JP5219771B2 - 映像処理装置および映像処理装置の制御方法 - Google Patents

映像処理装置および映像処理装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、映像内の動きぼやけを検出し抑制する映像処理装置および映像処理装置の制御方法に関する。
時間積分効果を有する撮影装置によって撮影された映像信号は露光時間の平均画像となる。そのため撮影対象の物体が動いていると、画像中にぼやけ(以下、動きぼやけ)が生じ、鮮明さが低下して画像が劣化してしまう。なお、この動きぼやけは、撮影対象の物体が固定されている状態で撮影装置が移動する場合にも発生する。また、物体と撮影装置が共に移動している場合(但し、物体と撮影装置が同一方向かつ同一速度で移動している場合を除く)にも発生する。つまり、物体と撮影装置とが相対的に移動する場合に生じるものである。
従来、このような動きぼやけの検出と画像の改善方法として以下のようなものがあった。まず、特開2006−081150号公報(特許文献1)には、撮影装置からぼやけの特性を示す動きベクトル情報やシャッター速度情報のパラメータ値を取得してぼやけを検出し、それらの値に応じて改善処理を行う方法が記載されている。
また、特開2005−260929号公報(特許文献2)には、動画において画像を前景領域と背景領域に分け、動きベクトル情報により前景領域と背景領域の混合比を予測して、画像劣化を改善する方法が記載されている。
特開2006−081150号公報 特開2005−260929号公報
しかしながら、上述した特許文献1の方法では、撮影装置からの情報が無ければ動きぼやけによる画像劣化を改善することができない。例えば、テレビのように放送局から映像信号を取得する映像処理装置においては、撮影装置からの情報を取得することができないために画像劣化を改善できない。
さらに、特許文献1の方法では、撮影後に合成されたテロップなどの動きぼやけのない領域についても動きぼやけがある領域と同様に処理が施されるため、テロップの輪郭が過剰に強調されてしまう。
また、特許文献2に記載の方法では、動きベクトル値から前景領域と背景領域の混合比を予測するため、動きぼやけによる画像劣化の有無の検出はできず、動きベクトル値に応じて一律に改善処理を行う。このため動きぼやけが無い動画に対して一律に改善処理を行うことになり、画像に違和感が生じてしまう。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは次の通りである。すなわち、画素ごと又は任意領域ごとに動きぼやけの有無と動きぼやけによる画像の劣化度合いを検出し、動きぼやけのある領域に対して劣化度合いに応じた改善処理を施すことである。これにより、画質が向上した鮮明な映像を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第一の発明では、以下の構成を採用する。すなわち、
撮影した映像に生じる動きぼやけを補正する映像処理装置であって、
補正する現フレームに含まれる画像を所定のサイズの検出単位に分割し、前記検出単位ごとに動きベクトルを検出する動きベクトル検出部と、
画像領域の周波数成分を求めるとともに、前記検出単位を含む画像領域の周波数成分と、前記検出した動きベクトルの始点を含む画像領域の、前のフレームでの周波数成分と、を求める空間周波数分割部と、
検出した動きベクトルと、現フレームと前のフレームの間の、動きベクトルの大きさの変化及び周波数成分の変化とに基づいて、少なくとも、前のフレームから現フレームにかけて、動きベクトルの大きさが増加しかつ周波数成分が低域に変化した場合か、動きベクトルの大きさが減少しかつ周波数成分が高域に変化した場合に、前記検出単位における動きぼやけの有りと判定する動きぼやけ検出部と、
前記動きぼやけ検出部が動きぼやけ有りと判定した場合に、前記動きベクトルの大きさの変化及び周波数成分の変化に基づいて、動きぼやけを補正する改善処理部と
を備えることを特徴とする映像処理装置である。
また、本発明の第二の発明では、以下の構成を採用する。すなわち、
撮影した映像に生じる動きぼやけを補正する映像処理装置の制御方法であって、
補正する現フレームに含まれる画像を所定のサイズの検出単位に分割し、前記検出単位ごとに動きベクトルを検出するステップと、
画像領域の周波数成分を求めるとともに、前記検出単位を含む画像領域の周波数成分と、前記検出した動きベクトルの始点を含む画像領域の、前のフレームでの周波数成分と、を求めるステップと、
検出した動きベクトルと、現フレームと前のフレームの間の、動きベクトルの大きさの変化及び周波数成分の変化とに基づいて、少なくとも、前のフレームから現フレームにかけて、動きベクトルの大きさが増加しかつ周波数成分が低域に変化した場合か、動きベクトルの大きさが減少しかつ周波数成分が高域に変化した場合に、前記検出単位における動きぼやけ有りと判定する動きぼやけ検出ステップと、
