JP4013679B2 - 膝保護用エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、膨張用ガスを流入させて展開膨張するエアバッグが、着座した乗員の膝を保護可能な膝保護用エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来、乗員の膝を保護するための膝保護用エアバッグ装置としては、国際公開公報WO02/04262に開示されるように、コラムカバーの下方に配設されて、展開膨張するエアバッグにより運転者の膝を保護する装置があった。この装置は、折り畳まれたエアバッグとインフレーターとを収納させるとともに、車両後方側を開口させて構成される板金製のケースと、ケースの開口を覆ってエアバッグの展開膨張時に開き可能とされる扉部を有する構成のエアバッグカバーと、を備える構成であった。そして、ケースの開口周縁には、公報の図66等に示すように、開口面に沿って外方へ延びるように配設されて、展開膨張したエアバッグの車両前方側を支持可能とされる支持部材が、配設されていた。
【0003】
しかし、従来の膝保護用エアバッグ装置では、ケースのボディ側の取付位置や、エアバッグカバーのケースへの取付態様等の変更に対して、容易に対処できなかった。
【0004】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ボディ側への取付位置やエアバッグカバーの取付態様等の変更があっても、極力、容易に対処できる膝保護用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る膝保護用エアバッグ装置は、着座した乗員の前方側に配設されて、
折り畳まれたエアバッグとエアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターとを収納させるとともに、車両後方側を開口させて構成される板金製のケースと、
ケースの開口を覆ってエアバッグの展開膨張時に開き可能とされる扉部を有する構成のエアバッグカバーと、
ケースの開口から、上方へ向かって突出しつつ展開膨張するエアバッグと、
を備える構成の膝保護用エアバッグ装置において、
ケースが、それぞれ別体に形成されて、所定箇所を結合することにより一体化されるケース本体と支持部材とを備えて構成され、
ケース本体が、車両後方側を開口させた四角筒状の周壁部と、周壁部の車両前方側を覆う底壁部と、を備えて構成されて、エアバッグの下端側の部位を取り付けるとともに、折り畳まれたエアバッグとインフレーターとを収納する構成とされ、
支持部材が、
ケース本体の周壁部における開口周縁部位を嵌挿可能とされる嵌挿穴を有して、嵌挿穴の周縁から、嵌挿穴から離れる方向となる外方へ延びるように配設されて、展開膨張したエアバッグの車両前方側を支持可能な板状の本体部と、
ケースをボディ側に取付固定する取付部と、
エアバッグカバーを組み付ける組付部と、
本体部を周壁部における開口近傍部位の外周面に固着させる固着部と、
を備えていることを特徴とする。
【0006】
本発明の膝保護用エアバッグ装置では、ケースをボディ側に取付固定する取付部と、ケースにエアバッグカバーを組み付ける組付部と、が、ケース本体と別体に構成される支持部材に配設される構成である。そのため、ボディ側への取付位置やエアバッグカバーの取付態様に変更が生じた場合にも、支持部材の形状を変更すればよく、ケース本体の形状を変更する必要がない。すなわち、本発明の膝保護用エアバッグ装置では、ボディ側への取付位置やエアバッグカバーの取付態様に変更が生じた場合にも、ケース全体の形状を変更する必要がないことから、ケースの本体側自体に取付部や組付部を配設させる場合に比して、容易に対処可能である。
【0007】
従って、本発明の膝保護用エアバッグ装置では、ボディ側への取付位置やエアバッグカバーの取付態様等の変更があっても、極力、容易に対処することが可能である。
【0008】
また、ケースを上記構成とすれば、膝保護用エアバッグ装置を運転席の前方と助手席の前方とに搭載させる場合にも、運転席用と助手席用とに応じて、支持部材とエアバッグカバーとの形状を変更すればよく、ケース本体は、共用することができる。そのため、膝保護用エアバッグ装置の製造コストを低減させることができる。
【0010】
さらに、本発明の膝保護用エアバッグ装置では、支持部材が、本体部を周壁部における開口近傍部位の外周面に固着させる固着部を備えていることから、ケース本体の開口近傍における周壁部の肉厚を厚くすることができて、ケース本体における周壁部の剛性を高めることができる。勿論、ケース本体の開口周縁自体は、支持部材の嵌挿穴周縁に支持されることから、十分な剛性を確保することができる。さらに、固着部は、支持部材を1枚の板金から製造する際に、支持部材における嵌挿穴形成部位の周縁となる部位から車両前方側に向かって屈曲させれば簡単に形成できることから、ケース本体側に、開口周縁における外周の略全周を支持部材に固着させるための固着部を配設させる場合に比して、製造が容易となる。
