JP4022850B2 - 電磁弁およびその可動コア組付固定方法 - Google Patents

電磁弁およびその可動コア組付固定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁弁に関し、特にデューティ比制御する液圧制御弁として用いる電磁弁およびその可動コア組付固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動変速機の油圧制御弁に用いられる電磁弁として、特開平10−292879号公報に開示されるものは、例えば図9に示すように、プランジャ3が軸受け6に往復移動可能に支持され、可動コア2とともに往復移動する。ボール4は、流入口5から流入する作動油の油圧によりプランジャ3側に力を受けるのでプランジャ3とともに往復移動する。
【0003】
図9に示す電磁弁1においては、コイル7への通電オフ時、可動コア2、プランジャ3およびボール4を図9の下方に付勢するスプリング8の付勢力により、ボール4は弁座9に着座する。ボール4が弁座9に着座すると流入口5が閉塞され、流出口11とドレイン口12とが連通する。流出口11とドレイン口12とが連通すると、自動変速機のクラッチまたはブレーキに供給されていた作動油はドレイン口12から排出されクラッチまたはブレーキに加わる油圧が低下するので、クラッチまたはブレーキが解除状態になる。
【0004】
コイル7への通電をオンすると、スプリング8の付勢力に抗して可動コア2が固定コア14側に吸引される。可動コア2とともにプランジャ3が固定コア14側に移動すると、流入口5に供給される作動油の油圧により、ボール4は弁座9から離座し弁座13に着座する。すると、流出口11とドレイン口12との連通が遮断され、流入口5と流出口11とが連通する。流入口5と流出口11とが連通すると、高圧の作動油が流出口11からクラッチまたはブレーキに供給されるのでクラッチまたはブレーキが係合状態になる。
【0005】
図示しない制御装置でコイル7に供給する電圧をデューティ比制御することにより流出口11に接続するクラッチまたはブレーキに加わる油圧が調整され、クラッチまたはブレーキの係合状態が制御される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9に示す電磁弁1では、ボール4と、プランジャ3に一体締結された可動コア2とが分離されているため、可動コア2は電磁吸引により固定コア14に当接することとなり、デューティ作動時に固定コア14からヨーク15に振動が伝播し、比較的大きな騒音の発生が避けられなかった。
【0007】
また、流出口11とドレイン口12との連通をボール4により確実に遮断するため、可動コア2のストロークをボール4のストロークよりも所定距離だけ大きくとり、ボール4とプランジャ3とが確実に離れるようにする必要があった。したがって、可動コア2に要求される無駄なストロークにより電磁弁1の高速切り換えの上で不利となり、デューティ比と出力圧との関係においてリニアリティのある制御レンジ、すなわちダイナミックレンジが狭くなるという問題があった。
【0008】
さらに、ボール4を挟み込むように2つのシート部材、もしくは2つのシート部材とボール4のガイド部材をハウジング内に収容し、プランジャ3がハウジング内に固定された軸受け6を摺動することにより、ボール4を一方の弁座に押し付けたり解放したりすることで三方弁を構成しているため、ハウジング内の構成が複雑で部品点数が増大し、組付けが困難であるという問題があった。
【0009】
本発明の目的は、取り付けがたを防止するとともに、騒音の発生を低減する電磁弁を提供することにある。
本発明の他の目的は、ダイナミックレンジが広い電磁弁を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、通電切り換えに対する応答性を向上する電磁弁を提供することにある。
本発明のさらにまた他の目的は、構成が簡単で部品点数を低減する電磁弁を提供することにある。
本発明のさらにまた他の目的は、きわめて簡単な作業によってシャフトに可動コアを高精度に組み付けることができる可動コア組付固定方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1または2記載の電磁弁によると、流体は、電磁弁の取り付け方向と反対方向に流入口から流入し、流出口を出入りする流体は、電磁弁の取り付け方向に沿った仮想軸線と直交する方向に流れる。可動部材が往復移動することにより、流入口と流出口との連通、または流出口とドレイン口との連通が切り替わり、流出口の流体圧力が変動しても、流出口の流体圧力の変動が電磁弁の取り付け方向に沿った仮想軸線と直交する方向に働き、電磁弁の取り付け方向と反対方向、つまり電磁弁の脱落方向に働かない。したがって、流路部材等に取り付けられている電磁弁のがたつき、電磁弁を取り付けている部材の摩耗を防止できる。さらに、流路部材等に電磁弁を取り付ける構造を強固にする必要がない。
【0012】
本発明の請求項1または3記載の電磁弁によると、可動コアの移動ストロークに無駄がないため、電磁弁の応答性を向上するとともに、デューティ比と出力圧との関係においてダイナミックレンジを広くすることができ、制御が容易になる。
