JP4024722B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技中における各種制御情報を制御停止の際には記憶処理する機能(いわゆるバックアップ機能)を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種であるパチンコ機では、遊技領域に発射された遊技球が所定の入賞口(始動入賞口など)に入賞すると、複数列(例えば、3列)の図柄による図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。この図柄組み合わせゲームは、遊技者の遊技に対する興趣を高めるために図柄の組み合わせを表示する演出であり、遊技者に対して大当り状態を付与するか否かはパチンコ機の内部処理において判定されている。具体的に言えば、パチンコ機では、大当り判定用乱数(以下、「大当り乱数」という。)の値に基づき、大当りか否かを判定(大当り判定)している。この大当り乱数は、予め定めた数値範囲内(例えば、「0」〜「630」までの全631通りの整数)の数値を主制御基板のメインCPUが所定時間(例えば、2ms)毎に+1ずつ更新するようになっている。また、大当り乱数に対応して、大当り状態と判定するための大当り値(例えば、「7」と「511」)が予め定められている。そして、メインCPUは、遊技球が始動入賞口に入賞したタイミングで大当り乱数の値を読み出し、読み出した値が大当り値と一致する場合、図柄組み合わせゲームで大当り状態を形成する図柄の組み合わせ(例えば、「7,7,7」)を図柄表示装置に表示させ、遊技者に大当り状態を付与するようになっている。
【0003】
このように、メインCPUが読み出した大当り乱数の値等の各種制御情報に基づき遊技が制御されるパチンコ機においては、停電等によって遊技中に制御が停止されると、当該時点における各種制御情報が消失してしまうため、遊技者に不利益を与えてしまうことがあった。そこで、近時のパチンコ機の中には、遊技中の各種制御情報を制御停止の際には記憶手段(RAM)に記憶させるバックアップ機能を搭載したものがある。このバックアップ機能は、パチンコ機に供給される電源電圧(例えば、AC24V)が営業時間中の停電などの理由により遮断されると、その遮断時点における各種制御情報を記憶保持させる機能となっている。そのため、前記パチンコ機には、前記電源電圧値が予め定められた所定の電圧値に降下したか否かを監視する電源監視回路が設けられている。
【0004】
前記電源監視回路は、監視の結果を電源状態信号(ハイレベル状態とローレベル状態を示す2値信号)としてメインCPUに出力している。そして、メインCPUは、前記電源状態信号の入力状態が、ハイレベル状態からローレベル状態に遷移すると(電源監視回路において、電源電圧値が降下したと判定されると)、バックアップ処理を実行し、大当り乱数の値などの各種制御情報をRAMに記憶させるようになっている。このバックアップ機能を搭載すれば、電源電圧が遮断されても電源復旧時には、RAMに記憶保持された制御情報に基づき遊技を再開させることができるようになっている。
【0005】
ところで、前記バックアップ機能を搭載したパチンコ機の場合、そのメインCPUは、パチンコ機の電源投入時、リセット信号(ハイレベル状態とローレベル状態を示す2値信号)の入力状態に基づき遊技の制御を開始するようになっている。そのため、このようなパチンコ機には、メインCPUに対してリセット信号を出力するリセット信号回路が備えられている。
【0006】
以下、図6に基づきメインCPUが遊技の制御を開始する態様を説明する。
さて、パチンコ機の電源が投入されると、メインCPUにおけるリセット信号の入力状態は、一定時間(図示する時間T1)、ローレベル状態となるので、メインCPUは、制御を開始する前の状態(制御を停止した状態)である規制状態となっている。そして、メインCPUは、リセット信号の入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移した場合、制御を開始するようになっている。
【0007】
そして、制御を開始したメインCPUは、最初に初期設定(初期コマンドの設定など)を実行し(一定時間T2)、その後、各種制御コマンドの演算処理などを行う通常処理に移行するようになっている。また、メインCPUは、通常処理に移行したタイミングで、バックアップ処理が行われている場合には、大当り乱数の値をバックアップされている数値から更新を開始するようになっており、バックアップ処理が行われていない場合には、大当り乱数の値を「0」から更新を開始するようになっている。
【0008】
そのため、バックアップ処理が行われていない場合、メインCPUが大当り乱数の更新を開始し、該大当り乱数の値が大当り値である「7」に更新されるまでの時間は、図6に示す時間T3=2ms(更新周期)×7=14msとなる。また、同様に、大当り乱数の値が大当り値である「511」に更新されるまでの時間は、図6に示す時間T4=2ms(更新周期)×511=1022msとなる。このように、電源投入後、メインCPUにおいて、リセット信号の入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移してから大当り値である「7」又は「511」に更新するまでの時間(T2+T3又はT2+T4)は、常に一定となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなパチンコ機では、メインCPUの特性を利用して、意図的に大当りを狙う不正行為を排除できないという問題があった。この不正行為は、例えば、パチンコ機の機裏側に、バックアップ処理が行われていないメインCPUに対して前記リセット信号と同様の機能(役割)を果たす類似リセット信号(以下、「不正リセット信号」という)を強制的に入力することによって制御の開始を指示する不正基板を取り付けることにより行われる。即ち、不正基板(ぶら下げ基板とも言われる)を使ってメインCPUに対する不正リセット信号の入力状態が、所定時間、ローレベル状態となるようにされると、メインCPUは制御を開始する前の状態(制御を停止した状態)である規制状態となる。そして、メインCPUは、所定時間経過後、不正リセット信号の入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移したことを契機として制御を開始することになる。即ち、この状態において、メインCPUは、バックアップ処理が行われていないため、前述した初期設定によってRAMがクリアされ、その状態で制御を開始することになる。
【0010】
従って、不正行為を行う遊技者は、メインCPUに対する不正リセット信号の入力状態をローレベル状態からハイレベル状態とした時点からメインCPUが大当り乱数の値を大当り値に更新するまでの時間を計時し、そのタイミングで不正な器具により大当り値と一致する大当り乱数の値を読み出させることが可能となる。その結果、不正行為を行った遊技者に対して大当り状態を付与することになり、遊技店側は不利益を得る虞があった。