前記動きぼやけ検出ステップにおいて、動きぼやけ有りと判定された場合に、前記動きベクトルの大きさの変化及び周波数成分の変化に基づいて、動きぼやけを補正する改善処理ステップと
有することを特徴とする映像処理装置の制御方法である。
本発明によれば、画素ごと又は任意領域ごとに動きぼやけの有無と動きぼやけによる画像の劣化度合いを検出し、動きぼやけのある領域に対して劣化度合いに応じた改善処理を施すことにより、画質が向上した鮮明な映像を提供することができる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。
<実施形態1>
本実施形態では、注目画素の動きぼやけを検出するために、1つ前のフレームとの間の空間周波数の成分の変化と、動きベクトルの変化を利用する映像処理装置について説明する。
(映像処理装置の構成)
図1に示したブロック図を参照しつつ、本実施形態の映像処理装置の構成について説明する。映像処理装置は、フレームメモリ部102、動きベクトル検出部103、画素抽出部104、前フレーム空間周波数分割部105を備える。映像処理装置はまた、現フレーム空間周波数分割部106、周波数成分変化量算出部107、動きベクトルフレームメモリ部108、動きベクトル値抽出部109、動きベクトル変化量算出部110を備える。映像処理装置はさらに、注目画素ぼやけ判定部111、改善処理適応判定部112、改善処理値フレームメモリ部113、改善処理値抽出部114、改善処理部115を備える。
(処理の流れ)
以下、動きぼやけ検出と改善処理について説明する。まず、映像処理装置は、放送信号などから所定のフレームレートを持つ入力映像信号101を取得する。
フレームメモリ部102は、入力映像信号101のフレーム遅延信号を生成し格納する。本実施形態では1フレーム遅延信号とする。
動きベクトル検出部103は、入力映像信号101と、フレームメモリ部102に格納
された1フレーム遅延信号とから映像内の動きベクトル検出を行う。この際、フレームの画像を所定のサイズの検出単位に分割し、検出単位ごとに動きベクトルを検出する。検出単位の大きさ(画素数)は任意であり、複数の画素からなる領域を検出単位としても良いし、1つの画素であっても良い。本実施形態では1つの画素をもって1つの検出単位とする。また、動きベクトルの方向は水平方向とする。
図2の現フレームの注目画素を例にして、動きベクトルの検出方法を説明する。まず、この注目画素の画素値と、1フレーム前の注目画素から左右30個ずつ(計61個)の画素の画素値との差分を求める。その差分が最小値となる画素(以下、対応画素と記述)から注目画素へのベクトルが、動きベクトルである。例えば、図2のAの矢印で示す差分が最小値の場合、注目画素の動きベクトルの向きは左方向であり、大きさは1である(以下、必要に応じて動きベクトルの大きさを「動きベクトル値」と記述する)。なお、検出単位が複数の画素からなる領域である場合は、検出単位に含まれる画素の平均画素値について上記の方法を用いたり、ブロックマッチングを行ったりすることで動きベクトルを検出できる。
ここで本実施形態では、図3に示したように丸い動体が左から右に移動しており、画素Aについて方向は右、大きさはNの動きベクトルが検出されたものとする。
画素抽出部104は、フレームメモリ部102に格納された1フレーム遅延信号から、動きベクトル検出部103が検出した動きベクトルの始点の近傍領域(以下、抽出領域と記述)を抽出する。本実施形態では右方向N画素の動きベクトルが検出されているので、図3に示したように画素Aから左にN画素移動した点を中心としてX×Y画素の領域を抽出する。抽出領域のサイズ(X×Y)は空間周波数分割を行って動きぼやけを検出できる程度の広さに設定し、ここでは、9×9画素とする。
前フレーム空間周波数分割部105は、画素抽出部104が求めた前フレームの抽出領域から空間周波数分割情報を検出する。ここで、本実施形態では、図4のように画像領域の画素を低域成分から高域成分までn分割し、各帯域の成分量を検出する。本実施形態では9×9画素の抽出領域についてアダマール変換を行い、空間周波数分割情報を検出する。
現フレーム空間周波数分割部106は、入力映像信号の現フレームの注目画素を中心とした9×9画素の領域から、空間周波数分割情報を検出する。検出方法は1フレーム遅延信号について前フレーム空間周波数分割部105が行った方法と同様である。