【0014】
本発明の請求項2記載の電磁弁によると、弁体が当接可能な第1のシート部はハウジングの内壁に設けられ、第2のシート部は、ハウジング内に第1のシート部と対向して配設されている。また、シャフトの摺動部と弁体との接続部に設けられる小径部近傍のハウジングにドレイン口が設けられている。このため、ハウジングの内壁に設けられる第1のシート部に弁体が当接したり離間したりすることで、上記ドレイン口を遮断または導通させることができる。したがって、構成を簡単なものとして部品点数を低減し、組付けを容易にすることができる。
【0015】
本発明の請求項1または3記載の電磁弁によると、可動コアのハウジングとの最大離間距離は可動部材の可動ストロークよりも大きく、弁体の可動ストロークにより可動コアの可動ストロークが規制されるので、可動コアがハウジングに当接することはない。したがって、ハウジングの振動の発生を防止することで、騒音の発生を低減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す実施例を図面に基づいて説明する。
(参考例)
本発明の参考例による電磁弁を自動変速機の油圧制御弁に用いた例を図1に示す。図1に示す電磁弁10は、自動変速機の係合装置であるクラッチまたはブレーキに供給する作動油の油圧を制御する電磁三方弁であり、油圧回路を形成する流路部材としてのバルブボディに図1に示す取り付け方向に取り付けられている。
【0017】
ハウジング20、ヨーク41、固定コア51および可動コア111は例えば鉄等の磁性材料からなり、電磁弁10の磁気回路を構成している。固定コア51はヨーク41にかしめ固定されており、ハウジング20はヨーク41に圧入あるいはかしめ等で固定されている。
【0018】
図2に示すように、ハウジング20のシャフト保持部21は、後述する可動部材としての可動ロッド90のシャフト92を収容する収容孔22を形成している。またハウジング20は、シャフト保持部21の流入口31側に、後述する弁プレート71とともに出力圧室35を形成する凹部23を有している。ハウジング20の図2に示す上端には、可動コア111の円筒側面に磁束を流すために可動コア収容室34が形成されている。また、凹部23の底壁には第1のシート部としての弁座25が設けられている。
【0019】
弁プレート71は、凹部23に固定されており、凹部23とともに出力圧室35を形成している。弁プレート71に、出力圧室35と流入口31とを連通する流入口連通孔72が形成され、弁プレート71に弁座25と対向するように第2のシート部としての弁座26が設けられている。
【0020】
流入口31、流出口32およびドレイン口33はハウジング20に形成されている。流入口31は高圧の油圧供給源と接続し、流出口32は図示しない油通路を介して自動変速機のクラッチまたはブレーキと接続している。ドレイン口33は低圧のドレイン側に開口し、後述するシャフト92の小径部としてのシャフト首部92a近傍に位置している。弁体91の後面91aが弁座25に着座し、流入口31と流出口32とが連通しているとき、作動油は、バルブボディに電磁弁10を取付ける方向と反対方向に流入口31から流入し、バルブボディに電磁弁10を取付ける方向に沿った仮想軸線120と直交する方向に流出口32から流出する。弁体91の前面91bが弁座26に着座し、流出口32とドレイン口33とが連通しているとき、作動油は、仮想軸線120と直交する方向に流出口32から流入し、仮想軸線120と直交する方向にドレイン口33から流出する。
【0021】
可動コア111は可動コア収容室34を形成する内壁に往復移動可能に支持されており、リターンスプリング62の付勢力により反固定コア側に付勢されている。リターンスプリング62の付勢力は、固定コア51の内壁に圧入固定されるアジャスタ61により調整可能である。可動コア111の固定コア51との対向側に固定コア51とほぼ同一径を有するつば部113が形成されている。つば部113から反固定コア51側に延びて可動コア111の外周壁に溝通路112が例えば3か所120・間隔で形成されている。したがって、溝通路112は可動コア111の固定コア51との対向面積を減少させる要因になっていない。可動コア111の外周壁とボビン82の内周壁との間には空間36が形成されており、溝通路112は可動コア収容室34と空間36とを連通している。ここで、図2に示すように、つば部113の固定コア51側に形成されている磁気吸引面114と固定コア51の可動コア111側に形成されている磁気吸引面52との最大エアギャップは寸法Gmaxである。
【0022】
可動ロッド90は一体の加工部材であり、シャフト92と弁体91とよりなる。シャフト92は弁体91に接続するシャフト首部92aと、シャフト首部92aよりも大径で弁体91よりも小径の摺動部としてのシャフト胴部92bとからなる。シャフト首部92aはドレイン口33の近傍に位置している。シャフト胴部92bは、収容孔22を形成するシャフト保持部21の内壁と摺動しシャフト保持部21に軸方向に往復移動可能に支持され、可動コア111とともに往復移動する。弁体91は弁座25および弁座26にそれぞれ着座可能であり、可動ロッド90の軸方向ストロークは図2に示す寸法Lである。可動ロッド90には可動コア111が一体に締結されているので、可動コア111の可動ストロークも図2に示す寸法Lとなる。ここで、寸法Lは寸法Gmaxよりも例えば0.1mm程度と、僅かに小さく設定されているため、可動コア111の磁気吸引面114が固定コア51の磁気吸引面52に当接することはない。
