JP3998877B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート排出装置に関し、より詳しくは、レーザビーム等のプリンタ、複写機、普通紙ファクシミリ等の画像形成装置に用いられるシート排出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザビーム等のプリンタ、複写機等の画像形成装置における定着装置からシート排出装置の排紙ローラ対までの排紙経路で発生したミスフィード紙の除去方法等のジャム処理方法に関しては、さまざまなものが発明・考案され実施されている。その最も一般的と思われる従来例では、排紙トレイとは反対側にプリンタ本体に対して開閉可能なカバーを設け、このカバーの開閉によってミスフィード紙の除去等のジャム処理を可能としている。
【0003】
このような排紙ローラ対のニップ部を開放してミスフィード紙の除去等のジャム処理の作業性を改善したプリンタとして、特開平7−84421号や特開平7−125356号公報等に記載されているものが挙げられる。
【0004】
一方、特開平5−58545号公報で開示されている排紙装置には、同公報の図5において従来の満杯検出手段が示されている。その従来の満杯検出手段は、前記同公報の図5に示されているように、排紙ローラ対近傍に揺動可能に設けられていて、排紙トレイ上に排出されたシートの高さ(量)に応じて揺動するフィラーと、このフィラーの位置を検知するフォトインタラプタとからなる。プリント時に画像形成処理を受けたシートは、排出コロ、用紙排出経路を経て排紙トレイの上にページ順に順次積み重ねられていく。満杯検出手段は、排紙トレイにおいて積載されたシートがあふれ、シートの排出が不能となったり、整列やページ順が乱れることを防止するために設けられており、排紙トレイ上に積載されたシートの最上位置が予め定められた高さに到達したことをフィラーとフォトインタラプタとで検知して、シートの満杯検出が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平7−84421号公報記載の画像形成装置(複写機)は、いわゆるクラムシェルタイプであり、ミスフィード紙の除去等のジャム処理時には二分割されたうちの上部本体が大きく傾くため、転写紙の仕分け装置や原稿読取装置などのいわゆる周辺機器を画像形成装置(複写機)本体の上部に装着することができないという問題点がある。
また、通常、プリンタ本体内の定着装置に対して作像エンジンと反対方向に装着される両面ユニットなどについても、その装着は困難である。したがって、これらの周辺機器を装着した場合、それら周辺機器装置を丸ごとプリンタ本体から移動退避させた後から、プリンタ本体に配設されているジャム処理用のカバーを開けなければならないなど、操作が煩雑であるばかりか、装置自体の機構が複雑となっている問題点もある。
【0006】
特開平7−125356号公報記載のプリンタにおいても、その構成上、排紙ローラ対の上ローラが開閉カバーに支持されることになるため、その開閉カバーの開閉動作によって周辺機器の装着が困難となることは上記と同様である。
つまり、装置本体の上面および側面のカバーを開閉可能にして排紙経路の開放を行うようにすると、装置本体の上面および側面にソータや両面ユニット等を接続した場合においてジャム処理を行うとき、ソータや両面ユニット等を移動させてからカバーを開閉させなければならず、ジャム処理に手間取ったり、装置自体の機構が複雑となってしまう問題点がある。
【0007】
一方、特開平5−58545号公報記載の満杯検出手段では、排紙部(シート排出装置)におけるミスフィード紙の除去等のジャム処理を行う際、フィラーがその障害となり、ミスフィード紙でフィラー自身を破損してしまったり、さらにはフィラーのエッジ部等でオペレータの指などを傷つけるおそれもあった。
【0008】
したがって、本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、請求項毎の目的を挙げれば以下のとおりである。
請求項1記載の発明の目的は、排紙手段の下部に、装置本体に対して開閉可能なカバーを有し、カバーを開けたとき、排紙経路が開放されるように、その開閉方法を工夫したことで、装置本体の上部や背面に例えばソータや両面ユニット等の周辺機器を装着することを可能とし、またそれら周辺機器を装置本体に対して移動退避させるために手間取ったり、装置自体の機構を複雑にしたりすることなくミスフィード紙除去等のジャム処理作業を容易にすることにある。
【0009】
請求項2記載の発明の目的は、排紙手段は上下一対のローラからなり、上側のローラを装置本体に設け、下側のローラをカバーに設けることにより、ミスフィード紙除去等のジャム処理作業をより一層容易にすることにある。
【0010】
請求項3記載の発明の目的は、カバーを、排紙手段の上方に設けられた軸を支点として揺動可能に構成することにより、カバーの開閉方向を上側とし、請求項1または2記載の発明の目的に加えて、ミスフィード紙除去等のジャム処理の作業スペースを大きく確保することにある。
