JP4002356B2 - スピニングリールのスプール - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプール、特に、1又は複数のドラグ板を有するフロントドラグ機構を介してスプール軸に連結されリール本体に対して前後移動自在なスピニングリールのスプールに関する。
【0002】
【従来の技術】
ドラグ機構を備えたスピニングリールのスプールは、ドラグ機構を介してスプール軸の先端に連結されている。この種のスプールにおいて、前端に配置されたフランジ部が取替可能にスプール本体に固定されたものが知られている。このスプールは、糸巻胴部を有するスプール本体と、糸巻胴部の前端に着脱自在に装着された大径のフランジ部と、スプール本体の内周面に螺合してフランジ部をスプール本体に固定するためのフランジ固定部材とを有している。糸巻胴部の内部には、ドラグ機構の円板状のドラグ板を収納するための円筒状のドラグ収納空間が形成されている。ドラグ板が1枚の場合、ドラグ板は、通常、スプール軸に回転不能に係止されている。また、ドラグ板が複数枚の場合、スプール軸に回転不能に係止されているものと糸巻胴部の内周面に回転不能に係止されているものとが交互に配置されている。
【0003】
最近、細い釣り糸を比較的短い所定長さだけ巻き付けることができるようにするとともに、釣り糸に巻き癖がつきにくくするために浅溝化されたスプールが開発されている。浅溝化されたスプールは、通常のスプールと比較してフランジ部の直径に対して糸巻胴部の直径が相対的に大きくなっており、フランジ部と糸巻胴部との直径の差が小さくなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の浅溝化されたスプールにおいて、糸巻胴部の内周部にドラグ収納空間を設ける場合、ドラグ性能を適正に維持しようとすると、糸巻胴部の肉厚が厚くなるという問題が生じる。すなわち、ドラグ力はあまり強くても弱くても使いづらく使用する釣り糸に応じた適正の範囲がある。このドラグ力は主にドラグ板の外径に依存するため、肉厚を薄くするためにドラグ収納空間を大きくしてドラグ板の外径を大きくすると、ドラグ力が強くなり過ぎて適度なドラグ力を得ることができない。したがって、ドラグ性能を適正に維持しようとすると、ドラグ収納空間の大きさを大きくすることができず、糸巻胴部の肉厚が厚くなる。糸巻胴部の肉厚が厚くなると、スプールの重量が増加し、リールの軽量化が妨げられる。
【0005】
本発明の課題は、適正なドラグ性能を維持してスプールの軽量化と浅溝化とを図れるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明1に係るスピニングリールのスプールは、1又は複数のドラグ板を有するフロントドラグ機構を介してスプール軸に連結されリール本体に対して前後移動自在なスプールであって、筒状のスプール本体と、大径のフランジ部と、フランジ固定部材とを備えている。スプール本体は糸巻胴部を有している。フランジ部は糸巻胴部の前端に装着されている。フランジ固定部材は、スプール本体の内周面に螺合する筒状の螺合部と、螺合部の内周側に間隔を隔てて一体で形成されドラグ板を収納可能な空間を内部に有する筒状のドラグ収納部と、螺合部の先端にフランジ部に当接可能に設けられた当接部とを有し、フランジ部をスプール本体に固定するための部材である。
【0007】
このスピニングリールのスプールでは、ドラグ板を収納する空間は、糸巻胴部ではなく、フランジ固定部材のドラグ収納部に設けられている。このドラグ収納部は、糸巻胴部の内周面に螺合する螺合部の内周側に螺合部と間隔を隔てて一体で形成されているので、その内径は糸巻胴部の内径より小さい。このため、糸巻胴部の外径を大きくして浅溝化しても、糸巻胴部の肉厚を厚くすることなく、ドラグ収納空間の大きさを従来と同じ大きさに維持することができる。また、フランジ固定部材の筒状の螺合部とドラグ収納部との間には空間が形成されているので、軽量化を図ることができる。このため、適正なドラグ性能を維持してスプールの軽量化と浅溝化とを図ることができる。
【0008】
発明2に係るスピニングリールのスプールは、発明1に記載のスプールにおいて、糸巻胴部の外径は、フランジ部の外径の80%〜90%である。この場合には、浅溝化されたスプールに細い釣り糸を巻き癖しにくく巻き付けできる。
