JP4016717B2 - 商品販売システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機を通じて商品の販売を行う商品販売システムおよびこのシステムで適用される自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金銭の投入に応じて購入者の所望とする商品、例えば飲料やタバコを販売する自動販売機は、多種多様なものが開発されており、商品購入の手軽さや管理の容易さ、僅かな設置面積、販売に要する人件費の削減等の理由により、各地に数多く普及している。
【0003】
しかしながら、商品の販売を促進させる上で他の自動販売機と差別化を図ることが困難であり、同様の商品の販売を行う自動販売機間において、いずれを利用するかは、購入者側の一方的な事情に委ねられているのが一般的である。
【0004】
このため、自動販売機を通じて商品を販売するシステムにおいては、従来より商品の販売促進を図るための方法が種々提供されている。
【0005】
例えば、自動販売機に表示器やステッカーを設け、これらを通じて購入意欲をそそるような表示を行うようにしたものや、商品の販売時に抽選を実施し、当たりとなった場合に追加の商品を購入者に与えるようにしたものがある。
【0006】
しかしながら、これらの方法は、いずれの購入者に対しても同様の効果をもたらすものに過ぎない。従って、購入者は、他の購入者に対して特異性や優位性を感じることもなく、意図するほどには商品の販売促進を図ることができていないのが実情である。
【0007】
こうした実情に鑑み、従来においては、商品に貼り付けられた応募シールを所定枚数集めてシステム運営者に郵送することにより所定の賞品と交換を行うシステム、あるいは自動販売機用の磁気カードを発行するとともに、自動販売機での商品販売に応じて磁気カードにポイントを加算し、累積したポイントが所定の値に達した場合にこれを賞品と交換を行うシステムも提供されている。
【0008】
この方法によれば、自動販売機で多くの商品を購入した者に対してのみ、他の者では得ることのできない賞品を提供するものであるため、当該購入者に他の購入者に対する特異性や優位性を感じさせることができるようになり、その購入意欲を刺激して商品の販売促進を具現化することが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者のシステムにあっては、商品の購入者が応募シールを収集しておかなければならないばかりか、集めた応募シールを応募用紙に貼り付けてシステム運営者に郵送しなければならない等、購入者に煩雑な作業を強いることになる。また、システム運営者にとっても郵送された多数の応募用紙毎に応募シールを数える等の処理を行わなければならず、こちらの作業もきわめて煩雑となる。
【0010】
一方、後者のシステムにあっては、磁気カードの発行に費用が掛かることや、カードリーダ、カードライタ、カード発行機等の機器を併設しなければならないため、システムを導入するためのコストが著しく高くならざるを得ない。
【0011】
本発明は、上記実情に鑑みて、煩雑な作業を要することなく、しかも導入コストが高くなる事態を招来することなく商品の販売促進を図ることのできる商品販売システムおよび自動販売機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る商品販売システムは、自動販売機を通じて商品の販売を行う商品販売システムにおいて、予め登録処理を行うことにより、登録ユーザの識別情報および登録ユーザ毎に設定される固有の出力データを含む出力情報ファイルをメモリに保持する携帯端末機器を備え、自動販売機は、出力情報ファイルが与えられた場合にこれに含まれる出力データの読み出しを行う一方、商品販売が終了した場合には当該商品販売に応じて出力情報ファイルの出力データに対して更新処理を行う出力情報ファイル処理部と、出力データが与えられた場合にこの出力データに従って外部に情報の出力を行う情報出力部と、購入者の所有する携帯端末機器から出力情報ファイルを受信した場合、前記出力情報ファイル処理部を通じて出力データを読み出した後に前記情報出力部を通じて当該出力データに基づく情報の出力を行い、かつ商品販売が終了した場合に前記出力情報ファイル処理部を通じて前記出力データの更新処理を実施し、該更新処理した出力データを含む出力情報ファイルを前記携帯端末機器に返送する自販機主制御部とを備え、前記携帯端末機器は、自動販売機によって更新処理された後の出力データを含む出力情報ファイルを前記メモリに保持することを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項2に係る商品販売システムは、自動販売機を通じて商品の販売を行う商品販売システムにおいて、予め登録処理を行うことにより、登録ユーザの識別情報および登録ユーザ毎に設定される固有の出力データを含む出力情報ファイルをメモリに保持し、かつ前記出力データに応じた情報出力を行う端末出力部と、情報出力要求が与えられた場合に出力情報ファイルに含まれる出力データを読み出すとともに前記端末出力部を通じてこの出力データに基づく情報の出力を行う端末主制御部とを有した携帯端末機器を備え、自動販売機は、出力情報ファイルが与えられた場合にこれに含まれる出力データの読み出しを行う一方、商品販売が終了した場合には当該商品販売に応じて出力情報ファイルの出力データに対して更新処理を行う出力情報ファイル処理部と、購入者の所有する携帯端末機器から出力情報ファイルを受信した場合、前記出力情報ファイル処理部を通じて出力データを読み出し、商品販売が終了した場合に前記出力情報ファイル処理部を通じて前記出力データの更新処理を実施し、該更新処理した出力データを含む出力情報ファイルを情報出力要求とともに前記携帯端末機器に返送する自販機主制御部とを備え、前記携帯端末機器の端末主制御部は、自動販売機によって更新処理された後の出力データを含む出力情報ファイルを前記メモリに保持するとともに、この出力情報ファイルに含まれる出力データに従って前記端末出力部を通じて情報の出力を行うことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項3に係る商品販売システムは、上述した請求項1または2において、自動販売機は、販売商品あるいは商品の販売履歴に応じて前記出力データの更新処理を行うことを特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項4に係る商品販売システムは、上述した請求項1または2において、登録要求が与えられた場合に出力情報ファイルを生成し、該生成した出力情報ファイルを登録要求毎に自己のメモリに格納するとともに、その登録要求元に当該出力情報ファイルを提供する管理装置を備えることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の請求項5に係る商品販売システムは、上述した請求項4において、前記出力情報ファイルは、自動販売機での商品販売に応じて更新処理される商品販売履歴情報を含み、前記管理装置は、出力情報ファイルとともに更新要求が与えられた場合、当該出力情報ファイルに基づいて更新要求が有効であるか否かを判断する管理制御部を有し、更新要求が有効であると判断した場合、前記メモリに格納した対応する出力情報ファイルの更新処理を行うことを特徴とする。
【0017】
また、本発明の請求項6に係る商品販売システムは、上記請求項5において、前記管理装置は、前記出力情報ファイルに含まれる商品販売履歴情報に基づいて賞品の発送要求を行う賞品発送要求手段を備えることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の請求項7に係る商品販売システムは、上述した請求項5または6において、前記出力情報ファイルを暗号化した状態で携帯端末機器に保持させ、自動販売機および/または前記管理装置は、前記携帯端末機器から出力情報ファイルが与えられた場合にこれを復号化して処理することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る商品販売システムの好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0023】
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1である商品販売システムの構成を示したブロック図である。ここで例示する商品販売システムは、商品の購入者が所有する携帯端末機器10と、適所に設置した複数の自動販売機20と、インターネット等のネットワークに接続した管理装置30とを備えて構成したものである。
【0024】
