JP4026599B2 - 車両用画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、実風景と重畳されて見えるように画像を表示することによって、運転者に情報を伝達する車両用画像表示技術に関する。
従来から、車両の運転者に対し、様々な施設についての情報を提供するシステムが存在する。
特に、近年、交通網が発達し、運転者が広範囲を自由に移動するようになるにつれて、複雑かつ変化する道路状況を運転者が常に把握することが困難になり、自動車等の車両で目的地に移動する際の誘導情報を提供するナビゲーションシステムが知られており、現実に普及している。
そして、そのようなナビゲーションシステムの進化した形態として、フロントウィンドウ付近に、実風景と重なるように画像を表示するシステムが開発されている。例えば、特許文献1では、カメラで実風景を撮影し、実風景中の構造物に重畳するように、その構造物の属性情報を表す画像を表示する装置が開示されている。
特開平11−065431号公報
しかしながら、上述したようなシステムでは、視野内に存在する施設について、施設に関連する画像を表示する場合に、ワイパーの払拭範囲を考慮したものはなかった。例えば、降雨等によって車両のウィンドウを払拭するワイパーを作動させた場合、運転者が実風景を明瞭に視認できるのは当該払拭範囲内に限られ、ワイパーの払拭範囲外については水滴等の付着によって実風景が見えにくくなる。この場合に、施設関連画像の表示形態を変えなければ、運転者が違和感を感じる可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、降雨等によりウィンドウ越しに施設が見えにくくなっている場合であっても、安全かつ好適に施設に関する情報を提供することができ、利便性を向上させることができる車両用画像表示装置提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る車両用画像表示装置にあっては、車両の前方に存在する施設に関する情報を提供するため、前記車両の運転者からウィンドウ越しに視認可能な実風景と重畳されて見えるように、前記施設に関する施設関連画像を表示する車両用画像表示装置であって、前記車両のウィンドウを払拭するワイパーの作動を検知する検知手段と、前記検知手段によってワイパーの作動が検知された場合に、ワイパーの払拭範囲外に表示される施設関連画像については、当該施設の外観を簡易表示したアイコンを用いて表示する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る他の車両用画像表示装置にあっては、車両の前方に存在する施設に関する情報を提供するため、前記車両の運転者からウィンドウ越しに視認可能な実風景と重畳されて見えるように、前記施設に関する施設関連画像を表示する車両用画像表示装置であって、前記車両のウィンドウを払拭するワイパーの作動を検知する検知手段と、前記検知手段によってワイパーの作動が検知された場合に、前記ワイパーの払拭範囲外に視認される施設については、該施設の特徴に関する情報を表示する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る更に他の車両用画像表示装置にあっては、車両の前方に存在する施設に関する情報を提供するため、前記車両の運転者からウィンドウ越しに視認可能な実風景と重畳されて見えるように、前記施設に関する施設関連画像を表示する車両用画像表示装置であって、前記車両のウィンドウを払拭するワイパーの作動を検知する検知手段と、前記検知手段によってワイパーの作動が検知された場合に、前記ワイパーの払拭範囲外において、施設関連画像の表示禁止、又は縮小表示を行なう表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
視認可能な前記施設を指標として前記車両を案内する車両案内手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記車両案内手段によって前記車両の案内の指標とされた施設については、前記施設関連画像の前記表示規制を行なわないことを特徴とする。
表示規制を行う所望の施設の種類を選択する選択手段をさらに備え、
前記表示制御手段が、前記選択手段によって選択された種類の施設について前記施設関連画像の表示禁止、又は縮小表示を行なうことを特徴とする。