【0011】
さらにまた、本発明の膝保護用エアバッグ装置において、ケース本体が、周壁部の軸方向を、略水平方向として配設されるとともに、周壁部における開口面を、下部側を車両前方側に位置させるように、傾斜させて構成され、
周壁部が、上下方向で対向して配設される上壁部と下壁部とを備え、
嵌挿穴周縁から車両前方側に突出して、周壁部における開口近傍部位の外周面の上下に固着される固着部の部位が、組付部を延設させて、
組付部が、上壁部の上面側と下壁部の下面側とに、配設される構成として、
エアバッグカバーが、上壁部の近傍の上方及び下壁部の近傍の下方において、それぞれ、上壁部及び下壁部と略平行となるように配設されるとともに、係止穴部を有した組付片を、備えて構成され、
本体部における上壁部側の組付部近傍となる部位には、組付片を挿通可能な貫通孔が、配設され、
上壁部の上面側に配設される組付部が、係止穴部に挿通可能に上方に突出して配設される係止軸部と、係止軸部の先端から車両前方側に向かって屈曲して配設されて係止穴部周縁に係止可能な係止片部と、を備える係止爪部とされ、
下壁部の下面側に配設される組付部が、係止穴部に挿通可能とされて組付片から下方に突出する突出部を備えた係止突起とされ、
係止突起は、支持部材と別体として、突出部の係止穴部からの抜けを防止可能に、突出部と組付片との間に閂状に配設固定される押え部材により、係止穴部に組み付けられている構成とすることが好ましい。
【0012】
上記構成の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグカバーを、係止突起の係止穴部からの抜けを閂状に防止する押え部材を使用して、ケースに組み付ける構成であることから、エアバッグカバーを、強固にケースに組み付けることができる。なお、係止爪部においては、係止片部の前後方向における長さ寸法を大きく設定することにより、上壁部側の組付片を強固に係止することができる。そして、上記構成の膝保護用エアバッグ装置では、ケース本体において、下壁部側よりも車両後方側に突出するように配設される上壁部側に、係止爪部が配設されていることから、エアバッグカバーのケースへの組付作業時に、まず、上壁部側に配設される組付片の係止穴部に係止爪部を係止させ、その後、エアバッグカバーにおける貫通孔近傍となる部位を回転中心として、エアバッグカバー自体を回転させるように移動させれば、下壁部側に配設される組付片の係止穴部に、容易に、係止突起を挿入させることができる。そのため、係止爪部における係止片部の前後方向における長さ寸法を大きく設定しても、係止穴部への組付作業が容易であり、エアバッグカバーのケースへの組付作業が容易となる。また、係止突起は、押え部材を使用して係止穴部に組み付けられることから、組付片からの突出量が小さくとも、組付片を強固に組み付けることができる。そして、係止突起を、組付片からの突出量が小さくなるように設定すれば、エアバッグカバーのケースへの組付作業が、さらに容易となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
実施形態の膝保護用エアバッグ装置S1は、図1・5に示すように、乗員Mとしての運転者MDの膝Kを保護できるように、運転者MDの車両前方側であるステアリングコラム12の下方に配設されている。
【0015】
なお、本明細書における上下、左右、及び、前後は、膝保護用エアバッグ装置S1を車両に搭載させた際の車両の上下・左右・前後に対応するものである。
【0016】
ステアリングコラム12は、図1に示すように、ステアリングホイール10に連結されるコラム本体13と、ステアリングホイール10の下方のコラム本体13を覆うように配設されるコラムカバー17と、を備えて構成されている。コラム本体13は、メインシャフト14と、メインシャフト14の周囲を覆うコラムチューブ15と、を備えて構成されている。
【0017】
コラムカバー17は、略四角筒形状の合成樹脂製として、コラム本体13を覆うように、コラム本体13の軸方向に沿って配設されている。コラムカバー17におけるインストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)19から突出する部位の後面17aは、略長方形形状とし、車両前後方向で、後上がりの曲面状に形成されている。
【0018】
膝保護用エアバッグ装置S1は、折り畳まれたエアバッグ67、エアバッグ67に膨張用ガスを供給するインフレーター59、折り畳まれたエアバッグ67とインフレーター59とを収納するとともに車両後方側を開口させたケース22、及び、ケース22における開口23aの車両後方側を覆うエアバッグカバー47を、備えて構成されている。
【0019】
ケース22は、図1〜4に示すように、板金製として、ステアリングコラム12の下部側に配設されている。そして、ケース22は、それぞれ別体に形成されるケース本体23と支持部材27とを備えて構成されている。ケース本体23と支持部材27とは、支持部材27の後述する固着部32をケース本体23の後述する周壁部24に溶接固定させることにより、一体化されている。