携帯端末機器10は、携帯電話等のように購入者が携帯することのできる大きさを有したもので、図2に示すように、端末主制御部11、無線通信処理部12、端末入力部13および端末出力部14を備えている。
【0025】
端末主制御部11は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリ15に格納されたプログラムおよびデータに基づいて携帯端末機器10の動作を統括的に制御するためのものである。
【0026】
無線通信処理部12は、自動販売機20および管理装置30との間の無線によるデータの送受信を制御するものである。特に、本実施の形態1の無線通信処理部12では、自動販売機20との間においてデータの送受信を行う場合と、管理装置30との間においてデータの送受信を行う場合とで、それぞれ異なる無線周波数を用いるようにしている。この場合、無線通信処理部12には、自動販売機20および管理装置30のそれぞれに対応してアンテナを個別に設けるようにしても構わない。また、無線通信処理部12としては、後述する自動販売機20の無線通信処理部24との間の距離が予め設定した通信可能距離以下となった場合に当該自動販売機20の無線通信処理部24との間において、公衆回線を要することなく自動的に通信状態を確立し、相互にデータの送受信を行えるものを適用している。具体的には、赤外線を用いた通信方式、あるいはブルートゥース等のように微弱電波を用いた通信方式を適用することが好ましい。
【0027】
端末入力部13は、所有者が所望の操作を入力するためのものであり、例えば押ボタンスイッチやダイヤルスイッチによって構成してある。
【0028】
端末出力部14は、端末主制御部11から与えられた各種の情報を所有者に各種情報を出力するためのものであり、具体的には、液晶表示器やスピーカによって構成してある。
【0029】
自動販売機20は、飲料やタバコ等の商品を販売するためのもので、図3に示すように、自販機主制御部21および販売動作制御部22を備えている。
【0030】
自販機主制御部21は、ROMやRAM等のメモリ23に格納されたプログラムおよびデータに基づいて自動販売機20の動作を統括的に制御するためのものである。
【0031】
販売動作制御部22は、商品の販売に関わる制御を行うもので、貨幣処理部22a、操作部22bおよび商品収納部22cを有している。より詳細には、販売動作制御部22は、貨幣処理部22aにおいて投入された貨幣の合計額が商品販売価格に達した場合に操作部22bを操作可能状態とする。その後、購入者によって操作部22bが選択操作された場合に対応する商品を商品収納部22cから払い出す処理を主機能とするものである。
【0032】
また、上記自動販売機20には、無線通信処理部24、暗号処理部25、出力情報ファイル処理部26および情報出力部27が設けてある。
【0033】
無線通信処理部24は、上述したように、携帯端末機器10との間の無線によるデータの送受信を制御するものである。
【0034】
暗号処理部25は、自販機主制御部21から与えられたデータ、具体的には後述する出力情報ファイルに対して暗号化もしくは復号化を行うためのものである。この暗号処理部25には、予め暗号化および復号化をおこうなための暗号キーが設定してある。
【0035】
出力情報ファイル処理部26は、暗号処理部25において復号化されたデータに対して特定の処理を行うためのものである。
【0036】
情報出力部27は、自販機主制御部21から与えられた各種のデータに基づいて外部に情報を出力するためのもので、例えば、画像や文字の表示を行う表示器および/または楽曲や音声を発するスピーカによって構成してある。この情報出力部27としては、上述した表示器やスピーカと共に、あるいはこれらに換えて、機械的な動きを通じて外部に情報を出力するもの(以下、単に機械的動作部ともいう)を適用するようにしても良い。
【0037】
管理装置30は、システム運営者側の管理下にあるもので、図4に示すように、管理制御部31、通信処理部32、出力情報ファイル作成部33、暗号処理部34、出力情報ファイル更新部35、ポイント数出力部36および賞品交換処理部37を備えている。
【0038】
管理制御部31は、ROMやRAM等のメモリ38に格納されたプログラムおよびデータに基づいて管理装置30の動作を統括的に制御するためのものである。
【0039】
通信処理部32は、ネットワーク(インターネット等)を通じたデータの送受信を制御するものである。
【0040】
出力情報ファイル作成部33は、管理制御部31からの指示に基づいて出力情報ファイルを作成するものである。ここでいう出力情報ファイルとは、出力情報ファイルであることを示す情報、ユーザを識別するための情報(以下、単にユーザ識別情報ともいう)、住所や氏名等のユーザの個人情報、ユーザ毎に設定される固有の出力データ、商品の販売履歴情報、等々の情報を含むものである。出力データは、自動販売機20の情報出力部27を通じて出力するためのデータを含んだものである。より詳細には、情報出力部27の表示器を通じて表示するためのキャラクターや文字列のデータ、あるいは情報出力部27のスピーカを通じて発せられる楽曲や音声のデータ、さらには情報出力部27が機械的動作部を有している場合にはその動作パターンを示すデータ等、購入者に対して情報を認識させることのできるデータを適宜組み合わせることにより、あるいはこれらデータのいずれかひとつを選択することにより、ユーザ毎に固有となる態様で構成されたものが出力データである。これらのデータは、システム運営者側が予め管理装置30に用意したものであっても良いし、ユーザ自らが作成して管理装置30にアップロードしたものであっても良い。商品の販売履歴情報は、商品を販売した日時、商品を販売した自動販売機の識別情報、同自動販売機の設置場所、販売商品名称、販売商品価格等々、商品の販売に関する情報を含んだものである。出力情報ファイル作成部33によって作成された出力情報ファイルは、例えばユーザ識別情報をキーとしてデータベース化され、メモリ38に格納されることになる。
【0041】
暗号処理部34は、出力情報ファイルに対して暗号化もしくは復号化を行うためのものである。この暗号処理部34には、自動販売機20の暗号処理部25に設定された暗号キーと同一の暗号キーが予め設定してある。
【0042】
出力情報ファイル更新部35は、管理制御部31を通じて更新要求が与えられた場合に出力情報ファイルの更新処理を行うためのものである。
【0043】
ポイント数出力部36は、管理制御部31を通じて照会要求が与えられた場合に、対応する出力情報ファイルを読み出し、その販売履歴情報に基づいてポイントの累計数(以下、累計ポイント数ともいう)を算出するとともに、その算出結果を管理制御部31に転送するためのものである。ポイントとは、商品の種類や販売価格に応じて予めシステム運営者側が設定した基準単位であり、商品を購入した場合に購入者に付加価値として付与される。
【0044】
賞品交換処理部37は、管理制御部31を通じて交換要求が与えられた場合に、対応する出力情報ファイルの販売履歴情報に基づいて算出される累計ポイント数が、交換要求対象となる賞品の交換許容ポイント数に達しているか否かを判断し、その判断結果を管理制御部31に返送するためのものである。
【0045】
上記のように構成した商品販売システムは、管理装置30において登録処理を行ったユーザ(以下、単に登録ユーザともいう)が、対応する自動販売機20で商品を購入する場合に、当該自動販売機20が登録ユーザに応じた情報を出力するようにしたものである。以下、この商品販売システムの運用方法について詳述する。
【0046】
図5は、図1に示した商品販売システムにおいて、ユーザの登録処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器10の端末主制御部11が実施する処理内容を示し、(b)は管理装置30の管理制御部31が実施する処理内容を示したものである。まず、これらのフローチャートを参照しながらユーザの登録処理について説明する。
【0047】
商品販売システムのユーザになろうとする者が、ネットワークを通じて自身の所有する携帯端末機器10を管理装置30に接続し、端末入力部13から登録に必要となるユーザ登録情報、例えば住所や氏名等の情報を入力すると、携帯端末機器10の端末主制御部11は、入力されたユーザ登録情報および登録要求を無線通信処理部12を通じて管理装置30に送出し(ステップS101,ステップS102)、その後、管理装置30からの情報取得待機状態となる(ステップS103)。
【0048】
