JP4018440B2 - 観察光学系および光学機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スチルカメラやビデオカメラのファインダー光学系や双眼鏡に用いられる観察光学系に関するものであり、そのファインダーを構成する対物レンズ系、接眼レンズ系、プリズム等の光学部材を適切に設定することにより良好なる像観察を可能とするものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光学系において反射防止の手法が種々提案されている。写真用カメラやビデオカメラ等のファインダー光学系においても良好な観察視野を得るために、以下のような反射防止手法が知られている。
【0003】
まず、レンズ表面の面反射によるゴーストを防止するために、所定の光学面にMgF2 ,SiO2 等の反射防止膜を施すものとして、特開平7−77730号公報に、対物レンズの表面に反射防止膜を施したファインダー光学系が提案されている。
【0004】
また、特開平8−179400号公報には、微小な空気間隔を挟んだ2つのプリズムの面のいずれかの面に反射防止膜を付加することで多重反射を防止するファインダー光学系が提案されている。
【0005】
反射防止膜は、レンズ表面でのフレネル反射を防止し、レンズの透過率を向上させる効果が知られているが、従来のファイダー光学系に使用される樹脂材料は屈折率が低いことと人間の目のゴースト光の許容度とにより、表面反射は無視できる範囲であった。
【0006】
ところで、近年のカメラの小型化に伴い、ファインダー光学系も小型なものが求められるようになっている。小型化のためには、ファインダー光学系を構成するレンズ同士をより近接した配置にする必要がある。また、小型化で問題となる諸収差を補正するために、対物レンズや接眼レンズの枚数を増やす傾向にある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、レンズ枚数が増えることで、レンズ表面でのフレネル反射による透過率の減少が無視できなくなってきている。
【0008】
また、レンズ同士が近接して配置されることにより、レンズ面間で反射された光線がゴーストとなるいわゆる面反射ゴーストも発生する。面反射ゴーストを発生させないためには充分なレンズ間隔をもって配置すればよいが、これではファインダー光学系やカメラの小型化の要求を満たすことができない。
【0009】
小型のままレンズ面の反射を防止するためには、光学面に反射防止膜を施せばよい。しかしながら、特開平7−77730号公報、特開平8−179400号公報に記載されているように、プラスチックレンズにおいてレンズ表面に反射防止膜を施す場合、その反射防止膜を単層とするときには、一般に、MgF2 ,SiO2 などを用いるが、これらはプラスチックとの密着性が弱いため、実際は密着性を向上させるための樹脂膜を予めプラスチックレンズの表面に形成しておき、その上に上記反射防止膜を施すことが多い。
【0010】
加えて、耐磨耗性、表面硬度などを向上させるための保護膜層を設ける場合もある。
【0011】
また、樹脂材からなる光学部材に上記のような反射防止膜を形成する際、加熱により光学部材が変形するおそれがあるため、高温での蒸着ができず、耐久性の点において問題があった。
【0012】
このように従来の反射防止手法では光学部材に安価な樹脂材料を用いても、コーティングを施すことによって結果的にコストアップにつながり、さらに製造工程が増えてしまったり、安定した品質の反射防止構造が得られないことが問題である。
【0013】
以上により、ファインダー光学系等の観察光学系に求められる反射防止構造は、
・大型化しないこと
・コストアップにならないこと
・製造工程を増やさずに安定した品質が得られること
が要求される。
【0014】
そこで、本発明は、光学部材の表面でのフレネル反射を低減し、透過率を向上させ、また、複数の光学面間で発生する面反射ゴーストを防止することができるようにした観察光学系を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明では、複数の光学面と、接眼光学系とを有する観察光学系において、上記複数の光学面のうち、互いに対向する2つの光学面における少なくとも1面の光学有効領域に、入射光の波長よりも小さい周期を有する周期構造を有し、
接眼光学系は、上記2つの光学面を通過した光を観察者の眼に導く。そして、該2つの光学面は、以下の条件を満足する空気間隔dを間に挟んで配置されている。
0<d/fe<0.1
【0016】
