JP4022739B2 - 光ディスク装置、光ディスクの記録方法、光ディスクの記録方法のプログラム及び光ディスクの記録方法のプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク装置、光ディスクの記録方法、光ディスクの記録方法のプログラム及び光ディスクの記録方法のプログラムを記録した記録媒体に関し、例えばDVD(Digital Versatile Disk)装置に適用することができる。本発明は、拡張ファイルと拡張ファイル情報とを組にして記録するようにし、他の組の拡張ファイル情報をエリア管理情報により指し示すことができるようにすることにより、情報記録面を有効に利用して、動画以外の静止画等のファイルについても記録することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、大容量の光ディスクであるDVDにおいて、書き込み可能な光ディスクは、1回のみ書き込み可能なDVD−R(DVD−Recordable)、追記可能なDVD−RW(DVD−Rewritanle)、DVD−RAM(DVD−Random Access Memory)が提供されるようになされている。これらの光ディスクのうち、DVD−R、DVD−RWは、DVD−ビデオフォーマットに準拠したフォーマットでビデオデータを記録することにより、再生専用の光ディスク、コンピュータでも再生できるようになされている。
【0003】
図11は、このDVDビデオフォーマットによる光ディスクの論理フォーマットを示す図表である。このフォーマットによる光ディスクは、情報記録面が、先頭側である最内側よりリードイン(Lead in )、データゾーン(Data Zone )、リードアウト(Lead out)に区切られ(図11(A))、データゾーンに所望のビデオデータ等が記録される。
【0004】
ここでデータゾーンは、リードイン側より、UDF(Universal Disk Format )領域(ファイルシステムエリア)A1、VMG(Video Manager )領域(DVD管理情報エリア)A2、リアルタイムデータ記録エリアA3に区分される。UDF領域及びVMG領域は、この光ディスクに記録されたビデオデータによるファイルを管理する管理情報記録領域である。これらのUDF領域及びVMG領域のうち、第2の管理情報記録領域であるVMG領域は、DVDビデオフォーマットに固有のファイル管理システムに対応する領域であり、リアルタイムデータ記録エリアA3に記録されたビデオデータ全体を管理する管理情報であるTOCの情報が記録される。これに対して第1の管理情報記録領域であるUDF領域A1は、コンピュータによるファイル管理システムに対応する領域であり、コンピュータにおけるファイルシステムとの互換を図るフォーマットによりリアルタイムデータ記録エリアA3に記録されたビデオデータ全体を管理する管理情報が記録される。
【0005】
リアルタイムデータ記録エリアA3は、実データを記録するプログラムエリアであり、VTS(Video Title Set )(以下、適宜、タイトルと呼ぶ)を単位にして、ビデオデータが記録される(図11(B))。なおここでVTSは、最大で99個まで設けることができるようになされている。ここでVTSは、先頭側より、VTSI(Video Title Set Information )、VTSM VOBS(Video Object Set for the VTSM )、VTSTT VOBS(Video Object SetFor Titles in a VTS)、VTSI BUP(Backup of VTSI)により構成される(図11(C))。VTSTT VOBSには、実データであるMPEG(Moving Picture Experts Group)2のフォーマットによるビデオデータが記録され、VTSIには、この実データによるビデオデータを管理する管理情報である記録位置情報等が、VTSM VOBSには、ビデオデータのタイトルメニューが記録される。なおVTSM VOBSは、オプションである。VTSI BUPは、VTSIのバックアップである。
【0006】
これらによりこの種の光ディスクにおいては、コンピュータによりアクセスする場合、UDFにより所望するファイルを検索して再生することができるようになされ、DVDプレイヤーにより再生する場合には、VMGにより所望するファイルを検索して再生することができるようになされている。
【0007】
このような光ディスクにビデオデータを書き込む方式としては、Incremental Recording 方式(以下、INC方式と呼ぶ)、Restricted Over Write 方式(以下、ROW方式と呼ぶ)が使用されるようになされている。ここでINC方式は、シーケンシャルにビデオデータを記録する方式であり、ROW方式は、上書き可能な光ディスクに適用される方式である。但し、ROW方式においても、未記録領域にデータを記録する場合には、シーケンシャルにビデオデータを記録する。これらINC方式及びROW方式においては、リードインの内周側に設けられたRMA(Recording Management Area )により、後述する予約等の光ディスクへの処理が管理されるようになされている。
【0008】
図12は、INC方式による記録手順を示す図表である。INC方式においては、一度に書き込むエリアは最大3つまでと定義されており、このエリアをそれぞれRzoneと呼び、各RzoneをRMAで管理する。
【0009】
動画を記録する場合、INC方式においては、始めにRzoneを予約する(図12(A))。ここでRzoneの予約は、管理情報の記録領域であるUDF領域、VMG領域を形成するRzone1の領域を定義し、続いてリアルタイムデータ記録エリアを形成する未記録領域に、先頭のVTSのVTSI、VTSMVOBSを形成するRzone2の領域を定義し、残る未記録領域をInvisible Rzoneの領域と定義して実行される。INC方式は、このRzone1、Rzone2の予約により、管理情報の記録領域を確保し、また先頭のVTSのVTSI、VTSM VOBSを形成する領域を確保するようになされている。
【0010】
INC方式においては、Invisible Rzoneの先頭側より順次ビデオデータを記録することにより、実データによるVTSTT VOBSを形成する。さらにユーザーの指示により、1つのタイトルについて実データの記録が完了すると、この実データの記録に続いてVTSI BUPを記録し(図12(B))、また先頭側に戻ってRzone2にVTSI、VTSM VOBSを形成し(図12(C))、Rzone2を閉じる。これによりINC方式においては、1つのVTSを光ディスクに記録する。
【0011】
また続けて次のタイトルを記録する場合、INC方式においては、残りの未記録領域にRzone3を予約してVTSI、VTSM VOBSの領域を確保し、Invisible Rzoneを定義する(図12(D))。さらに続いて、実データの記録によりVTSTT VOBSを形成した後、VTSI BUPを形成し(図12(E))、先に確保した領域にVTSI、VTSM VOBSを形成する(図12(F))。これにより光ディスクでは、続くVTSが記録される(図12(G))。INC方式においては、引き続きタイトルを記録する場合、同様に未記録領域を定義して順次VTSを記録する。
【0012】
これに対してこのようにVTSを順次記録して、リアルタイムデータ記録エリアが形成されてなる光ディスクについて、INC方式においては、ファイナライズの処理によりUDF領域、VMG領域を形成し、さらにリードイン、リードアウトを形成し(図12(H))、これにより再生専用の光ディスクとの互換性が図られる。なおこのUDF領域、VMG領域の形成においては、各タイトルのVTSI、VTSM VOBSのデータより、UDF、VMGのデータを生成し、このデータをRzone1に記録してRzone1を閉じることにより実行される。
【0013】
これに対して図13は、ROW方式による記録手順を示す図表である。ROW方式においては、リードイン、UDF、VMG、先頭タイトルのVTSI、VTSM VOBSの記録領域をパディングにより事前に確保する(図13(A))。ここでパディングは、NULL等のダミーデータを記録して領域を確保する処理である。
【0014】
このようにしてこれらの領域を確保すると、ROW方式においては、順次ビデオデータを記録することにより、実データによるVTSTT VOBSを形成し(図13(B))、1つのタイトルについて実データの記録が完了すると、続いてVTSI BUPを記録し、さらに続くタイトルのVTSI、VTSM VOBSの記録領域の確保のために、パディングの処理を実行する(図13(B))。また続いて先頭側に戻ってこの実データの記録に対応するVTSI、VTSMVOBSを形成する(図13(C))。これによりROW方式においては、1つのVTSを光ディスクに記録する。
【0015】
また続けて次のタイトルを記録する場合、ROW方式においては、直前のVTSにより形成したパディングの領域に続いて、実データの記録によりVTSTT
VOBS、VTSI BUPを形成し、続くタイトルのVTSI、VTSM
VOBSの記録領域の確保のために、パディングの処理を実行する(図13(D))。また続いてVTSI、VTSM VOBSを形成し(図13(E))、これにより続くVTSを光ディスクに記録する(図13(F))。ROW方式においては、引き続きタイトルを記録する場合、同様にパディング等の処理を実行して順次VTSを記録する。
【0016】
これに対してこのようにVTSを順次記録して、リアルタイムデータ記録エリアが形成されてなる光ディスクについて、ROW方式においては、INC方式と同様のファイナライズの処理によりUDF領域、VMG領域を形成し、さらにリードイン、リードアウトを形成し(図13(H))、これにより再生専用の光ディスクとの互換性が図られるようになされている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこのような光ディスクにおいては、磁気テープに代えて、携帯型のビデオレコーダに適用することが考えられる。この場合、従来の携帯型のビデオレコーダにおいては、動画だけでなく、静止画についても記録することができるものがあることにより、この種の光ディスクにおいても、動画以外の静止画等について、記録できることが望まれる。
【0018】
因みに、上述したフォーマットにおいては、この種のファイルの記録については何ら考慮されておらず、これにより結局、静止画等にあっては、メモリに保持し、別の記録媒体に別途記録することが必要になる。
【0019】
またこのような動画以外の静止画等の記録においては、可能な限り情報記録面を有効に利用することが求められる。
【0020】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、情報記録面を有効に利用して、動画以外の静止画等のファイルについても記録することができる光ディスク装置、光ディスクの記録方法、光ディスクの記録方法のプログラム及び光ディスクの記録方法のプログラムを記録した記録媒体を提案しようとするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、光ディスク装置に適用して、1又は複数の動画ファイル以外の拡張ファイルと、この拡張ファイルの拡張管理情報とを組にして光ディスクに記録し、この拡張管理情報に、少なくとも同一の組に係る拡張ファイルの再生に必要な拡張ファイル情報と、それまでに記録されている他の組の拡張ファイル情報の記録位置を示すエリア管理情報と、同一の組に係る拡張ファイル情報の記録位置を示すエリア管理情報とを割り当てるようにする。
【0022】