【0011】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、遊技者の不正行為によって遊技店側が不利益を得ることを抑制することができる遊技機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、遊技者に大当り状態を付与するか否かを決定するための大当り乱数の値を予め定めた一定の周期毎に更新する乱数更新処理を含む各種処理を実行する制御手段、及び前記乱数更新処理により前記制御手段が更新した更新後の前記大当り乱数の値を含み、遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種制御情報を記憶する記憶手段を有する制御基板と、機本体に供給される電源電圧値が予め定めた所定の電圧値に降下したか否かを示す電源状態信号を出力する電源監視回路と、機本体に供給される電源電圧の遮断後も前記記憶手段の記憶内容を保持するための電源電圧を前記記憶手段に供給するバックアップ用電源と、前記制御手段の動作を停止させる停止指示信号を出力する停止指示回路と、を備え、前記電源監視回路は、前記電源電圧値が予め定めた所定の電圧値を維持している場合には前記電源状態信号の出力状態を第1状態とし、前記電源電圧値が予め定めた所定の電圧値に降下した場合には前記電源状態信号の出力状態を前記第1状態から第2状態へ遷移させ、前記制御手段は、前記電源状態信号の出力状態が前記第1状態から前記第2状態へ遷移した場合には前記記憶手段の記憶内容を電源遮断後も記憶保持させるためのバックアップ処理を実行し、前記バックアップ処理に係わる処理時間の経過後に前記停止指示信号の出力状態が動作の停止を示す第1状態になることによって動作を停止し、前記電源状態信号の出力状態が前記第1状態であって、前記停止指示信号の出力状態が前記第1状態から動作の開始を示す第2状態へ遷移した場合には制御を開始し、当該制御の開始時に前記記憶手段に前記バックアップ処理によって記憶されるバックアップ情報が記憶されていないときには前記記憶手段の記憶内容を初期化し、前記大当り乱数の更新を予め定めた初期値から開始させる一方で、前記制御の開始時に前記記憶手段に前記バックアップ処理によって記憶されるバックアップ情報が記憶されていたときには前記記憶手段の記憶内容に基づき制御を開始し、前記大当り乱数の更新を前記バックアップ処理により前記記憶手段に記憶保持された値から開始させる遊技機において、前記制御手段には、該制御手段に対して停止許可信号を出力する停止許可手段及び前記電源監視回路が接続されていると共に、前記停止指示回路は前記停止許可手段に接続され、前記停止指示信号を前記停止許可手段に対して出力し、前記制御手段は、前記電源監視回路から出力された前記電源状態信号の出力状態が前記第1状態から前記第2状態へ遷移した場合には実行した前記バックアップ処理完了後、前記停止指示信号の出力状態が前記第1状態へ遷移する前に、前記停止許可手段に対してバックアップ処理の実行完了を示す記憶処理信号を出力し、前記停止許可手段は、前記停止指示信号の入力状態が前記第2状態から前記第1状態に遷移したときに、前記記憶処理信号を入力していた場合には、前記制御手段に対して前記動作の停止を許可する停止許可信号を出力する一方で、前記停止指示信号の入力状態が前記第2状態から前記第1状態に遷移したときに、前記記憶処理信号を入力していない場合には、前記制御手段に対して前記動作の停止を許可する停止許可信号を出力せずに、前記制御手段の動作を継続させることを要旨とする。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記停止許可手段は、前記制御基板に設けられていることを要旨とする。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、前記電源監視回路及び前記停止指示回路は、遊技場の電源が供給されると共にその電源を遊技機への供給電圧に変換処理し、変換後の電源電圧を前記制御基板に供給する電源基板に設けられていることを要旨とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という。)に具体化した一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0019】
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付けられている。前記前枠14の周囲前面側及び遊技盤13には、パチンコ機10の各種遊技の状態(図柄変動、大当り状態、リーチ状態など)に応じて点灯(点滅)又は消灯などの発光装飾を行う電飾ランプ16が配置されている。また、上球皿15には、前記各種遊技の状態に応じて音声出力を行うスピーカ17が配置され、中枠12の下部には、下球皿18及び発射装置19が装着されている。
【0020】
また、遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、図柄表示装置20が配設されている。前記図柄表示装置20では、複数種類の図柄を変動(可変)させて表示する図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。
【0021】
前記図柄表示装置20には、複数列(例えば、3列)の図柄が各列毎に表示されるようになっている。そして、遊技者は、図柄表示装置20に表示された3列の図柄からなる図柄組み合わせに応じて、大当り状態、リーチ状態又ははずれ状態の何れかの状態を認識することができる。例えば、図柄表示装置20に表示された全列の図柄が同一種類である場合には、その図柄組み合わせ([888]など)から大当り状態を認識することができる。また、図柄表示装置20に表示された特定列(例えば、遊技者側から見て左列と右列)の図柄が同一種類である場合には、その図柄組み合わせ([8↓8]など、「↓」は図柄の変動中を示す)からリーチ状態を認識することができる。また、図柄表示装置20に表示された全列の図柄が全て異なる種類の場合、又は最後に停止した1列の図柄がリーチ状態を構成している他の2列の図柄と異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ([259]又は[878]など)からはずれ状態を認識することができる。
【0022】
