JP4001842B2 - 位相検波出力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はQPSK(Quadrature Phase Shift Keying :四位相偏移変調)変調信号のように位相変調された信号を位相検波する位相検波出力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の位相検波回路においては、受信IF周波数信号から得られる2値量子化信号の位相値を、2値量子化信号の立ち上がり、立ち下がりのタイミングで検出する構成にしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−259742号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の位相検波回路では以上のように構成されているので、実際に位相検波出力の位相値を用いて復調処理を行う際に、シンボルレート(変調速度)の整数倍のクロックでリタイミングする時、特にIF周波数に対してQPSK変調波のシンボルレートが十分小さくない場合において、位相検波出力の位相値が変化するタイミングが一定周期ではないので、固定クロックでのリタイミングの際に位相値にジッタが生じ、復調処理した場合の特性が劣化してしまうという課題があった。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、位相検波回路の検波出力の精度を改善する位相検波出力装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る位相検波出力装置は、受信IF周波数信号を2値量子化信号にするリミタ増幅器と、2値量子化信号の立ち上がり、立ち下がりのタイミングから位相値を検出する位相検波回路と、検出された位相値を所定のサンプルレートでリタイミングするリタイミング回路と、このリタイミング回路で発生する位相値のジッタ成分を平滑化する位相平滑化回路を備え、前記位相平滑化回路が、2πを法とする位相値に対して有限長インパルス応答フィルタを用いてジッタを除去処理することを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の各実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による位相検波出力装置の構成を示すブロック図である。図において、リミタ増幅器10はIF周波数信号を2値量子化する手段である。位相検波回路20は、リミタ増幅器10から得られる2値量子化信号の立ち上がり、立ち下がりのタイミングから位相値を検出する手段で、Dフリップフロップ21、排他的論理和素子22、固定値N(Nは正の整数)を乗算する乗算器23、2Nを法とするカウンタ24、2Nを法とする加算器25およびDフリップフロップ26から構成されている。リタイミング回路30は、復調処理のために、2値量子化信号の立ち上がり、立ち下がりで更新されている位相値を固定クロックでリサンプリングする手段で、入力されるクロックで動作するDフリップフロップ31で構成されている。位相平滑化回路40は、リタイミング回路30で発生した検出位相値のジッタ成分を平滑化する手段で、リタイミング回路30の出力を遅延させるシフトレジスタ41、シフトレジスタ41の中心サンプルと他のシフトレジスタ格納値との差分値を出力する差分生成回路42、差分生成回路42が出力する差分値を平滑化する有限長インパルス応答(Finite-duration Impulse Response :以下、FIRとする。)フィルタ処理部43、およびシフトレジスタ41の中心サンプルとFIRフィルタ処理部43の出力を加算する2Nを法とする加算器44などで構成されている。
【0008】
次に、位相検波出力装置に係わる動作について説明する。
リミタ増幅器10に入力され、2値量子化されたIF周波数信号は、位相検波動作クロックで動作するDフリップフロップ21で遅延される。ここで、位相検波動作クロックの周波数は、IF周波数信号の2N倍にほぼ等しい。また、2Nは、位相値2πを量子化したものにあたるため、位相値0〜2πは以降0〜2Nで表される。Dフリップフロップ21の出力は、2値量子化信号とともに排他的論理和素子22に入力され、排他的論理和素子22からは、図5に示す通り2値量子化信号の立ち上がり、立ち下がりの瞬間に立ち上がるパルス信号が出力される。一方、2Nカウンタ24は、位相検波動作クロックでカウントされる2Nを法としたカウンタである。そのカウンタ値は乗算器23の出力とともに2Nを法とする加算器25に入力されることで立ち下がりタイミング時をN、すなわちπ補正される。2値量子化信号の立ち上がり、立ち下がりタイミングで加算器25の出力値を、位相検波動作クロックで動作するDフリップフロップ26でラッチすることで、IF周波数信号の位相値が検出される。
【0009】
Dフリップフロップ26から出力される位相信号は、通常QPSK変調信号に対する復調処理を行うために、IF周波数より低い、シンボルレートの4倍程度の周波数クロックでリタイミングされる。リタイミング前の位相値は2値量子化信号の立ち上がり、立ち下がりタイミングで変化するため、変化周期が一定ではなく、これを固定クロックでリタイミングすると、図5に示す通り位相値にジッタが生じ、QPSK変調信号に対する復調処理時において特性劣化の要因となる。
【0010】
そこで、この発明では、上述のようなリタイミング時に発生する位相値のジッタを除去するため、IF周波数をfIFとし、シンボルレートをfSYMとしたとき、
=fSYM×M>2×fIF (ただし、Mは正の整数)
を満たす位相平滑化回路動作クロックfで動作するDフリップフロップ31で位相検波回路20の出力位相値をリタイミングする。
【0011】
図2はこの実施の形態1に係る位相平滑化回路40の詳細構成を示すブロック図で、ここでは、通常FIRフィルタ処理を行う振幅値とは異なり、2Nを法とする位相値に対してFIRフィルタ処理を適用した位相平滑化回路40を用いる。
