JP4013601B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿の画像を光学的に読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機やスキャナ装置等に用いられる画像読取装置として、カラー画像の読み取りが行えるものが普及しつつある。この種の画像読取装置では、光の三原色であるR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の各色成分に対応する3ライン構成のCCD(Charge Coupled Device)センサを用いて、カラー画像の読み取りと白黒画像の読み取りの両方を行うものが公知となっている。
【0003】
一般に、画像読取装置で原稿の画像を読み取る場合、カラー画像では高品位の読み取り品質が求められるのに対し、白黒画像では読み取りの高速性が求められることが多い。ところが、上述のように3ライン構成のCCDセンサを用いて原稿の画像を読み取る場合は、CCDセンサから得られる各色成分の出力信号から白黒の画像データを生成するため、読み取り対象となる原稿の画像が白黒画像であっても、読み取り速度としてはカラー画像を読み取るときと同等になる。したがって、白黒画像を高速に読み取るという要求に十分に応えることができない。
【0004】
そこで近年においては、RGBの各色成分に対応する3つのカラーラインセンサに加えて、一つの白黒ラインセンサを設けた4ライン構成のCCDセンサを採用することにより、白黒画像の読み取りを高速化する技術が提案されている。一例として、特開2001−144900号公報においては、上記4ライン構成のイメージセンサを採用するとともに、白黒ラインセンサの画素数をカラーラインセンサの画素数の2倍とし、かつ白黒ラインセンサの露光周期をカラーラインセンサの露光周期の1/2とすることにより、白黒画像の読み取りを高解像で高速に行う技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載された技術では、白黒ラインセンサの露光周期をカラーラインセンサの露光周期の1/2としているため、カラーラインセンサの露光周期のほぼ中間部で白黒ラインセンサの信号電荷を垂直転送することになる。このため、カラーラインセンサからの出力信号に白黒ラインセンサ側からの不要なノイズが回り込み、カラー画像の読み取り品質を低下させる恐れがある。
【0006】
また、4ライン構成のCCDセンサを用いて白黒画像とカラー画像の両方を高速に読み取るには、図8に示すように、白黒ラインセンサに対応する電荷読み出し用のシフトパルス(垂直転送用のパルス)BW-SHと、カラーラインセンサに対応する電荷読み出し用のシフトパルス(垂直転送用のパルス)CL-SHをそれぞれ個別のタイミングで出力すればよいが、そうした場合は白黒ラインセンサの露光周期Taとカラーラインセンサの露光周期Tbの同期がとれなくなる。そのため、白黒ラインセンサからの出力信号BW-OUTにカラーラインセンサ側での垂直転送によるノイズが回り込んだり、カラーラインセンサからの出力信号CL-OUTに白黒ラインセンサ側での垂直転送によるノイズが回り込んだして、白黒画像の読み取り品質とカラー画像の読み取り品質の両方を低下させる恐れがある。なお、図8のタイミングチャートでは、白黒ラインセンサに対応する転送クロックBW-CLKの周波数F1とカラーラインセンサに対応する転送クロックCL-CLKの周波数F2が同一になっている。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、カラー画像や白黒画像の読み取り品質を低下させることなく、白黒画像の読み取りを高速に行うことができる画像読取装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像読取装置は、カラーラインセンサと白黒ラインセンサとを有する撮像部を用いて原稿の画像を画み取る読取手段と、この読取手段による画像の読取色モードとして、カラー画像を読み取るときに適用されるカラーモードと白黒画像を読み取るときに適用される白黒モードのうちのいずれか一方を選択する読取色モード選択手段と、この読取色モード選択手段によって選択された読取色モードがカラーモード及び白黒モードのいずれであってもカラーラインセンサの露光周期を固定とし、読取色モード選択手段によって選択された読取色モードに応じて白黒ラインセンサの露光周期を、カラーラインセンサの露光周期を基準に変更する露光周期可変手段とを備え、露光周期可変手段は、選択された読取色モードがカラーモードの場合は、白黒ラインセンサの露光周期をカラーラインセンサの露光周期と同一にし、選択された読取色モードが白黒モードの場合は、白黒ラインセンサの露光周期をカラーラインセンサの露光周期の1/2とするように、白黒ラインセンサの露光周期を変更することにより、白黒モードの選択時には白黒ラインセンサの垂直転送期間と同じ期間にカラーラインセンサの垂直転送を実行させ、カラーモードの選択時には白黒ラインセンサの垂直転送期間と同期してカラーラインセンサの垂直転送を実行させる構成となっている。
【0009】
上記構成の画像読取装置においては、読取色モード選択手段によって選択された読取色モード(白黒モード、カラーモード)に応じて白黒ラインセンサの露光周期を露光周期可変手段で変更することにより、白黒モード選択時には白黒ラインセンサの垂直転送期間と同じ期間にカラーラインセンサの垂直転送を実行させ、カラーモード選択時には白黒ラインセンサの垂直転送期間と同期してカラーラインセンサの垂直転送を実行させることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明の実施形態に係る画像読取装置の構成例を示す概略図である。図示した画像読取装置1は、読取手段を内蔵する装置本体2と、この装置本体2上でヒンジ機構等により開閉自在に支持された原稿押さえ部3とを備えて構成されている。装置本体2の上面部には第1の原稿台(プラテンガラス)4と第2の原稿台5が並設されている。これら第1,第2の原稿台4,5は、いずれも光透過性を有するガラス(透明ガラス等)を用いて構成されている。
【0012】
原稿押さえ部3は、第1の原稿台4上に載置された原稿を上から押さえるときにユーザによって開閉操作されるものである。この原稿押さえ部3には、原稿セット部6と、原稿排出部7と、原稿搬送部8とが設けられている。原稿セット部6は、第2の読取方式(後述)にしたがって読み取られる原稿(原稿束)がセットされる部分である。原稿排出部7は、第2の読取方式によって読み取られた原稿が排出される部分である。原稿セット部6と原稿排出部7は、原稿押さえ部3で上下の位置関係に配置されている。
【0013】
原稿搬送部8は、原稿セット部6にセットされた原稿を搬送路Rに沿って一枚ずつ搬送するとともに、この搬送した原稿を第2の原稿台5上で移動させた後、最終的に原稿排出部7に向けて原稿を排出するものである。この原稿搬送部8には、繰り出しローラ9、第1の搬送ローラ10、レジストローラ11、第2の搬送ローラ12、排出ローラ13が設けられている。
