JP4023519B2 - 光フィルタ及びそれを用いる照明器具 - Google Patents
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Description
図1は本実施形態の光フィルタ1を用いる照明器具Aの外観図を示し、ポール10の上端にランプ11を収納する箱状のランプ収納部12が設けられており、ランプ収納部12の四方の側面に形成された窓孔に矩形板状の光フィルタ1が取り付けられている。
本発明の実施形態2を図4に基づいて説明する。本実施形態では、実施形態1で説明した透光性材料からフィルタ層2を形成するとともに、フィルタ層2の少なくとも人から視認可能な側の表面に、フィルタ層2の材料よりもYI値の小さい層3を積層することによって、光フィルタ1を形成している。ここに、YI値とはJIS K7103に規定される黄色味の指数であり、X、Y、Zを光源色の三刺激値とすると、YI値は以下の式で求められる。
尚、光フィルタ1を用いる照明器具A〜Cは実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
本発明の実施形態3を図5に基づいて説明する。本実施形態では、実施形態1で説明した透光性材料からフィルタ層2を形成するとともに、フィルタ層2の少なくとも人から視認可能な側の表面に、フィルタ層2の材料よりも屈折率が高く且つ透光性を有する高屈折率層4を積層することによって、光フィルタ1を形成している。尚、光フィルタ1を用いる照明器具A〜Cは実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
本発明の実施形態4を図6に基づいて説明する。本実施形態では、実施形態1で説明した透光性材料からフィルタ層2を形成するとともに、フィルタ層2の表面に、点灯時のフィルタ層2の色と同色の層5を積層している。尚、光フィルタ1を用いる照明器具A〜Cは実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
本発明の実施形態5を図7に基づいて説明する。本実施形態ではフィルタ層2’の材料として、波長が410nm以下の光で励起され、青色領域に蛍光発色のピークを有するフォトルミネッセンス材料を添加した乳白色の材料又は拡散材料の何れかを用いている。尚、光フィルタ1を用いる照明器具A〜Cは実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
図8は実施例1の光フィルタ1を示し、光フィルタ1は1層のフィルタ層2aからなり、フィルタ層2aの材料として、紫外線吸収剤や染料や顔料を添加することで、波長が約300nmから約395nmまでの光を略100%カットするとともに、波長が約405nmの光を略100%カットし、波長が約450nm以上の光の平均透過率が約90%以上となるようにカット率及び透過率が調整された透明なアクリルを用いており、tanθ=3となっている。
図9は実施例2の光フィルタ1の断面図であり、光フィルタ1は1層のフィルタ層2bからなり、フィルタ層2bの材料として、紫外線吸収剤や染料や顔料を添加することで、波長が約300nmから約395nmまでの光を略100%カットするとともに、波長が約405nmの光を略100%カットし、波長が約450nm以上の光の平均透過率が約50%以上となるようにカット率及び透過率が調整された乳白色のアクリルを用いており、tanθ=2.4となっている。
図10は実施例3の光フィルタ1の断面図であり、光フィルタ1は1層のフィルタ層2cからなり、フィルタ層2cの材料として、紫外線吸収剤や染料や顔料を添加することで、波長が約300nmから約395nmまでの光を略100%カットし、波長が約405nmの光の透過率が約50%以下となり、波長が約450nm以上の光の平均透過率が約90%以上となるようにカット率及び透過率が調整された透明なポリカーボネートを用いており、tanθ=3となっている。
実施例4では、光フィルタ1の材料として、ハロゲン化物などを添加することによって、波長が約300nmから約395nmまでの光を略100%カットするとともに、波長が約405nmの光の透過率が約50%以下となるようにカット率及び透過率が調整された透明なガラスを用いており、tanθ=3.5となっている。
