JP4024981B2 - 半導体集積回路装置及びその半導体集積回路装置を用いた不良検出方法 - Google Patents

半導体集積回路装置及びその半導体集積回路装置を用いた不良検出方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、TEG(Test Element Group)を搭載した半導体集積回路装置に関し、特に、高集積化・大面積化した半導体集積回路装置の新規プロセスの開発段階における不良解析に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、新しい半導体集積回路装置のプロセス開発や量産ラインの管理データ収集に有効な手法の一つとして、テストパターンを用いたプロセス評価がある。
前記テストパターンを用いたプロセス評価は、前記半導体集積回路装置の作製の全工程あるいは部分的な工程で作り上げられる、TEG(Test Element Group)により種々の電気的測定を行って実際の装置の特性をモニターする。前記TEGのうち、基本プロセスにより得られる加工寸法、深さ、精度等の値などの、いわゆるプロセスパラメータの取得のために用いられるものをプロセスTEGと呼ぶ。
【0003】
前記TEGを搭載した半導体集積回路装置は、そのTEGの利用目的によりいくつかの種類に分けられる。前記プロセス開発の段階では、主に半導体ウエハ全面あるいはチップとなる領域すべてに前記プロセスTEGが形成されたTEGウエハが用いられる。また、前記管理データ収集には、製品となる半導体集積回路装置(デバイス)の作製用ウエハのチップとなる領域の複数箇所、あるいは一列分をTEG用チップとしてプロセスTEGを形成したものや、デバイスとなるチップの一部にプロセスTEGを形成したものが用いられる。
【0004】
また、前記テストパターンを用いたプロセス評価の他に、論理診断によるプロセス評価がある。前記論理診断によるプロセス評価では、前記デバイスを用いて各種の導通検査を行い、その検査結果と、回路設計上得られる本来の結果(期待値)とを比較する。前記検査結果と期待値が異なる場合には、デバイス中に形成された素子、あるいは配線のどこかに不良があると想定して論理演算を行い、故不良箇所と不良の種類を特定する。
【0005】
前記TEGあるいは論理診断によるプロセス評価では、デバイスの製造過程において発生する不良を効率良く検出、解析し、プロセスにフィードバックあるいはフィードフォワードして、プロセスの品質を向上させることが重要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術では、製品となる半導体集積回路装置(デバイス)の高集積化・大面積化に伴い、不良位置の指摘及び不良解析が難しくなってきている。特に、デバイスの高集積化に伴う多層配線技術の導入により、半導体基板上に形成された半導体素子を接続する金属配線の数が膨大になるため、前記金属配線の断線(オープン)不良及び短絡(ショート)不良の検出、解析が難しくなってきている。
【0007】
前記テストパターンを用いたプロセス評価では、評価したい項目毎にテストパターンを形成しなければならない。例えば、多層配線技術の導入による4層配線の場合のオープン不良及びショート不良を評価するためには、各配線層の金属配線のオープン不良を評価するためのテストパターンが4つ、ショート不良を評価するためのテストパターンが4つ、半導体基板上に形成された半導体素子と金属配線の接続、及び各配線層の金属配線同士を接続するスルーホールの導通を評価するためのテストパターンが5つ、すなわち13のテストパターンが必要となる。
【0008】
評価したい項目が増えると1つのチップ内に割り当てられる各項目のテストパターンを形成する面積が小さくなり、それぞれのテストパターンの数が少なくなるため、前記テストパターンから不良が検出されない可能性が高くなる。
また、テストパターンの数が少ないと、不良が少し増えるだけでもテストパターンの総数に対する故障の数(故障密度)が大きくなる。
【0009】
前記テストパターンを用いたプロセス評価では、実際のデバイスの故障を調べる替わりに、テストパターンでの故障を調べ、そのテストパターンの故障密度を実際のデバイスの故障密度とみなしているため、テストパターンは実際のデバイスでの配線パターンを十分反映していなければならない。しかし、実際のデバイスの集積度が高くなった分、多層配線技術などの導入により評価する項目が増えているため、前記テストパターンの集積度は実際のデバイスの集積度ほど高くすることができない。そのため、テストパターンから得られる故障密度を、実際のデバイスでの故障密度とみなして、プロセスにフィードバックすることが難しいという問題があった。
【0010】
また、前記論理診断によるプロセス評価は、1つのチップ内に複数の不良があると想定した場合、論理演算が複雑になり、その不良位置、不良の種類を指摘するのが非常に難しく時間がかかるため、プロセス開発の初期段階のように故障が多い時点では不良検出が難しく、不良解析の効率が悪いという問題があった。
【0011】
本発明の目的は、高集積化、大面積化した半導体集積回路装置の不良検出を容易にすることが可能な技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、高集積化・大面積化した半導体集積回路装置の不良解析の効率を向上することが可能な技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、半導体集積回路装置のプロセスを評価するテストパターンを高集積化することが可能な技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、半導体集積回路装置の不良検出方法において、1つの半導体集積回路内に存在する複数の不良の位置を指摘することが可能な技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面によって明らかになるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0013】
(1)不良検出ゲート回路を有する半導体集積回路装置であって、半導体基板上に形成された複数の半導体素子同士を接続する金属配線の断線不良及び短絡不良を検出可能なテストパターンを有する前記不良検出ゲート回路が、X列方向及びY列方向にマトリクス状に多数個接続された不良検出部と、前記多数個の不良検出ゲート回路の中から、予め設定されたセレクト信号により不良検出対象となる不良検出ゲート回路を一つ選択するX列セレクタ及びY列セレクタと、前記断線不良及び短絡不良検出用のデータ信号を生成するデコーダ回路と、前記各不良検出ゲート回路及び前記X列セレクタに前記不良検出用のデータ信号を入力するデータ信号線と、前記不良検出用のデータ信号が入力された各不良検出ゲート回路の不良検出結果を前記Y列セレクタに出力する検出データ出力線と、前記X列セレクタに入力されたデータ信号の中から、前記不良検出対象となる不良検出ゲート回路に入力されたデータ信号を選択するX列セレクト信号を前記X列セレクタに入力するX列セレクト信号線と、前記Y列セレクタに入力された各不良検出ゲート回路の不良検出結果の中から、前記不良検出対象となる不良検出ゲート回路から出力された不良検出結果を選択するY列セレクト信号を前記Y列セレクタに入力するY列セレクト信号線と、前記X列セレクタ及びY列セレクタにより選択された前記不良検出対象となる不良検出ゲート回路に入力されたデータ信号及び出力された不良検出結果を出力するデータ出力線とを具備する半導体集積回路装置である。
