JP4010529B2 - 配索部材及び積層配索部材 - Google Patents

配索部材及び積層配索部材 Download PDF

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Description

【0001 】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば固定部材とその固定部材に対して相対的に移動する移動部材との間に配索される配索部材及び積層配索部材に関する。
【0002 】
【従来の技術】
屈曲可能な配索部材としては図7に示されるようなものが知られている。その図7に示された配索部材1は、大きな電流を流すことができるものであって、本体部2と本体部2の長手方向両端に設けられたかしめ板3、3とを備えて構成されている。本体部2は、帯状をなすように細線状の銅線を編んだ網状の銅網を多数積層して構成されており、かしめ板3、3は、それぞれ図示しない複数のかしめ軸を本体部2の積層方向にかしめて本体部2をその両端において束ねることができるようになっている。尚、かしめ板3、3は、他との接続部分としても機能する。
【0003 】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来の配索部材1にあっては、本体部2の構成及び構造からも分かるように、屈曲可能、且つ電流容量が得られ大きな電流を流すことができるようになっている。しかしながら、このような配索部材1を複数並べて複数回路、他と接続させる場合には、本体部2の幅方向に十分なスペースを確保する必要があるという問題点があった。
【0004 】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるもので、屈曲可能であるのは勿論のこと、狭いスペースの中で大電流・複数回路の接続が可能な配索部材及び積層配索部材を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためなされた請求項1記載の本発明の配索部材は、屈曲性を有するフレキシブルフラットケーブルと、該フレキシブルフラットケーブルの端末に設けられるコネクタとを備えた配索部材であって,前記フレキシブルフラットケーブルは,断面形状が長方形状で該フレキシブルフラットケーブルの幅方向に広い電力供給用の広幅導体と、前記広幅導体の厚み方向の表裏面のそれぞれに密着し、前記広幅導体の幅サイズより広い幅サイズを有する絶縁性のあるラミネートフィルム層とを備え,前記フレキシブルフラットケーブルの両端末のそれぞれにおいて、前記広幅導体が、前記ラミネートフィルム層の端部から所定の長さ露出すると共に、前記ラミネートフィルム層の端部近傍には、幅方向両側端のそれぞれに凹状に切り欠いてなる被係止部を形成してなり,前記コネクタは,導電性を有する金属板によって形成され、一端に弾性を有する略逆ヘ字状の弾性接触片を形成し、他端にタブ状に形成するタブ形成部を形成するとともに、中間に前記弾性接触片と前記タブ形成部とを連続する連続部を形成してなり、一端が前記フレキシブルフラットケーブルの前記端末に対して電気的に接続され他端が接続相手となる相手側コネクタの端子に接続される接続端子と、一端に挿入口を有し前記接続端子の一端が突出収容される端末収容部と、他端にコネクタ挿入口を有し前記接続端子の他端が突出収容されるコネクタ接続部と、前記端末収容部と前記コネクタ接続部との間に形成され隔壁として機能する固定部とからなり、絶縁性を有する合成樹脂製の略矩形状の箱体で構成されるコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングの端末収容部に接して摺動する面が平坦に形成された板状の部材であって、該平坦な面の反対側の面に、前記フレキシブルフラットケーブルの端末の外観形状に合わせた凹状の収容凹部が形成されており、該収容凹部に、前記フレキシブルフラットケーブルの被係止部を係止する凸状の係止部が形成されている接続補助部材と、を備え、前記接続端子の中間の連続する連続部を、前記コネクタハウジングの固定部に一体成形又は圧入して固定したことを特徴としている。
【0006】