【0023】
ボビン82に巻回されたコイル83は固定コア51および可動コア111の外周を取り囲んで配設されている。コネクタ80のピン81からコイル83にデューティ比制御された電圧が供給される。
【0024】
次に、図3に基づいて、可動ロッド90に可動コア111を組み付ける方法の実施例を説明する。この組付にあたっては第1組付治具300および第2組付治具310を用いる。
第1組付治具300は、凹部23に挿入可能な第1位置決め部301と、第1位置決め部301を取り囲むように第1位置決め部301の基部から延在した第2位置決め部305とを有している。
【0025】
第1位置決め部301は、弁体91を収容可能な弁体収容室303と、弁座25と当接可能なシート当接面302とを有する。弁体収容室303は、その深さDが、弁体91の長さ寸法Sに可動コア111のストローク量Lを加えた値S+Lに設定されている。
【0026】
第2位置決め部305は、ハウジング20を収容可能なハウジング収容凹部306と、第1組付治具300のセット時、固定コア51の磁気吸引面52の軸方向位置Pa から可動コア111の磁気吸引面114と磁気吸引面52との間の最大エアギャップGmax だけ可動コア111側へ離れた軸方向位置Pb に位置する基準端面307とを有する。
第2組付治具310は、基準端面307および磁気吸引面114に当接可能な当接面311を有する。
【0027】
可動コア111の組付方法は、まず収容孔22にシャフト92を挿通し、次に第1組付治具300のシート当接面302を弁座25に当接するとともにシャフト92に可動コア111を嵌め、さらに第2組付治具310の当接面311を第1組付治具300の基準端面307に当接し、弁体91を弁体収容室303を形成する底面304に当接するとともに磁気吸引面114を当接面311に当接させ、この状態で可動コア111をシャフト92にカシメ等により組付固定する。なお、上記のような可動ロッド90、可動コア111の位置決め作業および可動コア111のカシメ作業等は、第1組付治具300および第2組付治具310に形成された切欠窓308、312を通して行うことができる。
最後に第1組付治具300、第2組付治具310を取り除く。
【0028】
以上説明したように、実施例による可動コア組付固定方法の対象となる電磁弁は、下記(1) 〜(6) を備える電磁弁であり、
(1) シャフト92とシャフト92から軸線方向に延在する弁体91とからなる可動ロッド90、
(2) シャフト92に組付固定される可動コア111であって、軸線に対して直交または円錐状の磁気吸引面114を有する可動コア111、
【0029】
(3) 収容孔22にシャフト92を軸線方向へ摺動可能に保持するシャフト保持部21と、収容孔22に対し軸線と交わる方向から連通するドレイン口33と、収容孔22に対し軸線方向から連通するドレイン口連通孔24が形成され、ドレイン口連通孔24が弁体91の後面91aによって開放、閉塞する弁座25と、弁座25を底壁とする凹部23と、凹部23の先端開口部によって構成される流入口31と、凹部23の側壁に形成された流出口32とを有するハウジング20、
【0030】
(4) 凹部23に流入口31側から挿入固定され凹部23とともに出力圧室35を形成する弁プレート71であって、弁体91の前面91bによって開放、閉塞する流入口連通孔72が形成された弁プレート71、
(5) 可動コア111の磁気吸引面114と対面する磁気吸引面52を有する固定コア51、
(6) 可動コア111に対し磁気吸引面52から離す方向のばね力を加えるリターンスプリング62、
【0031】
コイル83への通電オフ時、弁体91は弁座25から離座し弁プレート71の弁座26と当接して流入口連通孔72を閉塞し、ドレイン口連通孔24を開放する。また、コイル83への通電オン時、弁体91は弁座26から離座し弁座25と当接して流入口連通孔72を開放し、ドレイン口連通孔24を閉塞し、かつ、コイル83への通電オン時、磁気吸引面114と磁気吸引面52とが当接しないよう構成される。
【0032】
そして、この電磁弁を製造するにあたり、シャフト92に可動コア111を組付固定する可動コア組付固定方法の実施例は、
下記(1) 〜(2) からなる第1組付治具300と、
(1) 凹部23に挿入可能な第1位置決め部301であって、弁体91を収容可能でその深さDが、弁体91の長さ寸法Sに可動コア111のストローク量Lを加えた値S+Lに設定された弁体収容室303と、弁座25と当接可能なシート当接面302とを有する第1位置決め部301、
【0033】
(2) 第1位置決め部301を取り囲むように第1位置決め部301の基部から延在した第2位置決め部305であって、ハウジング20を収容可能なハウジング収容凹部306と、第1組付治具300のセット時、固定コア51の磁気吸引面52の軸方向位置Pa から可動コア111の磁気吸引面114と磁気吸引面52との間の最大エアギャップGmax だけ可動コア111側へ離れた軸方向位置Pb に位置する基準端面307とを有する第2位置決め部305、