ネットワークを通じて携帯端末機器10からのユーザ登録情報および登録要求を受信した管理装置30の管理制御部31は、ステップS111において手順をステップS112に進め、さらに所定の登録条件、例えばユーザ登録処理に必要となるすべての情報を受信したことを条件に手順をステップS113に進め、出力情報ファイル作成部33を通じて初期出力情報ファイルの作成処理を行う。具体的には、新規のユーザ識別情報を付与し、このユーザ識別情報をキーとして出力情報ファイルをメモリ38に格納する。
【0049】
次いで管理装置30の管理制御部31は、メモリ38に格納した出力情報ファイルと同一内容のものを暗号処理部34に与え、該暗号処理部34を通じて出力情報ファイルの暗号化を行う(ステップS114)。
【0050】
暗号処理部34において出力情報ファイルの暗号化を行った後、管理装置30の管理制御部31は、暗号化した出力情報ファイル、並びに出力情報ファイルに含まれる出力データに基づいて自動販売機20が情報出力を行うための自販機用情報出力プログラム、さらには携帯端末機器10が自動販売機20との間で無線通信を行うための通信プログラムをネットワークにおいてユーザ登録の要求元である携帯端末機器10からダウンロード可能となる状態に保持し(ステップS115)、今回の処理を終了する。なお、ステップS115においては、暗号化した出力情報ファイル、並びに自販機用情報出力プログラムおよび通信プログラムをネットワークにおいてダウンロード可能となる状態に保持する代わりに、通信処理部32を通じてユーザ登録の要求元である携帯端末機器10に直接送出するようにしても良い。
【0051】
一方、携帯端末機器10では、ステップS103において初期出力情報ファイル、自販機用情報出力プログラムおよび通信プログラムを取得すると、端末主制御部11によってこれら出力情報ファイル、自販機用情報出力プログラムおよび通信プログラムをメモリ15に格納する処理が行われ(ステップS104)、今回の処理が終了する。
【0052】
この結果、登録処理を行ったユーザは、後述するように、携帯端末機器10のメモリ15に格納した初期出力情報ファイル、自販機用情報出力プログラムおよび通信プログラムを用いて本商品販売システムに参加することができるようになる。
【0053】
なお、上述した登録処理においては、携帯端末機器10を用いて直接ユーザ登録を行うようにしているが、例えば、商品販売システムのユーザになろうとする者が、ネットワークを通じて自身の所有するパーソナルコンピュータを管理装置30に接続してユーザ登録を行い、その後、パーソナルコンピュータが取得した初期出力情報ファイル等を携帯端末機器10に転送するようにしても良い。
【0054】
図6は、図1に示した商品販売システムにおいて、商品購入時の処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器10の端末主制御部11が実施する処理内容を示し、(b)は自動販売機20の自販機主制御部21が実施する処理内容を示したものである。以下、これらのフローチャートを参照しながら自動販売機20において商品を購入する(自動販売機20側からは商品を販売する)場合の処理について説明する。
【0055】
まず、商品を購入しようとする登録ユーザが自動販売機20に近づくと、この登録ユーザが所有する携帯端末機器10の無線通信処理部12と自動販売機20の無線通信処理部24との間において自動的に通信状態が確立し、相互間においてデータの送受信を行うことが可能となる。
【0056】
自動販売機20との間においてデータの送受信を行うことが可能になったことを確認した携帯端末機器10の端末主制御部11は、先にメモリ15に格納した通信プログラムにより、無線通信処理部12を通じてメモリ15に格納してある出力情報ファイルおよび自販機用情報出力プログラムを自動販売機20に送出し(ステップS201)、その後、自動販売機20からの受信待機状態となる(ステップS202)。自動販売機20に対して出力情報ファイルを送出する場合には、無線通信処理部12を通じて出力情報ファイルに一時的な乱数をセッションキーとして付加する処理が施される。
【0057】
なお、携帯端末機器10のメモリ15に格納した出力情報ファイルおよび自販機用情報出力プログラムを自動販売機20に送出する方法としては、必ずしも上述したものに限らず、登録ユーザが端末入力部13を操作することによって行うようにしてももちろん良い。
【0058】
一方、自動販売機20の自販機主制御部21は、携帯端末機器10から出力情報ファイルおよび自販機用情報出力プログラムを受信すると、ステップS211において手順をステップS212に進めてこれらをメモリ23に格納し、その後、暗号処理部25を通じて出力情報ファイルの復号化を行う(ステップS213)。
【0059】
次いで、出力情報ファイルを復号化した自販機主制御部21は、出力情報ファイル処理部26を通じて当該出力情報ファイルに含まれる出力データを読み出すとともに、先にメモリ23に格納した自販機用情報出力プログラムにより、情報出力部27を通じて当該出力データに基づく情報の出力を行う(ステップS214)。つまり、情報出力部27の表示器を通じてキャラクターや文字列が表示され、および/または情報出力部27のスピーカを通じて楽曲や音声が発せられ、および/または情報出力部27が機械的動作部を有している場合にはこれが所定の動作パターンで動作されることになる。
【0060】
この情報出力は、出力データそのものを用いて行っても良いが、出力情報ファイルに含まれる販売履歴情報に応じて出力態様を変更するようにしても良い。例えば、同一のキャラクターを表示する場合であっても、しばらく商品の購入がなかった登録ユーザに対してはゆっくりと動くように表示する一方、最近頻繁に商品を購入している登録ユーザに対しては素早く動くように表示するようにしても良い。さらに、本来、出力データに文字列や音声のデータが含まれていない場合であっても、上述したキャラクターの表示に対して前者では「ひさしぶり」という文字列や音声を、後者では「また来てくれてありがとう」という文字列や音声を、それぞれ重畳させるようにしても良い。これら販売履歴情報に応じた出力態様の変更は、予め自販機用情報出力プログラムにロジックとして組み込んでおけば容易に実現することが可能である。
【0061】
上述した情報出力の間、自販機主制御部21は、販売動作制御部22による商品の販売処理が終了するのを待つ(ステップS215)。すなわち、登録ユーザによる貨幣の投入および操作部22bを通じた選択操作の後、商品収納部22cから商品が払い出される処理が終了するのを待つ。この場合、販売処理の際に販売動作制御部22に与えられる情報、例えば貨幣処理部22aを通じて与えられる入金額情報や操作部22bを通じて与えられる選択操作情報、等々に応じて上述した情報出力の態様を変更するようにしても良い。
【0062】
商品の販売処理が終了すると、自動販売機20の自販機主制御部21は、出力情報ファイル処理部26を通じて出力情報ファイルに商品販売に応じた処理を行う(ステップS216)。具体的には、商品を販売した日時、商品を販売した自動販売機の識別情報、同自動販売機の設置場所、販売商品名称、販売商品価格等々、今回の商品販売に関する販売履歴情報の追記処理を行う。また、ステップS216においては、これらの処理と同時に、出力データを変更(追記・更新)する処理を実施するようにしても良い。この場合、販売した商品、あるいは商品の販売履歴に基づいて出力データの変更を行っても良し、それぞれの自動販売機20の固有情報に応じて出力データの変更を行うようにしても良い。自動販売機20の固有情報とは、予めメモリ23に格納したデータ、あるいはそのデータに基づいてソフトウェア的に都度生成されるデータである。例えば、自動販売機20毎に固有となるキャラクターデータ(あるいはそれを生成するためのデータ)を予めメモリ23に格納しておき、商品の販売に応じてそのキャラクターデータ、もしくはその一部を出力データに追記する処理を行うようにしても良い。
【0063】
さらに、自動販売機20の自販機主制御部21は、暗号処理部25を通じて出力情報ファイルに暗号化処理を施し(ステップS217)、その後、無線通信処理部24を通じて出力情報ファイルを携帯端末機器10に返送し(ステップS218)、今回の処理を終了する。出力情報ファイルを携帯端末機器10に返送する場合には、無線通信処理部24を通じて、先に携帯端末機器10から受信したセッションキーを付加する処理を行う。
【0064】
一方、ステップS202において自動販売機20から出力情報ファイルを受信した携帯端末機器10の端末主制御部11は、出力情報ファイルに付加されたセッションキーがステップS201で付加したものと一致するか否かを判断する(ステップS203)。
【0065】
セッションキーが一致する場合には、受信した出力情報ファイルを有効なものと判断し、メモリ15に格納してある出力情報ファイルに今回受信した出力情報ファイルを上書きする処理を実行する(ステップS204)。
