JP4001225B2

JP4001225B2 - Raised structure for suspension

Info

Publication number: JP4001225B2
Application number: JP2002047450A
Authority: JP
Inventors: 敏行松木
Original assignee: Fuji Jukogyo KK
Current assignee: Subaru Corp
Priority date: 2002-02-25
Filing date: 2002-02-25
Publication date: 2007-10-31
Anticipated expiration: 2022-02-25
Also published as: JP2003246276A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車高を変更するために車体とサスペンションの連結部に用いられるサスペンション用嵩上げ構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、最低地上高の変更を行う場合に、標準サスペンションに対してサブフレームに設けたラバーブッシュとボディフレームとの間に嵩上げスペーサを介在させることが行われている。この方法によれば最低地上高の変更が嵩上げスペーサを追加することのみで行えるため、他の部品を共用化しつつ、最低地上高の異なる車種を供給することができ、ユーザのニーズに対して幅広く対応できる。
【０００３】
図６及び図７にサスペンションの一例を示す。サスペンションは前後に伸びるリヤアーム１０９、左右に伸びる３本のリンク（リンクＦ１１０、リンクＲ１１１、リンクアッパ１１２）、コイルばね付きショックアブソーバ１１３、スタビライザ１１４及びサブフレーム１００で構成されている。
【０００４】
リヤアーム１０９は鋳鉄製で、前後方向の荷重を受け、アーム前端が車体に取り付けられていて、後端では各リンク（リンクＦ１１０、リンクＲ１１１、リンクアッパ１１２）及びスタビライザ１１４を支持している。
【０００５】
また、左右に伸びる３本のリンク（リンクＦ１１０、リンクＲ１１１、リンクアッパ１１２）はサブフレーム１００とリヤアーム１０９との間にそれぞれ取り付けられており、旋回時などの横方向の荷重と車輪の倒れを支持している。リンクＦ１１０はサブフレームを構成する車体前後方向に延びるメンバ１００ａの前端側とリヤアーム１０９の車体後方側でアクスルシャフト１１５の略下方とを連結している。リンクＲ１１１はサブフレームを構成する車体前後方向に延びるメンバ１００ｂの車体後方側とリヤアーム１０９の後端とを連結している。リンクアッパ１１２はサブフレームを構成する車体前後方向に延びるメンバ１００ａの略中央とリヤアーム１０９の車体後方側でアクスルシャフト１１３の略上方とを連結している。
【０００６】
また、コイルばね付きショックアブソーバ１１３は上端を車体に、下端をリヤアーム１０９のリンクＦ１１０連結部より車体前方側にそれぞれ取り付けられている。
【０００７】
サブフレームは前後左右の４点でラバーブッシュを介して車体を支持しており、このラバーブッシュとボディフレームとの間に嵩上げスペーサを介在させることで最低地上高を調整することができる。
【０００８】
図８は、嵩上げスペーサを用いて、最低地上高の変更を行うためのサスペンション用嵩上げ構造を示すものである。このサスペンション用嵩上げ構造においては、サスペンションサブフレーム１００に圧入固定されたラバーブッシュ１０２とボディフレーム１０４との間に、嵩上げスペーサ１０６を介在させ、搭載用ボルト１０８及びナット１１０により締結している。
【０００９】
ここで、ラバーブッシュ１０２は、鋼性のブッシュ内筒１０２ａとブッシュ外筒１０２ｂとが、同一軸上に互いに径方向に離間して配置されており、ブッシュ内筒１０２ａとブッシュ外筒１０２ｂとが、ブッシュ内筒１０２ａとブッシュ外筒１０２ｂとの間に介装されたゴム部材１０２ｃにより連結されている。また、ゴム部材１０２ｃの上端部には、ブッシュ内筒１０２ａの外側に全周にわたって凹部１０２ｄが設けられている。嵩上げスペーサ１０６は、アルミ製の中央部にボルト穴１０６ａを有する円柱状の部材であり、下端面のボルト穴１０６ａの外側の全周に突起部１０６ｂが設けられている。