請求項2記載の本発明の配索部材は、請求項1に記載の配索部材において、前記フレキシブルフラットケーブルの前記広幅導体の厚み方向の表裏面のそれぞれに密着する絶縁性のある前記ラミネートフィルム層を,塩化ビニルフィルムとポリエチレンテレフタレートフィルムを合わせて熱ラミネートロールで挟み込んで加熱接着してなり、前記広幅導体側の内側に塩化ビニルフィルム、外側にポリエチレンテレフタレートフィルムがくるように配置したことを特徴としている。
【0007】
上記課題を解決するためなされた請求項3記載の本発明の配索部材は、請求項1又は請求項2に記載の配索部材において、前記フレキシブルフラットケーブルを、該フレキシブルフラットケーブルの厚み方向に複数積層すると共に、前記コネクタを、該コネクタの厚み方向に、前記フレキシブルフラットケーブルの数と同じ数だけ積層してなることを特徴としている。
【0008】
上記課題を解決するためなされた請求項4記載の本発明の積層配索部材は、屈曲性を有するフレキシブルフラットケーブルを複数、該フレキシブルフラットケーブルの厚み方向に積層して形成される積層フレキシブルフラットケーブルと、該積層フレキシブルフラットケーブルの端末に設けられる一体型コネクタとを備えた積層配索部材であって,前記積層フレキシブルフラットケーブルの各フレキシブルフラットケーブルは、断面形状が長方形状で該フレキシブルフラットケーブルの幅方向に広い電力供給用の広幅導体と、前記広幅導体の厚み方向の表裏面のそれぞれに密着し、前記広幅導体の幅サイズより広い幅サイズを有する絶縁性のあるラミネートフィルム層とを備え,前記フレキシブルフラットケーブルの両端末のそれぞれにおいて、前記広幅導体が、前記ラミネートフィルム層の端部から所定の長さ露出すると共に、前記ラミネートフィルム層の端部近傍には、幅方向両側端のそれぞれに凹状に切り欠いてなる被係止部を形成してなり,前記一体型コネクタは、導電性を有する金属板によって形成され、一端に弾性を有する略逆ヘ字状の弾性接触片を形成し、他端にタブ状に形成するタブ形成部を形成するとともに、中間に前記弾性接触片と前記タブ形成部とを連続する連続部を形成してなり、一端が前記フレキシブルフラットケーブルの端末に対して電気的に接続され他端が接続相手となる相手側コネクタの端子に接続される複数の接続端子と、一端に挿入口を有し前記複数の接続端子のそれぞれの一端が突出収容される複数の端末収容部と、他端にコネクタ挿入口を有し前記複数の接続端子のそれぞれの他端が突出収容され前記相手側コネクタが各々接続される複数のコネクタ接続部と、前記複数の端末収容部と前記複数のコネクタ接続部とのそれぞれの間に形成され隔壁として機能する複数の固定部とからなり、絶縁性を有する合成樹脂製の略矩形状の箱体で構成される一体型コネクタハウジングと、前記積層フレキシブルフラットケーブルを構成する複数のフレキシブルフラットケーブルのそれぞれに対応して設けられ、前記一体型コネクタハウジングのそれぞれの端末収容部に接して摺動する面が平坦に形成された板状の部材であって、該平坦な面の反対側の面に、対応するフレキシブルフラットケーブルの端末を収容するために、前記対応するフレキシブルフラットケーブルの端末の外観形状に合わせた凹状の収容凹部が形成されており、前記収容凹部には、前記対応するフレキシブルフラットケーブルの被係止部を係止する凸状の係止部が形成されている複数の接続補助部材と、を備え、前記複数の接続端子のそれぞれの中間の連続する連続部を、前記一体型コネクタハウジングのそれぞれの固定部に一体成形又は圧入して固定したことを特徴としている。
【0009】
請求項5記載の本発明の積層配索部材は、請求項4に記載の積層配索部材において、前記積層フレキシブルフラットケーブルの前記広幅導体の厚み方向の表裏面のそれぞれに密着する絶縁性のある前記ラミネートフィルム層を,塩化ビニルフィルムとポリエチレンテレフタレートフィルムを合わせて熱ラミネートロールで挟み込んで加熱接着してなり、前記広幅導体側の内側に塩化ビニルフィルム、外側にポリエチレンテレフタレートフィルムがくるように配置したことを特徴としている。
【0010 】
請求項1に記載された本発明によれば、フレキシブルフラットケーブルの幅の範囲内に、広幅導体のみ又は広幅導体を含む複数の回路が設けられる。また、その広幅導体には大電流が流される。そして、コネクタを介して他との接続がなされる。配索部材は屈曲させることも可能である。
【0011 】
