JP4005784B2 - 移動通信端末装置とそのシステム選択方法 - Google Patents

移動通信端末装置とそのシステム選択方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディジタル方式を採用したシステムとアナログ方式を採用したシステムとを含む複数のシステムがサービスを行っているエリアで使用されるマルチモードタイプの移動通信端末装置とそのシステム選択方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば北米では、アナログ方式を採用したシステム(AMPS:Advanced Mobile Phone System)と、ディジタル方式を採用した複数のシステム(PCS:Personal Communication System及びCDMA:Code Division Multiple Accessシステム)がそれぞれサービスを提供しているエリアがある。そして、このようなエリアで使用する移動通信端末装置として、上記複数のシステムにそれぞれ接続可能なマルチモードタイプの移動通信端末装置が開発されている。
【0003】
マルチモードタイプの移動通信端末装置には、システム選択を行うための制御モードとして、Automatic System Selection Mode(以後オートマチックモードと呼称する)と、Analog Only Mode(以後アナログ専用モードと呼称する)が備えられている。
【0004】
オートマチックモードは、電源が投入された時に複数のシステムの各基地局が送信している制御信号を順にサーチし、このサーチにより条件を満足する制御信号が見つかるとこの制御信号を送信しているシステムの基地局を捕捉して待ち受け状態に移行する。このとき、ディジタル方式のシステムとアナログ方式のシステムには予めサーチ優先順位が設定してあり、一般にはディジタル方式のシステムの方がアナログ方式のシステムよりも優先順位を高くしている。この場合には、先ずディジタル方式のシステムの基地局が送信する制御信号をサーチする。そして、このサーチにより条件を満足するディジタル方式のシステムが見つからなかった場合には、続いてアナログ方式のシステムの基地局が送信している制御信号をサーチする。そして、条件を満足する制御信号が見つかると、この制御信号を送信しているアナログ方式のシステムの基地局を捕捉して待ち受け状態に移行する。
【0005】
これに対しアナログ専用モードは、周辺の複数のシステムの基地局が送信している制御信号の中からアナログ方式のシステムの基地局が送信している制御信号のみをサーチする。そして、条件を満足する制御信号が見つかると、この制御信号を送信している基地局を捕捉して待ち受け状態に移行する。
【0006】
ところで、一般にアナログ方式はディジタル方式に比べて通話時の消費電力が大きい。このため、マルチモードタイプの移動通信端末装置では、アナログ専用モードよりオートマチックモードの優先度を高く設定し、通常時にはオートマチックモードによりシステム選択が行われるようにしている。しかし、端末装置の居場所によっては、ディジタル方式のシステムからは微弱な電波しか受信できない場合がある。この状態を放置すると、接続率の低下を生じ非常に好ましくない。そこで、このような場合ユーザは、システム選択モードをアナログ専用モードに変更する操作を行う。この操作を行うと端末装置のシステム選択モードはアナログ専用モードに変更され、このアナログ専用モードに従いアナログ方式のシステムが捕捉される。したがって、以後端末装置は受信電界の比較的強いアナログ方式のシステムとの間で、安定した待ち受け動作を行うことが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来の端末装置には次のような改善すべき課題があった。すなわち、端末装置のシステム選択モードを一旦アナログ専用モードに変更すると、この状態はユーザが再度モード変更操作を行わない限り、端末装置の電源を切断した後でも保持される。したがって、例えばユーザが列車や航空機に乗る際に一旦電源を切断して降車後に電源を投入すると、端末装置では上記アナログ専用モードに従ってシステム選択動作が行われ、この結果アナログ方式のシステムが捕捉されてしまう。そして、この状態のままユーザが気づかずに端末装置を使用し続けると、ディジタル方式を使用する場合に比べて大きな電力が消費されるため、思いもよらず早くバッテリが消耗して端末装置を使用できなくなることがあり、非常に好ましくなかった。
【0008】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、ユーザがシステム選択モードを変更しても、システム選択モードが自動的に優先度の高いモードに再設定されるようにし、これにより常に最適なシステム選択モードを使用できるようにすると共に操作性の向上も図り得る移動通信端末装置とそのシステム選択方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためにこの発明の一つの観点は、第1の優先度が与えられた第1の通信方式のシステム及び前記第1の優先度よりも低い第2の優先度が与えられた第2の通信方式のシステムを選択的に捕捉可能な第1のモードと、前記第2の通信方式のシステムのみを捕捉する第2のモードとを選択するモード選択手段とを備えた移動通信端末装置にあって、上記モード選択手段により選択されたモードをメモリに記憶し、この記憶されたモードが第1のモードの場合には、最初に前記第1の優先度が与えられた第1の通信方式のシステムをスキャンして捕捉可能であるか否かを判定し、捕捉可能な場合には当該第1の通信方式のシステムを捕捉して待ち受け状態に移行し、捕捉できない場合には前記第2の優先度が与えられた第2の通信方式のシステムをスキャンし捕捉して待ち受け状態に移行する。