【0014】
(2)不良検出ゲート回路を有する半導体集積回路装置であって、半導体基板上に形成された複数の半導体素子同士を接続する金属配線の断線不良及び短絡不良を検出可能なテストパターンを有する前記不良検出ゲート回路が、X列方向及びY列方向にマトリクス状に多数個接続された不良検出部、前記多数個の不良検出ゲート回路の中から、予め設定されたセレクト信号により、不良検出対象となる不良検出ゲート回路を一つ選択するX列セレクタ及びY列セレクタを有する複数個の不良検出区画と、前記断線不良及び短絡不良検出用のデータ信号を生成するデコーダ回路と、前記各不良検出区画の不良検出ゲート回路及びX列セレクタに前記データ信号を入力するデータ信号線と、前記データ信号が入力された各不良検出ゲート回路の不良検出結果を前記各不良検出区画に設けられたY列セレクタに出力する検出データ出力線と、前記各不良検出区画のX列セレクタに入力された前記データ信号の中から、前記不良検出対象となる不良検出ゲート回路に入力されたデータ信号を選択するX列セレクト信号を前記各不良検出区画に設けられたX列セレクタのそれぞれに入力するX列セレクト信号線と、前記各不良検出区画のY列セレクタに入力された各不良検出ゲート回路の不良検出結果の中から、前記不良検出対象となる不良検出ゲート回路の不良検出結果を選択するY列セレクト信号を前記各不良検出区画に設けられたY列セレクタのそれぞれに入力するY列セレクト信号線と、前記各不良検出区画のX列セレクタ及びY列セレクタにより選択された不良検出対象となる不良検出ゲート回路に入力されたデータ信号及び出力された不良検出結果を出力する区画データ出力線と、前記各不良検出区画から出力される前記データ信号及び不良検出結果の中から、予め設定された区画セレクト信号により一つの不良検出区画の不良検出結果を選択する区画セレクタと、前記区画セレクタにより選択された不良検出区画の不良検出結果を出力するデータ出力線とを具備する半導体集積回路装置である。
【0015】
(3)前記(1)または(2)の半導体集積回路装置において、前記不良検出ゲート回路は、第1論理回路及び第2論理回路と、前記第1論理回路の出力端と前記第2論理回路の入力端の間に設けられたテストパターンからなり、前記テストパターンは、半導体基板上に設けられる複数の配線層に形成される金属配線を、前記各配線層間に形成されるスルーホールを介して接続した不良検出用金属配線と、前記各配線層毎に、前記不良検出用金属配線と隣り合うように形成された短絡不良検出用配線からなる。
【0016】
(4)不良検出ゲート回路がX列方向及びY列方向にマトリクス状に多数個接続された不良検出部と、予め設定されたセレクト信号により前記多数個の不良検出ゲート回路の中から不良検出対象となる不良検出ゲート回路を一つ選択するX列セレクタ及びY列セレクタと、不良検出用のデータ信号を生成するデコーダ回路を具備する半導体集積回路装置の不良検出方法であって、前記不良検出対象となる不良検出ゲート回路を選択するX列セレクト信号及びY列セレクト信号を、前記X列セレクタ及びY列セレクタに入力し、前記デコーダ回路により、短絡不良検出用のデータ信号を生成し、該短絡不良検出用のデータ信号を前記不良検出部の各不良検出ゲート回路及び前記X列セレクタに入力し、該入力された短絡不良検出用のデータ信号に基づく各不良検出ゲート回路の不良検出結果を前記Y列セレクタに入力し、前記X列セレクタ及びY列セレクタから出力される、前記選択された不良検出ゲート回路に入力されたデータ信号及び短絡不良検出結果を記録した後、前記デコーダ回路により、断線不良検出用のデータ信号を生成し、前記短絡不良検出用のデータ信号を入力した不良検出ゲート回路に断線不良検出用のデータ信号を入力し、前記X列セレクタ及びY列セレクタから出力される、前記選択された不良検出ゲート回路に入力されたデータ信号及び断線不良検出結果を記録し、前記X列セレクト信号を切り替えて、一つのY列方向に接続された不良検出ゲート回路について、順次短絡不良検出結果及び断線不良結果を記録し、前記Y列セレクト信号を切り替えて、順次短絡不良検出及び断線不良検出を繰り返し、マトリクス状に接続されたすべての不良検出ゲート回路の短絡不良検出結果及び断線不良検出結果を記録した後、前記短絡不良検出結果及び断線不良検出結果に基づき、不良が検出された不良検出ゲート回路の特定、及び断線不良あるいは短絡不良の特定をする半導体集積回路装置の不良検出方法である。
【0017】
(5)不良検出ゲート回路がX列方向及びY列方向にマトリクス状に多数個接続された不良検出部と、予め設定されたセレクト信号により前記多数個の不良検出ゲート回路の中から不良検出対象となる不良検出ゲート回路を一つ選択するX列セレクタ及びY列セレクタを具備する複数個の不良検出区画と、不良検出用のデータ信号を生成するデコーダ回路と、予め設定された区画セレクト信号により前記複数の不良検出区画の中から一つの不良検出区画を選択する区画セレクタを有する半導体集積回路装置の不良検出方法であって、前記不良検出対象となる不良検出ゲート回路を選択するX列セレクト信号及びY列セレクト信号を、前記X列セレクタ及びY列セレクタに入力し、前記デコーダ回路により、短絡不良検出用のデータ信号を生成し、該短絡不良検出用のデータ信号を前記不良検出部の各不良検出ゲート回路及び前記X列セレクタに入力し、該入力された短絡不良検出用のデータ信号に基づく各不良検出ゲート回路の不良検出結果を前記Y列セレクタに入力し、各不良検出区画の前記X列セレクタ及びY列セレクタから出力される、前記選択された不良検出ゲート回路に入力されたデータ信号及び短絡不良検出結果を区画セレクタに入力し、前記区画セレクト信号により、前記各不良検出区画から一つの不良検出区画を選択し、該選択された不良検出区画のデータ信号及び短絡不良検出結果を前記区画セレクタから出力して記録し、前記区画セレクタ信号を切り替えて、すべての不良検出区画のデータ信号及び短絡不良検出結果を順次出力して記録し、前記デコーダ回路により、断線不良検出用のデータ信号を生成し、前記短絡不良検出用のデータ信号を入力した不良検出ゲート回路に断線不良検出用のデータ信号を入力し、前記各不良検出区画のX列セレクタ及びY列セレクタから前記区画セレクタに入力される、前記選択された不良検出ゲート回路に入力されたデータ信号及び断線不良検出結果を、一つずつ順番に出力して記録し、前記X列セレクト信号を切り替えて、一つのY列方向に接続された不良検出ゲート回路について、順次短絡不良検出結果及び断線不良結果を記録し、前記Y列セレクト信号を切り替えて、順次短絡不良検出及び断線不良検出を繰り返し、すべての不良検出区画のマトリクス状に接続されたすべての不良検出ゲート回路の短絡不良検出結果及び断線不良検出結果を記録した後、前記短絡不良検出結果及び断線不良検出結果に基づき、不良が検出された不良検出ゲート回路の特定、及び断線不良あるいは短絡不良の特定をする半導体集積回路装置の不良検出方法である。