また、図柄表示装置20の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う始動入賞口21が配設されている。前記始動入賞口21は、遊技領域13aに発射された遊技球の入賞検知を契機に、図柄表示装置20における図柄組み合わせゲームの始動条件(=開始条件)を付与可能となっている。また、始動入賞口21の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う大入賞口22が配設されている。前記大入賞口22は、図柄組み合わせゲームによって導出された図柄組み合わせが、大当り状態を認識できる図柄組み合わせになったことに関連して、開閉動作するようになっている。この大入賞口22が開放動作することによって、遊技者には大当り状態が付与され、多数の遊技球(賞球)が獲得できるチャンスを得ることができるようになっている。
【0023】
一方、パチンコ機10の機裏側には、該パチンコ機10の主電源となる遊技場の電源AC(例えば、AC24V)が供給される電源基板23(図2に示す)が装着されている。また、電源基板23には、パチンコ機10の遊技全体を制御するために各種制御信号を出力する主制御基板24(図2に示す)が接続されている。また、電源基板23には、主制御基板24とも接続され、該主制御基板24が出力した前記各種制御信号を入力し、該制御信号に基づき所定の制御を実行するサブ制御基板25(図2に示す)が接続されている。このサブ制御基板25は、図柄表示装置20に対して図柄制御を実行する図柄制御基板(図示略)、各種ランプ16(図1に示す)に対してランプ制御を実行するランプ制御基板(図示略)、及びスピーカ17(図1に示す)に対して音声制御を実行する音声制御基板(図示略)などから構成されている。
【0024】
次に、電源基板23、主制御基板24、及びサブ制御基板25の具体的な構成及び接続態様を図2、図5に基づき説明する。
前記電源基板23は、遊技場の電源AC(遊技機外部から供給される電源)をパチンコ機10への供給電圧として電源電圧V1(例えば、DC30V)に変換処理(生成)する電源回路26を備えている。また、電源回路26には、主制御基板24、及びサブ制御基板25が接続されている。そして、電源回路26は、変換処理された後の電源電圧V1を前記主制御基板24、及びサブ制御基板25に各別に対応する供給すべき所定の電源電圧V2,V3に更に変換処理し、その変換後の電源電圧V2,V3を前記主制御基板24、及びサブ制御基板25に供給するようになっている。
【0025】
また、電源回路26には電源監視回路27が接続されており、該電源監視回路27は、電源回路26が生成する電源電圧値を監視するようになっている。即ち、電源監視回路27は、電源回路26が生成する電源電圧値が予め定められた所定の電圧値に降下したか否かを判定(検出)するようになっている。具体的には、前記電源監視回路27は、電源回路26から供給された電源電圧V1の電圧値を監視し、該電圧値が予め定められた閾値電圧値V(例えば、DC20V)に降下したか否かを判定している。なお、この閾値電圧値Vは、遊技に支障をきたすことなくパチンコ機10を動作させるために最低限必要な電圧とされている。
【0026】
また、電源監視回路27には、後述する停止指示回路28が接続されている。前記電源監視回路27は、電源回路26が生成する電源電圧値(電源電圧V1の電圧値)が予め定められた閾値電圧値Vに降下したことを検出した場合に、主制御基板24のメインCPU(制御手段)24aに対して記憶処理の開始を指示する電源状態信号Sを出力する。この電源状態信号Sは、その信号レベルとしてハイレベル状態とローレベル状態を示す2値信号となっている。前記電源監視回路27は、その判定結果が否定である場合に、主制御基板24及び停止指示回路28に対する電源状態信号Sの出力状態をハイレベル状態とするようになっている。この状態において、電源監視回路27は、電源電圧V1の電圧値が閾値電圧値Vに降下していないことを示すようになっている。
【0027】
一方、電源監視回路27は、その判定結果が肯定である場合に、主制御基板24及び停止指示回路28に対する電源状態信号Sの出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移させるようになっている。この状態において、電源監視回路27は、電源電圧V1の電圧値が閾値電圧値Vに降下したことを示すようになっている。そして、電源監視回路27は、電源状態信号Sのローレベル状態を所定時間(図5に示す時間T5)の間継続した後、電源状態信号Sの出力状態をローレベル状態からハイレベル状態に遷移させるようになっている。
【0028】
また、停止指示回路28は、主制御基板24及びサブ制御基板25に対して制御停止を指示する停止指示信号(従来の技術では、リセット信号)Riを出力する停止指示手段として機能するようになっている。この停止指示信号Riは、その信号レベルとしてハイレベル状態とローレベル状態を示す2値信号となっており、この停止指示信号Riの出力状態をローレベル状態とすることで、主制御基板24及びサブ制御基板25に対して制御停止を指示している。そして、停止指示回路28は、電源供給の開始時(初期電源投入時)に、主制御基板24及びサブ制御基板25に対する停止指示信号Riの出力状態が予めローレベル状態とするようになっており、所定時間(図5に示す時間T1)の経過後に、ローレベル状態からハイレベル状態に遷移させる。つまり、停止指示回路28は、制御停止の指示を解除することにより制御の開始を指示するようになっている。一方、停止指示回路28は、前記電源監視回路27から出力された電源状態信号Sの入力状態が従前にローレベル状態(記憶処理の開始を指示)となってから所定の時間(図5に示す時間T6)の経過後に、停止指示信号Riの出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移させる。つまり、停止指示回路28は、制御停止を指示するようになっている。換言すると、停止指示回路28は、電源監視回路27において、電源電圧V1の電圧値が、予め定められた閾値電圧値Vに降下したと判定されてから所定時間(図5に示す時間T6)の経過後に、停止指示信号Riの出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移させるようになっている。そして、前記所定時間T6は、メインCPU24aで記憶処理が完了するまでに必要な時間よりも長い時間に設定されている。
【0029】