また、上記待ち受け状態において、ユーザにより第1のモードから第2のモードへの変更操作が行われた場合に、上記メモリに記憶されているモードを第2のモードに変更すると共に、第2の通信方式のシステムを捕捉して待ち受け状態に移行する。さらに、電源の投入及び切断のいずれか一方に応じて、上記メモリに記憶されたモードが第1のモードか第2のモードかを判定し、第2のモードの場合には、上記メモリに記憶されたモードを第1のモードに書き換えるように構成したものである。
【0010】
すなわちこの発明は、電源投入後待ち受け状態に移行させるためのシステム選択モードの設定手段において、電源の切断又はその後の投入に応じて、使用されているシステム選択モードが記憶される第1のメモリの記憶モードを優先度の高いモードに自動的に設定し直すようにしたものである。
【0012】
また、この発明の他の観点は、第1の通信方式を採用した複数のシステム及び第2の通信方式を採用したシステムを選択的に捕捉可能な第1のモードと、上記第1の通信方式を採用した複数のシステムのうち予め指定したホームシステムのみを捕捉する第3のモードと、上記第1のモード及び第3のモードより優先度が低く設定され、上記第2の通信方式を採用したシステムのみを捕捉する第2のモードとを備え、これらのモードのうち選択中のモードを第1のメモリに記憶するようにした移動通信端末装置のシステム選択方法において、上記第1のモード又は第3のモードから第2のモードへの変更操作が行われた場合に、前記第1のメモリに記憶されたモードを第1のモード又は第3のモードから第2のモードに変更する。またそれと共に、この変更に際し、変更前に上記第1のメモリに記憶されていた第1のモード又は第3のモードを第2のメモリに記憶させる。また、上第1のモード又は第3のモードから第2のモードへの変更操作が行われた場合に、上記第2の通信方式を採用したシステムをスキャンして捕捉し、捕捉したシステムとの間で同期を確立して待ち受け状態に移行する。さらに、電源の投入に応じて、上記第1のメモリに記憶されているモードが上記第2のモードであるか否かを判定し、上記第1のメモリに記憶されているモードが前記第2のモードと判定された場合に、前記第1のメモリに記憶中のモードを第2のメモリに記憶されているモードに変更する。そして、この再変更された第1のメモリのモードが第1のモードであるか第3のモードであるかを判定し、第1のモードと判定された場合には、先ず前記第1の通信方式を採用した複数のシステムをスキャンし、このスキャンにより第1の通信方式を採用したシステムの一つが捕捉できたとき当該システムとの間で同期を確立して待ち受け状態に移行し、前記スキャンにより第1の通信方式を採用したシステムを捕捉できなかった場合に前記第2の通信方式を採用したシステムをスキャンし、このスキャンにより捕捉できたシステムとの間で同期を確立して待ち受け状態に移行する。一方、第3のモードと判定された場合には、前記ホームシステムをスキャンしてこのスキャンにより捕捉できたシステムとの間で同期を確立して待ち受け状態に移行するようにしたものである。
【0013】
したがってこの発明によれば、端末装置のシステム選択モードをユーザが優先度の低い第2のモードに変更したのちこの状態を放置したとしても、端末装置の電源の切断又はその後の投入に応じて、第1のメモリに記憶されているシステム選択モードが自動的に優先度の高いモードに設定し直される。このため、端末装置において優先度の低いモードがそのまま使用され続ける不具合はなくなる。そしてこの結果、例えば思いもよらず早くバッテリが消耗して、外出中に端末装置を使用できなくなるといった不具合の発生を軽減できる。また、ユーザはシステム選択モードを変更した場合に、変更前のモードに戻すための操作を行う必要がなくなるので、操作性を高めることもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明に係わる移動通信端末装置の実施形態を説明する。
【0015】
(第1の実施形態)
この発明に係わる移動通信端末装置の第1の実施形態は、システム選択モードとして、オートマチックモード(Automatic System Selection Mode)と、このオートマチックモードより優先度の低いアナログ専用モード(Analog Only Mode)とを備えた移動通信端末装置にあって、システム選択モードの再設定機能を新たに設け、電源の投入に応じて、システム選択制御の開始に先立ち第1のメモリに記憶されているシステム選択モードを判定する。そして、第1のメモリに記憶中のシステム選択モードがアナログ専用モードだった場合には、第1のメモリの記憶モードを優先度の高いオートマチックモードに再設定するようにしたものである。
【0016】
図1は、この発明に係わる移動通信端末装置が使用されるサービスエリアの状態を示す概略図であり、このサービスエリアには複数の互いに独立して運用されるシステム(同図では3つのシステムを例示)がそれぞれ無線エリアES1,ES2,ES3を形成している。これらの無線エリアES1,ES2,ES3にはそれぞれ基地局BSS1,BSS2,BSS3が設置され、これらの基地局BSS1,BSS2,BSS3はそれぞれ個々のシステムが運用する移動通信交換装置(図示せず)に接続される。