発明3に係るスピニングリールのスプールは、発明1又は2に記載のスプールにおいて、糸巻胴部の外周面は、軸方向中心部に形成された大径の平坦面と、平坦面の両側に形成され端部側が小径な1対のテーパ面とを有する。この場合には、端部が中心部より小径であるので、端部付近でスプールの移動速度が遅くなっても、細い釣り糸を糸巻胴部に略均一に巻き付けることができる。
【0009】
発明4に係るスピニングリールのスプールは、発明1から3のいずれかに記載のスプールにおいて、ドラグ収納部は、内周面にドラグ板を抜け止めするための抜け止め部材を係止する環状溝を有する。この場合には、ドラグ板が抜け止めされるので、スプールをスプール軸から取り外してもドラグ板がスプール収納された状態で脱落しない。
発明5に係るスピニングリールのスプールは、発明1から4のいずれかに記載のスプールにおいて、ドラグ収納部は、内周面にドラグ板の少なくともひとつの外周面を係止するための係止部を有する。この場合には、複数枚のドラグ板のいずれかをフランジ固定部材に回転不能に係止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1において、本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、ハンドル1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えている。ロータ3は、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。
【0011】
リール本体2は、リールボディ2aと、リールボディ2aから斜め上前方に延びる竿取付脚2bとを有している。リールボディ2aは、図2に示すように内部に空間を有しており、その空間内には、ロータ3をハンドル1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。
ロータ駆動機構5は、ハンドル1が固定されたハンドル軸10とともに回転するフェースギア11と、このフェースギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ピニオンギア12は筒状に形成されており、その前部12aはロータ3の中心部を貫通しており、ナット13によりロータ3と固定されている。ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ軸受14a,14bを介してリール本体2に回転自在に支持されている。
【0012】
オシレーティング機構6は、トラバースカム方式の機構であり、スプール4の中心部にドラグ機構60を介して連結されたスプール軸15を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6は、スプール軸15の下方に平行に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、螺軸21の先端に固定された中間ギア23とを有している。スライダ22にはスプール軸15の後端が回転不能に固定されている。中間ギア23は、ピニオンギア12に噛み合っている。
【0013】
ロータ3は、図2に示すように、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1及び第2ロータアーム31,32とを有している。円筒部30と両ロータアーム31,32とは、たとえばアルミニウム合金製であり一体成形されている。
円筒部30の前部には前壁33が形成されており、前壁33の中央部にはボス部33aが形成されている。ボス部33aの中心部には貫通孔が形成されており、この貫通孔をピニオンギアの前部12a及びスプール軸15が貫通している。前壁33の前部にナット13が配置されており、ナット13の内部にスプール軸15を回転自在に支持する軸受35が配置されている。
【0014】
第1ロータアーム31は、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延びており、円筒部30との接続部は円筒部30の周方向に広がり湾曲している。第1ロータアーム31の先端の外周側には、第1ベール支持部材40が揺動自在に装着されている。第1ベール支持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案内するためのラインローラ41が装着されている。