【００１０】
このサスペンション用嵩上げ構造においては、ゴム部材１０２ｃの上端部に設けられている凹部１０２ｄの内壁面と嵩上げスペーサ１０６に設けられている突起部１０６ｂの内周面との間に、半径方向に所定の隙間が形成されていることから、組立て時において、ラバーブッシュ１０２上に嵩上げスペーサ１０６を容易に載置することができる。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のサスペンション用嵩上げ構造においては、組立て時に、ラバーブッシュ１０２上に嵩上げスペーサ１０６を載置した場合に、自動搭載用装置又は搬送用装置の振動や衝撃により、ラバーブッシュ１０２上に載置されている嵩上げスペーサ１０６が脱落する場合がある。また、締結用ボルト１０８を嵩上げスペーサのボルト孔１０６ａ内に挿入する場合に、ラバーブッシュ１０２と嵩上げスペーサ１０６との中心がずれやすいという問題があった。更に、ラバーブッシュ１０２のブッシュ内筒１０２ａの上部端面と嵩上げスペーサ１０６の下端面は、締結用ボルト１０８の締め付けにより高面圧を有することになるが、この部分に水が侵入することにより錆が生じ締結力が低下するという問題があった。
【００１２】
本発明の課題は、組立てが容易であり、組立て後にラバーブッシュの内筒上部端面と嵩上げスペーサの下端面との間への水の侵入を防止することができるサスペンション用嵩上げ構造を提供することである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
請求項１記載のサスペンション用嵩上げ構造は、ブッシュ内筒とブッシュ外筒とがゴム部材により連結されているラバーブッシュと、該ラバーブッシュの上部に配置されるスペーサとを備えて構成されるサスペンション用嵩上げ構造において、ラバーブッシュは、ゴム部材の上端部の内筒の外側に全周にわたって凹部を有すると共に、スペーサは、下端部のボルト穴の外側に全周にわたって突起部を有し、ゴム部材の上部に設けられた凹部の内壁とスペーサの下端部に設けられた突起部とが全周にわたって圧接されることを特徴とする。
【００１４】
また、請求項２記載のサスペンション用嵩上げ構造は、ラバーブッシュが、凹部の内壁に全周にわたって張り出し部を有し、張り出し部が突起部に圧接されることを特徴とする。
【００１５】
また、請求項３記載のサスペンション用嵩上げ構造は、張り出し部が凹部の内壁の一部が全周にわたって突起部方向に張り出した形状を有していることを特徴とする。
【００１６】
また、請求項４記載のサスペンション用嵩上げ構造は、張り出し部が凹部の内壁の所定に位置よりも下側が全周にわたって突起部方向に張り出した形状を有していることを特徴とする。
【００１７】
この請求項１〜請求項４記載のサスペンション用嵩上げ構造によれば、組立て時にラバーブッシュのゴム部材の上端部に設けられた凹部の内壁に、スペーサの突起部の内周面が圧接されるため、組立て時において、自動搭載用装置又は搬送用装置の振動や衝撃等により、ラバーブッシュ上に載置されている嵩上げスペーサが脱落するのを防止することができると共に、締結用ボルトを嵩上げスペーサのボルト孔内に挿入する場合においても、ラバーブッシュと嵩上げスペーサとの中心がずれるのを防止することができる。更に、ラバーブッシュのブッシュ内筒の上部端面と嵩上げスペーサの下端面が接する部分に水が侵入することを防止できるため、ラバーブッシュのブッシュ内筒の上部端面と嵩上げスペーサの下端面が接する部分に錆が生じるのを防止でき、錆による締結力の低下を抑制することができる。
【００１８】
また、請求項５記載のサスペンション用嵩上げ構造は、ラバーブッシュのブッシュ内筒の内径が、スペーサの下端部のボルト穴内径と略同一であることを特徴とする。
【００１９】
この請求項５記載のサスペンション用嵩上げ構造によれば、組立て時において、容易に締結用ボルトを嵩上げスペーサのボルト孔内に挿入することができるため、締結用ボルトを嵩上げスペーサのボルト孔内に挿入する場合に、嵩上げスペーサの位置がずれるのを防止することができる。