また請求項9の発明においては、光ディスクの記録方法に適用して、1又は複数の動画ファイル以外の拡張ファイルと、この拡張ファイルの拡張管理情報とを組にして光ディスクに記録する拡張ファイル記録のステップを有し、この拡張ファイル記録のステップは、拡張管理情報に、少なくとも同一の組に係る拡張ファイルの再生に必要な拡張ファイル情報と、それまでに記録されている他の組の拡張ファイル情報の記録位置を示すエリア管理情報と、同一の組に係る拡張ファイル情報の記録位置を示すエリア管理情報とを割り当てて記録する。
【0023】
また請求項13の発明においては、光ディスクの記録方法のプログラムに適用して、1又は複数の動画ファイル以外の拡張ファイルと、この拡張ファイルの拡張管理情報とを組にして光ディスクに記録する拡張ファイル記録のステップを有し、この拡張ファイル記録のステップは、拡張管理情報に、少なくとも同一の組に係る拡張ファイルの再生に必要な拡張ファイル情報と、それまでに記録されている他の組の拡張ファイル情報の記録位置を示すエリア管理情報と、同一の組に係る拡張ファイル情報の記録位置を示すエリア管理情報とを割り当てて記録する。
【0024】
また請求項16の発明においては、光ディスクの記録方法のプログラムを記録した記録媒体に適用して、光ディスクの記録方法のプログラムは、1又は複数の動画ファイル以外の拡張ファイルと、この拡張ファイルの拡張管理情報とを組にして光ディスクに記録する拡張ファイル記録のステップを有し、この拡張ファイル記録のステップは、拡張管理情報に、少なくとも同一の組に係る拡張ファイルの再生に必要な拡張ファイル情報と、それまでに記録されている他の組の拡張ファイル情報の記録位置を示すエリア管理情報と、同一の組に係る拡張ファイル情報の記録位置を示すエリア管理情報とを割り当てて記録する。
【0025】
請求項1の構成によれば、光ディスク装置に適用して、1又は複数の動画ファイル以外の拡張ファイルと、この拡張ファイルの拡張管理情報とを組にして光ディスクに記録し、この拡張管理情報に、少なくとも同一の組に係る拡張ファイルの再生に必要な拡張ファイル情報と、それまでに記録されている他の組の拡張ファイル情報の記録位置を示すエリア管理情報と、同一の組に係る拡張ファイル情報の記録位置を示すエリア管理情報とを割り当てることにより、各拡張ファイルについては、対応する拡張ファイル情報と組にして記録して、他の拡張管理情報に割り当てられたエリア管理情報により再生することができる。これにより拡張ファイル情報をいちいちまとめて記録しなくても、拡張ファイル情報を分散して記録して、これら拡張ファイル情報により拡張ファイルを再生することができる。これにより情報記録面を有効に利用して、動画以外の静止画等のファイルについても記録することができる。
【0026】
これにより請求項9、請求項13、請求項16の構成によれば、情報記録面を有効に利用して、動画以外の静止画等のファイルについても記録することができる光ディスクの記録方法、光ディスクの記録方法のプログラム、光ディスクの記録方法のプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0028】
(1)第1の実施の形態
(1−1)第1の実施の形態の構成
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る光ディスク装置を示すブロック図である。この光ディスク装置1は、携帯型のビデオレコーダであり、DVDである光ディスク2に撮像結果を記録できるようになされている。
【0029】
すなわちこの光ディスク装置1において、映像入力部3は、図示しない撮像手段より得られる撮像結果である映像信号、外部機器から入力される映像信号をアナログディジタル変換処理し、ビデオデータを出力する。なおここでこの内蔵の撮像手段は、マイコン4による制御により、動画による撮像結果、静止画による撮像結果を出力するようになされ、これによりこの映像入力部3においては、マイコン4による撮像手段の制御に応動して、動画、静止画によるビデオデータを選択的に出力するようになされている。
【0030】
オーディオ入力部5は、マイクで取得される音声信号、外部入力による音声信号をアナログディジタル変換処理し、オーディオデータを出力する。
【0031】
圧縮/伸長処理部6は、マイコン4の制御により、動作を切り換え、記録再生に供するデータを処理する。すなわち圧縮/伸長処理部6は、映像入力部3、オーディオ入力部5から入力されるビデオデータ、オーディオデータの記録時、ランダムアクセスメモリ(RAM)9を用いて、これらビデオデータ及びオーディオデータをデータ圧縮して多重化処理し、ヘッダー情報処理部7に出力する。またこれとは逆に、再生時、同様にランダムアクセスメモリ9を用いて、ヘッダー情報処理部7より得られるデータをビデオデータ及びオーディオデータに分離した後、それぞれデータ伸長して出力する。
【0032】
すなわち圧縮/伸長処理部6において、ビデオ処理部8は、マイコン4の制御により、記録時、映像入力部3から出力されるビデオデータをデータ圧縮して出力する。このときこのビデオデータが動画によるビデオデータの場合、MPEG2のフォーマットによりデータ圧縮するのに対し、このビデオデータが静止画によるビデオデータの場合、JPEG(Joint Photographic Coding Experts Group )のフォーマットによりデータ圧縮する。またビデオ処理部8は、再生時、多重化処理部10から出力されるビデオデータを、このビデオデータのデータ圧縮フォーマットに対応してデータ伸長して出力する。
【0033】
オーディオ処理部11は、記録時、オーディオ入力部5から出力されるオーディオデータをMPEG、ドルビーオーディオ、またはリニアPCM等のフォーマットによりデータ圧縮して出力する。またこれとは逆に、再生時、多重化処理部10から得られるオーディオデータをデータ伸長して出力する。
【0034】
多重化処理部10は、記録時、ビデオ処理部8から出力されるビデオデータ、オーディオ処理部11から出力されるオーディオデータを時分割多重化してヘッダー情報処理部7に出力する。またこれとは逆に、再生時、ヘッダー情報処理部7から出力される時分割多重化データよりビデオデータ及びオーディオデータを分離し、それぞれビデオ処理部8、オーディオ処理部11に出力する。
【0035】
モニタ部12は、映像入力部3から入力されるビデオデータ、オーディオ入力部5から入力されるオーディオデータ、又は圧縮/伸長処理部6から出力されるビデオデータ、オーディオデータをモニタする表示機構、音声処理機構により構成され、これによりこの光ディスク装置1では、撮像結果をモニタし、再生結果をモニタできるようになされている。
【0036】
ビデオ/オーディオエンコーダ13は、オーディオ入力部5から入力されるビデオデータ及びオーディオデータ、又は圧縮/伸長処理部6から出力されるビデオデータ及びオーディオデータを所定フォーマットによりデータ圧縮して外部機器に出力する。これによりこの光ディスク装置1では、撮像結果、再生結果を外部機器でモニタできるようになされている。
【0037】
ヘッダー情報処理部7は、記録時、圧縮/伸長処理部6から出力される時分割多重化データを受け、マイコン4の制御により、DVDに固有のヘッダー情報、後述する拡張ファイルのヘッダー情報等を付加して出力する。またマイコン4から情報により、UDF、VMG、VTSI等のデータを生成してDVD信号処理部14に出力する。また再生時等において、DVD信号処理部14の出力データから、記録時に付加したヘッダー情報を分離して圧縮/伸長処理部6に出力する。またこの分離したヘッダー情報をマイコン4に通知する。なおここで拡張ファイルとは、この光ディスク2について規格化されたフォーマットであるDVDビデオフォーマットで定義されていないファイルであり、この実施の形態ではこの拡張ファイルに静止画のファイルが適用されるようになされている。
【0038】
DVD信号処理部14は、記録時、ランダムアクセスメモリ15を用いて、ヘッダー情報処理部7の出力データよりエラー訂正符号を生成し、このエラー訂正符号をこの出力データに付加する。またスクランブル処理、8/16変調等の処理を実行し、その処理結果によるデータ列をシリアルデータ列によりアナログフロントエンド部16に出力する。
【0039】
これに対して再生時、DVD信号処理部14は、記録時とは逆に、アナログフロントエンド部16の出力データを復号処理、デスクランブル処理、エラー訂正処理し、処理結果をヘッダー情報処理部7に出力する。またDVD信号処理部14は、マイコン4から出力されるスピンドル制御用、トラッキング制御用、フォーカス制御用、スレッド制御用の各種駆動情報をディジタルアナログ変換処理してこれらの駆動信号を生成し、これら駆動信号をモーターアンプ部18に出力する。
【0040】
アナログフロントエンド部16は、光学ヘッド19から光ディスク2に照射するレーザービームについて、光量制御信号を生成して出力する。アナログフロントエンド部16は、再生時、この光量制御信号により光学ヘッド19から光ディスク2に照射するレーザービームの光量を再生用の一定光量に保持するのに対し、記録時、DVD信号処理部14からの出力データに応じてこの光量制御信号の信号レベルを変化させ、これによりこのDVD信号処理部14からの出力データに応じてレーザービームの光量を再生時の光量から記録の光量に間欠的に立ち上げる。
【0041】
またアナログフロントエンド部16は、光学ヘッド19から得られる戻り光の受光結果を増幅して演算処理することにより、光ディスク2に形成されたピット列に対応して信号レベルが変化する再生信号を生成し、この再生信号の信号処理によりこの再生信号の2値識別結果である再生データをDVD信号処理部14に出力する。またこの演算処理により、トラッキングエラー量、フォーカスエラー量に応じて信号レベルが変化するトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号等を生成し、これらの信号をディジタル信号によりマイコン4に出力する。
【0042】
モーターアンプ部18は、DVD信号処理部14から出力される各種駆動信号により、それぞれ対応する機構を駆動する。すなわちモーターアンプ部18は、これらの駆動信号のうち、スピンドル制御用の駆動信号、スレッド制御用の駆動信号によりスピンドルモータ20、スレッドモータ21を回転駆動する。またトラッキング制御用の駆動信号、フォーカス制御用の駆動信号により光学ヘッド19に搭載のアクチュエータを駆動する。
【0043】
スピンドルモータ20は、光ディスク2をチャッキングして所定の回転速度により回転駆動する。スレッドモータ21は、光学ヘッド19を光ディスク2の半径方向に可動させる。
【0044】
光学ヘッド19は、アナログフロントエンド部16から出力される光量制御信号により内蔵の半導体レーザーからレーザービームを出射し、対物レンズを介してこのレーザービームを光ディスク2の情報記録面に集光する。またこのレーザービームの照射により光ディスク2から得られる戻り光をこの対物レンズを介して所定の受光素子に導き、この受光素子の受光結果をアナログフロントエンド部16に出力する。光学ヘッド19は、この対物レンズがトラッキング制御用の駆動信号、フォーカス制御用の駆動信号により駆動されるアクチュエータにより可動するようになされ、これによりトラッキング制御、フォーカス制御できるようになされている。またレーザービームの光量が光量制御信号により間欠的に立ち上げられ、これにより光ディスク2の情報記録面を局所的に温度上昇させて所望のデータを記録するようになされている。
【0045】