請求項2に記載された本発明によれば、フレキシブルフラットケーブルの端末が、接続端子の一端に対して、遊びの範囲内でフレキシブルフラットケーブルの長手方向に微摺動可能になる。遊びは、フレキシブルフラットケーブルを積層させて積層配索部材を形成する場合に有効である。すなわち、屈曲半径のぶれ等でフレキシブルフラットケーブル同士に仮にズレが生じた場合でも、遊びの範囲内でフレキシブルフラットケーブルが微摺動し、そのズレを吸収する。
【0012 】
請求項3に記載された本発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の配索部材を、その配索部材を構成するフレキシブルフラットケーブルの厚み方向に複数積層することから、フレキシブルフラットケーブルの幅を広げなくても狭いスペースの中により多くの回路が設けられる。
【0013 】
請求項4に記載された本発明によれば、積層フレキシブルフラットケーブルのうちの少なくとも一のフレキシブルフラットケーブルの幅の範囲内に、広幅導体のみ又は広幅導体を含む複数の回路が設けられる。また、フレキシブルフラットケーブルをその厚み方向に複数積層することから、フレキシブルフラットケーブルの幅を広げなくても狭いスペースの中により多くの回路が設けられる。そして、広幅導体には大電流が流される。また、一体型コネクタを介して他との接続がなされる。積層配索部材は屈曲させることも可能である。
【0014 】
請求項5に記載された本発明によれば、フレキシブルフラットケーブルの端末が、接続端子の一端に対して、遊びの範囲内でフレキシブルフラットケーブルの長手方向に微摺動可能になる。屈曲半径のぶれ等でフレキシブルフラットケーブル同士に仮にズレが生じた場合でも、遊びの範囲内でフレキシブルフラットケーブルが微摺動し、そのズレを吸収する。
【0015 】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の配索部材の一実施の形態を示す外観斜視図である。また、図2は図1の要部の分解斜視図、図3は図1の要部の断面図である。
【0016 】
図1において、引用符号11は例えばワンボックスタイプの自動車におけるスライドドアの給電に用いられる配索部材を示している。その配索部材11は、屈曲性を有する適宜長さのフレキシブルフラットケーブル12と、フレキシブルフラットケーブル12の両端末に設けられるコネクタ13、13とを備えて構成されている。
【0017 】
先ず、図2又は図3を参照しながら上記各構成部材について詳細に説明すると、上記フレキシブルフラットケーブル12は、銅製の広幅導体14と、その広幅導体14の厚み方向の表裏面にそれぞれ密着する絶縁性のあるラミネートフィルム層15、15とを備えて構成されている。また、フレキシブルフラットケーブル12の両端末において、広幅導体14がそれぞれ所定の長さで露出するように形成されている。
【0018 】
その広幅導体14は、断面形状が長方形であって幅方向となる長辺が短辺に対して十分に長く(幅方向に広い)且つ電気容量を必要とするだけ確保することができるように形成されている。
【0019 】
また、ラミネートフィルム層15、15は、例えば広幅導体14側となる内側が塩化ビニルフィルム、外側がポリエチレンテレフタレートフィルムによって形成されている。そして、ラミネートフィルム層15、15の上記幅方向の両端部には、それぞれ被係止部16、16が形成されている。その被係止部16、16は、フレキシブルフラットケーブル12の両端末側にそれぞれ形成されており、本形態においては凹状に切り欠いたように形成されている。
【0020 】
尚、被係止部16、16の幅(フレキシブルフラットケーブル12の長手方向の幅。長手方向:図2中の厚み方向及び幅方向に直交する方向に相当)を、後述する係止部30、30の幅よりも若干広く形成(上記長手方向に遊びを持たせる)することが好ましいものとする。フレキシブルフラットケーブル12を積層させ摺動屈曲させた場合に効果を奏することになる。すなわち、積層させたフレキシブルフラットケーブル12の屈曲半径のぶれ等でフレキシブルフラットケーブル12同士に仮にズレが生じた場合でも、上記遊びの範囲内でフレキシブルフラットケーブル12が微摺動し、そのズレを吸収することができるようになる。ズレの吸収の際には、後述する弾性接触片21がフレキシブルフラットケーブル12に対しての微摺動接点になる。
【0021 】