【００２０】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態にかかるサスペンション用嵩上げ構造について説明する。なお、サスペンション全体の構成は図６に示すものと同様であり、具体的な説明はここでは省略する。図１は実施の形態にかかるサスペンション用嵩上げ構造を示す図である。
【００２１】
このサスペンション用嵩上げ構造においては、サスペンションサブフレーム１０に圧入固定されたラバーブッシュ１２とボディフレーム１４との間に、嵩上げスペーサ１６を介在させ、搭載用ボルト１８及びナット２０により締結している。
【００２２】
ここで、ラバーブッシュ１２は、鋼性のブッシュ内筒１２ａとブッシュ外筒１２ｂとが、同一軸上に互いに径方向に離間して配置されており、ブッシュ内筒１２ａとブッシュ外筒１２ｂとが、ブッシュ内筒１２ａとブッシュ外筒１２ｂとの間に介装された防振用のゴム部材１２ｃにより連結されている。また、ゴム部材１２ｃの上端部には、ブッシュ内筒１２ａの外側に全周にわたって凹部１２ｄが設けられている。従って、凹部１２ｄの内壁側のゴム部材１２ｃは、略均一な所定の厚さを有している。
【００２３】
嵩上げスペーサ１６は、アルミ製の中央部にボルト穴１６ａを有する円柱状の部材であり、下端面のボルト穴１６ａの外側の全周にわたって突起部１６ｂが設けられている。なお、ボルト穴１６ａは、ラバーブッシュ１２のブッシュ内筒１２ａの内径と略同一の内径を有している。
【００２４】
このサスペンション用嵩上げ構造においては、組立て時にゴム部材１２ｃの上端部に設けられている凹部１２ｄの内壁面と嵩上げスペーサ１６に設けられている突起部１６ｂの内周面とが圧接される。図２は、ゴム部材１２ｃの凹部１２ｄの内壁面と嵩上げスペーサ１６の突起部１６ｂの内周面とが圧接されている様子を部分的に拡大して示す図である。この図に示すように、ゴム部材１２ｃの凹部１２ｄの内壁面には、凹部１２ｄの内壁の上部が全周にわたって突起部１６ｂ方向、即ち半径方向に張り出している張り出し部１２ｅが設けられている。
【００２５】
ラバーブッシュ１２上に嵩上げスペーサ１６を載置する場合には、嵩上げスペーサ１６の突起部１６ｂをラバーブッシュ１２のゴム部材１２ｃの凹部１２ｄに圧入する。即ち、ゴム部材１２ｃの凹部１２ｄの内壁面に設けられている張り出し部１２ｅの外径は、嵩上げスペーサ１６に設けられている突起部１６ｂの内径よりもやや大きく形成されていることから、ラバーブッシュ１２上に嵩上げスペーサ１６を載置する場合には、嵩上げスペーサ１６の突起部１６ｂをラバーブッシュ１２のゴム部材１２ｃの凹部１２ｄに圧入する。
【００２６】
したがって、嵩上げスペーサ１６の突起部１６ｂをラバーブッシュ１２のゴム部材１２ｃの凹部１２ｄに圧入することにより、作業者は、確実に装着できたという感覚を得ることができる。また、組立て時にラバーブッシュ１２のゴム部材１２ｃの上端部に設けられた凹部１２ｄの内壁にスペーサ１６の突起部１６ｂの内周面が圧接されることから、自動搭載用装置又は搬送用装置の振動や衝撃により、ラバーブッシュ１２上に載置されている嵩上げスペーサ１６が脱落するのを防止することができる。
【００２７】
更に、締結用ボルト１８を嵩上げスペーサ１６のボルト孔１６ａ内に挿入する場合においても、嵩上げスペーサ１６のボルト穴１６ａは、ラバーブッシュ１２のブッシュ内筒１２ａの内径と略同一の内径を有しているため、ラバーブッシュ１２と嵩上げスペーサ１６との位置がずれるのを防止することができる。
【００２８】
また、ラバーブッシュ１２の凹部１２ｄの内壁面と嵩上げスペーサ１６の突起部１６ｂの内周面とが全周にわたって圧接されるため、ラバーブッシュ１２のブッシュ内筒１２ａの上部端面と嵩上げスペーサ１６の下端面が接する部分、即ち高面圧となる部分に水が侵入することを確実に防止できる。従って、アルミ製のスペーサ(アルミダイカスト)を用いる場合においても、アルマイト等の表面処理を行うことなく、ラバーブッシュ１２のブッシュ内筒１２ａの上部端面と嵩上げスペーサ１６の下端面が接する部分に錆が生じるのを防止でき、錆による締結力の低下を抑制することができる。
【００２９】