マイコン4は、この光ディスク装置1全体の動作を制御するコンピュータであり、この光ディスク装置1に事前にインストールされた処理プログラムを実行することにより図示しない操作部を介して得られるユーザーの操作により、さらにはアナログフロントエンド部16で検出される各種信号等により、各部の動作を制御する。すなわちマイコン4は、アナログフロントエンド部16で検出されるトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号により、トラッキング制御用、フォーカス制御用の駆動情報を生成し、DVD信号処理部14でアナログ信号に変換してモーターアンプ部18に出力し、これによりトラッキング制御、フォーカス制御の処理を実行する。またヘッダー情報処理部7で検出されるヘッダー情報等によりレーザービーム照射位置を検出し、この検出結果よりスレッド制御用の駆動情報を生成してDVD信号処理部14に出力し、これによりシーク等の処理を実行する。また同様にしてスピンドル制御の処理を実行する。
【0046】
またこれらの光ディスク2に関する処理を前提として、マイコン4は、光ディスク2が装填されると、また光ディスク2を装填した状態で電源が立ち上げられると、光ディスク2の内周側領域をアクセスして光ディスク2の種類を判定し、この光ディスク2が再生専用の光ディスクの場合、又はファイナライズ処理されてなる光ディスク2の場合、VMGを再生して光ディスク2に記録されたファイルの再生に必要なデータを取得する。またこの取得したデータに従ってユーザーの所望するファイルを再生するように、全体の動作を制御する。
【0047】
これに対して光ディスク2が未だファイナライズ処理されていないDVD−R、DVD−RWの場合、ユーザーの操作に応動して全体の動作を制御し、動画及び静止画のデータを記録し、これにより動画ファイル、静止画ファイルを光ディスク2に記録する。また光ディスク2に記録された動画ファイル、静止画ファイルを再生し、再生結果をモニタ部12で表示し、さらには外部機器に出力する。またこのような動画ファイル及び静止画ファイルを記録した光ディスク2について、ファイナライズ処理されてなる光ディスク2にあっては、VMGの記録に代えて又はVMGの記録に加えて、UDFの記録に従って、光ディスク2に記録されたファイルを再生する。
【0048】
これらの処理において、光ディスク2がDVD−Rの光ディスクであって、何らファイル等を記録していないバージンディスクの場合、マイコン4は、図3に示す手順により動画ファイル、拡張ファイルを順次光ディスク2に記録する。すなわちマイコン4においては、光ディスク2より取得してメモリに保持したRMAの情報を更新することにより、Rzone1を予約する(図3(A))。
【0049】
また動画を記録する場合には、同様にしてRMAの情報を更新することによりRzone2、Invisible Rzoneを予約し(図3(A))、実データであるビデオデータを順次Invisible Rzoneに記録してVTSTT VOBSを生成する。またユーザーにより録画の停止が指示されると、VTSTT VOBSの記録開始位置のアドレス情報、ファイルサイズ、記録日時等により管理情報を生成し、この管理情報を記録してVTSI BUPを生成し(図3(B))、またVTSI、VTSM VOBSを生成して1つのVTSを生成する(図3(C))。またこのようにして生成したVTSに対応するように、管理情報をメモリに保持し、またメモリに保持したRMAの情報を更新する。
【0050】
続いて動画を記録する場合、マイコン4は、同様にメモリに保持したRMAの情報を更新して、Rzone2、Invisible Rzoneを予約した後、実データを順次Invisible Rzoneに記録してVTSTT VOBS、VTSI BUPを生成し、またVTSI、VTSM VOBSを生成し、これらに対応するように、管理情報をメモリに記録し、メモリに保持したRMAの情報を更新する。
【0051】
これによりマイコン4は、INC方式により動画を記録する場合には、従来のINC方式による場合と同様に、動画ファイルと、この動画ファイルの再生に必要な動画ファイルの管理情報であるVTSIとを組にして順次タイトルを記録するようになされている。また未だファイナライズされていない光ディスク2が装填され、この光ディスク2に追記する場合には、同様の処理を実行し、これにより撮像結果である動画を追記する。
【0052】
これらの処理において、マイコン4は、メモリに保持したRMAのデータを適宜更新し、光ディスク2の排出時、電源の立ち下げ時等において、このメモリに保持したRMAのデータを光ディスク2に追記し、これにより光ディスク2のRMAを書き換える。これにより光ディスク装置1においては、メモリの記録が失われた後においても、このRMAの記録を基準にして、ファイナライズ前の光ディスク2をアクセスできるようになされている。
【0053】
これに対してファイナライズの処理においては、このようにして生成してメモリに保持した管理情報によりRzone1にUDF、VMGを記録し、リードイン、リードアウトを生成する。なお未だファイナライズされていない光ディスク2に追記した場合には、既に光ディスク2に記録済のタイトルのVTSI、VTSM VOBSにより、これらタイトルについてのUDF、VMGのデータを生成することは、言うまでもない。
【0054】
これらによりこの光ディスク装置1では、動画のファイルについては、従来と同様のINC方式による処理により、DVDビデオフォーマットにより記録するようになされている。
【0055】
これに対して静止画を記録する場合、メモリに保持したRMAの更新により、始めにInvisible Rzoneを予約し、拡張ファイルである静止画のファイル(図3においては、EF)を順次記録する(図3(E))。またこの静止画ファイルEFの記録に対応するように、ファイナライズまでの間、一時的に静止画を管理する管理情報である拡張管理情報を順次作成して内蔵のメモリに保持する。
【0056】
さらに所望するファイル数だけ静止画ファイルを記録してユーザーにより静止画ファイルの記録の終了が指示されると、メモリに保持したRMAの更新により、Invisible Rzoneを閉じ、静止画ファイルに続く領域にRzone3を予約する(図3(F))。またメモリに保持した拡張管理情報を光ディスク2への記録のフォーマットに変換し、この拡張管理情報DKをRzone3に記録する(図3(G))。なおここでこの拡張管理情報DKは、拡張ファイルの再生に必要な管理情報であり、詳細については後述する。
【0057】
これによりマイコン4は、拡張ファイルについては、1又は複数の拡張ファイルと、これら拡張ファイルの拡張管理情報とを組にして光ディスク2に記録するようになされている。またこのとき、光ディスク2に記録するファイルが動画ファイルの場合、管理情報、ファイル、管理情報のバックアップ用情報が順次連続するように記録するのに対し、動画以外のファイルである静止画ファイルを光ディスク2に記録する場合、拡張ファイル、拡張管理情報を順次記録し、これによりファイルの属性に応じて、管理情報の記録フォーマットを切り換えるようになされている。
【0058】
これらにより光ディスク装置1では、DVDビデオフォーマットによる動画によるファイルと共に、DVDビデオフォーマットによっては定義されていない静止画によるファイルを管理情報と共に記録するようになされている。
【0059】
マイコン4は、このようにして拡張管理情報DKを記録すると、内蔵のメモリにこの拡張管理情報DKを記録して保持する。またこのようにして拡張管理情報DKを記録した後、再び静止画によるファイルを記録する場合、マイコン4は、同様に順次拡張ファイルを記録した後、ユーザーによる終了の指示により、拡張管理情報DKを記録する。
【0060】
これに対して続いて動画を記録する場合、Rzone、Invisible Rzoneを予約し(図3(H))、VTSTT VOBS、VTSI BUP、、VTSI、VTSM VOBSを生成し(図3(I))、これにより拡張管理情報DKに続いてVTSを生成する(図3(J))。
【0061】
またユーザーにより光ディスク2のファイナライズが指示されると、マイコン4においては、このようにして作成した全てのタイトルの管理情報(VTSI、VTSTT VOBS)、全ての拡張ファイルの拡張管理情報からUDFのデータを作成して光ディスク2に記録する(図3(K))。また全てのタイトルの管理情報(VTSI、VTSTT VOBS)のみからVMGのデータを生成して光ディスク2に記録する。なおこれらUDF、VMGのデータの生成においては、メモリに保持した拡張管理情報等より作成する。またマイコン4は、このようにしてUDF、VMGを記録すると、リードイン、リードアウトを作成する。なおこのようなUDF、VMGの記録、リードイン、リードアウトの作成、さらには拡張管理情報DKの記録について、マイコン4は、対応するデータのDVD信号処理部14への出力により実行する。
【0062】
これによりこの実施の形態においては、コンピュータ用の管理情報であるUDFについては、拡張ファイルについても認識して再生できるように、管理情報を記録するのに対し、DVD再生用の管理情報であるVMGについては、拡張ファイルに係る情報は何ら記録しないようになされている。
【0063】
これに対して図4は、図3との対比により、光ディスク2がDVD−RWの場合における一連の記録の手順を示す図表である。マイコン4は、光ディスク2より取得してメモリに保持したRMAの情報を更新することにより、パディングの処理を実行し、UDF、VMGの領域を確保する。またユーザーにより動画ファイルの記録が指示された場合には、パディングの処理により、続くタイトルのVTSI、VTSM VOBSの領域を確保する(図4(A))。またこれらの処理により、メモリに保持したRMAのデータを更新する。
【0064】
またユーザーにより記録の開始が指示されると、動画ファイルのデータによる実データを順次記録してVTSTT VOBSを生成した後、記録開始位置のアドレス情報、ファイルサイズ、記録日時等により管理情報を生成し、この管理情報を記録してVTSI BUPを生成する。また続くタイトルの記録のために、パディングによりVTSI、VTSM VOBSの領域を確保する(図4(B))。またVTSTT VOBSの記録開始位置より所定領域分だけ戻った位置より、順次管理情報を記録し、これによりVTSI、VTSM VOBSを形成し、これにより1つのタイトルの記録を完了する(図4(C))。これらの処理において、マイコン4は、このタイトルの管理情報をメモリに記録して保持する。
【0065】
これにより続いて動画を記録する場合、マイコン4は、同様に各部の動作を制御し、これらにより動画ファイルの記録においては、従来と同様のROW方式により、動画ファイルと、この動画ファイルの再生に必要な管理情報であるVTSIとを組にして、順次動画ファイルを記録するようになされている。
【0066】
これらの処理において、マイコン4は、メモリに保持したRMAのデータを適宜更新し、光ディスク2の排出時、電源の立ち下げ時等において、このメモリに保持したRMAのデータにより光ディスク2のRMAを書き換える。これにより光ディスク装置1においては、メモリの記録が失われた後においても、このRMAの記録を基準にして、ファイナライズ前の光ディスク2をアクセスできるようになされている。
【0067】
これに対してファイナライズの処理においては、このようにして生成してメモリに保持した管理情報によりUDF、VMGを生成し、リードイン、リードアウトを生成する。
【0068】
これらによりこの光ディスク装置1では、動画のファイルについては、従来と同様のROW方式による処理により記録するようになされている。
【0069】
これに対してユーザーが静止画の記録を指示した場合、マイコン4は、パディングにより確保した領域の先頭位置に実データの記録開始位置を設定する。またマイコン4は、ユーザーによる記録開始の指示により、拡張ファイルである静止画のファイルEFを順次記録する(図4(D))。またこの静止画ファイルEFの記録に対応するように、ファイナライズまでの間、一時的に静止画を管理する管理情報である拡張管理情報を順次作成して内蔵のメモリに保持する。
