JP4022484B2

JP4022484B2 - Nursery pot

Info

Publication number: JP4022484B2
Application number: JP2003049084A
Authority: JP
Inventors: 貢島野; 功一仲山
Original assignee: Maruwa Biochemical Co Ltd
Current assignee: Maruwa Biochemical Co Ltd
Priority date: 2003-02-26
Filing date: 2003-02-26
Publication date: 2007-12-19
Anticipated expiration: 2023-02-26
Also published as: JP2004254604A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、公園緑地や道路の路肩、造成地の法面等に苗木を植え付ける緑化工事に使用する育苗ポットの技術分野に属し、更に云えば、苗木及び培土の充填を簡単、迅速、確実にできる育苗ポットに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、緑化工事において、草木の種子や苗木を地面に植え付ける様々な育苗ポットが開発され、種々公知であり、実用に供されている。
【０００３】
例えば、特許文献１には、倒立円錐形状の筒体表面に螺旋状のネジ山と複数の孔を設けた育苗ポット（植生容器）が開示されている。また、この特許文献１の［使用状態を示す参考図］には、育苗ポットに充填した培土の上部を苗木の茎が通る程度の小孔を設けた蓋により塞いだ構造も開示されている。
【０００４】
特許文献２には、円筒体の胴部と円錐形状に尖った底部とを備え、前記胴部外周に螺旋状のねじれ凸部又は凹部と貫通穴とを設けた、苗木等の植え付けに用いられる育苗ポット（容器）が開示されている。
【０００５】
特許文献３は、本出願人の登録意匠であって、緑化工事の現場に敷設した防草シートの上から直接地面へ打ち込んで前記防草シートを固定する機能を兼ねた育苗ポットが開示されている。この育苗ポットは、下端部が尖った四角錐体形状の筒体から成り、上端外周部の四辺にそれぞれ独立したフランジを有すると共に、筒壁部にスリット状の通孔と、地中に該育苗ポットを打ち込んだ際に抜け止め機能を働く爪が設けられている。［使用状態を示す参考図］には、敷設された防草シートの上から育苗ポットを地面へ打ち込み、更にフランジの孔へ釘を打って固定する実施例が開示されている。
【０００６】
特許文献４も、本出願人の特許出願に係るものであり、緑化工事の現場の地面に敷設した防草シートの上から地面へ打ち込んで前記防草シートを固定する機能を兼ねた育苗ポットが開示されている。この育苗ポットは、円錐型又は角錐型若しくは柱状体を斜めに切断した形状から成り、側壁に通気等のための複数の孔が設けられている。
【０００７】
【特許文献１】
意匠登録第９９５２４１号公報
【特許文献２】
特許第２７２６２５３号公報
【特許文献３】
意匠登録第１０７２２３９号公報
【特許文献４】
特開平１１−２２９３８５号公報
【０００８】
【本発明が解決しようとする課題】
上記した特許文献１〜４に開示された育苗ポットは、いずれも上端の開口から苗木及び培土を充填する構成において共通する。
しかし、育苗ポットの多くは開口部の直径がおよそ５cm、高さ１４cm程度に小さいものが一般的である。このように小さく狭い育苗ポット上端開口部から筒体内へ培土を充填し、且つ苗木を程良く中央部へ植え込む作業は甚だ面倒で作業性が悪い。一方、一つの緑化工事では、通常、苗木等を充填した育苗ポットを数百〜数千個のオーダーで使用するので、前記の如く苗木を植え込む作業の生産性の低さがこれら育苗ポットの実用化の大きな課題となっている。
【０００９】
とりわけ、特許文献１の［使用状態を示す参考図］に開示された育苗ポットの如く、筒体の上端開口部を蓋で塞ぐ構成の場合は、前記蓋によって雑草の発生を抑制する効果を認められるものの、同蓋の中央部に設けた小孔へ苗木の茎を通す細かい作業を必要とするため、その作業性及び生産性は極端に悪く、充填作業の熟練者でも音を上げるほど困難で効率の悪い作業となっている。元々、苗木は、その根部が団子状をなし、且つ茎部分は枝分かれして広がっており、小さな孔へ通すには適さない形態だからである。
【００１０】
次に、特許文献３及び４に開示された育苗ポットは、緑化工事において地面に敷設した防草シートの上から打ち込んで固定する機能、効果に特長を有する。しかし、筒体の打ち込みにより防草シートは部分的に破断され、筒体の外周面とシートの間に地面の露出部分が生じやすい。特許文献３に開示された育苗ポットは、筒体の上端外周部の四辺に設けたフランジによって地面の露出部分を覆い隠す効果もあるが、フランジが欠如した四隅部分は、実は防草シートが最も大きく破断されるところで、地面の露出が最も大きく生じやすい。この露出部分からは、雑草が発生し、苗木の生育が阻害される等々の問題が指摘されている。
【００１１】
本発明の目的は、育苗ポットを垂直方向に分割した２つの半割部材を組み合わせて成る構成とし、培土及び苗木の充填を熟練を要さずに誰でも簡単、迅速、且つ能率良く行うことができる育苗ポットを提供することである。
【００１２】
本発明の次の目的は、育苗ポットの上端外周縁に沿ってその全周にほぼ等しい幅で延びるフランジを有し、防草シートの上から地面に育苗ポットを埋込んで前記防草シートを固定した際に、育苗ポットの外周に地面の露出部分を生じさせない育苗ポットを提供することである。
【００１３】
本発明の更なる目的は、道路の縁石の傍らの狭い場所、石垣等における石と石の隙間、又はその窪地等へ苗木を植え付けることが容易な育苗ポットを提供することにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
上述した従来技術の課題を解決するための手段として、請求項１に記載した発明に係る育苗ポットは、
下端部が尖った錐体形状の筒体内に苗木及び培土を充填して地面へ埋込み前記苗木の植え付けを行う育苗ポットにおいて、
育苗ポットは、垂直方向に二分した２個の半割部材の組み合わせから成ること、
前記半割部材には、開口上部を閉じる半割形状の蓋部分が一体成形され、同蓋部分のほぼ中央部に苗木の茎部分を導き出す孔部が切り欠き形状に設けられていること、
前記半割部材の筒壁部に、充填した培土が漏れない形状、大きさの複数の通孔が形成されていること、
前記２個の半割部材の組み合わせ状態を保持する結合手段が設けられていること、
育苗ポットの上端の外周部を締め付けるリング部材を含み、該リング部材の外周の全周に一定幅以上のフランジが略水平に連続して設けられていることをそれぞれ特徴とする。
【００１７】
請求項２記載の発明は、請求項１に記載した育苗ポットにおいて、半割部材の蓋部分は、その中央部の切り欠き形状の孔部の両側の接合端のうちの一方の接合端が少し延長された重ね代部に形成され、２個の半割部材の組み合わせ状態において前記重ね代部が相手側の蓋部分の接合端に重なることを特徴とする。