基準端面307および磁気吸引面114に当接可能な当接面311を有する第2組付治具310とを用い、
【0034】
まず収容孔22にシャフト92を挿通し、次に第1組付治具300のシート当接面302を弁座25に当接するとともにシャフト92に可動コア111を嵌め、さらに第2組付治具310の当接面311を第1組付治具300の基準端面307に当接し、弁体91を弁体収容室303を形成する底面304に当接するとともに磁気吸引面114を当接面311に当接させ、この状態で可動コア111をシャフト92にカシメ等により組付固定する。
このため、動コア組付固定方法によって、きわめて簡単な作業によって可動ロッド90のシャフト92に可動コア111を高精度に組み付けることができる。
【0035】
次に、参考例の電磁弁10の作動について説明する。
コイル83への通電オフ時、可動コア111および可動ロッド90を図2の下方に付勢するリターンスプリング62の付勢力により、弁体91の前面91bは弁座26に着座する。弁体91が弁座26に着座すると流入口31が閉塞され、流出口32とドレイン口33とが連通する。流出口32とドレイン口33とが連通すると、自動変速機のクラッチまたはブレーキに供給されていた作動油はドレイン口33から排出されクラッチまたはブレーキに加わる油圧が低下するので、クラッチまたはブレーキが解除状態になる。このとき、可動コア111のつば部113の磁気吸引面114と固定コア51の磁気吸引面52とのエアギャップは寸法Gmaxとなる。
【0036】
コイル83への通電をオンすると、リターンスプリング62の付勢力に抗して可動コア111が固定コア51側に吸引される。可動コア111とともに可動ロッド90が固定コア51側に移動すると、弁体91の前面91bは弁座26から離座し弁体91の後面91aが弁座25に着座する。すると、流出口32とドレイン口33との連通が遮断され、流入口31と流出口32とが連通する。流入口31と流出口32とが連通すると、高圧の作動油が流出口32からクラッチまたはブレーキに供給されるのでクラッチまたはブレーキが係合状態になる。このとき、図2に示す寸法Lは寸法Gmaxよりも小さく設定されているため、可動コア111は固定コア51に当接しない。
【0037】
図示しない制御装置でコイル83に供給する電圧をデューティ比制御することにより流出口32に接続するクラッチまたはブレーキに加わる油圧が調整され、クラッチまたはブレーキの係合状態が制御される。
【0038】
コイル83に供給される電圧は例えば60Hzでオン、オフを繰り返し、可動コア111はこの周波数でデューティ比に従って往復移動を繰り返す。可動コア111の往復移動にともない、可動コア111の外周壁に形成された溝通路112を通って可動コア収容室34と空間36との間で油が流通するので、可動コア111は滑らかに往復移動を続けることができる。特に、作動油の粘性が上昇する低温時において溝通路112を通って作動油が流通するので、可動コア111はデューティ比に従って優れた応答性を保持することができる。
【0039】
次に、図4(B)に参考例の電磁弁10のデューティ比とソレノイド制御圧との関係を示す。また、図4(A)に図9に示す従来の電磁弁1のデューティ比とソレノイド制御圧との関係を示す。
図4(A)に示すように、前述した従来の電磁弁1においては、可動コア2のストロークをボール4のストロークよりも所定距離だけ大きくとり、ボール4とプランジャ3とが確実に離れるようにする必要があるため、可動コア2に要求される無駄なストロークにより電磁弁1の高速切り換えの上で不利となり、デューティ比と出力圧との関係においてダイナミックレンジが狭くなる。したがって、クラッチまたはブレーキの係合状態の制御が困難である。
【0040】
一方、図4(B)に示すように、参考例の電磁弁10においては、可動ロッド90のシャフト92および弁体91は一体であり、可動コア111の移動ストロークに無駄がないため、電磁弁10の高速オン/オフ動作が実現でき、デューティ比と出力圧との関係においてダイナミックレンジが広くなる。したがって、クラッチまたはブレーキの係合状態の制御が容易である。
【0041】
次に、参考例の電磁弁10および従来の電磁弁1の騒音を測定した結果を図5に示す。なお、図5において、比較例は図9に示す従来の電磁弁1のことであり、実施例は図1に示す参考例の電磁弁10のことである。
【0042】
図5に示すように、比較例においては、ボール4と、プランジャ3に一体締結された可動コア2とが分離されているため、可動コア2は電磁吸引により固定コア14に当接することとなり、デューティ作動時に固定コア14から剛性確保が難しく騒音発生し易いヨーク15に振動が伝播し、比較的大きな騒音が発生する。一方、実施例においては、可動コア111は固定コア51に当接しないため、比較例に比べて大幅に騒音を低減することができる。その理由は、弁プレート71およびハウジング20の弁座25からハウジング20に伝播する振動はハウジング20の肉厚部で急激に減衰し、ヨーク41に振動が伝播し難いことと、ハウジング20が自動変速機の図示しないバルブボディ内に取り付けられていることのためである。