【0014】
繰り出しローラ9は、原稿セット部6にセットされた原稿を搬送路R上に繰り出すものである。第1の搬送ローラ10は、繰り出しローラ9によって繰り出された原稿を搬送路Rに沿ってレジストローラ11側に搬送するものである。レジストローラ11は、第1の搬送ローラ10によって搬送された原稿を第2の原稿台5上に送り出すものである。第2の搬送ローラ12は、レジストローラ11の送り出しによって第2の原稿台5上を通過した原稿を受け取って排出ローラ13側に搬送するものである。排出ローラ13は、第2の搬送ローラ12によって搬送された原稿を受け取って原稿排出部7に排出するものである。
【0015】
なお、上記複数のローラ9〜13を用いて構成される原稿搬送部8は、各々のローラの回転によって原稿を搬送し、かつこの搬送時において原稿を第2の原稿台5上で移動させる基本的な搬送機能の他、両面読取のために原稿面を表裏反転させる反転機能と、この反転機能によって反転させた原稿面の向きを元通りに戻して原稿排出部7に排出する整合機能を備えている。ただし、反転機能と整合機能に関しては本発明の要旨に直接関連しないため、詳しい説明を省略する。
【0016】
装置本体2の内部には、原稿の画像を光学的に読み取る読取手段として、光学走査系14、結像レンズ15及びCCDセンサ16が設けられている。光学走査系14は、それぞれ副走査方向Y(図の左右方向)に移動可能に支持されたフルレートキャリッジ17とハーフレートキャリッジ18を用いて構成されている。フルレートキャリッジ17にはランプ19と第1ミラー20が搭載され、ハーフレートキャリッジ18には第2ミラー21と第3ミラー22が搭載されている。
【0017】
フルレートキャリッジ17とハーフレートキャリッジ18は、互いに共通のキャリッジ移動用モータを駆動源として副走査方向Yに移動するものである。その際、ハーフレートキャリッジ18はフルレートキャリッジ17の1/2の移動量(移動速度)をもって移動し、これによって副走査方向Yのいずれの位置にキャリッジ17,18が移動した状態でも、第1の原稿台4上の原稿面からCCDセンサ16の受光面までの光路長が常に一定に保持される構成となっている。
【0018】
ランプ19は、読み取り対象となる原稿に向けて光(照明光)を照射する光源となるもので、例えば3波長の白色光を発するキセノンランプによって構成される。ランプ19からの光照射によって原稿面で反射した光は、第1ミラー20、第2ミラー21及び第3ミラー22で順に反射される。結像レンズ15は、第3ミラー22によって反射された光を所定の縮小倍率でCCDセンサ16の受光面に結像させるものである。CCDセンサ16は、原稿の画像を光学的に読み取るための撮像素子(イメージセンサ)である。
【0019】
上記構成の画像読取装置1において、第1の原稿台4上に載置された原稿の画像を第1の読取方式にしたがって読み取る場合は、光学走査系14を予め設定されたホームポジション(図1の左端)から第1の原稿台4に沿って副走査方向Yに移動させることにより、第1の原稿台4上に載置された原稿の画像を、光学走査系14、結像レンズ15及びCCDセンサ16によって光学的に読み取り走査する。この第1の読取方式は、「プラテンスキャン方式」や「フラットベッドスキャン方式」とも呼ばれる。
【0020】
また、原稿セット部6にセットされた原稿の画像を第2の読取方式にしたがって読み取る場合は、光学走査系14を副走査方向Yの所定の位置(ホームポジション又はその近傍)に停止させる一方、原稿搬送部8の搬送動作によって原稿セット部6から1枚ずつ原稿を搬送して第2の原稿台5上に送り込み、この第2の原稿台5上を一定の速度で移動する原稿の画像を、光学走査系14、結像レンズ15及びCCDセンサ16によって光学的に読み取り走査する。この第2の読取方式は、「CVT(Constant Velocity Transfer)方式」や「原稿流し読み方式」とも呼ばれ、この場合はフルレートキャリッジ17に搭載された第1のミラー20のほぼ直上位置が原稿画像の読取位置となる。
【0021】
図2は本発明の実施形態で採用した画像読取用のセンサ構成を示す概略図である。図示のように、CCDセンサ16は、4つのラインセンサを備えた構成(4ライン構成)となっている。即ち、CCDセンサ16の受光部には、1つの白黒ラインセンサ23と、3つのカラーラインセンサ24,25,26とが設けられている。これら計4つのラインセンサ23,24,25,26は、主走査方向(図の左右方向)に沿って互いに平行に配列されている。主走査方向は、副走査方向に対して直交する方向となる。
【0022】
白黒ラインセンサ23は、白黒画像を読み取るときに適用される白黒モードでメインとなるセンサである。カラーラインセンサ24,25,26は、カラー画像を読み取るときに適用されるカラーモードでメインとなるセンサである。即ち、白黒モードで原稿の画像を読み取った場合は、白黒ラインセンサ23で読み取られた白黒の画像データが読み取り結果として採用され、カラーモードで原稿の画像を読み取った場合は、カラーラインセンサ24,25,26で読み取られたカラーの画像データが読み取り結果として採用される。ただし、読取色モードが白黒モードとカラーモードのいずれであっても、原稿の画像は、白黒ラインセンサ23とカラーラインセンサ24,25,26の双方でほぼ同時に読み取られる。
【0023】
3つのカラーラインセンサ24,25,26は、それぞれR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の各色成分に対応している。また、白黒用及びカラー用の各ラインセンサ23,24,25,26は、所定の大きさの画素(感光画素)を所定のピッチで複数個直線状に配列して構成されるもので、1つの画素が1つの受光素子(フォトダイオード等)に対応している。
【0024】
3つのラインセンサ24,25,26は、それぞれ異なる色分解特性を有している。即ち、レッド成分に対応するラインセンサ(以下、Rラインセンサともいう)24は、画素列上にレッド成分の光のみを透過するカラーフィルタ(色分解フィルタ)を有し、グリーン成分に対応するラインセンサ(以下、Gラインセンサともいう)25は、画素列上にグリーン成分の光のみを透過するカラーフィルタを有し、ブルー成分に対応するラインセンサ(以下、Bラインセンサともいう)26は、画素列上にブルー成分の光のみを透過するカラーフィルタを有している。これに対して、白黒ラインセンサ23は、画素列上にグリーン成分の光のみを透過するカラーフィルタを有している。つまり、白黒ラインセンサ23は、Gラインセンサ25と同じ色分解特性を有している。
【0025】
白黒ラインセンサ23に、Gラインセンサ25と同じ色分解特性をもたせる理由は次のような事情による。先ず、白黒ラインセンサ23単体で考えるとカラーフィルタを設けない構成も考えられるが、そうした場合は白黒ラインセンサ23のセンサ感度が、他の3つのラインセンサ24,25,26と比べて大きくなる。このため、カラー画像の読み取りで必要とされる白色の照明光では、白黒ラインセンサ23の出力だけが飽和してしまう恐れがある。また、これを避けるために照明光の光量を下げると、他の3つのラインセンサ24,25,26で受光量が不足し、RGB出力のSN(Signal-to-Noise)が劣化してしまう。このため、各々のラインセンサ23,24,25,26におけるセンサ感度の設計が非常に難しいものとなる。