【0011】
請求項4記載の発明の目的は、排紙経路の一部をカバーに形成することにより、請求項1、2または3記載の発明の目的に加えて、ミスフィード紙除去等のジャム処理作業の確実化を図ることにある。
【0012】
請求項5記載の発明の目的は、シート検出手段の移動体を、排紙トレイ上のシートに当接する当接位置から移動して十分離れた退避位置に保持可能にすることにより、請求項1、2、3または4記載の発明の目的に加えて、ミスフィード紙の除去等のジャム処理を行う際、移動体がその障害となり、ミスフィード紙で移動体(フィラー)自身を破損してしまったり、さらには移動体(フィラー)のエッジ部等でオペレータの指などを傷つけたりするおそれもなくすることを目的とする。
【0013】
請求項6記載の発明の目的は、シート検出手段の移動体を、ミスフィード紙除去等のジャム処理作業時に必ず行うカバーの開動作に連動して退避位置へ移動するように構成することにより、請求項5記載の発明の目的に加えて、ミスフィード紙除去等のジャム処理の操作・作業効率を高めることにある。
【0014】
請求項7記載の発明の目的は、シート検出手段の移動体を、カバーの閉動作に連動して当接位置へ移動するように構成することにより、請求項5または6記載の発明の目的に加えて、カバーの開放角度に関係なく、ミスフィード紙除去等のジャム処理の操作・作業効率を高めることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、請求項1記載の発明では、装置本体に設けられ、給送されてきたシートに画像形成を行う画像形成部と、前記装置本体に設けられ、前記画像形成部から給送されてきた画像形成済みのシートに定着処理を行う定着装置と、前記装置本体の上部に設けられ、排出されたシートを積載する排紙トレイと、前記装置本体に設けられ、前記定着装置から給送されてきた定着済みのシートを前記排紙トレイに排出する上下一対のローラからなる排紙手段と、前記装置本体に設けられ、前記定着装置から前記排紙手段に至る排紙経路とを具備する画像形成装置において、前記排紙手段の下部に、前記排紙トレイと別体的に設けられ、前記装置本体に対して開閉可能なカバーを有し、前記上側のローラを前記装置本体に設け、前記下側のローラを前記カバーに設け、前記カバーを開けたとき、前記上側のローラと前記下側のローラとが離間して前記排紙経路が開放される、という構成を採っている。
【0018】
請求項記載の発明では、請求項1記載の画像形成装置において、前記カバーは、前記排紙手段の上方に設けられた軸を支点として、揺動可能である、という構成を採っている。
【0019】
請求項記載の発明では、請求項1または2記載の画像形成装置において、前記カバーには、前記排紙経路の一部が形成されている、という構成を採っている。
【0020】
請求項記載の発明では、請求項1、2または3記載の画像形成装置において、前記排紙トレイ上のシートの高さに応じて移動可能な移動体を備えたシート検出手段を有し、前記移動体を、前記排紙トレイ上のシートに当接する当接位置から離れた退避位置に移動して該退避位置に保持可能にした、という構成を採っている。
【0021】
請求項記載の発明では、請求項記載の画像形成装置において、前記カバーの基端部には、該カバーの開動作時に前記移動体と接触して、該移動体を前記退避位置へ押し上げる押し上げ部が形成されており、前記移動体は、前記カバーの開動作に連動して、前記押し上げ部と接触し押し上げられることにより、前記退避位置へ移動する、という構成を採っている。
【0022】
請求項記載の発明では、請求項または記載の画像形成装置において、前記移動体は、該移動体を前記当接位置と前記退避位置との間で揺動可能に支持する支軸に一体的に形成されており、該支軸には、ストッパが固着されており、前記カバーの基端部には、該カバーの閉動作時に前記ストッパと係合する係合ストッパが固定されており、前記移動体は、前記カバーの閉動作に連動して、前記係合ストッパが前記ストッパと係合することにより、前記当接位置へ移動する、という構成を採っている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、単に「実施形態」という)を説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する部材や構成部品等については、同一符号を付すことによりその説明を省略する。図において一対で構成されていて特別に区別して説明する必要がない部材や構成部品は、説明の簡明化を図る上から、その片方を適宜記載することでその説明に代えるものとする。また、図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき部材や構成部品であっても、その図において特別に説明する必要がない部材や構成部品は適宜断わりなく省略することがある。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜図3を参照して説明する。図3において、符号1は、画像形成装置の一例としてのプリンタにおける装置本体としてのプリンタ本体を示す。このプリンタは、シートの一例としての転写紙Pを給送するカセット給紙部9および手差し給紙部10と、カセット給紙部9や手差し給紙部10から給送されてきた転写紙Pに画像形成を行う画像形成部2と、画像形成部2から給送されてきた画像形成済みの転写紙Pに定着処理を行う定着装置11と、定着装置11から給送されてきた定着済みの転写紙Pを排紙・排出するシート排出装置50とを具備する。