【0018】
以下、本発明について、図面を参照して実施の形態(実施例)とともに詳細に説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは、同一符号をつけ、その繰り返しの説明は省略する。
【0019】
【発明の実施の形態】
(実施例)
図1は、本発明による実施例のプロセスTEGを搭載した半導体集積回路装置の概略構成を示す模式図である。
図1において、CHは半導体チップ、Bは半導体チップCH上の区画、FBは不良検出区画、FBAは不良検出区画領域、Dはデコーダ回路、BSは区画セレクタ、RTはRAM評価TEGである。
【0020】
本実施例のプロセスTEGを搭載した半導体集積回路装置は、図1に示すように、縦16×横16の196の区画Bに分割された半導体チップCH上の複数の区画に配置された、金属配線のオープン(断線)不良及びショート(短絡)不良を検出する回路(以下、不良検出ゲート回路と称する)が設けられたオープン・ショート不良検出区画(以下、不良検出区画と称する)FB、前記不良検出区画FBに入力する不良検出用のデータ信号を生成するデコーダ回路D、前記複数の不良検出区画FBから出力される不良検出結果の中から一つの不良検出区画の不良検出結果を選択する区画セレクタBSからなるオープン・ショート不良検出TEGと、RAM評価TEG(RT)により構成される。以下、前記不良検出区画FB、デコーダ回路D、ならびに区画セレクタBSからなるオープン・ショート不良検出TEGをゲートマトリクスTEGと称する。本実施例のゲートマトリクスTEGでは、図1に示すように、前記半導体チップCH上の90区画分を不良検出区画領域FBAとして、90の前記不良検出区画FBを設けている。また、前記不良検出区画領域FBAの近くの16区画分に前記デコーダ回路Dを設け、1区画分に区画セレクタBSを設けている。
なお、図1では、前記ゲートマトリクスTEGの不良検出区画FB、入力デコーダ回路D、および区画セレクタBS間を接続する配線は省略している。
【0021】
前記RAM評価TEG(RT)はRAM(Random Access Memory)の動作を評価するためのTEGであり、本実施例のゲートマトリクスTEGによる、金属配線のオープン・ショート不良の検出とは関係がないものである。そのため、前記半導体チップCH上に設けられていなくてもよい。また、前記RAM評価TEG(RT)の替わりに他のTEGが形成されていても構わない。また、前記半導体チップCH上の前記不良検出区画領域FBA、RAM評価TEG(RT)以外の区画は、半導体装置の発熱量を調べるため何も形成されていない区画である。
【0022】
図2は本実施例のゲートマトリクスTEGの概略構成を示すブロック図である。
図2において、FA1,XS1,YS1,OY1,XOX1,XOY1はそれぞれ第1不良検出区画FB1の不良検出部,X列セレクタ,Y列セレクタ,検出データ出力線,第1区画X列データ出力線,第1区画Y列データ出力線、FA2,XS2はそれぞれ第2不良検出区画FB2の不良検出部,X列セレクタ、FA6,XS6はそれぞれ第6不良検出区画FB6の不良検出部,X列セレクタ、FA87,XS87はそれぞれ第87不良検出区画FB87の不良検出部,X列セレクタ、FA88,XS88はそれぞれ第88不良検出区画FB88の不良検出部,X列セレクタ、FA90,XS90,YS90,XOX90,XOY90はそれぞれ第90不良検出区画FB90の不良検出部,X列セレクタ,Y列セレクタ,第90区画X列データ出力線,第90区画Y列出力データ線、DSはデコード信号線、D1,D16はそれぞれ第1デコーダ回路,第16デコーダ回路、IX1,IX16はそれぞれ第1データ信号線,第16データ信号線、XSOXはX列セレクト信号線、XSOYはY列セレクト信号線、BSKは区画セレクト信号線、XOXはX列データ出力線、XOYはY列データ出力線である。
【0023】
図2では省略しているが、本実施例では、90の前記不良検出区画FBのそれぞれを、1から90までの通し番号を付けて区別し、それぞれを第n不良検出区画FBn(nは1から90までの整数)と呼ぶことにする。また、前記16のデコーダ回路も第1デコーダ回路から第16デコーダ回路までの通し番号を付けて区別する。
【0024】
本実施例のゲートマトリクスTEGでは、図2に示すように、前記第1不良検出区画FB1は、不良検出区画FA1、X列セレクタXS1、及びY列セレクタYS1により構成されており、同様に第90不良検出区画FB90は、不良検出部FA90、X列セレクタXS90、Y列セレクタYS90により構成されている。図2では一部省略しているが、残りの前記第n不良検出区画FBn(nは2から89までの整数)もそれぞれ、不良検出部FAn、X列セレクタXSn、Y列セレクタYSnにより構成されている。
【0025】
前記第1不良検出区画FB1に設けられた不良検出部FA1及びX列セレクタXS1は、第1データ信号線IX1により第1デコーダ回路D1と接続されている。また、前記第1データ信号線IX1は、図2に示すように、例えば、第2不良検出区画FB2に設けられた不良検出部FA2及びX列セレクタXS2から第6不良検出区画FB6に設けられた不良検出部FA6及びX列セレクタXS6までとも接続される。
同様に、例えば、第87不良検出区画FB87に設けられた不良検出部FA87及びX列セレクタXS87から前記第90不良検出区画FB90に設けられた不良検出部FA90及びX列セレクタXS90までは、第16データ信号線IX16により第16デコーダ回路D16と接続されている。
【0026】
図2では一部省略しているが、前記第n不良検出区画FBn(nは1から90までの整数)に設けられた不良検出部FAn及びX列セレクタXSnは、第1データ信号線IX1から第16データ信号線IX16までのいずれかにより、第1デコーダ回路D1から第16デコーダ回路D16までのいずれかと接続されている。
【0027】
前記第1デコーダ回路D1から第16デコーダ回路D16までのそれぞれは、デコード信号線DSが接続されており、前記デコード信号線DSにより入力されたデコード信号を、前記各第n不良検出区画FBnの不良検出部FAnでのオープン不良あるいはショート不良検出用のデータ信号に変換して、前記第1データ信号線IX1から第16データ信号線IX16により出力する。前記第1データ信号線IX1から第16データ信号線IX16までは、同一のデータ信号が出力される。
【0028】
前記第1不良検出区画FB1に設けられた不良検出部FA1とY列セレクタYS1は、検出データ出力線OYにより接続されており、前記第1データ信号線IX1により入力された不良検出用のデータ信号に基づく不良検出結果を前記検出データ出力線OYにより前記Y列セレクタYS1に出力する。このとき、前記第1不良検出区画FB1に設けられた不良検出部FA1からは複数の検出結果が出力される。
