JP4015071B2 - 画像処理装置、方法およびプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置、方法およびプログラムに関し、特に、巡回型ノイズ低減処理を含む画像処理を行う画像処理装置、方法およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複数フレームの画像を用いたノイズ低減技術として3次元巡回型ノイズ低減技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。2フレームの画像を用いてノイズの低減を行う非巡回型ノイズ低減方式と3次元巡回型ノイズ低減方式とを比較すると、非巡回型ノイズ低減方式ではたかだか3dBのS/Nの改善に対して、3次元巡回型ノイズ低減方式では巡回係数を例えば0.8に上げた場合は理論上9dB超のS/N改善となり、3次元巡回型ノイズ低減方式はS/N改善効果が極めて高い方式である。ただし、巡回係数が高ければ高いほど、動物体の残像ノイズが発生するというデメリットがあり、巡回係数を上げつつ、残像ノイズを抑圧するような種々の方式が検討されてきた。
【0003】
図6は、特開平5−328174号公報に開示された従来の3次元巡回型ノイズ低減装置のブロック構成を示す図である。3次元巡回型ノイズ低減装置は、減算器2、3、12、係数回路4、フレームメモリ5、動き検出回路6、リミット回路7、LPF11、および加算器13によって構成されている。端子1から入力された入力映像信号、およびフレームメモリ5に記憶された旧フレームの出力映像信号に基づいて差分信号が減算器3によって生成され、差分信号の高域成分について振幅制限が、LPF11、減算器12、リミット回路7、および加算器13によって課されるようになっている。
【0004】
一方、差分信号の低域成分に基づいて像の動きが検出され、動きを示す信号Mと高域成分に振幅制限がされた差分信号とが係数回路4に入力され、係数回路4によって、動きを示す信号Mに応じた巡回係数(0以上1以下)が生成され、高域成分に振幅制限がされた差分信号にこの巡回係数がかけられた信号が除去すべきノイズ成分として出力される。減算器2では、入力映像信号から係数回路4の出力が差し引かれ、出力映像信号が生成される。
【0005】
このように構成することによって、高域のノイズを動きと誤検出してノイズ除去効果が低下することなく、また、小振幅成分のみを高域のノイズとして抽出しているので、動きの検出漏れによる弊害を軽減できる。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−328174号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような3次元巡回型ノイズ低減技術等の従来の画像処理装置では、ノイズと動きを判別して動きを正確にとらえることに成功したとしても、静止部の巡回係数を高く、動き部の巡回係数を低くすれば、静止部と動き部とのS/Nの差が大きくなり、このS/Nの差がかえって動き部のノイズを強調することになるため、結局は、静止部の巡回係数も動き部にあわせて低く設定せざるをえないという問題があった。
【0008】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、巡回係数設定の適正化等を図り、S/N改善度を向上させることが可能な画像処理装置、方法およびプログラムを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、撮像時刻の異なる複数の画像を同期させる画像データ同期部と、前記複数の画像のうちのいずれかの画像における各画素についての信号レベルが高い方の画像を選択する選択部と、前記選択部で選択された画像の画素についての信号レベルの高低を判定する信号レベル判定部と、前記信号レベル判定部によって判定された信号レベルの高低に応じて巡回係数を決定する信号レベル適応巡回係数決定部と、前記巡回係数に基づいてノイズ成分を算出してノイズ除去を行うフレーム巡回部とを備えた構成を有している。
【0010】
この構成により、S/Nが高く残像の目立つ高レベル部では巡回係数を下げ、S/Nの低く残像の目立たない低レベル部では巡回係数を上げることができるため、信号レベルに応じた巡回係数を設定することが可能となり、S/N改善度の高いノイズ除去が可能な画像処理装置を実現することができる。
また、この構成により、新旧2つのフレームの画素のうち信号レベルが高い方の信号を選択する選択器を設けて、動物体自体の信号レベルが高く、撮像時間の異なる画像における高レベル部の位置が異なる場合でも、正しく高輝度部を検出することができるようにしたため、残像を抑圧し、S/N改善度の高いノイズ除去が可能な画像処理装置を実現することができる。
【0011】