【0020】
ケース本体23は、車両後方側を開口させた略四角筒形状の周壁部24と、周壁部24の車両前方側を塞ぐ底壁部25と、を備えて構成されている。また、ケース本体23は、周壁部24の軸方向を略水平方向として配設されるとともに、周壁部24における開口面を、下部側を車両前方側に位置させるように、傾斜させて構成されている。すなわち、実施形態では、周壁部24の上下方向で対向する上壁部24aと下壁部24bにおいて、上壁部24aの前後方向における幅寸法を、下壁部24bの前後方向における幅寸法より大きく設定して、周壁部24における上壁部24a側が下壁部24b側より車両後方側に突出するような態様としている。周壁部24には、インフレーター59の後述する本体60の端部を挿通可能な挿通孔24cが、形成されている(図3参照)。また、底壁部25には、インフレーター59の後述するボルト61cを挿通させるための挿通孔25aが、形成されている。
【0021】
支持部材27は、エアバッグ67の展開膨張時において、展開膨張したエアバッグ67の車両前方側を支持可能とするもので、本体部28と、ケース22を車両のボディ1側に取付固定する取付部41と、エアバッグカバー47を組み付ける組付部34・38と、を備えて構成されている。
【0022】
本体部28は、ケース本体23の開口23a周縁から延びて略長方形板状とされるもので、ケース本体23の開口23aと対応する位置に、ケース本体23の周壁部24における開口23a周縁部位を嵌挿可能とされる嵌挿穴29を備えて構成されている。すなわち、本体部28は、嵌挿穴29の周縁から、嵌挿穴29から離れる方向となる外方へ延びるように、配設されている。そして、嵌挿穴29周縁には、車両前方側に突出するように配設されて、周壁部24における開口23a近傍部位の外周面に固着されることとなる固着部32が、配設されている。この固着部32は、実施形態の場合、嵌挿穴29周縁に、略全周にわたって配設されるもので、ケース本体23の周壁部24における開口23a近傍部位の外周面の上下左右に固着される部位32a・32b・32c・32dを備えている。なお、実施形態では、固着部32における左右両側に配設される部位32c・32dは、先端32e付近で周壁部24に固着されることとなり、元部側の部位32c・32dと周壁部24との間に隙間を設けるように、形成されている。そして、この元部側の部位32c・32dと周壁部24との間に、エアバッグカバー46における後述する左・右側壁部52・53が、配設されることとなる(図3参照)。また、本体部28における嵌挿穴29の上方側近傍となる部位には、表裏を貫通するように、略長方形形状に開口した複数(実施形態では4個)の貫通孔30が、形成されている。これらの貫通孔30は、エアバッグカバー47の後述する組付片50を挿通させるためのもので、本体部28において、組付片50を組み付ける組付部34近傍となる位置に、形成されている。
【0023】
組付部34・38は、固着部32において、それぞれ、周壁部24の上壁部24a側と下壁部24b側となる部位32a・32bから延設されて、配設されている。上壁部24a側の部位32aには、組付部として、係止爪部34が、配設され、下壁部24b側の部位32bには、組付部として、係止突起38、配設されている。
【0024】
係止爪部34は、左右方向に沿って複数個(実施形態では4個)配設されている。各係止爪部34は、係止軸部35と係止片部36とを備えて構成されている。係止軸部35は、固着部32の上壁部24a側となる部位32aから上方に突出して、エアバッグカバー47の組付片50に形成される係止穴部50aに挿通可能とされている。係止片部36は、係止軸部35の先端から車両前方側に向かって屈曲して配設されて、係止穴部50a周縁に係止可能な構成とされている。また、係止軸部35には、車両後方側に向かって突出する断面略U字形状の凸条35aが、図6に示すように、全長にわたって、形成されている。この凸条35aは、固着部32aとの結合部位にかけて配設されており、係止軸部35の固着部32aに対する曲げ剛性を高めて、係止爪部34の剛性を高めるために、配設されている。
【0025】
係止突起38は、左右方向に沿って複数個(実施形態では4個)配設されており、それぞれ、固着部32の下壁部24b側となる部位32bから下方に突出するように、形成されている。各係止突起38は、エアバッグカバー47の後述する組付片51に形成される係止穴部51aに挿通可能とされるもので、支持部材27と別体とされる押え部材44により、係止穴部51aに組み付けられる構成である。また、各係止突起38は、組付時に、組付片51から下方に突出する突出部38aを、備えており、突出部38aには、前後方向に貫通して、押え部材44の挿入部44dを挿入させる挿入孔38bが、形成されている。
【0026】