第2ロータアーム32は、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延びている。第2ロータアーム32は、先端部から円筒部30との接続部分に向けて2股に分岐しており、円筒部30と周方向に間隔を隔てた2カ所で接続されている。第2ロータアーム32の先端内周側には、第2ベール支持部材42が揺動自在に装着されている。
【0015】
ラインローラ41と第2ベール支持部材42との間には線材を略U状に湾曲させた形状のベール43が固定されている。これらの第1及び第2ベール支持部材40,42、ラインローラ41及びベール43により釣り糸をスプール4に案内するベールアーム44が構成される。ベールアーム44は、図2に示す糸案内姿勢とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在である。
ロータ3の円筒部30の内部にはロータ3の逆転を禁止・解除するための逆転防止機構50が配置されている。逆転防止機構50は、図2に示すように、内輪が遊転するローラ型のワンウェイクラッチ51と、ワンウェイクラッチ51を作動状態(逆転禁止状態)と非作動状態(逆転許可状態)とに切り換える切換機構52とを有している。
【0016】
スプール4は、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されており、スプール軸15の先端にドラグ機構60を介して装着されている。スプール4は、外周に釣り糸が巻かれる筒状の糸巻胴部4aと糸巻胴部4aの後部に一体で形成された大径筒状のスカート部4bとを有するスプール本体7と、糸巻胴部4aの前端に装着された大径のフランジ部8と、フランジ部8をスプール本体7に固定するためのフランジ固定部材9とを有している。
【0017】
スプール本体7は、たとえばアルミニウム合金を鍛造成形して得られた大小2段の円筒状の部材であり、2つの軸受56,57によりスプール軸15に回転自在に装着されている。
糸巻胴部4aは、筒状部16と筒状部16の内周側に一体形成された円板部17と円板部17の内周側に形成された1対のボス部18a,18bとを有している。筒状部16の外周面は、図3に示すように、スプール軸芯Xと平行なストレートな円周面16aと、円周面16aの両端から徐々に縮径する1対のテーパ面16b,16bと、前側のテーパ面16bの先端に形成された突起部16cとで構成されている。円周面16aは、筒状部16の軸方向の中心に形成され、1対のテーパ面16bは、その両側に同じ軸方向長さで形成されている。筒状部16aの周面には、たとえば断面が三角形状の多数の環状溝16eが軸方向に間隔を隔てて形成されている。筒状部16aの内周面には、フランジ固定部材9を装着するための雌ネジ部16dが形成されている。ボス部18a,18bの内周部には軸受56,57が装着されている。突起部16cは、フランジ固定部材9とでフランジ部8を挟持するために設けられている。
【0018】
図4に示すように、糸巻胴部4aの円周面16aの直径D1は、フランジ部8の直径D2の75%〜95%の範囲であり、好ましくは80%〜90%の範囲である。また、直径D1は糸巻胴部4a全体の軸方向の長さLの45%〜120%である。円周面16aの軸方向長さL1は糸巻胴部4a全体の軸方向長さLの25%〜75%の範囲である。さらに、テーパ面16bの最小径D3は最大径D1の90%〜99%の範囲である。
【0019】
糸巻胴部4aの形状を上記数値範囲に限定するにより、糸巻胴部4aの直径がフランジ部8に対して相対的に大きな浅溝化されたスプール4を実現でき、細い釣り糸を所定長だけ巻き付けできるとともに釣り糸に巻き癖がつきにくくなる。また、略ストレートな形状の糸巻胴部4aにトラバースカム方式のオシレーティング機構6により釣り糸を巻き付けたときにスプール4が移動端で減速しても、両端にテーパ面16bが形成されているので、糸巻胴部4aの両端で糸巻形状が変化しにくくなり周面を平坦化できる。
【0020】