【0043】
参考例では、可動ロッド90は、可動コア111および弁体91に接続し弁体91よりも小径に形成されるシャフト92を有しており、可動コア111の固定コア51との最大離間距離である寸法Gmaxは可動ロッド90の可動ストロークである寸法Lよりも大きいので、可動コア111の可動ストロークは可動ロッド90の可動ストロークで決定され、可動コア111が固定コア51に当接することはない。したがって、固定コア51の振動の発生を防止することで、騒音の発生を低減することができる。
【0044】
さらに、可動コア111が固定コア51に当接しないため、可動コア111と固定コア51との間に電磁弁10の高速切り換えを向上するための非磁性のスペーサ等を設ける必要がない。また、ハウジング20のシャフト首部92a近傍にドレイン口33を形成し、ハウジング20の内壁に設けた弁座25に弁体91を当接させたり離間させたりすることで、ドレイン口33を遮断または導通させることができる。したがって、構成を簡単なものにして部品点数を低減し、組付けを容易にすることができる。
【0045】
さらにまた、通電切り換えに対する素早い応答性が要求される液圧制御のデューティ比弁に電磁弁10を用いることにより、可動コア111の移動ストロークに無駄がないため高速オン/オフ動作が実現でき、デューティ比と出力圧との関係においてダイナミックレンジを広くすることができ、クラッチまたはブレーキの係合状態の制御が容易になる。
【0046】
さらにまた、可動コア111の外周壁に可動コア収容室34と空間36とを連通する溝通路112を設けたことにより溝通路112を通って作動油が流通するので、可動コア111の往復移動を妨げることなく自動変速機の係合装置に供給する作動油の油圧を制御電流のデューティ比に応じて高精度に制御でき、通電切り換えに対して応答性に優れた電磁弁を提供することができる。
【0047】
さらにまた、流出口32を出入りする作動油は、バルブボディに電磁弁10を取付ける方向に沿った仮想軸線120と直交する方向に流れる。したがって、デューティ比制御により流出口32の作動油圧が変動しても、作動油圧の変動が仮想軸線120と直交する方向に電磁弁10に働き、電磁弁10を取り付ける方向と反対方向、つまり電磁弁10が脱落する方向に働かない。バルブボディに取り付けている電磁弁10のがたつき、バルブボディに電磁弁10を取り付けている部材の摩耗を防止できる。さらに、バルブボディに電磁弁10を取り付ける構造を強固にする必要がない。
【0048】
また上記実施例では、デューティ比制御される三方弁について説明したが、デューティ比制御されない開閉弁に本発明の電磁弁を適用することにより、開閉時の応答性に優れた開閉弁を提供できる。したがって、高精度な流量制御が可能となる。
【0049】
(実施例)
本発明の実施例の電磁弁を図6および図7に示す。上述の参考例では固定コア51に磁気吸引面52が形成されているのに対し、実施例では磁性材料、例えば鉄からなるハウジング201に磁気吸引面202が形成されている。したがって、磁気吸引力で可動コア210を吸引する方向が参考例と逆であり、吸引方向と反対方向に可動コア210を付勢するリターンスプリング220の付勢方向も参考例と逆である。これ以外の構成は参考例と実質的に同一であり、同様の効果を有している。構成部分に同一符号を付す。
【0050】
可動コア210の円筒外周面211は、ハウジング201に圧入またはカシメ等によって固定されているヨーク41の端部をカシメることによって固定されたヨーク側コア205の円筒内周面206と対面しており、円筒外周面211と円筒内周面206と間の磁束を流れ易くしている。
【0051】
可動コア210とハウジング201との間に、リターンスプリング220が配設されている。また、可動コア210とヨーク側コア205の内壁に圧入固定された薄肉円筒状のアジャスタ61との間に、可動コア210をハウジング201に接近させる方向のばね力(ただし、このばね力はリターンスプリング220のばね力よりも小さい。)を加えるスプリング221が配設されている。このスプリング221のばね力はアジャスタ61によって調整可能である。
【0052】
スプリング221は、ハウジング201の磁気吸引面202に向けて可動コア210を付勢するばね力を加えるものであり、リターンスプリング220は、ハウジング201の磁気吸引面202から離間する方向に可動コア210を付勢するばね力を加えるものでる。
【0053】
コイル83への通電オフ時には、リターンスプリング220のばね力がスプリング221のばね力よりも大きいため可動コア210はハウジング201から離間する方向の力を受けており、可動ロッド90の弁体91は弁座26から離座し、弁座25に着座している。このため、流入口連通孔72は開放されて流入口31と流出口32との間は連通する。一方、ドレイン口連通孔24は閉塞されて流出口32とドレイン口33との連通は遮断されている。また、この時、可動コア210の磁気吸引面212とハウジング201の磁気吸引面202とのギャップは最大エアギャップGmax である。
【0054】