【００２０】
請求項３記載の発明は、請求項１又は２に記載した育苗ポットにおいて、２個の半割部材の組み合わせ状態を保持する結合手段として、半割部材の分割面に前記組み合わせ状態において互い違いに結合される掛止め部が設けられていることを特徴する。
【００２１】
請求項４記載の発明は、請求項１〜３のいずれか一に記載した育苗ポットにおいて、半割部材の筒壁部に、当該育苗ポットを地中へ埋込んだ際に抜け止め機能を働く形状の抜止め突起が外方へ突き出されていることを特徴とする。
【００２２】
請求項５記載の発明は、請求項１〜４のいずれか一に記載した育苗ポットにおいて、半割部材の分割面に、抜け止め機能を働く抜止め突起が分割面と平行方向に幅広い当接面を兼ねる形状で設けられていることを特徴とする。
【００２３】
請求項６記載の発明は、請求項５に記載した育苗ポットにおいて、半割部材の分割面と平行方向に設けた幅広い当接面を兼ねる形状の抜止め突起の当接面に、２個の半割部材の組み合わせ状態を保持する結合手段として掛止め部が設けられていることを特徴とする。
【００２４】
【発明の実施形態及び実施例】
以下、図面に基づいて、請求項１〜６に記載した発明に係る育苗ポットの実施形態について、それぞれ説明する。
【００２５】
（第１の参考例）
先ず、育苗ポットの参考例を図１〜図７に基づいて説明する。
【００２６】
この育苗ポット１は、図１と図２に使用状態を示したように、下端部が尖った円錐型形状の筒体を垂直方向に二分したに等しい同形、同大の２個の半割部材１ａ，１ａの組み合わせで構成され、筒体内に苗木２及び培土４を充填して地面へ埋込み、前記苗木２の植え付けを行うものである。前記半割部材１ａ，１ａの組み合わせ状態を保持する結合手段としてのリング部材３０を含む。図示した半割部材１ａは、最も好ましい実施例として二等分に分割した形態を示すがこの限りではない。非等分に二分した形態の組み合わせで実施することもできる。
【００２７】
この育苗ポット１の形状は、その下部が地面へ埋込む（又は打ち込む）のに適した尖り形状であれば良く、図１に示したような円錐体形状に限らない。例えば四角錐体等の多角錐型形状や、柱状体を斜めに切断したような形状でもよい。育苗ポット１の材質はプラスチック製樹脂、好ましくは生分解性プラスチック又は崩壊性プラスチックを用いると環境に優しくて好都合である。とりわけ、材質に生分解性プラスチック又は崩壊性プラスチックを用いると、地面に埋込まれた育苗ポット１は半年〜数年で分解されるので、植え付けた苗木２が成長と共に根を張り、茎（幹）が太くなっても、その成長を当該育苗ポット１が妨害し又は阻害するおそれは一切無い。もっとも、発泡した又は発泡しない通常の樹脂、或いはセメント、粘土、紙や樹皮等の動植物由来の腐食性材料等で同様に育苗ポット１を製作して実施することもできる。
【００２８】
図３Ａ，Ｂは、前記半割部材１ａの正面図及び平面図を示している。この半割部材１ａの大きさは、高さＨが約１５０mm程度である。もちろん、寸法は植え付ける苗木２や種の大きさ等に従って適宜設計される。
【００２９】
半割部材１ａには、上端の開口部を閉じる半割形状の蓋部分１２が、上端部よりも少し下がった位置、例えば約３mm程度低い位置に略水平に一体成形されている。蓋部分１２を半割部材１ａの上端部よりも少し低く設けた理由は、育苗ポット１の上端部に窪みを設け、この窪みに雨水を溜めて苗木２の根本の培土４へ水分を供給するためである。もちろん、前記蓋部分１２は、筒体上端に付設して前記窪みを設けない構成でも実施できる。
【００３０】
上記した蓋部分１２のほぼ中央部には、育苗ポット１に植え付ける苗木２の茎を導き出すための孔部３が切り欠き形状（半円形）に設けられている。この孔部３の大きさ（寸法又は直径Ｌ）は、植え付ける苗木２の茎の太さを許容して、できるだけ茎と孔部３との間に隙間を生じさせない寸法にする。培土４の露出部分、即ち雑草の発生面積を少なくし、苗木２の生育不良を防止し、且つ雑草の除草作業を軽減するためである。
【００３１】
次に、前記半割部材１ａの上端の外周縁には、一定幅以上のフランジ１０が、外周縁に沿って全長に（半周に連続して）略水平に設けられている。従って、２個の半割部材１ａ、１ａを図１のように組み合わせると、フランジ１０、１０は完全な円形状となる。よって、緑化工事の現場において、地面に敷設した防草シート等のシート材の上から育苗ポット１を地面へ埋込んだ際に、仮にシート材に破断が生じても、前記フランジ１０によって当該シート材が押さえられ、地面の露出が防止されて雑草の発生が抑制される。フランジ１０を一定幅以上に設ける意味は、前記地面の露出を防ぐ効果を達成するためであり、前記効果を奏する幅以上であれば、フランジ１０の幅寸の大小変化を問うものではない。
【００３２】
フランジ１０，１０の平面形状は、例えば筒体が四角錐体、多角錐体形状であれば、夫々四角形、多角形状に連続する形状が好適である。フランジ１０に釘打ち用の孔を設けても良い。
【００３３】
半割部材１ａの筒壁部には、充填した培土４が漏れない形状、大きさの複数の通孔１１が形成されている。この通孔１１は、育苗ポット１内の培土４における空気の通気、水分の排水を保ち、苗木２の成長に伴う根の延び出しを許容するために育苗ポット１の筒壁部に満遍なく多数設けられている。従って、この通孔１１の形状、大きさは、図１等に示したスリット形状の孔に限定されない。例えば円形又は楕円形状の孔でも好適に実施される。
【００３４】
半割部材１ａの筒壁部には、更に育苗ポット１を地中へ埋込んだ際に抜け止め機能を働く形状、例えば楔形状の抜止め突起１６が複数外方へ突き出されている。
【００３５】
前記抜止め突起１６の一部は、前記半割部材１ａの分割面に該分割面と平行方向に複数設けられている。この分割面に設けられた抜止め突起１６は、当該分割面と平行方向に幅広く形成され、２個の半割部材１ａ、１ａを組み合わせる際に当接面を兼ねるものとされ、分割面の上下方向に３個ずつ、各々左右対称な配置で設けられている。
【００３６】
分割面に設けた前記抜止め突起１６のうち、下方側の２個ずつの当接面には、図３に示すように、２個の半割部材１ａ、１ａの組み合わせ状態を保持する結合手段としての掛止め部１８が付設されている。
【００３７】
図４と図５は、前記抜止め突起１６に付設した掛止め部１８の構造を概略的に示している。
図４において左側の抜止め突起１６の当接面には、前記掛止め部１８を構成する鈎形状の雄型留め突起１８ａと雌型留め孔１８ｄの対が設けられている。右側の抜止め突起１６の当接面には、前記雌型留め孔１８ｄへ嵌り込む鈎形状の雄型留め突起１８ｃと、前記雄型留め突起１８ａを受け入れる雌型留め孔１８ｂの対が設けられている。
【００３８】
従って、これら雄型留め突起１８ａ，１８ｃと雌型留め孔１８ｂ，１８ｄの対は、図５に示したように、２個の半割部材１ａ，１ａが向かい合わせに組み合わされた際に、相向かいとなるもの同士が嵌り合って、当該２個の半割部材１ａ，１ａの結合状態をしっかり保持する。
【００３９】