また、本発明の画像処理装置は、前記フレーム巡回部が、前記入力された複数の画像のうちの新しい時刻の画像から古い時刻の画像を差し引いて画像の差を生成し、前記信号レベル適応巡回係数決定部によって決定された巡回係数を対応する画素毎に前記画像の差に乗算してノイズ成分を算出する構成を有している。
【0012】
この構成により、新旧2つのフレームの画像の差に巡回係数を乗算してノイズ成分を算出するため、簡易にノイズ除去を行うことが可能な画像処理装置を実現することができる。
【0015】
また、本発明の装置は、前記信号レベル判定部が、さらに、対象の画素についての信号レベルが信号レベル判定閾値よりも低いと判定され、前記対象の画素の周囲画素についての信号レベルが前記信号レベル判定閾値以上であるときは、前記対象の画素についての信号レベルを前記信号レベル判定閾値以上であると判定する周囲画素比較判定部を備えた構成を有している。
【0016】
この構成により、高レベル部と低レベル部とのエッジが複数画素にわたって輝度変化をする場合にも、エッジ部を高輝度と判定することになり、残像を抑圧し、S/N改善度の高いノイズ除去が可能な画像処理装置を実現することができる。
【0017】
また、本発明の装置は、前記信号レベル適応巡回係数決定部が、前記入力された複数の画像に基づいて像の動き検出を行い、前記動き検出によって検出された像の動きに応じて、前記像の動きの程度が大きいほど低い巡回係数を割り当てる構成を有している。
【0018】
この構成により、高輝度部であっても静止部に対しては高い巡回係数を設定してランダムノイズを除去し、動き部に対しては低い巡回係数を設定して残像を抑えるため、残像を抑圧し、S/N改善度の高いノイズ除去が可能な画像処理装置を実現することができる。
【0019】
また、本発明の画像処理装置は、前記信号レベル適応巡回係数決定部が、前記信号レベル判定部によって信号レベルが前記信号レベル判定閾値よりも低いと判定された画素については、前記像の動きが静止と判定された画素についての巡回係数と同等の大きさの巡回係数を割り当てる構成を有している。
【0020】
この構成により、低レベル部の巡回係数を高レベル部における静止部の巡回係数に一致させることとしたため、低レベル部と高レベル部の境界におけるS/Nが等しくなり、それによってS/Nの差によるノイズが発生せず、S/N改善度の高いノイズ除去が可能な画像処理装置を実現することができる。
【0021】
また、本発明の画像処理方法は、撮像時刻の異なる複数の画像を同期させる画像データ同期ステップと、前記複数の画像のうちのいずれかの画像における各画素についての信号レベルが高い方の画像を選択する選択ステップと、前記選択ステップで選択された画像の画素についての信号レベルの高低を判定する信号レベル判定ステップと、前記信号レベル判定ステップで判定された信号レベルの高低に応じて巡回係数を決定する信号レベル適応巡回係数決定ステップと、前記巡回係数に基づいてノイズ成分を算出してノイズ除去を行うフレーム巡回ステップとを備えた構成を有している。
【0022】
この構成により、S/Nが高く残像の目立つ高レベル部では巡回係数を下げ、S/Nの低く残像の目立たない低レベル部では巡回係数を上げることができるため、信号レベルに応じた巡回係数を設定することが可能となり、S/N改善度の高いノイズ除去が可能な画像処理方法を実現することができる。
また、この構成により、新旧2つのフレームの画素のうち信号レベルが高い方の信号を選択する選択器を設けて、動物体自体の信号レベルが高く、撮像時間の異なる画像における高レベル部の位置が異なる場合でも、正しく高輝度部を検出することができるようにしたため、残像を抑圧し、S/N改善度の高いノイズ除去が可能な画像処理方法を実現することができる。
【0023】
また、本発明の画像処理プログラムは、コンピュータに、撮像時刻の異なる複数の画像を同期させる画像データ同期ステップと、前記複数の画像のうちのいずれかの画像における各画素についての信号レベルが高い方の画像を選択する選択ステップと、前記選択ステップで選択された画像の画素についての信号レベルの高低を判定する信号レベル判定ステップと、前記信号レベル判定ステップで判定された信号レベルの高低に応じて巡回係数を決定する信号レベル適応巡回係数決定ステップと、前記巡回係数に基づいてノイズ成分を算出してノイズ除去を行うフレーム巡回ステップとを実行させる構成を有している。
【0024】
この構成により、S/Nが高く残像の目立つ高レベル部では巡回係数を下げ、S/Nの低く残像の目立たない低レベル部では巡回係数を上げることができるため、信号レベルに応じた巡回係数を設定することが可能となり、S/N改善度の高いノイズ除去が可能な画像処理プログラムを実現することができる。