【0066】
これに対してセッションキーが一致しない場合には、受信した出力情報ファイルを無効なものと判断し、ステップS204の手順を経ることなく今回の処理を終了する。従って、仮に自動販売機20の近傍に登録ユーザが複数存在する状況下においても、該当する登録ユーザが所有する携帯端末機器10の出力情報ファイルのみが上書き処理されることになる。
【0067】
以降、自動販売機20で商品を購入するたびに上述した処理が繰り返し実行されることになる。この結果、商品を購入した登録ユーザの携帯端末機器10には、自身の購入商品に応じた最新の販売履歴情報が格納されることになる。
【0068】
ここで、上述のステップS214において自動販売機20の情報出力部27から出力される情報は、登録ユーザの携帯端末機器10に格納された出力情報ファイルに含まれる固有の出力データに基づくものである。つまり、同じ自動販売機20から商品を購入した場合にも、登録ユーザが異なれば、その情報出力も登録ユーザに応じて異なるものとなる。
【0069】
従って、登録ユーザに対しては、出力情報の特異性から自動販売機20に対して「個性のある自動販売機」、「my自動販売機」等々、親近感を抱かせることができるとともに、自動販売機20の利用に面白さを感じさせることができるようになる。この結果、登録ユーザが同じ商品を購入するのであれば、自ずと本商品販売システムの自動販売機20を選択するようになり、他の自動販売機との差別化から商品の販売促進を具現化することが可能となる。
【0070】
一方、非登録ユーザに対しては、利用する登録ユーザ毎に異なる情報を出力する自動販売機20を実際に目にした場合、あるいは他の者からその存在を聞いた場合、当該自動販売機20に対する興味、ひいては商品販売システムに対する興味を著しく刺激することができるようになる。特に、自動販売機20は、その設置場所が公衆の面前である場合が多いため、非登録ユーザに対するアピール効果もきわめて大きなものとなる。この結果、システム運営者には、何等のコストも要することなく、より多くの登録ユーザを獲得することが可能となり、これに応じて商品販売数の大幅な増大を期待することができるという利点がある。
【0071】
さらに、上述したように、販売履歴情報に応じて出力態様を変更すれば、登録ユーザに対して、あたかも自動販売機20とコミュニケーションをしているかのような印象を与えることも可能になり、商品の販売促進をより一層確実なものとすることができる。
【0072】
しかも、上述した自動販売機20による情報出力は、登録ユーザが所有する携帯端末機器10から与えられた出力情報ファイルの出力データに応じて行われるものであり、購入者である登録ユーザやシステム運営者に煩雑な作業を強いるものではない。さらに、携帯端末機器10と自動販売機20との間の通信においては、公衆回線を利用しないため、登録ユーザおよびシステム運営者の双方に通信費用の負担が及ぶこともない。また、システムを具現化するに当たっては、自動販売機20に情報出力部27を設けるだけでよいため、カードリーダ、カードライタ、カード発行機等の機器を併設しなければならない磁気カードを用いたシステムに比べて導入コストを低減することができる。さらに、自動販売機20をネットワークに接続する必要もないため、自動販売機20にネットワーク通信機能を設ける必要がないばかりでなく、自動販売機20の設置場所を著しく制限したり、設置作業の煩雑化をする事態を招来することもなく、商品販売システムを早期に、かつ広範に普及させることも可能になる。
【0073】
なお、商品の購入を繰り返すうちに出力情報ファイルの容量が携帯端末機器10のメモリ容量を越えてしまった場合には、従前の販売履歴情報を管理装置30のメモリ38に格納した後に、新たな出力情報ファイルを作成し、これを携帯端末機器10に与えるようにすればよい。
【0074】
図7は、図1に示した商品販売システムにおいて、携帯端末機器10から出力情報ファイルの更新要求を行った場合の処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器10の端末主制御部11が実施する処理内容を示し、(b)は管理装置30の管理制御部31が実施する処理内容を示したものである。以下、これらのフローチャートを参照しながら出力情報ファイルの更新要求に関わる処理について説明する。
【0075】
まず、出力情報ファイルを更新しようとする登録ユーザが、ネットワークを通じて自身の所有する携帯端末機器10を管理装置30に接続し、端末入力部13から更新要求の入力を行うと、携帯端末機器10の端末主制御部11は、更新要求および出力情報ファイルを無線通信処理部12を通じて管理装置30に送出し(ステップS301,ステップS302)、その後、管理装置30からの情報取得待機状態となる(ステップS303)。
【0076】
一方、管理装置30の管理制御部31は、携帯端末機器10から更新要求および出力情報ファイルを受信すると、ステップS311において手順をステップS312に進め、暗号処理部34を通じて出力情報ファイルの復号化を行い、その後、この復号化した出力情報ファイルの内容をチェックする。具体的には、出力情報ファイルのユーザ識別情報がユーザ登録されたものであるか否かを判断し(ステップS313)、さらに出力情報ファイルの最終更新日時が前回の更新日時よりも新しいものであるか否かを判断する(ステップS314)。
【0077】
ステップS313あるいはステップS314の判断においていずれか一方がNOであった場合、管理装置30の管理制御部31は、受信した出力情報ファイルが例えばコピーされた無効なものであると判断してこれを破棄し(ステップS315)、その後、出力情報ファイルの更新結果、つまり更新しなかった旨の情報を携帯端末機器10に対して送出する(ステップS317)。
【0078】
これに対してステップS313およびステップS314の判断がいずれもYESであった場合、つまりユーザ識別情報がユーザ登録されたものであり、かつ受信した出力情報ファイルの最終更新日時が前回の更新日時よりも新しいものであった場合、管理装置30の管理制御部31は、受信した出力情報ファイルが有効なものであると判断し、出力情報ファイル更新部35を通じてメモリ38に格納してあった出力情報ファイルを、受信した出力情報ファイルに更新する処理を行う(ステップS316)。その後、管理装置30の管理制御部31は、出力情報ファイルの更新結果、つまり更新が完了した旨の情報を携帯端末機器10に対して送出し(ステップS317)、今回の処理を終了する。なお、ステップS317においては、出力情報ファイルの更新を行った場合、その更新結果のみならず、更新した後の販売履歴情報に基づいて算出される累計ポイント数を携帯端末機器10に対して送出するようにしても良い。
【0079】
ステップS303において管理装置30から更新結果の情報を受信した携帯端末機器10の端末主制御部11は、端末出力部14を通じて更新結果を表示し(ステップS304)、今回の処理を終了する。
【0080】
この結果、登録ユーザは、上述した更新要求を行うことにより、管理装置30に管理されている出力情報ファイルを任意のタイミングで更新することが可能となる。
【0081】
一方、システムの運営者は、登録ユーザの更新要求によって販売履歴情報を収集することができ、さらにこの販売履歴情報に基づいて登録ユーザの購入行動や嗜好を分析することが可能となる。この結果、例えば自動販売機20の設置場所に応じて適切な商品を配置することができるようになる、多くの購入者に好まれる商品開発を行うことができるようになる、等々の利点がある。
【0082】
なお、上述した更新処理においては、携帯端末機器10を用いて直接出力情報ファイルを管理装置30に送信するようにしているが、例えば、携帯端末機器10の出力情報ファイルを一旦自身の所有するパーソナルコンピュータに転送し、このパーソナルコンピュータからネットワークを通じて出力情報ファイルを管理装置30に送信するようにしても良い。
【0083】
図8は、図1に示した商品販売システムにおいて、携帯端末機器10から出力情報ファイルの照会要求を行った場合の処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器10の端末主制御部11が実施する処理内容を示し、(b)は管理装置30の管理制御部31が実施する処理内容を示したものである。以下、これらのフローチャートを参照しながら出力情報ファイルの照会要求に関わる処理について説明する。
【0084】
まず、出力情報ファイルを照会しようとする登録ユーザが、ネットワークを通じて自身の所有する携帯端末機器10を管理装置30に接続し、端末入力部13から照会要求の入力を行うと、携帯端末機器10の端末主制御部11は、照会要求とともに照会に必要となる情報、例えばユーザ識別情報を無線通信処理部12を通じて管理装置30に送出し(ステップS401,ステップS402)、その後、管理装置30からの情報取得待機状態となる(ステップS403)。
