JP4009500B2 - エレベータおよびエレベータの調速機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータのかご若しくは釣り合い錘(カウンターウエイト)の走行速度の超過を検知する調速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレベータでは安全装置として、建築基準法施行令の129条の9第7号において、下降するかごの速度が規定された値を超えると、かごの下降を自動的に制止する装置を設けなければならないことが規定されている。
【0003】
図9は、非常停止装置が設けられた一般的なエレベータの機構の概略を示す図であり、エレベータのかご101は、主ロープ102で吊られ巻上げ機(図示せず)によって昇降路内を昇降するとともに、昇降路に設けられたガイドレール103によってその昇降が案内される。かご101には非常止め装置104が装着されている。主ロープ102が切断したり巻上げ機の回転速度が異常に増大することによりエレベータのかご101の速度が定格速度以上になった場合に、非常止め装置104はガイドレール103を掴みかご101を機械的に停止させる。
【0004】
すなわち、エレベータの過速を機械室に設けられた調速機105が検知すると、調速機105に組み込まれているロープ掴み106が動作し、調速機105の綱車に巻装されている調速機ロープ107が把持される。調速機ロープ107が把持されると、かご101に装着されているセフティーリンク108を介し、非常止め装置104が動作する。
【0005】
図10に高速エレベータに使用する一般的な調速機を示す。この調速機は、遠心調速機の一種である。調速機ロープ107が巻装された綱車108が回転すると、その回転は歯車112により鉛直方向を向いた回転軸113により伝達される。回転軸113には調速機リンク機構110の一部をなす第1リンク110Aが取り付けられており、第1リンク110Aのリンク腕の先端には回転錘(フライウエイト)109が取り付けられている。綱車108が回転すると、回転錘109に働く遠心力Cにより回転錘109が取り付けられたリンク腕が開き、これにより回転軸113に装着された軸滑筒が上下動する。軸滑筒には調速機リンク機構110の他の一部をなす第2リンク110Bの一つの支軸が取り付けられている。第2リンク110Bは、軸滑筒の上下方向の変位に伴い運動し、軸滑筒の変位量が所定値を超えると、第2リンク110Bの末端に設けられているフック(図では明瞭には見えない)がロープ掴み106から外れる。これによりロープ掴み106が調速機ロープ107を把持し、調速機ロープ107の動きが停止する。すると、かご101に装着されているセフティーリンク108を介し、非常止め装置104が動作する(図9参照)。
【0006】
ところで、一般的に、調速機は、不要動作を防ぎ安定した動作を行うために、エレベータのかごの定格運転速度を僅かに超えるまで第1および第2リンク110A,110Bすなわち調速機リンク機構110が運動しないように調整されている。この目的のため、第1リンク110Aには速度調整バネ111が設けられており、この速度調整バネ111が、エレベータのかご101の定格走行速度において回転錘109に働く遠心力Cと対抗する平衡力を発生させる。また、速度調整バネ111は、かご101の速度が規定値を超えたときにちょうど第2リンク110Bがロープ掴み106を動作させるように、調速機リンク機構110の運動を制限するようなバネ力を発生するように調整されている。
【0007】
図10に示す調速機は、回転錘109の回転軸113が鉛直方向を向いているため、「縦型」と呼ばれる。これに対して、回転錘の回転軸が水平方向を向いた「横型」の遠心調速機もある。その一例を図11に示す。なお、図11に示す調速機の構成は[発明の実施の形態]の項で後に詳述される図1に示す調速機の構成を参照することにより理解できる。図11に示す調速機は、後に[発明の実施の形態]の項において本発明による調速機との作用効果の対比説明を行うことを目的として描かれたものであり、図11に示す調速機の構成全体が公知であるわけではない。
【0008】
図10に示すような縦型の遠心調速機では、綱車108の水平方向軸線まわりの回転を鉛直方向軸線まわりの回転に変換するために、歯車112を設ける必要がある。このため機構が複雑になり部品数が多くなる短所がある。その一方で、回転錘109やリンク機構110Aの質量自体が回転錘109に働く遠心力Cに対抗する平衡力として作用するため、調速機の運動をこれらの質量により抑制できる利点がある。
