JP3999454B2 - 折り曲げリンク機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家具の可動部を支持する機構部品として好適に利用可能な折り曲げリンク機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば椅子に関しては、従来から種々多様なものが開発され、利用に供されている。このような椅子の多様化の一貫として、近時、背を上フレーム、下フレーム、並びに上下のフレーム間に亘って張り渡した張地によって構成したものが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、椅子の一部が可動するタイプのものは、その基本的機能として、背を傾動させる機能、及び、背座をロッキングさせる機能を備えている。そして、これらの機能をかかる張地タイプの背を有する椅子に適用しようとする場合、背座をロッキング可能に支持するリンク要素と、背を上フレームを介して傾動可能に支持するリンク要素とが必要になる。
【0004】
しかしながら、これらのリンク要素は可動代を確保する必要がある関係上、椅子の外観に現われる位置に配置されるため、無造作に設計すると椅子の外観が損なわれる不都合を招来することになる。特に、上フレームを介して背を傾動可能に支持するリンク要素は、目立ち易い位置に配置されるものであり、背が後傾位置から復帰するために必要な弾性を付与しなければならない。したがって、弾性体をいかに組み込むか、また背傾動用のリンク要素とロッキング用のリンク要素とを相対的にどのような配置にするのかが、椅子全体を見栄え良く構成する上で重要な鍵となる。
【0005】
本発明は、このような椅子を始めとして、同様の事情により可動部を見栄え良く適切に支持する必要のある種々の家具に好適に適用できる折り曲げリンク機構を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
【0007】
すなわち、本発明の折り曲げリンク機構は、一対の折り曲げ可能なリンク要素を具備し、家具本体の外観に現われる位置に配置されて家具本体の可動部を弾性的に支持するものである。そして、前記リンク要素の一部に収容空間を形成し、その収容空間内に位置づけて両リンク要素間に弾性体を配置して、両リンク要素間が折れ曲がる際に、弾性体がその収容空間内で変形して弾性力を蓄積し得るように構成し、一方のリンク要素が、可動部である椅子の背座をロッキング可能に支持し、且つ一端側を回転可能に支持されたものであり、他方のリンク要素が、可動部である椅子の背を座に対して傾動可能に支持し、且つ一方のリンク要素が回転するときに折り曲げられていない状態を維持してその一方のリンク要素と共に一体的に回転する態様と、一方のリンク要素の回転を禁止したときにその一方のリンク要素に対して折れ曲がる方向に回転する態様とを選択的にとり得るように構成され、一方のリンク要素及び他方のリンク要素にそれぞれ凹部を設けておき、これら両凹部に亘ってピンが挿入されることにより他方のリンク要素が一方のリンク要素と共に一体的に回転する状態となり、ピンが抜脱されることにより一方のリンク要素に対して折れ曲がる方向に回転する状態となるようにしていることを特徴とする。
【0008】
このような構成により、一方のリンク要素に対して他方のリンク要素の交叉角度が変化しながら可動部を支持するような部位に本発明を適用した場合、弾性体をリンク要素に形成した収容空間内に収容して外部に露出させないようにしておくことができる。したがって、家具の外観を損なうことなく、可動部の動作を適切に支持すると同時に、可動部に有効な復元機能を付与することが可能となる。
【0009】
弾性力を十分に付与できるようにするためには、弾性体にコイルスプリングを採用し、このコイルスプリングを、軸方向をリンク要素の長手方向にほぼ合致させて該リンク要素内に配置しておくことが望ましい。
【0010】
両リンク要素がまとまりなく露呈して家具の外観を繁雑にすることを有効に回避するためには、両リンク要素の外観に現われる要部が、折り曲げ状態にないときに連続して見掛け上単一のリンク形状を呈するように構成されていることが好ましい。
【0011】
組み込みの便の向上等を図るためには、収容空間は、下向きに開口するように設けておくことが効果的である。
【0012】