【0085】
一方、管理装置30の管理制御部31は、携帯端末機器10から照会要求および照会情報を受信すると、ステップS411において手順をステップS412に進め、ユーザ識別情報がユーザ登録されたものであるか否かの判断を行う。
【0086】
ステップS412の判断においてユーザ識別情報がユーザ登録されたものでなかった場合、管理装置30の管理制御部31は、後述する処理を実施することなく今回の処理を終了する。
【0087】
これに対してユーザ識別情報がユーザ登録されたものであった場合、管理装置30の管理制御部31は、メモリ38から対応する出力情報ファイルを読み出す(ステップS413)。さらにこの読み出した出力情報ファイルの販売履歴情報に基づいて算出される累計ポイント数情報を、ポイント数出力部36を通じてネットワークから閲覧可能な状態に保持するとともに、この累計ポイント数情報を携帯端末機器10から閲覧するための情報を当該携帯端末機器10に送出し(ステップS414)、今回の処理を終了する。なお、出力情報ファイルの販売履歴情報に後述する「賞品への交換済み」という情報があった場合、当該賞品に対応するポイント数を減算した値が累計ポイント数となる。また、ステップS414においては、読み出した出力情報ファイルの販売履歴情報に基づいて算出される累計ポイント数情報を直接照会の要求元である携帯端末機器10に送出するようにしても良い。
【0088】
ステップS403において管理装置30から送出された情報を受信した携帯端末機器10の端末主制御部11は、端末出力部14を通じてポイント数情報を表示し(ステップS404)、今回の処理を終了する。
【0089】
この結果、登録ユーザは、上述した照会要求を行うことにより、商品の購入に応じて自身が獲得した累計ポイント数を任意のタイミングで確認することが可能となる。
【0090】
なお、上述した照会処理においては、携帯端末機器10を用いて直接累計ポイント数を確認するようにしているが、例えば、パーソナルコンピュータからネットワークを通じて照会要求を行うとともに、このパーソナルコンピュータ上において累計ポイント数を確認するようにしても良い。
【0091】
図9は、図1に示した商品販売システムにおいて、登録ユーザが自身の獲得したポイントを所定の賞品と交換する際の処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器10の端末主制御部11が実施する処理内容を示し、(b)は管理装置30の管理制御部31が実施する処理内容を示したものである。以下、これらのフローチャートを参照しながら獲得したポイントを賞品に交換する処理について説明する。
【0092】
まず、獲得したポイントを賞品に交換しようとする登録ユーザが、ネットワークを通じて自身の所有する携帯端末機器10を管理装置30に接続し、端末入力部13から交換要求の入力を行うと、携帯端末機器10の端末主制御部11は、交換要求とともに交換に必要となる情報、例えば出力情報ファイルを無線通信処理部12を通じて管理装置30に送出し(ステップS501,ステップS502)、その後、管理装置30からの受信待機状態となる(ステップS503)。
【0093】
一方、管理装置30の管理制御部31は、携帯端末機器10から交換要求および交換情報を受信すると(ステップS511)、メモリ38に格納してある出力情報ファイルを読み出し(ステップS512)、その後、賞品交換処理部37を通じてこの読み出した出力情報ファイルの販売履歴情報に基づいて算出される累計ポイント数が交換要求対象となる賞品の交換許容ポイント数以上であるか否かを判断する(ステップS513)。なお、ステップS502において交換要求とともに携帯端末機器10から出力情報ファイルを送信した場合には、上述した更新処理を実施した後、更新された出力情報ファイルの販売履歴情報に基づいて算出される累計ポイント数が交換許容ポイント数以上であるか否かの判断を行う。
【0094】
出力情報ファイルから算出した累計ポイント数が交換許容ポイント数未満であった場合には、以降の手順を経ることなく今回の処理を終了する。この場合、登録ユーザの要求する賞品への交換はできなかったものの、その他の賞品への交換が可能である場合には、交換要求元に対してこれを報知するようにしても良い。また、交換対象となる賞品は必ずしも有形のものである必要はなく、無形のもの、例えば最新の出力データ、通常時には取得できない特別な出力データ、あるいは他の一般購入者では得ることのできない有益な情報等のデジタルコンテンツであっても構わない。この場合、賞品となるデジタルコンテンツは、携帯端末機器10の端末出力部14を通じて登録ユーザに提供しても良いし、自動販売機20が印字手段を具備していれば、この印字手段を通じて登録ユーザに提供するようにしても良い。
【0095】
一方、出力情報ファイルから算出した累計ポイント数が、登録ユーザの要求する賞品の交換許容ポイント数以上であった場合、管理装置30の管理制御部31は、出力情報ファイルに対して賞品への交換済みである情報を追記する処理を実施する(ステップS514)。その後、出力情報ファイルのユーザ識別情報を新たなユーザ識別情報に更新し、このユーザ識別情報をキーとして出力情報ファイルをメモリ38に格納する(ステップS515)。
【0096】
次いで管理装置30の管理制御部31は、メモリ38に格納した出力情報ファイルと同一内容のものを暗号処理部34に与え、該暗号処理部34を通じて出力情報ファイルの暗号化を行う(ステップS516)。
【0097】
暗号処理部34において出力情報ファイルの暗号化を行った後、管理装置30の管理制御部31は、交換要求元である携帯端末機器10に対して暗号化した出力情報ファイルを送出する処理を行う(ステップS517)。
【0098】
その後、管理装置30の管理制御部31は、商品販売システムの管理下にある管理するセンター(図示せず)に賞品交換を行う旨の情報と、賞品を受け取る購入者のユーザ登録に関する情報(氏名、住所等)とを送出する(ステップS518)。センターにおいては、管理装置30から受信した情報に基づいて賞品を発送する処理が行われ、この結果、交換要求を行った登録ユーザに所望の賞品が配送されることになる。
【0099】
一方、ステップS503において管理装置30から出力情報ファイルを受信した携帯端末機器10の端末主制御部11は、メモリ15に格納してある出力情報ファイルを、受信した出力情報ファイルに置換し(ステップS504)、今回の処理を終了する。
【0100】
ここで、上述した登録ユーザに対して賞品を与える処理においても、登録ユーザが自身の所有する携帯端末機器10を通じて交換要求を行うだけであり、商品に貼り付けられた応募シールを所定枚数集めてシステム運営者に郵送する等の煩雑な作業を要しない。また、システム運営者においても、管理装置30からの賞品発送要求に応じて賞品の発送を行えばよいため、郵送された多数の応募用紙毎に応募シールを数える等の処理を行なう必要がない。
【0101】
以上説明したように、実施の形態1に係る商品販売システムによれば、登録ユーザの携帯端末機器10に格納された出力情報ファイルに含まれる固有の出力データに基づいて自動販売機20の情報出力部27から情報を出力するようにしているため、同じ自動販売機20から同一の商品を購入した場合にも、登録ユーザが異なれば、その情報出力も登録ユーザに応じて異なるものとなる。
【0102】
従って、登録ユーザに対しては、出力情報の特異性から自動販売機20に対して親近感や面白さを感じさせることができるようになり、他の自動販売機との差別化から商品の販売促進を具現化することが可能となる。
【0103】
さらに、販売履歴情報に応じて自動販売機20の情報出力部27から出力する情報の態様を変更すれば、登録ユーザに対して、あたかも自動販売機20とコミュニケーションをしているかのような印象を与えることが可能になり、商品の販売促進をより一層確実なものとすることができる。
【0104】
しかも、上述した自動販売機20による情報出力は、登録ユーザが所有する携帯端末機器10から与えられた出力情報ファイルの出力データに応じて行われるものであり、購入者である登録ユーザやシステム運営者に煩雑な作業を強いるものではない。また、システムを具現化するに当たっては、自動販売機20に情報出力部27を設けるだけでよく、導入コストが著しく増大する事態を招来する虞れもない。さらに自動販売機20をネットワークに接続する必要もないため、自動販売機20にネットワーク通信機能を設ける必要がないばかりでなく、自動販売機20の設置場所を著しく制限したり、設置作業の煩雑化をする事態を招来することもなく、商品販売システムを早期に、かつ広範に普及させることが可能になる。