【0009】
これに対して、図11に示すような横型の遠心調速機では、回転錘19の回転軸を綱車の回転軸と共有できるため、歯車等の機構が不必要となる。このため、縦型のものに比べて部品数を減らすことができる。また、綱車11の回転軸が直接的に回転錘を回転させるため、エレベータの運転速度の変化に対して、調速機がよりリニアに動作するといった利点、すなわち調速機の精度向上という利点がある。しかし、一対の回転錘19およびそれに付随するリンク16は、回転軸13まわりの重量バランスをとった状態で配置されているため、回転錘19やリンク16等の質量は遠心力Cに対抗する平衡力として作用しない。このため、速度調整バネ26が発生するバネ力のみにより調速機リンク機構の運動を抑制すなわち制御しなくてはらないという短所がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、回転錘に働く遠心力Cの大きさは
C=mrω2=mv2/r
C:遠心力,m:回転錘の質量,r:回転錘の回転半径
ω:回転錘の角速度,v:エレベータの速度
の形で表される。
【0011】
この式よりわかるように、遠心力Cは回転速度の2乗に比例して大きくなる。近年においては、定格速度が600m/minを超えるような超高速度のエレベータも現れてきており、このような高速のエレベータの調速機においては、図12に示すように回転錘に働く遠心力Cの大きさ自体のみならず、遠心力Cの幅(すなわち定格速度における遠心力と非常止め装置を動作させるべき過速状態における遠心力の差)も、従来型のものに比べて非常に大きくなる。このため、広い速度範囲にわたって、回転錘および調速機リンク機構の動作を的確に制御しうる機能を有する調速機が必要となる。
【0012】
すなわち、エレベータの定格運転速度が高ければ高いほど、調速機リンク機構が運動を開始してから非常止め装置を動作させるまでの狭い速度域の中で遠心力は急激に増加する。このため、安定した特性を得るためには、遠心力に対抗するための制御力の変化が穏やかになるように、速度調整バネのバネ定数を小さくする必要がある。
【0013】
一方、調速機リンク機構の運動開始速度も高くなるため、調速機リンク機構が運動を開始した時の遠心力Cも大きくなり、調速機リンク機構の動作を抑制するために必要な平衡力も大きくなる。このため、回転錘や調速機リンク機構等の質量が遠心力Cに対抗して作用しない横型の遠心調速機では、大きな力を発生できる速度調整バネが必要となる。
【0014】
従って、横型の遠心調速機では、バネ定数が小さく、かつ、大きな平衡力を発生することが可能な速度調整バネが必要となる。このため、外形寸法が非常に大きな速度調整バネが必要となってしまう。このため、限られたスペースで調速機を構成できなくなる。また、構成できたとしても、速度調整バネのバネ定数が小さいため、速度調整バネの製造誤差や調速機の個体差等の影響が大きく現れ、安定した性能の調速機を提供できなくなる。
【0015】
従って、本発明はこの様な点に鑑み、速度調整バネおよび調速機本体を小型化することが可能で、製造性及び保守性に優れた信頼性の高い横型の調速機を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、エレベータのかごに設けられた非常止め装置を動作させるために、調速機ロープを把持することが可能なロープ掴みと、前記調速機ロープが巻装され、前記かごの速度に対応した速度で回転する綱車と、前記綱車の回転と連動して水平方向を向いた回転軸線を中心として回転するとともに、遠心力により前記回転軸線から離れるように変位する回転錘と、前記回転錘が取り付けられ、前記回転錘の変位に伴い運動してその運動が所定範囲を超えた場合に前記ロープ掴みを動作させる調速機リンク機構と、前記調速機リンク機構に設けられ、前記調速機リンク機構の運動に伴い変位して、その変位量に応じて発生する弾性力により前記調速機リンク機構の運動を抑制する第1の平衡力を発生する速度調整機構と、前記調速機リンク機構に設けられたバランス錘であって、このバランス錘に働く重力により生じる前記調速機リンク機構の運動を抑制する第2の平衡力を、前記調速機リンク機構に負荷するバランス錘とを備え、前記調速機リンク機構の変位量が増大するに従って前記第2の平衡力が小さくなるように、前記バランス錘が前記調速機リンク機構に取り付けられているエレベータの調速機を提供する。
【0017】