前記表示制御手段が、前記車両から視認される施設のうち、該車両からの距離が所定距離内の施設、又は該施設自身の大きさが所定以上の施設については、前記施設関連画像の前記表示規制を行なわないことを特徴とする。
前記表示規制手段が、前記ワイパーの払拭範囲外に位置し、該払拭範囲から所定範囲内に表示される施設関連画像については、前記表示規制を行なわないことを特徴とする。
本発明によれば、作動が検知されたワイパーの払拭範囲内外で施設関連画像の表示形態を変更して実風景と重畳して見えるようにするので、運転者は、運転中、少ない視線移動で施設の情報を取得することができ、安全性の向上を図ることができる。例えば、降雨等によりウィンドウ越しに施設が見えにくくなっている場合であっても、施設関連画像の表示形態を変更するので、安全かつ好適に施設に関する情報を提供することができ、利便性を向上させることが可能となる。
また、本発明によれば、降雨等によって見え難くなっているワイパーの払拭範囲外に、補助情報として当該車両周辺の道路の展開状態や地形状態を含む周辺に関する情報をさらに表示することによって、運転者が迷うことなく表示された施設関連画像や周辺に関する補助情報に基づいて施設を認識することが可能となる。
さらに、本発明によれば、降雨等によって見え難くなっているワイパーの払拭範囲外で視認される施設関連画像を、当該施設の外観等を簡易表示した図形であるアイコン(オブジェクト)を用いて表示することで、運転者が表示された施設の位置と当該施設が何であるかを素早く確実に認識することが可能となる。
さらにまた、本発明によれば、降雨等によって見え難くなっているワイパーの払拭範囲外で視認される施設について、当該施設の外観等の特徴を説明した情報を施設関連画像に加えて表示することで、運転者が表示された施設の位置と当該施設が何であるかをより素早く確実に認識することが可能となる。
さらにまた、本発明によれば、ワイパーによって降雨等を払拭させる範囲については施設関連画像の表示しないで、その表示位置を変えて当該ワイパーの払拭範囲外に表示することにより、車両操縦中の運転者の安全性を低下させることなく、必要な情報の欠落をなくすことが可能となる。
さらにまた、本発明によれば、ワイパー作動時のワイパーの払拭範囲外については施設が見え難いことから、その施設に関する施設関連画像を表示することで、運転者が見え難い施設を無理に見ようとして運転がおろそかになることを未然に防ぐことができる。
さらにまた、本発明によれば、重要な施設である最終目的地や利用者等が設定した所定の登録地或いは中継地等に関する施設関連画像については、上述した非表示等の表示規制がされることを防ぐことができるので、運転者はそれらの位置を見失うことを防ぐことが可能となる。
さらにまた、本発明によれば、表示規制を行う施設のカテゴリ(種類)をユーザが事前に選択しておくことによって、選択された施設に関する施設関連画像のみを表示規制するようにすることが可能となる。
さらにまた、本発明によれば、車両位置から一定距離内の比較的近くに位置するある程度以上の大きさの施設については運転者から十分視認可能であるため、表示規制を行わないようにすることが可能である。
さらにまた、本発明によれば、ワイパーの払拭範囲から所定範囲内に施設関連画像が表示される施設は、運転者が少し視点をずらせばその施設はワイパー払拭範囲内に入ってくるので、運転操作がおろそかになることを抑えつつ、施設関連画像という運転者にとって有益な情報を確実に提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る情報提供システムについて説明する。尚、以下で説明する実施形態では、システムを構成するそれぞれの要素に所定の役割・機能を割り当てて説明するが、これらの機能のうちのいくつかは、いずれの要素に持たせてもシステムとして十分な作用効果を果たすものであり、本実施形態に限定されるものではない。すなわち、それらは今後の各要素の技術的進歩やインフラ整備の充実に対応して、各機能をいずれの要素に搭載するかは変わるものであり、本発明の新規な技術思想は、これらの変更、追加、修飾を含むものである。
<情報提供システムの構成例>
図1は、本発明の一実施形態に係る情報提供システムの構成を示す概略図である。図1に示す情報提供システムにおいて、10は、自動車等の車両10bに搭載され、車両10bの運転者10aが視認するウィンドウ越しの実風景に重畳して運転者10aが設定した目的地や登録地等の施設に関する属性情報である施設関連画像を表示することが可能な情報提供装置である。尚、上記施設の施設関連画像は、上記運転者10aではなく、フロントガラス等のウィンドウ越しに助手席等の他の搭乗者が視認する実風景に重畳して表示するようにしてもよい。また、これらを切り替えて表示する機能を搭載しても良い。以下では、情報提供装置10は、車両10bの運転者10aが視認するウィンドウ越しの実風景に重畳して施設関連画像を表示するものとして説明する。