【0026】
また、第2の読取方式による画像の読み取りでは、第2の原稿台5上にゴミ等の異物が付着していると、この異物が継続的に読み取られて黒スジの発生を招くことがある。こうした黒スジの発生を防止するために、原稿搬送部8によって第2の原稿台5上に送られた原稿の画像を、白黒ラインセンサ23とRGBのラインセンサ24,25,26でほぼ同時に読み取り、その読み取った画像データを相対的に比較して黒スジの発生やこれを除去するための補正を行うことが考えられる。そうした場合、読み取り画像データの比較対象となるラインセンサのセンサ感度が異なると、同じ画像を読み取ってもセンサ出力に差が生じるため、相対的なレベル比較が困難になる。
【0027】
これに対して、白黒ラインセンサ23にグリーン成分の光を透過するカラーフィルタを設けた場合は、このセンサ感度(センサ出力特性)がGラインセンサ25と等しくなるため、照明光の光量を下げなくても、白黒ラインセンサ23での出力の飽和を回避することができる。また、黒スジの発生防止策としても、同じ色分解特性を有するラインセンサ23,25で読み取った画像データを用いて相対的なレベル比較ができるため、黒スジの発生検知や補正処理を適切に行うことが可能となる。
【0028】
さらに、RGBの各色成分に対応するカラーフィルタのうち、グリーン成分に対応するカラーフィルタを白黒ラインセンサ23に採用した場合は、他の色成分(レッド成分、ブルー成分)に対応するカラーフィルタに比較して分光特性の領域が広く、しかもより大きな出力信号が得られる。このため、可視光領域のほぼ全域(400〜700nm程度)にわたって原稿の画像を良好なSN比で読み取ることができる。ただし、センサ感度のレベル合わせを適切に行った場合は、白黒ラインセンサ23の構成として、カラーフィルタ無しの構成や、他の色成分(レッド成分、ブルー成分)に対応するカラーフィルタを用いた構成としてもかまわない。
【0029】
上記4ライン構成のCCDセンサ16においては、図3に示すように、各々のラインセンサ23,24,25,26での光電変換によって生成された信号電荷を読み出して転送するための電荷転送レジスタ(以下、転送レジスタと略称)が設けられている。ここで、RGBの各ラインセンサ24,25,26に対応する転送レジスタの数をそれぞれM個とすると、白黒ラインセンサ23の転送レジスタの数は2M個となっている。つまり、白黒ラインセンサ23はカラーのラインセンサ24,25,26に比べて2倍の転送レジスタを有している。
【0030】
具体的には、Rラインセンサ24に対しては、その片側(白黒ラインセンサ23との間)に2つの転送レジスタ27A,27Bが、Gラインセンサ25に対しては、Rラインセンサ24と反対側にBラインセンサ26を介して2つの転送レジスタ28A,28Bが、Bラインセンサ26に対しては、Gラインセンサ25と反対側に上記転送レジスタ28A,28Bを介して2つの転送レジスタ29A,29Bがそれぞれ付設されている。また、白黒ラインセンサ23に対しては、その片側に(Rラインセンサ24と反対側に)4つの転送レジスタ30A,30B,30C,30Dが付設されている。この場合、カラーのラインセンサ24,25,26は互いに1ラインずつの間隔で隣接状態に配置され、白黒ラインセンサ23とGラインセンサ25とは12ラインの間隔で配置されている。
【0031】
これにより、Rラインセンサ24においては、奇数番目(ODD)の画素と偶数番目(EVEN)の画素を2つの転送レジスタ27A,27Bに振り分けて並列に出力可能となっている。同様に、Gラインセンサ25においては、奇数番目の画素と偶数番目の画素を2つの転送レジスタ28A,28Bに振り分けて並列に出力可能となっており、Bラインセンサ26においても、奇数番目の画素と偶数番目の画素を2つの転送レジスタ29A,29Bに振り分けて並列に出力可能となっている。一方、白黒ラインセンサ23においては、奇数番目の画素を2つの転送レジスタ(例えば、転送レジスタ30A,30C)に振り分ける一方、偶数番目の画素を他の2つの転送レジスタ(例えば、転送レジスタ30B,30D)に振り分けて並列に出力可能となっている。
【0032】
その際、白黒ラインセンサ23に付設された4つの転送レジスタ30A,30B,30C,30Dにそれぞれ信号電荷をシフト(読み出し)させるためのシフトパルスSHは10種類ほど必要になる。また、カラーのラインセンサ24,25,26に付設された転送レジスタ27A,27B,28A,28B,29A,29Bにそれぞれ信号電荷をシフトさせるためのシフトパルスSHは10種類ほど必要になる。
【0033】
さらに、各々の転送レジスタ27A,27B,28A,28B,29A,29B,30A,30B,30C,30Dに読み出された信号電荷をそれぞれライン方向に順次転送するための転送クロックも必要になる。この転送クロックにしたがって、転送レジスタ30A,30B,30C,30Dからは増幅器を介して白黒の出力信号BW1,BW2,BW3,BW4が並列に出力される。また、転送レジスタ27A,27Bからは増幅器を介してレッド成分の出力信号R1,R2が並列に出力され、転送レジスタ28A,28Bからは増幅器を介してグリーン成分の出力信号G1,G2が並列に出力され、転送レジスタ29A,28Bからは増幅器を介してブルー成分の出力信号B1,B2が並列に出力される。
【0034】
以上のことから、Rラインセンサ24の画素数をN個とすると、これに付設された2つの転送レジスタ27A,27Bは、それぞれ1ラインあたりN/2個の画素の信号電荷を転送することになる。この点は、Gラインセンサ25とBラインセンサ26でも同様である。これに対して、白黒ラインセンサ23の画素数を上記Rラインセンサ24と同じN個とすると、これに付設された4つの転送レジスタ30A,30B,30C,30Dは、それぞれ1ラインあたりN/4個の画素の信号電荷を転送することになる。具体例として、各々のラインセンサ23,24,25,26の画素数をそれぞれ1ラインで7600画素とすると、RGBの各色成分に対応する転送レジスタ27A,27B,28A,28B,29A,29Bではそれぞれ1ラインあたり3800画素分の信号電荷を転送し、白黒に対応する転送レジスタ30A,30B,30C,30Dではそれぞれ1ラインあたり1900画素分の信号電荷を転送することになる。
【0035】
このように1つのラインセンサに対して複数の転送レジスタを付設することにより、1つのラインセンサに1つの転送レジスタを付設する場合に比較して原稿画像の読み取りを高速に行うことができる。また、白黒ラインセンサ23の転送レジスタ数を、RGBの各ラインセンサ23,24,25の転送レジスタ数の2倍とすることにより、白黒ラインセンサ23から得られる信号電荷を転送レジスタで転送するときの段数が少なくなる。このため、白黒ラインセンサ23から得られる信号電荷の転送効率を高めて、白黒画像の読み取りをより高速に行うことができる。