この調速機は、前記かごの速度が所定速度未満の場合には、前記調速機リンク機構の運動の抑制は前記第2の平衡力のみにより行われ、前記かごの速度が前記所定速度以上の場合には、前記調速機リンク機構の運動の抑制は、前記第2の平衡力および前記第1の平衡力の双方により行われるように構成することができる。
【0018】
前記バランス錘を中空に形成し、内部に物体を収容可能とすることもできる。この場合、収容される物体によりバランス錘の全体重量を調整することができる。また、内部に収容される物体により、調速機リンク機構の制振効果を得ることも可能である。
【0019】
バランス錘は、円筒形または球形等の回転体(回転面により囲まれた立体図形の意)の形状に形成することができる。この場合、バランス錘の中心軸の位置でバランス錘を調速機リンク機構の一部をなすアームに取り付けることが好適である。
【0020】
この調速機は、前記調速機リンク機構が変位していない場合に前記バランス錘が存在する位置に設けられた緩衝具を更に備えて構成することができる。この場合、前記ロープ掴みの動作により前記綱車が停止した場合に初期位置に復元しようとする前記バランス錘を前記緩衝具により支持することができ、これにより調速機の損傷を防止することができる。
【0021】
前記バランス錘を、その重心点からずれた位置において前記調速機リンク機構に取り付け、前記バランス錘の傾きを表示する手段を前記バランス錘に設けられてもよい。これにより、調速機リンク機構の状態を特別な測定器具無しに確認することも可能となる。
【0022】
また、本発明の調速機は、エレベータのかごに設けられた非常止め装置を動作させるために、調速機ロープを把持することが可能なロープ掴みと、前記調速機ロープが巻装され、前記かごの速度に対応した速度で回転する綱車と、前記綱車の回転と連動して水平方向を向いた回転軸線を中心として回転するとともに、遠心力により前記回転軸線から離れるように変位する回転錘と、前記回転錘が取り付けられ,前記回転錘の変位に伴い運動してその運動が所定範囲を超えた場合に前記ロープ掴みを動作させる調速機リンク機構と、前記調速機リンク機構に設けられ、前期調速機リンク機構の運動に伴い変位して、その変位量に応じて発生する弾性力により前記調速機リンク機構の運動を抑制する第一の平衡力を発生する速度調整機構と、前記調速機リンク機構に設けられたバランス錘であって、このバランス錘に働く重力により生じる前記調速機リンク機構の運動を抑制する第2の平衡力を、前記調速機リンクに負荷するバランス錘と、前記バランス錘を複数に分割し、中央にバランス錘を結合する連結部材とを備え、前記調速機リンク機構の変位量が増大するに従って前記第2の平衡力が小さくなるように、前記バランス錘が前記調速機リンク機構に取り付けられている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による調速機の実施形態を図面を参照して説明する。
【0024】
[第1の実施形態]
図1は、本発明による調速機の第1の実施形態を示す図である。なお、この調速機10は、図9に示す調速機105に代えて、エレベータに設けることができる。調速機10は、調速機ロープ107が巻き掛けられた綱車11を有する。綱車11は、水平方向を向いた回転軸12を中心として、調速機ロープ107の移動速度、すなわちかごの速度に対応した速度で回転する。回転軸12は、支柱10a,10bに、水平方向に支持されている。
【0025】
回転軸12には、継手13が、回転軸12の軸線方向に移動可能に取り付けられている。継手13は、回転軸12の軸線方向に移動可能であってかつ回転軸12とともに回転する第1筒体14と、第1筒体14とともに回転軸12の軸線方向に移動可能であって、第1筒体14に対して相対回転可能な(すなわち第1筒体14が回転しても回転しない)第2筒体15からなる。
【0026】
回転軸12および第1筒体14には、調速機リンク機構の一部である第1リンク16が取り付けられている。第1リンク16は、V字をなすように結合されたアーム17,18を有する。アーム17の一端は、回転軸12に枢着されている。アーム18の一端は、第1筒体14に枢着されている。各アーム17,18の他端はアーム17,18の相対回転を可能とするように結合され、アーム17,18の結合点には、回転錘(フライウエイト)19が取り付けられている。アーム17,18および回転錘19の組は、回転軸12に関して対称位置に2組設けられている。従って、回転軸12がいかなる回転位置に存在しようが、アーム17,18および回転錘19の質量は、継手13を回転軸12の軸線方向に移動させるようには働かない。これが、前述した「横型」の調速機の特徴である。
【0027】