周波数成分変化量算出部107は、前フレームと現フレームの空間周波数分割情報より、周波数成分の変化量を算出する。本実施形態では、図5に示したように空間周波数分割数n=8として、各帯域の成分量を比較する。ここで、前フレームの空間周波数分割情報は図5(a)、現フレームの空間周波数分割情報は図5(b)である。したがって、図5(a)と図5(b)で帯域毎に成分量の差分をとることにより、周波数成分変化量を算出することが出来る。図5(a)と図5(b)を比較すると図5(b)の方が高域成分の成分量が大きく、前フレームから現フレームにかけて、低域成分から高域成分に変化していることが分かる。
動きベクトルフレームメモリ部108は、動きベクトル検出部103が画素ごとに求めた動きベクトルを任意フレーム遅延させる。本実施形態では1フレーム遅延とする。
動きベクトル値抽出部109は、動きベクトル検出部103が求めた動きベクトルに応じて、動きベクトルフレームメモリ部108から動きベクトル値抽出を行う。ここで本実
施形態では図6に示したように、注目画素について、方向は右、大きさはN画素の動きベクトルが検出されている。そこで、動きベクトルの始点に位置する対応画素について、前フレームでの動きベクトル値を抽出する。
動きベクトル変化量算出部110は、抽出した前フレームでの対応画素の動きベクトルと、現フレームの注目画素の動きベクトルとから、動きベクトル変化量を算出する。動きベクトル変化量は2つの動きベクトル値の差分である。
比較結果は大きく分けて下記(a)〜(e)の5つに分かれる。動きベクトル変化量算出部110はこの結果に基づいて動き量の傾向を判別する。現フレームの動きベクトル値をVa、前フレームの動きベクトル値をVbとすると、
(a)Va>Vbの場合、動き量が増加したと判別する。
(b)Va<Vbの場合、動き量が減少したと判別する。
(c)Va=Vbの場合、動き量に変化が無いと判別する。
(d)Va=0の場合、静止と判別する。
(e)Vbが抽出できない、すなわち動体が画面外から画面内に現れる場合は、動きベクトル変化量が検出できないと判別する。
注目画素ぼやけ判定部111は、現フレーム注目画素の動きベクトル値及び空間周波数分割情報に基づいて、注目画素ぼやけ判定を行う。まず、図7に示した横軸を動きベクトル値、縦軸を空間周波数の低域成分量としたグラフに、現フレームの動きベクトル値と低域成分量をプロットする。ここで低域成分量とは、図8のように注目画素の空間周波数分割情報の分割数を8分割とした場合、低域成分である0〜2の成分量を合計したものである。
続いて、図7においてプロットした部分が所定の傾きAと所定の傾きBの間に入っているか判定する。プロットした部分が傾きAより上にある場合、動きベクトル値に対するぼやけが大きく、撮影による動きぼやけでは無いと判断出来る。一方、プロットした部分が傾きBより下にある場合、ぼやけが小さい為、テロップなどの映像と認識し動きぼやけでは無いと判断出来る。本実施形態においては、図7に示したように、注目画素の動きベクトル値が3のときは低域成分量が傾きAと傾きBの間に入っている為、注目画素の動きぼやけは有りと判定できる。また、注目画素の動きベクトル値が4のときは低域成分量が傾きAと傾きBの間に入っていない為、注目画素の動きぼやけなしと判定できる。
改善処理適応判定部112は、画質の動きぼやけの有無を判定して、それに応じていかなる画質の改善処理をするべきか決める。このときの判定結果は4つに分かれる。
(1)静止画である。
(2)動きぼやけである。
(3)動きぼやけではない。
(4)判定できない。
判定方法を図9にまとめる。
(1)の判定は、動きベクトル変化量算出部110において現フレームの注目画素が静止と判定された場合である。このとき、周波数成分の変化量は問わない。
(2)は、動きぼやけであると判定した場合である。図9においては「動きベクトル変化量増かつ周波数成分変化量が低域に変化した場合」と「動きベクトル変化量減かつ周波数成分変化量が高域に変化した場合」が該当する。これは動体の動くスピードが速くなるとぼやけが大きくなり、反対に動くスピードが遅くなるとぼやけが小さくなるという動きぼやけの性質を利用したものである。
(3)は、動きぼやけでは無いと判定した場合である。図9においては「動きベクトル変化量増」または「動きベクトル変化量減」のうち、上記(2)以外の場合が該当する。さらに、動きベクトル変化量が変わらない場合は、周波数成分変化量を問わず該当する。
(4)の判定は、動きベクトル変化量算出部110により動きベクトル変化量が検出できない場合である。このとき、周波数成分の変化量は問わない。
改善処理値フレームメモリ部113は、後述する改善処理部115が出力する改善処理値を任意フレーム遅延させる。本実施形態では1フレーム遅延とする。
改善処理値抽出部114は、動きベクトル検出部103が検出した動きベクトルに応じて改善処理値フレームメモリ部113より改善処理値の抽出を行う。本実施形態においては方向は右、大きさはN画素の動きベクトルが検出されているので、図10に示したように、ベクトルの始点である対応画素の、前フレームにおける改善処理値を抽出する。