押え部材44は、板金製とされて、縦板部44aと、縦板部44aの下端から車両後方側に向かって延びる横板部44cと、を備えた断面略L字形状とされて、ケース本体23の下部側に、配設されている。縦板部44aには、インフレーター59のボルト61cを挿通させるための取付孔44bが、形成されている。横板部44cには、各係止突起35の突出部35aに形成される挿入孔35bに挿入可能な挿入部44dが、櫛歯状に、形成されている。すなわち、押え部材44は、各挿入部44dを、各挿入孔38bに挿入させて、各係止突起38の突出部38aの頂部の裏面と組付片51の下面との間に閂状に配設固定させることにより、各係止突起35の係止穴部51aからの抜けを防止する構成である。そして、押え部材44は、インフレーター59をケース22に固定させるためのボルト61c及びナット62を使用して、インフレーター59とともにケース22に固定されることとなる。
【0027】
取付部41は、実施形態の場合、本体部28の周縁における四隅に、形成されている。各取付部41には、ボディ1側にボルト止めするための取付孔41aが、形成され、各取付部41を取り付けるボディ1側には、図5に示すように、ブラケット4・5・6が、配設されている。上部側の取付部41A・41Aを取り付けるブラケット4・4は、インパネリインフォースメント2に連結されている。そして、下部側の取付部41B・41Cを取り付けるブラケット5・6は、ボディ1側の図示しないセンターブレースやフロントボディーピラーに、それぞれ、連結されている。なお、実施形態の場合、取付部41Bは、本体部28と別体に形成されて、端部を溶接固定させることにより、本体部28と一体化されている構成である(図4参照)。
【0028】
エアバッグカバー47は、ポリオレフィン系等の熱可塑性エラストマーから形成されて、ケース22における開口23aの車両後方側を覆い可能なように構成され、ケース22に組み付けられている。また、エアバッグカバー47は、アッパパネル19aとロアパネル19bとからなるインパネ10におけるロアパネル19b側に、配設されており、ケース22の開口23a付近に配設される扉配設部49と、扉配設部49の周囲に配設される一般部48と、を備えて構成されている。
【0029】
扉配設部49の周囲には、扉配設部49に隣接して、ロアパネル19bが、配設されている。実施形態の場合、扉配設部49とロアパネル19bとは、車両後方側の面を略面一とするように、配設されている(図3参照)。そして、扉配設部49は、扉部56と、扉部56の周縁近傍となる部位に配設される上・下・左・右側壁部50・51・52・53と、を備えて構成されている。
【0030】
扉部56は、ケース22の開口23aより僅かに大きく形成されて、開口23aを覆う略長方形板状とされている。扉部56は、実施形態では、上方に開く上扉部56Aと、下方に開く下扉部56Bと、の2枚の扉部から構成されている。すなわち、扉部56は、上端及び下端に、上・下扉部56A・56Bが開く際の回転中心となるヒンジ部55を配設させるとともに、上・下扉部56A・56Bの周囲における車両後方側から見て略H字形状となる部位に、薄肉の破断予定部54を配設させて、構成されている。
【0031】
上側壁部50、下側壁部51、左側壁部52、及び、右側壁部53は、それぞれ、ケース本体22における周壁部24の外周側に隣接して、車両前方側に突出するように、配設されている。また、上側壁部50、下側壁部51、左側壁部52、及び、右側壁部53は、それぞれ、周壁部24と略平行となるように、配設されている。そして、上壁部24a近傍に配設される上側壁部50と、下壁部24b近傍に配設される下側壁部51と、が、エアバッグカバー47をケース22に組み付ける組付片とされることとなる。なお、実施形態の場合、上側・下側壁部50・51は、それぞれ、支持部材27における固着部32a・32bの外周側に配設され、左・右側壁部52・53は、それぞれ、ケース本体23における周壁部24と、支持部材27における固着部32における左右の元部側の部位32c・32dと、の間に配設されている(図2・3参照)。
【0032】
組付片としての上側壁部50は、係止爪部34にあわせて、左右方向に沿って、複数個(実施形態では4個)配設されており、それぞれ、係止爪部34を係止させるための略長方形状に開口した係止穴部50aを備えている。また、各上側壁部50は、左右方向の幅寸法を、支持部材27に配設される貫通孔30に、挿通可能な寸法に設定されている。組付片としての下側壁部51は、略長方形板状として、係止突起38を係止させるための複数(実施形態では4個)の略長方形状に開口した係止穴部51aを、備えて構成されている。
【0033】
一般部48は、図2・3に示すように、扉配設部49の周囲に配設されるロアパネル19bに干渉しないように、扉配設部49から、ロアパネル19bの肉厚分車両前方側に凹ませるようにして、形成されている。なお、ロアパネル19bと一般部48とは、図示しない所定箇所において、クリップ等により固定されている。
【0034】