綱車11の回転軸12の回転により回転錘19が回転すると、回転錘19に働く遠心力により、回転錘19は回転軸12の放射方向外側に向けて変位する。これに伴い、第1リンク機構16を構成するアーム17,18は閉じる方向に変位し、これにより、継手13を図1左側方向に変位させる。
【0028】
第2筒体15には、調速機リンク機構の一部である第2リンク20の一端が結合されている。第2リンク20は、第2筒体15の動きをロープ掴み106のフックを外してロープ掴み106を動作させるアーム(図1に詳細は図示せず)まで伝達するリンクである。第2リンク20は、アーム21、L字型アーム22、アーム23、ロッド24とを含んで構成されている。
【0029】
なお、第2リンク20は、ロッド24の下方に、ロープ掴み106のフックを外すためのアームやリミットスイッチを蹴るためのアーム(これらは明瞭に図示されてはいない)を有している。しかしながら、その部分の構成は本発明の要旨と直接関係ないため、本明細書においては説明を省略する。その部分は、当業者において公知の任意の構成を採用することが可能であり、例えば図10下側に表示された構成とすることができる。
【0030】
第2リンク20のL字型アーム22は、支柱10bに固着された不動の軸25を中心として揺動可能である。L字型アーム22の第1辺22aの先端は、その一端が第2筒体15に枢着されたアーム21の他端に枢着されている。L字型アーム22の第2辺22bの先端にはバランス錘30が枢着されている。L字型アーム22の第2辺22bの先端と軸25との間において、アーム23の一端が枢着されている。アーム23の他端は、ロッド24の一端(上端)に枢着されている。ロッド24は、垂直方向の動きのみ可能である。従って、遠心力により回転錘19が変位すると、ロッド24は鉛直方向上方に変位する。
【0031】
ロッド24は、支柱10bの内部に収容されている。ロッド24には、速度調整バネ26が装着されている。ロッド24には、速度調整バネ26の下端が着座する座27が設けられている。また、支柱10aには、座27と対向するように、不動の座28が取り付けられている。従って、ロッド24が上方に変位すると、速度調整バネ26は圧縮され、これにより速度調整バネ26は回転錘19の変位、すなわち第1リンク16および第2リンク20の運動を抑制する方向の力を発生する。
【0032】
なお、先に述べたように、調速機は、不要動作を防ぎ安定した動作を行うために、エレベータのかごの定格運転速度を僅かに超えるまで調速機リンク機構が運動しないように構成することが好ましい。従って、バランス錘30の質量は、リンクの構成および寸法を考慮した上で、エレベータのかごが定格運転速度を僅かに超えた速度で移動している際における回転錘19に働く遠心力とバランス錘30により発生する平衡力とがおおむね釣り合うような値に設定することが好適である。
【0033】
本明細書においては、説明の便宜上、調速機に含まれる調速機リンク機構を、回転軸12とともに回転する部分(第1リンク16)と、そうでない部分(第2リンク20)とに分類して説明しているが、本明細書において、単に「調速機リンク機構」と言う場合には、第1および第2リンク16、20並びにこれらリンク16,20を相互に結合する継手13からなるリンク構造の全体を意味する。
【0034】
次に、図1に示す調速機の作用を、本発明が適用されていない図11に示す比較例と対比して説明する。図1の調速機において、図11に示す調速機と異なるところは、L字型アーム22の第2の辺22bの先端にはバランス錘30が設けられている点である。
【0035】
図11に示す調速機および図1に示す調速機において、回転錘19に働く遠心力Cおよびこれに対抗する平衡力Bは、以下のように表すことができる。
【0036】
図11の調速機:C=2Btanα=2PStanα
図1の調速機 :C=2Btanα=2(PB+PS)tanα
ここで、
PS:速度調整バネ26による平衡力
PB:バランス錘30による平衡力
α :回転錘19が取り付けられたアーム17と回転軸12とのなす角度
また、図11に示す調速機および図1に示す調速機における回転錘19に働く遠心力Cとこの遠心力Cに対抗する平衡力Bとの関係を、図2(a)および図2(b)にそれぞれ示す。なお、図2に示される関係は概略的なものであり、バランス錘30が取り付けられたL字型アームの揺動角度等に依存して実際にはもっと複雑である。
【0037】
図2(a)に示すように、図11の調速機では、かごの全速度領域において、すなわち遠心力Cの大小に関わらず、必要な平衡力Bを速度調整バネ11が発生する平衡力PSのみによりまかなっている。
