JP3999168B2 - キャリア検出回路およびそれを用いる赤外線通信装置 - Google Patents

キャリア検出回路およびそれを用いる赤外線通信装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャリアを含む信号の復調器として好適に実施されるキャリア検出回路およびそれを受信用に搭載して成る赤外線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は前記赤外線通信装置の1つである赤外線リモコンの受信機1の一構成例を示すブロック図であり、図10はその受信機1の各部の波形図である。この受信機1は、赤外線の送信コード信号を、外付けのフォトダイオード2において図10(a)で示すような光電流信号Iinに変換して受信チップ3に入力し、集積回路化された該受信チップ3で復調した図10(d)で示すようなデジタル信号Doutを、電子機器を制御するマイコン等に出力するものである。前記赤外線信号は、30〜60kHz程度の予め定められた周波数のキャリアで変調されたASK(Amplitude Shift Keying)信号である。
【0003】
前記受信チップ3内で、前記図10(a)で示す光電流信号Iinは、初段アンプ(HA)4、2段目アンプ(2ndAMP)5および3段目アンプ(3rdAMP)6において順次増幅され、キャリアの周波数に適合されているバンドパスフィルタ(BPF)7において図10(b)の参照符α1で示すようにキャリア成分の出力Sigが取出される。そして、次段の検波回路8において前記出力Sigが参照符α2で示す後述するキャリア検出レベルDetで検波され、さらに積分回路9において図10(c)の参照符α11で示すようにキャリアのある時間が積分されて、その積分出力Intがヒステリシスコンパレータ10において参照符α12で示す予め定めるスレッシュレベルと比較されることで、キャリアの有無が判別されて前記図10(d)で示す出力信号Doutとしてデジタル出力される。
【0004】
前記初段アンプ4の出力側にはローパスフィルタ11が設けられており、これによって蛍光灯や太陽光による直流レベルが検出され、次段の2段目アンプ5では、初段アンプ4の直接の出力からその直流レベル分が除去されて増幅されることで、前記蛍光灯や太陽光による影響が除去されている。また、前記初段アンプ4に関連してABCC回路12が設けられており、このABCC回路12によって、前記ローパスフィルタ11の出力に応じて初段アンプ4の直流バイアスが制御される。さらに、バンドパスフィルタ7に関連してfoトリミング回路13が設けられており、図示しない分圧抵抗の接続点から引出された端子TRM1〜TRM5間の図示しないツェナダイオードがトリミングされることによって、該バンドパスフィルタ7の中心周波数foが調整される。
【0005】
図11は、キャリア検出回路20の一構成例を示す等価回路図である。このキャリア検出回路20は、前記検波回路8に対応する検波回路21と、図示しない前記積分回路9およびヒステリシスコンパレータ10とから構成されている。この検波回路21は、特開2002−51093号公報で示されたものである。
【0006】
この検波回路21は、検波器22および積分器23から構成されており、大略的に、前記バンドパスフィルタ5の出力Sigから検波器22でベースバンド成分(10kHz以下)Dettの波形を生成し、積分器23で前記ベースバンド成分Dettと基準電圧Vfとを比較し、積分容量C2に充放電を行い、前記キャリア検出レベルDetを生成する。前記キャリア検出レベルDetは、前記積分回路9において前記バンドパスフィルタ5の出力Sigと比較される。
【0007】
このキャリア検出回路20では、検波回路21において、検波器22が検出すべきキャリア周波数のパルスをグループで検出し、そのパルス群が存在する時間を積分器23で積分し、積分された出力を前記キャリア検出レベルDetとしている。すなわち、前記検波器22は、直接、受信システム全体のキャリア検出レベルDetを作成するのではなく、そのキャリア検出レベルDetを生成するために使用される。
【0008】
前記検波器22は、前記出力Sigと前記キャリア検出レベルDetとの差分を、キャリア周波数に対して充分応答することができる高速で増幅し、電圧出力する高速増幅器24と、その高速増幅器24の出力を整流するダイオードD1と、前記ダイオードD1を介して前記高速増幅器24の出力電圧で充電される容量C1と、前記容量C1を定電流I0で放電させる定電流源25とを備えて構成されている。
【0009】
前記積分器23は、前記容量C1の充電電圧、すなわち前記検波器22の出力Dettと、図示しない基準電圧源からの予め定める前記基準電圧Vfとの差に対応した電流を出力するアンプ26と、そのアンプ26の出力電流で充電され、その充電電圧を前記キャリア検出レベルDetとして出力する前記積分容量C2とを備えて構成されている。
【0010】
図12は、上述のように構成されるキャリア検出回路20の波形図である。高速増幅器24で、図12(a)において参照符β1で示すバンドパスフィルタ5の出力Sigと、参照符β2で示すキャリア検出レベルDetとの差分が増幅されると、図12(b)で示すように、ダイオードD1の作用によって、キャリア周波数のパルスが検出されている期間W1では、容量C1は充電されて、キャリア周波数のパルス群の検出レベルである前記出力Dettは高く、パルスが検出されない期間W2になると、前記定電流源25による電流I1の放電によって、前記出力Dettは低下してゆく。こうして、期間W1が前記のように検出すべきキャリア周波数のパルス群が存在する時間となり、積分器23は該期間W1を積分し、積分出力は、前記図12(a)において参照符β2で示すキャリア検出レベルDetとなる。
【0011】
図12(c)は、前記図10(c)と同様に、参照符α11が後段の積分回路9の積分出力Intであり、参照符α12はヒステリシスコンパレータ10のスレッシュレベルである。また、図12(d)は、前記図10(d)で示すヒステリシスコンパレータ10で復調されたベースバンド成分によるデジタル出力の出力信号Doutである。
【0012】
ここで、前記のように、赤外線リモコンの送信信号は、30〜60kHzのキャリアで変調されたASK信号であり、1つの送信コードは50〜150msec程度である。また、このキャリア検出回路20では、検波器22が検出すべきキャリア周波数(前記30〜60kHz)のパルスをグループで検出し、そのパルス群が存在する時間W1を積分器23で積分し、積分された出力を前記キャリア検出レベルDetとしている。
【0013】