同様に、図2では一部省略しているが、各第n不良検出区画FBn(nは1から90までの整数)に設けられた不良検出部FAnとY列セレクタYSnは、検出データ出力線OYにより接続されており、前記第1データ信号線IX1から第16データ信号線IX16のいずれかから入力された不良検出用のデータ信号に基づく不良検出結果を前記検出結果出力線OYにより前記Y列セレクタYSnに出力する。このとき、前記第n不良検出区画FBnに設けられた不良検出部FAnからは複数の不良検出結果が出力される。
【0029】
前記第1不良検出区画FB1に設けられたX列セレクタXS1には、前記第1デコーダ回路D1と接続された第1データ信号線IX1の他に、X列セレクト信号線XSOX、及び第1区画X列データ出力線XOX1が接続されている。
同様に、前記第90不良検出区画FB90に設けられたX列セレクタXS90には、前記第16デコーダ回路D16と接続された第16データ信号線IX16の他に、前記X列セレクト信号線XSOX、及び第90区画X列データ出力線XOX90が接続されている。
【0030】
図2では省略しているが、残りの前記第n不良検出区画FBn(nは2から89までの整数)に設けられたX列セレクタXSnには、前記第1データ信号線IX1から第16データ信号線IX16までのいずれかの他に、X列セレクト信号線XSOX、及び第n区画X列データ出力線XOXnが接続されている。
前記90の不良検出区画FBのそれぞれに設けられるX列セレクタXSには、同一のX列セレクト信号が入力される。
【0031】
前記第1不良検出区画FB1に設けられたY列セレクタYS1には、前記検出データ出力線OYのほかに、Y列セレクト信号線XSOY、及び第1区画Y列データ出力線XOY1が接続されている。このとき前記第1区画Y列データ出力線XOY1から出力される不良検出結果は、前記第1区画X列データ出力線XOX1から出力されるデータ信号と関連付けがなされる。
同様に、図2では省略しているが、前記第n不良検出区画FBn(nは2から90までの整数)に設けられたY列セレクタYSnには、前記検出データ出力線OYnのほかに、Y列セレクト信号線XSOY、及び第n区画Y列データ出力線XOYnが接続されている。このとき前記第n区画Y列データ出力線XOYnから出力される不良検出結果は、前記区画X列データ出力線XOXnに出力されるデータ信号と関連付けがなされる。
前記90の不良検出区画FBのそれぞれに設けられるY列セレクタYSには、同一のY列セレクト信号が入力される。
【0032】
前記第1区画X列データ出力線XOX1、第1区画Y列データ出力線XOY1、第90区画X列データ出力線XOX90、第90区画Y列データ出力線XOY90、第n区画X列データ出力線XOXn、第n区画Y列出力データ線XOYnのそれぞれは、区画セレクタBSに接続される。前記区画セレクタBSには、この他に区画セレクト信号線BSK、及びX列データ出力線XOX、Y列データ出力線XOYが接続されている。前記区画セレクタBSは、前記区画セレクト信号線BSKから入力される区画セレクト信号により、前記第n区画X列データ出力線XOXn、第n区画Y列データ出力線XOYnの組のの中から一組を選択して、前記X列データ出力線XOX及びY列データ出力線XOYに出力する。
【0033】
図3は本実施例の不良検出区画の概略構成を示すブロック図であり、図4は図3の不良検出部の拡大模式図である。図3及び図4では前記第1不良検出区画FB1を例にあげて示している。
図3において、DS1乃至DS5はデコード信号線、IX101,IX128はそれぞれ第1データ信号線、XSOX1乃至XSOX6はX列セレクト信号線、XSOY1乃至XSOY6はY列セレクト信号線、OY1,OY32はそれぞれ検出データ出力線、Sはスロットである。図4において、FG(x,y)は不良検出ゲート回路である。
【0034】
本実施例の第1不良検出区画FB1は、図3に示すように、前記不良検出ゲート回路がX列方向及びY列方向にマトリクス状に接続された不良検出部FA1と、X列セレクタXS1、Y列セレクタYS1により構成されている。残りの第2不良検出区画FB2から第90不良検出区画FB90までも、前記第1不良検出区画FB1と同様の構成である。
【0035】
前記第1不良検出区画FB1に設けられた不良検出部FA1は、図3における横方向に相当するX列方向に14個、縦方向であるY列方向に16個のスロットSと呼ばれる小領域に分割されており、それぞれのスロットSには、前記不良検出ゲート回路FGが2個形成されている。以下、前記不良検出部FAに設けられた不良検出ゲート回路FGの一つ一つを区別するために、X列方向及びY列方向の位置を示す(x,y)を添えて示すことにする。
【0036】
前記各不良検出ゲート回路FG(x,y)は、図4に示すように、2個の2入力NORゲート及びそれらの間に接続されるテストパターンで構成されており、1段目の2入力NORゲートの出力端と2段目の2入力NORゲートの入力端を接続する配線にオープン不良及びショート不良を検出できるテストパターンが形成される。X列方向に並んだ不良検出ゲート回路FG(1,1)から不良検出ゲート回路FG(14,1)までのそれぞれの前記2段目の2入力NORゲートの出力端は、その後段側に位置する不良検出ゲート回路の1段目の2入力NORゲートの一方の入力端と接続されており、28個の2入力NORゲートが直列に接続された形になっている。以下、この直列に接続された14個の不良検出ゲート回路からなる列を不良検出ゲート回路列と称する。本実施例の第1不良検出区画FB1に設けられた不良検出部FA1には、Y列方向に16個のスロットがあるため、32列の不良検出ゲート回路列が設けられていることになる。
【0037】
前記不良検出ゲート回路列をなす28個の2入力NORゲートの他方の入力端には、図4に示すように、各不良検出ゲート回路列の最後段の2入力NORゲートから順に第1データ信号線IX101乃至IX128が接続されている。ただし、前記不良検出ゲート回路FG(14,y)の1段目の2入力NORゲートのみ両方の入力端が第1データ信号線IX128と接続される。
【0038】
前記32列の各不良検出ゲート回路列の不良検出ゲート回路FG(1,y)の2段目の2入力NORゲートの出力端は、検出データ出力線OY1乃至OY32により前記Y列セレクタと接続されている。
【0039】
前記不良検出部FA1の不良検出ゲート回路FG(x,y)にデータ信号を入力する28本の第1データ信号線IX101乃至IX128は、図3に示すように、X列セレクタXS1に接続されるとともに、次の不良検出区画の不良検出部に形成された不良検出ゲート回路に接続されていく。
【0040】
前記X列セレクタXS1には、図3に示すように、6本のX列セレクト信号線XSOX1乃至XSOX6が接続されており、前記X列セレクト信号線XSOX1乃至XSOX6から入力されるX列セレクト信号により、前記第1データ信号線IX101乃至IX128のデータ信号のうち、前記不良検出ゲート回路列の14個の不良検出ゲート回路FG(1,y)乃至FG(14,y)の中のオープン不良あるいはショート不良を行っている不良検出ゲート回路に入力されるデータ信号を第1区画X列データ出力線XOX1に出力する。
【0041】