インフレーター59は、図1〜3に示すように、軸方向を車両の左右方向に沿って配設されるシリンダタイプとして構成され、略円柱状の本体60とディフューザー61とを備えて構成されている。本体60の一端側には、複数のガス吐出口60aが、配設されている。そして、本体60における他端側に、作動信号入力用のリード線64を結線させたコネクタ63が、接続されることとなる。ディフューザー61は、本体60を覆い可能な略円筒状の板金製の保持筒部61aと、保持筒部61aから突出する複数(実施形態では2本)のボルト61cと、を備えて構成されている。保持筒部61aは、本体60のガス吐出口60aから吐出される膨張用ガスを流出可能な複数のガス流出口61bを、車両搭載状態の保持筒部61aにおける車両後方側の面に、開口させて構成されている。
【0035】
なお、このインフレーター59には、車両に搭載されたエアバッグ作動回路が、車両の前面衝突を検知した際、ステアリングホイール10に搭載された図示しないエアバッグ装置とともに、リード線64を介して、作動信号が入力されることとなる。
【0036】
エアバッグ67は、可撓性を有したポリエステルやポリアミド糸等からなる1枚の織布から形成されて、展開膨張完了時の形状を、図1・5の二点鎖線に示すように、略長方形板状とするとともに、乗員Mとしての運転者MDの両膝KL・KRを保護可能な左右方向の幅寸法を備える形状とされている。また、展開膨張完了時のエアバッグ67の下端側の部位には、図3に示すように、2つの挿通孔67a・67aと、1つの挿通孔67bと、が形成されている。挿通孔67a・67aは、インフレーター59の各ボルト61cを挿通させるものであり、挿通孔67bは、インフレーター59の本体60を挿通させるものである。そして、エアバッグ67は、挿通孔67bからインフレーター59の本体60を突出させて、各挿通孔67aの周縁を、保持筒部61aとケース本体23の底壁部25とに挟持されて、膨張完了時の下端側の部位において、ケース本体23に取り付けられている。
【0037】
次に、このエアバッグ装置S1の組み立てについて説明をする。まず、ケース22を製造する。実施形態の場合、ケース本体23と支持部材27とを、それぞれ、別体として形成し、その後、ケース本体23と支持部材27との所定箇所を溶接固定することにより、ケース22を製造している。
【0038】
実施形態では、ケース本体23は、図7に示すように、板金素材から打ち抜いて形成される所定形状のケース本体用基材69を、プレス加工して、製造される。具体的には、図7のAに示すように、挿通孔24c・25aとともに1枚の板金素材を打ち抜いた所定形状のケース本体用基材69を、折曲部位P1で折曲させるとともに、周壁部24における左右両端側に配設される部位から突出するように配設される溶接代70・70を、下壁部24bに、溶接固定させることにより、図7のBに示すごとく、ケース本体23が製造されることとなる。
【0039】
また、支持部材27は、図8に示すように、板金素材から打ち抜いて形成される所定形状の支持部材用基材71を、プレス加工して、製造される。具体的には、図8のAに示すように、1枚の板金素材から、貫通孔30・挿入孔38b・取付孔41a・嵌挿孔形成部位72とともに打ち抜いた所定形状の支持部材用基材71を、プレス加工することにより、図8のBに示すような支持部材27が形成されることとなる。なお、支持部材用基材71の嵌挿孔形成部位72の周縁には、固着部形成部位73が、配設されており、固着部32は、この固着部形成部位73を車両前方側に向かって屈曲させることにより、形成されている。
【0040】
そして、支持部材27の固着部32を、ケース本体23の周壁部24における開口近傍部位に、溶接固定させることにより、ケース22を製造することができる。
【0041】
その後、挿通孔67aからボルト61cを突出させ、挿通孔67bから本体60の端部を突出させるように、エアバッグ67内に、インフレーター59を収納させて、エアバッグ67を折り畳む。次に、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないラッピングフィルムにより、エアバッグ67をくるむ。このとき、挿通孔67a・67bから突出したインフレーター59のボルト61cや本体60の端部は、ラッピングフィルムから突出させておく。
【0042】
次いで、インフレーター59の各ボルト61cを挿通孔25aから突出させるとともに、インフレーター本体60の端部を挿通孔24cから突出させるようにして、インフレーター59を、折り畳まれたエアバッグ67とともに、ケース本体23内に収納させる。
【0043】
そして、エアバッグカバー47を、ケース22に組み付ける。このとき、まず、エアバッグカバー47の各組付片(上側壁部)50を、支持部材27に形成される各貫通孔30に挿入させ、組付片50に形成される係止穴部50aに、各係止爪部34を挿入させて、係止片部36を係止穴部50a周縁に係止させる。その後、エアバッグカバー47における貫通孔30近傍となる部位を回転中心として、エアバッグカバー47自体を回転させるように移動させ、組付片(下側壁部)51に形成される各係止穴部51aに、それぞれ、係止突起38を挿入させる。そして、ケース22の前方側から、各挿入部44dを、組付片51から突出している各突出部38aの挿入孔38bに挿入させるとともに、縦板部44aの各取付孔44bに各ボルト61cを挿通させるようにして、押え部材44を配置させ、押え部材44から突出している各ボルト61cにナット62を螺合させれば、エアバッグカバー47をケース22に組み付けることができて、エアバッグ組付体SAを形成することができる。
