JP4009995B2 - サービストレーを備えた引出し構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、引出しを引き出した後で、引出し上面上に載置できる位置まで引き出すことが可能なサービストレーを備えた引出し構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、システムキッチン等において、引出しとサービストレーとしてのスライド式テーブルとを備え、調理作業性の効率を高めたものが知られている(特許文献1参照)。図5は、前記特許文献1に記載のシステムキッチンの一部である調理キャビネットの斜視図であり、引き出し01を備えた調理用フロアキャビネット02の上部に枠体03が取付けられ、この枠体03の内部にスライドレール04によって前方に引き出し可能なスライド式テーブル05が収納されている。このようなスライド式テーブル05は調理作業空間が広がるので便利であるが、引き出したときに先端側が何も支持されていないために不安定であった。
【0003】
このような状況を回避するために、サービストレーを引出しの上に載置するタイプのものも開発されている(特許文献2参照)。図6は前記特許文献2に記載の引出し付き家具の作動説明図であり、図6(a)の引出し06の収納状態から、図6(b)に示すように引出し06だけが単独で引き出され、引出し内の物を取り出した後に、図6(c)に示すように、サービストレーに相当するプレート07が取っ手08を介して引出し06の上面に載置可能なように引き出される。このプレート07は、前方が引き出し06に形成したレールに支持され、後方は側板09に突設したストッパーピン010に係止している。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−225834号公報(段落0015−0018、図2)
【特許文献2】
特開平11−178663号公報(段落0010、図5)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献2に記載のものは、プレート07を前方に引き出す場合に、プレート07後部に設けたストッパー011がストッパーピン010を乗り越えなくてはならず、また逆に、プレート07を前方に引き出した後にもとの収納位置に戻す場合も、再びストッパー011がストッパーピン010を乗り越える必要があり、プレート07の移動に円滑性を欠いていた。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、サービストレーをスムーズに出し入れできるようにした引出し構造を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のサービストレーを備えた引出し構造は、引出しを引き出した後で、引出し上面上に載置できる位置まで引き出すことが可能なサービストレーを備えた引出し構造であって、前記サービストレーは引出し本体に設けた左右の固定レールによってそれぞれ案内支持される2つの案内片と、引出し上部に設けた左右の摺動案内部にそれぞれ嵌合する2つの摺動嵌合片を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、サービストレーが引出し本体の固定レールか引出しの摺動案内部の何れかに必ず案内支持されるので、安定した状態で出し入れすることができる。
【0008】
本発明のサービストレーを備えた引出し構造において、前記固定レールは先端部が部分的に前方に下降傾斜していることが好ましい。
このようにすれば、サービストレーを固定レールから引き出したり、逆に引出しの摺動案内部から引出し本体側に収納するときに、引出し側或いは本体側に容易に乗り移ることができる。
【0009】
本発明のサービストレーを備えた引出し構造において、前記左右にそれぞれ形成した案内片と摺動嵌合片はサービストレーの左右端に設けられ、両片が一体化した枠部材として構成されていることが好ましい。
このようにすれば、案内片と摺動嵌合片が一体化した枠部材として構成されているので、簡素で堅牢な摺動案内部が構築できる。
【0010】
本発明の家具は、前記請求項2ないし3の何れかに記載のサービストレーを備えた家具であることが好ましい。
このようにすれば、上記のサービストレーをシステムキッチンやキャビネット等の家具にも適用できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0012】
図1は本発明の一実施形態に係るサービストレーを備えた引出しを引き出した状態を示す部分斜視図、図2は引出し上にサービストレーが載置された状態を示す図1の部分拡大斜視図、図3は引出し本体を正面から視た断面図、図4の(a)は引出し及びサービストレーが収容部内に収容されている状態を示す説明図、(b)は収容部内から引出しのみが引き出された状態を示す説明図であり、(c)は収容部内から引出し上にサービストレーを引き出した状態を示す説明図である。
【0013】
本発明の引出し構造は、例えば、システムキッチンやキャビネット等の家具の収容部内部と引出し上面上との間でサービストレーを出し入れ可能に設けた構造であって、図1〜図3に示すように構成されている。
【0014】
すなわち、図3に示すように、符号1は上面が作業台などとして使用される天板2を有するキャビネットであって、このキャビネット1の天板2下面に形成される収容部には引出し4が、引出し本体を構成する両側板14a,14bに取着された一対のブラケット18,18にローラ20を介して前後に移動可能に案内支持されている。
【0015】
更に、天板2の下面には、サービストレー5を支持案内する断面コ字形に形成された一対の左右の固定レール3,3が開口側を向き合わせて固設されている。そして、この固定レール3,3は、サービストレー5両側面に取付けられた2つの案内片5a,5aを案内支持するための下片3a,3aと、それらの上部に対向配置される上片3b,3bとから成り、両下片3a,3aの先端部には前方に下降傾斜する傾斜面3c(図4に片側のみ図示)が形成されている。
【0016】
また、サービストレー5の左右端には、案内片5a,5aと対抗する位置に2つの摺動嵌合片5b,5bが設けられ、これらは案内片5aと摺動嵌合片5bとで一体化した枠部材を構成している。この摺動嵌合片5b,5bの下部は、引出し4の上部に形成した摺動案内部4a,4a上に嵌合して前後方向に摺動可能に案内支持される円弧状の嵌合溝が形成されている。
