JP4017791B2 - フロア構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌のキャブや荷台などにおけるフロア構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5〜図7は従来における車輌の荷台を構成しているフロア構造の一例を示すもので、この種のフロア構造においては、荷台の積載面を形成するフロアパネル1を車輌幅方向に延びるクロス2と車輌前後方向に延びるロンジ3とによる格子構造で下面側から補強するようにしてある。
【0003】
ここで、前記クロス2及びロンジ3の夫々は、略U字型断面を成す溝部2a,3aを有し且つ該溝部2a,3aの上端に外側へ張り出すフランジ部2b,2c,3b,3cを形成したトラフ形状(樋形状)となっており、何れも各フランジ部2b,2c,3b,3cをフロアパネル1の下面に対しスポット溶接して固定するようにしてある。
【0004】
そして、これらクロス2とロンジ3の交差部分では、図示の例にて上層側に配置されているロンジ3に対し、下層側のクロス2をクランク状に折り曲げて干渉しないように退避させた構造を採用していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、斯かる従来構造においては、クロス2とロンジ3の交差部分でクロス2のフランジ部2b,2cをロンジ3の溝部3aの下面に対し二枚合わせでスポット溶接して双方を組み付けた後に、その上にフロアパネル1を載置してクロス2とロンジ3の夫々のフランジ部2b,2c,3b,3cをフロアパネル1に対し二枚合わせでスポット溶接して固定するようにしているため、クロス2とロンジ3の交差部分における強度が比較的弱くなり易く、しかも、クロス2とロンジ3の組み付け工程と、これらクロス2とロンジ3のフロアパネル1に対する組み付け工程とが夫々必要となってコストアップや生産性の低下を招いてしまうという問題があった。
【0006】
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、クロスとロンジの交差部分における強度が高く且つ低コストで生産性の良いフロア構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、トラフ形状を成すクロスとロンジとによる格子構造でフロアパネルの下面を補強したフロア構造であって、クロスとロンジの交差部分における何れか一方の溝部にビードを形成して上層側に配置し、その下層側に配置される他方の交差部分を前記一方のビード頂部と重合するように形成し、前記一方の溝部に形成したビードの頂部と、該ビードの頂部に重合するように他方の側に形成されたビードの頂部とを前記フロアパネルと共に三枚合わせでスポット溶接すると共に、そのスポット溶接部を挟んだ両側でクロスとロンジのフランジ部同士についても前記フロアパネルと共に三枚合わせでスポット溶接したことを特徴とするものである。
【0008】
而して、このようにすれば、クロスとロンジの双方にビードを形成したこと自体により交差部分の強度が大幅に向上されるのに加え、クロスとロンジの各ビードの頂部とフランジ部同士をフロアパネルと共に三枚合わせでスポット溶接することによりクロスとロンジとフロアパネルの三者が一度の工程で一体的に組み付けられて相互にバランス良く荷重が分担されるよう強固な固定が成されるので、クロスとロンジの交差部分における強度が大幅に向上されることになり、しかも、フロアパネルの組み付け前に予めクロスとロンジをスポット溶接しておく工程が省かれて生産性の向上や低コスト化が図られることになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0010】
図1〜図4は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図5〜図7と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
【0011】
本形態例においては、車輌の荷台を構成しているフロア構造の場合を例示しており、特に図示しているフロア構造では、車輌の最も後方に配置されているクロス2とロンジ3の後方側終端部との交差部分について示してある。
【0012】
この交差部分で上層側に配置されているロンジ3の終端部における溝部3aには、その長手方向に所要長さ延びるビード3dが形成されており、また、その下層側に配置されるクロス2の交差部分は、前記ロンジ3の終端部における少くともビード3bと重合するように形成されている。
【0013】
即ち、クロス2の車輌前方側を成す一側において、フランジ部2bと溝部2aの立壁部分とが、前記ロンジ3の断面形状に対応した略W字型の形状に開放されており、その中央の前記ビード3dに対応する部分がクロス2側のビード2dを成すようにしてある。
【0014】
ここで、このクロス2側のビード2dは、必要に応じてクロス2の車輌後方側を成す他側まで連続させて延ばすことも可能である。
【0015】