上記した掛止め部１８による接合のみで組み合わされた育苗ポット１は、通例はほぼ同形、同大の孔を地面（及びシート）に掘って埋込むが、柔らかい地面の場合はハンマー等で直接地面へ打ち込むこともある。その際の衝撃で前記掛止め部１８が外れて分解することの無いように、２個の半割部材１ａ、１ａの組み合わせ状態を保持する更なる手段として、図２に示したように、育苗ポット１の外周部を締め付けるリング部材３０が好適に使用される。
【００４０】
リング部材３０は、上記したように２個の半割部材を保持する手段であり、その形態は図１に示した筒形状からなるリング状の形態のみならず、ゴムバンドやプラスチックバンドの如き締め付け力を発揮する形態でも好適に実施される。リング部材３０の材質は、育苗ポット１と同様、生分解性又は崩壊性プラスチック等のプラスチック製樹脂、セメント、粘土、動植物由来の腐食性材料の他に、ゴム等の弾性樹脂も好適に使用される。因みに、図１では、前記リング部材３０の取り付け場所をフランジ１０の直下の平行部位としているが、これに限定されない。リング部材３０の取り付け場所は、育苗ポット１の筒体の上下何れの場所でも良い。
【００４１】
図６は、半割部材１ａの尖端部を結合する手段として、尖頭部に設けた、だぼ２０とだぼ孔２１の結合構造を示している。だぼ２０とだぼ孔２１は、２個の半割部材１ａ，１ａを組み合わせた際に相互に嵌り合い、尖頭部の位置ズレを防止する効果がある。
【００４２】
次に図７は、上記構成の育苗ポット１を使用した緑化工事の一実施例を示している。
育苗ポット１は、図２に示したように、培土４を密実に充填した２つの半割部材１ａ，１ａの一方に、苗木２を、その茎が孔部３を通るように植え付ける。そして、２つの半割部材１ａ，１ａを相向かいに組み合わせ、掛止め部１８により結合させ、更にリング部材３０を嵌めて拘束させ図１のように完成する。斯くして用意された育苗ポット１は、緑化工事の現場に必要数搬入される。そして、予め地面に防草シート等のシート材３３を敷く等して、そのシート材３３の上から孔あけ機を用いて地面に育苗ポット１とほぼ同形、同大の孔を掘り、その孔の中へ埋込む。育苗ポット１は、例えば３０cm間隔位で地面へ複数埋込み、苗木２を植える目的と同時に前記シート材３３を地面に固定する目的の双方を達成する。地面が柔らかい場合には、シート材３３の上から育苗ポット１をハンマー等を用いて直接地面へ打ち込むことも行う。
【００４３】
（第２の参考例）
次に図８Ａ、Ｂは、蓋部分１２’及びフランジ１０’の接合端に重ね代部１７、１９を有した半割部材１ａ’、１ａ’から成る育苗ポット１’の参考例を示している。
【００４４】
この育苗ポット１’は、上記第１の実施形態と大部分共通する構成であるが、半割部材１ａ’の蓋部分１２’及びフランジ１０’における夫々２つの接合端のうちの一方に重ね代部１７、１９を設けた構成を特徴とする。即ち、育苗ポット１’は、半割部材１ａ’の蓋部分１２’及びフランジ１０’の接合端における形状を除けば、全て上記第１の参考例の育苗ポット１と構造、材質等において同じである。
【００４５】
前記蓋部分１２’には、図８Ａ、Ｂに示したように、その中央部の切り欠き形状の孔部３’の両側の接合端のうちの一方の接合端を少し延長した重ね代部１７が形成されている。この重ね代部１７は、その厚みにテーパー処理が施されており、半割部材１ａ’、１ａ’の組み合わせ状態において前記重ね代部１７が向かい合う蓋部分１２’の接合端の上面に乗り上げて（又は下面に潜り込んで）重なる接合構造を採る。蓋部分１２’の重ね代部１７の形状は、図示した形状に限らず、半割部材１ａ’、１ａ’の接合状態において蓋部分１２’、１２’の接合部分の合わせ目が透かない接合構造をとり得る形状であれば良い。
【００４６】
前記フランジ１０’は、図８Ａ、Ｂに示したように、当該フランジ１０’の両端の接合端のうち、一方の接合端が少し延長され、その延長部分をフランジ１０’の厚み相当分だけ印籠型に***した重ね代部１９が形成されている。この重ね代部１９は、半割部材１’ａ、１’ａの組み合わせ状態において前記重ね代部１９が向かい合う相手側のフランジ１０’との隙間を覆い隠すように重なり合う印籠型の接合構造をとる。フランジ１０’における重ね代部１９の形状は、図示した形状に限らず、蓋部分１２’と同様にフランジ１０’、１０’の接合部分の合わせ目が透かない接合構造をとりうる形状であれば良い。
【００４７】
前記蓋部分１２’及びフランジ１０’の重ね代部１７、１９の機能は、上記した第１の参考例の育苗ポット１において、２個の半割部材１ａ、１ａを組み合わせた場合にその組み立て精度等の問題から生じる蓋部分１２、１２、又はフランジ１０、１０の各接合部分の隙間を塞ぐことにある。従って、本実施形態の育苗ポット１’は、より確実に前記接合部分の隙間を塞いで極僅かな培土４又は地面の露出部分をなくし、雑草の発生を抑えることができるのである。
【００４８】
（第３の参考例）
次に図９は、育苗ポット７の第３の参考例を示している。
【００４９】
この育苗ポット７も、上記第１の参考例と大部分共通する構成であるが、半割部材７ａのフランジを全部除去した構成が異なる。即ち、育苗ポット７は、図１と照らし合わせてみると明らかなように、半割部材７ａにフランジを設けていない点を除けば、基本的に上記第１の参考例に示した育苗ポット１と構造、材質等においてほぼ同様である。半割部材７ａの上端外周縁には、２個の半割部材７ａ、７ａを組み合わせた育苗ポット７の外周部を締め付けるリング部材３０が突き当たる鍔部１５が外側に向かって設けられている。
【００５０】
本参考例の育苗ポット７は、フランジを省略して実質的に細身の形状に構成したので、育苗ポットを埋め込む際にフランジが邪魔となる場所、例えば道路の縁石の傍らとか、石垣における石と石との隙間又は窪地、法面に積み上げた土嚢と土嚢との隙間等の狭隘部へフランジを気にすることなく容易に埋込むことができる。
【００５１】
（第１の実施形態）
次に図１０及び図１１は、請求項１に記載した発明に係る育苗ポット７’の実施形態を示している。
【００５２】
この育苗ポット７’は、実質的に上記第３の参考例において説明した２個の半割部材７ａ、７ａを共通に使用するもので、その組み合わせ状態を保持するリング部材３１との組み合わせを特徴とする。とりわけ、前記リング部材３１は、その上端外周縁の全長（全周）に完全円形状に連続した一定幅のフランジ４０を一体に備えた構成を特徴とする。リング部材３１の本来の機能は、組み合わせた２個の半割部材７ａ、７ａの形態を保持することであり、フランジ４０を一体に成形されたゴムバンド又はプラスチックバンドの如き締め付け力を発揮する材であれば十分であり、図１１に示した形態に限定されない。