【0044】
そして、支持部材27の各取付部41を、ブラケット4・5・6を利用して、エアバッグ組付体SAをボディ1側に取付固定し、同時に、リード線64を結線させたコネクタ63を、インフレーター59の本体60に接続させる。その後、インパネ19やアンダーカバー20(図1・2参照)を取り付ければ、エアバッグ装置S1を車両に搭載することができる。
【0045】
エアバッグ装置S1の車両への搭載後、リード線64を経て、インフレーター59の本体60に作動信号が入力されれば、インフレーター59のガス吐出口60aから膨張用ガスが吐出され、膨張用ガスが、ディフューザー61のガス流出口61を経て、エアバッグ67内に流入することとなる。そして、エアバッグ67は、膨張して、図示しないラッピングフィルムを破断するとともに、エアバッグカバー47の扉部56を押圧し、破断予定部54を破断させることとなる。そして、扉部56A・56Bが、ヒンジ部55を回転中心として上下に開くこととなり、エアバッグ67が、図1・5の二点鎖線で示すごとく、コラムカバー17の後面17aに沿うように、上方へ向かって大きく突出しつつ、展開膨張することとなる。
【0046】
そして、実施形態のエアバッグ装置S1では、ケース22をボディ1側に取付固定する取付部41と、ケース22にエアバッグカバー47を組み付ける組付部34・38と、が、ケース本体23と別体に構成される支持部材27に配設される構成である。そのため、ボディ1側への取付位置やエアバッグカバー47の取付態様に変更が生じた場合にも、支持部材27の形状を変更すればよく、ケース本体23の形状を変更する必要がない。すなわち、実施形態のエアバッグ装置S1では、ボディ1側への取付位置やエアバッグカバー47の取付態様に変更が生じた場合にも、ケース全体の形状を変更する必要がないことから、ケースの本体側自体に取付部や組付部を配設させる場合に比して、容易に対処可能である。
【0047】
従って、実施形態のエアバッグ装置S1では、ボディ1側への取付位置やエアバッグカバー47の取付態様等の変更があっても、極力、容易に対処することが可能である。
【0048】
また、上記構成のエアバッグ装置S1では、支持部材27の嵌挿穴29周縁となる部位に、車両前方側に突出する固着部32が配設されており、固着部32をケース本体23の周壁部24における開口23a近傍部位に溶接させている構成である。そのため、固着部32を配設させることにより、ケース本体23の開口23a近傍における周壁部24の肉厚を厚くすることができて、ケース本体23における周壁部24の剛性を高めることができる。勿論、ケース本体23の開口23a周縁自体は、支持部材27の嵌挿穴29周縁に支持されることから、十分な剛性を確保することができる。さらに、固着部32は、支持部材27を1枚の板金から製造する際に、図8に示すごとく、支持部材27における嵌挿穴形成部位72から、固着部形成部位73を、車両前方側に向かって屈曲させれば簡単に形成できることから、ケース本体23側に、開口周縁における外周の略全周を支持部材に固着させるための固着部を配設させる場合に比して、製造が容易となる。
【0049】
さらに、上記構成のエアバッグ装置S1では、エアバッグカバー47を、係止突起38の係止穴部51aからの抜けを閂状に防止する押え部材44を使用して、ケース22に組み付ける構成である。そのため、エアバッグカバー47を、強固にケース22に組み付けることができる。なお、係止爪部34においては、係止片部36の前後方向における長さ寸法L1を大きく設定することにより(図2参照)、上壁部24a側の組付片50を強固に係止することができる。
【0050】
そして、上記構成のエアバッグ装置S1では、ケース本体23において、下壁部24b側よりも車両後方側に突出するように配設される上壁部24a側に、係止爪部34が配設されていることから、エアバッグカバー47のケース22への組付作業時に、まず、上壁部24a側に配設される組付片50の係止穴部50aに係止爪部34を係止させ、その後、エアバッグカバー47における貫通孔30近傍となる部位を回転中心として、エアバッグカバー47自体を回転させるように移動させれば、下壁部24b側に配設される組付片51の係止穴部51aに、容易に、係止突起38を挿入させることができる。そのため、係止爪部34における係止片部36の前後方向における長さ寸法L1を大きく設定しても、係止穴部50aへの組付作業が容易であり、エアバッグカバー47のケース22への組付作業が容易となる。また、係止突起38は、押え部材44を使用して係止穴部51aに組み付けられることから、組付片51からの突出量が小さくとも、組付片51を強固に組み付けることができる。そして、係止突起38を、組付片51からの突出量L2が小さくなるように設定すれば(図2参照)、エアバッグカバー47のケース22への組付作業が、さらに容易となる。