【0036】
図4は本発明の実施形態に係る画像読取装置の機能構成を示すブロック図である。図4において、CPU(中央演算処理装置)31は、予め与えられた制御プログラムにしたがって画像読取装置1全体の処理動作を制御するものである。このCPU31は、主要な処理機能として、読取色モード選択機能と、露光周期可変機能と、解像度可変機能とを備えている。各機能の詳細については後段で詳しく説明する。CPU31には、図示しない複数のセンサが接続され、各々のセンサから画像読取装置1全体の動作を制御するうえで必要とされる検知信号が与えられる構成となっている。
【0037】
上記複数のセンサの中には、例えば、原稿押さえ部3の開閉状態を検知する開閉検知センサ、被読み取り原稿の原稿サイズを検知する原稿サイズ検知センサ、原稿セット部6に原稿がセットされているか否かを検知する第1の原稿有無センサ(原稿サイズ検知センサと兼用可)、第1の原稿台4上に原稿が載置されているか否かを検知する第2の原稿有無センサ(原稿サイズ検知センサと兼用可)、副走査方向におけるキャリッジ17,18の位置を検知するキャリッジ位置検知センサ、原稿搬送部8での原稿詰まり等を検知するジャムセンサなど、各種のセンサが含まれる。
【0038】
UI(ユーザ・インタフェース)32は、ボタン、スイッチ等による入力部と表示部などを備える操作パネル(コントロールパネル)によって構成されるもので、画像読取装置1を操作するための操作情報、例えば読取開始、読取倍率、読取範囲、原稿サイズ、原稿色、原稿色判別などをユーザが指定する際に用いられる。原稿色の指定とは、読み取り対象となる原稿の画像が白黒であるかカラーであるかの指定であり、原稿色判別の指定とは、原稿色判別処理を実行するか否かの指定である。
【0039】
水晶発振器33は、CCDセンサ16を駆動する際に基準となる基準クロックを生成するもので、この基準クロックは白黒用のタイミングジェネレータ(以下、TGと略称)34とカラー用のタイミングジェネレータ(以下、TGと略称)35にそれぞれ与えられる。TG34,35は、水晶発振器33から与えられる基準クロックを用いて、CCDセンサ16を駆動するための駆動信号を生成するものである。
【0040】
この駆動信号には、白黒ラインセンサ23に蓄積された信号電荷を読み出すためのタイミング信号や、RGBの各ラインセンサ24,25,26に蓄積された信号電荷を読み出すためのタイミング信号、さらには信号電荷の読み出しによって得られる出力信号を選択するためのスイッチング信号や、出力後の電荷をリセットするためのリセット信号などが含まれる。また、TG34,35が生成するタイミング信号には、それぞれ上述したシフトパルスSHと転送クロックが含まれる。
【0041】
上記2つのTG34,35にはCPU32から個別に制御指令が与えられ、この制御指令にしたがってTG34,35がそれぞれ駆動信号を生成する。これにより、白黒ラインセンサ23による画像の読み取り動作(信号電荷の蓄積、シフト、転送、出力などを含む一連の動作)と、カラーラインセンサ24,25,26による画像の読み取り動作が、CPU31によって独立に制御される構成となっている。
【0042】
CCDセンサ16からは、上述した白黒の出力信号BW1,BW2,BW3,BW4とカラー(RGB)の出力信号R1,R2,G1,G2,B1,B2がそれぞれ別系統で出力される。このうち、白黒の出力信号BW1,BW2,BW3B,BW4はアナログ処理回路36−1,36−2でアナログ処理された後、A/D変換器(analog-to-digital Converter)37−1,37−2でアナログ信号からデジタル信号に変換される。ちなみに、アナログ処理回路36−1,36−2及びA/D変換器37−1,37−2では、白黒ラインセンサ23の画素列のうち、偶数番目の画素からの読み出しによって出力された出力信号W1,BW3と、奇数番目の画素からの読み出しよって出力された出力信号BW2,BW4をそれぞれ別々に処理する構成となっている。
【0043】
一方、レッド成分の出力信号R1,R2はアナログ処理回路38でアナログ処理された後、A/D変換器39でアナログ信号からデジタル信号に変換される。同様に、グリーン成分の出力信号G1,G2はアナログ処理回路40でアナログ処理された後、A/D変換器41でアナログ信号からデジタル信号に変換され、ブルー成分の出力信号B1,B2はアナログ処理回路42でアナログ処理された後、A/D変換器43でアナログ信号からデジタル信号に変換される。上記アナログ処理回路36,38,40,42には、それぞれサンプルホールド回路、ゲインコントロール回路、オフセットコントロール回路などが含まれる。
【0044】
このようにしてデジタル化された白黒及びカラーの画像信号は画像処理回路44に与えられる。画像処理回路44は、これに入力された白黒及びカラーの画像信号に種々の画像処理を施して、白黒の画像信号を構成するBW出力とカラーの画像信号を構成するR出力、G出力及びB出力を生成する。画像処理回路44で行われる画像処理としては、CCDセンサ16の感度ムラや照明系の照度ムラなどによる出力信号のバラツキを補正するシェーディング補正、CCDセンサ16のラインセンサ間隔に対応した読取位置の補正(ギャップ補正)、ルックアップテーブルを用いたγ補正などに加えて、読み取り対象となる原稿の画像が白黒であるかカラーであるかを判別する(換言すると、読み取り対象となる原稿が白黒原稿であるかカラー原稿であるかを判別する)、いわゆる原稿色判別(ACS;Auto Color Selection)処理や、第2の読取方式(CVT方式)で原稿の画像を読み取る際に第2の原稿台5上に付着したゴミ等の異物に起因して発生する黒スジの発生を検知したり当該黒スジを補正(除去)したりするための処理などが含まれる。
【0045】
ここで、CPU31が備える読取色モード選択機能、露光周期可変機能及び解像度可変機能について順に説明する。先ず、読取色モード選択機能は、予め設定されたモード選択条件にしたがって画像の読取色モードを自動的に選択する機能である。画像の読取色モードとしては、カラー画像を読み取るときに適用されるカラーモードと白黒画像を読み取るときに適用される白黒モードがある。カラーモードは、原稿の画像をカラー画像として読み取るモードで、白黒モードは、原稿の画像を白黒画像として読み取るモードである。
【0046】
これら2つの読取色モードのうち、CPU31は、UI32を介して入力されるモード選択条件にしたがって、いずれか一方の読取色モード(白黒モード又はカラーモード)を選択する。具体的には、ユーザによるUI32の入力操作等により、原稿の画像が白黒であると指定された場合は白黒モードを選択し、カラーであると指定された場合はカラーモードを選択する。また、読み取り対象となる原稿の画像が白黒であるかカラーであるかを原稿色判別処理で判別する必要がある場合、即ちユーザがUI32を介して原稿色判別処理の実行を指定した場合は、その原稿の画像はカラー画像を前提として読み取る必要があるため、CPU31はカラーモードを選択して原稿画像の読み取りを実行し、画像処理回路44にてその原稿の画像がカラー画像か白黒画像かを判別する。