前記Y列セレクタYSには、6本のY列セレクト信号線XSOY1乃至XSOY6が接続されており、前記Y列セレクト信号線XSOY1乃至XSOY6から入力されるY列セレクト信号により、前記各不良検出ゲート回路列の検出データ出力線OY1乃至OY32から出力される不良検出結果の中の、一つの不良検出結果のみを第1区画Y列データ出力線XOY1に出力する。
前記第1区画X列データ出力線XOX1及び第1区画Y列データ出力線XOY1から出力されたデータは、区画セレクタBSに入力される。
【0042】
前記区画セレクタBSには、前記第1区画X列データ出力線XOX1及び第1区画Y列データ出力線XOY1と同様に、残りの89の不良検出区画のそれぞれからの第n区画X列データ出力線XOXn及び第n区画Y列データ出力線XOYnも接続されており、それぞれの不良検出区画から、不良検出対象となる不良検出ゲート回路FG(x,y)に入力されるデータ信号及び入力されたデータ信号に基づく不良検出結果が入力される。
【0043】
前記区画セレクタBSでは、8本の区画セレクト信号線BSK1乃至BSK8から入力される区画セレクト信号により、各不良検出区画の中から一区画を選択し、選択された不良検出区画から出力された不良検出対象となる不良検出ゲート回路に入力されたデータ信号及び入力されたデータ信号に基づく不良検出結果の組をX列出力データ線XOX及びY列出力データ線XOYに出力する。
【0044】
図5は、本実施例の不良検出ゲート回路の概略構成を示す等価回路図である。図5において、Q0,Q1,Q2,Q3,QAD1,QEN1,Q4,Q5,Q6,Q7,QAD2,QEN2はトランジスタ、RE1,RCN1,RCP1,REFN1,RE2,RCN2,RCP2,REFN2は抵抗素子、C1,C2は容量素子である。
【0045】
本実施例の不良検出ゲート回路は、図5に示すように、トランジスタQ0,Q1,Q2,Q3,QAD1,QEN1、抵抗素子RE1,RCN1,RCP1,REFN1、容量素子C1からなる1段目のNORゲートと、トランジスタQ4,Q5,Q6,Q7,QAD2,QEN2、抵抗素子RE2,RCN2,RCP2,REFN2、容量素子C2からなる2段目のNORゲートの2つのNORゲートと、前記第1NORゲートの出力端であるトランジスタQEN1のエミッタ電極と前記第2NORゲートの一方の入力端であるトランジスタQ4のベース電極の間に形成された、オープン不良及びショート不良を検出できるテストパターンにより構成される。
【0046】
図6乃至図10は本実施例の不良検出ゲート回路の概略構成を示す模式平面図及び断面図で、図6乃至図9は前記不良検出ゲート回路に形成されるテストパターンの構成を各配線層毎に分けて示した模式平面図で、図10は図6乃至図9に示した各配線層を積層した状態におけるA−A′線での模式断面図である。
【0047】
図6乃至図10において、IX01,IX02はそれぞれ第1データ信号線、FCLは不良検出用金属配線、SCL2は第2配線層のショート不良検出用配線、SCL3は第3配線層のショート不良検出用配線、SCL4は第4配線層のショート不良検出用配線、SCL5は第5配線層のショート不良検出用配線、TH1,TH1A,TH1Bは第1スルーホール、TH2は第2スルーホール、TH3は第3スルーホール、TH4は第4スルーホール、PVTT,P3,P4,P5は不良解析用パッド、BSは半導体基板、1は第1層間絶縁膜、2は第2層間絶縁膜、3は第3層間絶縁膜、4は第4層間絶縁膜、5は表面保護膜である。
【0048】
前記テストパターンは図6乃至第10図に示すように、半導体基板上の第2配線層から第5配線層のそれぞれに形成される複数の不良検出用金属配線FCLを第2層間絶縁膜2に形成される第2スルーホールTH2、第3層間絶縁膜3に形成される第3スルーホールTH3、第4層間絶縁膜4に形成される第4スルーホールTH4を介して接続しており、前記各スルーホールを介して接続された不良検出用金属配線FCLの一端は、図6及び図10に示した第1スルーホールTH1Aを介して、前記図5に示したトランジスタQEN1のエミッタ電極と接続される。前記不良検出用金属配線FCLの他端は、図6に示した第1スルーホールTH1Bを介して、前記図5に示したトランジスタQ4のベース電極と接続される。
【0049】
各配線層に形成される前記不良検出用金属配線FCLは、図6乃至図10に示すように、それぞれの不良検出用金属配線FCLと隣り合うように、ショート不良検出用配線SCLを設けられている。前記ショート不良検出用配線SCLは第2配線層のショート不良検出用配線SCL2、第3配線層のショート不良検出用配線SCL3、第4配線層のショート不良検出用配線SCL4、第5配線層のショート不良検出用配線SCL5のそれぞれに分けて設けており、各配線層ごとにショート不良検出が行えるようになっている。
【0050】
また、第5配線層には、図9に示したような、各配線層から引き出された不良解析用パッドPVTT,P3,P4,P5が設けられている。前記各不良解析用パッドは、各配線層から引き出されており、各不良解析パッド間の導通検査をすることにより、断線不良のある配線層を特定することができる。
【0051】
また、前記各配線層には、前記不良検出用金属配線FCL、ショート不良検出用配線SCLの他に、図6に示したような、第1データ信号線IX01,IX02や、電源配線等(図示しない)も形成されている。
【0052】
図11は本実施例のゲートマトリクスTEGによる不良検出方法を説明するための模式図で、1個の不良検出ゲート回路での不良検出方法を説明するための図である。
【0053】
図11において、FGは不良検出ゲート回路、IXA,IXBはデータ信号線、FCLは不良検出用金属配線、SCL2は第2配線層の短絡不良検出用配線、SCL3は第3配線層のショート不良検出用配線、SCL4は第4配線層のショート不良検出用配線、SCL5は第5配線層のショート不良検出用配線、Lは低出力信号、Hは高出力信号である。本実施例では、前記低出力信号Lを、例えば0ボルト(V)とし、前記高出力信号Hを、例えば5ボルト(V)とする。
【0054】
前記不良検出ゲート回路FGを用いてオープン不良を検出する場合には、データ信号線IXA及びIXBから前記不良検出ゲート回路FGの1段目及び2段目のNORゲートに入力されるデータ信号を低出力信号Lにしておき、前段の不良検出ゲート回路から前記1段目のNORゲートに入力される信号も低出力信号Lになるようにしておく。また、前記各配線層のショート不良検出用配線SCL2乃至SCL5には低出力信号Lを入力しておく。このとき、1段目のNORゲートから不良検出用金属配線FCLへの出力は高出力信号Hであるため、前記不良検出用金属配線FCLに断線がなければ、2段目のNORゲートに入力されるのは低出力信号Lと高出力信号Hになる。そのため、2段目のNORゲートの出力は低出力信号Lとなる。もし、前記不良検出用金属配線FCLが断線していれば2段目のNORゲートには低出力信号Lのみが入力されるので出力は高出力信号Hとなり、その不良検出ゲート回路FGにオープン不良があることがわかる。
【0055】