コイル83への通電をオンすると、ハウジング201と可動コア210との間に磁気吸引力が発生し、可動コア210はリターンスプリング220のばね力に抗してハウジング201に向かって移動し、可動ロッド90の弁体91が弁座25から離座し弁座26と当接するまで移動する。このため、流入口連通孔72は閉塞されて流入口31と流出口32との連通は遮断される。一方、ドレイン口連通孔24は開放されて流出口32とドレイン口33との間は連通する。また、このとき、可動コア210の磁気吸引面212とハウジング201の磁気吸引面202とのギャップは最大エアギャップGmax から弁体91のストロークLを引いた値Gmax −Lとなり、可動コア210の磁気吸引面212はハウジング201の磁気吸引面202に当接しない。
【0055】
コイル83への通電をオフすると、磁気吸引力が消失し、リターンスプリング220のばね力によって可動コア210はハウジング201から離間する方向へ移動し、可動ロッド90の弁体91は弁座26から離座し、弁座25に着座する。このため、流入口31と流出口32との間は連通し、流出口32とドレイン口33との連通は遮断される。
【0056】
次に、図8に基づいて、可動ロッド90に可動コア210を組み付ける方法を説明する。
まずハウジング201の収容孔22に弁座25側から可動ロッド90のシャフト92を挿通する。
次に出力圧室35に流入口31側から組付治具350を挿入する。組付治具350は弁座25と当接可能なシート当接面351を有している。組付治具350のシート当接面351側に、可動ロッド90の弁体91を収容可能な弁体収容室352が形成されている。弁体収容室352を形成する底面353は弁体91の前面91bと当接可能に形成されており、弁体収容室352の深さDつまりシート当接面351から底面353までの長さ寸法は、弁体91の長さ寸法Sに上述したような最大エアギャップGmax を加えた値S+Gmax に設定されている。
【0057】
次に組付治具350のシート当接面351を弁座25に当接させるとともに可動ロッド90のシャフト92にリターンスプリング220と可動コア210を嵌め、さらに可動ロッド90の弁体91の前面91bを組付治具350の底面353に当接するとともに可動コア210をハウジング201に当接させる。そして、この状態で可動コア210をカシメ等によってシャフト92に締結する。
最後に組付治具350を取り除く。
【0058】
以上説明したように、実施例の可動コア組付固定方法の対象となる電磁弁は、下記(1) 〜(5) を備える電磁弁であり、
(1) シャフト92とシャフト92から軸線方向に延在する弁体91とからなる可動ロッド90、
(2) シャフト92に組付固定される可動コア210であって、軸線に対して直交又は円錐状の磁気吸引面212を有する可動コア210、
【0059】
(3) 収容孔22にシャフト92を軸線方向へ摺動可能に保持するシャフト保持部21と、収容孔22に対し軸線と交わる方向から連通するドレイン口33と、収容孔22に対し軸線方向から連通するドレイン口連通孔24とが形成され、ドレイン口連通孔24が弁体91の後面91aによって開放、閉塞する弁座25と、弁座25を底壁とする凹部23と、凹部23の先端開口部によって構成される流入口31と、凹部23の側壁に形成された流出口32と、磁気吸引面212と対面する磁気吸引面202とを有するハウジング201、
【0060】
(4) 凹部23に流入口31側から挿入固定され凹部23とともに出力圧室35を形成する弁プレート71であって、弁体91の前面91bによって開放、閉塞する流入口連通孔72が形成された弁プレート71、
(5) 可動コア210に対し磁気吸引面202から離す方向のばね力を加えるリターンスプリング220、
【0061】
コイル83への通電オフ時、弁体91は弁座26から離座し弁座25と当接して流入口連通孔72を開放し、ドレイン口連通孔24を閉塞する。また、コイル83への通電オン時、弁体91は弁座25から離座し弁座26に着座して流入口連通孔72を閉塞し、ドレイン口連通孔24を開放し、かつ、コイル83への通電オン時、磁気吸引面212と磁気吸引面202とが当接しないよう構成される。
【0062】
そして、この電磁弁を製造するにあたり、シャフト92に可動コア210を組付固定する可動コア組付固定方法は、弁座25と当接可能なシート当接面351を有するとともにシート当接面351に弁体91を収容可能な弁体収容室352が形成された組付治具350であって、弁体収容室352の深さDは、弁体91の長さ寸法Sに磁気吸引面212と磁気吸引面202との間の最大エアギャップGmax を加えた値S+Gmax に設定されている組付治具350を用いる。
【0063】
まず収容孔22にシャフト92を挿通し、次に組付治具350のシート当接面351を弁座25に当接させるとともにシャフト92にリターンスプリング220と可動コア210を嵌め、さらに弁体91を弁体収容室352を形成する底面353に当接するとともに磁気吸引面212を磁気吸引面202に当接させ、この状態で可動コア210をシャフト92にカシメ等により組付固定する。