【0047】
露光周期可変機能は、白黒ラインセンサ23の露光周期とカラーラインセンサ24,25,26の露光周期のうち、カラーラインセンサ24,25,26の露光周期を基準(固定)として、白黒ラインセンサ23の露光周期を読取色モードに応じて自動的に変更する機能である。この場合の読取色モードは、上記読取色モード選択機能により選択された読取色モード(白黒モード又はカラーモード)をいう。CPU31は、この露光周期可変機能を利用して白黒ラインセンサ23の露光周期を白黒モードとカラーモードの場合で切り換えるように可変制御する。
【0048】
具体的には、読取色モード選択機能によって白黒モードを選択すると、白黒ラインセンサ23の露光周期を第1の周期に設定する。また、読取色モード選択機能によってカラーモードを選択すると、白黒ラインセンサ23の露光周期を第1の周期よりも長い第2の周期に設定する。CPU31の露光周期可変機能においては、第1の周期が第2の周期の1/2となり、また第2の周期がカラーラインセンサ24,25,26の露光周期と同一となるように、予め露光周期の変更条件が設定されている。
【0049】
ちなみに、白黒ラインセンサ23の露光周期は、当該白黒ラインセンサ23に対応する電荷読み出し用(垂直転送用)のシフトパルスSHの出力タイミングによって決まり、カラーラインセンサ24,25,26の露光周期は、当該カラーラインセンサ24,25,26に対応する電荷読み出し用(垂直転送用)のシフトパルスSHの出力タイミングによって決まる。このことから、CPU31は、白黒ラインセンサ23に対応する電荷読み出し用のシフトパルスSHの出力タイミング(出力周期)を変更することにより、当該白黒ラインセンサ23の露光周期を可変制御する。
【0050】
解像度可変機能は、白黒ラインセンサ23の副走査方向の読取解像度(以下、副走査解像度と略称)とカラーラインセンサ24,25,26の副走査方向の読取解像度を、読取色モードに応じて自動的に切り換える機能である。この場合の読取色モードも、上記読取色モード選択機能により選択された読取色モード(白黒モード又はカラーモード)をいう。CPU31は、この解像度可変機能を利用して白黒ラインセンサ23の副走査解像度とカラーラインセンサ24,25,26の副走査解像度を、白黒モードとカラーモードの場合で切り換えるように可変制御する。
【0051】
具合的には、読取色モード選択機能によって白黒モードを選択すると、白黒ラインセンサ23の副走査解像度がカラーラインセンサ24,25,26の副走査解像度よりも高くなるように設定する。また、読取色モード選択機能によってカラーモードを選択すると、白黒ラインセンサ23の副走査解像度とカラーラインセンサ24,25,26の副走査解像度が同一となるように設定する。CPU31の解像度可変機能においては、白黒モードを選択したときに、白黒ラインセンサ23の副走査解像度がカラーラインセンサ24,25,26の副走査解像度の2倍となり、またカラーモードを選択したときに白黒ラインセンサ23の副走査解像度が白黒ラインセンサ、カラーラインセンサで共に同一となるように、予め解像度の変更条件が設定されている。
【0052】
ちなみに、副走査解像度は、原稿の画像を光学走査系14で副走査方向に読み取り走査するときの物理的な走査速度(以下、読取走査速度と記す)と、転送レジスタへの信号電荷の読み出しタイミングによって決まる。転送レジスタへの信号電荷の読み出しタイミングの間隔は1ライン周期に相当したものとなる。また、この1ライン周期内でラインセンサの各画素に信号電荷が蓄積されるため、1ライン周期はラインセンサの露光周期に相当したものとなる。一方、読取走査速度は、第1の原稿台4に載置された原稿の画像を読み取る場合、即ち第1の読取方式(プラテンスキャン方式)の場合は、光学走査系14のキャリッジ17,18の移動速度によって決まり、原稿セット部6にセットされた原稿の画像を読み取る場合、即ち第2の読取方式(CVT方式)の場合は、原稿搬送部8の駆動により第2の原稿台5上を移動する原稿の移動速度によって決まる。
【0053】
このことから、CPU31は、第1の読取方式の場合は、転送レジスタへの信号電荷の読み出しタイミング(ラインセンサの露光周期)と合わせて、光学走査系14の駆動源となるキャリッジ移動モータの回転数を変更することにより、各々のラインセンサ23,24,25,26の副走査解像度を可変制御し、第2の読取方式の場合は、転送レジスタへの信号電荷の読み出しタイミング(ラインセンサの露光周期)と合わせて、原稿搬送部8の駆動源となる原稿搬送用モータの回転数を変更することにより、各々のラインセンサ23,24,25,26の副走査解像度を可変制御する。
【0054】
続いて、CPU31の制御処理に基づく画像読取装置1の動作について説明する。先ず、ユーザが第1の原稿台4上に原稿を載置してUI32の読取開始ボタンを押すと、これを受けてCPU31は、原稿画像の読取方式として第1の読取方式を選択し、これに基づく制御命令を各種のドライバ回路(例えば、照明制御用、キャリッジ移動制御用などのドライバ回路)に与える。また、ユーザが原稿セット部6に原稿をセットしてUI32の読取開始ボタンを押すと、これを受けてCPU31は、原稿画像の読取方式として第2の読取方式を選択し、これに基づく制御命令を各種のドライバ回路(原稿搬送制御用、照明制御用、キャリッジ移動制御用などのドライバ回路)に与える。
【0055】
さらに、CPU31は、上記読取方式の選択と合わせて、UI32からの入力情報を基に読取色モード(白黒モード、カラーモード)の選択を行う。即ち、UI32の読取開始ボタンが押されたときに、それに先立つユーザの入力操作により、原稿色が白黒で指定されていた場合は白黒モードを選択し、原稿色がカラーで指定されていた場合や原稿色判別処理の実行が指定されていた場合はカラーモードを選択する。そして、白黒モードを選択した場合は、白黒ラインセンサ23をメインセンサ、カラーラインセンサ24,25,26をサブセンサとしてCCDセンサ16の駆動を制御し、カラーモードを選択した場合は、カラーラインセンサ24,25,26をメインセンサ、白黒ラインセンサ23をサブセンサとしてCCDセンサ16の駆動を制御する。また、白黒モード選択時には、サブセンサとなるカラーラインセンサ24,25,26からのセンサ出力信号を黒スジの発生検知及び補正のためのセンサ出力信号として用い、カラーモード選択時には、サブセンサとなる白黒ラインセンサ23からのセンサ出力信号を黒スジの発生検知及び補正のためのセンサ出力信号として用いる。
【0056】
先ず、CPU31が白黒モードを選択した場合は、図5に示すように、白黒ラインセンサ23に対応する電荷読み出し用のシフトパルスBW-SH1を所定のライン周期T1でTG34から出力させるとともに、白黒ラインセンサ23に対応する電荷転送用の転送クロックBW-CLK1を、周波数F1でTG34から出力させる。また、カラーラインセンサ24,25,26に対応する電荷読み出し用のシフトパルスCL-SHを、基準となるライン周期T2でTG35から出力させるとともに、カラーラインセンサ24,25,26に対応する電荷転送用の転送クロックCL-CLKを、周波数F2でTG35から出力させる。さらに、上述した読取方式として、第1の読取方式を選択した場合はキャリッジ17,18の移動による画像の読取走査速度を、第2の読取方式を選択した場合は原稿の移動による画像の読取走査速度を、それぞれ第1の速度に設定する。