【0070】
さらに所望するファイル数だけ静止画ファイルを記録してユーザーにより静止画ファイルの記録の終了が指示されると、メモリに保持した拡張管理情報を光ディスク2への記録のフォーマットに変換し、この拡張管理情報DKを記録し、続くタイトルの記録のために、パディングによりVTSI、VTSM VOBSの領域を確保する(図4(D))。これによりマイコン4は、この場合も、1又は複数の拡張ファイルと、これらの拡張ファイルの拡張管理情報とを組にして光ディスク2に記録するようになされている。また動画ファイルについては、管理情報、動画ファイル、管理情報のバックアップ情報の順序で記録するのに対し、拡張ファイルについては、拡張ファイル、拡張管理情報の順序で記録することにより、さらには複数ファイルでまとめて拡張管理情報を記録することにより、ファイルの属性に応じて、記録フォーマットを切り換えるようになされている。
【0071】
かくするにつきマイコン4は、続いて動画ファイルを記録する場合には、パディングにより確保した領域に続いて、実データによりVTSTT VOBS、VTSI BUPを記録した後、パディングにより続く領域を確保し、先頭側に戻ってVTSI、VTSM VOBSを記録して1つのタイトルを記録するようになされている(図4(E)〜(G))。また静止画ファイルを記録する場合には、同様に、パディングの先頭に戻って、順次記録して管理情報を記録した後、パディングにより領域を確保するようになされている。またユーザーによるファイナライズの指示により、このような管理情報によりUDF、VMG、リードイン、リードアウトを作成するようになされている(図4(H))。
【0072】
図1は、このような動画ファイル、拡張ファイルの記録における拡張管理情報DKの説明に供する図表である。なお以下において、拡張ファイルEF及び拡張管理情報DKは、適宜、記録順を示す数字を符号に付して示す。マイコン4においては、図3及び図4について上述した光ディスク2の記録において、光ディスク2のRMAに設けられたNWA(Next Writable Address )を基準にした情報記録面の管理により、拡張管理情報DK等を管理する。ここでNWAは、光ディスク2における未記録領域の先頭アドレスを示し、マイコン4においては、光ディスク2が装填されると、光ディスク2からNWAを再生してメモリに保持し、光ディスク2への各種データの記録に対応してメモリに保持したNWAを更新する。また光ディスク2の排出時、電源立ち下げ時、このようにしてメモリに保持したNWAにより光ディスク2に記録されたNWAを書き換える。これによりマイコン4は、処理の途中で光ディスクが他の光ディスク装置に移し代えられた場合等でも、このNWAにより未記録領域の先頭アドレスを確認することができるようになされている。
【0073】
マイコン4においては、VTS、拡張管理情報DKを記録する毎に、続いて仮VMG(T.V)を記録し、この仮VMG(T.V)に続く領域の先頭アドレスをメモリに保持したNWAに設定する。ここで仮VMG(T.V)は、ファイナライズまでの間、ファイナライズにより作成されるVMGに代えて光ディスク2に記録されたVTSを管理する管理情報であり、光ディスク2に記録した各VTSの管理情報であるVTSIの先頭アドレスがテーブルの形式により記録されるようになされている。これにより光ディスク2においては、NWAにより指示される未記録領域の直前領域を再生してこの仮VMG(T.V)を再生し、この仮VMG(T.V)に記録された各VTSのVTSIを再生して、光ディスク2に記録された動画ファイルの再生に必要な各種の情報を取得できるようになされている。なお図1においては、このようなアドレスにより指し示される関係を矢印により示す。
【0074】
この実施の形態においては、この仮VMG(T.V)のテーブルの1つに、拡張管理情報に対応するテーブルであることを示すフラグが設定されて、光ディスク2にそれまで記録されている最新の拡張管理情報DKの先頭記録位置を示すアドレスが記録されるようになされている。これによりこの光ディスク2においては、動画ファイルの再生に必要な情報と共に、拡張ファイルEFの再生に必要な拡張管理情報DKを再生できるようになされている。
【0075】
なお図1(A)においては、始めに動画ファイルによるVTS#1を記録し、続いて仮VMG(T.V)を記録し、さらに複数の拡張ファイルEF1、対応する拡張管理情報DK1、仮VMG(T.V)を記録した場合であり、この場合、最後尾に記録された仮VMG(T.V)がNWAにより指し示され、この仮VMG(T.V)によりそれぞれVTS、拡張管理情報DK1の記録位置が示されるようになされている。また図1(B)は、さらに続いて動画ファイル(VTS#2)を記録した場合であり、この場合、この動画ファイルに続いて記録した最後尾の仮VMG(T.V)がNWAにより指し示され、この仮VMG(T.V)により、それぞれ先頭のVTS#1、拡張管理情報DK1、最後尾のVTS#2の記録位置が示されるようになされている。
【0076】
このようにして仮VMG(T.V)によりVTSと共に記録位置が指し示される拡張管理情報DK1においては、拡張ファイルEF1に続いて、順次、拡張ファイル情報EX、管理情報CI、拡張ファイルの案内情報T.Eが記録されて形成される。ここで拡張ファイルの案内情報T.Eは、拡張ファイルEFが記録された領域の全体を管理する情報であり、上述した仮VMG(T.V)に先頭記録位置のアドレスが記録されるようになされ、これにより拡張管理情報DK1においては、仮VMG(T.V)を再生して得られるアドレスより、この拡張ファイルの案内情報T.Eを再生することができるようになされている。なお図5及び図6において、各項目の先頭の数字は、先頭からのバイトであり、続く数字は、各項目に割り当てられるバイト数である。
【0077】
拡張ファイルの案内情報T.Eは、図5(A)に示すように、テンポラリインフォメーション管理テーブル(TMP EXTI MAT)とカテゴリ・インフォメーション・サーチ・ポインタ・テーブル(CAT INFO SRPT )とが連続して記録されて形成される。ここでテンポラリインフォメーション管理テーブル(TMP EXTI MAT)は、続くカテゴリ・インフォメーション・サーチ・ポインタ・テーブル(CAT INFO SRPT )のテーブル数を記録したテーブルであり、カテゴリ・インフォメーション・サーチ・ポインタ・テーブル(CAT INFO SRPT )は、拡張ファイルを属性毎に管理するテーブルである。
【0078】
テンポラリインフォメーション管理テーブル(TMP EXTI MAT)は、図5(B)に示すように、先頭12バイトに、テンポラリインフォメーション管理テーブルであることを示す識別コードが、ISO/IEC646:1983(a-character)により割り当てられる。また続く3バイトに、対応する仮VMG(T.V)のバージョン番号が記録され、続く1バイトがリザーブに割り当てられる。また続く8バイトに拡張ファイルの案内情報T.Eのデータサイズが割り当てられ、続く1バイトに種別の記録が割り当てられ、続く1バイトに、続くカテゴリ・インフォメーション・サーチ・ポインタ・テーブル(CAT INFO SRPT )の数が記録される。ここでこのカテゴリ・インフォメーション・サーチ・ポインタ・テーブル数は、1〜255である。また続く13バイトがリザーブに割り当てられる。
【0079】
これにより拡張ファイルの案内情報T.Eは、仮VMG(T.V)を基準にしてテンポラリインフォメーション管理テーブル(TMP EXTI MAT)を検出し、続くカテゴリ・インフォメーション・サーチ・ポインタ・テーブル(CAT INFO SRPT )に登録されたテーブルの数を検出できるようになされている。
【0080】
カテゴリ・インフォメーション・サーチ・ポインタ・テーブル(CAT INFO SRPT )は、図5(C)に示すように、拡張ファイルの属性毎に形成される。カテゴリ・インフォメーション・サーチ・ポインタ・テーブル(CAT INFO SRPT )は、先頭8バイトが拡張ファイルの種類を示す情報等に割り当てられ、また続く3バイトには、対応する管理情報CIの作成形式を示すフラグ、記録開始位置のアドレス情報が割り当てられるようになされている。また続く1バイトがリザーブに割り当てられ、続く12バイトに記録日時のタイムスタンプが割り当てられるようになされている。
【0081】
これによりこの光ディスク2では、仮VMG(T.V)より順次辿って、カテゴリ・インフォメーション・サーチ・ポインタ・テーブル(CAT INFO SRPT )の先頭11バイトの記録により、対応する拡張ファイルの形式、対応する管理情報CI、拡張ファイル情報EXの記録形式を確認できるようになされ、必要に応じて簡易に拡張管理情報DKを拡張して記録可能な各種拡張ファイルを種々に設定することができるようになされている。なおこのように自由フォーマットを定義できることにより、カテゴリ・インフォメーション・サーチ・ポインタ・テーブル(CAT INFO SRPT )は、最後尾の8バイトに、フォーマットの設定者(Vender)を記述することができるようになされている。
【0082】
図6は、管理情報CI、拡張ファイル情報EXを示す図表である。ここで管理情報CIは、続く拡張ファイル情報EXにより管理するファイルのカテゴリを示す識別情報、ディレクトリの情報等が記録されるようになされ、これによりコンピュータにおけるファイル管理システムと互換性を維持できるようになされている。これに対して拡張ファイル情報EXは、拡張ファイルの個別の管理情報であり、対応する拡張ファイルのファイル名、記録開始位置のアドレス等により形成される。
【0083】
管理情報CIは、図6(A)に示すように、各カテゴリ・インフォメーション・サーチ・ポインタ・テーブル(CAT INFO SRPT )の先頭8バイトに割り当てられた種別名に応じた構造により形成される。図6(A)は、基本の構造による管理情報CIを示すものであり、先頭12バイトに、拡張ファイルの管理情報であることを示す識別コードがISO/IEC646:1983(a-character)により記述され、続く8バイトに、対応するカテゴリ・インフォメーション・サーチ・ポインタ・テーブル(CAT INFO SRPT )の先頭8バイトに割り当てられた機種名の情報が記録されるようになされている。また続く8バイトにこの管理情報CIにより管理する拡張ファイルのディレクトリ名が記録され、続く4バイトがリザーブに割り当てられる。
【0084】
また続く10バイトに、更新日時、記録日時の情報が割り当てられ、続く2バイトに、この管理情報CIにより管理する拡張ファイルのファイル数が記録されるようになされている。また続く1バイトに、この管理情報CIにより管理する拡張ファイル情報EXが記録されている領域の数が記録され、続く19バイトと64バイトとがリザーブに割り当てられるようになされている。また続いて、8バイト単位で、エリア管理情報が記録されるようになされている。
【0085】
ここでエリア管理情報は、図6(B)に示すように、この管理情報CIにより管理する拡張ファイル情報EXが記録されている領域の数だけ設けられる。各エリア管理情報は、先頭4バイトに、対応する拡張ファイル情報EXが記録されている領域の先頭記録位置を示すアドレス情報M Area FEXF Addrが割り当てられ、続く2バイトに、対応する拡張ファイル情報EXの数が割り当てられ、残る2バイトがリザーブに割り当てられるようになされている。
【0086】