実施例の可動コア組付固定方法によると、きわめて簡単な作業によって可動ロッド90のシャフト92に可動コア210を高精度に組み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例による電磁弁を示す断面図である。
【図2】 図1の主要部分の拡大図である。
【図3】 参考例において可動コアを可動ロッドに組み付けた状態を示す断面図である。
【図4】 (A)は従来の電磁弁のデューティ比と出力圧との関係を示す特性図であり、(B)は参考例の電磁弁のデューティ比と出力圧との関係を示す特性図である。
【図5】 従来および参考例の電磁弁の騒音を示すデータ図である。
【図6】 本発明の実施例による電磁弁を示す断面図である。
【図7】 図6の主要部分の拡大図である。
【図8】 実施例において可動コアを可動ロッドに組み付けた状態を示す断面図である。
【図9】 従来の電磁弁を示す断面図である。
【符号の説明】
10、200 電磁弁
20、201 ハウジング
21 シャフト保持部
22 収容孔
23 凹部
24 ドレイン口連通孔
25 弁座(第1のシート部)
26 弁座(第2のシート部)
31 流入口
32 流出口
33 ドレイン口
34 可動コア収容室
35 出力圧室
36 空間
41 ヨーク
51 固定コア
52 磁気吸引面
62、220 リターンスプリング
71 弁プレート
72 流入口連通孔
83 コイル
90 可動ロッド(可動部材)
91 弁体
92 シャフト
92a シャフト首部(小径部)
92b シャフト胴部(摺動部)
111、210 可動コア
114、212 磁気吸引面
112 溝通路
120 仮想軸線
202 磁気吸引面
300 第1組付治具
301 第1位置決め部
302 シート当接面
303 弁体収容室
304 底面
305 第2位置決め部
306 ハウジング収容凹部
307 基準端面
310 第2組付治具
311 当接面
350 組付治具
351 シート当接面
352 弁体収容室
353 底面

Claims (6)

  1. 流入口、流出口およびドレイン口を有するハウジングと、
    前記ハウジングに対向して配設される可動コアと、
    前記可動コアとともに往復移動する可動部材であって、前記流入口と前記流出口との連通、または前記流出口と前記ドレイン口との連通を切り替える弁体、ならびに前記可動コアおよび前記弁体に接続し前記弁体よりも小径に形成されるシャフトを有する可動部材と、
    前記ハウジングに前記可動コアを吸引する磁気吸引力を発生するコイルとを備え、
    流体は、前記電磁弁の取り付け方向と反対方向に前記流入口から流入し、前記流出口を出入りする流体は、前記電磁弁の取り付け方向に沿った仮想軸線と直交する方向に流れ、
    前記可動コアの前記ハウジングとの最大離間距離は前記可動部材の可動ストロークよりも大きく、前記弁体の可動ストロークにより前記可動コアの可動ストロークが規制されることを特徴とする電磁弁。
  2. 流入口、流出口およびドレイン口を有するハウジングと、
    前記ハウジングに対向して配設される可動コアと、
    前記可動コアとともに往復移動する可動部材であって、前記流入口と前記流出口との連通、または前記流出口と前記ドレイン口との連通を切り替える弁体、ならびに前記可動コアおよび前記弁体に接続し前記弁体よりも小径に形成されるシャフトを有する可動部材と、
    前記ハウジングの内壁に設けられ、前記弁体が当接することにより前記流入口と前記流出口とを連通し、前記流出口と前記ドレイン口との連通を遮断する第1のシート部と、
    前記ハウジング内に前記第1のシート部と対向して配設され、前記弁体が当接することにより前記流入口と前記流出口との連通を遮断し、前記流出口と前記ドレイン口とを連通する第2のシート部と、
    前記ハウジングに形成され、前記シャフトを収容する収容孔と、
    前記シャフトに設けられ、前記収容孔を形成する内壁と摺動可能な摺動部と、
    前記摺動部と前記弁体との接続部に設けられ、前記摺動部よりも小径に形成される小径部とを備え、
    前記ドレイン口は前記ハウジングの前記小径部近傍に設けられ、
    流体は、前記電磁弁の取り付け方向と反対方向に前記流入口から流入し、前記流出口を出入りする流体は、前記電磁弁の取り付け方向に沿った仮想軸線と直交する方向に流れることを特徴とする電磁弁。
  3. 前記可動コアの前記ハウジングとの最大離間距離は前記可動部材の可動ストロークよりも大きく、前記弁体の可動ストロークにより前記可動コアの可動ストロークが規制されることを特徴とする請求項2記載の電磁弁。
  4. デューティ比制御することにより、前記流出口の液圧を制御することを特徴とする請求項1、2または3記載の電磁弁。
  5. 下記(1)〜(6)を備える電磁弁であって、
    (1)シャフトと前記シャフトから軸線方向に延在する弁体とからなる可動ロッド、
    (2)前記シャフトに組付固定される可動コアであって、軸線に対して直交または円錐状の磁気吸引面を有する可動コア、
    (3)収容孔に前記シャフトを軸線方向へ摺動可能に保持するシャフト保持部と、前記収容孔に対し軸線と交わる方向から連通するドレイン口と、前記収容孔に対し軸線方向から連通するドレイン口連通孔が形成され、前記ドレイン口連通孔が前記弁体の後面によって開放、閉塞される弁座と、前記弁座を底壁とする凹部と、前記凹部の先端開口部によっ て構成される流入口と、前記凹部の側壁に形成された流出口とを有するハウジング、