【0057】
この白黒モードにおいては、白黒ラインセンサ23の露光周期がシフトパルスBW-SH1の出力タイミングに応じて第1の周期「T1」に設定されるとともに、カラーラインセンサ24,25,26の露光周期がシフトパルスCL-SHの出力タイミングに応じて基準周期「T2」に設定される。この場合、両者の関係はT2=T1×2、つまり白黒ラインセンサ23の露光周期T1がカラーラインセンサ24,25,26の露光周期T2の1/2の関係となっている。また、白黒ラインセンサ23の露光周期T1とカラーラインセンサ24,25,26の露光周期T2は互いに同期している。一方、白黒ラインセンサ23に対応する転送レジスタ30A,30B,30C,30Dの電荷転送周波数(転送クロックBW-CLK1の周波数)F1は、カラーラインセンサ24,25,26に対応する転送レジスタ27A,27B,28A,28B,29A,29Bの電荷転送周波数(転送クロックCL-CLKの周波数)F2と同一の関係となっている。
【0058】
このことから、CPU31が白黒モードを選択した場合、白黒ラインセンサ23においては、露光周期T1内で各々の画素に蓄積された信号電荷が、シフトパルスBW-SH1にしたがって4つの転送レジスタ30A,30B,30C,30Dに読み出された後、各々の転送レジスタ30A,30B,30C,30Dで転送クロックBW-CLK1にしたがってライン方向に順次転送される。このため、黒ラインセンサ23の画素数をN個とすると、露光周期T1内では各々の転送レジスタ30A,30B,30C,30Dにより1/4N個分ずつの信号電荷が転送される。したがって、露光周期T1内では合計N個分の画素の信号電荷が出力されることになる。
【0059】
また、レッド成分に対応するカラーラインセンサ24においては、露光周期T2内で各々の画素に蓄積された信号電荷が、シフトパルスCL-SHにしたがって2つの転送レジスタ27A,27Bに読み出された後、各々の転送レジスタ27A,27Bで転送クロックCL-CLKにしたがってライン方向に順次転送される。このため、カラーラインセンサ24の画素数をN個とすると、露光周期T2内では各々の転送レジスタ27A,27Bにより1/2N個分ずつの信号電荷が転送される。したがって、露光周期T2内では合計N個分の画素の信号電荷が出力されることになる。この点はグリーン成分に対応するカラーラインセンサ25やブルー成分に対応するカラーラインセンサ26でも同様である。
【0060】
以上のことから、CPU31が白黒モードを選択した場合、白黒ラインセンサ23の2ライン周期(T1×2)がカラーラインセンサ24,25,26の1ライン周期(T2)となるため、カラーラインセンサ24,25,26で1ライン分の信号電荷を出力する期間中に、白黒ラインセンサ23では2ライン分の信号電荷を出力することになる。
【0061】
また、白黒モード選択時における白黒ラインセンサ23の出力信号BW-OUT1のレベルを「V1」、グリーン成分に対応するカラーラインセンサ25の出力信号CL-OUTのレベルを「V2」とすると、これらの出力レベルの大小関係(高低関係)は、上述した露光周期T1,T2の違いからV1≒V2/2の関係、つまり白黒ラインセンサ23の出力レベルV1がカラーラインセンサ25の出力レベルV2のほぼ半分となる。
【0062】
また、白黒モード選択時における副走査解像度は、白黒ラインセンサ23のライン周期T1がカラーラインセンサ24,25,26のライン周期T2の1/2となっているため、白黒ラインセンサ23の副走査解像度がカラーラインセンサ24,25,26の副走査解像度の2倍となる。このため、白黒モード選択時において、白黒ラインセンサ23の副走査解像度を600dpiとした場合は、カラーラインセンサ24,25,26の副走査解像度が300dpiとなる。
【0063】
このようにCPU31が白黒モードを選択した場合は、カラーラインセンサ24,25,26の露光周期T2のほぼ中間部で、白黒ラインセンサ23の垂直転送(転送レジスタへの信号電荷の読み出し)が行われるものの、メインとなる白黒ラインセンサ23の垂直転送はカラーライン24,25,26の垂直転送と同じ期間に行われ、しかも白黒ラインセンサ23の露光周期T1内ではカラーラインセンサ24,25,26の垂直転送が行われることがない。このため、白黒ラインセンサ23をメインとした白黒のセンサ出力信号にカラーラインセンサ24,25,26側での垂直転送に起因するノイズが回り込むことがない。よって、白黒モード選択時には、白黒ラインセンサ23を用いて白黒画像を高品質に読み取ることができる。
【0064】
また、白黒ラインセンサ23に4つの転送レジスタ30A,30B,30C,30Dを付設して、各々の画素から読み出した信号電荷を並列的に転送することにより、白黒画像の読み取りを高速に行うことができる。さらに、CPU31の解像度可変機能により、白黒画像を高い解像度をもって読み取ることができる。ただし、黒スジの発生検知や補正処理に際しては、白黒ラインセンサ23と同等の色分解特性を有するグリーン成分対応のラインセンサ25の出力信号を用いるため、このラインセンサ25からの出力信号に対しては白黒ラインセンサ23側からのノイズの回り込みを考慮することが望ましい。
【0065】
一方、CPU31がカラーモードを選択した場合は、図6に示すように、白黒ラインセンサ23に対応する電荷読み出し用のシフトパルスBW-SH2を所定のライン周期T3でTG34から出力させるとともに、白黒ラインセンサ23に対応する電荷転送用の転送クロックBW-CLK2を、周波数F1でTG34から出力させる。また、カラーラインセンサ24,25,26に対応する電荷読み出し用のシフトパルスCL-SHを、基準となるライン周期T2でTG35から出力させるとともに、カラーラインセンサ24,25,26に対応する電荷転送用の転送クロックCL-CLKを、周波数F2でTG35から出力させる。
【0066】
さらに、上述した読取方式として、第1の読取方式を選択した場合はキャリッジ17,18の移動による画像の読取走査速度を、第2の読取方式を選択した場合は原稿の移動による画像の読取走査速度を、それぞれ白黒モードの場合(第1の速度)よりも遅い第2の速度に設定する。具体的には、第1の速度に対して、その1/2の速度となるように第2の速度を設定する。
【0067】
このカラーモードにおいては、白黒ラインセンサ23の露光周期がシフトパルスBW-SH2の出力タイミングに応じて第2の周期「T3」に設定されるとともに、カラーラインセンサ24,25,26の露光周期がシフトパルスCL-SHの出力タイミングに応じて「T2」に設定される。この場合、両者の関係はT3=T2、つまり白黒ラインセンサ23の露光周期T3がカラーラインセンサ24,25,26の露光周期T2と同一の関係となっている。また、白黒ラインセンサ23の露光周期T3とカラーラインセンサ24,25,26の露光周期T2は互いに同期している。さらに、カラーモードにおける白黒ラインセンサ23の露光周期(第2の周期)T3は、先述した白黒モードにおける白黒ラインセンサ23の露光周期(第1の周期)T1よりも長く、両者の関係はT1=T3/2、つまり白黒モードにおける白黒ラインセンサ23の露光周期T1がカラーモードにおける白黒ラインセンサ23の露光周期T3の1/2の関係となっている。