これにより、観察光学系を大型化させることなく、光学部材の表面でのフレネル反射を低減させるとともに透過率を向上させ、また、2つの光学面間で発生する面反射ゴーストを防止することが可能となる。特に、2つの光学面間の空気層での多重反射によるゴースト光を防止することができる。しかも、微細周期構造は、光学部材が樹脂材料の場合にはこれと一体形成することが可能であるので、製造コストや製造工程の増加を招かずに済み、安定した品質を得ることが可能となる。
【0017】
なお、微細周期構造の材質の屈折率nは、
1.2≦√n≦1.27
なる条件を満足するようにするとよい。
【0018】
また、微細周期構造の周期Pを、
45nm≦P≦320nm
なる条件を満足するようにするとよい。
【0019】
また、微細周期構造を設ける場所としては、例えば、複数の光学面のうち互いに対向する2つの光学面の光学有効領域、対物光学系の光学面のうち少なくとも1面の光学有効領域、変倍系であって負のレンズ群と正のレンズ群とを有する対物光学系における負レンズ群の光学面のうち少なくとも1面の光学有効領域、対物光学系のうち変倍の際に移動するレンズ群の光学面のうち少なくとも1面の光学有効領域および対物光学部材のうち少なくとも物体側に凹形状を向けた面の光学有効領域が挙げられる。また、それぞれ異形状の対物光学部材と接眼光学部材のうち少なくとも1つの光学面の光学有効領域や接眼光学部材に最も近い光学面の光学有効領域に設けてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
微細周期構造を持つ特徴として反射防止機能が知られている。これは、入射波長より小さな周期を持つ微細周期構造を基板等に設けることによって、反射防止機能を実現することができるものである。
【0021】
例えば、図12には、基板163上に設けられた略矩形形状の微細周期構造162の模式図を示している。この微細周期構造は、1次元方向にのみ周期構造を有し、断面形状が略矩形形状をしているものである。基板材料としては、PMMA(屈折率n=1.492)を用い、格子周期Pを0.2μm、格子深さ(高さ)Dを0.1μm、格子部分における基板材料の比率を表わすフィリングファクターW/Pを0.5とした。
【0022】
図12に示すような略矩形形状の微細周期構造を基板上に設けた場合の反射率特性を図13に示す。ここでは、材料としてPMMAを用いた。また、反射率はベクトル回折理論である厳密結合波解析を用いて算出した。
【0023】
微細周期構造の格子周期が入射波長に比べ小さい領域においては、スカラー回折理論は近似的に成立せず、厳密な反射率を求めることはできないためである。
【0024】
図13において、横軸は波長を、縦軸は反射率を表わしている。点線はPMMA基板のみの場合の反射率特性を表わしており、実線は、PMMA基板の表面に略矩形形状の微細周期構造を設けた場合の反射率特性を表わしている。この図から、基板163の表面に微細周期構造162を設けることによって、反射率が低減していることが分かる。
【0025】
また、別の微細周期構造として、例えば図14には、基板183上に設けられた略三角格子形状の微細周期構造182の模式図を示している。この微細周期構造は、1次元方向にのみ周期構造を有し、断面形状が略三角格子形状をしているものである。ここでは、基板183の材料としてPMMAを用い、格子周期Pを0.2μm、格子幅Wを0.1μm、格子深さDを0.19μmとした。
【0026】
図15には、PMMA基板そのものと、基板183の表面に略三角格子形状の微細細周期構造182を設けた場合との反射率を比較して示している。この図において、横軸は波長を、縦軸は反射率を表わしており、反射率の算出には厳密結合波解析を用いた。図15から、基板183の表面に微細周期構造182を設けることによって、反射率が低減していることが分かる。
【0027】
以上のように微細周期構造を設けていないPMMA基板の反射率(スカラー計算)に比べ、微細周期構造を設けた場合では反射率の減少が見られる。つまり、基板表面に微細周期構造を設けることによって、基板の反射率を低減させることができる。
【0028】
また、このような微細周期構造は、例えば、電子線を用いた直接描画や反応性イオンエッチング(RIE)などの手法を用いて製作することが可能である。
【0029】
格子周期Pが入射波長と同程度の大きさを持つ場合には、共鳴領域において特徴的である強い偏光特性や強い波長依存性および高次回折光の発生が観測され、所望の反射防止性能を達成することが困難であるとともに、実際の光学系に適用した場合、高次回折光が迷光の原因になると考えられる。
【0030】