【0017】
上記複数のシステムとしては、例えばCDMA(Code Division Multiple Access)方式を採用したディジタル携帯通信システムや、同じくCDMA方式を採用したPCS(Personal Communication System)等と呼ばれるパーソナル移動通信システム、さらにはAMPS(Advanced Mobile Phone System)等に代表されるアナログ通信方式を採用したアナログ携帯電話システムが想定される。
【0018】
なお、図1では説明の便宜上、各システムの無線エリアES1,ES2,ES3を一つずつ図示したが、実際にはシステムごとに複数の基地局が分散配置されてこれらの基地局によりそれぞれ複数の無線エリアが形成される。
【0019】
図2は、この一実施形態に係わる移動通信端末装置の構成を示す機能ブロック図である。この移動通信端末装置は、例えばCDMA方式を使用するディジタルモードと、AMPS方式を使用するアナログモードとを選択的に使用して通信を行うことが可能なマルチモードタイプの端末である。
【0020】
基地局BSS1,BSS2,BSS3から送信された無線周波信号は、アンテナ1で受信されたのちアンテナ共用器2(DUP)を介して受信回路(RX)3に入力される。受信回路3では、上記無線周波信号が周波数シンセサイザ(SYN)4から出力された受信局部発振信号とミキシングされて中間周波信号或いはベースバンド信号に周波数変換される。なお、上記周波数シンセサイザ4から発生される受信局部発振信号の周波数は、制御部12からの制御信号SYCによって指示される。
【0021】
上記受信中間周波信号又は受信ベースバンド信号は、通信モードとしてディジタルモードが設定されている場合にはCDMA信号処理部6に、一方アナログモードが設定されている場合にはアナログオーディオ回路19にそれぞれ入力される。
【0022】
CDMA信号処理部6では、入力された受信中間周波信号又は受信ベースバンド信号に対し、直交復調処理と、受信チャネルに割り当てられた拡散符号(PN符号)による逆拡散処理とが行われ、これによりデータレートに応じた所定のフォーマットの復調データが得られる。この復調データは音声符号処理部7に入力される。また、上記復調データのうちデータレートを示す制御データについては受信データレートとして制御部12に入力される。
【0023】
音声符号処理部7は、上記CDMA信号処理部6から出力された復調データに対し、制御部12から通知される受信データレートに応じた伸長処理を施したのち、ビタビ復号等を用いた復号処理と誤り訂正復号処理とを行って、ベースバンドの受信ディジタルデータを再生する。
【0024】
PCM符号処理部8は、制御部12から出力されたディジタル音声信号通信の種別(音声通信、データ通信)に応じて異なる信号処理を行う。すなわち、音声通信時には、音声符号処理部7から出力された受信ディジタルデータをPCM復号してアナログ受話信号を出力する。このアナログ受話信号は、受話増幅器9により増幅されたのちスピーカ10から拡声出力される。またデータ通信時には、音声符号処理部7から出力された受信ディジタルデータを制御部12へ供給する。制御部12は、上記受信ディジタルデータを記憶部13に格納すると共に、表示部15に表示させる。また必要に応じて、上記受信ディジタルデータを外部インタフェースから図示しない携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistance )やノート型パーソナル・コンピュータ等のパーソナル・コンピュータへ出力する。
【0025】
これに対しアナログオーディオ回路19は、入力された受信中間周波信号をFM検波器等によりアナログ復調してアナログ受話信号を再生する。このアナログ受話信号は、上記受話増幅器9により増幅されたのちスピーカ10から拡声出力される。
【0026】
一方、音声通信時における話者の入力音声は、マイクロホン11を通じてアナログ送話信号として入力され、送話増幅器18で適正レベルまで増幅される。そして、通信モードとしてディジタルモードが設定されている場合にはPCM符号処理部8に、一方アナログモードが設定されている場合にはアナログオーディオ回路19にそれぞれ入力される。
【0027】
PCM符号処理部8では、入力されたアナログ送話信号に対しPCM符号化処理が施される。これにより生成された送信データは、音声符号処理部7に供給される。また、図示しないパーソナル・コンピュータから出力されたデータは、外部インタフェースを介して制御部12に入力され、この制御部12からPCM符号処理部8を介して音声符号処理部7に入力される。
【0028】
音声符号処理部7は、音声通信時には、PCM符号処理部8から出力された送信音声データより入力音声のエネルギ量を検出し、この検出結果に基づいてデータレートを決定する。そして、上記送信データを上記データレートに応じたフォーマットのバースト信号に圧縮し、さらに誤り訂正符号化処理を施したのちCDMA信号処理部6へ出力する。これに対しデータ通信時においては、PCM符号処理部8から出力された送信データを、予め設定されたデータレートに応じたフォーマットのバースト信号に圧縮し、さらに誤り訂正符号化処理を施してCDMA信号処理部6へ出力する。なお、音声通信時およびデータ通信時のいずれのデータレートも、送信データレートとして制御部12に通知される。