この構成により、新旧2つのフレームの画素のうち信号レベルが高い方の信号を選択する選択器を設けて、動物体自体の信号レベルが高く、撮像時間の異なる画像における高レベル部の位置が異なる場合でも、正しく高輝度部を検出することができるようにしたため、残像を抑圧し、S/N改善度の高いノイズ除去が可能な画像処理プログラムを実現することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)(参考例)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置のブロック構成を示す図である。図1において、画像処理装置100は、入力された画像(以下、単に「入力画像」といい、フレーム毎に入力されるものとする。)と旧フレームの画像とを同期をとって出力する画像データ同期部110、入力画像の各画素単位で信号レベルの高低を判定する信号レベル判定部120、信号レベルの高低に応じて巡回係数を決定する信号レベル適応巡回係数決定部130、新旧2つのフレームの画像と巡回係数とを用いてノイズを除去した出力画像を生成するフレーム巡回手段140、および出力画像を旧フレームの画像として1フレーム格納するフレームメモリ150を含むように構成される。
【0026】
ここで、信号レベル判定部120が行う信号レベルの高低の判定は、画素毎に行い、対象の画素についての信号レベルが予め決められた閾値(以下、「レベル判定閾値」という。)以上か未満かをもって行う。以下、このレベル判定閾値以上の信号レベルを高レベルといい、レベル判定閾値未満の信号レベルを低レベルというものとする。また、高レベルの画素の部分を高レベル部と、低レベルの画素の部分を低レベル部というものとする。
【0027】
また、画像データ同期部110には、入力画像(新フレームの画像)とフレームメモリ150に記憶された1フレーム前の出力画像(上記の旧フレームの画像)とが入力され、画像データ同期部110は、新フレームの画像と旧フレームの画像とを同期をとって出力するようになっている。信号レベル適応巡回係数決定部130は、図1に示すように、高レベル部についての巡回係数を決定する高レベル部巡回係数決定手段131と、低レベル部についての巡回係数を決定する低レベル部巡回係数決定手段132とを含むように構成される。
【0028】
以下、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置100の動作について説明する。
まず、入力画像である新フレームの画像とフレームメモリ150に格納された旧フレームの画像とが入力された画像データ同期部110は、これらのフレームの画像の同期をとって信号レベル判定部120およびフレーム巡回手段140に出力する(S201)。ここで、新旧フレームの画像を、後述するように、さらに信号レベル適応巡回係数決定部130にも出力するのでもよい。
【0029】
ステップS201で新旧2つのフレームの画像が入力された信号レベル判定部120は、画素毎に、対象とする画素の信号レベルがレベル判定閾値以上であれば高レベル、レベル判定閾値未満であれば低レベルという判定信号を生成して信号レベル適応巡回係数決定部130に出力する(S202)。
【0030】
判定信号が入力された信号レベル適応巡回係数決定部130は、判定信号に応じて高レベル部巡回係数決定手段131または低レベル部巡回係数決定手段132のいずれかが巡回係数を決定する処理を実行する(S203)。ここで、これらの巡回係数決定手段131、132が画像に含まれる像の動きの程度の判定(以下、単に「動き判定」という。)を行う場合には、入力された新旧2つのフレームの画像も上記の動き判定に必要となる。そのため、かかる場合に対応できるように、画像データ同期部110からは、新旧2つのフレームの画像が信号レベル適応巡回係数決定部130に出力されるようになっているのでもよい。このことを示すため、図1に、画像データ同期部110から信号レベル適応巡回係数決定部130への新旧2つのフレームの画像の出力を破線で表した。
【0031】
本発明の第1の実施の形態では、信号レベルに基づいて巡回係数が決定される。この方法では、高レベル部巡回係数決定手段131は低い巡回係数を固定値(例えば0.1)として出力し、低レベル部巡回係数決定手段132は高い巡回係数を固定値(例えば0.8)として出力するものとする。ここで、巡回係数は、0以上1以下の値であり、高レベル部に対しては1よりの値(大きい値)が設定され、低レベル部については、0よりの値(小さい値)が設定される。
【0032】
巡回係数と新旧2つのフレームの画像が入力されたフレーム巡回手段140は、入力画像の各画素に対し、以下の式(1)に示す処理を施す(S204)。
Oij=Nij−(Nij−Pij)×Kij (1)
ここで、iおよびjは、画素を指定する符号であり、Oijは出力画像におけるi、jで指定された画素の信号であり、Nijは入力画像におけるi、jで指定された画素の信号であり、Pijは、旧フレームの画像におけるi、jで指定された画素の信号であり、Kijは、i、jで指定された画素の巡回係数である。
【0033】