改善処理部115は、改善処理適応判定部112と注目画素ぼやけ判定部111の判定結果に応じて動きぼやけの改善処理値を決定し、改善処理を行う。本実施形態では輪郭強調補正処理により改善を行うものとし、輪郭強調補正処理の強度が改善処理値である。改善処理値は本発明における補正量に当たる。また、改善処理部115は本発明における補正量決定部に当たる。
改善処理適応判定部112で(1)と判定された場合は、静止画に適した輪郭強調補正の強度を決定する。
改善処理適応判定部112で(2)と判定された場合、すなわち動きぼやけ有りの場合は、周波数成分変化量と動きベクトル変化量に応じてゲイン値を決定する。決定したゲイン値によって改善処理値抽出部114が抽出した前フレームの改善処理値を修正して、輪郭強調補正の強度を決定する。
例えば、図9にて「動きベクトル変化量増かつ空間周波数分割情報が低域に変化」が該当した場合、図11のグラフより動きベクトル変化量に対するゲイン値Aを、図12のグラフより周波数成分変化量に対するゲイン値Bを、それぞれ求める。そして、図13のグラフより、ゲイン値Aとゲイン値Bの積に対応するゲイン値Cを求める。最後にゲイン値Cと前フレームの改善処理値を乗算することで、輪郭強調補正の強度を決定する。
このように、動きベクトル値の変化に基づいて改善処理値に修正を加えていくことにより、前フレームと現フレームの間の改善処理値が急激に変化することを防ぎ、違和感の少ない輪郭強調補正処理が可能になる。なお、本実施形態においては、ここで求めた周波数成分変化量が本発明における特徴量に当たる。
改善処理適応判定部112で(3)と判定された場合は、改善処理値抽出部114が抽出した前フレームの改善処理値をそのまま輪郭強調補正の強度として決定する。
改善処理適応判定部112で(4)と判定された場合は、動体が画面外から画面内に現れているため、前フレームの改善処理値を用いることができない。そこで、先に注目画素ぼやけ判定部111の判定結果に応じて輪郭強調補正の強度を決定する。注目画素ぼやけ判定は現フレームについての動きベクトルと空間周波数分割情報から求められるので、この場合であっても利用可能である。
改善処理適応判定部112で(4)と判定され、かつ、注目画素ぼやけ判定部111にて動きぼやけ有りと判定された場合、動きベクトル検出部103の注目画素の動きベクトル値より輪郭強調補正の強度を決定する。例えば図14のグラフに示したように、注目画素の動きベクトル値に応じて輪郭強調補正の強度を決定する。
改善処理適応判定部112で(4)と判定され、かつ、注目画素ぼやけ判定部111にて動きぼやけなしと判定された場合、注目画素の動きぼやけは無いと判断し、静止画に適した輪郭強調補正の強度を決定する。
以上の一連の処理により、改善処理部115は、注目画素に対して適切な輪郭強調補正を行うことができる。この処理を各画素について施すことで、出力映像信号116が得られる。
(まとめ)
以上の技術の発明効果を図15により説明を行う。図15の前フレーム映像信号では物体Aと物体Bともに静止しており、現フレーム映像信号では物体Aと物体Bともに動体である。前フレームから現フレームにかけて物体Aは動きぼやけが発生し、物体Bは動きぼやけが発生していないとする。具体的には物体Aは、撮影装置により動きぼやけが発生しているオブジェクトであり、物体Bは撮影後に映像に多重化されたテクスチャーやテロップである。
本実施形態の映像処理装置を用いてこの映像を処理すると、図15の注目画素1の動きベクトル変化量は増加し、かつ周波数成分変化量は低域に変化している為、動きぼやけであると検出することができる。そして、変化量に応じて適応的に動きぼやけを改善することができる。また、図15の注目画素2の動きベクトル変化量は増加しているが周波数成分変化量の変化は無く、動きぼやけではないことが検出できる。このように本実施形態の映像処理装置によれば、動きぼやけを検出し、映像に違和感なく動きぼやけのある領域の画質を効果的に改善することができる。
<実施形態2>
本実施形態では、画素傾きを利用して動きぼやけ領域とぼやけ度合いを検出し、補正値を算出し、補正する映像処理装置とその制御方法について説明する。
動きぼやけについて、図16により説明する。まず、左側の映像信号1は、露光時間が短いため動きぼやけが起こらない例である。A、B、Cは連続するフレームであり、短い露光時間と長いインターバルで撮影されている。この場合、動く前景と静止している背景との境界において画素値の混合は無く、明確に分離されている。