前記主制御基板24は、パチンコ機10全体を制御する制御手段としてのメインCPU24aを備えている。また、メインCPU24aにはROM24b及び記憶手段としてのRAM24cが接続されている。また、メインCPU24aは、大当り判定用乱数(以下、「大当り乱数」という)などの各種乱数の値を所定時間毎(例えば2ms毎)に更新するようになっている。そして、メインCPU24aは、大当り判定用乱数と大当り判定値に基づき遊技者にとって有利な大当り状態を付与するか否かを判定(決定)する大当り判定手段としても機能し、該大当り判定結果に基づいて遊技を制御する。また、ROM24bには、パチンコ機10を制御するための各種制御プログラム(メイン処理プログラム、割込み処理プログラム、電源断処理プログラムなど)が記憶保持されている。また、RAM24aには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種制御情報(大当り乱数の値など)が記憶保持されるようになっている。そして、RAM24aには、図示しないバックアップ用電源が接続されており、電源回路26から供給される電源電圧V1(電源AC)の遮断時(閾値電圧値Vへの降下時)には、バックアップ用電源から供給された電源電圧に基づき遊技に関する各種制御情報を記憶保持するようになっている。また、各基板23,24,25は、信号又は電源を送る為にハーネス(電気信号線)h1〜h6を介して接続されており、例えば、前記停止指示回路28から出力された停止指示信号Riは、電源基板23から主制御基板24にハーネスh1を介して送られる。
【0030】
ここで、前記大当り乱数について説明する。前記大当り乱数は、予め定められた数値範囲内(例えば、「0」〜「630」の全631通りの整数)の数値を取り得るように、メインCPU24aが割込み処理プログラムを実行する毎(2ms毎)に数値を+1ずつ更新するようになっている。そして、メインCPU24aは、更新後の値を大当り乱数の値としてRAM24cに記憶し、既に記憶されている大当り乱数の値を書き換えることで大当り乱数の値を順次更新するようになっている。
【0031】
より詳しく言えば、メインCPU24aは、大当り乱数として予め定められた数値範囲内で、最小値である「0」を1周期の開始値として、該開始値から順に「0」→「1」→・・・→「629」→「630」というように数値を+1ずつ更新するようになっている。そして、メインCPU24aは、大当り乱数の値として更新された数値が最大値である「630」に達すると、再び「0」から数値を+1ずつ「630」まで更新するようになっている。即ち、本実施形態のパチンコ機10では、大当り乱数の値を「0」〜「630」に更新するまでを大当り乱数の1周期として大当り乱数の値を順次更新し、この1周期の更新処理をパチンコ機10の動作中、繰り返し実行するようになっている。
【0032】
また、メインCPU24aには、入賞検知センサSSが接続されている。そして、メインCPU24aは、入賞検知センサSSからの入賞検知信号を入力すると、そのタイミングでRAM24cに記憶されている大当り乱数の値を読み出すようになっている。また、メインCPU24aは、読み出した大当り乱数の値がROM24bに記憶されている所定の大当り値(例えば、「7」と「511」)と一致するか否かを判定するようになっている。そして、メインCPU24aは、該判定結果が肯定(一致)の場合に大当り状態を付与するようになっている。なお、大当り乱数の数値が「0」〜「630」(全631通り)であって、前記大当り値を「7」と「511」に定めた場合、パチンコ機10の大当り確率は、315.5分の1(=631分の2)となる。
【0033】
前記サブ制御基板25は、パチンコ機10の各種構成部材(図柄表示装置20、各種ランプ16、スピーカ17)に対して所定の制御(図柄制御、ランプ制御、音声制御)を実行するCPU25aを備えており、該CPU25aにはROM25b及びRAM25cが接続されている。そして、ROM25bには前述した所定の制御を実行するための制御プログラムなどが記憶保持されていると共に、RAM25cにはパチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種制御情報が記憶保持されるようになっている。
【0034】
また、CPU25aには、電源基板23の停止指示回路28が接続されている。そして、CPU25aは、電源投入時において、電源基板23の停止指示回路28からの停止指示信号Riの入力状態が、所定時間(図5に示す時間T1)、ローレベル状態となるので、制御を停止した状態である規制状態となる。また、CPU25aは、所定時間(図5に示す時間T1)の経過後、停止指示回路28の停止指示信号Riの入力状態が、ローレベル状態からハイレベル状態になったことを契機に起動を開始し、所定の初期設定後、メインCPU24aからの制御信号を入力する迄の間、待機するようになっている。
【0035】
また、メインCPU24aは、前述した電源監視回路27から出力される電源状態信号Sの入力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移したことを契機に、ROM24bに記憶保持された電源断処理プログラムに基づいてバックアップ処理(記憶処理)を実行するようになっている。即ち、メインCPU24aは、RAM24cに記憶保持されている制御情報(例えば、大当り乱数の値)に加えて、新たにレジスタ及びスタックポインタなどの制御情報をRAM24cに記憶保持させる。また、メインCPU24aは、パチンコ機10を構成する各種構成部材の処理を停止させる。例えば、始動入賞口21や大入賞口22などの閉鎖を指示する制御コマンドからなる制御信号を出力する。また、メインCPU24aは、サブ基板(ランプ制御基板)25に対して各種ランプ16(図1参照)の消灯を指示する制御コマンドからなる制御信号を出力する。また、メインCPU24aは、サブ基板(音声制御基板)25に対してスピーカ17(図1参照)の音声出力の停止を指示する制御コマンドからなる制御信号を出力する。
【0036】
また、メインCPU24aは、バックアップ処理を実行した証としてRAM24cにバックアップフラグ(メインCPU24aの後述する制御開始時に、RAM24cに記憶保持されている制御情報が正しいか否かを判定するためのフラグ)を設定する。そして、該RAM24cへのアクセスを禁止してバックアップ処理を終了する。なお、バックアップフラグは、前述のように、バックアップ処理が行われた場合のみにRAM24cに設定されるようになっている。そして、メインCPU24aは、バックアップ処理を完了させると(電源状態信号Sの入力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移した時から所定時間(図5に示す時間T7)経過すると)、後述する停止許可回路Pに対する記憶処理信号Scの出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移させる。この記憶処理信号Scの出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移させることにより、バックアップ処理の完了を停止許可回路Pに示している。そして、所定時間(図5に示す時間T8)経過後、再び記憶処理信号Scの出力状態を、ローレベル状態からハイレベル状態に遷移させる。
【0037】