一方、前記不良検出ゲート回路FGを用いてショート不良を検出する場合には、前記データ信号線IXAから前記不良検出ゲート回路FGの2段目のNORゲートに入力されるデータ信号を低出力信号L、前記データ信号線IXBから1段目のNORゲートに入力されるデータ信号を高出力信号Hとし、前段の不良検出ゲート回路から前記1段目のNORゲートに入力される信号が低出力信号Lになるようにしておく。そして、第2配線層から第5配線層までのそれぞれに設けられたショート不良検出用配線SCL2からSCL5のいずれか1つ、例えば第2配線層のショート不良検出用配線SCL2に高出力信号Hを入力する。このとき、前記1段目のNORゲートから前記不良検出用金属配線FCLへの出力は低出力信号Lであるため、前記不良検出用金属配線FCLと第2配線層のショート不良検出用配線SCL2が接触していなければ、前記2段目のNORゲートに入力されるのは低出力信号Lになる。そのため、2段目のNORゲートの出力は高出力信号Hとなる。もし、前記不良検出用金属配線FCLと前記第2配線層のショート不良検出用配線SCL2が接触していれば、前記不良検出用金属配線FCLに前記ショート不良検出用配線SCLからの高出力信号Hが流れ、前記2段目のNORゲートに低出力信号Lと高出力信号Hが入力されることになり、前記2段目のNORゲートの出力は低出力信号Lになり、その不良検出ゲート回路FGは第2配線層にショート不良があることがわかる。
第3配線層から第5配線層までについても同様に行うことで、不良検出ゲート回路FGのどの配線層にショート不良があるかを特定することができる。
【0056】
図12及び図13は、本実施例のゲートマトリクスTEGによる、オープン不良およびショート不良の検出方法を説明するための図である。
図12及び図13において、IX01乃至IX28はデータ信号線、OY1は検出データ出力線である。前記データ信号線IX01乃至IX28は、前記図3に示した第1データ信号線IX101乃至IX128に相当する。
【0057】
まず、各不良検出区画に設けられたY列セレクタが、1列目の不良検出ゲート回路列、すなわち前記検出データ出力線OY1からの不良検出結果を出力するように、Y列セレクト信号を入力しておく。
【0058】
次に、図12(a)に示すように、前記データ信号線IX01乃至IX28のすべてに高出力信号Hを入力し、ショート不良検出用配線SCL2乃至SCL5には低出力信号Lを入力しておく、この状態で不良検出ゲート回路列の検出データ出力線OY1から出力されるのは低出力信号Lである。図12(a)では省略しているが、各不良検出部の残りの31列の不良検出ゲート回路列のそれぞれの検出データ出力線からも同様に低出力信号Lが出力されている。
また、前記データ信号線IX01乃至IX28は、すべての不良検出区画の不良検出部に同様のデータ信号を入力する。
【0059】
次に、図12(b)に示すように、データ信号線IX1のみに低出力信号Lが入力され、残りのデータ信号線IX2乃至IX28には高出力信号Hを入力して、各不良検出部の不良検出ゲート回路FG(1,1)のショート不良検出を行う。
この状態で、まず、前記第2配線層のショート不良検出用配線SCL2に高出力信号Hを入力する。このとき、不良検出ゲート回路FG(1,1)の第2配線層にショート不良がなければ、前記検出データ出力線OY1からは高出力信号Hが出力される。
【0060】
各不良検出区画のそれぞれのY列セレクタから出力される前記不良検出ゲート回路FG(1,1)の第2配線層のショート不良検出結果は、前記図2に示した、各不良検出区画の区画Y列データ出力線により区画セレクタBSに入力される。
前記区画セレクタBSでは、前記図3に示した、8本の区画セレクト信号線BSK1乃至BSK8の入力信号を切り替えることにより、半導体チップCH上に設けられた90の各不良検出区画の不良検出ゲート回路FG(1,1)の第2配線層のショート不良検出結果を一つずつ順番にX列データ出力線XOX及びY列データ出力線XOYから出力していく。前記X列データ出力線XOX及びY列データ出力線XOYから出力された前記不良検出ゲート回路FG(1,1)の第2配線層のショート不良検出結果は、順次記録されて行く。
【0061】
すべての不良検出区画の不良検出ゲート回路FG(1,1)の第2配線層のショート不良検出結果を記録したら、次に第3配線層のショート不良検出用配線SCL3乃至SCL5の一つに順次高出力信号Hを入力して、同様の手順で前記各不良検出区画の不良検出ゲート回路FG(1,1)のすべての配線層のショート不良検出を行い結果を順次記録していく。
【0062】
前記不良検出ゲート回路FG(1,1)のすべての配線層のショート不良検出結果の記録が終了したら、図13(c)に示すように、データ信号線IX1及びIX2に低出力信号Lを入力し、残りのデータ信号線IX3乃至IX28に高出力信号Hを入力して、不良検出ゲート回路FG(1,1)のオープン不良の検出を行う。
このときも、前記ショート不良検出の際と同様に、区画セレクタBSにおいて各不良検出区画のそれぞれから出力された不良検出ゲート回路FG(1,1)のオープン不良検出結果を一つずつ順番に前記X列データ出力線XOX及びY列データ出力線により出力していき、前記不良検出ゲート回路FG(1,1)のオープン不良検出結果を順番に記憶していく。
【0063】
次に、図13(d)に示すように、データ信号線IX1乃至IX3に低出力信号Lを入力し、残りのデータ信号腺IX4乃至IX28には高出力信号Hを入力して、不良検出ゲート回路FG(2,1)のショート不良検出を行う。
この時も、前記不良検出ゲート回路FG(1,1)のショート不良検出の手順と同様で、前記区画セレクタBSにおいて各不良検出区画の不良検出ゲート回路FG(2,1)の各配線層毎のショート不良検出結果を一つずつ順番に取り出して記録していく。
【0064】
その後は、データ信号線IX1乃至IX4に低出力信号Lを入力し、残りのデータ信号線IX5乃至IX28に高出力信号Hを入力して不良検出ゲート回路FG(2,1)のオープン不良の検出結果を記録した後、データ信号線IX1乃至IX5に低出力信号Lを入力し、残りのデータ信号IX6乃至IX28に高出力信号Hを入力して不良検出ゲート回路FG(3,1)のショート不良検出を行う。その後も、順次低出力信号Lを入力するデータ信号線の数を増やしていき、不良検出ゲート回路(14,1)までのショート不良検出、オープン不良検出を行っていく。
【0065】
前記各不良検出区画の不良検出ゲート回路FG(1,1)乃至FG(14,1)についてのショート不良及びオープン不良の検出が終了したら、図示はしないが、Y列セレクト信号を切り替えて、不良検出ゲート回路FG(x,2)の検出データ出力線OY2が区画Y列出力データとして出力されるようにし、前記不良検出ゲート回路FG(x,1)の時と同様のショート不良及びオープン不良の検出を行う。その後も同様の手順で、最終の不良検出ゲート回路FG(x,32)まで順次繰り返し、すべての不良検出ゲート回路におけるショート不良検出結果及びオープン不良検出結果を順番に記録していく。
【0066】
すべての不良検出回路に対するショート不良及びオープン不良の検出が終了したら、出力結果と、あらかじめ用意されている期待値の表を比較して、どの部分に期待値と異なる結果が出ているかを調べる。