したがって、検波器22には、キャリア周波数に対して充分応答できるように高速動作が要求され、容量C1の容量は比較的小さく済ますことができる。これに対して、積分器23では、アンプ26は、前記ベースバンド成分以上の応答速度(10kHz以下)を備えている必要があり、前記積分容量C2には、前記ベースバンド成分によるキャリア検出レベルDetに、100msec程度の長い時定数が必要になる。一般的に、微小電流では高い応答性を確保し難いのではあるけれども、近年では、前記キャリア検出回路20の積分器23として、高い応答性と、集積可能な容量値(100pF程度)で、前記100msec程度程度の時定数とを確保とすることが可能なチップが登場している。
【0014】
一方、前記赤外線リモコンの受信器を始め、赤外線通信装置では、携帯情報端末などへの搭載が進み、コスト削減の要望が強く、従来は外付けチップコンデンサ(0.1μF程度)であったキャリア検出回路の積分用コンデンサも、現在では、前記のように集積回路に内蔵する(前記100pF程度) ことは常識となっている。しかしながら、上述のように内蔵できたとしても、集積回路内において、コンデンサの占める割合は大きく(10〜15pF/100μm×100μm程度) 、コンデンサを縮小することは、チップサイズの縮小になり、更なるコスト削減に大いに有効である。よって、積分用コンデンサを内蔵したキャリア検出回路で、効果的にSN分離を行う必要がある。
【0015】
図13は、前記積分器23として使用される典型的な従来技術の積分器31の具体的構成を示す電気回路図である。この積分器31は、前記特開2002−51093号公報で示されたものであり、大略的に、前記積分容量C2に、充電回路32と、放電回路33とを備えて構成される。
【0016】
充電回路32は、差動対を構成するトランジスタqn1,qn2と、定電流源f1と、基準電圧源34と、前記差動対からの出力を取出すトランジスタqn3,qp1と、カレントミラー回路を構成し、前記トランジスタqp1からの出力電流を折返すトランジスタqp3,qp4と、トランジスタqp4からの出力電流を前記積分容量C2に注入するトランジスタqp2と、たとえば特開平3−262153号公報と示されるのと同様の光リーク電流補償回路を構成するトランジスタqp5,qp6とを備えて構成されている。
【0017】
放電回路33は、差動対を構成するトランジスタqn4,qn5と、定電流源f2,f3と、カレントミラー回路を構成し、前記トランジスタqn4からの出力電流を折返すトランジスタqp7,qp8と、前記トランジスタqp8,qn5からの出力を前記キャリア検出レベルDetとして出力するトランジスタqn6と、光リーク電流補償用のトランジスタqp5,qp6とを備えて構成されている。
【0018】
上述のように構成される積分器31において、前記容量C1の充電電圧、すなわち前記検波器22の出力Dettが、前記基準電圧源34からの前記基準電圧Vfよりも低い場合、トランジスタqn2はONとなり、トランジスタqn3,qp1,qp3,qp4,qp2を介して、充電電流Icjによって前記積分容量C2が充電される。また、放電回路33の放電電流Icfによって、前記積分容量C2が放電される。ここで、定電流源f1によってトランジスタqn1,qn2のエミッタから引抜かれる定電流をi1とし、同様に定電流源f2によってトランジスタqn4,qn5のエミッタから引抜かれる定電流をi2とし、トランジスタqn3,qn4の電流増幅率をhfe(qn3),hfe(qn4)とすると、
Icj=i1/hfe(qn3)−i2/hfe(qn4) …(1)
となる。
【0019】
これに対して、前記出力Dettが前記基準電圧Vfよりも高い場合、トランジスタqn2はOFFとなり、トランジスタqn3,qp1,qp3,qp4,qp2もOFFして、前記積分容量C2は前記放電電流Icfによる放電のみとなる。したがって、
Icf=i2/hfe(qn4) …(2)
となる。
【0020】
一般的な値として、i1=30nA、i2=30nA、hfe(qn)=150、C2=100pFとすると、Icj=100pA、Icf=100pAとなり、充放電時定数は、t=CV/Iより、100msec/0.1Vとなる。このとき、充放電電流比(Icj/Icf)は1となり、送信コードのデューティ比が50%の信号まで受信可能となる。
【0021】
【特許文献1】
特開2002−51093号公報
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の更なるコスト削減のために、積分容量C2を削減しようとすると、差動対の動作電流i1,i2を共に減少させ、同程度の時定数を確保することが必要となる。ところが、前記動作電流i1,i2が10nA以下の低電流となると、充放電回路のトランジスタのインピーダンスが上がり、正常に動作できなくなる可能性があり、またプロセスばらつきや温度依存性の影響も大きくなるといった問題がある。
【0023】
すなわち、トランジスタ単体の入出力抵抗は、コレクタ電流Icが小さくなると大きくなり、
入力抵抗:rπ=hfe*Vt/Ic …(3)
出力抵抗:ro=Va/Ic …(4)
で表される。ただし、Vt=k*T/q(k:ボルツマン定数、T:絶対温度, q:電子の素電荷) 、Va=アーリ電圧である。
【0024】
そこで、前記積分容量C2を1/2の50pFにしようとすると、i1=15nA、i2=15nAまで減少させる必要があり、特に放電回路33ではトランジスタqn4,qn5のコレクタ電流は、i2/2=7.5となり、前記の問題が発生する。
【0025】
本発明の目的は、積分器の充電回路や放電回路の動作電流の減少による問題を生じることなく、積分容量を削減することができるキャリア検出回路およびそれを搭載する赤外線通信装置を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明のキャリア検出回路は、受信信号に基づいて積分動作を行ってキャリア検出レベルを作成し、そのキャリア検出レベルを用いてキャリアの有無を検出するようにしたキャリア検出回路において、前記積分動作を行う積分器の充電回路と放電回路との差分の電流で、積分容量の充放電を行い、前記受信信号を前記キャリア検出レベルでレベル弁別することで、検出すべきキャリア周波数のパルスを検出する検波器を備え、前記積分器は、前記検波器からの出力が予め定める積分基準値以上である時間を積分することで前記キャリア周波数のパルスをグループで検出し、その積分出力を前記キャリア検出レベルとして出力すると共に、前記充電回路は、前記検波器からの出力が与えられる入力差動対に関してバイパス電流源を備え、該バイパス電流源によって定レベルの充電電流を常時発生し、ベースバンド周波数で動作する前記放電回路は、前記積分容量から放電させるべき電流値に前記バイパス電流源の電流値を加えた電流容量を有することを特徴とする。