【0068】
この場合、CPU31では、白黒ラインセンサ23に対応する1ライン周期内の転送クロックの個数を変えることにより、白黒モードの場合とカラーモードの場合で白黒ラインセンサ23の露光周期を変更する。具体的には、白黒ラインセンサ23に対応する1ライン周期内の転送クロックの個数が、白黒モードの場合に比較してカラーモードの場合が2倍となるように変えることにより、白黒ラインセンサ23の露光周期(第1の周期と第2の周期)の関係がT1=T3/2となるように変更する。
【0069】
一方、白黒ラインセンサ23に対応する転送レジスタ30A,30B,30C,30Dの電荷転送周波数F1は、カラーラインセンサ24,25,26に対応する転送レジスタ27A,27B,28A,28B,29A,29Bの電荷転送周波数F2と同一の関係となっている。また、カラーモードにおける各ラインセンサ23,24,25,26の電荷転送周波数F1,F2は、先述した白黒モードにおける各ラインセンサ23,24,25,26の電荷転送周波数F1,F2と同一になっている。
【0070】
このことから、CPU31がカラーモードを選択した場合、白黒ラインセンサ23においては、露光周期T3内で各々の画素に蓄積された信号電荷が、シフトパルスBW-SH2にしたがって4つの転送レジスタ30A,30B,30C,30Dに読み出された後、各々の転送レジスタ30A,30B,30C,30Dで転送クロックBW-CLK2にしたがってライン方向に順次転送される。このとき、カラーモードでの電荷転送周波数F1が白黒モードの場合と同一に設定されているため、各々の転送レジスタ30A,30B,30C,30Dに読み出された信号電荷は露光周期T3の中間部で全て転送されることになる。このため、露光周期T3の後半部分では転送レジスタでの空転送によって信号電荷が実質ゼロの黒レベルの信号が出力される。また、白黒ラインセンサ23の画素数をN個とすると、露光周期T3内では各々の転送レジスタ30A,30B,30C,30Dにより1/4N個分ずつの信号電荷(ダミー信号を除く)が転送される。したがって、露光周期T3内では合計N個分の画素の信号電荷が出力されることになる。
【0071】
また、レッド成分に対応するカラーラインセンサ24においては、先述の白黒モードの場合と同様に、露光周期T2内で各々の画素に蓄積された信号電荷が、シフトパルスCL-SHにしたがって2つの転送レジスタ27A,27Bに読み出された後、各々の転送レジスタ27A,27Bで転送クロックCL-CLKにしたがってライン方向に順次転送される。このため、カラーラインセンサ24の画素数をN個とすると、露光周期T2内では各々の転送レジスタ27A,27Bにより1/2N個分ずつの信号電荷が転送される。したがって、露光周期T2内では合計N個分の画素の信号電荷(白黒ラインセンサ23の場合と同数の信号電荷)が出力されることになる。この点はグリーン成分に対応するカラーラインセンサ25やブルー成分に対応するカラーラインセンサ26でも同様である。
【0072】
以上のことから、CPU31がカラーモードを選択した場合、白黒ラインセンサ23の1ライン周期(T3)がカラーラインセンサ24,25,26の1ライン周期(T2)となるため、カラーラインセンサ24,25,26で1ライン分の信号電荷を出力する期間中に、白黒ラインセンサ23でも1ライン分の信号電荷を出力することになる。
【0073】
また、カラーモード選択時における白黒ラインセンサ23の出力信号BW-OUT2のレベルを「V3」、グリーン成分に対応するカラーラインセンサ25の出力信号CL-OUTのレベルを「V2」とすると、これらの出力レベルの大小関係(高低関係)は、上述した露光周期T3,T2の共通性からV3≒V2の関係、つまり白黒ラインセンサ23の出力レベルV3がカラーラインセンサ25の出力レベルV2とほぼ同一レベルとなる。
【0074】
また、カラーモード選択時における白黒ラインセンサ23の出力レベルV3は、先述した白黒モード選択時における白黒ラインセンサ23の出力レベルV1よりも大きく、両者の相対比較ではV3≒V1×2の関係となる。さらに、カラーモード選択時における副走査解像度は、白黒ラインセンサ23の露光周期T3がカラーラインセンサ24,25,26の露光周期T2と同一となっているため、白黒ラインセンサ23の副走査解像度とカラーラインセンサ24,25,26の副走査解像度も同一となる。
【0075】
また、読取走査速度としては白黒モードの場合の1/2の速度となっているため、カラーラインセンサ24,25,26の副走査解像度は、白黒モードの場合の2倍となる。このため、カラーモード選択時において、白黒ラインセンサ23の副走査解像度を600dpiとした場合は、カラーラインセンサ24,25,26の副走査解像度も600dpiとなる。
【0076】
このようにCPU31がカラーモードを選択した場合は、メインとなるカラーラインセンサ24,25,26の垂直転送が白黒ラインセンサ23の垂直転送と同じ期間で行われ、しかも両者の垂直転送が同期して行われるため、カラーラインセンサ24,25,26の露光周期T2内で白黒ラインセンサ23の垂直転送が行われることがない。このため、カラーラインセンサ24,25,26をメインとしたカラーのセンサ出力信号に白黒ラインセンサ23側での垂直転送に起因するノイズが回り込むことがない。よって、カラーモード選択時には、カラーラインセンサ24,25,26を用いてカラー画像を高品質に読み取ることができる。
【0077】
また、CPU31の解像度可変機能により、カラー画像を高い解像度をもって読み取ることができる。さらに、黒スジの発生検知や補正処理に際しては、グリーン成分対応のカラーラインセンサ25と同等の色分解特性を有する白黒ラインセンサ23の出力信号を用いることができる。この場合、カラーラインセンサ25の出力信号CL-OUTと白黒ラインセンサ23の出力信号BW-OUT2が同等の出力レベル(V3≒V1)となるため、両者の相対的な比較により黒スジの発生検知及び補正処理を高精度に行うことができる。
【0078】
なお、上記実施形態では、CPU31において、白黒ラインセンサ23に対応する1ライン周期内の転送クロックの個数を変えることにより、白黒モードの場合とカラーモードの場合で白黒ラインセンサ23の露光周期を変更するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、白黒ラインセンサ23に対応する1ライン周期内の転送クロックの周波数を変えることにより、白黒モードの場合とカラーモードの場合で白黒ラインセンサ23の露光周期を変更するものとしてもよい。具体的には、CPU31がカラーモードを選択した場合、図7に示すように、白黒ラインセンサ23における1ライン周期内の転送クロックBW-CLK3の周波数F3を白黒モードの場合(周波数F1)の1/2に設定することにより、白黒ラインセンサ23の露光周期(第1の周期と第2の周期)の関係がT1=T3/2となるように変更する。