30は、ネットワーク20を介して車両10bに搭載された情報提供装置10に接続し、各種データベースを保持して情報提供装置10に対して様々なデータを提供可能な情報提供センターである。尚、情報提供センター30を使用しないで、車両10bに全てのデータベースを搭載する、或いは車両10bに搭載されたデータベースの範囲内で本情報提供システムを構築することも可能である。また、普段は、車両10bに搭載されたデータベースに格納されているデータを用いて誘導情報の提供を受け、新たなデータ等が情報提供センター30のデータベースに登録された場合に、或いは利用者が指定した所定のタイミング等で、情報提供センター30から新たな情報を車両10bのデータベースにダウンロードするようにしてもよい。
<情報提供システムのブロック構成例>
図2は、本発明の一実施形態に係る情報提供システムの細部構成を示すブロック図である。
車両10bに搭載された情報提供装置10は、演算制御用のCPUや固定値を記憶するためのROM及び一時記憶するためのRAMとを備える装置CPU11と、装置CPU11により制御される、GPSにより車両10bの現在地を測定する測位装置12、ナビゲーション用或いは設定された誘導先等の施設を検索するためのデータや当該施設の属性情報である施設関連画像や施設の外観画像等を格納するデータベース13、運転者10aの指示を受けるマイク14、情報提供装置10を操作するための操作スイッチ15、ナビゲーション用地図や指示メニュー等を表示するディスプレイ16、音声を出力して運転者10aに指示・警告等を伝えるスピーカ17、ネットワーク20を介して情報提供センター30との通信を行うための通信インタフェース18を備える。
また、情報提供装置10では、利用者が操作スイッチ15を用いて誘導先等の施設を設定するが、データベース13に格納されている施設関連画像としては、指定された施設の名称及び当該施設の紹介等の文字情報や、当該施設等の外観画像や特徴等を含む情報がある。尚、情報提供装置10が、上記データベース13を備えていない場合には、操作スイッチ15で設定された施設及び測位装置12で測位された現在地を通信インタフェース18からネットワーク20を介して情報提供センター30に対して送信して、情報提供センター30で演算させることとなる。
このとき、情報提供センター30では、固有のデータベース32に記憶された各種データに基づいてセンターCPUを用いて演算が行われ、その結果が通信インタフェース33とネットワーク20を介して情報提供装置10に送信されることとなる。
また、情報提供装置10は、車両10bのフロントガラス等のウィンドウ越しに重畳した画像を投影する画像表示装置22、車両10bのフロントガラスを払拭するワイパーの作動の有無を検出したり、情報提供装置22が表示しようとする施設関連画像がワイパーの払拭範囲内であるか否か等を判定するための判定装置21、及び判定装置21の判定結果に基づいて、ワイパーによる降雨等の払拭範囲の内外に表示される上記施設関連画像の表示形態を変更する変更装置23を備えている。さらに、情報提供装置10は、変更装置23で変更された施設関連画像を一時記憶するメモリ19を備えている。
情報提供センター30は、演算制御用のCPU、固定値を記憶するROM及び一時記憶のRAMとを備えるセンターCPU31と、センターCPU31により制御される、位置情報抽出用又は位置情報検索用のデータを格納するデータベース32及びネットワーク20を介して情報提供装置10と通信するための通信インタフェース33を備える。尚、本実施形態では画像表示装置22として備えられることとなる、自動車等の車両のフロントガラス等を用いたヘッドアップディスプレイ装置を用いた誘導先の属性情報(施設関連画像)の表示手順の詳細については、上記特許文献1や特開平8−83397号公報に説明されているためここでは省略する。
尚、本実施形態では、車両10bに搭載された情報提供装置10単体での情報提供処理を行うことが可能であるとして、データベース13には、通常のナビゲーション機能を果たすために必要なデータ、例えば、地図データ、道路データ、施設関連データ等が格納されており、ディスプレイ16を用いて経路情報等の誘導情報の表示が可能である。そこで、以下では、車両10bの情報提供装置10単体で、本発明に係る情報提供システムを実現する場合の情報提供動作例について説明する。