このとき、各不良検出ゲート回路列において、オープン不良あるいはショート不良があった場合、その不良によりそれ以降の不良検出結果の信頼性がなくなるため、各不良検出ゲート回路列の最後段にある不良、すなわち各不良検出ゲート回路列において最初に指摘される不良のみを採用する。
【0067】
出力結果と期待値を比較して、オープン不良あるいはショート不良がある不良検出ゲート回路FG(x,y)の位置がわかったら、その部分の不良解析を行う。
オープン不良の場合は、まず、第5配線層まで研磨して、前記図9に示したような、前記不良解析用パッドPVTT,P3,P4,P5を露出させ、各不良解析用パッド間での導通検査をし、何層目の不良検出用配線FCLが断線しているかをチェックする。前記導通検査で、例えば、第3配線層に断線があるとわかったら3層目まで研磨して、外観検査をした後、不良部分(断線部分)の断面をSEMなどで観察して、不良が起こった原因などを解析する。
一方、ショート不良の場合は、出力結果から、何層目に不良があったかまでわかるので、はじめからショート不良が検出された配線層まで研磨して、外観検査及び断面の観察をして、不良が起こった原因などを解析する。
【0068】
以上説明したように、本実施例によれば、1つの前記不良検出ゲート回路に形成されたテストパターンでオープン不良とショート不良の両方の不良が検出できるため、一つの半導体集積回路装置内で前記テストパターンを形成する領域を約2倍にでき、テストパターンの高集積化が可能となる。
また、複数の不良検出ゲート回路の不良検出結果をその不良検出ゲート回路のある位置とともに順次記録していくので、1つの半導体集積回路装置内に複数の不良があってもその不良位置を指摘することが容易であり、新規プロセスの開発段階のように不良箇所が多い場合でも不良解析を効率良く行うことができる。
【0069】
以上、本発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることはもちろんである。
【0070】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
(1)高集積化、大面積化した半導体集積回路装置の不良検出を容易にすることができる。
(2)高集積化・大面積化した半導体集積回路装置の不良解析の効率を向上することができる。
(3)半導体集積回路装置のプロセスを評価するテストパターンを高集積化することができる。
(4)半導体集積回路装置の不良検出方法において、1つの半導体集積回路内に存在する複数の不良の位置を指摘することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例のプロセス評価TEGを搭載した半導体集積回路装置の概略構成を示す図である。
【図2】本実施例のゲートマトリクスTEGの概略構成を示す模式ブロック図である。
【図3】本実施例の不良検出区画の概略構成を示す模式ブロック図である。
【図4】本実施例の不良検出部の概略構成を示す模式図である。
【図5】本実施例の不良検出ゲート回路の概略構成を示す等価回路図である。
【図6】本実施例の不良検出ゲート回路の概略構成を示す模式平面図である。
【図7】本実施例の不良検出ゲート回路の概略構成を示す模式平面図である。
【図8】本実施例の不良検出ゲート回路の概略構成を示す模式平面図である。
【図9】本実施例の不良検出ゲート回路の概略構成を示す模式平面図である。
【図10】本実施例の不良検出ゲート回路の概略構成を示す模式断面図である。
【図11】本実施例の不良検出ゲート回路を用いた不良検出方法を説明するための模式図である。
【図12】本実施例のゲートマトリクスTEGによる不良検出方法を説明するための図である。
【図13】本実施例のゲートマトリクスTEGによる不良検出方法を説明するための図である。
【符号の説明】
CH…半導体チップ、B…区画、FB…不良検出区画、FBA…不良検出区画領域、D…デコーダ回路、BS…区画セレクタ、RT…RAM評価TEG、FA…不良検出部、XS…X列セレクタ、YS…Y列セレクタ、IX…データ信号線、XSOY…X列セレクト信号線、XSOY…Y列セレクト信号線、XOX1〜XOX90…区画X列データ出力線、XOY1〜XOY90…区画Y列データ出力線、OY…検出データ出力線、XOX…X列データ出力線、XOY…Y列データ出力線、DS…デコード信号線、BSK…区画セレクト信号線、S…スロット、FG(x,y)…不良検出ゲート回路、Q0〜Q7,QAD1,QEN1,QAD2,QEN2…トランジスタ、RE1,RCN1,RCP1,REFN1,RE2,RCN2,RCP2,REFN2…抵抗素子、C1,C2…容量素子、FCL…不良検出用金属配線、SCL2〜SCL5…ショート不良検出用配線、TH1,TH1A,TH1B…第1スルーホール、TH2…第2スルーホール、TH3…第3スルーホール、TH4…第4スルーホール、PVTT,P3,P4,P5…不良解析用パッド、BS…半導体基板、1,2,3,4…層間絶縁膜、5…表面保護膜

Claims (5)

  1. 不良検出ゲート回路を有する半導体集積回路装置であって、半導体基板上に形成された複数の半導体素子同士を接続する金属配線の断線不良及び短絡不良を検出可能なテストパターンを有する前記不良検出ゲート回路が、X列方向及びY列方向にマトリクス状に多数個接続された不良検出部と、
    前記多数個の不良検出ゲート回路の中から、予め設定されたセレクト信号により不良検出対象となる不良検出ゲート回路を一つ選択するX列セレクタ及びY列セレクタと、
    前記断線不良及び短絡不良検出用のデータ信号を生成するデコーダ回路と、
    前記各不良検出ゲート回路及び前記X列セレクタに前記不良検出用のデータ信号を入力するデータ信号線と、
    前記不良検出用のデータ信号が入力された各不良検出ゲート回路の不良検出結果を前記Y列セレクタに出力する検出データ出力線と、
    前記X列セレクタに入力されたデータ信号の中から、前記不良検出対象となる不良検出ゲート回路に入力されたデータ信号を選択するX列セレクト信号を前記X列セレクタに入力するX列セレクト信号線と、
    前記Y列セレクタに入力された各不良検出ゲート回路の不良検出結果の中から、前記不良検出対象となる不良検出ゲート回路から出力された不良検出結果を選択するY列セレクト信号を前記Y列セレクタに入力するY列セレクト信号線と、
    前記X列セレクタ及びY列セレクタにより選択された前記不良検出対象となる不良検出ゲート回路に入力されたデータ信号及び出力された不良検出結果を出力するデータ出力線とを具備することを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 不良検出ゲート回路を有する半導体集積回路装置であって、半導体基板上に形成された複数の半導体素子同士を接続する金属配線の断線不良及び短絡不良を検出可能なテストパターンを有する前記不良検出ゲート回路が、X列方向及びY列方向にマトリクス状に多数個接続された不良検出部、前記多数個の不良検出ゲート回路の中から、予め設定されたセレクト信号により、不良検出対象となる不良検出ゲート回路を一つ選択するX列セレクタ及びY列セレクタを有する複数個の不良検出区画と、