上記の式(1)における右辺第2項は、ノイズ成分として除去される成分を示す。これによりノイズ成分が軽減された画像が出力画像として生成され、外部に出力されると共に、フレームメモリ150に旧フレームの画像として更新されて格納されることになる(S205)。次に、入力画像の有無が画像データ同期部110によって判断され(S206)、入力画像があるときは、以上の処理(以下、「フレーム巡回型ノイズ低減処理」という。)が繰り返され、順次新しく入力されたフレームの入力画像からノイズが低減されることとなる。
【0034】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置および方法は、S/Nが高く残像の目立つ高レベル部では巡回係数を下げ、S/Nの低く残像の目立たない低レベル部では巡回係数を上げることができるため、信号レベルに応じた巡回係数を設定することが可能となり、S/N改善度の高いノイズ除去ができる。
【0035】
なお、本発明の第1の実施の形態では、画像処理装置100を用いて上記のS201〜S205の各ステップでの処理を行う画像処理方法について説明したが、これらのステップS201〜S205を含む画像処理動作を実行させるための画像処理プログラムがインストールされた所定のコンピュータを用いて実施することも可能である。
【0036】
また、本発明は、所定の記憶媒体に記憶された上記の画像処理プログラムをコンピュータにロードする方法のほかに、上記画像処理プログラムを通信インターフェースおよびネットワークからファイル形式で取得し、前記コンピュータで実施する方法によっても同様の効果が得られる。さらに、ネットワークを用いることでプログラムの更新や配布が容易となる。
【0037】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置について図3を用いて説明する。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置100を構成する信号レベル判定部120の詳細な構成を示すブロック図である。図3において、信号レベル判定部120は、新旧2つのフレームの画像を構成する各画素について信号レベルの高いフレームの画素を選択する選択器121、および選択されたフレームの画素の信号レベルがレベル判定閾値以上か否かを判定するレベル判定器122を含むように構成される。
【0038】
以下、信号レベル判定部120の動作について説明する。
画像データ同期部110から新旧2つのフレームの画像が入力された信号レベル判定部120の選択器121は、画素毎に対応する画素の信号レベルの比較を行い、信号レベルの高いフレームの画素を選択して選択したフレームと画素とを特定する情報をレベル判定器122に出力する。ここで、画素を特定する順番を予め決めておき、画素を特定する情報の出力を省略するのでもよい。
【0039】
選択されたフレームと画素とを特定する情報が入力されたレベル判定器122は、この情報に基づいて画素を特定し、その信号レベルがレベル判定閾値以上か否かを判定し、判定結果(高レベルであるか低レベルであるかの結果)を内容とする判定信号を生成して信号レベル適応巡回係数決定部130に出力する。ここで、上記本発明の第1の実施の形態においては、新旧いずれか特定のフレームを対象として信号レベルの高低の判定を行うものについて説明したが、本発明の第2の実施の形態においては、対象とされるフレームが画素毎に異なる場合が生ずることになる。
【0040】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置は、新旧2つのフレームの画素のうち信号レベルが高い方の信号を選択する選択器を設けることにより、動物体自体の信号レベルが高く、撮像時間の異なる画像における高レベル部の位置が異なる場合でも、正しく高輝度部を検出することができるため、残像を抑圧し、S/N改善度の高いノイズ除去ができる。
【0041】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係る画像処理装置について図4を用いて説明する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置100を構成する信号レベル判定部120の詳細な構成を示すブロック図である。図4において、信号レベル判定部120は、本発明の第2の実施の形態に係る信号レベル判定部120の構成手段121、122に、対象画素の信号レベルを周囲画素の信号レベルと比較して処理に補正を加える周囲画素比較補正器123を含むように構成される。
【0042】
以下、信号レベル判定部120の動作について説明する。なお、本発明の第2の実施の形態に係る信号レベル判定部120の構成手段と同様の構成手段については同一の符号を付し、その説明を省略する。