図1および図3において、プリンタ本体1の右側がオペレータ位置であり、以下、プリンタ本体1の右側を前面というときがある。
【0025】
カセット給紙部9には、給紙ローラ9a、給紙分離パッド9bおよび給紙カセット底板(図示せず)等が配設されている。手差し給紙部10にも、手差し給紙ローラ(図示せず)や手差しトレイ10a等が配設されている。カセット給紙部9および手差し給紙部10の給紙経路下流側には、画像形成部2の動作とタイミングをとって転写紙Pを画像形成部2に給送するレジストローラ対8が設けられている。
【0026】
画像形成部2は、像担持体としての感光体ドラム3と、感光体ドラム3の周りにそれぞれ配設された、帯電ローラ4等を備えた帯電装置、図示しない露光装置、現像ローラ5等を備えた現像装置,転写ローラ6等を備えた転写装置、クリーニング部材等を備えた感光体クリーニングユニット7および除電装置(図示せず)等を具備する周知の構成を有する。定着装置11は、画像形成済みの転写紙Pを介して圧接する加熱手段を備えた加熱ローラ11aおよびバネ等の付勢手段により付勢された加圧ローラ11b等を具備する周知の構成を有する。
【0027】
この実施形態では、画像形成部2において感光体ドラム3に静電潜像を形成した後、この静電潜像をトナーにより可視像化し、この可視像を転写紙Pに転写し、加熱加圧のための定着装置11に通紙・定着させてシート排出装置50に排紙・排出するプリンタ例として説明するが、画像形成方式としては、勿論前記プリンタ例に限定されない。
【0028】
シート排出装置50は、図1〜図3に示すように、プリンタ本体1の上部・上面に設けられ、排出された転写紙Pを積載する排紙トレイ14と、プリンタ本体1に設けられ、排紙トレイ14に転写紙Pを排出する排紙手段としての排紙ローラ対13と、プリンタ本体1に設けられ、排紙ローラ対13に至る排紙経路30と、排紙ローラ対13の下部に設けられ、プリンタ本体1に対して開閉可能な排紙カバー15とを具備している。
【0029】
排紙トレイ14は、適宜の合成樹脂等で形成され、プリンタ本体1に取り付け・固定されている。排紙トレイ14の基部には、排紙カバー15をロックするための嵌合孔14aが一体形成されている。
排紙ローラ対13は、上下一対のローラ、すなわち上側のローラとしての上ローラ13aおよび下側のローラとしての下ローラ13bからなり、外周部がゴム等の弾性部材でそれぞれできている。排紙ローラ対13は、図2にその一部を示すように、例えば各外周部が4つの部分に分割して設けられた串刺し状のローラからなる。上ローラ13aは、軸を持ってプリンタ本体1側に回転自在に支持・取り付けされる態様で設けられており、下ローラ13bは、軸を持って排紙カバー15側に回転自在に支持・取り付けされる態様で設けられている。この実施形態では、上ローラ13aを駆動ローラで構成し、下ローラ13bを駆動ローラである上ローラ13aと圧接して回転する従動ローラで構成している。下ローラ13bは、下ローラ13bを回転自在に支持する図示しない軸受けを介して上ローラ13aに付勢する向きに設けられたバネ等の付勢手段(図示せず)により、図1に実線で示すように上ローラ13aに圧接する。
【0030】
排紙カバー15は、図1および図2に詳しく示すように、転写紙Pを排出・案内する排紙経路30の一部が形成されたガイド部12と、排紙ローラ対13の上方に設けられた中心軸16を支点として排紙カバー15を揺動可能に支持するための、排紙カバー15の両側端部に形成され中心軸16に固定された開閉ヒンジ部17と、排出された転写紙Pの後端部を積載するための積載部19と、排出された転写紙Pの後端を整合するためのシート後端整合部20と、転写紙Pの積載の支障とならないように積載部19の両側端部に設けられ、排紙トレイ14の嵌合孔14aと選択的に嵌合することにより、排紙カバー15を排紙トレイ14にロックするロック爪18とからなり、これらは適宜の合成樹脂により一体的に成型されている。
【0031】
ガイド部12は、4箇所の下ローラ13bを前記軸受けを介して回転自在に支持するとともに、区切るように設けられている。ガイド部12における図1の左側部分は、曲面ひれ状をなしていて、排紙経路30の一部を形成している。
