JP4023369B2 - ダイポールアンテナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、UHF帯のテレビ電波を受信するのに用いられ、広帯域で高利得の特性を小型で実現するダイポールアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のダイポールアンテナとしては、半波長の長さの折り返しダイポールアンテナが広帯域特性を持ち広く用いられてきた(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
図6は、半径rの約1波長の導体を幅Wに保つように折り返してなる従来の一般的な折り返しダイポールアンテナ1で、通常使うケーブルインピーダンス75オームに整合する為のインピーダンス変換器2を備えたものである。
【0004】
折り返しダイポールアンテナ1は、1/2波長のダイポールアンテナと先端が短絡された1/4波長線路の回路組合せとして解析でき、出力インピーダンス300オーム近くの広帯域周波数特性を持つ。出力インピーダンス300オームを75オームに変換するために、通常4:1のバラントランスよりなるインピーダンス変換器2を介し、アンテナよりの受信電波をアンテナ出力端子3に効率よく送り出す。
【0005】
また、ダイポールアンテナの小型化の従来事例として、広帯域の周波数で使用するために、ダイポールアンテナの中央部にローディングコイルと整合回路よりなるものもある(例えば、特許文献1参照。)。図7は前記特許文献に記載されているダイポールアンテナを示すものである。図7において、アンテナ素子4よりなるダイポールアンテナの中央部にローディングコイル5を接続し、インダクターと整合コンデンサおよびと可変容量ダイオードからなる整合回路6を備えている。さらに、必要とするアンテナ出力インピーダンスの周波数帯域特性を得る為に、バリキャップダイオード印加電圧をコントロールすることで、ケーブルインピーダンスに整合するようバリキャップダイオードの容量を変化せしめている。図7ではバリキャップダイオードに印加する直流回路は示していないが、使用する周波数に応じて印加電圧を変化させる構成を用いている。
【0006】
【非特許文献1】
虫明康人:”アンテナ・電波伝搬”、コロナ社、昭和46年、PP.43〜45図4・7
【特許文献1】
特開平9−130132号公報(第6頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の折り返しダイポールアンテナの構成では、折り返し部が同一直径rの場合、単純なダイポールの出力インピーダンスの4倍となり、テレビ信号の伝送に使用する75オーム特性のケーブルに整合するには4:1のインピーダンス変換器を必要とした。また、必要とするインピーダンス変換器をアンテナ中央部に持たせるには、回路基板および保持構造が必要であった。
【0008】
さらに、また、近年移動体の携帯無線機器に取り付けるには、折り返し部の強度大きさにまつわる取扱いの容易性と製造価格においても課題を有していた。
【0009】
特許文献1に示された折り返し部を持たないダイポールアンテナの場合、広帯域の周波数特性を得るには、ローディングコイルやコンデンサとインダクターよりなる複雑な整合回路を必要とし、折り返しアンテナと同様、整合回路をアンテナ中央部に持たせるには、回路基板および保持構造が必要であった。
【0010】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ダイポールアンテナを単純な構造で実現することにより、インピーダンス変換器または整合回路を必要とせず、広帯域の周波数に渡りにケーブルインピーダンスに整合せしめるダイポールアンテナを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明のダイポールアンテナは、外部導体と中心導体よりなる同軸状の1/2波長の長さのアンテナエレメントの両端を短絡し、さらに、前記同軸状アンテナエレメントの外部導体を中央部で二分し、外部導体の中心部端より受信電波出力を取り出すアンテナ出力端子を有し、広帯域周波数のダイポールアンテナを実現している。
【0012】
本構成によって、アンテナエ素子を折り曲げることなく、しかもインピーダンス変換器なしで、接続ケーブルのインピーダンスである75オームに整合させることができる。さらに、単純な同軸構造で、ローディングコイルや複雑な整合回路なしに広帯域周波数特性のダイポールアンテナを実現している。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるダイポールアンテナの構成図である。
【0015】
図1において、図6および図7と同じ構成要素については、同じ符号を用い説明を省略する。
【0016】
図1において、外部導体8と中心導体7によって直径rの同軸構造を有するアンテナ素子4は、同軸両端部で電気的に短絡される短絡部10を持つ、前記外部導体8は中央部で2分されており、前記の外部導体8の中央部側より受信電波出力を取り出すアンテナ出力端子3を備えた構造である。また、誘電体9は中心導体7を支える役割があり、アンテナ素子4の長さLは使用する周波数のおおよそ1/2波長に選ばれる。
【0017】
かかる構成によるアンテナ素子4の出力インピーダンスZaは、図2(a)に示すように外部導体による単純なダイポール構成よりなるアンテナ放射インピーダンスZbと終端が短絡された1/4波長の長さの同軸インピーダンスZdの2倍よりなるZcを並列接続した特性により求まる。
【0018】
直径rの外部導体8よりなるアンテナインピーダンスZbは長さLが1/2波長の周波数で凡そ70オーム程度で周波数が高いと誘導性示し、周波数が低いと容量性を示す特性であり、いっぽう、片方が終端短絡された長さL/2の同軸インピーダンスZdは、Zd=Zod・tan(kL/ε)であり、電気的実行長が1/4波長の周波数で開放特性になり、周波数が高いと容量性を示し周波数が低いと誘導性を示す特性となる。ここでZodは同軸線路の特性インピーダンス、kは2π/λとする。さらに、Zcは終端が短絡された同軸を直列接続したものとして、Zc=2Zdになる。