フレキシブルフラットケーブル12の製造方法としては、特に図示しないが次のようになっている。すなわち、先ず、導体コイルから広幅導体14を送り出し、次いで、上記表裏面側に配置した二組のロールから二枚の塩化ビニルフィルムと同じく二枚のポリエチレンテレフタレートフィルムをそれぞれ供給し、最後に、これらを熱ラミネートロールで挟み込んで加熱接着することにより、フレキシブルフラットケーブル12を製造するようになっている。
【0022 】
ここで本形態のフレキシブルフラットケーブル12のサイズ(一例である)を説明すると、そのフレキシブルフラットケーブル12は、厚さ約0.3mm×幅10.0mmとなっている。また、この時の広幅導体14のサイズ(一例である)は、厚さ0.15mm×幅8.0mmとなっている。
【0023 】
上記コネクタ13は、導電性を有する金属板をプレス加工することにより形成された接続端子17と、絶縁性を有する合成樹脂製のコネクタハウジング18と、フレキシブルフラットケーブル12を接続する際に用いられる絶縁性を有する合成樹脂製の接続補助部材19とを備えて構成されている。
【0024 】
その接続端子17の一端20には、弾性を有する略逆ヘ字状の弾性接触片21が連成されている。また、接続端子17の他端22は、タブ状に形成されており、接続端子17の中間23がコネクタハウジング18に固定(一体成形又は圧入により固定)されるようになっている。そして、このような接続端子17の弾性接触片21には、広幅導体14の上記露出部分が接触するようになっており、接続端子17の他端22には、コネクタ13の接続相手となる図示しない相手側コネクタの端子(不図示)が接続されるようになっている。尚、上記図示しない相手側コネクタとしては、車両本体側のワイヤハーネスに設けられたコネクタや、スライドドアに配索されたワイヤハーネスのコネクタが挙げられる。
【0025 】
コネクタハウジング18は略矩形状の箱体であって、端末収容部24とコネクタ接続部25と固定部26とが形成されている。その端末収容部24には、接続補助部材19と共にフレキシブルフラットケーブル12の端末が挿入されるようになっている。また、その端末収容部24の内部には、接続端子17の一端20が突出するようにもなっている。端末収容部24は、コネクタハウジング18の一端を介して形成されており、挿入口27を有している。尚、特に図示しないが、接続補助部材19に対するロック手段が形成されている。
【0026 】
コネクタ接続部25には、上記図示しない相手側コネクタを構成するハウジング(不図示)が挿入されるようになっている。また、そのコネクタ接続部25の内部には、接続端子17の他端22が突出するようにもなっている。コネクタ接続部25は、コネクタハウジング18の他端を介して形成されており、コネクタ挿入口28を有している。尚、特に図示しないが、上記図示しない相手側コネクタに対するロック手段が形成されている。
【0027 】
固定部26は、接続端子17の中間23を固定する部分であって、端末収容部24とコネクタ接続部25との間に形成された隔壁としても機能するようになっている。また、接続補助部材19や上記図示しない相手側コネクタの挿入規制をすることができるようにもなっている。
【0028 】
接続補助部材19は、端末収容部24を摺動する面が平坦に形成された板状の部材であって、その平坦な面の反対側の面には、フレキシブルフラットケーブル12の端末の外観形状に合わせた凹状の収容凹部29が形成されている。収容凹部29には、フレキシブルフラットケーブル12の被係止部16、16を係止する凸状の係止部30、30が形成されている。
【0029 】
次に、上記構成において、配索部材11の組み付けについて説明すると、その配索部材11は、予め端末加工がなされたフレキシブルフラットケーブル12の両端末をそれぞれ接続補助部材19の収容凹部29に収容するとともに、そのフレキシブルフラットケーブル12の端末を収容した接続補助部材19をコネクタ13の端末収容部24に収容させることにより組み付けられる。
【0030 】
尚、組み付けの際に、フレキシブルフラットケーブル12の端末に露出した広幅導体14と、端末収容部24内に位置する弾性接触片21とが接触し、電気的な接続がなされるようになる。
【0031 】