    前記断線不良及び短絡不良検出用のデータ信号を生成するデコーダ回路と、
    前記各不良検出区画の不良検出ゲート回路及びX列セレクタに前記データ信号を入力するデータ信号線と、
    前記データ信号が入力された各不良検出ゲート回路の不良検出結果を前記各不良検出区画に設けられたY列セレクタに出力する検出データ出力線と、
    前記各不良検出区画のX列セレクタに入力された前記データ信号の中から、前記不良検出対象となる不良検出ゲート回路に入力されたデータ信号を選択するX列セレクト信号を前記各不良検出区画に設けられたX列セレクタのそれぞれに入力するX列セレクト信号線と、
    前記各不良検出区画のY列セレクタに入力された各不良検出ゲート回路の不良検出結果の中から、前記不良検出対象となる不良検出ゲート回路の不良検出結果を選択するY列セレクト信号を前記各不良検出区画に設けられたY列セレクタのそれぞれに入力するY列セレクト信号線と、
    前記各不良検出区画のX列セレクタ及びY列セレクタにより選択された不良検出対象となる不良検出ゲート回路に入力されたデータ信号及び出力された不良検出結果を出力する区画データ出力線と、
    前記各不良検出区画から出力される前記データ信号及び不良検出結果の中から、予め設定された区画セレクト信号により一つの不良検出区画の不良検出結果を選択する区画セレクタと、
    前記区画セレクタにより選択された不良検出区画の不良検出結果を出力するデータ出力線とを具備することを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 前記請求項1または2に記載の半導体集積回路装置において、前記不良検出ゲート回路は、
    第1論理回路及び第2論理回路と、前記第1論理回路の出力端と前記第2論理回路の入力端の間に設けられたテストパターンからなり、
    前記テストパターンは、半導体基板上に設けられる複数の配線層に形成される金属配線を、前記各配線層間に形成されるスルーホールを介して接続した不良検出用金属配線と、
    前記各配線層毎に、前記不良検出用金属配線と隣り合うように形成された短絡不良検出用配線からなることを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 不良検出ゲート回路がX列方向及びY列方向にマトリクス状に多数個接続された不良検出部と、予め設定されたセレクト信号により前記多数個の不良検出ゲート回路の中から不良検出対象となる不良検出ゲート回路を一つ選択するX列セレクタ及びY列セレクタと、不良検出用のデータ信号を生成するデコーダ回路を具備する半導体集積回路装置の不良検出方法であって、
    前記不良検出対象となる不良検出ゲート回路を選択するX列セレクト信号及びY列セレクト信号を、前記X列セレクタ及びY列セレクタに入力し、
    前記デコーダ回路により、短絡不良検出用のデータ信号を生成し、
    該短絡不良検出用のデータ信号を前記不良検出部の各不良検出ゲート回路及び前記X列セレクタに入力し、
    該入力された短絡不良検出用のデータ信号に基づく各不良検出ゲート回路の不良検出結果を前記Y列セレクタに入力し、
    前記X列セレクタ及びY列セレクタから出力される、前記選択された不良検出ゲート回路に入力されたデータ信号及び短絡不良検出結果を記録した後、
    前記デコーダ回路により、断線不良検出用のデータ信号を生成し、
    前記短絡不良検出用のデータ信号を入力した不良検出ゲート回路に断線不良検出用のデータ信号を入力し、
    前記X列セレクタ及びY列セレクタから出力される、前記選択された不良検出ゲート回路に入力されたデータ信号及び断線不良検出結果を記録し、
    前記X列セレクト信号を切り替えて、一つのY列方向に接続された不良検出ゲート回路について、順次短絡不良検出結果及び断線不良結果を記録し、
    前記Y列セレクト信号を切り替えて、順次短絡不良検出及び断線不良検出を繰り返し、マトリクス状に接続されたすべての不良検出ゲート回路の短絡不良検出結果及び断線不良検出結果を記録した後、
    前記短絡不良検出結果及び断線不良検出結果に基づき、不良が検出された不良検出ゲート回路の特定、及び断線不良あるいは短絡不良の特定をすることを特徴とする半導体集積回路装置の不良検出方法。
  5. 不良検出ゲート回路がX列方向及びY列方向にマトリクス状に多数個接続された不良検出部と、予め設定されたセレクト信号により前記多数個の不良検出ゲート回路の中から不良検出対象となる不良検出ゲート回路を一つ選択するX列セレクタ及びY列セレクタを有する複数個の不良検出区画と、不良検出用のデータ信号を生成するデコーダ回路と、予め設定された区画セレクト信号により前記複数の不良検出区画の中から一つの不良検出区画を選択する区画セレクタを具備する半導体集積回路装置の不良検出方法であって、
    前記不良検出対象となる不良検出ゲート回路を選択するX列セレクト信号及びY列セレクト信号を、前記X列セレクタ及びY列セレクタに入力し、
    前記デコーダ回路により、短絡不良検出用のデータ信号を生成し、
    該短絡不良検出用のデータ信号を前記不良検出部の各不良検出ゲート回路及び前記X列セレクタに入力し、
    該入力された短絡不良検出用のデータ信号に基づく各不良検出ゲート回路の不良検出結果を前記Y列セレクタに入力し、
    各不良検出区画の前記X列セレクタ及びY列セレクタから出力される、前記選択された不良検出ゲート回路に入力されたデータ信号及び短絡不良検出結果を区画セレクタに入力し、
    前記区画セレクト信号により、前記各不良検出区画から一つの不良検出区画を選択し、該選択された不良検出区画のデータ信号及び短絡不良検出結果を前記区画セレクタから出力して記録し、
    前記区画セレクタ信号を切り替えて、すべての不良検出区画のデータ信号及び短絡不良検出結果を順次出力して記録し、
    前記デコーダ回路により、断線不良検出用のデータ信号を生成し、
    前記短絡不良検出用のデータ信号を入力した不良検出ゲート回路に断線不良検出用のデータ信号を入力し、
    前記各不良検出区画のX列セレクタ及びY列セレクタから前記区画セレクタに入力される、前記選択された不良検出ゲート回路に入力されたデータ信号及び断線不良検出結果を、一つずつ順番に出力して記録し、
    前記X列セレクト信号を切り替えて、一つのY列方向に接続された不良検出ゲート回路について、順次短絡不良検出結果及び断線不良結果を記録し、
    前記Y列セレクト信号を切り替えて、順次短絡不良検出及び断線不良検出を繰り返し、すべての不良検出区画のマトリクス状に接続されたすべての不良検出ゲート回路の短絡不良検出結果及び断線不良検出結果を記録した後、
    前記短絡不良検出結果及び断線不良検出結果に基づき、不良が検出された不良検出ゲート回路の特定、及び断線不良あるいは短絡不良の特定をすることを特徴とする半導体集積回路装置の不良検出方法。
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