次に、右側の映像信号2は、露光時間が長いため動きぼやけが起きている例である。D、Eは連続するフレームである。この場合、動く前景と静止している背景の境界は、前景と背景が混合された画素値となり、動きぼやけが生じることになる。ここでは、動きぼやけの領域を網掛けで示している。
このような動きぼやけによる鮮明さの低下は、フレームレートを上げるために中間フレームを生成した場合に一層顕著になる。図17にフレームレート変換とぼやけの関係を示す。図中Aは撮影画像をそのまま表示したフレームレート60Hzの映像であり、動きぼやけにより鮮明さが低下している。ただしこの場合、画素値11aと画素値12aで前景と背景が混合するぼやけ領域が重ならない。図中Bはフレームレート変換により中間フレームの画素値13bが挿入されたフレームレート120Hzの映像である。この場合、フレーム間での前景の動き量が小さいため、ぼやけ領域が重なり鮮明さが著しく低下する。
従って、図中Cに示すように、動きぼやけ領域を削減して重なりをなくし、画像の鮮明さを向上させることが望まれている。
(映像処理装置の構成)
図に示したブロック図を参照しつつ、映像処理装置の構成を説明する。図18は、本発明を適応するシステムのブロック図である。図はフレームメモリ部202、動きベクトル検出部203、画素傾き検出部204、傾き正規化処理部205、動きぼやけ検出部206、改善処理値選択部207、改善処理部208で構成される。
以下、各ブロックの機能について説明する。フレームメモリ部202は、入力映像信号201のフレーム遅延信号を生成し格納する。本実施形態では1フレーム遅延信号とする。動きベクトル検出部203は、検出単位ごとに動きベクトルを検出する。
画素傾き検出部204は、微分回路で構成され、連続する画素の値の変化を検出する。ぼやけ領域は動きベクトル値に比例して広がるため、ぼやけ領域の画素傾きは動きベクトル値と反比例の関係にある。そこで、傾き正規化処理部205は、画素傾き検出部204で検出された傾きの値に動きベクトル検出部203で検出された動きベクトル値を乗算し、傾き値を正規化する。すなわち、本実施形態で言う正規化とは、傾きの値を動きベクトル値で重み付けし、評価値を得ることである。
動きぼやけ検出部206は、傾き正規化処理部205で演算された正規化された傾きと動きベクトル検出部203で検出された動きベクトルから、ぼやけ領域を検出する。ぼやけ領域を検出する方法の詳細は後述する。
改善処理値選択部207は、動きぼやけ検出部206で検出されたぼやけ領域に対し、動きベクトル検出部203で検出された動きベクトル値に応じた改善処理値を選択し出力する。改善処理部208は、改善処理値選択部207から出力される改善処理値に応じて、画像中の動きぼやけを改善する。
(動きベクトル検出・動きぼやけ改善方法)
以下、動きベクトルを検出し、画素傾きを検出して正規化し、動きぼやけ領域を検出し、動きぼやけ改善のためゲイン値を算出し、画像を改善する方法について説明する。
動きベクトル検出部203は、フレームの画像を所定のサイズに分割した検出単位ごとに動きベクトルを検出する。本実施形態においては1つの画素をもって1つの検出単位とするが、複数の画素で検出単位を構成しても良いのは実施形態1と同様である。
図19に本実施形態の動作例を示すタイミングチャートを示す。図19のaは入力映像信号201のあるフレーム内の2次元画像を、動きベクトル検出部203で検出された動きベクトルが通過する画素について、動きベクトルの方向に切り取った1次元の信号である。画素値が高く一定の領域は前景、低く一定の領域は背景、画素値が変化している領域は動きぼやけにより前景と背景が混じっている領域を表している。
注目画素の動きベクトルは、ブロックマッチング法を用いて、次のような方法で検出することができる。図20に動きベクトル検出の様子を示す。ここで、図19のbは動きベクトル検出部203で検出された画素単位の動きベクトルを示している。動きベクトルは、前景領域とぼやけ領域には画素の動きに応じた動きベクトルが入力され、静止背景には静止ベクトルが入力される。図中では、前景が矢印で示すベクトルで動いているとする。
図20において、フレーム1は入力映像信号201の画像、フレーム2はフレームメモ
リ部202から入力される画像を示す。それぞれの画像は動く前景(21a、21b)と静止する背景(22a、22b)とで構成され、フレーム2からフレーム1の間で前景が移動した様子を表している。ブロックマッチングは、フレーム1の注目画素(24a)の周囲、例えば水平±8画素、垂直±8画素のブロック(23a)を抽出し、フレーム2の画像の同形状ブロック(23b)と画素値の差を計算する。画素値の差の絶対値を計算し、ブロック全体にわたりその合計を算出する。注目画素の位置を中心として、周囲の領域を走査するようにこの合計値を計算し、合計値が最も値が小さくなった位置をブロックマッチングが良かったブロック(23b)と検出する。