【0029】
CDMA信号処理部6は、上記音声符号処理部7にて圧縮されたバースト信号に対して、送信チャネルに割り当てられたPN符号を用いて拡散処理を施す。そしてこの拡散符号化された送信信号に対して直交変調処理を施し、この直交変調信号を送信回路(TX)5へ出力する。
【0030】
一方、アナログオーディオ回路19は、入力されたアナログ送話信号により搬送波信号をFM変調方式等のアナログ変調方式を用いて変調し、この変調された搬送波信号を送信回路(TX)5へ出力する。
【0031】
送信回路5は、入力された直交変調信号又は搬送波信号を周波数シンセサイザ4から発生される送信局部発振信号と合成して無線周波信号に変換する。そして送信回路5は、制御部12により通知される送信データレートに基づいて、上記無線周波信号の有効部分だけを高周波増幅し、送信無線周波信号として出力する。この送信回路5から出力された送信無線周波信号は、アンテナ共用器2を介してアンテナ1に供給され、このアンテナ1から図示しない基地局へ向けてバースト送信される。
【0032】
入力部14には、ダイヤルキーや発信キー、電源キー、終了キー、音量調節キー、モード指定キー等のキー群が設けられ、また表示部15にはLCD表示器及びLEDが設けられている。LCD表示器には、電話帳の記憶情報や発着信履歴、相手話者の端末装置の電話番号、自装置の動作状態等が表示される。またLEDには、バッテリ16のDischarge 状態つまりバッテリ16の充電を要求する情報が表示される。
【0033】
なお、17は電源回路であり、バッテリ16の出力をもとに所定の動作電源電圧Vccを生成して各回路部に供給する。また、電源回路17には充電回路も設けられており、この充電回路によりバッテリ16の充電が行われる。
【0034】
ところで制御部12は、例えばマイクロコンピュータを主制御部として備えたもので、発着信に応じて無線接続制御を実行して音声通信やデータ通信を可能にする通信制御機能や、位置登録制御機能、アイドルハンドオフ制御機能等に加え、この発明のシステム選択機能に係わる新たな制御機能として、システム選択モード再設定制御機能12aを備えている。
【0035】
システム選択モード再設定制御機能12aは、電源が切断されたのち再投入された場合に、システム選択制御の開始に先立ち、使用中のシステム選択モードを記憶するために制御部12に内に設けられた第1のメモリに記憶中のモードがアナログ専用モードであるかオートマチックモードであるかを判定する。そして、オートマチックモードだった場合には第1のメモリの記憶モードをそのまま保持させ、一方アナログ専用モードだった場合には第1のメモリの記憶モードをオートマチックモードに書き換える処理を行う。
【0036】
次に、以上のように構成された装置によるシステム選択制御動作を説明する。図3はその制御手順と制御内容を示すフローチャートである。
端末装置の出荷時には、第1のメモリには優先度の高いオートマチックモードが設定されている。この状態でユーザが端末装置の電源を投入すると、制御部12は先ずステップ3aで第1のメモリから記憶モードを読み出し、ステップ3bでこの記憶中のモードがオートマチックモードであるかアナログ専用モードであるかを判定する。ここでは、第1のメモリには優先度の高いオートマチックモードが記憶されているため、制御部12は第1のメモリの記憶モードを変更せずに、そのままこの記憶中のオートマチックモードに従い次のようにシステム選択制御処理を開始する。
【0037】
すなわち、先ずステップ3dにおいて、ディジタル方式を採用した各システムの基地局が放送しているパイロット信号を優先順位に従いスキャンして、その受信品質を判定する。そして、条件を満足するパイロット信号が見つかると、ステップ3eからステップ3jに移行して、上記パイロット信号を送信しているディジタル方式のシステムの基地局との間で同期を確立したのち待ち受け状態に移行する。
【0038】
これに対し、ディジタル方式のシステムの基地局を捕捉できなかった場合には、ステップ3eからステップ3fに移行して、アナログ方式のシステムが放送している制御信号をサーチする。そして、条件を満足する制御信号を受信できると、ステップ3gからステップ3hに移行して、該当するアナログ方式のシステムの基地局を捕捉して待ち受け状態に移行する。
【0039】
このアナログ方式のシステムの基地局との間で待ち受けを行っている期間中に、制御部12は発着呼の監視やハンドオフの要否判定を行いながら、ステップ3iで電源の切断を監視している。そして、ユーザが電源を切断するとそのまま制御を終了する。
【0040】
一方、ディジタル方式のシステムの基地局との間で待ち受けを行っている状態では、制御部12は発着呼の監視やハンドオフの要否判定を行いながら、ステップ3kでユーザによるシステム選択モードの変更操作を監視すると共に、ステップ3mで電源の切断を監視している。そして、ユーザが電源を切断すれば、前記アナログ方式のシステムに接続されている場合と同様にそのままシステム選択制御を終了する。
【0041】
これに対しユーザが、例えばアナログ方式のシステムとの接続を希望して、システム選択モードをオートマチックモードからアナログ専用モードに変更する操作を行ったとする。この変更操作は、例えば図4に示すシステム選択メニューを呼び出し、このメニュー中のアナログ専用モードに対応する“1”を選択指定することにより行われる。
【0042】