【0105】
また、販売履歴情報は、常に購入者である登録ユーザの携帯端末機器10において集計された状態となるため、任意のタイミングで管理装置30に送信すれば良く、購入者およびシステム運営者の双方において通信費用が嵩むという問題が発生する虞れもない。この場合、出力情報ファイルを暗号化した状態で携帯端末機器10に保持させるようにしているため、携帯端末機器10からその内容を解読することが困難であり、出力情報ファイルの内容、特に販売履歴情報が改竄される虞れがない。
【0106】
なお、上述した実施の形態1においては、商品購入の際に、携帯端末機器10から自動販売機20に出力情報ファイルを直接送出するようにしているが、携帯端末機器10から例えばパーソナルコンピュータ等の端末機器に出力情報ファイルを送出し、この端末機器から自動販売機20に出力情報ファイルを送出しても良い。この場合、無線通信を適用する必要もなく、有線で通信を行うようにしても構わない。
【0107】
また、上述した実施の形態1においては、自動販売機20の暗号処理部25と、管理装置30の暗号処理部34とで、予め同一の暗号キーを設定するようにしているが、必ずしもこれに限定されず、例えば以下に記載するようにしても構わない。
【0108】
すなわち、自動販売機20の暗号処理部25および管理装置30の暗号処理部34のそれぞれに予め同一の共通キーのみを設定しておき、この共通キーと、携帯端末機器10に設定された識別コードとから特定の演算によって暗号キーを自動生成するようにしても良い。この場合、携帯端末機器10から自動販売機20および管理装置30に対して出力情報ファイルの送信処理を行う際に自身の識別コードを送信すれば、送信先となるそれぞれの暗号処理部25,34において都度暗号キーが生成され、この暗号キーを用いて出力情報ファイルの暗号化や復号化を行うことができるようになる。このような暗号キーを適用した場合、自動販売機20および管理装置30のそれぞれの暗号処理部25,34においては、出力情報ファイルが登録を受けた携帯端末機器10から送出されたもの以外を復号化することができず、つまり無効なものとして処理することができる。このため、出力情報ファイル毎にこれを扱うことのできる携帯端末機器10を制限することが可能になる。
【0109】
さらに、上述した実施の形態1では、販売履歴情報に応じて出力態様を変更するようにしているが、例えば出力情報ファイルに含まれる登録ユーザの個人情報や自動販売機20の設置場所に応じて出力態様を変更するようにしても構わない。
【0110】
<実施の形態2>
上述した実施の形態1では、情報出力を自動販売機において実施するようにしているが、出力情報ファイルを携帯端末機器で読込、更新、暗号化/復号化できるように構成すれば、例えば、出力情報ファイルを携帯端末機器で読込、更新、暗号化/復号化するためのプログラムを含めるようにすれば、以下に記載する実施の形態2のように、携帯端末機器において情報出力を行うように構成することも可能である。
【0111】
図10は、実施の形態2に係る商品販売システムにおいて、商品購入時の処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器の端末主制御部が実施する処理内容を示し、(b)は自動販売機の自販機主制御部が実施する処理内容を示したものである。以下、これらのフローチャートを参照しながら自動販売機において商品を購入する(自動販売機側からは商品を販売する)場合の処理について説明する。なお、携帯端末機器、自動販売機および管理装置の構成に関しては、同様の構成を有したものであるため、同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略する。また、登録処理、更新処理、照会処理、交換処理に関しても実施の形態1と同様である。
【0112】
まず、商品を購入しようとする登録ユーザが自動販売機20に近づくと、該登録ユーザが所有する携帯端末機器10の無線通信処理部12と自動販売機20の無線通信処理部24との間において自動的に通信状態が確立し、相互間においてデータの送受信を行うことが可能となる。
【0113】
自動販売機20との間においてデータの送受信を行うことが可能になったことを確認した携帯端末機器10の端末主制御部11は、先にメモリ15に格納した通信プログラムにより、無線通信処理部12を通じてメモリ15に格納してある出力情報ファイルを自動販売機20に送出し(ステップS601)、その後、自動販売機20からの受信待機状態となる(ステップS602)。自動販売機20に対して出力情報ファイルを送出する場合には、無線通信処理部12を通じて出力情報ファイルに一時的な乱数をセッションキーとして付加する処理が施される。
【0114】
なお、携帯端末機器10のメモリ15に格納した出力情報ファイルを自動販売機20に送出する方法としては、必ずしも上述したものに限らず、登録ユーザが端末入力部13を操作することによって行うようにしてももちろん良い。
【0115】
一方、自動販売機20の自販機主制御部21は、携帯端末機器10から出力情報ファイルを受信すると、ステップS611において手順をステップS612に進めてこれをメモリ23に格納し、その後、暗号処理部25を通じて出力情報ファイルの復号化を行う(ステップS613)。
【0116】
出力情報ファイルを復号化した後、自販機主制御部21は、販売動作制御部22による商品の販売処理が終了するのを待つ(ステップS614)。すなわち、登録ユーザによる貨幣の投入および操作部22bを通じた選択操作の後、商品収納部22cから商品が払い出される処理が終了するのを待つ。
【0117】
商品の販売処理が終了すると、自動販売機20の自販機主制御部21は、出力情報ファイル処理部26を通じて出力情報ファイルに商品販売に応じた処理を行う(ステップS615)。具体的には、商品を販売した日時、商品を販売した自動販売機の識別情報、同自動販売機の設置場所、販売商品名称、販売商品価格等々、今回の商品販売に関する販売履歴情報の追記処理を行う。また、ステップS615においては、これらの処理と同時に、出力データを変更(追記・更新)する処理を実施するようにしても良い。この場合、販売した商品、あるいは商品の販売履歴に基づいて出力データの変更を行っても良し、それぞれの自動販売機20の固有情報に応じて出力データの変更を行うようにしても良い。自動販売機20の固有情報とは、予めメモリ23に格納したデータ、あるいはそのデータに基づいてソフトウェア的に都度生成されるデータである。例えば、自動販売機20毎に固有となるキャラクターデータ(あるいはそれを生成するためのデータ)を予めメモリ23に格納しておき、商品の販売に応じてそのキャラクターデータ、もしくはその一部を出力データに追記する処理を行うようにしても良い。
【0118】
さらに、自動販売機20の自販機主制御部21は、暗号処理部25を通じて出力情報ファイルに暗号化処理を施し(ステップS616)、その後、無線通信処理部24を通じて出力情報ファイルを携帯端末機器10に返送し(ステップS617)、今回の処理を終了する。出力情報ファイルおよび情報出力要求を携帯端末機器10に返送する場合には、無線通信処理部24を通じて、先に携帯端末機器10から受信したセッションキーを付加する処理を行う。
【0119】
一方、ステップS602において自動販売機20から出力情報ファイルおよび情報出力要求を受信した携帯端末機器10の端末主制御部11は、出力情報ファイルに付加されたセッションキーがステップS601で付加したものと一致するか否かを判断する(ステップS603)。
【0120】
セッションキーが一致する場合には、受信した出力情報ファイルを有効なものと判断し、メモリ15に格納してある出力情報ファイルに今回受信した出力情報ファイルを上書きする処理を実行する(ステップS604)。
【0121】
その後、携帯端末機器10の端末主制御部11は、自動販売機20から与えられた情報出力要求に応じてメモリ15に格納した出力情報ファイルを復号化し(ステップS605)、該復号化した出力情報ファイルに含まれる出力データを読み出すとともに、端末出力部14を通じて当該出力データに基づく情報の出力を行う(ステップS606)。つまり、端末出力部14の表示器を通じてキャラクターや文字列が表示され、および/または端末出力部14のスピーカを通じて楽曲や音声が発せられることになる。
【0122】
この情報出力は、出力データそのものを用いて行っても良いが、実施の形態1と同様に、出力情報ファイルに含まれる販売履歴情報に応じて出力態様を変更するようにしても良い。
【0123】
情報出力を終了した端末主制御部11は、メモリ15に格納した出力情報ファイルを暗号化し(ステップS607)、今回の処理を終了する。