以上、配索部材11は、コネクタ13を介して上記図示しない相手側コネクタとそれぞれ接続され、上記車体本体から上記スライドドアへ給電を行う送電体として機能する(大電流が流れる)。また、上記スライドドアの開閉操作に伴いフレキシブルフラットケーブル12の屈曲位置が移動する(フレキシブルフラットケーブル12の屈曲状態に関しては図1参照)。
【0032 】
続いて、図4を参照しながら積層配索部材41について説明する。その積層配索部材41は、上記配索部材11を、フレキシブルフラットケーブル12の厚み方向に複数積層してなるもので、フレキシブルフラットケーブル12の幅を広げなくても狭いスペースの中により多くの回路を設けることができるようになっている。もう少し詳しく説明すると、フレキシブルフラットケーブル12同士、及びコネクタ13同士が上記方向に積層されて構成されている。
【0033 】
尚、コネクタハウジング18に例えばフック等の引っ掛ける部分を形成すれば、コネクタ13同士が一体化されるようになる。また、フレキシブルフラットケーブル12同士は摺動しあいながら屈曲する。一方、フレキシブルフラットケーブル12を複数積層(例えば二層〜五層程度)することにより、積層フレキシブルフラットケーブル42が形成される。また、コネクタ13を複数積層することにより、分離可能な積層コネクタ43が形成される。
【0034 】
続いてさらに、図5を参照しながら上記とは別の積層配索部材51について説明する(上記と基本的に同じ構成部材については同一の符号を付してその説明を省略するものとする)。
【0035 】
積層配索部材51は、フレキシブルフラットケーブル12を複数積層して形成した積層フレキシブルフラットケーブル52(フレキシブルフラットケーブル12同士が摺動しあいながら屈曲することができるものとする。積層数は例えば二層〜五層程度であるものとする)と、その積層フレキシブルフラットケーブル52の端末に設けられる一体型コネクタ53とを備えて構成されている。
【0036 】
一体型コネクタ53は、複数の接続端子17と、絶縁性を有する合成樹脂製の一体型コネクタハウジング54と、複数の接続補助部材19とを有しており、その一体型コネクタハウジング54には、上記端末収容部24(図3参照)と同じ複数の端末収容部(不図示)と、上記コネクタ接続部25(図3参照)と同じ複数のコネクタ接続部55と、上記固定部26(図3参照)と同じ複数の固定部(不図示)とが形成されている。
【0037 】
以上のような積層配索部材51も上記積層配索部材41(図4参照)と同様に、フレキシブルフラットケーブル12の幅を広げなくても狭いスペースの中により多くの回路を設けることができるようになっている。
【0038 】
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。すなわち、フレキシブルフラットケーブル12に限らず図6に示されるようなフレキシブルフラットケーブル61を用いて、又はこれらの組み合わせを用いてもよいものとする(フレキシブルフラットケーブル61に対応するコネクタに関しては不図示。接続端子を回路数に応じてコネクタハウジングに配置したりすればよい)。
【0039 】
上記フレキシブルフラットケーブル61は、例えば上記フレキシブルフラットケーブル12(図2参照)と同じ幅サイズで形成されており、給電用の広幅導体62と信号用の既知の平角導体63とラミネートフィルム層15、15とを備えて構成されている(広幅導体62と平角導体63の数は任意とする)。
【0040 】
尚、以上はスライドドアの給電用として説明したが、これに限られるものではなくドアの開閉部分等にも用いることができるものとする。また、固定部材とその固定部材に対して相対的に移動する移動部材との間の給電用としても用いることができるものとする。
【0041 】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載された本発明によれば、フレキシブルフラットケーブルの幅の範囲内に、大電流が流れる広幅導体のみ、又はその広幅導体を含む複数の回路を設けることができ、また、コネクタを介して他との接続をすることができ、さらには、屈曲させることができるという配索部材を提供することができる。
【0042 】
請求項2に記載された本発明によれば、フレキシブルフラットケーブルを積層させて積層配索部材を形成する場合に効果を奏することができる。すなわち、屈曲半径のぶれ等でフレキシブルフラットケーブル同士に仮にズレが生じた場合でも、遊びの範囲内でフレキシブルフラットケーブルが微摺動し、そのズレを吸収することができる。