【0051】
次に、本発明の他の実施形態であるエアバッグ装置S2について、説明をする。このエアバッグ装置S2は、図9・10・12に示すように、乗員Mとしての助手席搭載者MPの膝Kを保護できるように、助手席搭載者MPの車両前方側であるグラブボックス75の下方に配設されている。このエアバッグ装置S2は、ケース83における支持部材84とエアバッグカバー88以外は、前述のエアバッグ装置S1と同様の構成であり、同一の図符号を付して説明を省略する。なお、エアバッグ装置S2では、エアバッグ67は、図9の二点鎖線で示すように、グラブボックス75における扉部76の後面76aに沿うように、展開膨張することとなる。
【0052】
ケース83は、ケース本体23と支持部材84とから構成されている。ケース本体23は、前述のエアバッグ装置S1において使用されるケース本体23を共用する。支持部材84は、本体部85と、ケース83を車両のボディ1側に取付固定する取付部86と、エアバッグカバー88を組み付ける組付部34・38と、を備えて構成されている。支持部材84は、本体部85の外形形状と取付部86の配置位置以外は、前述の支持部材27と同様の構成であり、同一の図符号を付して、説明を省略する。本体部85は、左右方向の幅寸法を、前述の支持部材27における本体部28より大きくして、グラブボックス75における扉部76の左右方向における幅寸法より若干小さな寸法とするように、左右方向に広がって配設されている(図11・12参照)。この本体部85は、展開膨張したエアバッグ67の車両前方側を支持するとともに、助手席搭載者MPの足がエアバッグカバー88と干渉した場合に、足を受け止める部位となる。
【0053】
取付部86は、本体部85の周縁である上端側の左右両端付近と、下端側の右端付近と、の3箇所に、配設されて、それぞれ、ボディ1側にボルト止めするための取付孔86aを有している。そして、各取付部86を取り付けるボディ1側には、図12に示すように、ブラケット78・79・80が、配設されている。各ブラケット78・79・80は、ボディ1側の図示しないセンターブレースやフロントボディーピラーに、それぞれ、連結されている。
【0054】
エアバッグカバー88は、一般部89の外形形状以外は、前述のエアバッグカバー47と同様の構成であり、同一の図符号を付して、説明を省略する。一般部89は、扉配設部49の周囲に配設されて、左右方向の幅寸法を、グラブボックス75における扉部76の左右方向における幅寸法と略同一として、扉部76とアンダーカバー20との間に配設されている。また、一般部89は、車両後方側の面を、扉部56における車両後方側の面と略面一とするように、形成されている。
【0055】
実施形態では、運転席用のエアバッグ装置S1と、助手席用のエアバッグ装置S2と、において、ケース22・83の支持部材27・84とエアバッグカバー47・88との形状を変更しており、ケース本体23を、共用している構成である。そのため、膝保護用エアバッグ装置S1・S2の製造コストを低減させることができる。
【0056】
なお、実施形態のエアバッグ装置S1・S2では、支持部材27・84における固着部32の部位を、ケース本体23の周壁部24に固定させることにより、支持部材27・84とケース本体23とを一体化しているが、支持部材27・84のケース本体23への結合はこれに限られるものではなく、例えば、ボルトとナットとを利用して、支持部材27・84をケース本体23に固定させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両前後方向の概略縦断面図である。
【図2】実施形態である膝保護用エアバッグ装置の車両前後方向の概略拡大縦断面図である。
【図3】図2のIII−III部位の概略断面図である。
【図4】同実施形態で使用するケースとエアバッグカバーとの分解背面側斜視図である。
【図5】同実施形態の膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両後方側から見た概略正面図である。
【図6】同実施形態で使用するケースにおいて、支持部材の係止爪部を示す部分拡大斜視図である。
【図7】同実施形態で使用するケースにおいて、ケース本体の製造工程を示す概略図である。
【図8】同実施形態で使用するケースにおいて、支持部材の製造工程を示す概略図である。
【図9】本発明の他の実施形態である膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両前後方向の概略縦断面図である。
【図10】実施形態である膝保護用エアバッグ装置の車両前後方向の概略拡大縦断面図である。
【図11】同実施形態で使用するケースとエアバッグカバーとの分解背面側斜視図である。
【図12】同実施形態の膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両後方側から見た概略正面図である。