なお、上述の実施の形態においては、図２に示す形状の張り出し部１２ｅを用いていたが、図３又は図４に示す形状の張り出し部を用いても図２に示す張り出し部を用いた場合と同様な効果を得ることができる。即ち、図３に示す張り出し部１２ｆは、凹部１２ｄの内壁の所定に位置よりも下側が全周にわたってスペーサ１６の突起部１６ｂの方向に張り出した形状を有している。また、図４に示す張り出し部１２ｇは、凹部１２ｄの内壁の上端部が凹部１２ｄの方向に傾斜しており、この傾斜部の下側が全周にわたってスペーサ１６の突起部１６ｂの方向に張り出した形状を有している。
【００３０】
また、図５に示すように、ラバーブッシュ１２の凹部１２ｄの内壁の張り出し部１２ｅよりも上部に、軸方向に延びる複数の調心用の突起部１２ｈを設けても良い。なお、この図５においては、凹部１２ｄ内壁部のみを表しており、外壁部等の記載は省略されている。この調心用の突起部１２ｈを設けることにより組立て時に、ラバーブッシュ１２と嵩上げスペーサ１６との中心軸を容易に合わせることができる。
【００３１】
【発明の効果】
この発明によれば、組立て時にラバーブッシュのゴム部材の上端部に設けられた凹部の内壁に、スペーサの突起部の内周面が圧接されるため、組立て時において、自動搭載用装置又は搬送用装置の振動や衝撃により、ラバーブッシュ上に載置されている嵩上げスペーサが脱落するのを防止することができると共に、締結用ボルトを嵩上げスペーサのボルト孔内に挿入する場合においても、ラバーブッシュと嵩上げスペーサとの中心がずれるのを防止することができる。更に、ラバーブッシュのブッシュ内筒の上部端面と嵩上げスペーサの下端面が接する部分に水が侵入することを防止できるため、ラバーブッシュのブッシュ内筒の上部端面と嵩上げスペーサの下端面が接する部分に錆が生じるのを防止でき、錆による締結力の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態にかかるサスペンション用嵩上げ構造を示す図である。
【図２】本発明の実施の形態にかかるラバーブッシュの張り出し部の形状を説明するための図である。
【図３】本発明の実施の形態にかかるラバーブッシュの張り出し部の形状を説明するための図である。
【図４】本発明の実施の形態にかかるラバーブッシュの張り出し部の形状を説明するための図である。
【図５】本発明の実施の形態にかかるラバーブッシュの張り出し部の上部に設けられた調心用突起部の形状を説明するための図である。
【図６】サスペンションの一例を示す図である。
【図７】サスペンションの一例を示す図である。
【図８】従来のサスペンション用嵩上げ構造を示す図である。
【符号の説明】
１０…サスペンションサブフレーム、１２…ラバーブッシュ、１２ａ…ブッシュ内筒、１２ｂ…ブッシュ外筒、１２ｃ…ゴム部材、１２ｄ…凹部、１２ｅ…張り出し部、１４…ボディフレーム、１６…スペーサ、１６ａ…ボルト穴、１６ｂ…突起部、１８…ボルト、２０…ナット。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a suspension raising structure used in a connecting portion between a vehicle body and a suspension in order to change the vehicle height.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, when changing the minimum ground clearance, a raised spacer is interposed between a rubber bush provided on a subframe and a body frame with respect to a standard suspension. According to this method, since the minimum ground clearance can be changed only by adding a raised spacer, it is possible to supply different types of vehicles with different minimum ground clearances while sharing other parts. Yes.