この育苗ポット７’は、上記第１の参考例の段落［００３４］〜［００３６］の記載内容と同様に、半割部材７ａの筒壁部には、更に育苗ポット７’を地中へ埋込んだ際に抜け止め機能を働く形状、例えば楔形状の抜止め突起１６が複数外方へ突き出されている（請求項４記載の発明）。前記抜止め突起１６の一部は、前記半割部材７ａの分割面に該分割面と平行方向に複数設けられている。この分割面に設けられた抜止め突起１６は、当該分割面と平行方向に幅広く形成され、２個の半割部材７ａ、７ａを組み合わせる際に当接面を兼ねるものとされ、分割面の上下方向に３個ずつ、各々左右対称な配置で設けられている（請求項５記載の発明）。分割面に設けた前記抜止め突起１６のうち、下方側の２個ずつの当接面には、２個の半割部材７ａ、７ａの組み合わせ状態を保持する結合手段としての掛止め部１８（１８ａ、１８ｂ、１８ｃ、１８ｄ）が付設されている（請求項３、６記載の発明）。
また、この育苗ポットは、上記第２の参考例の段落［００４５］の記載内容と同様に、前記蓋部分１２には、その中央部の切り欠き形状の孔部３の両側の接合端のうちの一方の接合端を少し延長した重ね代部を形成して実施することもできる（請求項２記載の発明）。
【００５３】
この育苗ポット７’は、上記第３の参考例の育苗ポット７の用途が狭い場所に限定されることに鑑み、フランジ４０を備えたリング部材３１と組み合わせることで、第１の参考例の育苗ポット１と同様な用途にも使用できるよう汎用性を付与したことを特徴とする。従って、上記した第１の参考例の育苗ポット１と同様に地面の露出を防止しつつもシート材３３の固定を行い、前記苗木２の植え付けができる。即ち、リング部材３１のフランジ４０は、上記第１の参考例の育苗ポット１におけるフランジ１０、１０と同様の目的と作用を働く。
【００５４】
本実施形態の場合、フランジ４０は、当初からリング部材３１の外周縁、即ち育苗ポット７’の外周縁を一周する完全円形状に一体成形されている。よって、上記第１の参考例の円形状のフランジ１０、１０が半割部材１ａの組み合わせ状態において接合部に隙間を生じやすく、雑草が芽を出す可能性があることと対照的である。即ち、当該育苗ポット７’のフランジ４０は、地面に敷設したシート材３３の上から育苗ポット７’を地面へ打ち込んだ際に、より確実に地面の露出部分を覆うことができる。
【００５５】
【本発明が奏する効果】
請求項１〜６に記載した発明に係る育苗ポットは、垂直方向に分割した２個の半割部材に培土を夫々充填し、更に一方の半割部材に茎が孔部を通るように苗木を付設し、その上で２個の半割部材を相向かいに組み合わせて完成する構成としたので、熟練を要さなくとも、手間がかからず、簡便、迅速、確実に能率良く大量の苗付き育苗ポットを作成できる。
【００５６】
更に、その上端外周縁に沿って隙間なく放射状に延びるフランジを設けたので、防草シートの上から地面に育苗ポットを埋込んで前記防草シートを固定した際に、育苗ポットの外周に生じやすい地面の露出を確実に防ぐことができる。従って、防草シートと育苗ポットとの間に露出した地面から雑草が発生する不都合を可及的に防止でき、除草作業の煩わしさからも大幅に解放される。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１の参考例に係る育苗ポットの使用状態の概略を示した斜視図である。
【図２】第１の参考例に係る育苗ポットの使用状態における構造の概略を示した分解斜視図である。
【図３】Ａは第１の参考例に係る育苗ポットの正面図であり、Ｂは第１の参考例に係る育苗ポットの平面図である。
【図４】図３ＡのＦ−Ｆ線矢視の断面図である。
【図５】図１のＩ−Ｉ線矢視の端面図である。
【図６】図３ＡのＨ−Ｈ線矢視の断面図である。
【図７】第１の参考例に係る育苗ポットをシート材の上から地面へ打ち込んで前記シート材を固定した使用態様を表した説明図である。
【図８】Ａは、第２の参考例に係る育苗ポットの使用状態を示した斜視図である。Ｂは、第２の参考例に係る育苗ポットに使用する半割部材の平面図である。
【図９】第３の参考例に係る育苗ポットの使用状態の概略を示した斜視図である。
【図１０】第１の実施形態に係る育苗ポットの使用状態の概略を示した斜視図である。
【図１１】第１の実施形態に係る育苗ポットの使用状態における構造の概略を示した分解斜視図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
This invention belongs to the technical field of seedling pots used for tree planting for planting seedlings on park green spaces, road shoulders, slopes of established land, etc., and more specifically, filling seedlings and cultivating soils easily, quickly and reliably It relates to a nursery pot that can be made.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various seedling pots for planting seeds and seedlings of vegetation on the ground have been developed, and various known seedling pots have been put to practical use.
[0003]
For example, Patent Document 1 discloses a seedling pot (vegetation container) in which a spiral thread and a plurality of holes are provided on the surface of an inverted conical cylinder. In addition, in [Reference drawing showing the state of use] of Patent Document 1, a structure in which the upper part of the soil filled in the seedling pot is closed with a lid provided with a small hole through which a seedling stalk passes is disclosed.
[0004]
Patent Document 2 is used for planting seedlings or the like, which are provided with a cylindrical body portion and a conical pointed bottom portion, and provided with a helical twist convex portion or a concave portion and a through hole on the outer periphery of the trunk portion. A nursery pot (container) is disclosed.