周囲画素比較補正器123は、レベル判定器122から出力される第1の判定信号によって対象画素の信号レベルが低レベルであるとされたとき、この対象画素の周囲の画素が高レベルか否かを判定し、高レベルと判定されたときは、第1の判定信号が示す判定結果を補正して高レベルとし、高レベルであることを示す第2の判定信号を生成し、信号レベル適応巡回係数決定部130に出力する。ここで、対象画素の周囲の画素として、4画素をとるのでも8画素をとるのでも、その他の画素数とするのでもよい。
【0043】
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態に係る画像処理装置は、高レベル部と低レベル部とのエッジが複数画素にわたって輝度変化をする場合にも、エッジ部を高輝度と判定することになり、残像を抑圧し、S/N改善度の高いノイズ除去ができる。
【0044】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態に係る画像処理装置について図5を用いて説明する。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置100を構成する高レベル部巡回係数決定手段131の詳細な構成を示すブロック図である。図5において、高レベル部巡回係数決定手段131は、新旧2つのフレームの画像に基づいて画像に含まれる像の動きを検出する動き検出器311、動きに応じた巡回係数を保持する静止巡回係数保持器312、中間巡回係数保持器313、および動き巡回係数保持器314、ならびに、像の動きに応じて巡回係数を選択する巡回係数選択器315を含むように構成される。
【0045】
以下、高レベル部巡回係数決定手段131の動作について説明する。
動き検出器311は、入力された新旧2つのフレームの画像に基づいて画像の動きを検出し、検出結果を内容とする動き検出信号を巡回係数選択器315に出力する。動き検出方法としては、旧フレーム画像信号と新フレーム画像信号との差分絶対値を画素毎に求め、求めた差分絶対値を第1の動き判定閾値および第2の動き判定閾値(第1の動き判定閾値>第2の動き判定閾値)と比較し、差分絶対値が第1の動き判定閾値よりも大きい場合は「動き」と判定し、第2の動き判定閾値よりも小さい場合は「静止」と判定し、それ以外の場合は「中間」と判定する方法がある。その他に、エッジを検出して動きを検出する方法や、低域通過フィルタによって高周波成分を除いた状態で差分絶対値をとり、その結果に基づいて動きを判定する方法など様々な方法があるが、動きの検出方法については公知であり詳細な説明は省略する。
【0046】
ここで、静止巡回係数保持器312は、動き検出器311によって「静止」と判定されたときに割り当てる巡回係数の値を保持するようになっている。同様に、中間巡回係数保持器313は、動き検出器311によって「中間」と判定されたときに割り当てる巡回係数の値を、動き巡回係数保持器314は動き検出器311によって「動き」と判定されたときに割り当てる巡回係数の値を保持するようになっている。なお、各巡回係数は、動き巡回係数<中間巡回係数<静止巡回係数という関係にあるものとする。
【0047】
動き検出器311から動き検出信号が入力された巡回係数選択器315は、静止巡回係数保持器312、中間巡回係数保持器313、または動き巡回係数保持器314のいずれかが保持する巡回係数をこの動き検出信号に応じて選択し、選択した巡回係数をフレーム巡回手段140に出力する。なお、本発明の第4の実施の形態においては、「像の動き」を3つのモードとして巡回係数を保持することとしたが、16のモード、256のモードで「像の動き」を識別し、「静止」から「動き」へと変化するときの境界におけるS/N差を抑えるようにするのでもよい。
【0048】
また、低レベル部の巡回係数を高レベル部の静止部の巡回係数に一致させ、低レベル部と高レベル部の境界におけるS/Nが等しくなるようにして、S/Nの差によるノイズの発生を抑制し、S/N改善度を向上させるのでもよい。
【0049】
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態に係る画像処理装置は、高輝度部であっても静止部に対しては高い巡回係数を設定することでランダムノイズを除去し、動き部に対しては残像を抑えるため低い巡回係数を設定することになるため、残像を抑圧し、S/N改善度の高いノイズ除去ができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、巡回係数設定の適正化等を図り、S/N改善度を向上させることが可能な画像処理装置、方法およびプログラムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置のブロック構成を示す図
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理方法における処理の流れを説明するためのフローチャート