【0027】
上記の構成によれば、赤外線リモコン受信機などに搭載されるキャリア検出回路において、受信信号に基づいて積分器が積分動作を行ってキャリア検出レベルを作成し、そのキャリア検出レベルを用いてキャリアの有無を検出するようにした構成では、前記受信信号を前記キャリア検出レベルでレベル弁別することでキャリアに重畳されるノイズを除去した後、その弁別結果を積分して、前記キャリア検出レベルを作成するにあたって、通常、積分容量の充放電は、前記弁別結果に対応した充電または放電の一方のみか、常時定レベルの放電を行っている状態で、前記弁別結果に対応した充電を行うかであるのを、本発明では、常時充電と放電との両方を行い、そのレベルを前記弁別結果に対応して変化する。
【0028】
したがって、前記積分容量を縮小して、集積回路のチップ面積を縮小するにあたって、所望の時定数を確保するためには前記充放電電流を小さくする必要があるのに対して、そのようにしても、前記充電回路および放電回路を流れる動作電流は、それに追従してむやみに小さくする必要はない。これによって、トランジスタを流れる電流を小さくすることによって発生する問題、たとえばトランジスタのインピーダンスの上昇による誤動作、プロセスばらつきや温度依存性の影響が大きくなるといった問題を生じることなく、前記チップ面積を効果的に縮小することができる。
【0030】
上記の構成によれば、キャリアに重畳されるノイズに対しては検波器が高速に応答し、積分器によって作成されるキャリア検出レベルを上昇させる。一方、前記積分器において、キャリア検出レベルを出力する前記積分容量に、前記キャリアの有無に対応して充放電を行う前記充電回路および放電回路のトランジスタには、キャリア周波数ではなく、ベースバンド成分の周波数に対する応答性があればよく、該トランジスタの応答に対するマージンを確保し、前記積分容量への充放電電流を一層微少電流とすることができる。
【0032】
上記の構成によれば、前記検波器からの出力が与えられ、前記受信信号の周波数で動作する充電回路の入力差動対は比較的小さい電流値のままで、該入力差動対に関して設けたバイパス電流源が加算分の定レベルの充電電流を発生する。一方、動作周波数がベースバンド周波数の放電回路では、既存回路の電流値を大きくすることで、前記バイパス電流源による加算分の電流も発生する。
【0033】
したがって、前記のような常時の充放電を具体的に実現することができるとともに、高速動作させる必要のある充電回路の入力差動対は比較的小さい電流値のままとすることができ、低消費電力で実現することもできる。
【0034】
また、本発明のキャリア検出回路は、受信信号に基づいて積分動作を行ってキャリア検出レベルを作成し、そのキャリア検出レベルを用いてキャリアの有無を検出するようにしたキャリア検出回路において、前記積分動作を行う積分器は、充電回路と放電回路とを有し、前記放電回路は、前記キャリア検出レベルに対応した電流を常時放電し、前記充電回路および放電回路を構成するトランジスタのエミッタ面積比によって、充電電流と放電電流との電流値を設定し、前記受信信号を前記キャリア検出レベルでレベル弁別することで、検出すべきキャリア周波数のパルスを検出する検波器を備え、前記積分器は、前記検波器からの出力が予め定める積分基準値以上である時間を積分することで前記キャリア周波数のパルスをグループで検出し、その積分出力を前記キャリア検出レベルとして出力すると共に、前記充電回路は、前記検波器からの出力が与えられる入力差動対に関してバイパス電流源を備え、該バイパス電流源によって定レベルの充電電流を常時発生し、ベースバンド周波数で動作する前記放電回路は、前記積分容量から放電させるべき電流値に前記バイパス電流源の電流値を加えた電流容量を有することを特徴とする。
【0035】
上記の構成によれば、赤外線リモコン受信機などに搭載されるキャリア検出回路において、受信信号に基づいて積分器が積分動作を行ってキャリア検出レベルを作成し、そのキャリア検出レベルを用いてキャリアの有無を検出するようにした構成では、前記受信信号を前記キャリア検出レベルでレベル弁別することでキャリアに重畳されるノイズを除去した後、その弁別結果を積分して、前記キャリア検出レベルを作成するにあたって、積分容量に対して、放電回路が前記キャリア検出レベルに対応した電流を常時放電し、充電回路が前記弁別結果に対応した充電を行う。そして、本発明では、それらの充電電流と放電電流との電流値を、前記充電回路および放電回路を構成するトランジスタのエミッタ面積比によって設定する。
【0036】
したがって、前記積分容量を縮小して、集積回路のチップ面積を縮小するにあたって、所望の時定数を確保するためには前記充放電電流を小さくする必要があるのに対して、そのようにしても、前記充電回路および放電回路を流れる動作電流は、それに追従してむやみに小さくする必要はない。これによって、トランジスタを流れる電流を小さくすることによって発生する問題、たとえばトランジスタのインピーダンスの上昇による誤動作、プロセスばらつきや温度依存性の影響が大きくなるといった問題を生じることなく、前記チップ面積を効果的に縮小することができる。
【0037】
さらにまた、本発明のキャリア検出回路は、前記積分器におけるPNPカレントミラー回路に隣接して、同様のPNPカレントミラー回路から成る光リーク電流補償回路を設けることを特徴とする。
【0038】
上記の構成によれば、キャリアの検出を、前記赤外線などの光信号から行う場合には、該キャリア検出回路を搭載する光信号受信回路チップには外部からの光が入射する可能性があり、特にPNPトランジスタで発生する寄生フォトダイオードは前記光の影響を受け易いので、PNPトランジスタから成るカレントミラー回路に関しては、隣接した位置に、同様のPNPカレントミラー回路から成る光リーク電流補償回路を設けることで、正確な充放電電流を作成することができる。
【0039】
また、本発明のキャリア検出回路は、前記積分容量において、前記充放電電流が与えられる端子とは反対側の端子に、予め定める定電圧を加えるバイアス電圧源を設けることを特徴とする。
【0040】
上記の構成によれば、積分容量の充放電が行われる側とは反対側の端子にバイアス電圧を与えることによって、電源投入後に必要な電荷量を低減でき、回路が安定するまでの時間を短縮することができる。
【0041】
したがって、該キャリア検出回路を間欠動作電源で使用する場合に、効果的である。
【0042】
さらにまた、本発明のキャリア検出回路は、前記バイアス電圧源によるバイアス電圧を、前記受信信号レベルの近傍または等しく設定することを特徴とする。
【0043】
