JP4025376B2 - 数値制御ホーニング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ホーニング加工中に、砥石の径方向調整を行なえるようにした数値制御ホーニング装置に関し、特に、マシニングセンタや中ぐり盤等に、交換可能に装着して使用できるようにした数値制御ホーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種工作物に対する穴あけ加工は、マシニングセンタあるいは中ぐり盤等を用いて中ぐり(穴あけ)を行なった後、ホーニング盤を用いて穴の円筒内面に対する仕上げ加工を行なっている。この場合におけるホーニング加工は、加工径に対応してあらかじめ用意された粗加工用,中仕上加工用及び仕上加工用のホーニング工具を順次交換しながら行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来は、穴あけ加工を行なうには、中ぐり用の工作機械とホーニング加工用の工作機械を別個に用意し、それぞれの工作機械において別々に加工を行なっていた。このため、二種類の工作機械を用意しなければならないとともに、二度の段取り工程を必要としていた。
【0004】
また、ホーニング加工を行なうには、上述したように、加工する穴径に対応した複数の工具を用意しなければならないとともに、加工工程が変わるたびに使用工具を交換する必要があった。
【0005】
このように、従来の穴あけ加工には、設備の効率化及び作業性等の観点からすると大きな改善の余地があった。
さらに、ホーニング時の加工精度は、用意されたホーニング工具によって決まることから、ホーニング砥石に摩耗等があるとその影響を大きく受けて加工精度が低下するとともに、ホーニング砥石の摩耗に対してはなんら対策も講じることができなかった。
【0006】
本発明は上記の事情にかんがみてなされたものであり、工具の径方向制御機能を有する工作機械を利用することによって、一台の工作機械で、しかも一本の中ぐり工具と、他の一本のホーニング工具のみで穴あけに必要な一連の加工を行なえるようにして、設備の効率化及び作業性の効率化を図ることができるようにした数値制御ホーニング装置の提供を目的とする。
また、本発明は、ホーニング工具の径方向の制御を可能とすることによって、一本のホーニング工具で粗,中仕上及び仕上の各加工を行えるようにし、かつまた、ホーニング砥石の摩耗等による寸法誤差を修正しながら高精度の穴加工を行なえるようにした数値制御ホーニング装置の提供を目的とする。
【0007】
なお、工具の径方向制御機能を有する工作機械によって回転工具の径方向切込み制御を行なう装置として、特公昭62−42726号で開示されているものがある。この回転工具の径方向の切込み制御を行なう装置は、主軸に偏心機構を内蔵していないので、主軸の剛性の低下や、主軸の外径を特に増大することがなく、しかも、従来の主軸に偏心機構を内蔵した方式に比べてより大きな径方向の切込みの制御を行なえるといった優れた特徴を有している。
【0008】
しかしながら、上記装置は、主として穴加工に用いる中ぐり用の回転工具を対象としたものであって、ホーニング工具のように、砥石を保持具の円周上に複数個取付けてあるような工具の半径方向への制御を行なうことはできなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の数値制御ホーニング装置は、先端部に中ぐり工具又はホーニングユニットを交換可能に装着して回転する主軸と、この主軸に貫通して設けられた制御軸に、数値制御によって主軸と相対的な回転を与えるホーニングユニット制御機構とを有し、前記ホーニングユニットが、前記制御軸と係合し、前記制御軸とともに回転する前記中ぐり工具と同様の連結軸、この連結軸の先端に形成されたねじとかみ合い連結軸の回転によって軸方向に移動を行なうナット、このナットと連接し軸方向に移動を行なう径方向制御軸、この径方向制御軸の周面に配設され、径方向制御軸の軸方向への移動によってホーニング砥石が径方向に移動するホーニング工具とからなり、前記中ぐり工具又は前記ホーニングユニットを前記主軸に選択的に装着して中ぐり加工又はホーニング加工を行うときに、前記ホーニングユニット制御機構によって前記中ぐり工具又はホーニングユニットの径方向位置制御を同様に行う構成としてある。
【0011】