<情報提供システムの動作例>
図3は、情報提供装置10を用いて行われる情報提供処理の動作手順を説明するためのフローチャートである。
まず、本情報提供システムの情報提供装置10が起動されると、まず、測位装置12によって車両10bの現在地に関する位置情報が取得され、装置CPU11に渡される。そして、装置CPU11は、データベース13に格納されている地図データから、現在地付近の地図データを読み出す(ステップS11)。尚、この現在地を検出し、現在地付近の地図データを読み出す処理は、情報提供装置10が起動している間は絶えず行われている。
次いで、装置CPU11は、利用者(或いは運転者10a)が操作スイッチ15を用いて設定された車両10bを運転してこれから向かおうとする誘導先やその他各種施設の位置情報を、データベース13に格納されている地図データを用いることによって算出する(ステップS12)。そして、装置CPU11は、現在地周辺に当該施設があるか否かを判定する(ステップS13)。具体的には、当該施設の位置情報がステップS11で読み出された地図データ内に含まれるか否かを判定する(ステップS13)。
その結果、含まれていない場合(No)は本処理を終了し、含まれている場合(Yes)は、さらに装置CPU11は、ステップS11で取得された車両の位置からステップS12で取得された施設の位置が距離的に視認可能であるか否か、すなわち地図ベースで視認可能であるか否かを判定する(ステップS14)。この判定は、例えば現在の車両の位置と施設との直線距離が所定距離内(例えば、人間が目視で視認可能な距離等)であるか否かを比較することによって行うことができる。
その結果、視認可能な距離内ではないと判定された場合(No)は、本処理を終了し、視認可能な距離内であると判定された場合(Yes)、次いで、装置CPU11は、車両10bの判定装置21により、降雨等のために、フロントガラスのワイパーが作動しているかどうかを検出する(ステップS15)。尚、当該検出処理は、単にワイパーが作動しているかどうかを検出すればよく、降雨の状態等を併せて検出しなくてもよい。
その検出結果に基づいて判定装置21によってワイパーが作動していないと判定した場合(ステップS16でNoの場合)は、降雨等がない、又はあってもワイパーを作動させる必要がない状態であると考えられ、運転者10aはフロントガラス等のウィンドウを通して問題なく施設が視認できる状態にあるとして、画像表示装置22は、従来と同様の方法で施設についての施設関連画像をウィンドウ越しに視認される実風景に重畳して表示する(ステップS17)。
図4は、車両のウィンドウ越しに視認される実風景に重畳されるように表示された施設関連画像の様子を示す概要図である。図4において、(a)は通常どおりに施設と施設関連画像が表示された場合の運転者10aがフロントガラス方向を見たときの様子の一例を示す図である。図4(a)に示すように、運転者10aは、フロントガラスを通した実風景とそれに重畳表示された施設の施設関連画像(例えば、「←コンビニABC」、「ホテル××→」等の文字と矢印を含む画像)を視認することができるので、当該施設関連画像の内容に従って運転者10aは当該施設の場所を違和感無く認識することが可能である。
一方、ワイパーが作動中であると判定された場合(ステップS16でYesの場合)、さらに、装置CPU11は、施設関連画像に関して表示規制がされているか否かを判定する(ステップS18)。その結果、表示規制がされている場合(Yes)、画像表示装置22は、当該表示規制の内容に従って、フロントガラス上で作動するワイパーの払拭範囲外に表示されるべき施設関連画像を表示する又は非表示にする(ステップS19)。
ここで、ワイパーの払拭範囲外に表示されるべき施設の施設関連画像の表示規制について説明する。本実施形態では、情報提供装置10の変更装置23が、ワイパーの払拭範囲外に表示される施設関連画像の表示禁止、縮小表示又は表示色の変更等の処理を行って、画像表示装置22による施設関連画像の表示を規制する。このように、ワイパーの払拭範囲外であっても施設関連画像の表示を禁止したり、縮小表示したり、希薄表示等の表示色の変更といった表示規制を行うことにより、車両の搭乗者が、晴天時と同様の表示色等の表示形態でフロントガラス上に表示された、見え難くなった施設関連画像を注視するために運転の注意がそれてしまうという状態の発生を防止することが可能となる。