拡張ファイル情報EXは、図6(C)及び(D)に示すように、対応する拡張ファイルの再生に必要な情報が割り当てられる。すなわち拡張ファイル情報EXは、先頭12バイトが拡張ファイル情報EXであることを示す識別コード等に割り当てられ、続く3バイトが拡張子の情報に割り当てられる。また続く1バイトがリザーブに割り当てられ、続く8バイトがファイル名に割り当てられる。また続く4バイトが、対応する拡張ファイルの記録開始位置を示すアドレスに割り当てられ、続く4バイトが拡張ファイルのファイルサイズの情報に割り当てられる。また続く4バイトがリザーブに割り当てられ、続く12バイトが拡張ファイルの記録日時を示すタイムスタンプCR TM に割り当てられ、また続く10バイトが最新の更新日時を示す情報に、最後の8バイトがリザーブに割り当てられるようになされている。
【0087】
これによりこの光ディスク装置1では、仮VMG(T.V)を基準にして拡張ファイルの案内情報T.E、管理情報CI、拡張ファイル情報EXを順次辿って光ディスク2に記録した拡張ファイルをディレクトリ構造によりユーザーに通知することができるようになされ、またパーソナルコンピュータのファイル管理システムを構築するのに必要な各種の情報をこれら案内情報T.E、管理情報CI、拡張ファイル情報EXより取得できるようになされている。
【0088】
このようにして拡張管理情報においてエリア管理情報が定義されていることにより、この実施の形態においては、図1(B)に示す状態よりさらに拡張ファイルEF2を記録した場合、図1(C)に示すように、この新たに記録した拡張ファイルEF2の拡張管理情報DK2において、新たに記録した拡張ファイルEF2についてのみ、拡張ファイル情報EXを記録し、この新たに記録した拡張ファイル情報EXと、それまでの拡張管理情報DK1に記録された拡張ファイル情報EXとにより、それぞれ拡張ファイルEF1、EF2を管理できるようになされている。すなわちこの場合、管理情報CIに2つのエリア管理情報を割り当て、各エリア管理情報に、それぞれ新たに記録した拡張ファイル情報群の先頭アドレスと、それまでの拡張管理情報DK1に記録された拡張ファイル情報群の先頭アドレスとを記録することにより、光ディスク2に記録された拡張ファイルEF1、EF2を分散して記録した拡張ファイル情報EXにより管理することができるようになされている。なお図1及び図7においては、拡張ファイル情報群を拡張ファイル情報と同一の符号により示す。
【0089】
さらに管理情報CIにおいても、ファイルの属性毎に設定できることにより、図1(D)に示すように、例えばさらにMPEG4による拡張ファイルEF3、この拡張管理情報DK3を記録した場合、静止画ファイルによる拡張ファイルEF1、EF2に係るカテゴリ・インフォメーション・サーチ・ポインタ・テーブル(CAT INFO SRPT )と、拡張ファイルEF3に係るカテゴリ・インフォメーション・サーチ・ポインタ・テーブル(CAT INFO SRPT )とをそれぞれ設定し、対応する管理情報CIを設定すると共に、この対応する管理情報CIにより拡張ファイルEF1、EF2の拡張ファイル情報EX、拡張ファイルEF3の拡張ファイル情報EXとをそれぞれ指し示すように設定して、属性の異なる拡張ファイルについても、光ディスク2に分散して記録された拡張ファイル情報EXにより、これら拡張ファイルEF1、EF2、EF3を管理することができるようになされている。
【0090】
またこれとは逆に、図1(A)〜(D)の対比により図7(A)〜(D)に示すように、拡張ファイルEF1に続いて、拡張ファイルEF2を記録した場合、この拡張ファイルEF2の拡張管理情報DK2において、それまでの拡張管理情報DK1に記録されていた拡張ファイル情報EXと、新たに記録した拡張ファイルEF2の拡張ファイル情報EXとをまとめて記録し、またこのまとめて記録した拡張ファイル情報群のみを指し示すように管理情報CIのエリア管理情報を設定することにより、1つの拡張管理情報DK2で光ディスク2に記録された全ての拡張ファイルEF1、EF2をまとめて管理することができるようになされている。なお図7(D)に示すように、属性の異なる拡張ファイルを記録した場合には、各属性の拡張ファイル毎に、集中して管理することになる。
【0091】
このような拡張管理情報DKの記録において、拡張ファイルEFをまとめて管理する場合には、対応する拡張管理情報を1つ再生するだけで、光ディスク2に記録された全ての拡張ファイルを再生できることにより、短い時間で所望するファイルを再生することができる。しかしながらこの方法の場合、拡張管理情報を記録する毎に、それまで光ディスク2に記録されている拡張ファイル情報をまとめて記録することになる。このためこの実施の形態において、マイコン4は、上述したエリア管理情報の設定による分散した管理により拡張管理情報を記録し、これにより情報記録面を効率良く利用する。
【0092】
すなわちマイコン4においては、光ディスク2が装填されると、又は光ディスク2が装填された状態で電源が立ち上げられると、NWAを基準にして仮VMG、拡張管理情報、管理情報を順次再生してメモリに保持する。また動画ファイル、拡張ファイルの記録に従って、メモリに保持した管理情報、拡張管理情報を更新し、これら管理情報、拡張管理情報を光ディスク2に記録する。この拡張管理情報の更新において、マイコン4は、それまで光ディスク2に記録されている拡張ファイル情報群の先頭アドレスをそれぞれ指示するように、また新たに記録した拡張ファイルに係る拡張ファイル情報群の先頭アドレスを指示するように、エリア管理情報を設定して拡張管理情報を更新する。
【0093】
またこのようにしてメモリに保持した管理情報、拡張管理情報によりUDFを形成し、また管理情報によりVMGを形成し、ファイナライズの処理を実行する。
【0094】
図8は、このようなマイコン4による光ディスク2の一連の処理を示すフローチャートである。マイコン4は、電源が立ち上げられると、ステップSP1からステップSP2に移り、図示しない光ディスク2の検出機構による検出結果より光ディスク2の有無を判断する。ここで否定結果が得られると、マイコン4は、ステップSP2を繰り返す。これに対して光ディスク2が装填された状態で電源が立ち上げられた場合、さらには電源を立ち上げた後、光ディスク2が装填されると、ステップSP2で肯定結果が得られることにより、ステップSP2からステップSP3に移る。なおマイコン4は、このステップSP2の繰り返しにおいて、電源が立ち下げられると、ステップSP4に直接移ってこの処理手順を終了する。
【0095】
ステップSP3において、マイコン4は、スレッドモータ21を駆動して光学ヘッド19を光ディスク2の最内周に移動させ、この最内周側の再生結果をDVD信号処理部14から取得することにより、ファイナライズ処理されている光ディスク2については、VMGのデータを取得する。これに対して光ディスク2が未だファイナライズ処理されていない場合には、RMAの情報を取得する。またこのRMAの情報により、光ディスク2のリアルタイムデータ記録エリアに既にデータが記録されていると判断される場合には、NWAを基準にして順次仮VMG、各タイトルの管理情報VTSIのデータを取得する。これによりマイコン4は、通常のDVDを記録再生する光ディスク装置と同様に、光ディスク2の記録再生に必要な光ディスク2の管理情報を取得するようになされている。
【0096】
この処理において、マイコン4は、VMGのデータに加えて、UDFのデータも併せて取得する。またリアルタイムデータ記録エリアに拡張管理情報DKが記録されている場合には、この拡張管理情報DKも併せて取得する。これによりマイコン4は、DVD−ビデオフォーマットで定義されていない拡張ファイルに関しても光ディスク2より再生可能に、この拡張ファイルの管理情報についても併せて取得するようになされている。マイコン4は、このようにして取得した一連の管理情報を内蔵のメモリに記録して保持する。
【0097】
続いてマイコン4は、ステップSP5に移り、光ディスク2の排出が指示されたか否か判断し、ここで肯定結果が得られると、光ディスク2の排出を図示しないローディング機構に指示した後、ステップSP2に戻る。
【0098】
これに対してユーザーより光ディスク2の排出以外の指示が得られると、ステップSP5からステップSP6に移り、このユーザーによる操作が記録を指示する操作か(RECにより示す)、再生を指示する操作か(PBにより示す)、電源の立ち下げを指示する操作が(Power OFFにより示す)か判断する。ここでユーザーによる操作が再生を指示する操作の場合、マイコン4は、ステップSP6からステップSP7に移り、光ディスク2に記録されたファイルを再生する再生処理手順を実行してステップSP5に戻る。
【0099】
これに対してユーザーによる操作が記録を指示する操作の場合、マイコン4は、ステップSP6からステップSP8に移り、光ディスク2に動画又は静止画を記録する記録処理手順を実行してステップSP5に戻る。なおマイコン4は、光ディスク2がいわゆるファイナライズ処理されてUDF、VMGが形成されている場合、光ディスク2にデータを記録できないように処理されていることにより、記録処理手順を省略してステップSP5に戻る。またこのようにファイナライズ処理されている場合でも、光ディスク2が消去可能なDVD−RWの場合、ユーザーの確認により記録済データを消去して、記録処理手順を実行する。
【0100】
これに対してユーザーによる操作が電源を立ち下げる操作の場合、マイコン4は、ステップSP6からステップSP9に移り、電源立ち下げの処理を実行し、ステップSP4に移ってこの処理手順を終了する。なおマイコン4は、これら光ディスク2の排出時、又は電源の立ち下げ時、光ディスク2に記録した最新の仮VMGをNWAにより指し示すように、必要に応じてRMAにおけるNWAの記録を更新する。
【0101】
マイコン4は、このようにして実行される処理手順のうちの記録処理手順において、光ディスク2がDVD−Rの場合、図3について上述したINC方式により動画、静止画のファイルを記録する。これに対して光ディスク2がDVD−RW、DVD−RAMの場合、図4について上述したROW方式により動画、静止画のファイルを記録する。
【0102】
図9は、図8について上述した記録処理手順を示すフローチャートである。マイコン4は、この記録処理手順を開始すると、ステップSP11からステップSP12に移り、ユーザーによる記録の指示が動画の記録に係るものか、静止画の記録に係るものか、ファイナライズの処理に係るものか判断する。
【0103】
ここでユーザーによる記録の指示が動画の記録に係るものの場合、マイコン4は、ステップSP12からステップSP13に移り、ユーザーにより記録の開始が指示されたか否か判断する。ここで否定結果が得られると、マイコン4は、ステップSP13を繰り返すのに対し、肯定結果が得られると、ステップSP13からステップSP14に移り、図3及び図4について説明したように、実データを記録する。さらにステップSP15に移り、ユーザーにより記録の停止が指示されたか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP14に戻る。これによりマイコン4は、ステップSP14−SP15−SP14の処理手順を繰り返し、順次、実データを記録し、ステップSP15で肯定結果が得られると、実データの記録を終了してVTSTT VOBSの記録を完了する。
【0104】
続いてマイコン4は、ステップSP16に移り、VTSI BUP、VTSI、VTSM VOBSを順次形成し、また仮VMGを形成する。またこの仮VMGを指し示すように、メモリに記録したNWAを更新し、これにより1つのVTSを記録し、ステップSP17に移ってこの処理手順を終了する。
【0105】