また、ロンジ3側のビード3dは、少くともクロス2との交差部分付近にのみ形成されていれば良く、必ずしもロンジ3の全長に亘りビード3dを形成する必要はない。
【0016】
尚、前記ロンジ3の溝部3aの終端は、前記クロス2の他側の立壁部分に沿うように立ち上がって自身の両側のフランジ部3b,3cと連続するフランジ部3eを形成し、このフランジ部3eが前記クロス2の他側のフランジ部2c上に重合するようになっている。
【0017】
そして、ロンジ3の溝部3aに形成したビード3dの頂部と、クロス2側に形成されたビード2dの頂部とが、その上側に載置したフロアパネル1と共に三枚合わせでスポット溶接されており、そのスポット溶接部を挟んだロンジ3の両側のフランジ部3b,3cとクロス2の一側のフランジ部2bとが、前述と同様にしてフロアパネル1と共に三枚合わせでスポット溶接されており、更には、ロンジ3の溝部3aの終端に形成したフランジ部3eと前記クロス2の他側のフランジ部2cとについても、フロアパネル1と共に三枚合わせでスポット溶接されている。
【0018】
而して、このようにすれば、クロス2とロンジ3の双方にビード2d,3dを形成したこと自体により交差部分の強度が大幅に向上されるのに加え、クロス2とロンジ3の各ビード2d,3dの頂部と各フランジ部3b,3c及び2bをフロアパネル1と共に三枚合わせでスポット溶接することによりクロス2とロンジ3とフロアパネル1の三者が一度の工程で一体的に組み付けられて相互にバランス良く荷重が分担されるよう強固な固定が成される。
【0019】
従って、上記形態例によれば、クロス2とロンジ3の各ビード2d,3dの頂部と各フランジ部3b,3c及び2bをフロアパネル1と共に三枚合わせでスポット溶接することによりクロス2とロンジ3とフロアパネル1の三者を一度の工程で一体的に組み付けることもできるので、相互にバランス良く荷重が分担されるように強固な固定を行ってクロス2とロンジ3の交差部分における強度を従来より大幅に向上することができ、しかも、フロアパネル1の組み付け前に予めクロス2とロンジ3をスポット溶接しておく工程を省略し得て生産性を大幅に向上し且つコストを著しく削減することができる。
【0020】
更に、クロス2とロンジ3の交差部分で双方のビード2d,3dをその頂部付近で部分的に合致して重合させることによりクロス2とロンジ3を正確に位置決めできるようにすることができる。
【0021】
尚、本発明のフロア構造は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、図示においては、車輌の最も後方に配置されているクロスとロンジの後方側終端部との交差部分について例示したが、双方の中途部同士の交差部分についても同様に適用することが可能であり、そのようにした場合には、図1におけるクロスの一側に施した形状を他側にも同様に施してロンジの中途部を重合させるようにすれば良いこと、また、車輌の荷台以外にキャブに対しても適用し得ること、更には、車輌以外のフロア構造として用いても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0022】
【発明の効果】
上記した本発明のフロア構造によれば、クロスとロンジの各ビードの頂部とフランジ部同士をフロアパネルと共に三枚合わせでスポット溶接することによりクロスとロンジとフロアパネルの三者を一度の工程で一体的に組み付けることもできるので、相互にバランス良く荷重が分担されるように強固な固定を行ってクロスとロンジの交差部分における強度を従来より大幅に向上することができ、しかも、フロアパネルの組み付け前に予めクロスとロンジをスポット溶接しておく工程を省略し得て生産性を大幅に向上し且つコストを著しく削減することができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II矢視の断面図である。
【図3】図1のIII−III矢視の断面図である。
【図4】図1のIV−IV矢視の断面図である。
【図5】従来例を示す斜視図である。
【図6】図5のVI−VI矢視の断面図である。
【図7】図5のVII−VII矢視の断面図である。
【符号の説明】
1 フロアパネル
2 クロス
2a 溝部
2d ビード
3 ロンジ
3a 溝部
3d ビード
Claims (1)
- トラフ形状を成すクロスとロンジとによる格子構造でフロアパネルの下面を補強したフロア構造であって、クロスとロンジの交差部分における何れか一方の溝部にビードを形成して上層側に配置し、その下層側に配置される他方の交差部分を前記一方のビード頂部と重合するように形成し、前記一方の溝部に形成したビードの頂部と、該ビードの頂部に重合するように他方の側に形成されたビードの頂部とを前記フロアパネルと共に三枚合わせでスポット溶接すると共に、そのスポット溶接部を挟んだ両側でクロスとロンジのフランジ部同士についても前記フロアパネルと共に三枚合わせでスポット溶接したことを特徴とするフロア構造。
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