フレーム2の検出ブロック(23b)の中心画素(24b)は、フレーム1の注目画素(24a)に移動したと考えることができる。したがって、注目画素(24a)の動きベクトルは、検出ブロック(23b)の中心画素(24b)から注目画素(24a)に向かうベクトルとする。このような手法で、画像の全画素のベクトルが検出できる。図20の場合では、フレーム1の動きベクトルは、前景領域(21c)に動きのあるベクトルが検出され、背景領域(22c)ではゼロベクトルが検出される。
画素傾き検出部204からは、図19のcに示す画素傾きが検出され出力される。なお、本実施形態においては、ここで求めた画素傾きが本発明における特徴量に当たる。
傾き正規化処理部205では、画素傾き検出値にその画素の動きベクトル大きさを乗算し、正規化した傾きの値を得る。
動きぼやけ検出部206では、正規化された傾きの値が所定の範囲内になる領域を、動きぼやけ領域として検出する。動きぼやけが生じている領域では傾きが一定値以下になっていると考えられるので傾きの上限閾値bを定め、一方ある程度以下の傾きはノイズと判断できるので傾きの下限閾値aを定める。また、撮影時の時間積分時間が1フレームの時間とすると、動きベクトルが示す移動量と同じ画素数だけ動きぼやけが生じていると予測される。このことから、範囲の判定の条件は、レベルが閾値a以上で閾値b以下となる画素がベクトルの大きさ以上連続する場合、または、レベルが閾値−b以上で閾値−a以下となる画素がベクトルの大きさ以上連続する場合となる。
改善処理値選択部207は、動きぼやけ領域と検出された領域に、動きベクトル値に応じた改善処理値を出力する(図19のe)。
改善処理部208は、改善処理値に応じて入力映像信号の動きぼやけ処理をし、図19のfで示す出力映像信号209を得る。改善処理部208は、例えば輪郭強調処理が利用でき、改善処理値に応じて強度を切り換えれば良い。
動きベクトルが大きいときは傾きも小さくなるが、傾き正規化処理部205で傾き値を動きベクトルで正規化するため、小さなベクトルから大きなベクトルまで処理が可能となる。
撮影後に合成されたテロップのような動きぼやけのない画像の動作例を図21に示す。このような入力映像信号では、画素傾きが大きく検出され、正規化された傾きが閾値b以上または閾値−b以下となるため、動きぼやけ領域として検出されず、あやまって動きぼやけ改善処理を施すことがない。
(処理の流れ)
図22に示したフローチャートを参照しつつ、本実施形態の映像処理フローについて説明する。
ステップS1において、動きベクトル検出部203は、画素毎の動きベクトルを検出する。
ステップS2において、画素傾き検出部204は、入力映像信号の画素傾きを算出する。
ステップS3において、傾き正規化処理部205は、ステップS2で算出した傾き値をステップS1で検出した動きベクトル値で正規化する。
ステップS4において、動きぼやけ検出部206は、S3で正規化した傾きの値が閾値aと閾値bの間にあり、かつ、S1で検出した動きベクトルの方向にその大きさ以上連続しているかどうかを判定する。
判定結果がYesであれば、ステップS5において動きぼやけ領域として検出する。なお、正規化した画素傾きの値が負の場合は、その値が閾値-aと閾値-bの間にあり、かつ、ベクトルの方向にその大きさ以上連続している領域を動きぼやけ領域として検出する。
ステップS6において、改善処理値選択部207は、動きぼやけ領域に、動きベクトル値に応じた改善処理値を選択し出力する。
ステップS7において、改善処理部208は、入力された改善処理値で動きぼやけを改善する。
ステップS8において、改善処理部208から、動きぼやけのある各画素値が補正された高フレームレート化された動画像が出力される。
(まとめ)
本実施形態によれば、このように動きぼやけ領域が検出でき、動きぼやけの生じている領域に適切な改善処理値で動きぼやけ改善処理ができ、高フレームレート変換した映像の鮮鋭感を向上できる。
<実施形態3>
実施形態2では動きぼやけ検出範囲を固定定数としている。そのため前景と背景のレベル差が大きくコントラストがある画像信号ではぼやけ領域を検出可能だが、レベル差が小さい場合に検出できない場合がある。そこで、本実施形態では、画像信号のコントラストに応じて検出範囲を切り換え、動きぼやけ領域検出の精度を向上する。
(映像処理装置の構成)
本実施形態のブロック図を図23に示す。ここでは実施形態2の構成に検出閾値生成部210が追加されている。検出閾値生成部210は入力映像信号201のコントラストの大きさに応じてぼやけ領域の検出閾値を生成する。
(動きぼやけ検出方法)
映像処理の動作例を示すタイミングチャートを図24に示す。図24のgは入力映像信号101にベクトルの大きさの倍の画素範囲にわたって最大値フィルタを施した信号を示し、hはベクトルの大きさの倍の画素範囲にわたって最小値フィルタを施した信号を示す。