【0124】
これに対してセッションキーが一致しない場合には、受信した出力情報ファイルおよび情報出力要求を無効なものと判断し、上述したステップS604〜ステップS607の手順を経ることなく今回の処理を終了する。従って、仮に自動販売機20の近傍に登録ユーザが複数存在する状況下においても、該当する登録ユーザが所有する携帯端末機器10の出力情報ファイルのみが上書き処理されることになるとともに、該当する登録ユーザが所有する携帯端末機器10の端末出力部14からのみ情報出力が行われることになる。
【0125】
以降、自動販売機20で商品を購入するたびに上述した処理が繰り返し実行されることになる。この結果、商品を購入した登録ユーザの携帯端末機器10には、自身の購入商品に応じた最新の販売履歴情報が格納されることになるとともに、商品の購入に応じて情報が出力されることになる。
【0126】
ここで、上述のステップS605において携帯端末機器10の端末出力部14から出力される情報は、メモリ15に格納された出力情報ファイルに含まれる固有の出力データに基づくものであり、しかも、本商品販売システムに対応した自動販売機20で商品を購入した場合にのみ実施されるものである。
【0127】
従って、登録ユーザに対しては、自動販売機20の利用に面白さを感じさせることができるようになる。この結果、登録ユーザが同じ商品を購入するのであれば、自ずと本商品販売システムの自動販売機20を選択するようになり、他の自動販売機との差別化から商品の販売促進を具現化することが可能となる。
【0128】
さらに、上述したように、販売履歴情報に応じて出力態様を変更すれば、登録ユーザに対して、あたかも自動販売機20とコミュニケーションをしているかのような印象を与えることも可能になり、商品の販売促進をより一層確実なものとすることができる。
【0129】
しかも、上述した携帯端末機器10による情報出力は、登録ユーザが所有する携帯端末機器10のメモリ15に格納された出力情報ファイルの出力データに応じて行われるものであり、購入者である登録ユーザやシステム運営者に煩雑な作業を強いるものではない。さらに、携帯端末機器10と自動販売機20との間の通信においては、公衆回線を利用しないため、登録ユーザおよびシステム運営者の双方に通信費用の負担が及ぶこともない。また、システムを具現化するに当たっては、自動販売機20に情報出力部27を設ける必要もなくなるため、実施の形態1に比べても導入コストを低減することができる。さらに、自動販売機20をネットワークに接続する必要もないため、自動販売機20にネットワーク通信機能を設ける必要がないばかりでなく、自動販売機20の設置場所を著しく制限したり、設置作業の煩雑化をする事態を招来することもなく、商品販売システムを早期に、かつ広範に普及させることも可能になる。
【0130】
なお、上述した実施の形態1および2では、いずれも携帯端末機器を介して自動販売機に購入者を特定可能な固有データ(出力情報ファイル)を与え、この固有データに従った情報の出力を行うようにしているが、必ずしも携帯端末機器から固有データを与える必要はなく、例えば自動販売機に設けた入力手段を通じて該自動販売機に固有データを与えるようにしても構わない。
【0131】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、予め登録処理を行うことにより、少なくとも登録ユーザの識別情報を含んだ出力情報ファイルを保持する携帯端末機器を備え、自動販売機は、購入者の所有する携帯端末機器が前記登録処理を行ったものである場合、当該携帯端末機器が保持した出力情報ファイルに基づく固有データに従って情報出力を行うようにしているため、同じ自動販売機から商品を購入した場合にも、登録ユーザが異なれば、その情報出力も登録ユーザに応じて異なるものとなる。従って、登録ユーザに対しては、出力情報の特異性から自動販売機に対して親近感を抱かせることができるとともに、自動販売機の利用に面白さを感じさせることができるようになる。この結果、登録ユーザが同じ商品を購入するのであれば、自ずと本商品販売システムの自動販売機を選択するようになり、他の自動販売機との差別化から商品の販売促進を具現化することが可能となる。しかも、自動販売機による情報出力は、登録ユーザが所有する携帯端末機器から与えられた出力情報ファイルに応じて行われるものであり、購入者である登録ユーザやシステム運営者に煩雑な作業を強いるものではない。さらに、システムを具現化するに当たっては、自動販売機に情報出力を行う手段を設けるだけでよいため、カードリーダ、カードライタ、カード発行機等の機器を併設しなければならない磁気カードを用いたシステムに比べて導入コストを低減することができる。
【0132】
また、請求項2に記載の発明によれば、出力情報に応じた情報の出力を行う情報出力手段を有するとともに、予め登録処理を行うことにより、少なくとも登録ユーザの識別情報を含んだ出力情報ファイルを保持する携帯端末機器を備え、自動販売機は、購入者の所有する携帯端末機器が前記登録処理を行ったものである場合、前記出力情報ファイルに基づく固有データに従った情報出力を、前記携帯端末機器の情報出力手段を通じて行うためデータを当該携帯端末機器に送出するようにしているため、同じ自動販売機から商品を購入した場合にも、登録ユーザが異なれば、携帯端末機器において実施される情報出力も登録ユーザに応じて異なるものとなる。従って、登録ユーザに対しては、自動販売機の利用に面白さを感じさせることができるようになる。この結果、登録ユーザが同じ商品を購入するのであれば、自ずと本商品販売システムの自動販売機を選択するようになり、他の自動販売機との差別化から商品の販売促進を具現化することが可能となる。しかも、携帯端末機器による情報出力は、登録ユーザが所有する携帯端末機器に保持された出力情報ファイルに応じて行われるものであり、購入者である登録ユーザやシステム運営者に煩雑な作業を強いるものではない。さらに、システムを具現化するに当たっては、自動販売機に情報出力を行う手段を設ける必要もなくなるため、導入コストを一層低減することができる。
【0133】
また、請求項3に記載の発明によれば、自動販売機が、出力情報ファイルに含まれる固有の出力データに従って情報出力に関わる処理を行い、かつ情報出力に関わる処理を行った後に該出力データを更新処理する一方、前記携帯端末機器は、自動販売機によって更新処理された後の出力データを含む出力情報ファイルを保持するようにしているため、自動販売機の利用に応じて情報出力が変化するようになり、登録ユーザに対して、あたかも自動販売機とコミュニケーションをしているかのような印象を与えることも可能になり、自動販売機に対する親近感がより一層大きなものとなる。
【0134】
また、請求項4に記載の発明によれば、自動販売機が、販売商品あるいは商品の販売履歴に応じて出力データの更新処理を行うようにしているため、商品の販売に応じて情報出力が変化するようになり、商品の販売促進をより一層確実なものとすることができる。
【0135】
また、請求項5に記載の発明によれば、登録要求が与えられた場合に出力情報ファイルを生成し、該生成した出力情報ファイルを登録要求毎に自己のメモリに格納するとともに、その登録要求元に当該出力情報ファイルを提供する管理装置を備えるようにしているため、システム運営者にとっては、管理装置を通じて商品販売システムを管理することが可能になる。
【0136】
また、請求項6に記載の発明によれば、出力情報ファイルが、自動販売機での商品販売に応じて更新処理される商品販売履歴情報を含み、管理装置が、所定の条件を満たす更新要求が与えられた場合、メモリに格納した対応する出力情報ファイルの更新処理を行うようにしているため、登録ユーザ毎に販売履歴情報を管理することができるようになる。
【0137】
また、請求項7に記載の発明によれば、管理装置が、出力情報ファイルに含まれる商品販売履歴情報に基づいて賞品の発送要求を行う賞品発送要求手段を備えるようにしているため、煩雑な作業を要することなく登録ユーザに対して賞品という付加価値を与えることができるようになる。
【0138】
また、請求項8に記載の発明によれば、出力情報ファイルを暗号化した状態で携帯端末機器に保持させ、自動販売機および/または管理装置は、携帯端末機器から出力情報ファイルが与えられた場合にこれを復号化して処理するようにしているため、当該出力情報ファイルに対する不正な改竄を防止することができるようになる。
【0139】