また、請求項2に記載の数値制御ホーニング装置は、前記主軸及び前記ホーニングユニット制御機構が、各種工具を主軸に交換可能に装着して回転させる工作機械に内蔵されており、前記ホーニングユニットがこの工作機械の主軸に装着されたときに数値制御ホーニング装置を構成するとともに、前記工作機械が工具の交換に先立って前記主軸と制御軸を所定の基準角度位置に停止させる位置検出手段を有する構成としてある。
【0012】
さらに、請求項3に記載の数値制御ホーニング装置は、前記ホーニングユニット制御機構が、前記制御軸を主軸と同期して回転させる制御歯車群と、この制御歯車群の中間に介装した差動歯車と、この差動歯車を介して前記制御軸に所望の回転を付与するサーボモータとからなり、前記ホーニングユニットが、前記工作機械の主軸に装着されたときに前記連結軸の回転を可能とする錠止手段を具備する構成としてある。
【0013】
【作用】
本発明の数値制御ホーニング装置によれば、ホーニングユニット制御機構によって径方向制御軸を軸方向に移動させるとホーニング工具の砥石が径方向に移動する。これにより、ホーニング工具における砥石径の連続的な調整が可能となり、一本のホーニング工具で粗,中仕上及び仕上の各加工を行なえるとともに、ホーニング砥石の摩耗に起因する加工誤差を容易に修正することができる。
【0014】
また、本発明の数値制御ホーニング装置は、ホーニングユニット制御機構として、工具の径方向制御機能を備えた工作機械に内蔵してある制御機構を用いることによって、中ぐり工具等の径方向制御と同様にしてホーニング工具の径方向制御を行なっている。これにより、一台の工作機械で中ぐり加工からホーニング加工までを連続して行なうことができる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の数値制御ホーニング装置を、マシニングセンタにホーニングユニットを取り付けて構成した実施例にもとづいて説明する。
図1はホーニングユニットの断面図を示し、図2及び図3はマシニングセンタ内に組み込まれているホーニングユニットの制御機構と、ホーニングユニットを制御系に連結する機構の構成を示す断面図である。
【0016】
[ホーニングユニットの制御機構]
まず、図2及び図3によってマシニングセンタの内部に組み込まれているホーニングユニットの制御機構の構成について説明する。
主軸頭1には、主軸2が回転自在に支承されており、この主軸2は、図示しない駆動機構によって回転駆動される。これにより、主軸2は加工のための高速回転を行なう。
また、主軸2の貫通孔内には、後述するドローバー23が挿設してあり、さらに、ドローバー23の貫通孔内には、上述する制御軸24が挿設してある。
【0017】
また、主軸2の後端部には歯車3が取り付けてあり、この歯車3は制御歯車箱4に回転自在に軸支されている歯車5をアイドル歯車として歯車6と連接している。歯車6は、差動歯車箱7に回転自在に軸支されている軸8に固定されており、差動歯車箱7内の歯車9と連接している。
【0018】
ここで、制御歯車箱4は、主軸頭1に固定されており、差動歯車箱7は、制御歯車箱4に軸受10及び11によって回転自在に軸支されている。歯車9は、差動歯車箱7に回転自在に軸支されている軸12に取り付けられた歯車13とかみ合っている。
また、この軸12に取り付けられた歯車14は、差動歯車箱7の回転中心と同心である貫通穴に軸受16及び17によって軸支されている軸18に固定されている歯車15にかみ合っている。したがって、歯車14の回転は、軸18を介して差動歯車箱7の外部においてその軸18の上に固定された歯車19に伝達される。
【0019】
さらに、歯車19の回転は、制御歯車箱4に回転自在に軸支された軸20に取り付けられた歯車21をアイドル歯車として歯車22に伝えられる。この歯車22は、スリーブ状に形成してあり、その貫通孔には制御軸24が滑りキー25を介して軸方向にスライドし、かつ歯車22とともに回転するように支持されている。
また、歯車22は、前部が、ドローバー23に固定されているナットピース26に軸受27,28及び29によって回転自在に軸支されており、後部が、制御歯車箱4に、軸受30によって回転自在に軸支されると共に滑りキー31によって軸方向にスライドするように支持されている。
【0020】
一方、制御歯車箱4に取り付けられている制御用サーボモータ40の出力軸にキーによって連結されるとともに、制御歯車箱4に軸受41及び42によって回転自在に軸支されている歯車43は、差動歯車箱7に固定されている歯車44とかみ合っている。したがって、サーボモータ40の回転により差動歯車箱7が回転する。
【0021】