具体的な実施の態様としては、一方のリンク要素が一端側を回転可能に支持されたものであり、他方のリンク要素が、一方のリンク要素が回転するときに折り曲げられていない状態を維持してその一方のリンク要素と共に一体的に回転する態様と、一方のリンク要素の回転を禁止したときにその一方のリンク要素に対して折れ曲がる方向に回転する態様とを選択的にとり得るように構成されているものが挙げられる。
【0013】
このような構成の椅子への具体的な適用例としては、一方のリンク要素により可動部である椅子の背座をロッキング可能に支持し、他方のリンク要素により可動部である椅子の背を傾動可能に支持するようにしたものが挙げられる。
【0014】
特にこのような構成は、背が、上フレーム、下フレーム、及びこれら上下のフレーム間に張り渡された張地を具備し、他方のリンク要素が上フレームを介して背を傾動可能に支持するケースにおいて効果的である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態を示す椅子1の全体側面図である。この椅子1は、ベース脚2及び支基3を備えた脚体と、この支基3に支持された座4及び背5とを基本的に備えたもので、機能的には、図1〜図3等に示すように、座4及び背5を連動してロッキングさせるための背座ロッキング機能と、背5の上部のみを傾動させるための背傾動機能とを少なくとも有する。
【0017】
各部を詳述すると、支基3は、長尺状のもので、ベース脚2を構成する支柱の上端部にその下端部を嵌合わされて、斜め前方に延びるように配置されている。
【0018】
座4は、枠状をなす座受4a上にクッション体等を装着してなるものである。
【0019】
背5は、上フレーム5m、下フレーム5n、及びこれら上下のフレーム5m、5n間に張り渡された張地5bを具備してなるものであり、外観上、座4の後縁から連続して立ち上がる形状をなしている。そして、この張り部材5bのテンションを利用して、背もたれ面にクッション性をもたせている。
【0020】
次に、前記各機能を実現するための構成について説明する。
【0021】
背座ロッキング機能は、図1、図2に示すように、背5及び座4を、着座面4bが略水平となる通常使用位置(図1に示す)と、着座面4bが後傾する最後傾位置(図2に示す)との間で、連動させて傾動移動させる機能であって、前記支基3と、背5及び座4との間に介在させた四辺リンク状のロッキング機構K1を利用してその機能を実現している。
【0022】
ロッキング機構K1は、図1等に示すように、支基3に下リンクメンバ6a、座受4aに上リンクメンバ6b、下部支持部5cに後リンクメンバ6cとしての機能をそれぞれ兼ねさせるとともに、支基3と座受4aとの前端部間に専用の前リンクメンバ6dを配置し、これら4つのリンクメンバ6a〜6dの端部同士を支軸t1〜t4を介してそれぞれ回転可能に結合して、各結合点により側面視不等辺四角形が形成されるようにしたものである。
【0023】
そして、本実施形態では、このロッキング機構K1を作動可能状態と作動不能状態に切り替えるためのロッキング動作切替機構K2を設けている。ロッキング動作切替機構K2は、伸縮自在なフリー状態と、長さが固定されるロック状態とに切り替え可能なガススプリングGS1を利用して構成したもので、そのガススプリングGS1の一端部を支基3に回動自在に結合するとともに、その他端部を前リンクメンバ6dにおける支基3との結合点から偏位した部位に回動自在に結合したものである。本実施形態では、このガススプリングGS1をフリーにした状態では、その伸張力によって前リンクメンバ6dに前傾移動させる力が作用し、背5及び座4が前傾方向に付勢されるようにしてある。また、このガススプリングGS1のロック状態とフリー状態との切替は、椅子の側方に設けた図示しない操作レバーを通じて行い得るようにしてあり、背5及び座4をロッキング動作させ得る作動可能状態と、背5及び座4を所望の角度で固定できる作動不能状態とに切り替えられるようにしてある。
【0024】