Dフリップフロップ31から出力されたリタイミング位相値は、位相平滑化回路動作クロックで動作するシフトレジスタ41に入力される。シフトレジスタ41に入力された信号は全て差分生成回路42に入力される。図2の位相平滑化回路40の例としては、シフトレジスタ41の段数を5段とした場合を示す。差分生成回路42は、シフトレジスタ41の中心までシフトしたセンターデータ、つまり3段目にあたるデータを基準値として、これをシフトレジスタ41の残り全データから減算し、センターデータからの誤差系列を出力する。この誤差系列はFIRフィルタ処理部43に入力され、各誤差値にフィルタタップ係数を乗算し、タップ係数乗算後の誤差系列全てを加算したものを、タップ係数の総和で除算し、シフトレジスタサンプル数で除算して正規化され出力される。FIRフィルタ処理部43の出力は、シフトレジスタセンターデータとともに2Nを法とする加算器44に入力され、ジッタ成分を除去し平滑化された位相値として出力される。
【0012】
位相平滑化回路40で実際に位相が平滑化され、位相誤差が除去される様子を図3に示す。図2では、シフトレジスタ41の段数を5段とした場合について示したが、図3では実際の信号処理の様子が分かり易いようにするため、シフトレジスタの段数を19段とした場合について示している。シフトレジスタセンターデータにあたる3段目のデータを基準位相値とし、センターデータの前後時間サンプルである1、2、4、5段目のデータから減算することでセンターデータからの誤差系列を出力する。減算処理を行う乗算器421、加算器422〜425では具体的に、センターデータθと1、2、4、5段目のデータθ(x=1、2、4、5)から導き出される誤差系列値△θ(x=1、2、4、5)について、
Figure 0004001842
で表されるような演算が施される。
【0013】
差分生成回路42から出力される誤差系列はFIRフィルタ処理部43に入力される。FIRフィルタ処理部43において、タップ係数乗算器431〜434により、△θにはそれぞれタップ係数C(x=1、2、4、5)が乗算される。タップ係数乗算後のデータ系列C△θは全て加算器435に入力され、フィルタリング動作(畳込み)が行われる。加算器435の出力データは正規化のため除算器436に入力され、シフトレジスタ段数×タップ係数合計値で除算される。除算器436の出力データは、シフトレジスタセンターデータθとともに2Nを法とする加算器44に入力され、位相値の平滑化処理が完了する。
【0014】
以上のように、この実施の形態1によれば、受信IF周波数信号をリミタ増幅器により2値量子化信号に生成し、位相検波回路により2値量子化信号の立ち上がり、立ち下がりのタイミングから位相値を検出し、検出された位相値をリタイミング回路により所定のサンプルレートでリタイミングし、その際に発生する位相値のジッタ成分を位相平滑化回路により平滑化して抑圧するようにしたので、変調成分を除去することなく、位相値のジッタを除去するので、精度の高い位相値を検波出力として得ることができる。また、位相平滑化回路として、2πを法とする位相値に対してFIRフィルタ処理を行うことでジッタ除去を有効に行うことができる。
【0015】
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2に係る位相平滑化回路の詳細構成を示すブロック図である。図2では、位相平滑化回路40におけるFIRフィルタ処理部43は、タップ係数乗算器431〜434を用いたFIRフィルタ構成とし、図4では、これらのタップ係数乗算器を省略することで移動平均回路を形成し、演算の簡略化を図るようにしている。
【0016】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、受信IF周波数信号を2値量子化信号にするリミタ増幅器と、2値量子化信号の立ち上がり、立ち下がりのタイミングから位相値を検出する位相検波回路と、検出された位相値を所定のサンプルレートでリタイミングするリタイミング回路と、このリタイミング回路で発生する位相値のジッタ成分を平滑化する位相平滑化回路を備え、前記位相平滑化回路が、2πを法とする位相値に対して有限長インパルス応答フィルタを用いてジッタを除去処理することを特徴とするように構成したので、位相検波出力の位相値をリタイミングする際に生じるジッタを除去し、精度の高い位相値を得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による位相検波出力装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る位相平滑化回路の詳細構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る位相平滑化回路による位相誤差の除去動作を示す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る位相平滑化回路の詳細構成を示すブロック図である。
【図5】 位相検波回路の一般的動作を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
10 リミタ増幅器、20 位相検波回路、21,26,31 Dフリップフロップ、22 排他的論理和素子、23,421 乗算器、24 2Nカウンタ、25,44,422〜425,435 加算器、30 リタイミング回路、40 位相平滑化回路、41 シフトレジスタ、42 差分生成回路、43 FIRフィルタ処理部、431〜434 タップ係数乗算器、436 除算器。

Claims (1)

  1. 受信IF周波数信号を2値量子化信号にするリミタ増幅器と、
    前記2値量子化信号の立ち上がり、立ち下がりのタイミングから位相値を検出する位相検波回路と、
    検出された位相値を所定のサンプルレートでリタイミングするリタイミング回路と、
    このリタイミング回路で発生する位相値のジッタ成分を平滑化する位相平滑化回路を備え、
    前記位相平滑化回路が、2πを法とする位相値に対して有限長インパルス応答フィルタを用いてジッタを除去処理することを特徴とする位相検波出力装置。
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