[0005]
Patent document 3 is a registered design of the present applicant, and discloses a seedling pot that also functions to fix the herbicidal sheet by driving directly into the ground from above the herbicidal sheet laid on the site of the greening work. Yes. This seedling pot is composed of a cylinder having a quadrangular pyramid shape with a sharpened lower end, has independent flanges on the four sides of the outer periphery of the upper end, and has slit-shaped through holes in the cylindrical wall, and the seedlings in the ground. There is a claw that works to prevent the pot from coming off when the pot is driven. [Reference diagram showing the state of use] discloses an embodiment in which a seedling pot is driven into the ground from above the laid grass protection sheet, and a nail is driven into the hole of the flange and fixed.
[0006]
Patent document 4 is also related to the patent application of the present applicant, and a seedling pot having a function of fixing the herbicidal sheet by being driven into the ground from above the herbicidal sheet laid on the ground of the planting work site. It is disclosed. The seedling pot has a conical shape, a pyramid shape, or a shape obtained by obliquely cutting a columnar body, and a plurality of holes for ventilation or the like are provided in a side wall.
[0007]
[Patent Document 1]
Design Registration No. 995241 [Patent Document 2]
Japanese Patent No. 2726253 [Patent Document 3]
Design Registration No. 1072239 [Patent Document 4]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-229385
[Problems to be solved by the present invention]
All the seedling pots disclosed in Patent Documents 1 to 4 described above are common in a configuration in which seedlings and soil are filled from the opening at the upper end.
However, most of the seedling pots are generally those having an opening diameter of about 5 cm and a height of about 14 cm. The work of filling the culture medium into the cylinder from the small and narrow seedling pot upper end opening and planting the seedlings in the central part in this way is very troublesome and poor in workability. On the other hand, in one tree planting work, normally, seedling pots filled with seedlings, etc. are used in the order of hundreds to thousands, so the low productivity of planting seedlings as mentioned above is the practical use of these seedling pots. It has become a major issue.
[0009]
In particular, in the case of a configuration in which the upper end opening of the cylinder is closed with a lid, such as a seedling pot disclosed in [Reference diagram showing use state] of Patent Document 1, the effect of suppressing the generation of weeds is recognized by the lid. However, since it requires a fine work to pass the seedling stalk through a small hole provided in the center of the lid, its workability and productivity are extremely bad, and even a skilled worker in filling work can hardly make a sound. It is inefficient work. This is because the seedlings originally have a dumpling shape and the stem portion branches off and spreads, and is not suitable for passing through a small hole.
[0010]
Next, the seedling pots disclosed in Patent Documents 3 and 4 have a feature in the function and effect of being driven and fixed from above the weedproof sheet laid on the ground in the greening work. However, the weedproof sheet is partially broken by the driving of the cylinder, and an exposed portion of the ground tends to be generated between the outer peripheral surface of the cylinder and the sheet. The seedling pot disclosed in Patent Document 3 also has an effect of covering the exposed portion of the ground with flanges provided on the four sides of the outer periphery of the upper end of the cylinder, but the four corner portions lacking the flange are actually most herbicidal sheets. Where it is severely broken, the ground exposure is most likely to occur. From this exposed portion, weeds are generated, and problems such as inhibition of seedling growth have been pointed out.
[0011]
The object of the present invention is to combine two halved members obtained by dividing a raising seedling pot in the vertical direction so that anyone can fill the soil and seedlings easily, quickly and efficiently without requiring skill. It is to provide a seedling pot that can be made.
[0012]
The next object of the present invention is to have a flange extending along the outer periphery of the upper end of the seedling pot with a width substantially equal to the entire circumference, and burying the seedling pot on the ground from above the herbicidal sheet, It is to provide a seedling pot that does not produce an exposed portion of the ground on the outer periphery of the seedling pot when fixed.
[0013]
It is a further object of the present invention to provide a seedling pot that makes it easy to plant seedlings in a narrow place near a curb on a road, a stone-to-stone gap in a stone wall, or a depression thereof.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
As means for solving the above-described problems of the prior art, the seedling pot according to the invention described in claim 1 is:
In a seedling pot that fills seedlings and cultivated soil in a cone-shaped cylinder with a sharpened lower end and embeds them in the ground to plant the seedlings,
The seedling pot consists of a combination of two halves divided in the vertical direction.
The half member is integrally formed with a half-shaped lid portion that closes the upper part of the opening, and a hole portion that leads a seedling stem portion is provided in a cutout shape at a substantially central portion of the lid portion,
A plurality of through-holes having a shape and size that do not leak the filled soil are formed in the cylindrical wall portion of the half member,
A coupling means for holding the combined state of the two halved members is provided;
It includes a ring member for tightening the outer peripheral portion of the upper end of the seedling pot, and a flange having a certain width or more is continuously provided substantially horizontally on the entire outer periphery of the ring member.
[0017]
The invention according to claim 2 is the seedling pot according to claim 1, wherein the lid portion of the half member has a small one of the joint ends on both sides of the notch-shaped hole at the center. It is formed in the extended overlap margin part, and the overlap margin part overlaps the joint end of the counterpart lid part in a combined state of two halved members.
[0020]
The invention described in claim 3 is the seedling pot according to claim 1 or 2 , wherein as the coupling means for holding the combined state of the two half members, the split surfaces of the half members are alternately coupled in the combined state. It is characterized in that a latching portion is provided.
[0021]
The invention described in claim 4 is the seedling pot according to any one of claims 1 to 3 , and functions to prevent the seedling pot from being detached when the seedling pot is embedded in the tube wall of the half member. The shape of the retaining protrusion protrudes outward.
[0022]
The invention according to claim 5 is the seedling pot according to any one of claims 1 to 4 , wherein the retaining projections that function to retain are widely brought into contact with the split surface of the half member in a direction parallel to the split surface. It is provided in a shape that also serves as a surface.
[0023]
The invention according to claim 6 is the seedling pot according to claim 5 , wherein the two contact surfaces of the retaining protrusion having a shape that also serves as a wide contact surface provided in a direction parallel to the split surface of the half member are provided. A latching portion is provided as a coupling means for holding the combined state of the half members.
[0024]
Embodiments and Examples of the Invention
Hereinafter, each embodiment of the seedling pot according to the invention described in claims 1 to 6 will be described based on the drawings.
[0025]
(First reference example )
First, a description will be given of a reference example of education seedlings pot 1 to 7.
[0026]
As shown in FIGS. 1 and 2, the seedling pot 1 has two halved members having the same shape and the same size as a conical cylindrical body with a sharp bottom end divided into two in the vertical direction. The seedlings 2 and the soil 4 are filled in the cylinder and embedded in the ground, and the seedlings 2 are planted. A ring member 30 is included as coupling means for holding the combined state of the half members 1a and 1a. Although the illustrated half member 1a shows the form divided into two equal parts as the most preferred embodiment, this is not restrictive. It can also be implemented in a combination of non-equally divided forms.