【0038】
これに対して、図2(b)に示すように、図1の調速機では、かごの速度が所定速度(この所定速度とは具体的には定格速度よりわずかに高い速度)未満の場合には、必要な平衡力Bをバランス錘30が発生する平衡力PBのみによりまかない、所定速度以上の場合に(この場合調速機リンク機構が運動を開始する)、必要な平衡力Bをバランス錘30が発生する平衡力PBおよび速度調整バネ11が発生する平衡力PSの双方によりまかなっている。
【0039】
図2より理解できるように、図11の調速機では、速度調整バネ26が、かごの全速度領域(速度0から非常止め装置を動作させなければならない所定速度までの速度領域)に対して、回転錘19に働く遠心力Cに対抗する平衡力Bの全てを発生させなければならないため、先に[従来の技術]の項で述べたように、速度調整バネ26の大型化といった問題が生じる。また、速度調整バネ26が平衡力Bの全てを発生させなければならないため、大きな力を発生できる速度調整バネ26が必要となり、速度調整バネ26の保持具(座)の大型化といった問題も派生する。このため、調速機をある定められたスペースに納めることが困難となる。
【0040】
しかし、図1の調速機によれば、調速機リンク機構の動き出しを抑制するために必要な平衡力をバランス錘30によって発生させているため、速度調整バネ26は調速機リンク機構の動作速度を制御するためだけの平衡力を発生するだけで良いため、速度調整バネ26を小型化することができる。また、強固なバネ保持具も不要となる。この結果、調速機本体を小型化することが可能となる。
【0041】
[第2の実施形態]
次に、図3乃至図5を参照して、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、図1に示す第1の実施形態に対して、バランス錘30が発生する平衡力が、調速機リンク機構の変位量の増大に伴い小さくなるように調速機リンク機構を構成するため、L字型アーム22を別の形態のアーム22Aに置換した点が主として異なり、他は第1の実施形態と同一である。第2の実施形態の構成を示す図3および図4において、第1の実施形態を示す図1と同一部分については同一符号を付し重複説明は省略する。
【0042】
以下の説明は、本実施形態の要部を示す図4と、本実施形態の作用を説明する図5のグラフを参照して行う。
【0043】
図4に示すように、本実施形態では、調速機リンク機構が以下の条件(1)(2)を満足するように構成されている。
【0044】
(1)調速機リンク機構の状態に関わらず、バランス錘30の重心と軸25とを結ぶ直線Cとバランス錘30に働く重力の方向と一致する直線Gとがなす角度αが常に鋭角となっている。(なお、図1の調速機では、調速機リンク機構の変位量が0のとき角度αは鈍角で、その後鋭角に移行する。)すなわち、バランス錘30が発生する平衡力が、調速機リンク機構の変位量の増大に伴い小さくなる。
【0045】
(2)アーム22Aとアーム23との枢着点29と軸25とを結ぶ直線と、速度調整バネ26が発生する平衡力FSによりアーム23が枢着点29に与える力の方向と一致する方向の直線とのなす角度βが、90度近傍で推移する。
【0046】
ところで、速度調整バネ26とバランス錘30によって発生する平衡力Bは以下のように表すことができ、
B=(d/a)FSλS+(c/a)FBλB
=(d/a)kδλS+(c/a)FBλB
ここで、
FS:速度調整バネ26が発生する平衡力[N]
FB:バランス錘30が発生する平衡力(バランス錘に働く重力)[N]
λS:速度調整バネ連結部に関するリンク効率
λB:バランス錘連結部に関するリンク効率
a:アーム22Aとアーム21との枢着点と軸25との間の距離[m]
c:アーム22Aへのバランス錘30の固定点と軸25との間の距離[m]
d:アーム22Aとアーム23との枢着点と軸25との間の距離[m]
k:速度調節バネ26のバネ定数[N/m]
δ:調速機リンク機構の運動によって生じる速度調整バネ26の変位[m]
である。
【0047】
リンク効率λは、アーム22Aの変位(アーム22Aの旋回角度)によって決まる値で、調速機リンク機構の運動によってその値は変化する。ここで、本実施形態に係る調速機は、上記(2)の条件を満足するように構成されているため、調速機リンク機構の運動に伴う速度調整バネ26連結部に関するリンク効率λSの変化は小さく、また、上記(1)の条件を満足するように構成されているため、バランス錘連結部に関するリンク効率λBは調速機リンク機構の変位の増大に伴い減少してゆく。