[0003]
6 and 7 show an example of the suspension. The suspension includes a rear arm 109 extending in the front-rear direction, three links (link F110, link R111, link upper 112) extending in the left-right direction, a shock absorber 113 with a coil spring, a stabilizer 114, and a subframe 100.
[0004]
The rear arm 109 is made of cast iron, receives a load in the front-rear direction, has an arm front end attached to the vehicle body, and supports each link (link F110, link R111, link upper 112) and stabilizer 114 at the rear end.
[0005]
In addition, the three links (link F110, link R111, link upper 112) that extend to the left and right are attached between the subframe 100 and the rear arm 109, respectively, so that lateral loads such as turning can occur and the wheels fall over. I support it. The link F110 connects the front end side of the member 100a that constitutes the subframe extending in the longitudinal direction of the vehicle body and the substantially lower side of the axle shaft 115 on the vehicle body rear side of the rear arm 109. The link R111 connects the vehicle body rear side of the member 100b extending in the vehicle body front-rear direction constituting the subframe and the rear end of the rear arm 109. The link upper 112 connects the substantially center of the member 100a that constitutes the subframe extending in the longitudinal direction of the vehicle body and the substantially upper part of the axle shaft 113 on the vehicle body rear side of the rear arm 109.
[0006]
The shock absorber 113 with coil spring is attached to the vehicle body at the upper end and to the front side of the vehicle body from the link F110 connecting portion of the rear arm 109 at the lower end.
[0007]
The sub-frame supports the vehicle body via rubber bushes at four points, front, rear, left and right, and the minimum ground clearance can be adjusted by interposing a raised spacer between the rubber bush and the body frame.
[0008]
FIG. 8 shows a raising structure for a suspension for changing the minimum ground clearance using a raising spacer. In this raised structure for suspension, a raised spacer 106 is interposed between the rubber bush 102 press-fitted to the suspension subframe 100 and the body frame 104 and fastened by mounting bolts 108 and nuts 110.
[0009]
Here, in the rubber bush 102, a steel bush inner cylinder 102a and a bush outer cylinder 102b are arranged on the same axis so as to be radially separated from each other, and the bush inner cylinder 102a and the bush outer cylinder 102b are arranged. These are connected by a rubber member 102c interposed between the bush inner cylinder 102a and the bush outer cylinder 102b. In addition, a recess 102d is provided at the upper end of the rubber member 102c over the entire circumference outside the bush inner cylinder 102a. The raised spacer 106 is a cylindrical member having a bolt hole 106a in the center part made of aluminum, and a protrusion 106b is provided on the entire outer periphery of the bolt hole 106a on the lower end surface.
[0010]
In the raised structure for suspension, a predetermined radial direction is provided between the inner wall surface of the recess 102d provided at the upper end of the rubber member 102c and the inner peripheral surface of the protrusion 106b provided on the raised spacer 106. Since the gap is formed, the raised spacer 106 can be easily placed on the rubber bush 102 during assembly.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described suspension raising structure, when the raising spacer 106 is placed on the rubber bush 102 at the time of assembly, it is placed on the rubber bush 102 due to vibration or impact of the automatic mounting apparatus or the conveying apparatus. In some cases, the raised spacer 106 is dropped. Further, when the fastening bolt 108 is inserted into the bolt hole 106a of the raising spacer, there is a problem that the centers of the rubber bush 102 and the raising spacer 106 are easily displaced. Furthermore, the upper end surface of the bush inner cylinder 102a of the rubber bush 102 and the lower end surface of the raised spacer 106 have a high surface pressure due to tightening of the fastening bolts 108, but rust is caused by water entering this portion. There was a problem that the resulting fastening force was reduced.