アナログ専用モードが選択されると、制御部12はステップ3nで第1のメモリに記憶されているオートマチックモードをアナログ専用モードに書き換える。そして、ステップ3fに移行してアナログ方式のシステムの基地局が送信している制御信号をサーチするための一連の手順を実行する。そして、条件を満足する制御信号を検出すると、この制御信号を送信しているアナログ方式のシステムの基地局を捕捉して待ち受け状態に移行する。この状態は、電源が切断されると終了する。
【0043】
ところで、上記アナログ専用モードへの変更がなされた場合、第1のメモリの記憶モードは次のように設定し直される。
すなわち、電源が投入されると制御部12は、ステップ3aで第1のメモリから記憶中のモードを読み出し、ステップ3bでこの記憶中のモードがオートマチックモードであるかアナログ専用モードであるかを判定する。そして、この場合にはアナログ専用モードが記憶されているため、制御部12はステップ3bからステップ3cに移行し、ここで第1のメモリの記憶モードをアナログ専用モードからオートマチックモードに書き換える。そして、以後この書き換え後の第1のメモリの記憶モード、つまりオートマチックモードに従い、ステップ3d以降の手順を実行する。
図5は、上記第1のメモリにおけるシステム選択モードの遷移状態を示す図である。
【0044】
以上述べたように第1の実施形態では、システム選択モードとして、オートマチックモードと、このオートマチックモードより優先度の低いアナログ専用モードとを備えた移動通信端末装置にあって、システム選択モードの再設定機能を新たに設けている。そして、電源が投入されたときに、システム選択制御の開始に先立ち第1のメモリに記憶されているモードを判定し、第1のメモリに記憶中のモードがアナログ専用モードだった場合には、第1のメモリの記憶モードをオートマチックモードに書き換えたのち、システム選択制御を実行するようにしている。
【0045】
したがって、ユーザがシステム選択モードをアナログ専用モードに変更操作してそのまま電源を切断したとしても、第1のメモリに記憶されているモードは自動的に優先度の高いオートマチックモードに設定し直され、この設定し直されたオートマチックモードに従いシステム選択処理が実行される。
【0046】
このため、優先度の低いアナログ専用モードがそのまま使用され続けることはなくなり、この結果例えば思いもよらず早くバッテリ16が消耗して、外出中に端末装置を使用できなくなるといった不具合の発生を防止できる。また、ユーザはシステム選択モードを変更前のオートマチックモードに戻すための操作を行う必要がなくなるので、操作性を高めることもできる。
【0047】
(第2の実施形態)
この発明に係わる移動通信端末装置の第2の実施形態は、システム選択モードとして、オートマチックモード(Automatic System Selection Mode)と、予め指定したディジタル方式のシステムのみを捕捉対象とするホーム専用モード(Home Only Mode)と、これらオートマチックモード及びホーム専用モードより優先度の低いアナログ専用モード(Analog Only Mode)とを備えた移動通信端末装置にあって、システム選択モードの再設定機能を新たに設けている。
【0048】
そして、電源の投入に応じて、システム選択制御の開始に先立ち第1のメモリに記憶されているモードを判定し、第1のメモリに記憶中のモードがアナログ専用モードだった場合には、このアナログ専用モードへの変更操作が行われる直前に第1のメモリに記憶されていたオートマチックモード又はホーム専用モードを第2のメモリから読み出して、第1のメモリの記憶モードをこの第2のメモリのモードに書き換えるようにしたものである。
【0049】
図6乃至図8は、この第2の実施形態に係わる移動通信端末装置によるシステム選択制御の処理手順と処理内容を示すフローチャートである。なお、端末装置の回路構成については、前記図2により説明したものと同一なのでここでの説明は省略する。
【0050】
ユーザが端末装置の電源を投入すると、制御部12は先ずステップ6aで第1のメモリから記憶モードを読み出し、ステップ6bでこの記憶中のモードがアナログ専用モードであるか否かを判定する。そして、第1のメモリの記憶モードがアナログ専用モードでなければ、制御部12はこの第1のメモリのモード書き換えを行わずにそのままステップ6eに移行し、ここで第1のメモリの記憶モードがオートマチックモードであるかホーム専用モードであるかを判定し、それぞれの処理に移行する。
【0051】
先ずオートマチックモードによるシステム選択制御について述べる。図7はその制御手順及び制御内容を示すフローチャートである。
制御部12は、先ずステップ7aにおいて、ディジタル方式を採用した各システムが放送しているパイロット信号を優先順位に従いスキャンして、その受信品質を判定する。そして、条件を満足するパイロット信号を検出すると、ステップ7bからステップ7gに移行して、上記検出したパイロット信号を送信しているディジタル方式のシステムの基地局との間で同期を確立したのち待ち受け状態に移行する。
【0052】
これに対し、ディジタル方式のシステムの基地局を捕捉できなかった場合には、ステップ7bからステップ7cに移行して、アナログ方式のシステムが放送している制御信号をサーチする。そして、条件を満足する制御信号を検出すると、ステップ7dからステップ7eに移行して、ここで上記検出した制御信号を送信しているアナログ方式のシステムの基地局を捕捉して待ち受け状態に移行する。
【0053】