【0048】
従って、速度調整バネ26が発生するバネ力がアーム22Aに与える軸25まわりのモーメントMsおよびバランス錘30に作用する重力がアーム22Aに与える軸25まわりのモーメントMbと、調速機リンク機構の変位量との関係は、概略図5のような関係となる。
【0049】
すなわち、図5に示すように、調速機リンク機構の変位量の増大に従って、速度調整バネ26が発生する平衡力は大きくなるが、バランス錘30による平衡力は小さくなる。このため、バネ定数の大きな速度調整バネ26を用いた場合でも、バネ定数の小さなバネを用いた場合と同様の特性を得ることができる。
【0050】
従って、本実施形態によれば、特にバネ定数の小さな速度調整バネ26が必要となる超高速度のエレベータ用の調速機においても、バネ定数の大きい速度調整バネ26を用いることができる。従って、速度調整バネ26の小型化ひいては調速機全体の小型化を図ることができる。また、速度調整バネ26の製造が容易となる。更に、バネ定数の製造誤差の影響を小さくすることができるので、性能の安定した調速機を製造することが可能となる。
【0051】
また、本実施形態においては、バランス錘30の形状を円筒形や球形等の回転対称形状とし、その回転対称軸にて調速機リンクのアーム22Aに固定する構造としている。これにより、バランス錘30が調速機リンクの運動に伴い回動運動を行ってもバランス錘30の重心とアーム22Aとの位置関係は変化せず(バランス錘30の重心が常にアーム22Aに対する固定点にある)、バランス錘30が調速機リンクに対して回転自由でなくとも調速機リンクに不要な力を生じさせることが無い。このため、調速機リンクの設計が容易になると共に、バランス錘30によって安定して変化する平衡力を発生することが可能となる。さらに、バランス錘30自体が回転する必要か無いため、バランス錘30の固定部に軸受けなどの部品を用いる必要がなく、バランス錘30を調速機リンクに固定するだけで良いため、製造性および保守性能が向上する。
【0052】
なお、図6に示すように、バランス錘30を中空として、バランス錘30の内部に油などの液体もしくは粒状金属などの封入体31を任意量封入することによりバランス錘30の質量を任意に調整可能としてもよい。この様なバランス錘30を用いることにより、調速機の調整時においてバランス錘30の質量を調整する必要がある場合に、調速機リンク機構よりバランス錘30自体を取り外して交換することなく、内部の封入体31の量を調整することのみで対応できるので、調整作業を容易に行うことができる。また、バランス錘30の質量を正確に加工する必要が無くなるとともに、質量の異なるバランス錘30を何点か制作する必要も無くなるのでコストも低減することができる。
【0053】
さらに、バランス錘30の内部にある一定量の液体を封入し、バランス錘30の内部においてその液体が運動可能とすることで、バランス錘30に制振機能を持たせる事が可能となる。つまり、調速機が不安定状態となり調速機リンク機構が異常振動状態となった場合、バランス錘30内の封入体の慣性が振動を打ち消す方向に作用するため、異常振動を減衰、抑制することができ、調速機を元の安定状態に移行させることができる。従って、調速機の誤動作や破損を未然に防ぐことができ、外乱に強く安定した性能を持つ信頼性の高い調速機を提供することが可能となる。
【0054】
更に、図7に示すように、初期状態(調速機リンク機構が変位していない状態)にある、バランス錘30を支持する緩衝具40(ゴム等の弾性体や衝撃吸収体もしくはダンパなどから成る)を設けることも好適である。エレベータのかごが過速状態となりロープ掴み106が動作すると、綱車8の回転は急停止するため回転錘19に働いていた遠心力も急激に消失する。すると、調速機リンク機構はバランス錘30および速度調整バネ26により急激に初期状態に復帰させられ、この時に大きな衝撃荷重が調速機リンク機構に負荷される。
【0055】
しかし、緩衝具40が設けられていれば、このときの衝撃荷重を慣性の一番大きなバランス錘30で受け止めることができるので、効率よく衝撃を緩衝するができる。このため、調速機を保護することができ、より信頼性の高い調速機を提供することが可能となる。
【0056】
[第3の実施形態]
次に図8を参照して第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、図3に示す第2の実施形態に対して、バランス錘30の構成および取り付け構造が異なり、他は、図3に示す第2の実施形態と同一である。第3の実施形態において、図2に示す第2の実施形態と同一部分については同一符号を付し、重複説明は省略する。