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る信号レベル判定部のブロック構成を示す図
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る信号レベル判定部のブロック構成を示す図
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る高レベル部巡回係数決定手段のブロック構成を示す図
【図6】従来の3次元巡回型ノイズ低減装置のブロック構成を示す図
【符号の説明】
1 入力端子
2、3、12 減算器
4 係数回路
5 フレームメモリ
6 動き検出回路
7 リミット回路
11 LPF
13 加算器
100 画像処理装置
110 画像データ同期部
120 信号レベル判定部
121 選択器
122 レベル判定器
123 周囲画素比較補正器
130 信号レベル適応巡回係数決定部
131 高レベル部巡回係数決定手段
132 低レベル部巡回係数決定手段
140 フレーム巡回部
150 フレームメモリ
311 動き検出器
312 静止巡回係数保持器
313 中間巡回係数保持器
314 動き巡回係数保持器
315 巡回係数選択器

Claims (7)

  1. 撮像時刻の異なる複数の画像を同期させる画像データ同期部と、前記複数の画像のうちのいずれかの画像における各画素についての信号レベルが高い方の画像を選択する選択部と、前記選択部で選択された画像の画素についての信号レベルの高低を判定する信号レベル判定部と、前記信号レベル判定部によって判定された信号レベルの高低に応じて巡回係数を決定する信号レベル適応巡回係数決定部と、前記巡回係数に基づいてノイズ成分を算出してノイズ除去を行うフレーム巡回部とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記フレーム巡回部は、前記入力された複数の画像のうちの新しい時刻の画像から古い時刻の画像を差し引いて画像の差を生成し、前記信号レベル適応巡回係数決定部によって決定された巡回係数を対応する画素毎に前記画像の差に乗算してノイズ成分を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記信号レベル判定部は、さらに、対象の画素についての信号レベルが信号レベル判定閾値よりも低いと判定され、前記対象の画素の周囲画素についての信号レベルが前記信号レベル判定閾値以上であるときは、前記対象の画素についての信号レベルを前記信号レベル判定閾値以上であると判定する周囲画素比較判定部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像処理装置。
  4. 前記信号レベル適応巡回係数決定部は、前記入力された複数の画像に基づいて像の動き検出を行い、前記動き検出によって検出された像の動きに応じて、前記像の動きの程度が大きいほど低い巡回係数を割り当てることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記信号レベル適応巡回係数決定部は、前記信号レベル判定部によって信号レベルが前記信号レベル判定閾値よりも低いと判定された画素については、前記像の動きが静止と判定された画素についての巡回係数と同等の大きさの巡回係数を割り当てることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 撮像時刻の異なる複数の画像を同期させる画像データ同期ステップと、前記複数の画像のうちのいずれかの画像における各画素についての信号レベルが高い方の画像を選択する選択ステップと、前記選択ステップで選択された画像の画素についての信号レベルの高低を判定する信号レベル判定ステップと、前記信号レベル判定ステップで判定された信号レベルの高低に応じて巡回係数を決定する信号レベル適応巡回係数決定ステップと、前記巡回係数に基づいてノイズ成分を算出してノイズ除去を行うフレーム巡回ステップとを備えたことを特徴とする画像処理方法。
  7. コンピュータに、撮像時刻の異なる複数の画像を同期させる画像データ同期ステップと、前記複数の画像のうちのいずれかの画像における各画素についての信号レベルが高い方の画像を選択する選択ステップと、前記選択ステップで選択された画像の画素についての信号レベルの高低を判定する信号レベル判定ステップと、前記信号レベル判定ステップで判定された信号レベルの高低に応じて巡回係数を決定する信号レベル適応巡回係数決定ステップと、前記巡回係数に基づいてノイズ成分を算出してノイズ除去を行うフレーム巡回ステップとを実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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