尚、この際、変更装置23は、施設のうち最終目的地又は所定の登録地等の重要な施設に関しては、その施設関連画像の表示の規制を禁止するようにしてもよい。このようにすることで、重要な施設である最終目的地や利用者等が設定した所定の登録地に関する施設関連画像については障害物が存在する場合であっても非表示等の表示規制がされることを防ぎ、常に一定の状態で表示させることができるので、搭乗者がそれらの位置を見失うことがなくなるという効果が得られる。
また、ステップ18で表示規制がされていない場合(No)、画像表示装置22は、フロントガラス上におけるワイパーの払拭範囲外に表示されるべき施設関連画像を表示する(ステップS20)。
尚、本実施形態では、ワイパーが作動している状態においては、原則としてフロントガラスにおけるワイパーの払拭範囲内には施設関連画像は表示しないようにする。すなわち、情報提供装置10の変更装置23が、判定装置21によってワイパーの払拭範囲内に表示されると判定された施設関連画像の表示形態を、画像表示装置22によって表示されない形態に変更するようにする。このように、ワイパーによって降雨等を払拭させる範囲については施設関連画像の表示をしないようにすることで、自動車等の車両の運転者は、降雨時には、より安全かつ確実にワイパーで払拭されたフロントガラスを介して実風景を視認して車両を操縦等することが可能となる。
例えば、図4において、(b)はワイパー作動時に実風景に重畳して施設関連画像が表示された場合の運転者10aがフロントガラス方向を見たときの様子の一例を示す図である。図4(b)において、ワイパーの払拭範囲40内には、施設関連画像は示されていない。ここで、図4(a)では施設関連画像として、「GS→」と「←コンビニABC」が表示されているが、(b)ではこれらの施設関連画像はワイパーの払拭範囲内に入るため表示されていない。
また、上記変更装置23に、施設の種類に応じて設定された優先順位に基づいて、施設関連画像の表示を規制させるようにしてもよい。このように、各種施設の種類に応じて本情報提供装置において予め設定された、或いは利用者が任意に設定した優先順位に従って、実風景に重畳して表示される施設関連画像の表示を規制することができるので、例えば施設の重要度に応じてその表示形態を変更することが可能となる。
さらに、上記変更装置23に、現在の車両の位置から所定距離内に位置する施設、又は自身の大きさが所定以上の施設の施設関連画像に対しては各種表示規制を行わないようにさせてもよい。このように、車両位置から一定距離内の比較的近くに位置する施設やある程度以上の大きさの施設については運転者から十分に視認可能であるため、表示規制を行う必要がなく、降雨等があっても運転者が施設関連画像とその施設を視認することが可能となる。
さらにまた、上記変更装置23に、判定装置21によりワイパーの払拭範囲外に表示されると判定された施設関連画像のうち、当該ワイパーの払拭範囲から所定範囲内に表示されると判定された施設関連画像については、各種表示規制を行わないようにさせてもよい。このようによれば、ワイパーの払拭範囲から所定範囲内に施設関連画像が表示される施設は、運転者が少し視点をずらせばその施設はワイパー払拭範囲内に入ってくるので、運転操作がおろそかになることを抑えつつ、施設関連画像という運転者にとって有益な情報を確実に提供することができる。
<情報提供システムのその他の動作例>
上述した実施例に代えて、或いは加えて、さらに情報提供装置10が、データベース13やデータベース32内に格納されている地図データから施設周辺の道路や地形に関する情報等の補助情報を取得し、前述したような判定装置21により車両のワイパーが作動していると判定された場合、画像表示装置22は、車両の搭乗者がフロントガラスを通して視認する実風景に重畳するように、ワイパーの払拭範囲を除いた部分に当該補助情報を表示するようにしてもよい。
図5は、車両のフロントガラスを通して視認される実風景に重畳されるように表示される施設関連画像の様子を示す概要図である。図5(a)では、フロントガラス上部のワイパー払拭範囲外に道路情報51、52が表示された場合の運転者10aがフロントガラス方向を見たときの様子の一例が示されている。尚、図5(a)において符号53で示される破線は、実際には表示されないワイパー払拭範囲内の道路情報を示している。
このように、降雨等によって見え難くなっているワイパーの払拭範囲外に、補助情報として施設周辺の道路の展開状態を含む道路情報をさらに表示することによって、運転者が迷うことなく表示された当該施設関連画像や道路情報に基づいて施設を認識することが可能となる。また、道路情報だけではなく、例えば、遠方の山の輪郭や現在地周辺の地形の起伏等の地形情報等を同様に地図データから取得し、実風景に重畳して施設関連画像とともに表示するようにしてもよい。