これに対してユーザーにより指示が静止画の記録の場合、マイコン4は、ステップSP12からステップSP18に移り、ユーザーにより記録の開始が指示されたか否か判断する。ここで否定結果が得られると、マイコン4は、ステップSP18を繰り返すのに対し、肯定結果が得られると、ステップSP18からステップSP19に移り、図3及び図4について説明したように、静止画ファイルによる拡張ファイルを記録する。さらにステップSP20に移り、ユーザーにより記録の停止が指示されたか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP19に戻る。これによりマイコン4は、ステップSP19−SP20−SP19の処理手順を繰り返し、順次、静止画ファイルを記録し、ステップSP20で肯定結果が得られると、静止画ファイルの記録を終了してステップSP21に移る。ここでマイコン4は、拡張管理情報DK、仮VMGを記録し、ステップSP17に移ってこの処理手順を終了する。
【0106】
これに対してユーザーにより記録の指示がファイナライズの処理に係るものの場合、マイコン4は、ステップSP12からステップSP22に移り、ユーザーにより記録の開始が指示されたか否か判断する。ここで否定結果が得られると、マイコン4は、ステップSP22を繰り返すのに対し、肯定結果が得られると、ステップSP22からステップSP23に移り、図3及び図4について説明したように、ファイナライズの処理を実行した後、ステップSP17に移ってこの処理手順を終了する。
【0107】
これに対して図10は、図8について上述した再生処理手順を示すフローチャートである。マイコン4は、この再生処理手順を開始すると、ステップSP31からステップSP32に移り、ユーザーによる再生の指示が動画の記録に係るものか、静止画の記録に係るものか判断する。
【0108】
ここでユーザーによる再生の指示が動画の再生に係るものの場合、マイコン4は、ステップSP32からステップSP33に移り、ユーザーにより再生の開始が指示されたか否か判断する。ここで否定結果が得られると、マイコン4は、ステップSP33を繰り返すのに対し、肯定結果が得られると、ステップSP33からステップSP34に移る。ここでマイコン4は、メモリに記録して保持した管理情報を基準にして、ユーザーにより指示された動画のファイルを再生するように全体の動作を制御する。
【0109】
すなわち光ディスク2がファイナライズ処理された光ディスクの場合、メモリに保持したVMGのデータにより対応するファイルの記録位置を検出し、この記録位置からの再生を光ディスク装置1の各部に指示する。これに対して光ディスク2がファイナライズ処理されていない光ディスクの場合、メモリに保持した各タイトルのVTSIにより対応するファイルの記録位置を検出し、この記録位置からの再生を光ディスク装置1の各部に指示する。
【0110】
このように再生を指示すると、マイコン4は、続いてステップSP35に移り、ユーザーにより再生の停止が指示されたか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP34に戻る。これによりマイコン4は、ステップSP34−SP35−SP34の処理手順を繰り返し、順次、ユーザーにより指示された動画のファイルを再生する。これに対してステップSP35で肯定結果が得られると、再生の動作を終了し、ステップSP36に移り、この処理手順を終了する。
【0111】
これに対してユーザーによる再生の指示が拡張ファイルの再生に係るものの場合、マイコン4は、ステップSP32からステップSP37に移り、ユーザーにより再生の開始が指示されたか否か判断する。ここで否定結果が得られると、マイコン4は、ステップSP37を繰り返すのに対し、肯定結果が得られると、ステップSP37からステップSP38に移る。
【0112】
ここでマイコン4は、光ディスク2がファイナライズ処理された光ディスクの場合、メモリに保持したUDFのデータにより対応するファイルの記録位置を検出し、この記録位置からの再生を光ディスク装置1の各部に指示する。これに対して光ディスク2がファイナライズ処理されていない光ディスクの場合、メモリに保持した拡張管理情報DKより対応するファイルの記録位置を検出し、この記録位置からの再生を光ディスク装置1の各部に指示する。
【0113】
このように再生を指示すると、マイコン4は、続いてステップSP39に移り、ユーザーにより再生の停止が指示されたか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP38に戻る。これによりマイコン4は、ステップSP38−SP39−SP38の処理手順を繰り返し、順次、ユーザーにより指示された静止画のファイルを再生する。これに対してステップSP39で肯定結果が得られると、再生の動作を終了し、ステップSP36に移り、この処理手順を終了する。
【0114】
(1−2)第1の実施の形態の動作
以上の構成において、この光ディスク装置1では(図1)、電源が立ち上げられた状態でユーザーにより光ディスクが装填されると、また光ディスクが装填された状態で電源が立ち上げられると、マイコン4によるDVD信号処理部14、モーターアンプ部18を介したスレッドモータ21の駆動により、光学ヘッド19が光ディスク2の内周側に移動する。さらに光学ヘッド19により光ディスク2にレーザービームを照射し、戻り光の光学ヘッド19による受光結果がアナログフロントエンド部16、マイコン4で順次処理され、このマイコン4の処理によるDVD信号処理部14、モーターアンプ部18を介した光学ヘッド19の制御により、トラッキング制御、フォーカス制御の処理が実行される。また受光結果のDVD信号処理部14による処理により、光ディスク2に記録されたデータが再生される。光ディスク装置1では、この一連の処理により、光ディスク2の内周側に記録された各種情報がマイコン4で取得され、マイコン4に内蔵のメモリに保持される。
【0115】
この光ディスク2がスタンパにより作成された再生専用の光ディスクの場合、さらには光ディスク2が動画ファイルのみを記録したファイナライズ処理されてなる光ディスクの場合、この一連の処理により、マイコン4には、光ディスク2の内周側に記録されたDVDプレイヤー用の管理情報であるVMGのデータが取得される。これにより光ディスク装置1では、ユーザーにより光ディスク2の再生が指示されると、このVMGのデータに従って、DVD信号処理部14、モーターアンプ部18を介したスピンドルモータ20の駆動により、ユーザーの所望するタイトルの記録位置まで光学ヘッド19がシークし、さらには光学ヘッド19の受光結果によりトラッキング制御、フォーカス制御した状態で、光学ヘッド19の受光結果がDVD信号処理部14、ヘッダー情報処理部7、圧縮/伸長処理部6で順次処理されて動画によるビデオデータが再生される。すなわち受光結果である光ディスク2のピット列に応じて信号レベルが変化する再生信号がアナログフロントエンド部16で処理されて再生データが生成され、この再生データがDVD信号処理部14で復号、デインターリーブ、誤り訂正処理される。またこの誤り訂正処理された再生データがヘッダー情報処理部7に入力され、ここでヘッダーが除去され、このヘッダーの情報がマイコン4に通知される。また続いて圧縮/伸長処理部6に入力され、多重化処理部10でビデオデータ及びオーディオデータに分離され、ビデオデータについては、ビデオ処理部8によりMPEGによるデータ圧縮が解かれ、モニタ部12により表示され、又はビデオ/エンコーダ13より外部機器に出力される。これに対してオーディオデータは、オーディオ処理部11でデータ伸長された後、モニタ部12によりモニタに供され、又はビデオ/エンコーダ13より外部機器に出力される。
【0116】
これに対して光ディスク2が記録可能なバージンディスクの場合、光ディスク2の装填時、電源の立ち上げ時における光ディスク2のアクセスにより、光ディスク2のRMAのデータがマイコン4で取得される。光ディスク装置1では、ユーザーにより動画の撮影モードが選択されると、この光ディスク2がDVD−Rの場合(図1)、マイコン4において、メモリに保持したRMAの更新により、UDF、VMGを形成する領域がRzone1の予約により確保される。また光ディスク2がDVD−RW等の場合(図2)、同様にRMAのデータが更新され、UDF、VMGを形成する領域、最初のVTSのVTSI、VTSM VOBSを生成する領域がパディングにより確保される。
【0117】
この状態でユーザーにより録画の開始が指示されると、映像入力部3、オーディオ入力部5から順次ビデオデータ、オーディオデータが入力され、ビデオデータについてはMPEGによるビデオ処理部8でデータ圧縮の処理が実行され、オーディオデータについてはオーディオ処理部11でデータ圧縮の処理が実行される。さらにこれらデータ圧縮されたビデオデータ及びオーディオデータが、多重化処理部10により多重化処理され、その処理結果のデータにヘッダー情報処理部7によりヘッダーが付加される。さらに続くDVD信号処理部14において、誤り訂正符号が付加された後、インターリーブ処理、符号化処理され、この処理結果のデータに従って光学ヘッド19から光ディスク2に照射するレーザービームの光量がアナログフロントエンド部16により立ち上げられ、これにより光ディスク2に順次ピット列が形成されて動画によるビデオデータが順次記録される。
【0118】
光ディスク装置1では、ユーザーにより記録が停止指示されると、圧縮/伸長処理部6等における一連の処理がマイコン4により停止制御されてビデオデータの記録が中止され、続いてこのようにして記録した動画によるファイルの管理情報が光ディスクに記録される。すなわち光ディスク装置1では、このようにして動画を記録してなる位置情報、ファイルサイズの情報、記録日時等の情報よりマイコン4により管理情報が生成され、ビデオデータに続いて記録するように、この管理情報がDVD信号処理部14に出力されて光ディスク2に記録され、これによりVTSI BUPの領域が形成される。光ディスク2がDVD−RW等の場合、続いてパディングにより、続くVTSのVTSI、VTSM VOBSを生成する領域が確保され、先に確保したVTSI、VTSM VOBSを生成する領域に光学ヘッド19がシークし、この領域において、同様の管理情報がDVD信号処理部14に出力されて光ディスク2に記録され、これによりVTSI、VTSM VOBSの領域が形成される。また光ディスクがDVD−Rの場合Rzoneの予約により同様の処理が実行される。
【0119】
光ディスク装置1では、これにより動画によるビデオデータが1タイトル記録される。これらにより光ディスク装置1では、動画によるファイルを記録する場合、VTSIによる管理情報、VTSM VOBSによる管理情報、動画ファイル、VTSI BUPによる管理情報が連続するフォーマットであるDVDビデオフォーマットにより管理情報、ファイルが記録される。
【0120】
光ディスク装置1では、続いてユーザーにより動画の記録が指示された場合、同様の処理の繰り返しにより順次光ディスク2にタイトルが記録される。光ディスク装置1では、このようにして1つのタイトルを記録すると、VTSI BUPに続いて、VTSIの記録位置を示す仮VMGが記録されて、続く領域が確保される。またメモリに保持したRMAのNWAが、この仮VMGに続く領域を指し示すように更新され、光ディスク2の排出、電源の立ち下げによりこのメモリに保持したNWAが光ディスク2に記録される。これにより光ディスク装置1では、ファイナライズまでの間、NWA、仮VMGを順次辿ってVTSIを再生できるようになされ、これにより続く動画ファイルの再生に必要な情報を取得できるようになされ、またこのようにして取得したVTSIの記録に従って所望する動画ファイルを再生することができる。
【0121】