このバックアップ処理によって、RAM24cには、電源電圧V1の電圧値が閾値電圧値Vに降下した時(電源状態信号Sの入力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移した時)の各種制御情報が記憶保持されるようになっている。そのため、電源のOFFや、停電などの理由により、電源ACが遮断(電源電圧V1の電圧値が閾値電圧値Vに降下)した場合でも、確実に電源遮断時の制御情報がRAM24cに記憶保持される。
【0038】
そして、本実施形態のパチンコ機10は、主制御基板24のメインCPU24aに対して、制御停止を許可する停止許可手段として機能する停止許可回路Pを備えている。この停止許可回路Pは、メインCPU24a、ROM24b、RAM24cと同じく主制御基板24に設けられ、メインCPU24aに対して停止許可信号Rpを出力可能な状態でメインCPU24aに接続されている。前記主制御基板24は、不正基板の取り付けや不正なROM交換等を防止するために保護ケース(図示略)に収納されていて、該保護ケースを開放したい場合には、該保護ケースの一部を壊さないと開かないようになっている。つまり、当該保護ケースを開放した場合、痕跡が残るようになっている。また、停止許可回路Pは、前記主制御基板24のメインCPU24aと前記電源基板23の停止指示回路28に接続されており、メインCPU24aが記憶処理を完了した場合に所定時間出力する記憶処理信号Sc、停止指示回路28が出力する停止指示信号Riの入力が可能となっている。
【0039】
前記停止許可回路Pは、停止指示信号Riと記憶処理信号Scの入力状態に基づき、メインCPU24aに対し制御停止を許可するか否かを判定し、この判定結果が肯定の場合には、停止許可信号Rpを用いて制御停止を許可するようになっている。この停止許可信号Rpは、その信号レベルとしてハイレベル状態とローレベル状態を示す2値信号となっている。そして、停止許可回路Pは、停止許可信号Rpの出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移させることにより、メインCPU24aに対して制御停止を許可するようになっている。
【0040】
この停止許可回路Pは、停止指示信号Riの入力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移した場合に、記憶処理信号Scの入力状態がローレベル状態(バックアップ処理の完了が示されている状態)であるか否かを判定する。そして、該判定が肯定であることを条件として、停止許可信号Rpの出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移させるようになっている。
【0041】
換言すると、停止許可回路Pは、停止指示信号Riの出力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移(制御停止を指示)した場合に、記憶処理信号Scの入力状態が従前にローレベル状態(記憶処理が完了)であるか否かを判定する。そして、該判定が肯定であることを条件として、停止許可信号Rpの出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移させることにより制御停止を許可するようになっている。
【0042】
そして、メインCPU24aは、停止許可回路Pからの制御停止の許可により、停止許可信号Rpの入力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移すると、制御を停止した状態である規制状態となる。一方、メインCPU24aは、初期電源投入時においては、停止許可回路Pからの停止許可信号Rpの入力状態が予めローレベル状態となるので、制御を停止した状態である規制状態となっている。そして、電源を投入してから一定時間T1(図5参照)経過後、停止許可信号Rpの入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移すると、制御を停止した状態である規制状態が解除されて制御が開始される。
【0043】
この制御の開始により、メインCPU24aは、ROM24bに記憶保持されたメイン処理プログラムに基づき、初期設定を実行するようになっている。この初期設定は、一定時間T2(図6参照)の間に行われる。
【0044】
この初期設定において、メインCPU24aは、遊技を開始するための各種設定を行う。この各種設定は、RAM24cのバックアップフラグの設定状態に応じて、次のように行われる。制御の開始時に前記バックアップフラグが設定されていない場合、メインCPU24aは、RAM24cに記憶保持されている各種制御情報を消去し、RAM24cの記憶内容を初期化(RAM24cの全作業領域をクリア)する。この初期化により、RAM24cに記憶されている大当り乱数の値などは、「0」クリアされる。そして、メインCPU24aは、初期化されたRAM24cに対して遊技を開始させるための初期値を設定する。この初期値の設定によって、メインCPU24aは、大当り乱数の値「0」をRAM24cに設定する。
【0045】
このようにRAM24cの記憶内容が初期化された場合、メインCPU24aは、RAM24cに設定された初期値に基づいて、各種制御コマンドの演算処理などを行う通常処理を開始する(図6参照)。この通常処理の開始と共に、メインCPU24aは所定周期毎に実行される割込み処理プログラムの割り込みを開始する。この割り込み処理プログラムにより、メインCPU24aは、各種信号(入賞検知センサSSからの入賞検知信号など)の入力処理を実行する。又、メインCPU24aは、サブ制御基板25のCPU25aに対して所定の制御を実行させるための制御コマンドを制御信号として出力する出力処理や、大入賞口22などを開閉動作させる為の設定を行う役物処理などを実行する。
【0046】
そして、メインCPU24aは、通常処理に移行したタイミング(制御を開始してから一定時間T2の経過後)で、大当り乱数の値の更新を「0」から開始する。その結果、メインCPU24aが大当り乱数の値の更新を開始してから、該大当り乱数の値が大当り値である「7」に更新されるまでの時間T3は,2ms(更新周期)×7=14msとなる。また、同様に、メインCPU24aが大当り乱数の値の更新を開始してから、該大当り乱数の値が大当り値である「511」に更新されるまでの時間T4は、2ms(更新周期)×511=1022msとなる。従って、制御を開始してから大当り乱数の値が大当り値である「7」に更新されるまでの時間は、T2+T3となり、この時間は常に一定となる。また、同様に、制御を開始してから大当り乱数の値が大当り値である「511」に更新されるまでの時間は、T2+T4となり、この時間は一定となる。
【0047】