このアナログ方式のシステムの基地局との間で待ち受けを行っている期間中に、制御部12は発着呼の監視やハンドオフの要否判定を行いながら、ステップ7fで電源の切断を監視している。そして、ユーザが電源を切断するとそのまま制御を終了する。
【0054】
一方、ディジタル方式のシステムの基地局との間で待ち受けを行っている状態では、制御部12は発着呼の監視やハンドオフの要否を判定しながら、ステップ7h及びステップ7iでユーザによるシステム選択モードの変更操作を監視すると共に、ステップ7jで電源の切断を監視している。そして、ユーザが電源を切断すれば、前記アナログ方式のシステムに接続されている場合と同様にそのままシステム選択制御を終了する。
【0055】
これに対しユーザが、例えば主契約しているシステムとの接続を希望して、システム選択モードをオートマチックモードからホーム専用モードに変更する操作を行ったとする。この変更操作は、例えば図9に示すシステム選択メニューを呼び出し、このメニュー中のホーム専用モードに対応する“2”を選択し確定することにより行われる。
【0056】
ホーム専用モードが選択されると、制御部12はステップ7kで第1のメモリに記憶されているオートマチックモードをホーム専用モードに書き換える。またそれと共に、これまで第1のメモリに記憶されていた直前の記憶モード、つまりオートマチックモードを制御部12内に設けられた第2のメモリに保存する。そして、後述するホーム専用モードによるシステム選択制御動作に移行する。
【0057】
また、上記ディジタル方式のシステムに接続された状態で待ち受けているときに、ユーザが例えばアナログ方式のシステムとの接続を希望して、システム選択モードをオートマチックモードからアナログ専用モードに変更する操作を行ったとする。この変更操作も、先に図9で述べたようにシステム選択メニュー中のアナログ専用モードに対応する“1”を選択指定することにより行われる。
【0058】
アナログ専用モードが選択されると、制御部12はステップ7nで第1のメモリに記憶されているオートマチックモードをアナログ専用モードに書き換える。またそれと共にこれまで第1のメモリに記憶されていた直前の記憶モード、つまりオートマチックモードをステップ7oにて第2のメモリに保存する。
【0059】
そして、このメモリの書き換え処理が終了すると、制御部12はステップ7cに移行してアナログ方式のシステムの基地局が送信している制御信号をサーチするための一連の手順を実行する。そして、条件を満足する制御信号が検出されると、この検出された制御信号を送信しているアナログ方式のシステムの基地局を捕捉したのち待ち受け状態に移行する。この状態は、電源が切断されると終了する。
【0060】
次に、ホーム専用モードによるシステム選択制御について述べる。図8はその制御手順及び制御内容を示すフローチャートである。
制御部12は、先ずステップ8aにおいて、予めホーム登録されたディジタル方式のシステム(以後ホームシステムと呼称する)の基地局が放送しているパイロット信号をサーチする。そして、上記所定の条件を満足するパイロット信号が検出されると、ステップ8bからステップ8cに移行して、上記検出されたパイロット信号を送信しているホームシステムの基地局との間で同期を確立したのち待ち受け状態に移行する。
【0061】
このホームシステムの基地局との間で待ち受けを行っている期間中に、制御部12は発着呼の監視やハンドオフの要否判定を行いながら、ステップ8d及びステップ8eでユーザによるシステム選択モードの変更操作を監視すると共に、ステップ8fで電源の切断を監視している。そして、ユーザが電源を切断すればそのままシステム選択制御を終了する。
【0062】
これに対しユーザが、例えばホームシステムより通信品質が良好なディジタル方式のシステムとの接続を希望して、システム選択モードをホーム専用モードからオートマチックモードに変更する操作を行ったとする。この変更操作は、図9に示すシステム選択メニュー中のオートマチックモードに対応する“0”を選択し確定することにより行われる。
【0063】
オートマチックモードが選択されると、制御部12はステップ8gにより第1のメモリに記憶されているホーム専用モードをオートマチックモードに書き換える。またそれと共に、これまで第1のメモリに記憶されていた直前の記憶モード、つまりホーム専用モードを制御部12内に設けられた第2のメモリに保存する。そして、後述するオートマチックモードによるシステム選択制御動作に移行する。
【0064】
また、上記ディジタル方式のホームシステムに接続された状態で待ち受けているときに、ユーザが例えばアナログ方式のシステムとの接続を希望して、システム選択モードをホーム専用モードからアナログ専用モードに変更する操作を行ったとする。この変更操作も、図9で述べたようにシステム選択メニュー中のアナログ専用モードに対応する“1”を選択指定することにより行われる。
【0065】
アナログ専用モードが選択されると、制御部12はステップ8iで第1のメモリに記憶されているホーム専用モードをアナログ専用モードに書き換える。またそれまで第1のメモリに記憶されていた直前の記憶モード、つまりホーム専用モードをステップ8jにて第2のメモリに保存する。
【0066】
そして、このメモリの書き換え処理が終了すると、制御部12はステップ7cに移行してアナログ方式のシステムの基地局を捕捉するための一連の手順を実行する。そして、アナログ方式のシステムの基地局を捕捉できると待ち受け状態に移行する。この状態は、電源が切断されると終了する。
【0067】