実施例5では、光フィルタ1の材料として、ハロゲン化物などを添加することによって、波長が約300nmから約395nmまでの光を略100%カットするとともに、波長が約405nmの光を略100%カットするようにカット率が調整された透明なガラスを用いており、tanθ=3.5となっている。
図11は実施例6の光フィルタ1の断面図であり、実施例2と同一の材料で形成されたフィルタ層2bの表面に、フィルタ層2bよりもYI値の低い乳白色のアクリルの層3を形成している。
図12は実施例7の光フィルタ1の断面図であり、実施例1と同一の材料で形成されたフィルタ層2aの表面に、フィルタ層2aよりも屈折率の高い、膜厚が0.1μmのアルミナ(Al2O3)の薄膜からなる高屈折率層4を形成している。
図13は実施例8の光フィルタ1の断面図であり、実施例5と同一の材料(透明なガラス)で形成されたフィルタ層2dと、フィルタ層2dに対向配置される板状のソーダガラス6との間に点灯時のフィルタ層2dの色と同色の蝋5’を挟み、フィルタ層2dとソーダガラス6との間を結合するシール材7,7で蝋5’を封止している。蝋5’は、点灯時にはランプの発熱で溶融して透明になり、消灯時には固化して点灯時のフィルタ層2dと同じ色に変化する。
図14は実施例9の光フィルタ1の断面図であり、実施例5と同一の材料で形成されたフィルタ層2dの表面に、点灯時のフィルタ層2の色と同色の液晶5”を形成している。液晶5”の駆動部は照明器具に設けられており、点灯時には駆動部によって液晶5”に通電されて、液晶5”の色が透明に変化するとともに、消灯時には液晶5”への通電が停止されて、点灯時のフィルタ層2の色と同じ色に変化する。
図15は実施例10の光フィルタ1の断面図であり、光フィルタ1は1層のフィルタ層2eからなり、実施例2の光フィルタ1に用いた乳白色のアクリルに、例えばUVITEX(R)OB(商品名)のような蛍光増白材を添加した材料でフィルタ層2eを形成している。
図16は実施例11の光フィルタ1の断面図であり、光フィルタ1は1層のフィルタ層2fからなり、実施例2の光フィルタ1に用いた乳白色のアクリルに、ZnSのような蛍光体の粉末を添加した材料でフィルタ層2fを形成している。
図17(a)は参考例A1の光フィルタ1の断面図であり、波長が約380nmまでの光を略100%カットした透明なアクリルで形成されたフィルタ層2gの表面に、波長が約450nm付近のみの光をシャープカットし、420nm以上の可視光領域の光を通過させる光学多層膜8を形成してある。尚、図17(b)は光学多層膜8の分光スペクトルを示している。
図18(a)は参考例A2の光フィルタ1の断面図であり、紫外領域の光をカットしない透明なアクリルで形成されたフィルタ層2gの表面に、波長が約420nm以上の可視光領域の光のみを通過させる光学多層膜8を形成してある。尚、図18(b)は光学多層膜8の分光スペクトルを示している。
比較例1は透明なアクリルで形成され、波長が555nmの光の透過率が実施例1と同様である。比較例2は乳白色のアクリルで形成され、波長が555nmの光の透過率が実施例2と同様である。比較例3は透明なポリカーボネートで形成され、波長が555nmの光の透過率が実施例3と同様である。比較例4は一般的な透明なソーダガラスからなる。
尚、Y1は図20に示すように透過率の曲線がフラットになる部分での値であり、Qは波長が300〜395nmの範囲で透過率を積分した値を簡略的に求めた値であり、図中に斜線で示す三角形の面積である。
1 光フィルタ
11,11’,11” ランプ
13 グローブ
14 前面パネル
Claims (2)
- 照明器具に用いられ光源の光から虫を誘引しやすい波長の光を取り除く光フィルタであって、波長が300nmから395nmまでの光を100%カットし、波長が405nmの光の透過率が50%以下となり、波長が450nm以上の光の平均透過率が50%以上となるようにカット率及び透過率が調整された透光性材料からなり、横軸に波長を、縦軸に透過率をとり、波長の1nmの目盛りが透過率の1%の目盛りに等しくなるようにして前記透光性材料の透過率のグラフを作成した場合に、透過率の変化曲線の変曲点における接線と横軸とが交差する角度の正接が2以上であることを特徴とする光フィルタ。
- 請求項1記載の光フィルタを光源の照射方向に配置したことを特徴とする照明器具。
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