【0057】
本実施形態においては、図8に示すように、バランス錘30は、バランス錘30の重心からずれた位置にある軸32を介してアーム22Aに回転可能に取り付けられている。バランス錘30の側面には、複数の調整線33が描かれている。複数ある調整線33のうちいずれの調整線がアーム22Aの輪郭に一致するかにより、調速機リンク機構の状態を確認することができる。
【0058】
すなわち、バランス錘30は軸32にて回転可能な状態で取り付けられているため、バランス錘30の重心は常にバランス錘30の固定点(軸32)の直下に位置する。従って、調速機が水平に設置されている限り、アーム22Aの輪郭に一致するのがどの調整線33であるかを確認することにより、調速機リンク機構の調整状態を確認することができる。
【0059】
したがって、調整線33を用いることにより、調速機リンク機構を構成する各部材の角度や寸法を測定すること無く、調速機リンク機構の調整を容易に行うことができる。このため、調速機設置時等における調整作業性を向上させることができる。
【0060】
また、経年変化や他の要因による調速機リンク機構の狂いも一目で判断することができ、再調整も容易に行える。このため調速機の保守性を向上させることができるのみならず、調速機の信頼性を向上させることができる。
【0061】
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について図13および図14を参照して説明する。第4の実施形態では、図3に示す第2の実施形態におけるバランス錘30を2つに分割して一対のバランス錘30Aとしている。これら2つのバランス錘30Aは、回転軸12を通る鉛直面に対して対称位置に配置されている。バランス錘を2つ設けたことに伴い、第2の実施形態において1つづつ設けられていたアーム21,22Aおよび23も2つずつ設けられている。本実施形態を示す図13および図14においては、第2の実施形態のアーム21,22Aおよび23に相当するアームにそれぞれ符号21’,22A’および23’を付している。これらアーム21’,22A’および23’は、回転軸12を通る鉛直面に対して対称な位置に配置されている。図14に示すように、バランス錘30Aはアーム22A’の外側に配置されており、これにより一対のアーム22A’間に十分な間隔を確保している。一対のアーム22A’の間には、回転軸12に接続されたかご位置を検出するためのエンコーダ60が配置されている。2つのバランス錘30Aは、連結棒50により結合されている。連結棒50は、アーム22A’の位置に関わらずエンコーダ60に干渉しないような位置で、2つのバランス錘30Aを連結している。
【0062】
本実施形態によれば、バランス錘30Aを分割して配置しているため、回転軸12の延長線上に部品を配置することが可能な空間を確保することができ、この空間に部品を配置することにより調速機をコンパクトに構成することが可能となる。特に本実施形態においては、前記空間に、回転軸12と接続することが好ましいエンコーダ60を配置しているため、その効果は顕著である。
【0063】
また、本実施形態においては、一対のバランス錘30Aが連結棒50を介して結合されるため、バランス錘30Aおよび連結棒50からなる組立体の重心位置が回転軸12を通る鉛直面上に位置する。さらに、バランス錘30A、アーム21’,22A’および23’が回転軸12を通る鉛直面に対して対称位置に配置される。このため、リンク機構をより安定して動作させることができる。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、安定した特性の横型の調速機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエレベータの調速機の第1の実施形態を示す図。
【図2】図1および図11に示す調速機の作用の相違を説明するグラフ図。
【図3】本発明によるエレベータの調速機の第2の実施形態を示す図。
【図4】図3に示す調速機の作用を説明する図。
【図5】図3の調速機の構成に基づく効果を説明するグラフ図。
【図6】図3に示す調速機の変形例を示す図。
【図7】図3に示す調速機の他の変形例を示す図。
【図8】本発明によるエレベータの調速機の第3の実施形態を示す図。
【図9】一般的なエレベータの概略構成図。
【図10】一般的な縦型調速機の一例を示す図。
【図11】横型調速機の構成例を示す図。
【図12】調速機の回転錘に発生する遠心力を示す図。