ところで、上記アナログ専用モードへの変更がなされた場合、第1のメモリの記憶モードは次のように設定し直される。
すなわち、電源が投入されると制御部12は、図6に示したようにステップ6aで第1のメモリから記憶中のモードを読み出し、ステップ6bでこの記憶中のモードがアナログ専用モードであるか否かを判定する。そして、アナログ専用モードが記憶されていたとすると、制御部12はステップ6bからステップ6cに移行し、ここで第2のメモリからモード変更直前まで第1のメモリに記憶されていたモードを読み出す。そして、ステップ6dで第1のメモリの記憶モードを第2のメモリに保存されているモードに書き換える。
【0068】
例えば、第2のメモリに保存されているモードがオートマチックモードであればこのオートマチックモードに、また第2のメモリに保存されているモードがホーム専用モードであればこのホーム専用モードにそれぞれ書き換えられる。
【0069】
そして、以後この書き換え後の第1のメモリの記憶モード、つまりオートマチックモード或いはホーム専用モードに従い、システム選択制御手順を実行する。
図10は、上記第1のメモリにおけるシステム選択モードの遷移状態を示す図である。
【0070】
以上述べたように第2の実施形態では、電源が投入されたときに、システム選択制御の開始に先立ち第1のメモリに記憶されているモードがアナログ専用モードであるか否かを判定する。そして、アナログ専用モードが記憶されていた場合には、このアナログ専用モードへの変更操作が行われる直前に第1のメモリに記憶されていたオートマチックモード又はホーム専用モードを第2のメモリから読み出し、第1のメモリの記憶モードをこの第2のメモリのモードに書き換えるようにしている。
【0071】
したがって、ユーザがシステム選択モードをアナログ専用モードに変更操作してそのまま電源を切断したとしても、第1のメモリに記憶されているモードは自動的に優先度の高いモードに設定し直される。しかも、その際アナログ専用モードへの変更操作が行われる直前に第1のメモリに記憶されていたモードが再設定されるので、変更直前のモード、つまりオートマチックモード又はホーム専用モードを忠実に再設定することができる。
【0072】
このため、前記第1の実施形態と同様に、優先度の低いアナログ専用モードがそのまま使用され続けることはなくなり、この結果例えば思いもよらず早くバッテリ16が消耗して、外出中に端末装置を使用できなくなるといった不具合の発生を防止できる。また、ユーザはシステム選択モードを変更前のオートマチックモード又はホーム専用モードに戻すための操作を行う必要がなくなるので、操作性を高めることができる。
【0073】
(その他の実施形態)
前記第1及び第2の実施形態では、電源の投入操作に応動してシステム選択モードの再設定処理を実行する場合について説明したが、電源切断操作に応動してシステム選択モードの再設定処理を実行し、この処理の終了後に電源切断するようにしてもよい。
【0074】
また、前記各実施形態ではオートマチックモードとアナログ専用モード、或いはオートマチックモードとホーム専用モードとアナログ専用モードに優先度を予め固定的に設定した場合を例にとって説明したが、優先度の設定制御手順を新たに設け、ユーザの操作により上記各モードに対する優先度を任意に設定できるようにしてもよい。
【0075】
このようにすると、例えばオートマチックモードを優先度第一位に設定した場合には端末装置の消費電力低減と接続完了率の維持との両立を可能にしたシステム選択を行うことができ、またホーム専用モードを優先度第一位に設定すれば、料金が最も安価になるようなシステム選択を行うことができる。さらにアナログ専用モードを優先度第一位に設定すると、接続完了率を重視したシステム選択が可能となる。
【0076】
その他、選択対象のシステムの種類や数、これらのシステムを選択するためのシステム選択モードの種類、無線アクセス方式の種類やそれに対応する端末装置の回路構成、システム選択制御の手順と処理内容、システム選択モード再設定制御手段の手順と処理内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0077】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明では、予め優先度が与えられた複数のシステム選択モードを備えた移動通信端末装置にあって、モード設定手段を新たに備え、電源が切断された場合又はその後電源が投入された場合に、上記モード設定手段により第1のメモリに記憶されている使用中のシステム選択モードを優先度の高いモードに設定し直すようにしている。
【0078】
したがってこの発明によれば、ユーザがシステム選択モードを変更しても、システム選択モードが優先度の高いモードに自動的に設定し直される。このため、システム選択モードを常に最適なモードに維持することができ、かつ操作性鋸有情も図った移動通信端末装置とそのシステム選択方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる移動通信端末装置が使用されるサービスエリアの状態を示す概略図。
【図2】 この発明の第1の実施形態に係わる移動通信端末装置の構成を示す機能ブロック図。
【図3】 図2に示した移動通信端末装置において実行されるシステム選択制御の制御手順と制御内容を示すフローチャート。
【図4】 図2に示した移動通信端末装置が備えるシステム選択メニューの構成を示す図。