【0019】
図2(b)は、このようにして求められるインピーダンスZb、Zcの変化特性図であり、周波数FLは同軸長Lが1/2波長を示す長さとなる。図2〈b〉に示された特性のZbおよびZcの並列接続より求められるZaは、周波数FLより低い周波数では容量性と誘導性が打ち消されるだけでなく接続インピーダンスの75オームに近づく作用があり、周波数FLより周波数が離れてもアンテナインピーダンスが75オームに近づく効果がある。
【0020】
たとえば、テレビ電波の周波数は470MHz〜770MHzで放送されているので、中心周波数FL=600MHzとした場合、アンテナ素子長Lは、光速/周波数÷2で計算でき、L=25cmとなる。
【0021】
図3は本発明による実施の形態1の直径8mm長さ25cmでのダイポールアンテナの出力特性例と、折り返し部を持たない同じ大きさよりなる単純なダイポールアンテナ特性例とを、75オームを中心とするスミスチャートで示している。スミスチャートの中心に近い周波数特性領域が如何に広いかが、広帯域周波数特性の良さを示している。本発明によるダイポールアンテナ例では、VSWR=2内の円内にテレビ電波周波数である470MHzから770MHzが収まっており周波数特性が良いことを示している。
【0022】
従来例の折り返しダイポールアンテナは、図6に示す給電部12での出力インピーダンスは給電部12側のアンテナ素子の直径と折り返し素子部が同じ場合、折り返し素子の効果でVSWR=4の300オームに近いの特性を示すが、本発明によるダイポールでは、折り返し部に相当する中心導体7による出力インピーダンスを75オームに凝縮させる作用を利用している。 これは、折り返し素子から放射する電磁界が給電部に近い側素子部に影響を与えることでインピーダンスを高くしており、本発明の中心導体7は電磁界放射作用に寄与しないことが特性に差を生じさせている。
【0023】
なお、誘電体9はその誘電率の違いにより帯域幅および中心周波数に変化が生ずるが、アンテナエレメント長Lを適切に選ぶことにより必要特性を得ることができる。また、中心導体が機構的に保持できる場合には本実施例に必要不可欠のものではなく、誘電体9が部分的もしくは全体が欠落していても本発明の実施例に含まれるものである。
【0024】
さらに、本実施の形態において外部導体8は、円形パイプ以外でも良く、また、金属線からなるメッシュ状の編素線を用いた場合には、機構的に柔軟性を持たせることができる。
【0025】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2におけるダイポールアンテナの構成図である。
【0026】
図4において、図1および図7と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
【0027】
図4において、図1における外部導体6は幅W長さLの長さ方向に凹みを持つ2個の導電板12に置き換わっており、凹み部に添わせた導電線13と絶縁用誘電体14よりなる被覆線15の両端は、前記導電板12の端部と短絡接続部16で接続されている。2個の前記導電板12は互いに対称の位置に支持体17とネジ18により固定され、対称中心部に近い導電板12の中央端に、アンテナ出力端子3を備えた構造である。
【0028】
凹みに沿わせた被覆線15の導電線13の直径は導電板の幅より十分小さく、しかも凹みに落ち込んでいることより、導電線13に流れる高周波電流は外部に電磁放射されること無く、導電板12と被覆線15によって決まるインピーダンスZdをもつ実施形態の1の同軸と同じである。また外部導体8と導電板12は外形が異なるが、導電板12の幅Wを同軸直径rより少し大きくすれば、同様の電波の放射特性が得られ、使用する1/2波長の長さLで、電磁界を放射するアンテナ素子として同様の役割をする。
【0029】
かかる構成によれば実施形態1の外部導体6と中心導体が導電板12と被覆線15と置き換わることにより、導電板で得られるアンテナ出力インピーダンスは実施の形態1で説明した同様の作用が起こり、広帯域周波数で使用できるダイポールアンテナを実現することができる。
【0030】
また、整合回路を必要とせず、小型で機器に不要な突起部がなくなり信頼性を向上し、取扱いし易くすることができる。
【0031】
なお、本実施例の形態において、支持体に稼動部を設けることにより、折りたたみ機能・収納機能をもたせたり、被覆線を含むコネクタ構造にて機器装置と分離し取り外せる構造にしたりしても良い。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明のダイポールアンテナによれば、アンテナエ素子を折り曲げることなく、しかもインピーダンス変換器なしで接続ケーブルのインピーダンスである75オームに整合させることができる。さらに単純な同軸構造で、ローディングコイルや複雑な整合回路なしに広帯域周波数特性のダイポールアンテナを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるダイポールアンテナの構成図
【図2】 本発明の実施の形態1の特性説明図
【図3】 本発明の実施の形態1の出力インピーダンス説明図
【図4】 本発明の実施の形態2におけるダイポールアンテナの構成図
【図5】 折り返し構造による従来のダイポールアンテナの構成図
【図6】 整合回路を用いた従来のダイポールアンテナの構成図
【符号の説明】
1 折り返しダイポールアンテナ
2 インピーダンス変換器
3 アンテナ出力端子
4 アンテナ素子
5 ローディングコイル
6 整合回路
7 中心導体
8 外部導体
9 誘電体
10 短絡部
12 導電板
13 導電線
14 絶縁用誘電体
15 被覆線
16 短絡接続部
17 支持体
18 ネジ

Claims (1)

  1. 平板に凹みをもたせた2つの導電板を直線状に並べ、導電線と絶縁用誘電体よりなる被覆線を前記導電板の凹みに添わせ、前記被覆線の両端を前記導電板の外側の端子で短絡接続し、前記2つの導電板が互いに向き合う内側端にアンテナ出力端子備えた構造よりなるダイポールアンテナ。
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