ここで、歯車3,6,9,14,15,19及び22の歯数は、回転主軸2と、制御軸24との間において回転速度比が1:1になっている。
これにより、サーボモータ40が回転しない場合には、回転主軸2と制御軸24とは同期回転し、サーボモータ40が回転する場合には、その回転は歯車43を介して歯車44に伝達され、差動歯車箱7を回転させ、軸8の回転角に差動歯車箱7の回転角、すなわち、軸12の公転角と、歯車9,13,14及び15によって決定される回転角とが重畳された回転角が軸18に出力され、この出力が歯車19及び21を経て歯車22に伝達される。
その結果、送りサーボモータ40によって制御された回転角が、制御軸24と主軸2との間に所望の相対速度で所望の相対回転を生じさせる。
【0022】
[連結機構]
次に、ホーニングユニットを主軸に装着させ、上述したホーニングユニット制御機構と連結させる機構の構成について説明する。
制御軸24の後部は、工具クランプ用シリンダ50のピストン51を貫通し、制御軸の係脱用シリンダ54のピストン54aと連結する軸受53に回転自在に支承されている。
したがって、係脱用シリンダ54のピストン54aを主軸2の先端の側に前進させると、図3に示す、制御軸24の先端に設けた係合用の凹部24aが、主軸2の先端部テーパ穴2a内に装着されているホーニングユニット100(後で詳細に説明する)のプルスタッド101の貫通孔に設けた連結軸102の係合部102aと連結し、係脱用シリンダ54のピストン54aが後退すると両軸24,102の係合部24a,102aの連結が解除される。
このとき、係脱用シリンダ54のピストン54aの前進及び後退のストロークエンドは、それぞれ、シリンダ54の後部に取り付けられた近接スイッチ55及び56によってその係合,離脱の位置を検出し、確認をするようにしてある。
【0023】
また、連結時における制御軸24は、サーボモータ40によって所定の角度位置に位置決めされ、連結部の凹部24aが、ホーニングユニット100の主軸2への装着時に位置決めされている連結軸102の係合凸部102aと同じ位相となるようにされている。このときの角度位置は、回転角度位置検出用近接スイッチ57によって検出される。
【0024】
ホーニングユニット100のクランプ及びアンクランプは、工具クランプ用シリンダ50のピストン51を前進させ、歯車22及びナットピース26を通じドローバ23を主軸2の先端部方向に移動させたときにホーニングユニット100の緊締を解いて押し出す。
一方、ピストン51が後退して歯車22及びナットピース26をフリー状態にすると、ドローバー23が、さらばね58によって主軸2の後端部方向に引かれ、ホーニングユニット100を主軸2に緊締する。
【0025】
上述したホーニングユニット制御機構と連結機構は、中ぐり工具等の径方向切込み制御を行なう場合に用いる径方向制御機構及び連結機構と同様のものである。
【0026】
[ホーニングユニット]
次に、マシニングセンタの主軸2に、図示しない自動工具交換装置などによって着脱自在に装着されるホーニングユニットを、図1によって説明する。
図3に示すように、ホーニングユニット100は、主軸2の回転中心線Sと同心であって、プルスタット101の貫通孔を貫通し、テーパシャンク部103の内部で軸受104に回転自在に支承された連結軸102を有している。この連結軸102の後端には、前記したように主軸2に挿設され制御軸24の先端係合部24aと係合する係合部102aが形成してあり、先部には、キーによって歯車106が固定してある。
【0027】
また、制御軸45のさらに先端には、ねじ105が形成してあり、このねじ105にはナット151がかみ合っている。
ナット151は、テーパシャンク部103と結合するナットボディ152の内部に、滑りキー151aによって連結軸102の軸方向にスライドのみ可能な状態で設けられている。
【0028】
また、ナットボディ152の先端側には、中空状のホーニングバー154が結合してあり、このホーニングバー154の先端にはホルダガイド160が結合してある。
このホルダガイド160も中空状に形成してあり、かつ、その先端には軸線と直交する方向にあり溝状のガイド部160aが形成してある。
【0029】
これらナットボディ152,ホーニングバー154及びホルダガイド160の各貫通孔には、ナット151に固定された第二連結軸153が移動可能に貫通している。この第二連結軸153のホルダガイド160側の端部にはくさび形をした径方向制御軸155が固定してある。
【0030】