図25に最大値フィルタと最小値フィルタのタイミングチャートを示す。最大値フィル
タは画素値が参照画素範囲の中で最も大きい画素値を選択するフィルタである。例えば、図24のbの最大値フィルタ出力信号のl5の画素値は、参照画素範囲を5画素とすると、(i3、i4、i5、i6、i7)の中で最大の画素値であるi7の画素値が選択される。同様に最小値フィルタは画素値が参照画素範囲の中で最も小さい画素値を選択するフィルタである。図24のiは信号gと信号hの差の信号であり、前景と背景のコントラストの大きさを示す信号なので、動きぼやけ検出の閾値に利用できる。
画像の撮影時の時間積分時間として予測される時間の上限は、フレーム周期と考えられる。このとき、動きぼやけ領域の画素傾きは、動きベクトル値の逆数に比例し、画素傾きと動きベクトル値の積はコントラストと等しくなる。一方、動きぼやけの改善が必要な撮影時の時間積分時間の下限は、フレームレート変換により変換したフレームレートの逆数となる。フレームレートを2倍にした場合には、撮影時の時間積分時間までを動きぼやけ改善対象をすればよく、このとき、動きぼやけ領域の画素傾きは、上記の上限時間での傾きの2倍に相当し、画素傾きと動きベクトル値の積はコントラストの2倍に等しくなる。
このように、動きぼやけ改善対象を決定したとき、動きぼやけ領域検出の閾値の上限をコントラストの2倍の値、下限をコントラストの値に設定すればよい。すなわち、図24のフィルタ出力差分iの値とその2倍の値を閾値にすることで、処理対象となる動きぼやけを適切に検出することができる。
このように、動きぼやけ領域が検出されたとき、ベクトルの大きさに応じて改善処理値を選択することで、動きぼやけの生じている領域に、適切な改善処理値で動きぼやけ改善処理ができ、高フレームレート変換した映像の鮮鋭感を向上できる。
実施形態1の映像処理装置の構成を示すブロック図。 動きベクトル値の検出方法を示す図。 前フレームから抽出領域を求める方法を示す図。 空間周波数分割における成分量を示す図。 空間周波数分割における成分量の変化を示す図。 前フレームの対応画素の動きベクトル値抽出を示す図。 動きベクトル値に対する低域成分量を示す図。 8分割した空間周波数分割における成分量を示す図。 改善処理の内容を決定する際に用いるテーブル。 前フレームの改善処理値の抽出を示す図。 動きベクトル変化量に対するゲイン値Aを示す図。 周波数成分変化量に対するゲイン値Bを示す図。 動きベクトル変化量×周波数成分変化量に対するゲイン値Cを示す図。 注目画素の動きベクトル値に対する輪郭強調補正の強度を示す図。 実施形態1の効果を示す図。 動きぼやけの様子を示す図。 フレームレート変換と動きぼやけの影響を示す図。 実施形態2の映像処理装置の構成を示すブロック図。 実施形態2の映像処理装置の動作例を示すタイミングチャート1。 動前景と静止背景の動きベクトルを説明する図。 実施形態2の映像処理装置の動作例を示すタイミングチャート2。 映像処理装置の動作を示すフローチャート。 実施形態3の映像処理装置の構成を示すブロック図。 実施形態3の映像処理装置の動作例を示すタイミングチャート。 最大値フィルタと最小値フィルタのタイミングチャート。
符号の説明
103,203 動きベクトル検出部
107 周波数成分変化量算出部
110 動きベクトル変化量算出部
115,208 改善処理部
206 動きぼやけ検出部

Claims (10)

  1. 撮影した映像に生じる動きぼやけを補正する映像処理装置であって、
    補正する現フレームに含まれる画像を所定のサイズの検出単位に分割し、前記検出単位ごとに動きベクトルを検出する動きベクトル検出部と、
    画像領域の周波数成分を求めるとともに、前記検出単位を含む画像領域の周波数成分と、前記検出した動きベクトルの始点を含む画像領域の、前のフレームでの周波数成分と、を求める空間周波数分割部と、
    検出した動きベクトルと、現フレームと前のフレームの間の、動きベクトルの大きさの変化及び周波数成分の変化とに基づいて、少なくとも、前のフレームから現フレームにかけて、動きベクトルの大きさが増加しかつ周波数成分が低域に変化した場合か、動きベクトルの大きさが減少しかつ周波数成分が高域に変化した場合に、前記検出単位における動きぼやけ有りと判定する動きぼやけ検出部と、
    前記動きぼやけ検出部が動きぼやけ有りと判定した場合に、前記動きベクトルの大きさの変化及び周波数成分の変化に基づいて、動きぼやけを補正する改善処理部と、
    を備えることを特徴とする映像処理装置。
  2. 前記改善処理部は、前のフレームでの動きぼやけの補正を、動きベクトルの大きさの変化及び周波数成分の変化に基づいて修正することにより、現フレームに対する動きぼやけの補正を行うことを特徴とする請求項に記載の映像処理装置。