[0012]
An object of the present invention is to provide a raised structure for a suspension that is easy to assemble and can prevent water from entering between the upper end surface of the inner cylinder of the rubber bush and the lower end surface of the raised spacer after assembly. is there.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
The suspension raising structure according to claim 1 includes a rubber bush in which a bush inner cylinder and a bush outer cylinder are connected by a rubber member, and a spacer disposed on an upper portion of the rubber bush. In the raised structure, the rubber bush has a recess on the entire outer periphery of the inner cylinder at the upper end of the rubber member, and the spacer has a protrusion on the entire outer periphery of the bolt hole on the lower end. The inner wall of the recess provided in the upper part and the protrusion provided in the lower end part of the spacer are press-contacted over the entire circumference.
[0014]
The suspension raising structure according to claim 2 is characterized in that the rubber bush has an overhanging portion on the inner wall of the concave portion over the entire circumference, and the overhanging portion is in pressure contact with the protruding portion.
[0015]
The suspension raising structure according to claim 3 is characterized in that the projecting portion has a shape in which a part of the inner wall of the recess projects over the entire circumference in the direction of the projecting portion.
[0016]
The raising structure for a suspension according to claim 4 is characterized in that the protruding portion has a shape in which the lower side of the inner wall of the concave portion protrudes in the direction of the protruding portion over the entire circumference.
[0017]
According to the suspension raising structure according to any one of claims 1 to 4, the inner peripheral surface of the protrusion of the spacer is pressed against the inner wall of the recess provided at the upper end of the rubber member of the rubber bush during assembly. When assembling, it is possible to prevent the raising spacer placed on the rubber bush from falling off due to vibration or impact of the automatic mounting device or the conveying device, and the fastening bolts of the raising spacer Even when inserted into the bolt hole, the center of the rubber bush and the raised spacer can be prevented from shifting. Further, since it is possible to prevent water from entering the portion where the upper end surface of the bushing inner cylinder of the rubber bush is in contact with the lower end surface of the raising spacer, the upper end surface of the inner bushing of the rubber bush is in contact with the lower end surface of the raising spacer. Rust can be prevented from occurring, and a decrease in fastening force due to rust can be suppressed.
[0018]
The suspension raising structure according to claim 5 is characterized in that the inner diameter of the inner cylinder of the rubber bush is substantially the same as the inner diameter of the bolt hole at the lower end of the spacer.
[0019]
According to the raising structure for a suspension according to the fifth aspect, since the fastening bolt can be easily inserted into the bolt hole of the raising spacer during assembly, the fastening bolt is inserted into the bolt hole of the raising spacer. In this case, the position of the raised spacer can be prevented from shifting.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A suspension raising structure according to an embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings. The overall configuration of the suspension is the same as that shown in FIG. 6, and a detailed description thereof will be omitted here. FIG. 1 is a diagram showing a suspension raising structure according to an embodiment.
[0021]
In this raised structure for suspension, a raised spacer 16 is interposed between the rubber bush 12 press-fitted to the suspension subframe 10 and the body frame 14 and fastened by mounting bolts 18 and nuts 20.
[0022]
Here, in the rubber bush 12, a steel bush inner cylinder 12a and a bush outer cylinder 12b are arranged on the same axis so as to be radially separated from each other, and the bush inner cylinder 12a and the bush outer cylinder 12b are arranged. These are connected by a rubber member 12c for vibration isolation interposed between the bush inner cylinder 12a and the bush outer cylinder 12b. Moreover, the upper end part of the rubber member 12c is provided with a recess 12d over the entire circumference outside the bush inner cylinder 12a. Accordingly, the rubber member 12c on the inner wall side of the recess 12d has a substantially uniform predetermined thickness.
[0023]
The raised spacer 16 is a columnar member having a bolt hole 16a in the center portion made of aluminum, and a protrusion 16b is provided over the entire outer periphery of the bolt hole 16a on the lower end surface. The bolt hole 16a has an inner diameter substantially the same as the inner diameter of the bush inner cylinder 12a of the rubber bush 12.
[0024]
In this suspension raising structure, the inner wall surface of the recess 12d provided at the upper end of the rubber member 12c and the inner peripheral surface of the protrusion 16b provided on the raising spacer 16 are pressed against each other during assembly. FIG. 2 is a partially enlarged view showing a state in which the inner wall surface of the concave portion 12d of the rubber member 12c and the inner peripheral surface of the protruding portion 16b of the raised spacer 16 are in pressure contact with each other. As shown in this figure, an overhanging portion 12e is provided on the inner wall surface of the recess 12d of the rubber member 12c so that the upper portion of the inner wall of the recess 12d extends over the entire circumference in the direction of the protrusion 16b, ie, in the radial direction.