背傾動機能は、背5の上部のみを、起立した第1の姿勢(図1に示す)と、着座面4bに対して最も後傾させた第2の姿勢(図3に示す)との間で傾動させ得る機能であり、背傾動機構K3により実現している。この背傾動機構K3は、図1及び図3に示すように、前述した下部支持部5cを足場にして傾動可能に設けた上部支持部5dを主体として構成されているもので、上部支持部5dは主として背もたれ面に対応する部分に沿って形成され、その上端に前述した上フレーム5mを連接している。具体的には、下部支持部5cは左右一対の第1リンク要素51を主体として構成され、上部支持部5dは左右一対の第2リンク要素52を主体として構成されているもので、第1リンク要素51は上述したように基端を水平左右に延びる支軸t2を介して支基3に回転可能に支持されているのに対して、第2リンク要素52は、図4〜図6に示すように、基端を水平左右に延びる支軸t5を介して第1リンク要素51に回動可能に連結されている。詳述すると、第1リンク要素51には、先端側に開口するスリット51aがその先端部に設けてあり、このスリット51aを介して画された外壁51bと内壁51cの間に第2リンク要素52の基端に設けた突出壁52aを挿入するとともに、外壁51bよりも嵩高く設けた第1リンク要素51の内壁51cと第2リンク要素52の突出壁52aとの間を重合させて前記支軸t5を介して連結している。なお、支軸t5の設定部位は、図1〜図3に示したとおり、前記四辺リンク機構K1を構成する支軸t1とt2との間であり、この背傾動機能により背を後傾させた場合の背5の傾動中心(t5)と、前記背座ロッキング機能により背5を座4とともに後傾させた場合の背5の傾動中心(t2)とは異なるものになっている。
【0025】
また、第1リンク要素51には、底面視ほぼ矩形状をなす収容空間51dが形成してあり、この収容空間51dは下方及びスリット51a内に開口している。そして、この収容空間51d内に、一端側に設けたリテーナ51e1を第1リンク要素51の内方端に押し付け、軸方向を第1リンク要素51の長手方向にほぼ合致させてコイルスプリングS1を収容し、このコイルスプリングS1の他端側のリテーナ51e2に第2リンク要素52の突出壁52aの下方に設けた突片52bを貫通させた支軸t6を挿入している。そして、第2リンク要素52が支軸t5を支点にして第1リンク要素51に対し折れ曲がるように回動したときに、図1→図3に示すようにコイルスプリングS1がその収容空間51d内で圧縮方向に変形して弾性力を蓄積し得るようにしている。
【0026】
なお、両リンク要素51、52の外観に現われる要部、すなわち、第1リンク要素51の外壁51bと、第2リンク要素52の外壁52cとは、折り曲げ状態にないときにL字状に連続して見掛け上単一のリンク形状を呈するように構成されている。その際、両リンク要素51、52の外壁51b、52cの隣接境界部分は、軸線方向に対して斜めにカットした縁部51b1、52c1が微小隙間を隔てて平行に設けてあり、第2リンク要素52が第1リンク要素51に対して直線状に連続する非折り曲げ状態から前記支軸t5を支点にして折り曲げ方向に回転するときに、両外壁51b、52c同士の干渉が回避されるようになっている。
【0027】
このように本実施形態の椅子は、第1リンク要素51が椅子の背5及び座4をロッキング可能に支持し、第2リンク要素52が椅子の背5を上フレーム5mを介して傾動可能に支持するものである。そして、この実施形態は、第2リンク要素52が、第1リンク要素51が回転するときに折り曲げられていない状態を維持してその第1リンク要素51と共に図2のように一体的に回転するロッキングの態様と、第1リンク要素51の回転を禁止したときにその第1リンク要素51に対して図3のように折れ曲がる方向に回転する背傾動の態様とを選択的にとり得るように、背傾動動作切替機構K4を設けている。
【0028】
この背傾動動作切替機構K4は、上部支持部5dを構成する第2リンク要素52の、下部支持部5cを構成する第1リンク要素51に対する回動を禁止する状態と許容する状態とを切り替えるものである。具体的には、第1リンク要素51及び第2リンク要素52における前記支軸t5から偏位した部位であって、立位姿勢において側面視重合する部位にそれぞれ図4に示すような凹部5c1、5d1を設けておき、これら両凹部5c1、5d1に亘ってピン7が挿入されることにより作動不能状態となり、ピン7が抜脱されることにより作動可能状態となるようにしたものである。
【0029】
そして、ピン7が各貫通孔5d1、5c1に跨って挿入され、背5を傾動させることができない作動不能状態をとるときには、ガススプリングGS1の開閉操作を通じてロッキング動作が可能とされ、ピン7が第2リンク要素5dの貫通孔5d1から抜け出て背5を傾動可能としている作動可能状態では、ガススプリングGS1を閉状態にしてロッキング動作を禁止するようにしている。