また、請求項9に記載の発明によれば、購入者を特定可能な固有データが与えられた場合に、この固有データに従った情報の出力を行う情報出力手段を備えるようにしているため、同じ自動販売機から商品を購入した場合にも、購入者が異なれば、その情報出力も購入者に応じて異なるものとなる。従って、購入者に対しては、出力情報の特異性から自動販売機に対して親近感を抱かせることができるとともに、自動販売機の利用に面白さを感じさせることができるようになる。この結果、購入者が同じ商品を購入するのであれば、自ずと本自動販売機を選択するようになり、他の自動販売機との差別化から商品の販売促進を具現化することが可能となる。さらに、自動販売機には、情報出力手段を設けるだけでよいため、導入コストを低減することができる。
【0140】
また、請求項10に記載の発明によれば、情報出力手段が、予め登録処理を行った購入者の所有する携帯端末機器から与えられた出力情報ファイルに基づく固有データに従って情報出力を行うようにしているため、購入者に対して固有データの入力といった煩雑な作業を強いることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である商品販売システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した商品販売システムで適用する携帯端末機器の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示した商品販売システムで適用する自動販売機の構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示した商品販売システムで適用する管理装置の構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示した商品販売システムにおいて、ユーザの登録処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器の端末主制御部が実施する処理内容を示し、(b)は管理装置の管理制御部が実施する処理内容を示したものである。
【図6】図1に示した商品販売システムにおいて、商品購入時の処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器の端末主制御部が実施する処理内容を示し、(b)は自動販売機の自販機制御部が実施する処理内容を示したものである。
【図7】図1に示した商品販売システムにおいて、携帯端末機器から更新要求を行った場合の処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器の端末主制御部が実施する処理内容を示し、(b)は管理装置の管理制御部が実施する処理内容を示したものである。
【図8】図1に示した商品販売システムにおいて、携帯端末機器から照会要求を行った場合の処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器の端末主制御部が実施する処理内容を示し、(b)は管理装置の管理制御部が実施する処理内容を示したものである。
【図9】図1に示した商品販売システムにおいて、登録ユーザが自身の獲得したポイントを所定の賞品と交換する際の処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器の端末主制御部が実施する処理内容を示し、(b)は管理装置の管理制御部が実施する処理内容を示したものである。
【図10】実施の形態2に係る商品販売システムにおいて、商品購入時の処理を説明するためのフローチャートであり、(a)は携帯端末機器の端末主制御部が実施する処理内容を示し、(b)は自動販売機の自販機制御部が実施する処理内容を示したものである。
【符号の説明】
10 携帯端末機器
11 端末主制御部
12 無線通信処理部
13 端末入力部
14 端末出力部
15 メモリ
20 自動販売機
21 自販機主制御部
22 販売動作制御部
22a 貨幣処理部
22b 操作部
22c 商品収納部
23 メモリ
24 無線通信処理部
25 暗号処理部
26 出力情報ファイル処理部
27 情報出力部
30 管理装置
31 管理制御部
32 通信処理部
33 出力情報ファイル作成部
34 暗号処理部
35 出力情報ファイル更新部
36 ポイント数出力部
37 賞品交換処理部
38 メモリ

Claims (7)

  1. 自動販売機を通じて商品の販売を行う商品販売システムにおいて、
    予め登録処理を行うことにより、登録ユーザの識別情報および登録ユーザ毎に設定される固有の出力データを含む出力情報ファイルをメモリに保持する携帯端末機器を備え、
    自動販売機は、
    出力情報ファイルが与えられた場合にこれに含まれる出力データの読み出しを行う一方、商品販売が終了した場合には当該商品販売に応じて出力情報ファイルの出力データに対して更新処理を行う出力情報ファイル処理部と、
    出力データが与えられた場合にこの出力データに従って外部に情報の出力を行う情報出力部と、
    購入者の所有する携帯端末機器から出力情報ファイルを受信した場合、前記出力情報ファイル処理部を通じて出力データを読み出した後に前記情報出力部を通じて当該出力データに基づく情報の出力を行い、かつ商品販売が終了した場合に前記出力情報ファイル処理部を通じて前記出力データの更新処理を実施し、該更新処理した出力データを含む出力情報ファイルを前記携帯端末機器に返送する自販機主制御部と
    を備え、
    前記携帯端末機器は、自動販売機によって更新処理された後の出力データを含む出力情報ファイルを前記メモリに保持する
    ことを特徴とする商品販売システム。
  2. 自動販売機を通じて商品の販売を行う商品販売システムにおいて、
    予め登録処理を行うことにより、登録ユーザの識別情報および登録ユーザ毎に設定される固有の出力データを含む出力情報ファイルをメモリに保持し、かつ
    前記出力データに応じた情報出力を行う端末出力部と、
    情報出力要求が与えられた場合に出力情報ファイルに含まれる出力データを読み出すとともに前記端末出力部を通じてこの出力データに基づく情報の出力を行う端末主制御部と
    を有した携帯端末機器を備え、
    自動販売機は、
    出力情報ファイルが与えられた場合にこれに含まれる出力データの読み出しを行う一方、商品販売が終了した場合には当該商品販売に応じて出力情報ファイルの出力データに対して更新処理を行う出力情報ファイル処理部と、
    購入者の所有する携帯端末機器から出力情報ファイルを受信した場合、前記出力情報ファイル処理部を通じて出力データを読み出し、商品販売が終了した場合に前記出力情報ファイル処理部を通じて前記出力データの更新処理を実施し、該更新処理した出力データを含む出力情報ファイルを情報出力要求とともに前記携帯端末機器に返送する自販機主制御部と
    を備え、
    前記携帯端末機器の端末主制御部は、自動販売機によって更新処理された後の出力データを含む出力情報ファイルを前記メモリに保持するとともに、この出力情報ファイルに含まれる出力データに従って前記端末出力部を通じて情報の出力を行う
    ことを特徴とする商品販売システム。
  3. 自動販売機は、販売商品あるいは商品の販売履歴に応じて前記出力データの更新処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の商品販売システム。
  4. 登録要求が与えられた場合に出力情報ファイルを生成し、該生成した出力情報ファイルを登録要求毎に自己のメモリに格納するとともに、その登録要求元に当該出力情報ファイルを提供する管理装置を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の商品販売システム。
  5. 前記出力情報ファイルは、自動販売機での商品販売に応じて更新処理される商品販売履歴情報を含み、
    前記管理装置は、出力情報ファイルとともに更新要求が与えられた場合、当該出力情報ファイルに基づいて更新要求が有効であるか否かを判断する管理制御部を有し、更新要求 が有効であると判断した場合、前記メモリに格納した対応する出力情報ファイルの更新処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の商品販売システム。
  6. 前記管理装置は、前記出力情報ファイルに含まれる商品販売履歴情報に基づいて賞品の発送要求を行う賞品発送要求手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の商品販売システム。
  7. 前記出力情報ファイルを暗号化した状態で携帯端末機器に保持させ、自動販売機および/または前記管理装置は、前記携帯端末機器から出力情報ファイルが与えられた場合にこれを復号化して処理することを特徴とする請求項5または6に記載の商品販売システム。
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