上記の構成によれば、電源投入から回路が安定するまでの時間を最短にすることができる。
【0044】
また、本発明の赤外線通信装置は、前記のキャリア検出回路を用いることを特徴とする。
【0045】
上記の構成によれば、チップ面積を縮小し、コストを削減することができる赤外線通信装置を実現することができる。
【0046】
さらにまた、本発明の赤外線通信装置は、前記積分器の充放電時定数を、略100msec/0.1Vに設定することを特徴とする。
【0047】
上記の構成によれば、赤外線リモコン受信機として実現される赤外線通信装置において、リモコン送信コードに対して、最適なキャリア検出を行うことができる。
【0048】
また、本発明の赤外線通信装置は、前記のキャリア検出回路を、信号検出用とAGC用との2つ用いることを特徴とする。
【0049】
上記の構成によれば、前記のキャリア検出回路を、信号検出用だけでなく、AGC用にも用いることで、外乱蛍光灯特性を向上するAGC回路も、チップ面積を縮小し、コストを削減することができる。
【0050】
さらにまた、本発明の赤外線通信装置は、前記AGC用のキャリア検出回路の充放電時定数を、前記信号検出用のキャリア検出回路の充放電時定数より大きくすることを特徴とする。
【0051】
上記の構成によれば、AGCの不安定によるパルス抜けを回避することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、図1〜図3に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0053】
図1は、前記積分器23として使用される本発明の実施の一形態の積分器41の具体的構成を示す電気回路図である。この積分器41は、大略的に、前記積分容量C2に、充電回路42と、放電回路43とを備えて構成される。
【0054】
充電回路42は、入力差動対を構成するトランジスタQN1,QN2と、定電流源F1と、基準電圧源44と、前記差動対からの出力を取出すトランジスタQN3,QP1と、カレントミラー回路を構成し、前記トランジスタQP1からの出力電流を折返すトランジスタQP3,QP4と、前記トランジスタQP4からの出力電流を前記積分容量C2に注入するトランジスタQP2と、たとえば特開平3−262153号公報等で示されるのと同様の光リーク電流補償回路を構成するトランジスタQP5,QP6と、本実施の形態で追加される定電流源F4とを備えて構成されている。
【0055】
放電回路43は、差動対を構成するトランジスタQN4,QN5と、定電流源F2,F3と、カレントミラー回路を構成し、前記トランジスタQN4からの出力電流を折返すトランジスタQP7,QP8と、前記トランジスタQP8,QN5からの出力を前記キャリア検出レベルDetとして出力するトランジスタQN6と、光リーク電流補償用のトランジスタQP5,QP6とを備えて構成されている。
【0056】
上述のように構成される積分器41において、注目すべきは、入力差動対に関してバイパス電流源となる定電流源F4を設け、定電流源F1,F2による前記差動対での動作電流I1,I2に対して、積分容量C2への充放電電流Icj,Icfを縮小することである。すなわち、通常、積分容量C2の充放電は、前記検波器22の出力Dettに対応した充電または放電の一方のみか、放電回路が常時定レベルの放電を行っている状態で、充電回路が前記出力Dettに対応した充電を行うかであるのを、本積分器41では、前記充放電電流Icj,Icfを、前記入力差動対の動作電流I1および前記バイパス電流源を流れる電流I4の和と、前記差動対の動作電流I2との差で設定する。
【0057】
したがって、前記容量C1の充電電圧、すなわち前記検波器22の出力Dettが、前記基準電圧源44からの前記基準電圧Vfよりも低い場合、トランジスタQN2はONとなり、前記動作電流I1と、常時流れている前記定電流源F4によるバイパス電流I4とは、トランジスタQN3,QP1,QP3,QP4,QP2を介して、トランジスタQP2のベース電流で前記積分容量C2に流れ込む。一方、常時流れている前記定電流源F2による動作電流I2は、トランジスタQN4のベース電流で積分容量C2から流れ出す。したがって、積分容量C2は、充電回路42から流れ込む電流と、放電回路43へ流れ出す電流との差分の電流で充電されることになり、その充電電流Icjは、トランジスタQN3,QN4の電流増幅率をhfe(QN3),hfe(QN4)とすると、
Icj=(I1+I4)/hfe(QN3)−I2/hfe(QN4)…(5)
となる。
【0058】
これに対して、前記出力Dettが前記基準電圧Vfよりも高い場合、トランジスタQN2はOFFとなるけども、定電流源F4によるバイパス電流I4が流れており、前記積分容量C2の放電電流Icfは、放電回路43へ流れ出す電流と、トランジスタQN3,QP1,QP3,QP4,QP2を介して前記充電回路42から流れ込む電流との差分の電流となる。したがって、
Icf=−I4/hfe(QN3)+I2/hfe(QN4) …(6)
となる。
【0059】
したがって、動作電流I2を前記動作電流i2よりも余裕のある70nAとし、I1=15nA、hfe(QN)=150としても、I4=27.5nAとすると、Icj=50pA、Icf=50pAとなり、C2=50pFとすると、充放電時定数は、100msec/0.1Vと、前記積分器31と同じ値を確保することができる。
【0060】
したがって、前記積分容量C2を縮小して、集積回路のチップ面積を縮小するにあたって、所望の時定数を確保するためには前記充放電電流Icj,Icfを小さくする必要があるのに対して、そのようにしても、差動対を構成するトランジスタQN1,QN2;QN4,QN5を流れる動作電流I1,I2は、バイパス電流源F4の作用で、それに追従してむやみに小さくする必要はない。これによって、前記トランジスタQN1,QN2;QN4,QN5を流れる電流を小さくすることによって発生する問題、たとえばトランジスタのインピーダンスの上昇による誤動作、プロセスばらつきや温度依存性の影響が大きくなるといった問題を生じることなく、前記チップ面積を効果的に縮小することができる。
【0061】
なお、前記積分容量C2の容量値は、I1,I2,I4の値によっては、前記50pFよりも削減可能である。
【0062】
また、前記検波器22が、受信信号Sigを前記キャリア検出レベルDitでレベル弁別することで、検出すべきキャリア周波数のパルスを検出し、前記積分器41は、前記検波器22からの出力Dittが予め定める積分基準値Vf以上である時間を積分することで前記キャリア周波数のパルスをグループで検出し、その積分出力を前記キャリア検出レベルDitとして出力する。
【0063】