[0025]
When the raised spacer 16 is placed on the rubber bush 12, the protruding portion 16b of the raised spacer 16 is press-fitted into the recess 12d of the rubber member 12c of the rubber bush 12. That is, since the outer diameter of the overhanging portion 12e provided on the inner wall surface of the recess 12d of the rubber member 12c is formed to be slightly larger than the inner diameter of the protruding portion 16b provided on the raising spacer 16, the rubber bush When the raised spacer 16 is placed on 12, the protrusion 16 b of the raised spacer 16 is press-fitted into the recess 12 d of the rubber member 12 c of the rubber bush 12.
[0026]
Therefore, by pressing the protruding portion 16b of the raised spacer 16 into the recess 12d of the rubber member 12c of the rubber bush 12, the operator can obtain a sense that it has been securely attached. Further, since the inner peripheral surface of the protrusion 16b of the spacer 16 is pressed against the inner wall of the recess 12d provided at the upper end of the rubber member 12c of the rubber bush 12 during assembly, the vibration of the automatic mounting apparatus or the conveying apparatus It is possible to prevent the raising spacer 16 placed on the rubber bush 12 from dropping off due to the impact.
[0027]
Further, even when the fastening bolt 18 is inserted into the bolt hole 16 a of the raising spacer 16, the bolt hole 16 a of the raising spacer 16 has an inner diameter substantially the same as the inner diameter of the bush inner cylinder 12 a of the rubber bush 12. Therefore, it is possible to prevent the rubber bush 12 and the raised spacer 16 from being displaced.
[0028]
Further, since the inner wall surface of the recess 12 d of the rubber bush 12 and the inner peripheral surface of the protruding portion 16 b of the raised spacer 16 are pressed over the entire circumference, the upper end surface of the bush inner cylinder 12 a of the rubber bush 12 and the raised spacer 16 It is possible to reliably prevent water from entering the portion that is in contact with the end surface, that is, the portion that has a high surface pressure. Accordingly, even when an aluminum spacer (aluminum die casting) is used, rust is formed on the portion where the upper end surface of the bushing inner cylinder 12a of the rubber bush 12 and the lower end surface of the raised spacer 16 are in contact with each other without performing surface treatment such as anodizing. Generation | occurrence | production can be prevented and the fall of the fastening force by rust can be suppressed.
[0029]
In the above-described embodiment, the protruding portion 12e having the shape shown in FIG. 2 is used. However, even when the protruding portion having the shape shown in FIG. 3 or 4 is used, the protruding portion shown in FIG. 2 is used. The same effect can be obtained. That is, the protruding portion 12f shown in FIG. 3 has a shape in which the lower side of the inner wall of the recess 12d protrudes in the direction of the protruding portion 16b of the spacer 16 over the entire circumference. Further, the protruding portion 12g shown in FIG. 4 has a shape in which the upper end portion of the inner wall of the recess 12d is inclined in the direction of the recess 12d, and the lower side of the inclined portion protrudes in the direction of the protruding portion 16b of the spacer 16 over the entire circumference. have.
[0030]
As shown in FIG. 5, a plurality of alignment protrusions 12 h extending in the axial direction may be provided above the protruding portion 12 e of the inner wall of the recess 12 d of the rubber bush 12. In FIG. 5, only the inner wall portion of the recess 12d is shown, and the description of the outer wall portion and the like is omitted. By providing the alignment protrusion 12h, the center axes of the rubber bush 12 and the raised spacer 16 can be easily aligned during assembly.