また、キャスティング時には、糸巻胴部4aの直径がフランジ部8に対して相対的に大きいので、糸巻胴部4aが軸芯に略平行なストレートな形状であっても放出抵抗は少ない。しかも、先細りにするよりは放出抵抗があるので釣り糸が一度に放出されるバックラッシュ現象も防止できる。このため、釣り糸の材質に係わらず釣り糸を巻き付けることができる。
スカート部4bは、ロータ3の円筒部30を覆うように筒状に糸巻胴部4aと一体で鍛造形成されている。
【0021】
フランジ部8は、外周に行くほど前方に傾斜しかつその傾斜角度αが7度以下になるように形成された金属製または硬質セラミック製の傷つきにくい円板状の部材である。フランジ部8は、糸巻胴部4aの内周面の雌ネジ部16dに螺合するフランジ固定部材9により糸巻胴部4aとの間に挟持されて固定されている。フランジ固定部材9は、スプール本体の内周面に形成された雌ネジ部16dに螺合する筒状の螺合部9aと、螺合部9aの内周側に一体で形成されドラグ機構60のドラグ板(後述)62a〜62eを収納可能な空間を内部に有する筒状のドラグ収納部9bと、螺合部9aの先端にフランジ部8に当接可能に設けられた当接部9cとを有している。
【0022】
螺合部9aの外周面には、筒状部16aの内周面に形成された雌ネジ部16dに螺合する雄ネジ部9dが形成されている。ドラグ収納部9bは、螺合部9aの内周側に螺合部9aと同芯に配置されており、その後端は円板部17に近接する位置まで延びている。ドラグ収納部9bの内周面には、ドラグ板62a〜62eを抜け止めするためのたとえば5角形に折り曲げられたバネ部材65を装着するための環状のバネ装着溝9eが形成されている。バネ装着溝9eの後部には、ドラグ板62cを回転不能に係止するための係止溝9f,9fが軸方向に沿って1対形成されている。当接部9cは、螺合部9aとドラグ収納部9bとを連結するとともにフランジ部8を固定するための略円板状の部材である。当接部9cの外周側部分は、先細り円錐形状であり、その後端面がフランジ部8に当接している。
【0023】
ドラグ機構60は、スプール4とスプール軸15との間に装着されスプール4にドラグ力を作用させるための機構である。ドラグ機構60は、ドラグ力を手で調整するためのつまみ部61と、つまみ部61によりスプール4側に押圧される複数枚のドラグ板62a〜62eを含む摩擦部62とを有している。つまみ部61は、発音機構61aとスプール軸15に螺合するナット61bとを内部に有している。ドラグ板62aは、スプール軸15に回転不能に係止され、つまみ部61に接触する金属製の円板部材である。ドラグ板62b,62dは、たとえばフェルト製の円板部材である。ドラグ板62cは、外周部分に係止溝9f,9fに係止される係止突起を有する金属製の円板部材であり、フランジ固定部材9とともに回転する。ドラグ板62eは、スプール軸15に回転不能に係止された金属製の円板部材であり、その後端部に発音機構64が装着されている。発音機構64は、ドラグが作動してスプール軸15とスプール4とが相対回転すると発音する。
【0024】
〔リールの操作及び動作〕
キャスティング時にはベールアーム44を糸開放姿勢に反転させる。これにより第1ベール支持部材40及び第2ベール支持部材42は揺動する。この状態で釣り竿を握る手の人差し指で釣り糸を引っかけながら釣り竿をキャスティングする。すると釣り糸は仕掛けの重さにより勢いよく放出される。仕掛けが着水した後ハンドル1を糸巻取方向に回転させると、ロータ駆動機構5によりロータ3が糸巻取方向に回転し、ベールアーム44がベール反転機構(図示せず)により糸巻取位置に復帰しロータ3の逆転が禁止されているので釣り糸の放出が止まる。このキャスティング時に、太さが細いナイロン素材の釣り糸の場合には、スプール4の糸巻胴部4aの直径がフランジ部8に対して相対的に大きいので、糸巻胴部4aがストレートな円周面であっても放出抵抗は少なくなる。また、ポリエチレン素材の釣り糸の場合には、先細り形状のスプールに比べて放出抵抗が大きくなるのでバックラッシュが生じにくくなる。
【0025】