  3. 前のフレームでの動きベクトルを検出できない場合、
    前記動きぼやけ検出部は、現フレームでの動きベクトルの大きさ及び周波数成分に基づいて、現フレームでの動きベクトルの大きさが、現フレームでの低域成分量が所定の範囲に入っているような動きベクトルの大きさである場合に、動きぼやけ有りと判定し、
    前記改善処理部は、現フレームでの動きベクトルの大きさに基づいて動きぼやけを補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の映像処理装置。
  4. 撮影した映像に生じる動きぼやけを補正する映像処理装置であって、
    補正する現フレームに含まれる画像を所定のサイズの検出単位に分割し、前記検出単位ごとに動きベクトルを検出する動きベクトル検出部と、
    前記検出単位を含む画像領域の連続する画素値の変化の度合いを表す画素傾きを検出する画素傾き検出部
    検出した動きベクトルの大きさ及び画素傾きに基づいて、画素傾きを動きベクトルの大きさで重み付けした値が所定の閾値の範囲にある場合に、前記検出単位における動きぼやけ有りと判定する動きぼやけ検出部と、
    前記動きぼやけ検出部が動きぼやけ有りと判定した場合に、前記動きベクトルの大きさに基づいて、動きぼやけを補正する改善処理部と、
    を備えることを特徴とする映像処理装置。
  5. 前記動きぼやけ検出部は、画像のコントラストに応じて前記所定の閾値を変えることを特徴とする請求項に記載の映像処理装置。
  6. 撮影した映像に生じる動きぼやけを補正する映像処理装置の制御方法であって、
    補正する現フレームに含まれる画像を所定のサイズの検出単位に分割し、前記検出単位ごとに動きベクトルを検出するステップと、
    画像領域の周波数成分を求めるとともに、前記検出単位を含む画像領域の周波数成分と、前記検出した動きベクトルの始点を含む画像領域の、前のフレームでの周波数成分と、を求めるステップと、
    検出した動きベクトルと、現フレームと前のフレームの間の、動きベクトルの大きさの変化及び周波数成分の変化とに基づいて、少なくとも、前のフレームから現フレームにかけて、動きベクトルの大きさが増加しかつ周波数成分が低域に変化した場合か、動きベクトルの大きさが減少しかつ周波数成分が高域に変化した場合に、前記検出単位における動きぼやけ有りと判定する動きぼやけ検出ステップと、
    前記動きぼやけ検出ステップにおいて、動きぼやけ有りと判定された場合に、前記動きベクトルの大きさの変化及び周波数成分の変化に基づいて、動きぼやけを補正する改善処理ステップと
    有することを特徴とする映像処理装置の制御方法。
  7. 前記改善処理ステップでは、前のフレームでの動きぼやけの補正を、動きベクトルの大きさの変化及び周波数成分の変化に基づいて修正することにより、現フレームに対する動きぼやけの補正を行うことを特徴とする請求項6に記載の映像処理装置の制御方法。
  8. 前のフレームでの動きベクトルを検出できない場合、
    前記動きぼやけ検出ステップでは、現フレームでの動きベクトルの大きさ及び周波数成分に基づいて、現フレームでの動きベクトルの大きさが、現フレームでの低域成分量が所定の範囲に入っているような動きベクトルの大きさである場合に、動きぼやけ有りと判定し、
    前記改善処理ステップでは、現フレームでの動きベクトルの大きさに基づいて動きぼやけを補正することを特徴とする請求項6又は7に記載の映像処理装置の制御方法。
  9. 撮影した映像に生じる動きぼやけを補正する映像処理装置の制御方法であって、
    補正する現フレームに含まれる画像を所定のサイズの検出単位に分割し、前記検出単位ごとに動きベクトルを検出するステップと、
    前記検出単位を含む画像領域の連続する画素値の変化の度合いを表す画素傾きを検出する画素傾き検出ステップと、
    検出した動きベクトルの大きさ及び画素傾きに基づいて、画素傾きを動きベクトルの大きさで重み付けした値が所定の閾値の範囲にある場合に、前記検出単位における動きぼやけ有りと判定する動きぼやけ検出ステップと、
    前記動きぼやけ検出ステップにおいて、動きぼやけ有りと判定された場合に、前記動きベクトルの大きさに基づいて、動きぼやけを補正する改善処理ステップと、
    を有することを特徴とする映像処理装置の制御方法。
  10. 前記動きぼやけ検出ステップでは、画像のコントラストに応じて前記所定の閾値を変えることを特徴とする請求項9に記載の映像処理装置の制御方法。
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