また、上記変更装置23に、判定装置21によってワイパーの払拭範囲内に表示されると判定された施設関連画像について、当該施設関連画像の表示位置及び表示形態を変更し、画像表示装置22が、ワイパーの払拭範囲外の所定位置に、変更装置23で変更された当該施設関連画像を表示するようにさせてもよい。例えば、当初図4(a)において「←コンビニABC」と表示されていた施設関連画像は、ワイパー作動後の図5(a)においては、ワイパー払拭範囲40外に文字情報「コンビニABC」部分が表示されるような表示形態の施設関連画像に変更されている。このように、ワイパーによって降雨等を払拭させる範囲については施設関連画像の表示をしないのではなく、本来はその範囲に表示されるものであった施設関連画像を表示位置や表示形態を代えて当該ワイパーの払拭範囲外に表示することにより、車両操縦中の安全性を低下させることなく、必要な施設の施設関連画像の欠落をなくすことが可能となる。
さらに、変更装置23が、施設関連画像の表示形態をそれぞれの施設の外観等を簡易表示したアイコンに変更し、画像表示装置22は、車両の運転者がフロントガラスを通して視認する実風景に重畳するように、ワイパー払拭範囲40を除いたフロントガラス上に当該アイコンを表示するようにしてもよい。例えば、図5(b)では、図5(a)において「←〇〇市体育館」という施設関連画像で示されていた施設を、アイコン54で示すような画像をさらに施設関連画像中に含ませて実風景と重畳表示させるようにしてもよい。また、「ホテル××→」や「←ホテル〇〇」で示されていた建物をアイコン55、56を用いてフロントガラス上に重畳表示させるようにしてもよい。
このように、降雨等によって見え難くなっているワイパーの払拭範囲外に表示される施設関連画像を、当該施設の外観等を簡易表示した図形であるアイコンを用いて表示することで、運転者が表示された施設の位置と当該施設が何であるかを素早く確実に認識することが可能となる。
さらにまた、変更装置23が、施設の特徴に関する文字情報を施設関連画像中にさらに含ませるようにしてもよい。すなわち、降雨等によって見え難くなっているワイパーの払拭範囲外で視認される施設について、当該施設の外観等の特徴を説明した文字情報を施設関連画像中にさらに含ませて表示することで、運転者が表示された施設の位置と当該施設が何であるかをより素早く確実に認識することが可能となる。
また、本実施形態に係る情報提供システムでは、前述したように、施設関連画像の一例として、施設の名称又は内容の紹介に関する文字情報と、当該施設の位置を指示するための伸縮可能な矢印等の指示記号とを含む画像を使用した。そのため、文字情報のフォントを変更したり、指示記号の位置や長さを変更して表示することによって好適な状態で当該施設関連画像を運転者が視認し易く表示することが可能となる。
ここで、図6は、情報提供装置10の利用者が誘導先等の施設関連画像を設定する際に用いる設定画面を説明するための図である。図6に示される設定画面はディスプレイ16に表示され、運転者10aその他の利用者は、操作スイッチ15を操作することにより、表示項目を切り替えることが可能である。例えば、利用者は、誘導先の表示項目に関する設定、表示施設に関する設定、対称表示エリアの設定、施設関連画像の表示時間に関する設定等の各種設定を任意に行うことができる。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能をコンピュータで実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムを上記システム内のコンピュータ等が読み出して実行するようにしてもよい。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体には、フレキシブルディスク、CR−ROM、DVD−ROM等の可搬記録媒体、システム又はコンピュータに内蔵されているハードディスク、揮発性メモリ(RAM)等の記憶装置(記録装置)を含む。また、上記プログラムは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介して上記システムやコンピュータ等にダウンロードするようにしてもよい。