したがって、キャリアに重畳されるノイズに対しては検波器22が高速に応答し、積分器41によって作成されるキャリア検出レベルDitを上昇させる。一方、前記積分器41において、キャリア検出レベルDitを出力する前記積分容量C2に、前記キャリアの有無に対応して充放電を行う前記充電回路42および放電回路43のトランジスタには、キャリア周波数ではなく、ベースバンド成分の周波数に対する応答性があればよく、該トランジスタの応答に対するマージンを確保し、前記積分容量C2への充放電電流Icj,Icfを一層微少電流とすることができる。
【0064】
さらにまた、前記のように充電回路42からの電流と放電回路43からの電流との差分で充放電を行うにあたって、前記充電回路42には、前記検波器22からの出力Dittが与えられる入力差動対に関して、常時定レベルの充電電流を発生するバイパス電流源F4を設け、前記受信信号Sigの周波数で動作する該入力差動対は比較的小さい電流値I1のままで、バイパス電流源F4が加算分の定レベルの充電電流I4を発生する。一方、ベースバンド周波数で動作する前記放電回路43では、既存回路の電流値を、前記積分容量C2から放電させるべき電流値に前記バイパス電流源F4の電流値I4を加えた大きな値に設定する。
【0065】
したがって、前記のような常時の充放電を具体的に実現することができるとともに、高速動作させる必要のある充電回路42の入力差動対は比較的小さい電流値I1のままとすることができ、低消費電力で実現することもできる。
【0066】
また、前記積分器41には、トランジスタQP3,QP4;QP7,QP8によるPNPカレントミラー回路に隣接して、トランジスタQP5,QP6;QP9,QP10による同様のPNPカレントミラー回路から成る光リーク電流補償回路を設けている。
【0067】
ここで、図2にはラテラルPNPトランジスタ51の構造を模式的に示し、図3にはその等価回路図を示す。P型のサブストレート層52上にN型エピタキシャル層53が積層され、そのN型エピタキシャル層53がトレンチ54によって分離されて各素子領域となる。そして、集積回路の構造上、ベース拡散領域となる前記N型エピタキシャル層53とサブストレート層52との間に寄生フォトダイオード55が発生し、該寄生フォトダイオード55がPNPトランジスタ51のベース端子とサブストレート層52(接地)との間に接続されることになる。
【0068】
したがって、光入射によって、図3で示すようにN型エピタキシャル層53からサブストレート層52へ光電流Ipdが生じると、該光電流IpdはPNPトランジスタ51のベース電流Ibとして作用し、回路の特性に多大な影響を与える。この光電流Ipdは、入射光量に対応して増加するので、前記フォトダイオード2と近接して配置される場合に大きくなり、またN型エピタキシャル層53の面積に対応して増加するので、該PNPトランジスタ51の電流容量が大きくなる程、大きくなる。
【0069】
したがって、特に光の影響を受け易いPNPトランジスタから成るカレントミラー回路において、低電流で使用する場合、隣接した位置に、同様のPNPカレントミラー回路から成る光リーク電流補償回路を設けることで、正確な充放電電流を作成することができる。なお、この手法は、たとえば特開平3−262153号公報等に詳しく記載されている。
【0070】
さらにまた、前記積分器41では、充放電時定数を、100msec/0.1Vとなるように設計している。したがって、リモコン送信コードは各社様々であるが、前述のように一般的に50〜150msec程度であるので、前記リモコン送信コードに対して、最適なキャリア検出を行うことができる。
【0071】
本発明の実施の他の形態について、図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0072】
図4は、前記積分器23として使用される本発明の実施の他の形態の積分器61の具体的構成を示す電気回路図である。この積分器61は、前述の積分器41に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。この積分器61は、前述の積分器41から、定電流源F4を除いた、したがって前述の積分器31と同様の回路構成を有しているけれども、注目すべきは、一部のトランジスタのエミッタ面積が異なることである。その異なる面積のトランジスタには、図1の参照符号に、添字aを付して示す。
【0073】
すなわち、充電回路62では、カレントミラー回路を構成するトランジスタQP3a,QP4aのエミッタ面積比がm:1に形成される。また、放電回路63では、差動対を構成するトランジスタQN4,QN5のエミッタ面積比が1:nに形成されるとともに、カレントミラー回路を構成するトランジスタQP7a,QP8aのエミッタ面積比も1:nに形成される。
【0074】
したがって、前記検波器22の出力Dettが、前記基準電圧Vfよりも低い場合、積分容量C2への充電電流Icjは、
Icj=I1/m/hfe(QN3)−I2/(n+1)/hfe(QN4)…(7)
となる。
【0075】
これに対して、前記出力Dettが前記基準電圧Vfよりも高い場合、前記積分容量C2の放電電流Icfは、
Icf=I2/(n+1)/hfe(QN4) …(8)
となる。
【0076】
したがって、一般的な値として、I1=45nA、I2=45nA、hfe(QN)=150、C2=50pF、m=3、n=5とすると、Icj=50pA、Icf=50pAとなり、充放電時定数は、100msec/0.1Vとなる。このとき、充放電電流比(Icj/Icf)は1となり、送信コードのデューティ比が50%の信号まで受信可能となる。
【0077】
この場合、I2=45nA、n=5から、トランジスタQN4のコレクタ電流は7.5nAとなり、前記10nA以下の低電流となるが、積分器全体では電流値が大きいので、放電回路63全体でのインピーダンスの上昇は小さく、問題にはならない。
【0078】
なお、前記積分容量C2の容量値は、I1,I2,m,nの値によっては、前記50pFよりも削減可能である。
【0079】
このようにしてもまた、前記積分容量C2を縮小し、集積回路のチップ面積を縮小するにあたって、トランジスタを流れる電流を小さくすることによる問題が生じることはない。
【0080】
本発明の実施のさらに他の形態について、図5および図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0081】
図5は、本発明の実施のさらに他の形態のキャリア検出回路70の一構成例を示す等価回路図である。このキャリア検出回路70は、前述の図11で示すキャリア検出回路20に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。このキャリア検出回路70は、検波回路71と、図示しない前記積分回路9およびヒステリシスコンパレータ10とから構成されている。前記検波回路71は、前記検波器22と、積分器73とを備えて構成されている。