このような高次回折光を発生させないようにするために、格子周期Pを入射波長の1/2から1/10程度(入射光が可視光域波長を有する場合には、45nm≦P≦320nm)の微細周期構造を持たせることが好ましい。
【0031】
また、微細周期構造は上記のように1次元方向にのみ周期を持ついわゆる櫛歯状の構造が代表的なものであるが、これに限らず、例えば、xy平面上にて格子形状が正方形や長方形である格子構造のような二次元の微細周期構造を有していてもよい。格子形状、格子周期、格子幅、格子深さにおいては所望の光学性能を満たす最適な値に設定すればよい。
【0032】
反射防止構造として、上述の微細周期構造をカメラに用いられるファインダー光学系に設けた具体的な実施形態を参考例とともに以下に記す。
【0033】
(第1参考例
図1には、本発明の第1参考例のファインダー光学系の要部断面図を示している。このファインダー光学系は、撮影光学系とは別の対物光学系を有するカメラ用のファインダー光学系であり、図中の左側が物体側であり、右側が観察者の瞳側である。
【0034】
L1は全体として負の屈折力を有する対物レンズであり、物体側から順に瞳側に、正の第1レンズG1、負の第2レンズG2、負の第3レンズG3の3つのレンズにより構成されている。
【0035】
Leは接眼レンズであり、正の屈折力を有する単一の正レンズにより構成されている。G1,G2,G3,Leの材質は全てPMMAである。
【0036】
Sはフレーム板であり、平板の物体側の面にアルミ蒸着等で視野枠(ファインダー視野枠)等のファインダー情報が形成されている。接眼レンズLeを介して、基準アイポイントEより正立正像の視野像(ファインダー像)を観察することになる。
【0037】
対物レンズ系L1の最も瞳側のレンズ面R6には、ハーフミラー等の反射手段を設け、フレーム板Sに蒸着で形成されたファインダー情報を視野像(ファインダー像)と重ねて観察することができる実像アルバダ式を採用している。
【0038】
参考例においては、特に面反射ゴーストを防止するために効果的なR2面、R3面、
R9面に微細周期構造Aを設けている。なお、図中には、微細周期構造Aを模式的に強調して表現しているため、実際の反射防止機能を有する微細周期構造の大きさおよび形状とは異なる。
【0039】
例えばR2面は、R1面,R3面,R4面と対向しており、これらそれぞれ対向する2面の間でゴーストが発生する可能性がある。そこで、これら対向する2面のうち少なくともR2面の光学有効領域(ファインダー観察に有効な光線が通過する領域)に、微細周期構造Aを設ければ、面反射は充分に低減できる。
【0040】
同様に、R3面はR2面,R4面,R5面と対向するため、これらそれぞれ対向する2面の間でゴーストが発生する可能性がある。このため、これら対向する2面のうち少なくともR3面の光学有効領域に、微細周期構造Aを設けている。
【0041】
また、R9面はR6面,R7面,R8面と対向するため、これらそれぞれ対向する2面の間でゴーストが発生する可能性がある。このため、これら対向する2つの面のうち効果的なR9面の光学有効領域に、反射防止機能を有する微細周期構造Aを設けている。
【0042】
参考例では、微細周期構造は、基板となるレンズ(PMMA)と一体成型されている。このため、例えば微細周期構造を形成した膜をレンズ面に貼り付けるような場合に比べて、製造工程、コストを低下させ易く、また微細周期構造を蒸着面を除く全ての面に設けることも可能である。また、PMMAのような樹脂材においても所望の光学性能を達成しつつ、前述の反射防止膜における耐久性、加工性の問題も解決される。
【0043】
ここで、微細周期構造Aの材質の屈折率nを、
1.2≦√n≦1.27
とするのが望ましい。これは、一般的にレンズやプリズムを形成する樹脂材料とほぼ同じ屈折率である。つまり、微細周期構造Aをレンズ等の光学部材に一体成型することによって得られる屈折率である。
【0044】
(第2参考例
図2および図3には、本発明の第2参考例である一眼レフレックスカメラ用のファインダー光学系の要部断面図を示している。
【0045】
図2のファインダー光学系は、不図示の撮影光学系からミラーにより導かれた光が入射する焦点板61からアイポイントEに至るまでの光路中に配置され、反射を利用して像反転を行うペンタプリズムからなる像反転部材62と、プラスチック材料からなる接眼レンズLeとを備えている。このファインダー光学系では、第1参考例にて説明したのと同様の微細周期構造Aが、接眼レンズLeの物体側の面(入射面)の光学有効領域に接眼レンズLeと一体のものとして形成されている。
【0046】