【0030】
以上のように本実施形態は、一対の折り曲げ可能なリンク要素51、52によって折り曲げリンク機構K5を構成し、椅子本体の外観に現われる位置に配置されて椅子1の機構部品として機能させるものである。そして、第1リンク要素51の一部に収容空間51dを形成し、その収容空間51d内に位置づけて両リンク要素51、52間にコイルスプリングS1を収容して、両リンク要素51、52間が折れ曲がる際に、コイルスプリングS1がその収容空間51d内で変形して折り曲げ状態を解消する方向の弾性力を蓄積するようにしている。
【0031】
このように、本実施形態の折り曲げリンク機構K5は、第1リンク要素51に対して第2リンク要素52の交叉角度が変化しながら可動部である背5を支持するものである。そして、本実施形態においては、コイルスプリングS1を第1リンク要素51に形成した収容空間51d内に収容して外部に露出させないようにしているため、椅子1の外観を損なうことなく、背5の傾動動作を適切に支持することができ、同時に、背5に第1の姿勢に立位させるための有効な復元機能を付与することが可能となる。
【0032】
特に、上記のように背5を立位させるための弾性体にコイルスプリングS1を採用し、このコイルスプリングS1を、軸方向を第1リンク要素51の長手方向にほぼ合致させて該第1リンク要素51内に収容しているため、第1リンク要素51の長手寸法を超えない範囲内でコイルスプリングS1に適切な長さを付与して十分な弾性力を確保することができる。
【0033】
また、両リンク要素51、52の外観に現われる要部、すなわち、第1リンク要素51の外壁51bと、第2リンク要素52の外壁52cとが、折り曲げ状態にないときに連続して見掛け上単一のリンク形状を呈するように構成されているため、両リンク要素がまとまりなく露呈して椅子の外観を繁雑にすることを有効に回避することができる。
【0034】
その際、前記収容空間51dを、下向きに開口させて設けているため、コイルスプリングS2を下方から簡単に装着することができ、組み込みの便を有効に向上させることが可能になる。
【0035】
特に、本実施形態の椅子は、第1リンク要素51が一端側を回転可能に支持されたものであり、第2リンク要素52が、第1リンク要素51が回転するときに折り曲げられていない状態を維持してその第1リンク要素51と共に一体的に回転する態様と、第1リンク要素51の回転を禁止したときにその第1リンク要素51に対して折れ曲がる方向に回転する態様とを選択的にとり得るように構成されたものであるため、第1リンク要素51を介して椅子1の背5及び座4をロッキング可能に支持し、第2リンク要素52を介して椅子1の背5を傾動可能に支持すれば、ロッキング機能と背傾動機能とを適切に両立させて実現することが可能になる。
【0036】
とりわけ、本実施形態の椅子は、背5が、上フレーム5m、下フレーム5n、及びこれら上下のフレーム5m、5n間に張り渡された張地5bから構成されるものであり、第2リンク要素52に上フレーム5mを介して背5を傾動可能に支持させているため、第2リンク要素52は側方に大きく露出するものである。このため、この第2リンク要素52を見掛け上第1リンク要素51と1本化しておく効果は特に大きいものである。
【0037】
なお、各部の具体的構成は、上述した実施例のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載される効果を奏する。
【0039】
すなわち、本発明の折り曲げリンク機構は、一対の折り曲げ可能なリンク要素を家具本体の外観に現われる位置に配置して家具本体の可動部を弾性的に支持するものである。そして、前記リンク要素の一部に収容空間を形成し、その収容空間内に弾性体を収容して、両リンク要素間が折れ曲がる際に弾性体がその収容空間内で変形して弾性力を蓄積し得るようにしたものである。
【0040】
このため、弾性体をリンク要素内に好適に隠蔽して家具の外観の毀損を防ぎ、また弾性体の作用を利用して可動部を復元可能な状態の下に適切に支持することが可能となる。
【0041】