【0082】
注目すべきは、このキャリア検出回路70では、積分器73の前記積分容量C2において、前記充放電電流が与えられる端子とは反対側の端子に、予め定める定電圧V1を加えるバイアス電圧源74を設けていることである。ここで、図6に、キャリア検出回路の電源として、間欠動作する電源を用いた場合、すなわち赤外線リモコンの受信機において、低消費電力化のために間欠受信する場合の動作波形を示す。図6(a)が前記図11で示すキャリア検出回路20によるものであり、図6(b)がこのキャリア検出回路70によるものである。
【0083】
図6(a)で示すように、前記キャリア検出回路20では、電源遮断によって積分容量C2の電荷が抜けてしまうと、電源投入後に、その大きな容量が規定のキャリア検出レベルDetに充電されるまでの期間(100〜300msec)は、正常に動作できなくなる。したがって、このように回路の安定に時間を浪費すると、前記間欠受信の受信期間において、実際にリモコンコードの受信を行う時間が短くなり、正常に受信できない。
【0084】
これに対して、図6(b)で示すように、本発明のキャリア検出回路70では、電源遮断によって積分容量C2の電荷が抜けてしまっても、前記バイアス電圧V1によって、前記キャリア検出レベルDetは規定のレベルに速やかに立ち上がり、間欠受信の受信期間において、多くの時間をリモコンコードの受信に使用することができる。したがって、該キャリア検出回路70は、間欠動作電源で使用する場合に、効果的である。
【0085】
ここで、近年、省エネルギ化の要望は強く、リモコンの待機電源を間欠動作で使用する場合がある。その場合、前述の図6(a)で示すように、キャリア検出回路の充放電時定数が大きいと、電源投入後に回路が安定になるまで時間がかかるので、それまで正常に受信できなくなってしまう。一方、前記充放電時定数を増大(100msec以上)することで、キャリア検出レベルDetは、リモコン送信コードに対して、安定にキャリア検出を行えるようになる。したがって、前記キャリア検出回路70を用いることで、安定にキャリア検出を行える充分な充放電時定数を確保しつつも、前述の図6(b)で示すように、電源投入から前記キャリア検出レベルDetを速やかに立ち上げることができ、正常に受信を行うことができる。
【0086】
また、前記バイアス電圧V1は、前記バンドパスフィルタ5の出力Sig(受信信号)のレベルの近傍または等しく設定するのが好ましい。そのように設定することによって、電源投入から回路が安定するまでの時間を最短にすることができる。
【0087】
本発明の実施の他の形態について、図7および図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0088】
図7は、本発明の実施の他の形態の赤外線リモコン受信機81の電気的構成を示すブロック図である。この受信機81は、前述の図9で示す受信機1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。注目すべきは、この受信機81では、前記の積分器41,61を含むキャリア検出回路20や、前記のキャリア検出回路70を搭載する受信信号用の前記検波回路8とともに、AGC(Auto Gain Control)用の検波回路82を備え、その検波回路82にも、前記の積分器41,61を搭載していることである。前記検波回路82は、前記バンドパスフィルタ5の出力Sigのノイズピークを検出し、その検出結果に応答して、AGC回路83が、前記2段目アンプ5および3段目アンプ6のゲインを制御する。
【0089】
家庭用のインバータ蛍光灯からの放射光には、前記30〜60kHzの前記赤外線リモコンのキャリア成分が含まれており、受信機の周囲にインバータ蛍光灯が存在すると、受信機はそのインバータ蛍光灯のノイズ成分を検出し、誤動作したり、最悪の場合、送信信号を正確に受信できないといった問題がある。このため、前記AGC用の検波回路82を設け、AGC回路83でゲインコントロールを行うことで、外乱蛍光灯ノイズに対する特性を向上することができる。
【0090】
しかしながら、AGC回路83でゲインコントロールを行う場合、上述のようにAGC用のキャリア検出回路を信号検出用とは別に設ける必要があり、100pFもの容量を備えた回路をもう1段追加することは、チップサイズが大きくなり、コストの増大につながる。そこで、AGC用の検波回路82にも、受信信号用の前記検波回路8と同様に積分器41,61を設けることで、チップ面積の抑制によってコストを抑制しつつ、外乱蛍光灯特性との両立を可能にすることができる。
【0091】
また、前記AGC用の検波回路82におけるキャリア検出回路は、受信信号用の前記検波回路8のキャリア検出回路に比べて、充放電時定数を大きくすることが望ましい。これを、図8を用いて説明する。図8(a)は、AGC用の検波回路82の充放電時定数が受信信号用の検波回路8の充放電時定数よりも小さい場合の波形を示し、図8(b)は、上述のようにAGC用の検波回路82の充放電時定数が受信信号用の検波回路8の充放電時定数よりも大きい場合の波形を示す。
【0092】
一般的に、前記キャリア検出レベルDetに対しては、前記検波回路8のキャリア検出回路は、外乱蛍光灯特性を向上するために、急速充電回路を備えている。したがって、参照符γ11,γ21で示す前記バンドパスフィルタ5の出力Sigに追従して、参照符γ12,γ22で示す該キャリア検出レベルDetは、速やかに立ち上がる。このキャリア検出レベルDetによって、前記出力Sigはレベル弁別され、前記積分回路9およびヒステリシスコンパレータ10によって波形整形されると、前記弁別結果のパルスをグループで検出した参照符γ13,γ23で示すベースバンド信号(出力信号Dout)を得ることができる。
【0093】
一方、AGC用の検波回路82の充放電時定数が、図8(a)で示す受信信号用の検波回路8の充放電時定数よりも小さい場合は、参照符γ14で示すように、前記参照符γ11で示すバンドパスフィルタ5の出力Sigに速やかに追従して該AGC電圧が立ち上がり、これによって前記2段目アンプ5および3段目アンプ6のゲインが抑制され、参照符γ3で示すように、前記出力Sigの振幅レベルも急速に小さくなってゆく。したがって、前記キャリア検出レベルDetで前記出力Sigをレベル弁別してもパルスが検出されず、ヒステリシスコンパレータ10によって波形整形されると、前記ベースバンド信号にパルス抜けが生じてしまうことになる。