[0027]
The shape of the seedling pot 1 is not limited to the conical shape as shown in FIG. 1 as long as the lower portion thereof is a pointed shape suitable for being embedded (or driven) into the ground. For example, a polygonal pyramid shape such as a quadrangular pyramid or a shape obtained by obliquely cutting a columnar body may be used. The use of a plastic resin, preferably a biodegradable plastic or a collapsible plastic as the material of the seedling pot 1 is environmentally friendly and convenient. In particular, when a biodegradable plastic or a disintegrating plastic is used as the material, the seedling pot 1 embedded in the ground is degraded in half a year to several years. ) Becomes thick, there is no possibility that the seedling pot 1 will hinder or inhibit its growth. However, the seedling pot 1 can also be manufactured and implemented in the same manner using foamed or non-foamed ordinary resins, or corrosive materials derived from animals and plants such as cement, clay, paper, and bark.
[0028]
3A and 3B show a front view and a plan view of the half member 1a. As for the size of the half member 1a, the height H is about 150 mm. Of course, the dimensions are appropriately designed according to the seedling 2 to be planted, the size of the seed, and the like.
[0029]
In the half member 1a, a half-shaped lid portion 12 that closes the opening at the upper end is integrally formed substantially horizontally at a position slightly lower than the upper end, for example, about 3 mm lower. The reason why the lid portion 12 is provided slightly lower than the upper end portion of the half member 1a is that a recess is provided in the upper end portion of the seedling pot 1, and rainwater is collected in this recess to supply moisture to the root culture soil 4 of the seedling 2. Because. Of course, the lid portion 12 can be implemented in a configuration that is attached to the upper end of the cylindrical body and does not have the recess.
[0030]
A hole 3 for leading out the stem of a seedling 2 to be planted in the seedling pot 1 is provided in a substantially cutout shape (semi-circular shape) at a substantially central portion of the lid portion 12 described above. The size (size or diameter L) of the hole 3 is set to a size that does not cause a gap between the stem and the hole 3 as much as possible by allowing the thickness of the stem of the seedling 2 to be planted. This is because the exposed portion of the soil 4, that is, the area where weeds are generated is reduced, the growth failure of the seedling 2 is prevented, and the weeding work of the weeds is reduced.
[0031]
Next, on the outer peripheral edge of the upper end of the half member 1a, a flange 10 having a certain width or more is provided substantially horizontally along the outer peripheral edge (continuously on the half periphery). Accordingly, when the two halved members 1a and 1a are combined as shown in FIG. 1, the flanges 10 and 10 have a complete circular shape. Therefore, even if the sheet material breaks when the seedling pot 1 is embedded in the ground from the top of the sheet material such as a weedproof sheet laid on the ground at the site of the greening work, the sheet is caused by the flange 10 even if the sheet material breaks. The material is pressed down, the exposure of the ground is prevented, and the generation of weeds is suppressed. The meaning of providing the flange 10 with a certain width or more is to achieve the effect of preventing the exposure of the ground, and any change in the width of the flange 10 is not required as long as the width is more than the effect.
[0032]
As the planar shape of the flanges 10 and 10, for example, if the cylinder is a quadrangular pyramid or a polygonal pyramid, a shape that is continuous with a quadrangle or a polygon is preferable. The flange 10 may be provided with nailing holes.
[0033]
A plurality of through holes 11 having a shape and a size that do not leak the filled soil 4 are formed in the cylindrical wall portion of the half member 1a. A large number of through holes 11 are provided in the cylindrical wall portion of the seedling pot 1 in order to maintain air ventilation and moisture drainage in the soil 4 in the seedling pot 1 and allow roots to extend as the seedling 2 grows. It has been. Therefore, the shape and size of the through-hole 11 are not limited to the slit-shaped hole shown in FIG. For example, a circular or elliptical hole is also preferably implemented.
[0034]
The cylindrical wall portion of the half-split elements 1a, that have been shaped to act a retaining function when elaborate further embedding the seedling pots 1 into the ground, for example, retaining projection 16 of the wedge-shaped projected to multiple outward.
[0035]
A plurality of the retaining protrusions 16 are provided on the dividing surface of the half member 1a in a direction parallel to the dividing surface. The retaining protrusions 16 provided on the dividing surface are formed widely in a direction parallel to the dividing surface, and serve as a contact surface when the two half members 1a and 1a are combined. three each direction, that provided at each symmetrical arrangement.
[0036]
As shown in FIG. 3, a coupling means for holding the combined state of the two halved members 1a and 1a on the two abutting surfaces on the lower side of the retaining projections 16 provided on the dividing surface. retaining portion 18 as is that has been attached.
[0037]
4 and 5 schematically show the structure of the latching portion 18 attached to the retaining projection 16.
In FIG. 4, the contact surface of the left retaining protrusion 16 is provided with a pair of a hook-shaped male retaining protrusion 18 a and a female retaining hole 18 d constituting the latching portion 18. A contact surface of the right retaining protrusion 16 is provided with a pair of a hook-shaped male retaining protrusion 18c that fits into the female retaining hole 18d and a female retaining hole 18b that receives the male retaining protrusion 18a. ing.
[0038]
Therefore, the pair of the male fastening protrusions 18a and 18c and the female fastening holes 18b and 18d are arranged so that when the two halved members 1a and 1a are combined face to face as shown in FIG. Opposing ones are fitted to each other, so that the two halved members 1a and 1a are firmly held in a coupled state.
[0039]
The seedling pot 1 combined only by joining with the above-described latching portion 18 is usually substantially the same shape and the same size hole is dug into the ground (and sheet), but in the case of soft ground, it is directly ground with a hammer or the like. Sometimes it is driven into. As a further means for maintaining the combined state of the two halved members 1a and 1a so that the latching portion 18 is not detached and disassembled by an impact at that time, as shown in FIG. ring member 30 for tightening the outer circumference of the pot 1s are preferably used.
[0040]
The ring member 30 is a means for holding the two halved members as described above, and the form thereof is not limited to the ring shape formed of the cylindrical shape shown in FIG. 1, but is tightened like a rubber band or a plastic band. It is also suitably implemented in a form that exerts power. As for the material of the ring member 30, in addition to the plastic resin such as biodegradable or disintegrating plastic, the corrosive material derived from cement, clay and animals and plants as well as the seedling pot 1, elastic resin such as rubber is also preferably used. The Incidentally, in FIG. 1, the mounting location of the ring member 30 is a parallel portion directly below the flange 10, but is not limited thereto. The attachment place of the ring member 30 may be any place above and below the cylinder of the seedling pot 1.
[0041]
FIG. 6 shows a coupling structure of the dowel 20 and the dowel hole 21 provided at the cusp as a means for joining the tip of the half member 1a. The dowel 20 and the dowel hole 21 are fitted to each other when the two halved members 1a and 1a are combined, and there is an effect of preventing the positional deviation of the cusp.
[0042]
Next, FIG. 7 shows an embodiment of the greening work using the seedling pot 1 having the above-described configuration.