【0043 】
請求項3に記載された本発明によれば、フレキシブルフラットケーブルの幅を広げなくても狭いスペースの中により多くの回路を設けることができるという積層配索部材を提供することができる。
【0044 】
請求項4に記載された本発明によれば、積層フレキシブルフラットケーブルのうちの少なくとも一のフレキシブルフラットケーブルの幅の範囲内に、大電流が流れる広幅導体のみ、又はその広幅導体を含む複数の回路を設けることができる。また、フレキシブルフラットケーブルをその厚み方向に複数積層することから、フレキシブルフラットケーブルの幅を広げなくても狭いスペースの中により多くの回路を設けることができる。さらに、一体型コネクタを介して他との接続をすることができる。さらにまた、屈曲させることができる、という積層配索部材を提供することができる。
【0045 】
請求項5に記載された本発明によれば、屈曲半径のぶれ等でフレキシブルフラットケーブル同士に仮にズレが生じた場合でも、遊びの範囲内でフレキシブルフラットケーブルが微摺動し、そのズレを吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による配索部材の一実施の形態を示す外観斜視図である。
【図2】図1の要部の分解斜視図である。
【図3】図1の要部の断面図である。
【図4】本発明による積層配索部材の一実施の形態を示す断面図である。
【図5】本発明による積層配索部材の他の一実施の形態を示す斜視図である。
【図6】フレキシブルフラットケーブルの他の例を説明するための斜視図である。
【図7】従来例の配索部材の屈曲時の外観斜視図である。
【符号の説明】
11 配索部材
12 フレキシブルフラットケーブル
13 コネクタ
14 広幅導体
15 ラミネートフィルム層
16 被係止部材
17 接続端子
18 コネクタハウジング
19 接続補助部材
21 弾性接触片
24 端末収容部
25 コネクタ接続部
26 固定部
29 収容凹部
30 係止部
41 積層配索部材
42 積層フレキシブルフラットケーブル
43 積層コネクタ
51 積層配索部材
52 積層フレキシブルフラットケーブル
53 一体型コネクタ
54 一体型コネクタハウジング
55 コネクタ接続部
61 フレキシブルフラットケーブル

Claims (5)

  1. 屈曲性を有するフレキシブルフラットケーブルと、該フレキシブルフラットケーブルの端末に設けられるコネクタとを備えた配索部材であって,
    前記フレキシブルフラットケーブルは,
    断面形状が長方形状で該フレキシブルフラットケーブルの幅方向に広い電力供給用の広幅導体と、
    前記広幅導体の厚み方向の表裏面のそれぞれに密着し、前記広幅導体の幅サイズより広い幅サイズを有する絶縁性のあるラミネートフィルム層とを
    備え,
    前記フレキシブルフラットケーブルの両端末のそれぞれにおいて、前記広幅導体が、前記ラミネートフィルム層の端部から所定の長さ露出すると共に、前記ラミネートフィルム層の端部近傍には、幅方向両側端のそれぞれに凹状に切り欠いてなる被係止部を形成してなり,
    前記コネクタは,
    導電性を有する金属板によって形成され、一端に弾性を有する略逆ヘ字状の弾性接触片を形成し、他端にタブ状に形成するタブ形成部を形成するとともに、中間に前記弾性接触片と前記タブ形成部とを連続する連続部を形成してなり、一端が前記フレキシブルフラットケーブルの前記端末に対して電気的に接続され他端が接続相手となる相手側コネクタの端子に接続される接続端子と、
    一端に挿入口を有し前記接続端子の一端が突出収容される端末収容部と、他端にコネクタ挿入口を有し前記接続端子の他端が突出収容されるコネクタ接続部と、前記端末収容部と前記コネクタ接続部との間に形成され隔壁として機能する固定部とからなり、絶縁性を有する合成樹脂製の略矩形状の箱体で構成されるコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングの端末収容部に接して摺動する面が平坦に形成された板状の部材であって、該平坦な面の反対側の面に、前記フレキシブルフラットケーブルの端末の外観形状に合わせた凹状の収容凹部が形成されており、該収容凹部に、前記フレキシブルフラットケーブルの被係止部を係止する凸状の係止部が形成されている接続補助部材と、