【0094】
これに対して、AGC用の検波回路82の充放電時定数が、図8(b)で示す受信信号用の検波回路8の充放電時定数よりも大きい場合は、参照符γ24で示すように、前記参照符γ21で示すバンドパスフィルタ5の出力Sigに緩やかに追従して該AGC電圧が立ち上がり、これによって前記2段目アンプ5および3段目アンプ6のゲインも比較的高いままで維持され、前記出力Sigの振幅レベルは充分なレベルに維持される。したがって、前記キャリア検出レベルDetで前記出力Sigをレベル弁別すると、継続してパルスが検出され、ヒステリシスコンパレータ10によって波形整形されると、連続したベースバンド信号を得ることができる。このようにして、AGC動作の不安定によるパルス抜けを回避することができる。
【0095】
【発明の効果】
本発明のキャリア検出回路は、以上のように、赤外線リモコン受信機などに搭載されるキャリア検出回路において、受信信号に基づいて積分器が積分動作を行ってキャリア検出レベルを作成し、そのキャリア検出レベルを用いてキャリアの有無を検出するようにした構成では、前記受信信号を前記キャリア検出レベルでレベル弁別することでキャリアに重畳されるノイズを除去した後、その弁別結果を積分して、前記キャリア検出レベルを作成するにあたって、通常、積分容量の充放電は、前記弁別結果に対応した充電または放電の一方のみか、常時定レベルの放電を行っている状態で、前記弁別結果に対応した充電を行うかであるのを、本発明では、常時充電と放電との両方を行い、そのレベルを前記弁別結果に対応して変化する。
【0096】
それゆえ、前記積分容量を縮小して、集積回路のチップ面積を縮小するにあたって、所望の時定数を確保するためには前記充放電電流を小さくする必要があるのに対して、そのようにしても、前記充電回路および放電回路を流れる動作電流を、それに追従してむやみに小さくする必要はなくなり、トランジスタを流れる電流を小さくすることによって発生する問題を生じることなく、前記チップ面積を効果的に縮小することができる。
【0097】
また、本発明のキャリア検出回路は、以上のように、前記受信信号を前記キャリア検出レベルでレベル弁別することで、検出すべきキャリア周波数のパルスを検出する検波器を備え、前記積分器は、前記検波器からの出力が予め定める積分基準値以上である時間を積分することで前記キャリア周波数のパルスをグループで検出し、その積分出力を前記キャリア検出レベルとして出力する。
【0098】
それゆえ、キャリアに重畳されるノイズに対しては検波器が高速に応答し、積分器によって作成されるキャリア検出レベルを上昇させるのに対して、前記積分器では、キャリア検出レベルを出力する前記積分容量に、前記キャリアの有無に対応して充放電を行う前記充電回路および放電回路のトランジスタには、キャリア周波数ではなく、ベースバンド成分の周波数に対する応答性があればよく、該トランジスタの応答に対するマージンを確保し、前記積分容量への充放電電流を一層微少電流とすることができる。
【0099】
さらにまた、本発明のキャリア検出回路は、以上のように、前記検波器からの出力が与えられ、前記受信信号の周波数で動作する充電回路の入力差動対は比較的小さい電流値のままで、該入力差動対に関して設けたバイパス電流源が加算分の定レベルの充電電流を発生し、これに対して動作周波数がベースバンド周波数の放電回路では、既存回路の電流値を大きくすることで、前記バイパス電流源による加算分の電流も発生する。
【0100】
それゆえ、前記のような常時の充放電を具体的に実現することができるとともに、高速動作させる必要のある充電回路の入力差動対は比較的小さい電流値のままとすることができ、低消費電力で実現することもできる。
【0101】
また、本発明のキャリア検出回路は、以上のように、赤外線リモコン受信機などに搭載されるキャリア検出回路において、受信信号に基づいて積分器が積分動作を行ってキャリア検出レベルを作成し、そのキャリア検出レベルを用いてキャリアの有無を検出するようにした構成では、前記受信信号を前記キャリア検出レベルでレベル弁別することでキャリアに重畳されるノイズを除去した後、その弁別結果を積分して、前記キャリア検出レベルを作成するにあたって、積分容量に対して、放電回路が前記キャリア検出レベルに対応した電流を常時放電し、充電回路が前記弁別結果に対応した充電を行うとともに、それらの充電電流と放電電流との電流値を、前記充電回路および放電回路を構成するトランジスタのエミッタ面積比によって設定する。
【0102】
それゆえ、前記積分容量を縮小して、集積回路のチップ面積を縮小するにあたって、所望の時定数を確保するためには前記充放電電流を小さくする必要があるのに対して、そのようにしても、前記充電回路および放電回路を流れる動作電流を、それに追従してむやみに小さくする必要はなくなり、トランジスタを流れる電流を小さくすることによって発生する問題を生じることなく、前記チップ面積を効果的に縮小することができる。
【0103】
さらにまた、本発明のキャリア検出回路は、以上のように、前記積分器におけるPNPカレントミラー回路に隣接して、同様のPNPカレントミラー回路から成る光リーク電流補償回路を設ける。
【0104】
それゆえ、PNPカレントミラー回路の光リーク電流の影響を補償して、正確な充放電電流を作成することができる。
【0105】
また、本発明のキャリア検出回路は、以上のように、前記積分容量において、前記充放電電流が与えられる端子とは反対側の端子に、バイアス電圧源から予め定めるバイアス電圧を与えることによって、電源投入後に必要な電荷量を低減し、回路が安定するまでの時間を短縮する。
【0106】
それゆえ、該キャリア検出回路を間欠動作電源で使用する場合に、効果的である。
【0107】
さらにまた、本発明のキャリア検出回路は、以上のように、前記バイアス電圧源によるバイアス電圧を、前記受信信号レベルの近傍または等しく設定する。
【0108】
それゆえ、電源投入から回路が安定するまでの時間を最短にすることができる。
【0109】
また、本発明の赤外線通信装置は、以上のように、前記のキャリア検出回路を用いる。
【0110】
それゆえ、チップ面積を縮小し、コストを削減することができる赤外線通信装置を実現することができる。
【0111】
さらにまた、本発明の赤外線通信装置は、以上のように、前記積分器の充放電時定数を、略100msec/0.1Vに設定する。
【0112】
それゆえ、赤外線リモコン受信機として実現される赤外線通信装置において、リモコン送信コードに対して、最適なキャリア検出を行うことができる。
【0113】
また、本発明の赤外線通信装置は、以上のように、前記のキャリア検出回路を、信号検出用だけでなく、AGC用にも用いる。
【0114】