そして、上記システムやコンピュータにおいて、読み出されたプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されることとなる。この場合、上記記録媒体等は、前述したフローチャートに対応するプログラムを格納している。
本発明の一実施形態に係る情報提供システムの構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る情報提供システムの細部構成を示すブロック図である。 情報提供装置10を用いて行われる情報提供処理の動作手順を説明するためのフローチャートである。 車両のウィンドウ越しに視認される実風景に重畳されるように表示された施設関連画像の様子を示す概要図である。 車両のフロントガラスを通して視認される実風景に重畳されるように表示される施設関連画像の様子を示す概要図である。 情報提供装置10の利用者が誘導先等の施設関連画像を設定する際に用いる設定画面を説明するための図である。
符号の説明
10 情報提供装置
10a 運転者
10b 車両
11 装置CPU
12 測位装置
13、32 データベース
14 マイク
15 操作スイッチ
16 ディスプレイ
17 スピーカ
18、33 通信インタフェース
19 画像メモリ
20 ネットワーク
21 判定装置
22 画像表示装置
23 変更装置
20 ネットワーク
30 情報提供センター
31 センターCPU

Claims (7)

  1. 車両の前方に存在する施設に関する情報を提供するため、前記車両の運転者からウィンドウ越しに視認可能な実風景と重畳されて見えるように、前記施設に関する施設関連画像を表示する車両用画像表示装置であって、
    前記車両のウィンドウを払拭するワイパーの作動を検知する検知手段と、
    前記検知手段によってワイパーの作動が検知された場合に、ワイパーの払拭範囲外に表示される施設関連画像については、当該施設の外観を簡易表示したアイコンを用いて表示する表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両用画像表示装置。
  2. 車両の前方に存在する施設に関する情報を提供するため、前記車両の運転者からウィンドウ越しに視認可能な実風景と重畳されて見えるように、前記施設に関する施設関連画像を表示する車両用画像表示装置であって、
    前記車両のウィンドウを払拭するワイパーの作動を検知する検知手段と、
    前記検知手段によってワイパーの作動が検知された場合に、前記ワイパーの払拭範囲外に視認される施設については、該施設の特徴に関する情報を表示する表示制御手段と
    を備えることを特徴とする車両用画像表示装置。
  3. 車両の前方に存在する施設に関する情報を提供するため、前記車両の運転者からウィンドウ越しに視認可能な実風景と重畳されて見えるように、前記施設に関する施設関連画像を表示する車両用画像表示装置であって、
    前記車両のウィンドウを払拭するワイパーの作動を検知する検知手段と、
    前記検知手段によってワイパーの作動が検知された場合に、前記ワイパーの払拭範囲外において、施設関連画像の表示規制として表示禁止、又は縮小表示を行なう表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両用画像表示装置。
  4. 視認可能な前記施設を指標として前記車両を案内する車両案内手段をさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記車両案内手段によって前記車両の案内の指標とされた施設については、前記施設関連画像の前記表示規制を行なわないことを特徴とする請求項に記載の車両用画像表示装置。
  5. 表示規制を行う所望の施設の種類を選択する選択手段をさらに備え、
    前記表示制御手段が、前記選択手段によって選択された種類の施設について前記施設関連画像の表示禁止、又は縮小表示を行なうことを特徴とする請求項3又は4に記載の車両用画像表示装置。
  6. 前記表示制御手段が、前記車両から視認される施設のうち、該車両からの距離が所定距離内の施設、又は該施設自身の大きさが所定以上の施設については、前記施設関連画像の前記表示規制を行なわないことを特徴とする請求項に記載の車両用画像表示装置。
  7. 前記表示規制手段が、前記ワイパーの払拭範囲外に位置し、該払拭範囲から所定範囲内に表示される施設関連画像については、前記表示規制を行なわないことを特徴とする請求項に記載の車両用画像表示装置。
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