また、図3のファインダー光学系は、焦点板71からアイポイントEに至るまでの光路中に配置され、反射を利用して像反転を行う複数のミラーを組み合わせて構成された像反転部材72と、プラスチック材料からなるレンズ73a,73bにより構成された接眼レンズLeとを備えている。このファインダー光学系では、第1参考例にて説明したのと同様の微細周期構造Aが、接眼レンズLeのうち観察者の瞳側のレンズ73bの物体側の面(入射面)および瞳側の面(射出面)の光学有効領域にレンズ73bと一体のものとして形成されている。また、接眼レンズLeのうち物体側のレンズ73aの物体側の面(入射面)および瞳側の面(射出面)の光学有効領域にも微細周期構造Aがレンズ73aと一体のものとして形成されている。
【0047】
さらに、図4には、撮影光学系とは別の対物光学系を有するカメラ用のファインダー光学系の要部断面図を示している。このファインダー光学系は、物体側から順に、対物レンズL1と、プリズムP1,P2と、視野枠Sと、プラスチック材料からなる接眼レンズLeとから構成されている。なお、図4では、プリズムP1,P2を展開したブロックとして示している。このファインダー光学系では、第1実施形態にて説明したのと同様の微細周期構造Aが、接眼レンズLeの物体側の面(入射面)Aの光学有効領域に接眼レンズLeと一体のものとして形成されている。
【0048】
これら図2から図4に示したファインダー光学系では、上記各光学面に微細周期構造Aを設けることにより、図中右の瞳側からの逆入光による有害光により発生する面反射ゴーストを除去することができる。しかも、微細周期構造Aは、接眼レンズLeに一体成型されるため、コストアップすることがなく、見易いファインダーを得ることができる。
【0049】
また、図2から図4において、接眼レンズよりも外側にカバープレートがカバープレートの片面又は両面に微細周期構造Aを設けてもよい。
【0050】
実施形態
図6および図7には、本発明の実施形態であるファインダー光学系の要部断面図を示している。このファインダー光学系では、対物レンズL1によって視野枠Sの近傍に形成される物体像を、接眼レンズLeを介してアイポイントEから観察する。
【0051】
対物レンズL1と接眼レンズLeに至る光路中には、微小な空気間隔dをもって樹脂製のプリズムP1,P2からなる像反転部材が配置されている。また、図6ではプリズムP1,P2から射出した光が、図7では対物レンズL1から射出した光が、高反射ミラーM1により光路を折り曲げられて接眼レンズLe又はプリズムP2,P1に導かれる。
【0052】
本実施形態においては、プリズムP1,P2における微小な空気間隔dを挟む2つの光学面のうち少なくとも一方の光学有効領域に、第1参考例にて説明したのと同様の微細周期構造Aをプリズムに一体成型している。これにより、図5に示すような微小な空気層での多重反射によるゴースト光を防止することができる。
【0053】
特に微小な空気間隔dが下記範囲である場合、微細周期構造Aを施すとよい。
【0054】
0<d/fe<0.1
但し、d:微小な間隔 fe:接眼レンズの焦点距離
また、図7に示すように、プリズムP1と接眼レンズLeが近くに配置されている場合には、プリズムP1の射出面(接眼レンズ側)の光学有効領域にも微細周期構造Aを設けるとよい。
【0055】
(第3参考例
図8および図9には、本発明の第3参考例のファインダー光学系の要部断面図を示している。図8のファインダー光学系は、撮影光学系とは別の対物光学系を有するカメラ用のファインダー光学系であり、対物レンズL1によって視野枠Sの近傍に形成された物体像を接眼レンズLeを介してアイポイントEから観察するものである。
【0056】
対物レンズL1から接眼レンズLeに至る光路中には、樹脂製のプリズムP1,P2からなる像反転部材が配置され、光路を折り曲げている。また、対物レンズL1の物体側と接眼レンズLeの瞳側には、平板のガラス製または樹脂製のカバープレート121,122が配置されている。
【0057】
また、図9のファインダー光学系は、一眼レフレックスカメラ用のファインダー光学系であり、不図示の撮影光学系からミラーにより導かれた光が入射する焦点板131からアイポイントEに至るまでの光路中に、反射を利用して像反転を行うペンタプリズム132と、接眼レンズLeとを備えている。
【0058】
接眼レンズLeよりも観察者の瞳側には、平板のガラス製または樹脂製のカバープレート133が配置されている。
【0059】
そして、これら図8および図9のファインダー光学系では、カバープレート122,133の片面又は両面の光学有効領域に、第1参考例にて説明したのと同様な微細周期構造Aをカバープレート122,133に一体成型している。
【0060】
これにより、カバープレート122,133の平面で発生し得る面反射ゴースト光線を防止している。