光ディスク装置1では、このようにしてタイトルを記録して、ユーザーによりファイナライズの処理が指示されると、メモリに記録してなるタイトルと組を形成する管理情報によりUDF、VMGのデータが生成され、これらが光ディスク2に確保された内周側領域に記録され、またリードイン、リードアウトが形成される。これによりこの光ディスクにあっては、通常のDVDフォーマットのみに対応するDVDプレイヤーで再生可能に設定される。
【0122】
これに対してユーザーにより静止画の記録モードが選択された場合、バージンディスクにおいては、動画の場合と同様にして、メモリに保持したRMAの更新により、さらにはパディングによりUDF、VMGの領域が確保される。また光ディスク装置1においては、撮像手段の動作モードが静止画のモードに切り換えられ、圧縮/伸長処理部6における動作モードがJPEGによるデータ圧縮の動作モードに切り換えられる。
【0123】
この状態でユーザーにより静止画の録画開始が指示されると、映像入力部3より入力される静止画によるビデオデータが圧縮/伸長処理部6のビデオ処理部8でJPEGのフォーマットによりデータ圧縮された後、オーディオ処理部11より出力されるオーディオデータと多重化処理部10で多重化処理される。これにより光ディスク装置1では、動画によるビデオデータに代えて、静止画によるビデオデータにより記録に供するデータが生成され、このデータが動画による場合と同様にして順次光ディスク2に記録される。
【0124】
光ディスク装置1においては、動画の記録においては、始めにVTSI、VTSM VOBSの領域を確保して実データを記録するのに対し、この静止画の記録においては、このような領域を確保することなく静止画による実データを記録する。またユーザーにより続く静止画の記録が指示されると、同様にして、続く静止画が光ディスク2に記録される。またこれらの記録の毎に、各ファイルの記録位置等がメモリに記録される。
【0125】
光ディスク装置1では、このようにして所望するファイル数だけ静止画によるファイルを光ディスクに記録してユーザーによる動作モードの切り換え等により静止画の記録停止が指示されると、メモリに保持した記録位置等による拡張管理情報DKがこれら複数ファイル分、続く領域に記録される。また動画ファイルの管理情報と共に、この拡張管理情報DKを指し示すように、仮VMGが記録され、さらにはNWAが更新される。これにより光ディスク装置1では、DVDビデオフォーマットで定義されていない静止画等のファイルについても光ディスク2に記録することができるようになされている。
【0126】
またこのようにして記録した光ディスク2を通常のDVDビデオフォーマットのみをサポートする光ディスク装置に装填した場合、仮VMGを基準にしてVTSI等のDVDビデオフォーマットに従って記録した管理情報が検出され、この管理情報によりVTSが再生されることにより、このようにして記録した静止画等のファイル、対応する拡張管理情報については、何ら動画の再生に影響を与えないようにすることができる。これによりこのようにして記録した光ディスクにおいては、通常のDVDプレイヤーにより動画のファイルを再生することが可能となる。
【0127】
これに対してこのような動画以外のファイルをもサポートする光ディスク装置によれば、静止画のファイルについても再生することが可能となる。すなわちこのような光ディスク2が装填された場合、光ディスク装置1では、NWAを基準にした光ディスク2のサーチにより管理情報、拡張管理情報DKが再生されてマイコン4のメモリに保持される。
【0128】
これにより例えばユーザーの指示により光ディスク2に記録された動画及び静止画のタイトル等をユーザーに提供することができる。またユーザーによる再生の指示により、ユーザーが動画の再生を指示した場合、VTS、VTSM VOBSのデータにより再生専用の光ディスクについて上述したと同様にして対応する動画ファイルが再生される。
【0129】
これに対してユーザーにより静止画ファイルの再生が指示された場合、メモリに保持した拡張管理情報より対応するファイルの記録位置等が検出され、この検出結果により順次光ディスク2に記録されたデータが再生されて、動画による再生データと同様の経路により処理される。光ディスク装置1では、この再生データの処理において、静止画による再生データを処理する場合には、JPEGによりデータ圧縮したビデオデータをデータ伸長するように、ビデオ処理部8の処理がマイコン4により切り換えられ、これにより静止画によるビデオデータをモニタ部12により確認し、さらにはビデオ/オーディオエンコーダ13より外部機器に出力することが可能となる。
【0130】
このような静止画等によるファイルにあっては、一般に、動画によるファイルに比してファイルサイズが小さいのに対し、光ディスク装置1では、このような管理情報である拡張管理情報が複数ファイル分まとめて作成されて記録される。これにより光ディスク装置1では、このような静止画ファイル等による拡張ファイルを記録するにつき、管理情報の記録による記録領域の減少を低減することができる。
【0131】
またこのように複数ファイル分まとめて記録する場合に、ファイルの属性であるファイルの種類毎にまとめて記録するようになされ、これによりサーチ処理、後述するファイナライズにおける処理等を簡略化することができるようになされている。
【0132】
特に、この実施の形態においては、拡張ファイルと各拡張ファイルの拡張ファイル情報とを組にして記録するようにし、拡張管理情報DKにおけるエリア管理情報の設定により、それまで記録されている他の組の拡張ファイル情報をエリア管理情報により指し示すことにより、まとめて記録されている個々の拡張ファイルの再生に必要な情報である拡張ファイル情報EXについては、このエリア管理情報の記録により分散して管理することができるようになされ、これによりこのような拡張ファイル情報をまとめて拡張管理情報を記録する場合に比して、光ディスク2の情報記録面を有効に利用できるようになされている。
【0133】
光ディスク装置1では、これらによりいわゆるバージンディスク、動画のみ記録して未だファイナライズされていない光ディスク、動画及び静止画のファイルを記録して未だファイナライズされていない光ディスクに対して、動画及び静止画のファイルがユーザーの操作により順次記録される。
【0134】
これに対してこのようにして動画及び静止画を記録してなる光ディスクについて、ユーザーによりファイナライズが指示されると、光ディスクより取得してメモリに保持した管理情報、拡張管理情報、動画及び静止画の記録により作成してメモリに保持した管理情報、拡張管理情報により、コンピュータ用のUDFのデータが作成され、このデータが光ディスク2に事前に確保された領域に記録される。また動画ファイルの管理情報だけからDVDプレイヤー用のVMGデータが生成され、同様にして光ディスク2に記録される。
【0135】
これにより光ディスク装置1では、光ディスク2の管理情報記録領域のうちの、第1の管理情報記録領域であるUDF領域に、光ディスク2に記録された全てのファイルについて、組による管理情報がまとめて記録されてコンピュータにおけるファイル管理システムが構築されるのに対し、第2の管理情報記録領域であるDVD用のVMG領域に、光ディスクに記録された特定の属性のファイルである動画ファイルについてのみ、組による管理情報がまとめて記録されDVDビデオフォーマットによるファイル管理システムが構築される。
【0136】
これによりこのようにファイナライズされた光ディスクをDVDプレイヤーより再生する場合、DVD用であるVMG領域を基準にして光ディスク2に記録されたファイルが再生されることにより、静止画等のファイルの記録については、動画の再生に何ら影響を与えることなく、確実にDVDビデオフォーマットによる動画を再生することができる。
【0137】
またこのようにファイナライズされた光ディスクをコンピュータにより再生する場合には、UDFがコンピュータのファイル管理システムに対応するファイル管理フォーマットであり、コンピュータにおいては、UDFにより各ファイルを再生することにより、動画のファイルはもとより、静止画等のファイルについても再生して利用することが可能となる。
【0138】
またこのような光ディスク2を光ディスク装置1で再生する場合には、この光ディスク装置1がVMGに代えてUDFを基準にして光ディスク2を再生することにより、又はVMGに加えてUDFを基準にして光ディスク2を再生することにより、このようにして記録された動画ファイルだけでなく静止画ファイルについても再生することができる。
【0139】
(1−3)第1の実施の形態の効果
以上の構成によれば、拡張ファイルと拡張ファイル情報とを組にして記録するようにし、他の組の拡張ファイル情報をエリア管理情報により指し示すことができるようにすることにより、情報記録面を有効に利用して、動画以外の静止画等のファイルについても記録することができる。
【0140】
すなわちこの拡張ファイル情報が、少なくとも対応する拡張ファイルの記録開始位置のアドレス、ファイルサイズ、ファイル名の情報であることにより、エリア管理情報により指し示すようにして、拡張ファイルを再生可能に記録することができる。
【0141】
またエリア管理情報が、少なくともまとめて記録された拡張ファイル情報の記録開始位置のアドレス、ファイル数の情報であることにより、エリア管理情報を基準にして拡張ファイル情報を間違いなく再生することができ、これにより対応する拡張ファイルを確実に再生可能に記録することができる。
【0142】
また拡張管理情報、動画ファイルの管理情報と共に、仮の管理情報である仮VMGを記録し、光ディスクの固定した領域のデータであるNWAにより示されるアドレスによりこの仮の管理情報を再生できるようにし、この仮の管理情報に、それまでに光ディスクに記録されている動画ファイルの管理情報と、最新の拡張管理情報との記録位置を示す情報を割り当てることにより、動画ファイルと拡張ファイルとを1つの仮の管理情報により管理して、情報記録面の有効利用を図ることができる。
【0143】
またこの拡張管理情報において、拡張ファイルの属性毎に、拡張ファイル情報を管理することにより、異なる種類の拡張ファイルについても、分散して管理することができ、これによっても情報記録面を有効に利用して種々の拡張ファイルを再生可能に記録することができる。
【0144】
すなわちこのようにして記録した拡張管理情報、動画ファイルの管理情報に基づいて、光ディスクに記録された動画ファイル、拡張ファイルを再生することにより、動画以外の種々のファイルについて、光ディスクに記録されたファイルを再生することができる。
【0145】
またユーザーによる指示により、光ディスクの内周側領域に、管理情報及び拡張管理情報により動画ファイル及び拡張ファイルの再生に必要な情報をまとめて記録し、続く領域に、管理情報により動画ファイルの再生に必要な情報をまとめて記録することにより、拡張ファイルについても併せてファイナライズの処理を実行することができる。
【0146】
またこの内周側領域が、コンピュータによるファイル管理システムに対応する領域であり、続く領域が、DVDビデオフォーマットのファイル管理システムに対応する領域であるようにして、コンピュータ、DVDプレイヤーでこれらのファイルを再生可能とすることができる。
【0147】
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、光ディスク装置に事前にインストールされた処理プログラムにより一連の処理を実行する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、インターネット等のネットワークを介してダウンロードしたプログラムのインストールによりこの種の処理手順を実行する場合、さらには各種の記録媒体により提供されるプログラムのインストールによりこの種の処理手順を実行する場合等にも広く適用することができる。なおこのような記録媒体としては、磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ等の記録媒体を適用することができる。