一方、制御の開始時に前記バックアップフラグが設定されている場合、メインCPU24aは、前記バックアップ処理によりRAM24cに記憶保持された各種制御情報に基づき、遊技を開始するための各種設定を行う。このように初期設定が行われた場合、メインCPU24aは、図6に示す通常処理に移行したタイミングで、初期設定時に設定された戻り番地から割込処理プログラムの実行を再開する。また、メインCPU24aは、サブ制御基板25に対して、RAM24cに記憶保持された各種制御情報に基づいて制御コマンドを制御信号として出力し、サブ制御基板25では、該制御コマンドに基づき所定の制御を再開する。また、メインCPU24aは、RAM24cの記憶内容が初期化されていないため、大当り乱数の値の更新をRAM24cに記憶保持されている大当り乱数の値から開始する。この場合、制御を開始してから大当り乱数の値が大当り値である「7(若しくは511)」に更新されるまでの時間は、前記バックアップ処理によりRAM24cに記憶保持されている大当り乱数の値によって異なるため、一定ではない。
【0048】
ところで、不正基板は、電源基板23上の停止指示回路28と主制御基板24とを結ぶハーネスh1上に取り付けられることが多い。これは、停止指示信号Riと同様の機能(役割)を果たす信号(以下、この信号を「不正停止指示信号Rx」と示す)を強制的にメインCPU24aに入力させるためである。即ち、メインCPU24aにおける不正停止指示信号Rxの入力状態を強制的にハイレベル状態からローレベル状態に遷移させることで、メインCPU24aを不正に一旦制御停止させ、再び制御を開始させる為である。この場合メインCPU24aは、前述の通り大当り乱数の値の更新を「0」から開始することになる。
【0049】
本実施形態では、前記停止許可回路Pが、記憶処理信号Scの入力状態と、ハーネスh1を介して送られてくる信号、即ち停止指示信号Ri(若しくは不正停止指示信号Rx)の入力状態に基づき、メインCPU24aに対し制御停止を許可するか否かを判定するようになっている。従って、不正停止指示信号Rxが強制的に主制御基板24に入力され、不正停止指示信号Rxの入力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移しても、停止許可回路Pは、停止指示信号Riの場合と同様に前記制御停止の実行許可を判定する。この場合、前記メインCPU24aからの記憶処理信号Scの入力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移していない(図5に一点鎖線で囲み表示)ので、前記メインCPU24aの制御停止処理の実行を許可しない(図5に二点鎖線で囲み表示)。即ち、不正停止指示信号Rxが入力されたとしても、停止許可回路PはメインCPU24aでバックアップ処理が完了していないと制御停止を許可しないため、RAM24cは不正に初期化(記憶されている各種制御情報が消去)されることはない。
【0050】
以下、パチンコ機10の動作中における停止許可回路PのメインCPU24aに対する制御態様を図3に示すフローチャート及び図5に示すタイムチャートに基づき説明する。なお、図3のフローチャートにおいて、「H」は、ハイレベル状態の信号レベルを示し、「L」は、ローレベル状態の信号レベルを示している。
【0051】
前記停止許可回路Pは、ステップS10にて、前記停止指示回路28からの停止指示信号Riの入力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移したか否かを判定する。ステップS10における判定結果が否定的判定である場合は、その判定結果が肯定的判定となるまで、前記ステップS10での判定処理を繰り返す。一方、ステップS10における判定結果が肯定的判定である場合は、ステップS11に移行する。そして、ステップS11にて、停止許可回路Pは、前記メインCPU24aからの記憶処理信号Scの入力状態が所定時間以上ローレベル状態であるか否かを判定する。
【0052】
ステップS11における判定結果が肯定的判定である場合は、ステップS12に移行する。そして、ステップS12にて、停止許可回路Pは、前記停止指示回路28からの停止指示信号Riを許可し、主制御基板24に対し停止許可信号Rpの出力状態をローレベル状態に遷移し、ステップS13に移行する。そして、ステップS13にて、停止許可回路Pは、前記停止指示回路28からの停止指示信号Riの入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移したか否かを判定する。
【0053】
ステップS13における判定結果が否定的判定である場合は、その判定結果が肯定的判定となるまで、前記ステップS13での判定処理を繰り返す。一方、ステップS13における判定結果が肯定的判定である場合は、ステップS10に戻り、その後、同様の処理を繰り返す。
【0054】
なお、ステップS11における判定結果が否定的判定である場合は、ステップS14に移行する。そして、ステップS14にて、停止許可回路Pは、前記停止指示回路28からの停止指示信号Riを許可せず、主制御基板24に対し停止許可信号Rpの出力状態をハイレベル状態のままにする(図5に二点鎖線で囲み表示)。そして、ステップS10に戻り、その後、同様の処理を繰り返す。
【0055】
以上説明した停止許可回路Pは、例えば、図4に示す回路構成で実現することが可能である。以下、停止許可回路Pの回路構成について、図4及び図5に基づき説明する。
【0056】
前記停止許可回路Pは、D型フリップフロップDFFを備えている。このD型フリップフロップDFFは、CK入力端子への信号の入力状態がローレベル状態からハイレベル状態に遷移した時(図5にt1,t2で表示)の、D入力端子への信号の入力状態をQ出力端子から出力信号の出力状態として出力する。前記D型フリップフロップDFFのD入力端子には、インバータ回路41を介して主制御基板24のメインCPU(制御手段)24aが接続されている。また、前記D型フリップフロップDFFのCK入力端子には、インバータ回路42を介して電源基板23の停止指示回路(停止指示手段)28が接続されている。
【0057】
そして、前記D型フリップフロップDFFのSET入力端子には、直列に接続されたインバータ回路43,44を介して積分回路45(電源Vcとグランドとの間に抵抗RとコンデンサCを直列接続して構成される)が接続されている。前記抵抗Rにおけるグランド側の端子46は、両インバータ回路43,44を介して前記D型フリップフロップDFFのSET入力端子に接続されており、積分回路45は、端子46の電位からなる信号を出力する。よって、前記D型フリップフロップDFFのSET入力端子には、端子46の電位からなる信号の出力信号(両インバータ回路43,44により2回反転された信号)CR1が入力されるようになっている。つまり、D型フリップフロップDFFは、停止指示回路28から送信される停止指示信号RiとメインCPU24aから送信される記憶処理信号Scとに基づき、Q出力端子から出力信号DOUTを出力するようになっている。
【0058】