【0017】
従って、図4の(a)に示されるように、引出し4がキャビネット1の収容部内部に収容された状態では、サービストレー5は両案内片5a,5aは固定レール3,3の下片3a,3a上面に支持されており、摺動嵌合片5b,5bの下面は、両摺動案内部4a,4a上から離反した状態となっている。
【0018】
図4の(b)に示すように、引出し4が全開するまで手前に引き出された状態では、サービストレー5は両案内片5a,5aが固定レール3,3の下片3a,3a上面に支持された状態で、天板2下面の収容部内に収容されている。
【0019】
サービストレー5を手前に引き出すことでサービストレー5の両案内片5a,5aは固定レール3,3の下片3a,3aに案内されて引き出される。下辺3a,3aは前方に向かって先端部側が傾斜面3cにより下降傾斜しているので、摺動嵌合片5b,5b下面の円弧状の嵌合溝が引出し4内の摺動案内部4a,4a上にスムーズに乗り移ることができる。サービストレー5が完全に引出し4に載置されれば、図4の(c)に示すように、サービストレー5は摺動案内部4a,4a上に案内支持されて引出し4上を自由に移動することができる。
【0020】
サービストレー5が不必要の場合、または引出し4の内部に品物を出し入れする場合はサービストレー5を天板2下面の収容部内に戻すことも可能である。このときも案内片5a,5aが傾斜面3cを通過するので、スムーズな乗り移りが可能である。
【0021】
従って、上記のように構成された引出し構造によれば、サービストレー5が、引出し本体を構成する側板14a,14aに設けた左右の固定レール3,3によってそれぞれ案内支持される2つの案内片5a,5aと、引出し4の上部に設けた左右の摺動案内部4a,4aにそれぞれ嵌合する2つの摺動嵌合片5b,5bを備えた構成とすることで、サービストレー5の出し入れ時には、固定レール3,3又は引出し4の摺動案内部4a,4aの何れかに必ず案内支持されるので安定した状態で出し入れすることができる。
【0022】
また、固定レール3,3は、先端部が部分的に前方に下降傾斜する傾斜面3cを有しているので、サービストレー5を固定レール3,3から引き出したり、逆に引出しの摺動案内部4a,4aから引出し本体側に収納するときに、引出し4側、或いはキャビネット1の天板2下面に形成される収容部に容易に乗り移ることができる。
【0023】
更に、左右にそれぞれ形成した案内片5a,5aと摺動嵌合片5b,5bがサービストレー5の左右端に設けられ、両片が一体化した枠部材として構成されているので、簡素で堅牢な摺動案内部を構築することができる。
【0024】
尚、上記実施形態では、サービストレー5を固定レールから出し入れする際に、引出し本体側或いは天板2下面の固定レール3,3に容易に乗り移ることができるように、両下辺3a,3aの先端部に前方に下降傾斜する傾斜面3cを形成した例に付き説明したが、案内片5a,5aの後端部下面に傾斜面を形成することができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0026】
(a)請求項1項の発明によれば、サービストレーが引出し本体の固定レールか引出しの摺動案内部の何れかに必ず案内支持されるので、安定した状態で出し入れすることができる。
【0027】
(b)請求項2項の発明によれば、サービストレーを固定レールから引き出したり、逆に引出しの摺動案内部から引出し本体側に収納するときに、引出し側或いは本体側に容易に乗り移ることができる。
【0028】
(c)請求項3項の発明によれば、案内片と摺動嵌合片が一体化した枠部材として構成されているので、簡素で堅牢な摺動案内部が構築できる。
【0029】
(d)請求項4項の発明によれば、上記のサービストレーをシステムキッチンやキャビネット等の家具にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る内引出しを備えた引出しを引き出した状態を示す部分斜視図である。
【図2】引出し上にサービストレーが載置された状態を示す図1の部分拡大斜視図である。
【図3】引出し本体を正面から視た断面図。
【図4】(a)は引出し及びサービストレーが収容部内に収容されている状態を示す説明図、(b)は収容部内から引出しのみが引き出された状態を示す説明図であり、(c)は収容部内から引出し上にサービストレーを引き出した状態を示す説明図である
【図5】従来のサービストレーを備えた引出しを用いた調理キャビネットの斜視図である。
【図6】(a)〜(c)は従来のサービストレーを備えた引出し付き家具の作動説明図である。
【符号の説明】
1 キャビネット
2 天板
3 固定レール
3a 下片
3b 上辺
3c 傾斜面
4 引出し
4a,4b 摺動案内部
5 サービストレー
5a 案内片
5b 摺動嵌合片
14a 側板(引出し本体)
18 ブラケット
20 ローラ
Claims (4)
- 引出しを引き出した後で、引出し上面上に載置できる位置まで引き出すことが可能なサービストレーを備えた引出し構造であって、前記サービストレーは引出し本体に設けた左右の固定レールによってそれぞれ案内支持される2つの案内片と、引出し上部に設けた左右の摺動案内部にそれぞれ嵌合する2つの摺動嵌合片を備えていることを特徴とするサービストレーを備えた引出し構造。
- 前記固定レールは先端部が部分的に前方に下降傾斜している請求項1に記載のサービストレーを備えた引出し構造。
- 前記左右にそれぞれ形成した案内片と摺動嵌合片はサービストレーの左右端に設けられ、両片が一体化した枠部材として構成されている請求項2に記載のサービストレーを備えた引出し構造。
- 前記請求項1ないし3の何れかに記載のサービストレーを備えた引出し構造を有する家具。
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JP2003070410A JP4009995B2 (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | サービストレーを備えた引出し構造 |
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- 2003-03-14 JP JP2003070410A patent/JP4009995B2/ja not_active Expired - Lifetime
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