特に、弾性体にコイルスプリングを採用し、このコイルスプリングをリンク要素内に収容する際に軸方向をリンク要素の長手方向にほぼ合致させて配置するようにした場合には、コイルスプリングを比較的長くとってもリンク要素からはみ出すことを防止することができ、外観を損ねずに弾性力を高める手法として極めて有効なものとなる。
【0042】
また、両リンク要素の外観に現われる要部を、折り曲げ状態にないときに連続して見掛け上単一のリンク形状を呈するように構成しておけば、それらがまとまりなく配置されている場合に比べて、家具の外観を統一のとれたまとまりのあるものにすることが可能になる。
【0043】
収容空間に下向きに開口する形態のものを採用すれば、弾性体の組み込みの便を有効に向上させることができる。
【0044】
具体的な実施の態様として、回転可能な一方のリンク要素に対し、他方のリンク要素が、折り曲げられていない状態を維持して一体的に回転する態様と、一方のリンク要素に対して折れ曲がる方向に回転する態様とを選択的にとり得るように構成されるものであれば、背座ロッキング機能と、背傾動機能とを備える椅子の支持手段として極めて有効なものとなる。
【0045】
特にこのような構成は、背が、上フレーム、下フレーム、及びこれら上下のフレーム間に張り渡された張地を具備し、他方のリンク要素が上フレームを介して背を傾動可能に支持する椅子に適用した場合に高い効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における椅子を示す概略全体側面図。
【図2】同実施形態における椅子の他の状態を示す概略全体側面図。
【図3】同実施形態における椅子のさらに他の状態を示す概略全体側面図。
【図4】同実施形態における第1リンク要素及び第2リンク要素の関係を示す要部分解斜視図。
【図5】同実施形態における第1リンク要素及び第2リンク要素の関係を示す部分底面図。
【図6】同実施形態における第1リンク要素及び第2リンク要素の関係を示す部分側面図。
【符号の説明】
1…椅子
4…可動部(座)
5…可動部(背)
5b…張地
5m…上フレーム
5n…下フレーム
51…第1リンク要素
51d…収容空間
52…第2リンク要素
K5…折り曲げリンク機構
S…弾性体(コイルスプリング)

Claims (5)

  1. 一対の折り曲げ可能なリンク要素を具備し、家具本体の外観に現われる位置に配置されて家具本体の可動部を弾性的に支持するものであって、前記リンク要素の一部に収容空間を形成し、その収容空間内に位置づけて両リンク要素間に弾性体を配置して、両リンク要素間が折れ曲がる際に、弾性体がその収容空間内で変形して弾性力を蓄積し得るように構成し
    一方のリンク要素が、可動部である椅子の背座をロッキング可能に支持し、且つ一端側を回転可能に支持されたものであり、
    他方のリンク要素が、可動部である椅子の背を座に対して傾動可能に支持し、且つ一方のリンク要素が回転するときに折り曲げられていない状態を維持してその一方のリンク要素と共に一体的に回転する態様と、一方のリンク要素の回転を禁止したときにその一方のリンク要素に対して折れ曲がる方向に回転する態様とを選択的にとり得るように構成され、
    一方のリンク要素及び他方のリンク要素にそれぞれ凹部を設けておき、これら両凹部に亘ってピンが挿入されることにより他方のリンク要素が一方のリンク要素と共に一体的に回転する状態となり、ピンが抜脱されることにより一方のリンク要素に対して折れ曲がる方向に回転する状態となるようにしていることを特徴とする折り曲げリンク機構。
  2. 弾性体が、軸方向をリンク要素の長手方向にほぼ合致させて配置したコイルスプリングである請求項1記載の折り曲げリンク機構。
  3. 両リンク要素の外観に現われる要部が、折り曲げ状態にないときに連続して見掛け上単一のリンク形状を呈するように構成されている請求項1又は2記載の折り曲げリンク機構。
  4. 収容空間が、下向きに開口するものであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の折り曲げリンク機構。
  5. 背が、上フレーム、下フレーム、及びこれら上下のフレーム間に張り渡された張地を具備してなるものであり、他方のリンク要素が上フレームを介して背を傾動可能に支持するものである請求項1、2、3又は4記載の折り曲げリンク機構。
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