    (4)前記凹部に前記流入口側から挿入固定され前記凹部とともに出力圧室を形成する弁プレートであって、前記弁体の前面によって開放、閉塞される流入口連通孔が形成された弁プレート、
    (5)前記可動コアの磁気吸引面と対面する磁気吸引面を有する固定コア、
    (6)前記可動コアに対し前記固定コアの磁気吸引面から離す方向のばね力を加えるリターンスプリング、
    コイルへの通電オフ時、前記弁体は前記弁座から離間し前記弁プレートと当接して前記流入口連通孔を閉塞し、前記ドレイン口連通孔を開放し、また、前記コイルへの通電オン時、前記弁体は前記弁プレートから離間し前記弁座と当接して前記流入口連通孔を開放、前記ドレイン口連通孔を閉塞し、かつ、前記コイルへの通電オン時、前記可動コアの磁気吸引面と前記固定コアの磁気吸引面とが当接しないよう構成される電磁弁を製造するにあたり、前記シャフトに前記可動コアを組付固定する可動コア組付固定方法であって、
    下記(1)〜(2)からなる第1組付治具と、
    (1)前記凹部に挿入可能な第1位置決め部であって、前記弁体を収容可能でその深さDが、前記弁体の長さ寸法Sに前記可動コアのストローク量Lを加えた値S+Lに設定された弁体収容室と、前記弁座と当接可能なシート当接面とを有する第1位置決め部、
    (2)前記第1位置決め部を取り囲むように前記第1位置決め部の基部から延在した第2位置決め部であって、前記ハウジングを収容可能なハウジング収容凹部と、前記第1組付治具のセット時、前記固定コアの磁気吸引面の軸方向位置P a から前記可動コアの磁気吸引面と前記固定コアの磁気吸引面との間の最大エアギャップG max だけ前記可動コア側へ離れた軸方向位置P b に位置する基準端面とを有する第2位置決め部、
    前記基準端面および前記可動コアの磁気吸引面に当接可能な当接面を有する第2組付治具とを用い、
    まず前記収容孔に前記シャフトを挿通し、次に前記第1組付治具の前記シート当接面を前記弁座に当接するとともに前記シャフトに前記可動コアを嵌め、さらに前記第2組付治具の前記当接面を前記第1組付治具の前記基準端面に当接し、前記弁体を前記弁体収容室の底面に当接するとともに前記可動コアの磁気吸引面を前記当接面に当接させ、この状態で前記可動コアを前記シャフトにカシメ等により組付固定することを特徴とする電磁弁の可動コア組付固定方法。
  6. 下記(1)〜(5)を備える電磁弁であって、
    (1)シャフトと前記シャフトから軸線方向に延在する弁体とからなる可動ロッド、
    (2)前記シャフトに組付固定される可動コアであって、軸線に対して直交または円錐状の磁気吸引面を有する可動コア、
    (3)収容孔に前記シャフトを軸線方向へ摺動可能に保持するシャフト保持部と、前記収容孔に対し軸線と交わる方向から連通するドレイン口と、前記収容孔に対し軸線方向から連通するドレイン口連通孔が形成され、前記ドレイン口連通孔が前記弁体の後面によって開放、閉塞される弁座と、前記弁座を底壁とする凹部と、前記凹部の先端開口部によって構成される流入口と、前記凹部の側壁に形成された流出口と、前記可動コアの磁気吸引面と対面する磁気吸引面とを有するハウジング、
    (4)前記凹部に前記流入口側から挿入固定され前記凹部とともに出力圧室を形成する弁プレートであって、前記弁体の前面によって開放、閉塞される流入口連通孔が形成された弁プレート、
    (5)前記可動コアに対し前記ハウジングの磁気吸引面から離す方向のばね力を加えるリターンスプリング、
    コイルへの通電オフ時、前記弁体は前記弁プレートから離間し前記弁座と当接して前記流入口連通孔を開放、前記ドレイン口連通孔を閉塞し、また、前記コイルへの通電オン時、前記弁体は前記弁座から離間し前記弁プレートと当接して前記流入口連通孔を閉塞、前記ドレイン口連通孔を開放し、かつ、前記コイルへの通電オン時、前記可動コアの磁気吸 引面と前記ハウジングの磁気吸引面とが当接しないよう構成される電磁弁を製造するにあたり、前記シャフトに前記可動コアを組付固定する可動コア組付固定方法であって、
    前記弁座と当接可能なシート当接面を有するとともに前記シート当接面に前記弁体を収容可能な弁体収容室が形成された組付治具であって、前記弁体収容室の深さDは、前記弁体の長さ寸法Sに前記可動コアの磁気吸引面と前記ハウジングの磁気吸引面との間の最大エアギャップG max を加えた値S+G max に設定されている組付治具を用い、
    まず前記収容孔に前記シャフトを挿通し、次に前記組付治具の前記シート当接面を前記弁座に当接させるとともに前記シャフトに前記リターンスプリングと前記可動コアを嵌め、さらに前記弁体を前記弁体収容室の底面に当接するとともに前記可動コアの磁気吸引面を前記ハウジングの磁気吸引面に当接させ、この状態で前記可動コアを前記シャフトにカシメ等により組付固定することを特徴とする電磁弁の可動コア組付固定方法。
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