    を備え、前記接続端子の中間の連続する連続部を、前記コネクタハウジングの固定部に一体成形又は圧入して固定したことを特徴とする配索部材。
  2. 前記フレキシブルフラットケーブルの前記広幅導体の厚み方向の表裏面のそれぞれに密着する絶縁性のある前記ラミネートフィルム層は,
    塩化ビニルフィルムとポリエチレンテレフタレートフィルムを合わせて熱ラミネートロールで挟み込んで加熱接着してなり、
    前記広幅導体側の内側に塩化ビニルフィルム、外側にポリエチレンテレフタレートフィルムがくるように配置したものである請求項1に記載の配索部材。
  3. 前記配索部材は,
    前記フレキシブルフラットケーブルを、該フレキシブルフラットケーブルの厚み方向に複数積層すると共に、前記コネクタを、該コネクタの厚み方向に、前記フレキシブルフラットケーブルの数と同じ数だけ積層して構成したものである請求項1又は請求項2に記載の配索部材。
  4. 屈曲性を有するフレキシブルフラットケーブルを複数、該フレキシブルフラットケーブルの厚み方向に積層して形成される積層フレキシブルフラットケーブルと、該積層フレキシブルフラットケーブルの端末に設けられる一体型コネクタとを備えた積層配索部材であって,
    前記積層フレキシブルフラットケーブルの各フレキシブルフラットケーブルは、
    断面形状が長方形状で該フレキシブルフラットケーブルの幅方向に広い電力供給用の広幅導体と、
    前記広幅導体の厚み方向の表裏面のそれぞれに密着し、前記広幅導体の幅サイズより広い幅サイズを有する絶縁性のあるラミネートフィルム層とを
    備え,
    前記フレキシブルフラットケーブルの両端末のそれぞれにおいて、前記広幅導体が、前記ラミネートフィルム層の端部から所定の長さ露出すると共に、前記ラミネートフィルム層の端部近傍には、幅方向両側端のそれぞれに凹状に切り欠いてなる被係止部を形成してなり,
    前記一体型コネクタは、
    導電性を有する金属板によって形成され、一端に弾性を有する略逆ヘ字状の弾性接触片を形成し、他端にタブ状に形成するタブ形成部を形成するとともに、中間に前記弾性接触片と前記タブ形成部とを連続する連続部を形成してなり、一端が前記フレキシブルフラットケーブルの端末に対して電気的に接続され他端が接続相手となる相手側コネクタの端子に接続される複数の接続端子と、
    一端に挿入口を有し前記複数の接続端子のそれぞれの一端が突出収容される複数の端末収容部と、他端にコネクタ挿入口を有し前記複数の接続端子のそれぞれの他端が突出収容され前記相手側コネクタが各々接続される複数のコネクタ接続部と、前記複数の端末収容部と前記複数のコネクタ接続部とのそれぞれの間に形成され隔壁として機能する複数の固定部とからなり、絶縁性を有する合成樹脂製の略矩形状の箱体で構成される一体型コネクタハウジングと、
    前記積層フレキシブルフラットケーブルを構成する複数のフレキシブルフラットケーブルのそれぞれに対応して設けられ、前記一体型コネクタハウジングのそれぞれの端末収容部に接して摺動する面が平坦に形成された板状の部材であって、該平坦な面の反対側の面に、対応するフレキシブルフラットケーブルの端末を収容するために、前記対応するフレキシブルフラットケーブルの端末の外観形状に合わせた凹状の収容凹部が形成されており、前記収容凹部には、前記対応するフレキシブルフラットケーブルの被係止部を係止する凸状の係止部が形成されている複数の接続補助部材と、
    を備え、前記複数の接続端子のそれぞれの中間の連続する連続部を、前記一体型コネクタハウジングのそれぞれの固定部に一体成形又は圧入して固定したことを特徴とする積層配索部材。
  5. 前記積層フレキシブルフラットケーブルの前記広幅導体の厚み方向の表裏面のそれぞれに密着する絶縁性のある前記ラミネートフィルム層は,
    塩化ビニルフィルムとポリエチレンテレフタレートフィルムを合わせて熱ラミネートロールで挟み込んで加熱接着してなり、
    前記広幅導体側の内側に塩化ビニルフィルム、外側にポリエチレンテレフタレートフィルムがくるように配置したものである請求項4に記載の積層配索部材。
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