As shown in FIG. 2, the seedling pot 1 is planted with the seedling 2 on one of the two half members 1 a, 1 a filled with the soil 4 so that the stem passes through the hole 3. Then, the two halved members 1a and 1a are combined face to face, joined by the latching portion 18, and further, the ring member 30 is fitted and constrained to complete as shown in FIG. The necessary number of seedling pots 1 prepared in this way are carried into the site of the greening work. Then, a sheet material 33 such as a weedproof sheet is laid on the ground in advance, and a hole having the same shape and size as the seedling pot 1 is dug on the ground from above the sheet material 33 by using a punch. Embed in. A plurality of seedling pots 1 are embedded in the ground at intervals of 30 cm, for example, and both the purpose of planting the seedlings 2 and the purpose of fixing the sheet material 33 to the ground are achieved. When the ground is soft, the nursery pot 1 is directly driven into the ground from above the sheet material 33 using a hammer or the like.
[0043]
(Second reference example )
Next, FIGS. 8A and 8B show a reference example of a seedling pot 1 ′ composed of halved members 1a ′ and 1a ′ having overlapping margins 17 and 19 at the joint ends of the lid portion 12 ′ and the flange 10 ′. .
[0044]
The seedling pot 1 'has a configuration that is mostly common to the first embodiment described above, but is overlapped with one of two joint ends of the lid portion 12' and the flange 10 'of the half member 1a'. The structure provided with the parts 17 and 19 is characterized. That is, the seedling pot 1 ′ is the same as the seedling pot 1 of the first reference example except for the shape at the joint portion of the lid portion 12 ′ and the flange 10 ′ of the half member 1a ′. is there.
[0045]
As shown in FIGS. 8A and 8B, the lid portion 12 ′ has an overlapping margin portion 17 in which one of the joint ends on both sides of the notch-shaped hole 3 ′ at the center is slightly extended. Is formed. The overlapping margin portion 17 is tapered in thickness, and rides on the upper surface of the joint end of the lid portion 12 ′ facing the overlapping margin portion 17 in the combined state of the half members 1a ′ and 1a ′ ( Or, it takes a bonding structure that overlaps the bottom surface. The shape of the overlap margin portion 17 of the lid portion 12 ′ is not limited to the shape shown in the figure, and a joining structure in which the joint of the lid portions 12 ′ and 12 ′ cannot be seen in the joined state of the half members 1a ′ and 1a ′. if it can take shape not good.
[0046]
As shown in FIGS. 8A and 8B, one of the flanges 10 ′ is slightly extended from the joint ends at both ends of the flange 10 ′, and the extension portion is indented by an amount corresponding to the thickness of the flange 10 ′. A stacking margin 19 that is raised in the mold is formed. This overlapping margin 19 has a stamping joint structure that is overlapped so as to cover the gap with the opposing flange 10 'facing the overlapping margin 19 in the combined state of the half members 1'a, 1'a. . The shape of the overlapping margin portion 19 in the flange 10 ′ is not limited to the shape shown in the figure, and may be a shape that can take a joint structure that does not allow the joints of the joint portions of the flanges 10 ′ and 10 ′ to pass through like the lid portion 12 ′. not good.
[0047]
The function of the overlapping margins 17 and 19 of the lid portion 12 ′ and the flange 10 ′ is that the assembly accuracy is obtained when the two halved members 1a and 1a are combined in the seedling pot 1 of the first reference example described above. It is to close the gaps between the joint portions of the lid portions 12 and 12 or the flanges 10 and 10 resulting from such problems. Therefore, the seedling pot 1 ′ of the present embodiment can more reliably block the gap between the joint portions and eliminate the extremely small soil 4 or the exposed portion of the ground, thereby suppressing the generation of weeds.
[0048]
(Third reference example )
Next, FIG. 9 shows a third reference example of education seedling pots 7.
[0049]
The seedling pot 7 is also configured in common with the first reference example , but the configuration in which all the flanges of the half member 7a are removed is different. That is, the seedling pot 7 is basically the seedling pot 1 shown in the first reference example , except that the flange is not provided on the half member 7a, as apparent from the comparison with FIG. The structure and material are almost the same. On the outer peripheral edge of the upper end of the half member 7a, a heel part 15 against which the ring member 30 for tightening the outer peripheral part of the seedling pot 7 combining the two half members 7a, 7a abuts is provided outward.
[0050]
The seedling pot 7 of this reference example is configured to have a substantially slender shape by omitting the flange. Therefore, when embedding the seedling pot, a place where the flange becomes an obstacle, for example, beside a curb on the road, It can be easily embedded without worrying about the flanges in narrow spaces such as gaps or depressions with stones, or sandbags and sandbags piled up on a slope.
[0051]
(First Embodiment)
Next, FIG.10 and FIG.11 has shown embodiment of seedling pot 7 'based on the invention described in Claim 1. FIG.
[0052]
This seedling pot 7 'substantially uses the two halved members 7a, 7a described in the third reference example in common, and is characterized by a combination with the ring member 31 that holds the combined state. And In particular, the ring member 31 is characterized in that it is integrally provided with a flange 40 having a constant width that is continuous in a complete circular shape along the entire length (entire circumference) of the outer peripheral edge of its upper end. The original function of the ring member 31 is to maintain the shape of the two halved members 7a and 7a combined, and a material that exerts a tightening force such as a rubber band or a plastic band integrally formed with the flange 40. If it is sufficient, it is not limited to the form shown in FIG.
This seedling pot 7 'is embedded in the underground wall of the half member 7a in the same manner as described in the paragraphs [0034] to [0036] of the first reference example. A plurality of retaining protrusions 16 having a shape that functions to prevent the retaining when they are inserted, for example, wedge-shaped, are projected outward (invention according to claim 4). A part of the retaining protrusion 16 is provided in plural on the split surface of the half member 7a in a direction parallel to the split surface. The retaining protrusions 16 provided on the dividing surface are formed widely in a direction parallel to the dividing surface, and serve as a contact surface when the two half members 7a and 7a are combined. Three each in the direction are provided in a symmetrical arrangement (the invention according to claim 5). Of the retaining projections 16 provided on the dividing surface, the lower two abutting surfaces are each provided with a latching portion 18 as a coupling means for holding the combined state of the two half members 7a, 7a. 18a, 18b, 18c, 18d) are provided (inventions of claims 3 and 6).
In addition, the seedling pot is similar to the description in the paragraph [0045] of the second reference example, and the lid portion 12 includes the joint ends on both sides of the notch-shaped hole 3 at the center. It is also possible to carry out by forming an overlapping margin part in which one of the joining ends is slightly extended (invention of claim 2).