釣り糸を巻き取る際には、ハンドル1を糸巻取方向に回転させる。すると、その回転がフェースギア11、ピニオンギア12を介してロータ3に伝達されロータ3が回転する。ロータ3が回転すると、ラインローラ41に案内された釣り糸がスプール4に巻き付けられる。このとき、スプール4の糸巻胴部4aが略ストレートなため、先細りテーパ状の糸巻胴部に比べて釣り糸の糸巻き形状がくずれにくくなる。とくに、スプール4に釣り糸を密に巻き付ける場合には、糸巻き形状がくずれにくくなるため、釣り糸を巻き付けやすくなる。しかも、両端にテーパ面16bを形成したので、スプール4が移動端で減速しても糸巻形状を平坦化できる。
【0026】
巻取途中に魚の引きによりドラグが作動しても、ドラグ板62a〜62eの直径が適当な大きさであるため、適正なドラグ性能が維持され、魚を取り込みやすくかつ細い釣り糸を使用しても釣り糸が切れにくくなる。
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、円周面16aの両側に同じ長さのテーパ面16bを配置したが、スプールの移動速度が前後進で異なるオシレーティング機構を採用したとき等では、1対のテーパ面16bの長さを異なる長さにしてもよい。
【0027】
(b)前記実施形態では、スカート部がロータの円筒を覆うような構成のスプールであったが、投げ釣り専用のスピニングリールのように糸巻胴部がロータの円筒部を覆うような構成のスプールにも本発明を適用できる。
(c) 前記実施形態では、複数枚のドラグ板のうち1枚のドラグ板をスプール側に回転不能に設け、他をスプール軸側に回転不能に設けたが、1枚のドラグ板をスプール軸側に回転不能に設けてもよい。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、ドラグ板を収納する空間は、糸巻胴部ではなく、フランジ固定部材のドラグ収納部に設けられている。このドラグ収納部は、糸巻胴部の内周面に螺合する螺合部の内周側に螺合部と間隔を隔てて一体で形成されているので、その内径は糸巻胴部の内径より小さい。このため、糸巻胴部の外径を大きくして浅溝化しても、糸巻胴部の肉厚を厚くすることなく、ドラグ収納空間の大きさを従来と同じ大きさに維持することができる。また、フランジ固定部材の筒状の螺合部とドラグ収納部との間には空間が形成されているので、軽量化を図ることができる。このため、適正なドラグ性能を維持してスプールの軽量化と浅溝化とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるスピニングリールの右側面図。
【図2】その左側面断面図。
【図3】そのスプール部分の断面拡大図。
【図4】スプールの寸法関係を示す模式図。
【符号の説明】
2 リール本体
4 スプール
4a 糸巻胴部
16a 円周面
16bテーパ面
7 スプール本体
8 フランジ部
9 フランジ固定部材
9a 螺合部
9b ドラグ収納部
9c 当接部
9e バネ装着溝
9f 係止溝

Claims (5)

  1. 1又は複数のドラグ板を有するフロントドラグ機構を介してスプール軸に連結されリール本体に対して前後移動自在なスピニングリールのスプールであって、
    糸巻胴部を有する筒状のスプール本体と、
    前記糸巻胴部の前端に装着された大径のフランジ部と、
    前記スプール本体の内周面に螺合する筒状の螺合部と、前記螺合部の内周側に間隔を隔てて一体で形成され前記ドラグ板を収納可能な空間を内部に有する筒状のドラグ収納部と、前記螺合部の先端に前記フランジ部に当接可能に設けられた当接部とを有し、前記フランジ部を前記スプール本体に固定するためのフランジ固定部材と、
    を備えたスピニングリールのスプール。
  2. 前記糸巻胴部の外径は、前記フランジ部の外径の80%〜90%である、請求項1に記載のスピニングリールのスプール。
  3. 前記糸巻胴部の外周面は、軸方向中心部に形成された大径の平坦面と、前記平坦面の両側に形成され端部側が小径な1対のテーパ面とを有する、請求項1又は2に記載のスピニングリールのスプール。
  4. 前記ドラグ収納部は、内周面に前記ドラグ板を抜け止めするための抜け止め部材を係止する環状溝を有する、請求項1から3のいずれかに記載のスピニングリールのスプール。
  5. 前記ドラグ収納部は、内周面に前記ドラグ板の少なくともひとつの外周面を係止するための係止部を有する、請求項1から4のいずれかに記載のスピニングリールのスプール。
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