【符号の説明】
1…ボディ、
22…ケース、
23…ケース本体、
23a…開口、
24…周壁部、
24a…上壁部、
24b…下壁部、
25…底壁部、
27…支持部材、
28…本体部、
29…嵌挿穴
30…貫通孔、
32…固着部、
34…係止爪部(組付部)、
35…係止軸部、
36…係止片部、
38…係止突起(組付部)、
38a…突出部、
41…取付部、
44…押え部材、
47…エアバッグカバー、
50…上側壁部(組付片)、
50a…係止穴部、
51…下側壁部(組付片)、
56(56A・56B)…扉部、
59…インフレーター、
67…エアバッグ、
83…ケース、
84…支持部材、
85…本体部、
88…エアバッグカバー、
K(KL・KR)…膝、
M(MD・MP)…乗員、
S1・S2…膝保護用エアバッグ装置。
Claims (3)
- 着座した乗員の前方側に配設されて、
折り畳まれたエアバッグと該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターとを収納させるとともに、車両後方側を開口させて構成される板金製のケースと、
該ケースの開口を覆って前記エアバッグの展開膨張時に開き可能とされる扉部を有する構成のエアバッグカバーと、
前記ケースの開口から、上方へ向かって突出しつつ展開膨張する前記エアバッグと、
を備える構成の膝保護用エアバッグ装置において、
前記ケースが、それぞれ別体に形成されて、所定箇所を結合することにより一体化されるケース本体と支持部材とを備えて構成され、
前記ケース本体が、車両後方側を開口させた四角筒状の周壁部と、該周壁部の車両前方側を覆う底壁部と、を備えて構成されて、前記エアバッグの下端側の部位を取り付けるとともに、折り畳まれた前記エアバッグと前記インフレーターとを収納する構成とされ、
前記支持部材が、
前記ケース本体の周壁部における開口周縁部位を嵌挿可能とされる嵌挿穴を有して、前記嵌挿穴の周縁から、前記嵌挿穴から離れる方向となる外方へ延びるように配設されて、展開膨張した前記エアバッグの車両前方側を支持可能な板状の本体部と、
前記ケースをボディ側に取付固定する取付部と、
前記エアバッグカバーを組み付ける組付部と、
前記本体部を前記周壁部における開口近傍部位の外周面に固着させる固着部と、
を備えていることを特徴とする膝保護用エアバッグ装置。 - 前記ケース本体が、前記周壁部の軸方向を、略水平方向として配設されるとともに、前記周壁部における開口面を、下部側を車両前方側に位置させるように、傾斜させて構成され、
前記周壁部が、上下方向で対向して配設される上壁部と下壁部とを備え、
前記嵌挿穴周縁から車両前方側に突出して、前記周壁部における開口近傍部位の外周面の上下に固着される前記固着部の部位が、前記組付部を延設させて、
前記組付部が、前記上壁部の上面側と前記下壁部の下面側とに、配設される構成として、
前記エアバッグカバーが、前記上壁部の近傍の上方及び前記下壁部の近傍の下方において、それぞれ、前記上壁部及び前記下壁部と略平行となるように配設されるとともに、係止穴部を有した組付片を、備えて構成され、
前記本体部における前記上壁部側の前記組付部近傍となる部位には、前記組付片を挿通可能な貫通孔が、配設され、
前記上壁部の上面側に配設される前記組付部が、前記係止穴部に挿通可能に上方に突出して配設される係止軸部と、該係止軸部の先端から車両前方側に向かって屈曲して配設されて前記係止穴部周縁に係止可能な係止片部と、を備える係止爪部とされ、
前記下壁部の下面側に配設される前記組付部が、前記係止穴部に挿通可能とされて前記組付片から下方に突出する突出部を備えた係止突起とされ、
該係止突起は、前記支持部材と別体として、前記突出部の前記係止穴部からの抜けを防止可能に、前記突出部と前記組付片との間に閂状に配設固定される押え部材により、前記係止穴部に組み付けられていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。 - 前記嵌挿穴周縁から車両前方側に突出して、前記周壁部における開口近傍部位の外周面の左右に固着される前記固着部の部位が、前記ケース本体における前記周壁部の開口近傍部位の外周面の左右両側において、元部側の部位と前記周壁部との間に隙間を設けるように、先端側を前記周壁部に固着させ、
前記エアバッグカバーが、前記ケース本体における前記周壁部の外周側となる左右両側に隣接して、車両前方側に突出するように配置される左側壁部及び右側壁部を備える構成とされ、
前記周壁部の左側において、前記左側壁部が、前記周壁部と左側の前記固着部における元部側の部位との間に配設され、
前記周壁部の右側において、前記右側壁部が、前記周壁部と右側の前記固着部における元部側の部位との間に配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の膝保護用エアバッグ装置。
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