【図5】 図2に示した移動通信端末装置が備える第1のメモリにおけるシステム選択モードの遷移状態を示す図。
【図6】 この発明の第2の実施形態に係わる移動通信端末装置において実行されるシステム選択モード再設定制御の制御手順と制御内容を示すフローチャート。
【図7】 この発明の第2の実施形態に係わる移動通信端末装置において実行されるオートマチックモードによるシステム選択制御の制御手順と制御内容を示すフローチャート。
【図8】 この発明の第2の実施形態に係わる移動通信端末装置において実行されるホーム専用モードによるシステム選択制御の制御手順と制御内容を示すフローチャート。
【図9】 この発明の第2の実施形態に係わる移動通信端末装置が備えるシステム選択メニューの構成を示す図。
【図10】 この発明の第2の実施形態に係わる移動通信端末装置が備える第1のメモリにおけるシステム選択モードの遷移状態を示す図。
【符号の説明】
BSS1〜BSS3…基地局
ES1〜ES3…無線エリア
MS…移動通信端末装置
1…アンテナ
2…アンテナ共用器(DUP)
3…受信回路(RX)
4…周波数シンセサイザ(SYN)
5…送信回路(TX)
6…CDMA信号処理部
7…音声符号処理部
8…PCM符号処理部
9…受話増幅器
10…スピーカ
11…マイクロホン
12…制御部
12a…システム選択モード再設定制御機能
13…記憶部
14…入力部
15…表示部
16…バッテリ
17…電源回路
18…送話増幅器
19…アナログオーディオ回路

Claims (2)

  1. 第1の優先度が与えられた第1の通信方式のシステム及び前記第1の優先度よりも低い第2の優先度が与えられた第2の通信方式のシステムを選択的に捕捉可能な第1のモードと、前記第2の通信方式のシステムのみを捕捉する第2のモードとを選択するモード選択手段と、
    前記モード選択手段により選択されたモードを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されたモードが第1のモードの場合には、最初に前記第1の優先度が与えられた第1の通信方式のシステムをスキャンして捕捉可能であるか否かを判定し、捕捉可能な場合には当該第1の通信方式のシステムを捕捉して待ち受け状態に移行し、捕捉できない場合には前記第2の優先度が与えられた第2の通信方式のシステムをスキャンして捕捉し、待ち受け状態に移行する第1の制御手段と、
    前記待ち受け状態において、ユーザにより第1のモードから第2のモードへの変更操作が行われた場合に、前記記憶手段に記憶されているモードを第2のモードに変更すると共に、第2の通信方式のシステムを捕捉して待ち受け状態に移行する第2の制御手段と、
    電源の投入及び切断のいずれか一方に応じて、前記記憶手段に記憶されたモードが第1のモードか第2のモードかを判定し、第2のモードの場合には、前記記憶手段に記憶されたモードを第1のモードに書き換える書き換え手段と
    を具備することを特徴とする移動通信端末装置。
  2. 第1の通信方式を採用した複数のシステム及び第2の通信方式を採用したシステムを選択的に捕捉可能な第1のモードと、前記第1の通信方式を採用した複数のシステムのうち予め指定したホームシステムのみを捕捉する第3のモードと、前記第1のモード及び第3のモードより優先度が低く設定され、前記第2の通信方式を採用したシステムのみを捕捉する第2のモードとを備え、これらのモードのうち選択中のモードを第1のメモリに記憶するようにした移動通信端末装置のシステム選択方法において、
    前記第1のモード又は第3のモードから第2のモードへの変更操作が行われた場合に、前記第1のメモリに記憶されたモードを第1のモード又は第3のモードから第2のモードに変更する過程と、
    前記第1のメモリに記憶されたモードの変更に際し、変更前に前記第1のメモリに記憶されていた第1のモード又は第3のモードを第2のメモリに記憶させる過程と、
    前記第1のモード又は第3のモードから第2のモードへの変更操作が行われた場合に、前記第2の通信方式を採用したシステムをスキャンして捕捉し、捕捉したシステムとの間で同期を確立して待ち受け状態に移行する過程と、
    電源の投入に応じて、前記第1のメモリに記憶されているモードが前記第2のモードであるか否かを判定する過程と、
    前記第1のメモリに記憶されているモードが前記第2のモードと判定された場合に、前記第1のメモリに記憶されているモードを、前記第2のメモリに記憶されているモードに変更する過程と、
    前記再変更された第1のメモリのモードが第1のモードであるか第3のモードであるかを判定する判定過程と、
    前記判定過程において第1のモードと判定された場合に、先ず前記第1の通信方式を採用した複数のシステムをスキャンし、このスキャンにより第1の通信方式を採用したシステムの一つが捕捉できたとき当該システムとの間で同期を確立して待ち受け状態に移行し、前記スキャンにより第1の通信方式を採用したシステムを捕捉できなかった場合には前記第2の通信方式を採用したシステムをスキャンし、このスキャンにより捕捉できたシステムとの間で同期を確立して待ち受け状態に移行する過程と、
    前記判定過程において第3のモードと判定された場合には、前記ホームシステムをスキャンしてこのスキャンにより捕捉できたシステムとの間で同期を確立して待ち受け状態に移行する過程と
    を具備することを特徴とするシステム選択方法。
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