【0061】
微細周期構造Aは、カバープレート122,133の特にカメラの内側となる面(入射面)に設けるのが望ましいが、図9に示すように、ファインダー観察像を高品位にするために、カバープレート133の外側の面(射出面)にも設けてもよい。この場合、外側の面の微細周期構造には、保護層または保護膜を付加し、耐久性を向上させるのが望ましい。
【0062】
(第4参考例
図10および図11には、本発明の第4参考例である変倍ファインダー光学系を示している。このファインダー光学系は、撮影光学系とは別の対物光学系を有するカメラ用のファインダー光学系である。
【0063】
このファインダー光学系は、対物レンズL1によって視野枠Sの近傍に形成された物体像を接眼レンズLeを介してアイポイントEから観察するものである。
【0064】
対物レンズL1から接眼レンズLeに至る光路中には、樹脂製のプリズムP1,2からなる像反転部材が配置され、光路を折り曲げている。対物レンズL1は、物体側から正の第1レンズG1、負の第2レンズG2、正の第3レンズG3および正の第4レンズG4から構成されており、撮影光学系の変倍とともにレンズG2,G3,G4が矢印の方向に移動することによって、このファインダー光学系の変倍も行われる。レンズG1,G2,G3,G4はすべて樹脂製である。
【0065】
図10は、ファインダー光学系の広角端状態を示し、図11は望遠端状態を示す。
【0066】
参考例においては、対物レンズL1を構成するG1,G2,G3,G4の両面の光学有効領域に、レンズと一体に微細周期構造Aを設けている。
【0067】
これによる第1の効果としては、多群構成で光学面数が多い対物レンズにおいて、レンズ表面でのフレネル反射を低減し、いわゆる「ぬけ」のよいファインダー像を観察することができる。
【0068】
また、変倍時に移動する3つのレンズ群は、広角端から望遠端でそれぞれの間隔が近接した配置になることがある。例えば、図10の広角端状態においてはレンズG1とG2とが近接し、レンズG3とG4とが近接する。また、図11の望遠端状態では、レンズG2とG3とG4間の間隔が小さくなる。
【0069】
このような場合に、第2の効果として、微細周期構造Aは各光学面間で生じる面反射ゴーストを防止する。このため、更にレンズ同士の間隔を小さくしても、面反射ゴーストの発生を抑制することができる。
【0070】
参考例によれば、微細周期構造Aは一体の型で、しかもレンズとともに成型できるため、小型化およびコストアップの抑制を図りつつ、対物レンズの全面に反射防止構造を施すことができ、より良好な視野のファインダー光学系を実現することができる。
【0071】
なお、本発明における微細周期構造は、格子周期P、格子深さDおよび格子幅Wを1つの光学面内で変化させてもよい。これにより、光の入射角の変化に合わせて所望の透過率特性を得ることができる。
【0072】
また、図16に示されるような光学面の外周(側端部)にメカ形状も兼ねる突起部201,202等があるレンズ200の光学面にのみ従来の反射防止膜を蒸着させるのは困難であり、コストおよび製造工程が増加する。このような異形状のレンズであっても上述のような微細周期構造であればレンズ面のみに一体的に成形すること可能なため、コストや製造工程が増加することなく反射防止効果のあるレンズ面が達成できる。
【0073】
図1や図10に示されるようなファインダー光学系の対物レンズにおいては、光の入射角が大きい物体側のレンズ群の光学面に上記のような微細周期構造を設けると、コストや後の工程が増加することなく、光の入射角の違いによる反射率、透過率といった光学特性が変動することのない高性能なファインダー光学系を実現することができる。
【0074】
さらに、上記実施形態では、カメラ用のファインダー光学系について説明したが、本発明は、双眼鏡や単眼望遠鏡における観察光学系に適用してもよい。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の光学面のうち、0<d/fe<0.1なる条件を満足する空気間隔dを間に挟んで互いに対向する2つの光学面における少なくとも1面の光学有効領域に、入射光の波長よりも小さい周期を有する周期構造が設けられているので、観察光学系を大型化させることなく、2つの光学面の表面でのフレネル反射を低減させるとともに透過率を向上させ、また、2つの光学面間で発生する面反射ゴーストを防止することができる。
【0076】
しかも、周期構造は、光学部材が樹脂材料の場合にはこれと一体形成することが可能であるので、製造コストや製造工程の増加を招かずに済み、安定した品質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1参考例であるファインダー光学系の要部断面図