また、D型フリップフロップDFFのQ出力端子には、ナンド回路47を介してメインCPU(制御手段)24aが接続されている。このナンド回路47のもう一方の入力端子には、インバータ回路42を介して電源基板23の停止指示回路(停止指示手段)28に接続されている。そして、ナンド回路47は、信号DOUTと信号Ri1を否定論理積演算処理し、該演算処理結果を停止許可信号RpとしてメインCPU(制御手段)24aに出力するようになっている。このナンド回路47の演算結果が、停止許可回路Pから出力される停止許可信号Rpの信号レベルを示すこととなる。
【0059】
従って、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、停止許可回路(停止許可手段)Pは、停止指示信号Riの出力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移(制御停止を指示)した場合に、記憶処理信号Scの入力状態が従前にローレベル状態(記憶処理が完了)であるか否かを判定する。そして、該判定が肯定であることを条件として、停止許可信号Rpの出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移(制御停止を許可)させる構成とした。そのため、停止許可回路Pから制御停止が許可された場合には、メインCPU(制御手段)24aに対して記憶処理が従前に完了しているため、メインCPU24aが制御停止した場合において記憶処理が未了であるという状態を回避することができる。その結果、不正停止指示信号Rxを用いて、遊技者が不正を行った場合でも、記憶処理が完了していないと制御停止を許可しないため、パチンコ機10は不正停止指示信号Rxを受け付けない。従って、遊技者の不正行為によって遊技店側が不利益を得ることを抑制することができる。
【0060】
(2)上記実施形態では、停止許可回路(停止許可手段)Pは、停止指示信号Riの出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移した場合に、記憶処理信号Scの入力状態がローレベル状態であるか否かを判定する。そして、該判定が肯定であることを条件として、停止許可信号Rpの出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移させる構成とした。そのため、各種信号(記憶処理信号Sc,停止指示信号Ri,停止許可信号Rp)の入出力状態に基づき、メインCPU(制御手段)24aに対して制御停止の許可を確実に付与することができる。また、前記所定時間とは、メインCPU24aが記憶処理完了する時間であるため、つまりメインCPU24aで記憶処理が確実に完了してからメインCPU24aを制御停止させることができる。
【0061】
(3)上記実施形態では、停止許可回路(停止許可手段)Pは、メインCPU(制御手段)24a、ROM24b、RAM24cと同じく主制御基板24に設けられ、メインCPU24aに対して停止許可信号Rpを出力可能な状態でメインCPU24aに接続されている。そして、前記主制御基板24は、不正基板の取り付けや不正なROM交換等を防止するために保護ケースに収納されていて、当該保護ケースを開放した場合、痕跡が残る(例えば、保護ケースの一部を壊す)ような構成とした。そのため、遊技者が不正行為を行った場合、つまり保護ケースを開放し不正基板を取り付けた場合、痕跡を残すことができるので不正行為がなされた場合の発見を容易にできる。また、停止許可回路PとメインCPU24aを同一の保護ケースに収納したため、少なくとも停止許可回路PとメインCPU24aの間に不正基板を取り付けることを防止することができる。
【0062】
(4)上記実施形態では、メインCPU(制御手段)24aは、大当り判定用乱数と大当り判定値に基づき遊技者にとって有利な大当り状態を付与するか否かを判定(決定)する大当り判定手段として機能し、該大当り判定結果に基づいて遊技を制御する構成とした。そのため、メインCPU24aにおける判定用乱数、判定値、大当り判定手段の判定結果等の遊技に関する重要なデータのバックアップ機能を維持しつつ、遊技者の不正行為によって遊技店側が不利益を得ることを抑制することができる。
【0063】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、停止許可回路Pは、停止指示信号Riの出力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移(制御停止を指示)した場合に、記憶処理信号Scの入力状態が従前にローレベル状態(記憶処理が完了)であるか否かを判定する。そして、該判定が肯定であることを条件として、停止許可信号Rpの出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移(制御停止を許可)させる構成とした。しかし、停止許可回路Pが、停止指示信号Riの出力状態がハイレベル状態からローレベル状態に遷移(制御停止を指示)した場合に、記憶処理信号Scの入力状態が同時にローレベル状態に遷移(制御停止の指示と同時に記憶処理が完了)したか否かを判定する。そして、該判定が肯定であることを条件として、停止許可信号Rpの出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移(制御停止を許可)させる構成であってもよい。その場合であっても、記憶処理が完了してから制御を停止することができる。
【0064】
・上記実施形態では、各信号(記憶処理信号Sc,停止指示信号Ri,停止許可信号Rp,不正停止指示信号Rx)のハイレベル状態又はローレベル状態により各信号の入出力を識別する一例を示した。しかし、各信号(記憶処理信号Sc,停止指示信号Ri,停止許可信号Rp,不正停止指示信号Rx)のハイレベル又はローレベル状態により入出力が識別できるのであれば、各信号のハイレベル状態又はローレベル状態は逆であってもよい。例えば、停止許可回路Pは、停止許可信号Rpの出力状態をローレベル状態からハイレベル状態に遷移させることにより制御停止を許可する構成であってもよい。
【0065】
・上記実施形態では、停止許可回路Pは、停止指示信号Riの出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移した場合に、記憶処理信号Scの入力状態が所定時間(メインCPU24aが記憶処理完了する時間)以上ローレベル状態であるか否かを判定する。そして、該判定が肯定であることを条件として、停止許可信号Rpの出力状態をハイレベル状態からローレベル状態に遷移させる構成を実現するためD型フリップフロップDFF,インバータ回路42,43,44、及びナンド回路47等を用いた回路構成の一例を示した。しかし、上記のような停止許可回路Pの信号状態を実現できるものであれば、D型フリップフロップDFF,インバータ回路42,43,44、及びナンド回路47等に限らず他の制御素子(IC等)で構成してもよい。
【0066】