【0148】
また上述の実施の形態においては、連続した領域に順次動画ファイル、拡張ファイルを記録する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、それぞれ動画ファイル用の領域、拡張ファイル用の領域を設定して動画ファイル、拡張ファイルを記録する場合にも広く適用することができる。
【0149】
また上述の実施の形態においては、1つの管理情報である仮VMGにより動画ファイルの管理情報、拡張管理情報を指し示す場合について述べたが、本発明はこれに限らず、動画ファイル用、拡張ファイル用に、個別に管理情報を設定するようにしてもよい。
【0150】
また上述の実施の形態においては、NWAにより管理情報である仮VMGを指し示す場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は光ディスク2の固定した領域に記録された情報により管理情報を指し示すようにして、同様の効果を得ることができる。
【0151】
また上述の実施の形態においては、拡張ファイルとして静止画ファイルを記録する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、テキストファイル、音楽ファイル等、種々のファイルを拡張ファイルに適用することができる。
【0152】
また上述の実施の形態においては、撮像機能を有する光ディスク装置に本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、コンピュータのアプリケーションプログラムによりこの種の処理を実行する場合等にも広く適用することができる。
【0153】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、拡張ファイルと拡張ファイル情報とを組にして記録するようにし、他の組の拡張ファイル情報をエリア管理情報により指し示すことができるようにすることにより、情報記録面を有効に利用して、動画以外の静止画等のファイルについても記録することができるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る拡張管理情報の説明に供する図表である。
【図2】本発明の実施の形態に係る光ディスク装置を示すブロック図である。
【図3】図2の光ディスク装置におけるINC方式による記録の説明に供する図表である。
【図4】図2の光ディスク装置におけるROW方式による記録の説明に供する図表である。
【図5】拡張管理情報を示す図表である。
【図6】拡張ファイル情報と拡張管理情報との関連を示す図表である。
【図7】図1との対比により集中して拡張ファイルを管理する場合を示す図表である。
【図8】図2の光ディスク装置におけるマイコンの処理手順を示すフローチャートである。
【図9】図8の処理手順における記録処理手順を示すフローチャートである。
【図10】図8の処理手順における再生処理手順を示すフローチャートである。
【図11】DVDビデオフォーマットの説明に供する図表である。
【図12】INC方式による記録の説明に供する図表である。
【図13】ROW方式による記録の説明に供する図表である。
【符号の説明】
1……光ディスク装置、2……光ディスク、4……マイコン、6……圧縮/伸長処理部
Claims (18)
- 動画ファイルと、前記動画ファイルの再生に必要な動画ファイルの管理情報とを組にして光ディスクに記録する光ディスク装置において、
1又は複数の前記動画ファイル以外の拡張ファイルと、前記拡張ファイルの拡張管理情報とを組にして前記光ディスクに記録し、
前記拡張管理情報に、
少なくとも同一の組に係る前記拡張ファイルの再生に必要な拡張ファイル情報と、
それまでに記録されている他の組の前記拡張ファイル情報の記録位置を示すエリア管理情報と、
同一の組に係る前記拡張ファイル情報の記録位置を示すエリア管理情報とを割り当てる
ことを特徴とする光ディスク装置。 - 前記拡張ファイル情報が、
少なくとも対応する前記拡張ファイルの記録開始位置のアドレス、ファイルサイズ、ファイル名の情報である
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。 - 前記エリア管理情報が、
少なくともまとめて記録された前記拡張ファイル情報の記録開始位置のアドレス、ファイル数の情報である
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。 - 前記拡張管理情報、前記動画ファイルの管理情報と共に、仮の管理情報を記録すると共に、前記光ディスクの固定した領域に、前記仮の管理情報の記録位置情報を記録し、
前記仮の管理情報に、それまでに前記光ディスクに記録されている前記動画ファイルの管理情報と、最新の前記拡張管理情報との記録位置を示す情報を割り当てる
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。 - 前記拡張管理情報は、
前記拡張ファイルの属性毎に、前記拡張ファイル情報を管理する
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。 - 前記拡張管理情報、前記動画ファイルの管理情報に基づいて、前記光ディスクに記録された前記動画ファイル、前記拡張ファイルを再生する再生手段を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。 - ユーザーによる指示により、
前記光ディスクの内周側領域に、前記管理情報及び前記拡張管理情報により前記動画ファイル及び前記拡張ファイルの再生に必要な情報をまとめて記録し、
続く領域に、前記管理情報により前記動画ファイルの再生に必要な情報をまとめて記録する
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。 - 前記内周側領域が、コンピュータによるファイル管理システムに対応する領域であり、
前記続く領域が、DVDビデオフォーマットのファイル管理システムに対応する領域である
ことを特徴とする請求項7に記載の光ディスク装置。 - 動画ファイルと、前記動画ファイルの再生に必要な動画ファイルの管理情報とを組にして光ディスクに記録する光ディスクの記録方法において、
1又は複数の前記動画ファイル以外の拡張ファイルと、前記拡張ファイルの拡張管理情報とを組にして前記光ディスクに記録する拡張ファイル記録のステップを有し、
前記拡張ファイル記録のステップは、
前記拡張管理情報に、
少なくとも同一の組に係る前記拡張ファイルの再生に必要な拡張ファイル情報と、
それまでに記録されている他の組の前記拡張ファイル情報の記録位置を示すエリア管理情報と、
同一の組に係る前記拡張ファイル情報の記録位置を示すエリア管理情報とを割り当てて記録する
ことを特徴とする光ディスクの記録方法。 - 前記拡張管理情報、前記動画ファイルの管理情報と共に、仮の管理情報を記録すると共に、前記光ディスクの固定した領域に、前記仮の管理情報の記録位置情報を記録する仮の管理情報の記録ステップを有し、
前記仮の管理情報の記録ステップは、
前記仮の管理情報に、それまでに前記光ディスクに記録されている前記動画ファイルの管理情報と、最新の前記拡張管理情報との記録位置を示す情報を割り当てる
ことを特徴とする請求項9に記載の光ディスクの記録方法。 - 前記拡張管理情報、前記動画ファイルの管理情報に基づいて、前記光ディスクに記録された前記動画ファイル、前記拡張ファイルを再生する再生のステップを有する
ことを特徴とする請求項9に記載の光ディスクの記録方法。 - ユーザーによる指示に応じて、
前記光ディスクの内周側領域に、前記管理情報及び前記拡張管理情報により前記動画ファイル及び前記拡張ファイルの再生に必要な情報をまとめて記録し、
続く領域に、前記管理情報により前記動画ファイルの再生に必要な情報をまとめて記録するファイナライズのステップを有する
ことを特徴とする請求項9に記載の光ディスクの記録方法。 - 動画ファイルと、前記動画ファイルの再生に必要な動画ファイルの管理情報とを組にして光ディスクに記録する光ディスクの記録方法のプログラムにおいて、
1又は複数の前記動画ファイル以外の拡張ファイルと、前記拡張ファイルの拡張管理情報とを組にして前記光ディスクに記録する拡張ファイル記録のステップを有し、
前記拡張ファイル記録のステップは、
前記拡張管理情報に、
少なくとも同一の組に係る前記拡張ファイルの再生に必要な拡張ファイル情報と、
それまでに記録されている他の組の前記拡張ファイル情報の記録位置を示すエリア管理情報と、
同一の組に係る前記拡張ファイル情報の記録位置を示すエリア管理情報とを割り当てて記録する
ことを特徴とする光ディスクの記録方法のプログラム。 - 前記拡張管理情報、前記動画ファイルの管理情報と共に、仮の管理情報を記録すると共に、前記光ディスクの固定した領域に、前記仮の管理情報の記録位置情報を記録する仮の管理情報の記録ステップを有し、
前記仮の管理情報の記録ステップは、
前記仮の管理情報に、それまでに前記光ディスクに記録されている前記動画ファイルの管理情報と、最新の前記拡張管理情報との記録位置を示す情報を割り当てる
ことを特徴とする請求項13に記載の光ディスクの記録方法のプログラム。 - ユーザーによる指示に応じて、
前記光ディスクの内周側領域に、前記管理情報及び前記拡張管理情報により前記動画ファイル及び前記拡張ファイルの再生に必要な情報をまとめて記録し、
続く領域に、前記管理情報により前記動画ファイルの再生に必要な情報をまとめて記録するファイナライズのステップを有する
ことを特徴とする請求項13に記載の光ディスクの記録方法のプログラム。 - 動画ファイルと、前記動画ファイルの再生に必要な動画ファイルの管理情報とを組にして光ディスクに記録する光ディスクの記録方法のプログラムを記録した記録媒体において、
前記光ディスクの記録方法のプログラムは、
1又は複数の前記動画ファイル以外の拡張ファイルと、前記拡張ファイルの拡張管理情報とを組にして前記光ディスクに記録する拡張ファイル記録のステップを有し、
前記拡張ファイル記録のステップは、
前記拡張管理情報に、
少なくとも同一の組に係る前記拡張ファイルの再生に必要な拡張ファイル情報と、
それまでに記録されている他の組の前記拡張ファイル情報の記録位置を示すエリア管理情報と、
同一の組に係る前記拡張ファイル情報の記録位置を示すエリア管理情報とを割り当てて記録する
ことを特徴とする光ディスクの記録方法のプログラムを記録した記録媒体。 - 前記拡張管理情報、前記動画ファイルの管理情報と共に、仮の管理情報を記録すると共に、前記光ディスクの固定した領域に、前記仮の管理情報の記録位置情報を記録する仮の管理情報の記録ステップを有し、
前記仮の管理情報の記録ステップは、
前記仮の管理情報に、それまでに前記光ディスクに記録されている前記動画ファイルの管理情報と、最新の前記拡張管理情報との記録位置を示す情報を割り当てる
ことを特徴とする請求項16に記載の光ディスクの記録方法のプログラムを記録した記録媒体。 - ユーザーによる指示に応じて、
前記光ディスクの内周側領域に、前記管理情報及び前記拡張管理情報により前記動画ファイル及び前記拡張ファイルの再生に必要な情報をまとめて記録し、
続く領域に、前記管理情報により前記動画ファイルの再生に必要な情報をまとめて記録するファイナライズのステップを有する
ことを特徴とする請求項16に記載の光ディスクの記録方法のプログラムを記録した記録媒体。
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