
50 部品データテーブル
51、52 異形部品の中央点
60 座標偏差値付き部品名称・コード対応テーブル
70 搭載プログラム用座標データテーブル

Claims (3)

  1. 電子部品実装装置によって電子部品をプリント基板に実装するプログラムを作成する部品実装プログラム作成装置において、
    前記電子部品の規格名称と該電子部品の搭載用データのコードとを対応させたテーブルであり、該テーブルのデータの中で、前記規格名称が同一でありながら該規格名称の電子部品の基準とされる電子部品製作会社の搭載用座標値とは異なる搭載用座標値を有する前記電子部品製作会社とは異なる電子部品製作会社の前記電子部品のデータに対しては、当該搭載用座標値と基準の前記搭載用座標値との偏差データを付与して成る名称コード対応テーブルと、
    該名称コード対応テーブルを所定の分類毎に仕分けして記憶する複数テーブル記憶手段と、
    部品実装プログラム作成に際し前記電子部品の規格名称を入力する部品規格名称入力手段と、
    該部品規格名称入力手段により前記電子部品の規格名称が入力されたとき、該入力された規格名称が前記複数テーブル記憶手段に記憶されている複数の名称コード対応テーブルの中の所定の分類に応じた名称コード対応テーブル中に含まれているか検索し、含まれているときは該規格名称に対応する電子部品の搭載用データのコードを、前記偏差データが付与されているときは該偏差データと共に、前記名称コード対応テーブルから取り出して出力するコード出力手段と、
    を有することを特徴とする部品実装プログラム作成装置。
  2. 前記所定の分類は、前記電子部品を実装した前記プリント基板の発注元別の分類であることを特徴とする請求項1記載の部品実装プログラム作成装置。
  3. 前記対応テーブルは、前記電子部品の搭載位置を決定するためのXY座標データの偏差値を有することを特徴とする請求項1又は2記載の部品実装プログラム作成装置。
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