・上記実施形態における構成を、更に賞球などの遊技球の払出しを制御するための払出し制御基板に採用してもよい。
・上記実施形態では、メインCPU24aが行う大当り乱数の1周期の更新処理形態は、常に開始値を「0」として更新が開始される構成としたが、他の形態を採用してもよい。具体的には、メインCPU24aがパチンコ機10の電源投入後、1周期目の更新処理の終了後、次の周期(2周期目)以降、大当り乱数の1周期の更新処理における開始値を、開始値乱数を用いて不規則に変化させる構成であってもよい。この開始値乱数は、大当り乱数と同一の数値範囲内(上記実施形態では「0」〜「630」の全631通りの整数)の数値を取り得るように、メインCPU24aが所定の周期毎に数値を+1ずつ更新する。そして、メインCPU24aは、大当り乱数の1周期の更新処理を終了する毎に、開始値乱数の値を読み出し、該読み出した開始値乱数の値を開始値として、次の周期の更新処理を実行する。
【0067】
・上記実施形態では、停止許可回路Pが主制御基板24に設けられている構成とした。しかし、停止許可回路Pは、メインCPU24a及び停止指示回路28に接続されていれば、主制御基板24に設けられていなくて、他の基板(例えば、電源基板23やサブ制御基板25)に設けられている構成であってもよい。その場合、停止許可回路Pが設けられている他の基板、及び主制御基板24は、それぞれ別々に不正を防止するための保護ケースに収納されている構成にすればよい。
【0068】
・上記実施形態では、停止許可回路PによりメインCPU24aの記憶処理完了と停止指示回路28の制御停止指示に基づき、メインCPU24aに対し各種制御の停止を許可する構成の一例としてパチンコ機10を示した。しかし、停止許可手段により制御手段の記憶処理完了と停止指示手段の制御停止指示に基づき、制御手段に対し各種制御の停止を許可できる構成であれば、スロットマシンのような他の遊技機の不正防止であってもよい。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技者の不正行為によって遊技店側が不利益を得ることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。
【図2】 主制御基板、サブ制御基板の具体的な構成を説明するブロック図。
【図3】 パチンコ遊技機の動作中における停止許可回路のメインCPUに対する制御態様を説明するフローチャート。
【図4】 停止許可回路の回路構成の一例を示す回路図。
【図5】 停止許可回路の制御態様を説明するタイムチャート。
【図6】 電源投入時に、メインCPUが制御を開始する態様を示す説明図。
【符号の説明】
P…停止許可回路(停止許可手段)、S…電源状態信号、Sc…記憶処理信号、Ri…停止指示信号、Rp…停止許可信号、Rx…不正停止指示信号、10…パチンコ機(遊技機)、24a…メインCPU(制御手段)、26…電源回路、27…電源監視回路、28…停止指示回路(停止指示手段)。

Claims (3)

  1. 遊技者に大当り状態を付与するか否かを決定するための大当り乱数の値を予め定めた一定の周期毎に更新する乱数更新処理を含む各種処理を実行する制御手段、及び前記乱数更新処理により前記制御手段が更新した更新後の前記大当り乱数の値を含み、遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種制御情報を記憶する記憶手段を有する制御基板と、
    機本体に供給される電源電圧値が予め定めた所定の電圧値に降下したか否かを示す電源状態信号を出力する電源監視回路と、
    機本体に供給される電源電圧の遮断後も前記記憶手段の記憶内容を保持するための電源電圧を前記記憶手段に供給するバックアップ用電源と、
    前記制御手段の動作を停止させる停止指示信号を出力する停止指示回路と、を備え、
    前記電源監視回路は、前記電源電圧値が予め定めた所定の電圧値を維持している場合には前記電源状態信号の出力状態を第1状態とし、前記電源電圧値が予め定めた所定の電圧値に降下した場合には前記電源状態信号の出力状態を前記第1状態から第2状態へ遷移させ、
    前記制御手段は、
    前記電源状態信号の出力状態が前記第1状態から前記第2状態へ遷移した場合には前記記憶手段の記憶内容を電源遮断後も記憶保持させるためのバックアップ処理を実行し、前記バックアップ処理に係わる処理時間の経過後に前記停止指示信号の出力状態が動作の停止を示す第1状態になることによって動作を停止し、
    前記電源状態信号の出力状態が前記第1状態であって、前記停止指示信号の出力状態が前記第1状態から動作の開始を示す第2状態へ遷移した場合には制御を開始し、当該制御の開始時に前記記憶手段に前記バックアップ処理によって記憶されるバックアップ情報が記憶されていないときには前記記憶手段の記憶内容を初期化し、前記大当り乱数の更新を予め定めた初期値から開始させる一方で、前記制御の開始時に前記記憶手段に前記バックアップ処理によって記憶されるバックアップ情報が記憶されていたときには前記記憶手段の記憶内容に基づき制御を開始し、前記大当り乱数の更新を前記バックアップ処理により前記記憶手段に記憶保持された値から開始させる遊技機において、
    前記制御手段には、該制御手段に対して停止許可信号を出力する停止許可手段及び前記電源監視回路が接続されていると共に、前記停止指示回路は前記停止許可手段に接続され、前記停止指示信号を前記停止許可手段に対して出力し、
    前記制御手段は、前記電源監視回路から出力された前記電源状態信号の出力状態が前記第1状態から前記第2状態へ遷移した場合には実行した前記バックアップ処理完了後、前記停止指示信号の出力状態が前記第1状態へ遷移する前に、前記停止許可手段に対してバックアップ処理の実行完了を示す記憶処理信号を出力し、
    前記停止許可手段は、
    前記停止指示信号の入力状態が前記第2状態から前記第1状態に遷移したときに、前記記憶処理信号を入力していた場合には、前記制御手段に対して前記動作の停止を許可する停止許可信号を出力する一方で、
    前記停止指示信号の入力状態が前記第2状態から前記第1状態に遷移したときに、前記記憶処理信号を入力していない場合には、前記制御手段に対して前記動作の停止を許可する停止許可信号を出力せずに、前記制御手段の動作を継続させることを特徴とする遊技機。
  2. 前記停止許可手段は、前記制御基板に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記電源監視回路及び前記停止指示回路は、遊技場の電源が供給されると共にその電源を遊技機への供給電圧に変換処理し、変換後の電源電圧を前記制御基板に供給する電源基板に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
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