それゆえ、外乱蛍光灯特性を向上するAGC回路も、チップ面積を縮小し、コストを削減することができる。
【0115】
さらにまた、本発明の赤外線通信装置は、以上のように、前記AGC用のキャリア検出回路の充放電時定数を、前記信号検出用のキャリア検出回路の充放電時定数より大きくする。
【0116】
それゆえ、AGCの不安定によるパルス抜けを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のキャリア検出回路における積分器の具体的構成を示す電気回路図である。
【図2】ラテラルPNPトランジスタの構造を模式的に示す図である。
【図3】図2の等価回路図である。
【図4】本発明の実施の他の形態のキャリア検出回路における積分器の具体的構成を示す電気回路図である。
【図5】本発明の実施のさらに他の形態のキャリア検出回路の一構成例を示す等価回路図である。
【図6】図5で示すキャリア検出回路の電源として、間欠動作する電源を用いた場合の動作を示す波形図である。
【図7】本発明の実施の他の形態の赤外線リモコンの受信機の電気的構成を示すブロック図である。
【図8】図7で示す受信機において、AGC用の検波回路の充放電時定数の違いによる動作を説明するための波形図である。
【図9】赤外線リモコンの受信機の一構成例を示すブロック図である。
【図10】図9で示す受信機の各部の波形図である。
【図11】図9で示す受信機におけるキャリア検出回路の一構成例を示す等価回路図である。
【図12】図11で示すキャリア検出回路の動作を説明するための波形図である。
【図13】前記図11で示すキャリア検出回路の積分器として使用される典型的な従来技術の積分器の具体的構成を示す電気回路図である。
【符号の説明】
1 赤外線リモコン受信機
2 フォトダイオード
3 受信チップ
4 初段アンプ(HA)
5 2段目アンプ(2ndAMP)
6 3段目アンプ(3rdAMP)
7 バンドパスフィルタ(BPF)
8 受信信号用検波回路
9 積分回路
10 ヒステリシスコンパレータ
11 ローパスフィルタ
12 ABCC回路
13 foトリミング回路
20,70 キャリア検出回路
21,71 検波回路
22 検波器
23,73 積分器
24 高速増幅器
25 定電流源
26 アンプ
41,61 積分器
42,62 充電回路
43,63 放電回路
44 基準電圧源
51 ラテラルPNPトランジスタ
52 P型のサブストレート層
53 N型エピタキシャル層
54 トレンチ
55 寄生フォトダイオード
74 バイアス電圧源
82 AGC用の検波回路
83 AGC回路
C1 容量
C2 積分容量
D1 ダイオード
F1〜F4 定電流源
QN1〜QN6 トランジスタ
QN4a,QN5a トランジスタ
QP1,QP2 トランジスタ
QP3,QP4;QP7,QP8 トランジスタ(カレントミラー回路)
QP5,QP6;QP9,QP10 トランジスタ(光リーク電流補償回路)
QP3a,QP4a;QP7a,QP8aトランジスタ(カレントミラー回路)

Claims (9)

  1. 受信信号に基づいて積分動作を行ってキャリア検出レベルを作成し、そのキャリア検出レベルを用いてキャリアの有無を検出するようにしたキャリア検出回路において、
    前記積分動作を行う積分器の充電回路と放電回路との差分の電流で、積分容量の充放電を行い、
    前記受信信号を前記キャリア検出レベルでレベル弁別することで、検出すべきキャリア周波数のパルスを検出する検波器を備え、
    前記積分器は、前記検波器からの出力が予め定める積分基準値以上である時間を積分することで前記キャリア周波数のパルスをグループで検出し、その積分出力を前記キャリア検出レベルとして出力すると共に、
    前記充電回路は、前記検波器からの出力が与えられる入力差動対に関してバイパス電流源を備え、該バイパス電流源によって定レベルの充電電流を常時発生し、
    ベースバンド周波数で動作する前記放電回路は、前記積分容量から放電させるべき電流値に前記バイパス電流源の電流値を加えた電流容量を有することを特徴とするキャリア検出回路。
  2. 受信信号に基づいて積分動作を行ってキャリア検出レベルを作成し、そのキャリア検出レベルを用いてキャリアの有無を検出するようにしたキャリア検出回路において、
    前記積分動作を行う積分器は、充電回路と放電回路とを有し、
    前記放電回路は、前記キャリア検出レベルに対応した電流を常時放電し、
    前記充電回路および放電回路を構成するトランジスタのエミッタ面積比によって、充電電流と放電電流との電流値を設定し、
    前記受信信号を前記キャリア検出レベルでレベル弁別することで、検出すべきキャリア周波数のパルスを検出する検波器を備え、
    前記積分器は、前記検波器からの出力が予め定める積分基準値以上である時間を積分することで前記キャリア周波数のパルスをグループで検出し、その積分出力を前記キャリア検出レベルとして出力すると共に、
    前記充電回路は、前記検波器からの出力が与えられる入力差動対に関してバイパス電流源を備え、該バイパス電流源によって定レベルの充電電流を常時発生し、
    ベースバンド周波数で動作する前記放電回路は、前記積分容量から放電させるべき電流値に前記バイパス電流源の電流値を加えた電流容量を有することを特徴とするキャリア検出回路。
  3. 前記積分器におけるPNPカレントミラー回路に隣接して、同様のPNPカレントミラー回路から成る光リーク電流補償回路を設けることを特徴とする請求項1または2に記載のキャリア検出回路。
  4. 前記積分容量において、前記充放電電流が与えられる端子とは反対側の端子に、予め定める定電圧を加えるバイアス電圧源を設けることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のキャリア検出回路。
  5. 前記バイアス電圧源によるバイアス電圧を、前記受信信号レベルの近傍または等しく設定することを特徴とする請求項4記載のキャリア検出回路。
  6. 前記請求項1〜5の何れか1項に記載のキャリア検出回路を用いることを特徴とする赤外線通信装置。
  7. 前記積分器の充放電時定数を、略100msec/0.1Vに設定することを特徴とする請求項6記載の赤外線通信装置。
  8. 前記請求項1〜5の何れか1項に記載のキャリア検出回路を、信号検出用とAGC用との2つ用いることを特徴とする赤外線通信装置。
  9. 前記AGC用のキャリア検出回路の充放電時定数を、前記信号検出用のキャリア検出回路の充放電時定数より大きくすることを特徴とする請求項8記載の赤外線通信装置。
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