砥石ホルダ156は、ホルダガイド160のガイド部160aと同方向に二分割された状態で、径方向制御軸155のくさび面に摺接配置してあり、その首部156aはあり状に形成してあって、あり溝状のガイド部160aにガイドされつつ径方向に移動可能となっている。
また、二分割された砥石ホルダ156は弾性リング157及び158によって、常時、中心方向へ付勢されつつ束ねられており、かつ、それぞれの砥石ホルダ156の外周にはホーニング砥石159が取り付けてある。
【0031】
したがって、径方向制御軸155がその軸線方向(左右)に移動すると、砥石ホルダ156がホルダガイドに沿って径方向に移動し、ホーニング砥石159の径を変化させる。
なお、砥石ホルダ156、弾性リング157,158及びホーニング砥石159は、全体でホーニング工具を構成している。
【0032】
このホーニングユニット100の主軸2の着脱時には、回転角度位置検出器301及び302の検出によって、あらかじめ所定角度位置に割出された(主軸オリエンテーション)主軸2の先端部係合駆動キー130に、ホーニングユニット100のテーパシャンク103のグリップ部のキー溝131が自動工具交換時に入るようになっている。
これにより、図5に示すように、テーパシャンク103に設けられているピン132の先端部132aが主軸2のキー130の先端部に押し当てられるので、ピン132はばね133に抗して図中左方向にスライドする。
【0033】
その結果、ピン132に取り付けられている溝カム用ピン134が、図5中左方向にスライドし、歯車106の所定位置における歯溝内に飛び込んでいる溝カム付のロックピン135を放射方向に移動させて引き抜き連結軸102を回転可能な状態とする。
すなわち、連結軸102をホーニングユニット100が主軸2と離脱状態のときの鎖錠状態から、回転可能な状態に解除する。
【0034】
ホーニングユニット100が主軸2から取り外されたときは、主軸2の先端からホーニングユニット100が離れるとスライドピン132がフリー状態になり、ばね133によって溝カム用ピン134が押し出され、ロックピン135が溝カムによって歯車106の所定位置の歯溝に飛び込み、鎖錠状態となる。
【0035】
次に、上記した本実施例のホーニング装置の動作について説明する。
(1)工具交換指令が出されると、主軸2は、検出器301及び302の検出信号によって定位置に割出されている(先端キー130が一定位置に位置決めされる)。
(2)サーボモータ40によって制御軸24は、基準角度位置θ=0に位置決めされる(制御軸24の凹部24aが、一定位置に位置決めされる工具保持具100の基準角度位置に対応する位置)。
(3)制御軸24は、係脱用シリンダ54によって係合の外れた位置にある。すなわち、ピストン54aは図2において右端に後退している。
(4)ドローバー23は、アンクランプ状態にある(工具クランプ用シリンダ50のピストン51は、図2において左端の前進位置にある)。
(5)ばね133により、突出したロックピン135と歯車106との係合によって、ホーニングユニット100の連結軸102が基準角度位置(θ=0)に鎖錠されている。
【0036】
以上の(1)〜(5)の条件を備えているときに、ホーニングユニット100は、図示しない自動工具交換装置によって、主軸2の先端キー130にホーニングユニット100の溝131が入るように位置決めされ、装着される。
その後、ドローバー23は、ピストン51の右端への後退と、さらばね58の弾力によりクランプ状態になり、ホーニングユニット100をクランプする。次いで、シリンダ54のピストン54aが左側に前進すると、制御軸24と連結軸102の係合凹凸部24a及び102aが係合し、切込み制御軸24と連結軸102とは連結される。
【0037】
また、このとき、連結軸102のロックピン132は、主軸2の先端に押し当てられ、ホーニングユニット100の連結軸102は、鎖錠を解除される。これにより、ホーニングユニット100におけるホーニング砥石159の径方向への調整が可能となる。
すなわち、サーボモータ40を回転させて、制御軸24を主軸2との間で相対回転させると、この回転は係合部24a,102aを介して連結軸102に伝達されねじ105を回転させる。ねじ105の回転はナット151の軸方向への移動(この場合、図1における左方向への直線運動)に変換され、第二連結軸153を左方向へ移動(前進)させる。
【0038】