[0031]
【The invention's effect】
According to this invention, since the inner peripheral surface of the protrusion of the spacer is pressed against the inner wall of the recess provided at the upper end of the rubber member of the rubber bush during assembly, the automatic mounting device or the transfer device is used during assembly. It is possible to prevent the raised spacer placed on the rubber bush from falling off due to vibration or impact of the device, and also when the fastening bolt is inserted into the bolt hole of the raised spacer, It is possible to prevent the center of the raised spacer from shifting. Furthermore, since it is possible to prevent water from entering the portion where the upper end surface of the bushing inner cylinder of the rubber bush is in contact with the lower end surface of the raising spacer, the upper end surface of the inner bushing of the rubber bush is in contact with the lower end surface of the raising spacer. Rust can be prevented from occurring, and a decrease in fastening force due to rust can be suppressed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a suspension raising structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a view for explaining the shape of a protruding portion of a rubber bush according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a view for explaining the shape of a protruding portion of a rubber bush according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a view for explaining the shape of a protruding portion of a rubber bush according to an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a view for explaining the shape of the alignment protrusion provided on the overhanging portion of the rubber bush according to the embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a diagram showing an example of a suspension.
FIG. 7 is a diagram showing an example of a suspension.
FIG. 8 is a view showing a conventional suspension raising structure.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Suspension sub-frame, 12 ... Rubber bush, 12a ... Bush inner cylinder, 12b ... Bush outer cylinder, 12c ... Rubber member, 12d ... Recess, 12e ... Overhang part, 14 ... Body frame, 16 ... Spacer, 16a ... Bolt hole , 16b ... projection, 18 ... bolt, 20 ... nut.

Claims

ブッシュ内筒とブッシュ外筒とがゴム部材により連結されているラバーブッシュと、該ラバーブッシュの上部に配置されるスペーサとを備えて構成されるサスペンション用嵩上げ構造において、
前記ラバーブッシュは、前記ゴム部材の上端部の内筒の外側に全周にわたって凹部を有すると共に、前記スペーサは、下端部のボルト穴の外側に全周にわたって突起部を有し、
前記ゴム部材の上端部に設けられた前記凹部の内壁と、前記スペーサの下端部に設けられた前記突起部とが全周にわたって圧接されることを特徴とするサスペンション用嵩上げ構造。In the suspension raising structure configured to include a rubber bush in which a bush inner cylinder and a bush outer cylinder are connected by a rubber member, and a spacer disposed on the rubber bush.
The rubber bush has a recess on the entire outer periphery of the inner cylinder at the upper end of the rubber member, and the spacer has a protrusion on the entire outer periphery of the bolt hole on the lower end.
A lifting structure for a suspension, wherein an inner wall of the concave portion provided at the upper end portion of the rubber member and the protrusion portion provided at the lower end portion of the spacer are in pressure contact with each other over the entire circumference.

前記ラバーブッシュは、前記凹部の内壁に全周にわたって張り出し部を有し、前記張り出し部が前記突起部に圧接されることを特徴とする請求項１記載のサスペンション用嵩上げ構造。The suspension raising structure according to claim 1, wherein the rubber bush has an overhanging portion on an inner wall of the concave portion over the entire circumference, and the overhanging portion is pressed against the protruding portion.

前記張り出し部は、前記凹部の内壁の一部が全周にわたって前記突起部方向に張り出していることを特徴とする請求項２記載のサスペンション用嵩上げ構造。The suspension overlifting structure according to claim 2, wherein a part of the inner wall of the recessed portion protrudes in the direction of the protruding portion over the entire circumference of the protruding portion.

前記張り出し部は、前記凹部の内壁の所定の位置よりも下側が全周にわたって前記突起部方向に張り出していることを特徴とする請求項２記載のサスペンション用嵩上げ構造。The suspension overlifting structure according to claim 2, wherein the projecting portion projects from the predetermined position of the inner wall of the concave portion toward the projection over the entire circumference.

前記ラバーブッシュのブッシュ内筒の内径は、前記スペーサの下端部のボルト穴の内径と略同一であることを特徴とする請求項１〜請求項４の何れか一項に記載のサスペンション用嵩上げ構造。5. The raised structure for suspension according to claim 1, wherein an inner diameter of a bush inner cylinder of the rubber bush is substantially the same as an inner diameter of a bolt hole at a lower end portion of the spacer. .