【図13】本発明のエレベータの調速機の第4の実施形態の側面図。
【図14】本発明のエレベータの調速機の第4の実施形態の正面図。
【符号の説明】
11 綱車
19 回転錘
16,20 調速機リンク機構
26,27,28 速度調整機構
30,30A バランス錘
40 緩衝具
50 連結部材(連結棒)
101 かご
103 ガイドレール
104 非常止め装置
106 ロープ掴み
107 調速機ロープ
Claims (7)
- エレベータのかごに設けられた非常止め装置を動作させるために、調速機ロープを把持することが可能なロープ掴みと、
前記調速機ロープが巻装され、前記かごの速度に対応した速度で回転する綱車と、
前記綱車の回転と連動して水平方向を向いた回転軸線を中心として回転するとともに、遠心力により前記回転軸線から離れるように変位する回転錘と、
前記回転錘が取り付けられ、前記回転錘の変位に伴い運動してその運動が所定範囲を超えた場合に前記ロープ掴みを動作させる調速機リンク機構と、
前記調速機リンク機構に設けられ、前記調速機リンク機構の運動に伴い変位して、その変位量に応じて発生する弾性力により前記調速機リンク機構の運動を抑制する第1の平衡力を発生する速度調整機構と、
前記調速機リンク機構に設けられたバランス錘であって、このバランス錘に働く重力により生じる前記調速機リンク機構の運動を抑制する第2の平衡力を、前記調速機リンク機構に負荷するバランス錘と、
を備え、
前記調速機リンク機構の変位量が増大するに従って前記第2の平衡力が小さくなるように、前記バランス錘が前記調速機リンク機構に取り付けられていることを特徴とする、エレベータの調速機。 - 前記かごの速度が所定速度未満の場合には、前記調速機リンク機構の運動の抑制は前記第2の平衡力のみにより行われ、
前記かごの速度が前記所定速度以上の場合には、前記調速機リンク機構の運動の抑制は、前記第2の平衡力および前記第1の平衡力の双方により行われることを特徴とする、請求項1に記載の調速機。 - 前記バランス錘は中空に形成され、前記バランス錘の内部に物体を収容可能としたこと特徴とする、請求項1に記載の調速機。
- 前記調速機リンク機構が変位していない場合に前記バランス錘が存在する位置に設けられた緩衝具を更に備え、
前記ロープ掴みの動作により前記綱車が停止した場合に初期位置に復元しようとする前記バランス錘を前記緩衝具により支持することを特徴とする、請求項1に記載の調速機。 - 前記バランス錘は、その重心点からずれた位置において前記調速機リンク機構に取り付けられており、前記バランス錘の傾きを表示する手段が、前記バランス錘に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の調速機。
- 昇降路内をガイドレールに案内されて昇降するかごと、
前記かごの移動と連動して動く調速機ロープと、
前記調速機ロープが巻装された綱車を有する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の調速機と、
前記かごに設けられ、前記調速機のロープ掴みが作動した場合に前記ガイドレールを把持してかごを停止させる非常止め装置と、
を備えたことを特徴とするエレベータ。 - エレベータのかごに設けられた非常止め装置を動作させるために、調速機ロープを把持することが可能なロープ掴みと、
前記調速機ロープが巻装され、前記かごの速度に対応した速度で回転する綱車と、
前記綱車の回転と連動して水平方向を向いた回転軸線を中心として回転するとともに、遠心力により前記回転軸線から離れるように変位する回転錘と、
前記回転錘が取り付けられ、前記回転錘の変位に伴い運動してその運動が所定範囲を超えた場合に前記ロープ掴みを動作させる調速機リンク機構と、
前記調速機リンク機構に設けられ,前期調速機リンク機構の運動に伴い変位して、その変位量に応じて発生する弾性力により前記調速機リンク機構の運動を抑制する第一の平衡力を発生する速度調整機構と、
前記調速機リンク機構に設けられたバランス錘であって、このバランス錘に働く重力により生じる前記調速機リンク機構の運動を抑制する第2の平衡力を、前記調速機リンク機構に負荷するバランス錘と、
前記バランス錘を複数に分割し、中央にバランス錘を結合する連結部材と、
を備え、
前記調速機リンク機構の変位量が増大するに従って前記第2の平衡力が小さくなるように、前記バランス錘が前記調速機リンク機構に取り付けられていることを特徴とする、エレベータの調速機。
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