[0053]
This seedling pot 7 'is combined with the ring member 31 provided with the flange 40 in view of the limited use of the seedling pot 7 of the third reference example in a narrow place, so that the seedling pot of the first reference example It is characterized by being provided with versatility so that it can be used for the same applications as the pot 1. Accordingly, the seedling 2 can be planted by fixing the sheet material 33 while preventing the ground from being exposed as in the case of the seedling pot 1 of the first reference example described above. That is, the flange 40 of the ring member 31 serves the same purpose and function as the flanges 10 and 10 in the seedling pot 1 of the first reference example .
[0054]
In the case of the present embodiment, the flange 40 is integrally formed in a completely circular shape that goes around the outer periphery of the ring member 31, that is, the outer periphery of the seedling pot 7 'from the beginning. Therefore, the circular flanges 10 and 10 of the first reference example are likely to form a gap in the joint portion in the combined state of the half member 1a, which is in contrast to the possibility that weeds may sprout. That is, the flange 40 of the seedling pot 7 ′ can more reliably cover the exposed portion of the ground when the seedling pot 7 ′ is driven into the ground from above the sheet material 33 laid on the ground.
[0055]
[Effects of the present invention]
In the seedling pots according to the inventions described in claims 1 to 6 , the halves are respectively filled in two halved members divided in the vertical direction, and the sapling is passed through one of the halved members so that the stem passes through the hole. Attached, and then the two halves are combined to face each other and completed, so there is no need for skill, no hassle, simple, quick, reliable, efficient and large amount of seedlings A nursery pot can be created.
[0056]
Furthermore, since there is provided a flange extending radially without a gap along the top peripheral edge of that, upon fixing the weed sheet crowded embedding the seedling pots to the ground from the top of the weed sheet, the outer periphery of the seedling pots It is possible to reliably prevent the exposure of the ground that is likely to occur. Therefore, it is possible to prevent as much as possible the inconvenience that weeds are generated from the ground exposed between the herbicidal sheet and the seedling pot, and it is greatly relieved from the troublesomeness of the weeding work.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view schematically showing a use state of a seedling pot according to a first reference example .
FIG. 2 is an exploded perspective view schematically showing the structure of the seedling pot according to the first reference example in use.
FIG. 3A is a front view of a seedling pot according to the first reference example , and B is a plan view of the seedling pot according to the first reference example .
4 is a cross-sectional view taken along line FF in FIG. 3A.
FIG. 5 is an end view taken along the line I-I in FIG. 1;
6 is a cross-sectional view taken along line HH in FIG. 3A.
FIG. 7 is an explanatory diagram showing a usage mode in which a seedling pot according to a first reference example is driven into the ground from above the sheet material and the sheet material is fixed.
FIG. 8A is a perspective view showing a use state of a seedling pot according to a second reference example . B is a top view of the half member used for the seedling raising pot which concerns on a 2nd reference example .
FIG. 9 is a perspective view showing an outline of a usage state of a seedling pot according to a third reference example .
FIG. 10 is a perspective view showing an outline of a usage state of the seedling pot according to the first embodiment.
FIG. 11 is an exploded perspective view showing an outline of the structure of the seedling pot according to the first embodiment in use.

Claims

下端部が尖った錐体形状の筒体内に苗木及び培土を充填して地面へ埋込み前記苗木の植え付けを行う育苗ポットにおいて、
育苗ポットは、垂直方向に二分した２個の半割部材の組み合わせから成ること、
前記半割部材には、開口上部を閉じる半割形状の蓋部分が一体成形され、同蓋部分のほぼ中央部に苗木の茎部分を導き出す孔部が切り欠き形状に設けられていること、
前記半割部材の筒壁部に、充填した培土が漏れない形状、大きさの複数の通孔が形成されていること、
前記２個の半割部材の組み合わせ状態を保持する結合手段が設けられていること、
育苗ポットの上端の外周部を締め付けるリング部材を含み、該リング部材の外周の全周に一定幅以上のフランジが略水平に連続して設けられていることをそれぞれ特徴とする、育苗ポット。In a seedling pot that fills seedlings and cultivated soil in a cone-shaped cylinder with a sharpened lower end and embeds them in the ground to plant the seedlings,
The seedling pot consists of a combination of two halves divided in the vertical direction.
The half member is integrally formed with a half-shaped lid portion that closes the upper part of the opening, and a hole portion that leads a seedling stem portion is provided in a cutout shape at a substantially central portion of the lid portion,
A plurality of through-holes having a shape and size that do not leak the filled soil are formed in the cylindrical wall portion of the half member,
A coupling means for holding the combined state of the two halved members is provided;
A seedling pot comprising a ring member for tightening the outer peripheral portion of the upper end of the seedling pot, wherein flanges having a certain width or more are continuously provided substantially horizontally on the entire outer periphery of the ring member.

半割部材の蓋部分は、その中央部の切り欠き形状の孔部の両側の接合端のうちの一方の接合端が少し延長された重ね代部に形成され、２個の半割部材の組み合わせ状態において前記重ね代部が相手側の蓋部分の接合端に重なることを特徴とする、請求項１に記載した育苗ポット。The lid part of the half member is formed in an overlapping margin part where one of the joint ends on both sides of the notch-shaped hole at the center is slightly extended, and a combination of two half members the overlap margin portion, characterized in that the overlap joint end of the lid portion of the mating in the state, seedling pots according to claim 1.

２個の半割部材の組み合わせ状態を保持する結合手段として、半割部材の分割面に前記組み合わせ状態において互い違いに結合される掛止め部が設けられていることを特徴する、請求項１又は２に記載した育苗ポット。As coupling means for holding a combination state of the two half members and characterized in that hooking portions to be alternately coupled in the combination state splitting surface of the half members are provided, according to claim 1 or 2 The seedling pot described in 1.

半割部材の筒壁部に、当該育苗ポットを地中へ埋込んだ際に抜け止め機能を働く形状の抜止め突起が外方へ突き出されていることを特徴とする、請求項１〜３のいずれか一に記載した育苗ポット。The cylindrical wall portion of the half member, characterized in that the retaining projection of the shaped working the retaining function when is embedded, the seedling pots into the ground is projected outwardly claim 1-3 The seedling pot described in any one of the above.

半割部材の分割面に、抜け止め機能を働く抜止め突起が分割面と平行方向に幅広い当接面を兼ねる形状で設けられていることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか一に記載した育苗ポット。The dividing plane of the half member, characterized in that the retaining projection acting a retaining function is provided in a shape also serving as a broad contact surface on the divided surfaces parallel direction, one of claims 1-4 one The seedling pot described in 1.

半割部材の分割面と平行方向に設けた幅広い当接面を兼ねる形状の抜止め突起の当接面に、２個の半割部材の組み合わせ状態を保持する結合手段として掛止め部が設けられていることを特徴とする、請求項５に記載した育苗ポット。A latching portion is provided as a coupling means for holding the combined state of the two halved members on the abutment surface of the retaining protrusion having a shape also serving as a wide abutment surface provided in a direction parallel to the split surface of the half member. The seedling pot according to claim 5 , wherein