【図2】 本発明の第2参考例であるファインダー光学系の要部断面図。
【図3】 本発明の第2参考例である他のファインダー光学系の要部断面図。
【図4】 本発明の第2参考例である他のファインダー光学系の要部断面図。
【図5】 近接したプリズム間で生じる多重反射によるゴースト光を示す要部概略図。
【図6】 本発明の実施形態であるファインダー光学系の要部断面図。
【図7】 本発明の実施形態である他のファインダー光学系の要部断面図。
【図8】 本発明の第3参考例であるファインダー光学系の要部断面図。
【図9】 本発明の第3参考例であるファインダー光学系の要部断面図。
【図10】 本発明の第4参考例である変倍ファインダー光学系(広角端)の要部断面図

【図11】 本発明の第4参考例である変倍ファインダー光学系(望遠端)の要部断面図

【図12】 略矩形形状の微細周期構造を有する反射防止機能素子の断面図。
【図13】 略矩形形状の微細周期構造を有する反射防止機能素子の反射率特性を示すグラ
フ図。
【図14】 略三角格子形状の微細周期構造を有する反射防止機能素子の断面図。
【図15】 略三角格子形状の微細周期構造を有する反射防止機能素子の反射率特性を示す
グラフ図。
【図16】 異形状のレンズの概略図。
【符号の説明】
L1 対物レンズ
Le 接眼レンズ
E アイポイント
P1 プリズム
P2 プリズム
S 視野枠
M1 高反射ミラー
A,A’ 微細周期構造
W 広角端 T 望遠端

Claims (12)

  1. 複数の光学面と、接眼光学系とを有する観察光学系であって、
    前記複数の光学面のうち、互いに対向する2つの光学面における少なくとも1面の光学有効領域に、入射光の波長よりも小さい周期を有する周期構造を有し、
    前記接眼光学系は、前記2つの光学面を通過した光を観察者の眼に導き、
    前記2つの光学面は、以下の条件を満足する空気間隔dを間に挟んで配置されていることを特徴とする観察光学系。
    0<d/fe<0.1
    但し、feは前記接眼光学系の焦点距離である
  2. 前記周期構造が、前記光学面を有する光学部材に一体形成されていることを特徴とする請求項1に記載の観察光学系。
  3. 前記光学部材が樹脂材料により形成されていることを特徴とする請求項2に記載の観察光学系。
  4. 前記周期構造の材質の屈折率nが、
    1.2≦√n≦1.27
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の観察光学系。
  5. 前記周期構造の周期Pが、
    45nm≦P≦320nm
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の観察光学系。
  6. 前記観察光学系における一次結像面の近傍に配置される光学部材のうち少なくとも1つの光学面の光学有効領域に前記周期構造設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の観察光学系。
  7. 対物光学系を有し、
    前記対物光学系の光学面のうち少なくとも1面の光学有効領域に前記周期構造設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の観察光学系。
  8. 前記対物光学系が変倍系であって、負のレンズ群と正のレンズ群とを有し、
    前記負レンズ群の光学面のうち少なくとも1面の光学有効領域に前記周期構造設けられていることを特徴とする請求項に記載の観察光学系。
  9. 前記対物光学系が変倍系であって、
    前記対物光学系のうち変倍の際に移動するレンズ群の光学面のうち少なくとも1面の光学有効領域に前記周期構造設けられていることを特徴とする請求項に記載の観察光学系。
  10. 対物光学部材を有し、
    前記対物光学部材のうち少なくとも物体側に凹形状を向けた光学面の光学有効領域に前記周期構造設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の観察光学系。
  11. 接眼光学部材を有し、
    前記接眼光学部材に最も近い光学面の光学有効領域に前記周期構造設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の観察光学系。
  12. 請求項1から11のいずれか1つに記載の観察光学系を備えたことを特徴とする光学機器。
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