【0079】
この図7に示すタイミングチャートにしたがってCCDセンサ16を駆動した場合でも、上記同様にカラーモード選択時において、メインとなるカラーラインセンサ24,25,26の垂直転送が白黒ラインセンサ23の垂直転送と同じ期間で行われ、しかも両者の垂直転送が同期して行われるため、カラーラインセンサ24,25,26の露光周期T2内で白黒ラインセンサ23の垂直転送が行われることがない。このため、カラーラインセンサ24,25,26をメインとしたカラーのセンサ出力信号に白黒ラインセンサ23側での垂直転送に起因するノイズが回り込むことがない。よって、カラーモード選択時には、カラーラインセンサ24,25,26を用いてカラー画像を高品質に読み取ることができる。また、CPU31の解像度可変機能により、カラー画像を高い解像度をもって読み取ることができる。さらに、黒スジの発生検知や補正処理に際しては、グリーン成分対応のカラーラインセンサ25と同等の色分解特性を有する白黒ラインセンサ23の出力信号を用いることで、カラーラインセンサ25の出力信号CL-OUTと白黒ラインセンサ23の出力信号BW-OUT3が同等の出力レベル(V4≒V1)となるため、両者の相対的な比較により黒スジの発生検知及び補正処理を高精度に行うことができる。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、読取色モード選択手段によって選択された読取色モードに応じて白黒ラインセンサの露光周期を露光周期可変手段で変更することにより、白黒モード選択時には白黒ラインセンサの垂直転送期間と同じ期間にカラーラインセンサの垂直転送を実行させ、カラーモード選択時には白黒ラインセンサの垂直転送期間と同期してカラーラインセンサの垂直転送を実行させることができる。これにより、カラー画像や白黒画像の読み取り品質を低下させることなく、白黒画像の読み取りを高速化させることが可能となる。この結果、カラー画像を読み取る場合の読み取り品質の維持・向上と、白黒画像を読み取る場合の生産性の向上を両立させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る画像読取装置の構成例を示す概略図である。
【図2】 本発明の実施形態で採用した画像読取用のセンサ構成を示す概略図である。
【図3】 本発明の実施形態で採用したセンサ構成の詳細を示す図である。
【図4】 本発明の実施形態に係る画像読取装置の機能構成を示すブロック図である。
【図5】 白黒モードでのセンサ駆動タイミングとセンサ出力信号の一例を示すタイミングチャートである。
【図6】 カラーモードでのセンサ駆動タイミングとセンサ出力信号の一例を示すタイミングチャートである。
【図7】 カラーモードでのセンサ駆動タイミングとセンサ出力信号の他の例を示すタイミングチャートである。
【図8】 従来におけるセンサ駆動タイミングとセンサ出力信号の一例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…画像読取装置、8…原稿搬送部、14…光学走査系、15…結像レンズ、16…CCDセンサ、23…白黒ラインセンサ、24,25,26…カラーラインセンサ、27A,27B,28A,28B,29A,29B,30A,30B,30C,30D…転送レジスタ、31…CPU、32…UI、34,35…TG(タイミングジェネレータ)、44…画像処理回路
Claims (7)
- カラーラインセンサと白黒ラインセンサとを有する撮像部を用いて原稿の画像を画み取る読取手段と、
前記読取手段による画像の読取色モードとして、カラー画像を読み取るときに適用されるカラーモードと白黒画像を読み取るときに適用される白黒モードのうちのいずれか一方を選択する読取色モード選択手段と、
前記読取色モード選択手段によって選択された読取色モードがカラーモード及び白黒モードのいずれであっても前記カラーラインセンサの露光周期を固定とし、前記読取色モード選択手段によって選択された読取色モードに応じて前記白黒ラインセンサの露光周期を、前記カラーラインセンサの露光周期を基準に変更する露光周期可変手段とを備え、
前記露光周期可変手段は、前記選択された読取色モードがカラーモードの場合は、前記白黒ラインセンサの露光周期を前記カラーラインセンサの露光周期と同一にし、前記選択された読取色モードが白黒モードの場合は、前記白黒ラインセンサの露光周期を前記カラーラインセンサの露光周期の1/2とするように、前記白黒ラインセンサの露光周期を変更することにより、前記白黒モードの選択時には前記白黒ラインセンサの垂直転送期間と同じ期間に前記カラーラインセンサの垂直転送を実行させ、前記カラーモードの選択時には前記白黒ラインセンサの垂直転送期間と同期して前記カラーラインセンサの垂直転送を実行させる
ことを特徴とする画像読取装置。 - 前記白黒ラインセンサに付設される電荷転送レジスタ数を、前記カラーラインセンサに付設される1ラインセンサあたりの電荷転送レジスタ数の2倍としてなる
ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 - 前記白黒ラインセンサの副走査方向の読取解像度と前記カラーラインセンサの副走査方向の読取解像度を、前記読取色モード選択手段によって選択された読取色モードに応じて切り換える解像度可変手段を具備する
ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 - 前記カラーラインセンサは、それぞれ異なる色分解特性を有する複数のラインセンサからなり、
前記白黒ラインセンサは、前記複数のラインセンサのうちの1つと同じ色分解特性を有する
ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 - 前記露光周期可変手段は、前記白黒ラインセンサに対応する1ライン周期内のクロック数を変えることにより、当該白黒ラインセンサの露光周期を変更する
ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 - 前記露光周期可変手段は、前記白黒ラインセンサに対応する1ライン周期内のクロック周波数を変えることにより、当該白黒ラインセンサの露光周期を変更する
ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 - 前記解像度可変手段は、前記読取色モード選択手段によって前記白黒モードが選択された場合に前記白黒ラインセンサの副走査方向の読取解像度を前記カラーラインセンサの副走査方向の読取解像度よりも高く設定し、前記読取色モード選択手段によって前記カラーモードが選択された場合に前記白黒ラインセンサの副走査方向の読取解像度を前記カラーラインセンサの副走査方向の読取解像度と同一に設定する
ことを特徴とする請求項3記載の画像読取装置。
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