第二連結軸153の前進は、径方向制御軸155を前進させることになり、その結果、二分割された砥石ホルダ156がくさび状の径方向制御軸155によって、ホルダガイド160にガイドされつつ径方向外方(放射方向)へ押し拡げられ、その外周に取り付けてあるホーニング砥石159の径を大きくする。
【0039】
なお、径方向制御軸155が後退すると、二分割されている砥石ホルダ156は弾性リング157,158の収縮作用によって径方向内方(中心方向)へ移動し、ホーニング砥石159の径を小さくさせるように作用する。
このホーニング砥石159の径方向への変化(位置調整)は連続的に行なうことができ、また、この連続的な径方向への変化(位置調整)は主軸2の回転中にも行なうことができる。
【0040】
上述のように、本実施例の数値制御ホーニング装置は、中ぐり工具等の径方向制御を行なう機能を備えたマシニングセンタに装着して用いることができるので、中ぐり加工の終了後、自動工具交換装置によって工具を中ぐり工具から上記ホーニングユニットに交換するだけで、新たな段取りを必要とすることなく直ちにホーニング加工を行なうことができる。
したがって、中ぐり加工とホーニング加工を一台の機械によって行なうことができるとともに、中ぐり加工からホーニング加工への移行を、自動的に、しかも短時間のうちに行なうことができる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明の数値制御ホーニング装置によれば、一つのホーニングユニットで粗加工,中加工,仕上加工の三加工を行なうことができ、作業効率を著しく向上させることができるとともに、ホーニング加工を高精度に行なうことができる。
【0043】
さらに、ホーニング砥石の径方向制御を連続的に行なうことができるので、砥石の摩耗によって発生する加工誤差の修正にも簡単かつ迅速に対応でき、より一層高精度な加工が可能となる。
【0044】
また、径方向制御機能を有する工作機械に装着して用いる構成とした場合には、ホーニング加工を中ぐり加工等を行なう機械によって行なえるので、中ぐり加工とホーニング加工を一台の機械で連続的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の数値制御ホーニング装置におけるホーニングユニットを示す断面図。
【図2】本発明の一実施例の数値制御ホーニング装置におけるホーニングユニット制御機構を示す断面図(マシニングセンタの主軸系の構成)。
【図3】本発明の一実施例の数値制御ホーニング装置におけるホーニングユニットと主軸系の連結機構を示す断面図。
【図4】本発明の一実施例の数値制御ホーニング装置におけるホーニングユニットの一部平面截断図。
【図5】本発明の一実施例の数値制御ホーニング装置におけるホーニングユニットの錠止機構を説明する部分断面図。
【図6】本発明の一実施例の数値制御ホーニング装置におけるホーニングユニットの錠止機構の一部平面図。
【符号の説明】
2 主軸
4 制御歯車箱
7 差動歯車箱
22 歯車
23 ドローバー
24 制御軸
40 サーボモータ
50 工具クランプ用シリンダ
54 係脱用シリンダ
100 ホーニングユニット
102 連結軸
103 テーパシャンク部
150 ねじ
151 ナット
153 第二連結軸
154 ホーニングバー
155 径方向制御軸
156 砥石ホルダ
157,158 弾性リング
159 ホーニング砥石
160 ホーニングガイド

Claims (1)

  1. 先端部に中ぐりユニット又はホーニングユニットを選択的に装着して回転する主軸と、
    この主軸に貫通して設けられた制御軸に、数値制御によって主軸と相対的な回転を与えるホーニングユニット制御機構とを有し、
    前記ホーニングユニットが、前記制御軸と係合し、前記制御軸とともに回転する前記中ぐりユニットと同様の連結軸、この連結軸の先端に形成されたねじとかみ合い当該連結軸の回転によって軸方向に移動を行なうナット、このナットと連接し軸方向に移動を行なう径方向制御軸、この径方向制御軸の周面に配設され、径方向制御軸の軸方向への移動によって砥石が径方向に移動するホーニング工具とからなり、
    前記中ぐりユニット又は前記ホーニングユニットを前記主軸に選択的に装着して中ぐり加工又はホーニング加工を行なうときに、前記ホーニングユニット制御機構によって、前記中ぐりユニットにおける中ぐり工具の刃先の径方向位置制御と、ホーニングユニットにおけるホーニング工具の砥石の径方向位置制御を同様に行なうことを特徴とする数値制御ホーニング装置。
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