排紙ローラ対13の上方・上面には概略筐体状の上面カバー1aが、排紙経路30の背面側である図1における左側には側面カバー1bが、それぞれ取り付け・固定されている。上面カバー1aおよび側面カバー1bは、適宜の合成樹脂で形成されている。中心軸16の両端部は、プリンタ本体1に設けられた上面カバー1aの図1における紙面の手前側および奥側の前後壁に設けられた図示しない軸受けに回動自在に支持されている。
【0032】
前記の構成のとおり、排紙カバー15は、下ローラ13bとともに、排紙ローラ対13の上方に設けられた中心軸16を支点として、揺動可能に構成されていて、図1において実線で示す閉位置と、図1において開放角θの範囲で揺動変位する仮想線で示す開放位置との間で開閉自在になされている。排紙カバー15の開閉ヒンジ部17の回転中心は、排紙ローラ対13の上方の排紙トレイ14側に位置しており、排紙カバー15と一体成型されたロック爪18によってプリンタ本体1側の排紙トレイ14にその弾性を利用して固定することができる。このロック爪18を解除するときは、ロック爪18の上部に突出形成された操作取っ手部18aを図1中の矢印時計回りに引き起こして、操作取っ手部18aの基部を弾性変形させることにより、ロック爪18の嵌合孔14aから容易に取り外すことができ、これによって、排紙カバー15を下ローラ13bごと開放位置まで開放することができるから、排紙カバー15を開けたとき、排紙経路30が開放されることとなる。
【0033】
なお、排紙カバー15が開放位置を占めた状態において、後述するフィラー22のクリック爪25と類似の保持手段や、排紙カバー15を開放位置に保持するためのいわゆるマグネットキャッチャーあるいはマジックファスナー(商品名)等の保持手段を排紙カバー15やプリンタ本体1の適宜の部位に設けることにより、ミスフィード紙除去等のジャム処理作業をより一層容易にすることが望ましい。
【0034】
次に、動作を説明する。
カセット給紙部9や手差し給紙部10から給送された転写紙Pは、レジストローラ対8でタイミングをとられて画像形成部2の感光体ドラム3と転写ローラ6との間に向けて給送され、画像形成部2でトナー像を担持され、次いで定着装置11の加熱ローラ11a、加圧ローラ11bを通る間に熱と圧力を付与されてトナー像が定着される。次いで、定着を終えた転写紙Pは、定着装置11の排紙経路下流近傍に配設された搬送ローラ対29により送られ、ガイド部12を備えた排紙経路30により案内されつつ排紙ローラ対13により、図1において略上向きの排紙経路30から右斜め上方向に搬送方向を変換されて搬送され、プリンタ本体1上面の排紙トレイ14上に排出・積載される。
【0035】
転写紙Pが定着装置11出口近傍の搬送ローラ対29、排紙経路30や排紙ローラ対13を通過するときなどにおいて、ミスフィード等の発生によりジャムが生じた際には、排紙カバー15の両側端部の操作取っ手部18aを前述したように操作することにより、ロック爪18による排紙トレイ14と排紙カバー15とのロック状態を解除し、中心軸16を揺動中心として図1中の矢印仮想線方向(反時計回り)に排紙カバー15を下ローラ13bごと揺動させて開けて、前記保持手段等で排紙カバー15を開放位置に保持すると、排紙経路30の周りのスペースが大きく開放されることとなり、この状態でジャム処理が行われる。
【0036】
したがって、第1の実施形態によれば、ミスフィード紙除去等のジャム処理作業を容易かつ確実に行うことができるとともに、下ローラ13bを排紙カバー15に設けたことにより、前記ジャム処理作業をより一層容易にすることが可能となった。また、排紙カバー15を、排紙ローラ対13の上方に設けられた中心軸16を支点として揺動可能に構成したことにより、排紙カバー15の開閉方向を上側とすることができ、これによりミスフィード紙除去等のジャム処理の作業スペースを大きく確保することもできた。
【0037】
図4に、第1の実施形態の変形例1を示す。
この変形例1は、第1の実施形態のプリンタ本体1に、周辺機器の一例としての転写紙仕分け装置60と、両面ユニット70とを装着した構成を有することが主に相違する。
【0038】
転写紙仕分け装置60は、仕分け機能を有するソータとも呼ばれていて、用紙後処理装置に属する物である。転写紙仕分け装置60は、複数頁の原稿の画像に対応して画像形成された複数枚の転写紙Pを原稿の頁の順番通りに各ビントレイごとに丁合い動作するソートモードや、1枚の原稿の画像に対応して画像形成された複数枚の転写紙Pを所要枚数のグループごとに各ビントレイに区分し排紙するグループモード等を行える構成・機能を有する。
両面ユニット70は、転写紙Pの一方の面に画像形成された転写紙Pを反転して他方の面に画像形成すべく転写紙Pを反転する反転モードを行える構成・機能を有する。
なお、周辺機器としては、転写紙仕分け装置60や両面ユニット70の他に、原稿読取装置等も含まれる。
【0039】
図4において、符号1Aは、変形例1のプリンタ本体を示す。変形例1のプリンタ本体1Aは、プリンタ本体1と比較すると、搬送ローラ対29近傍の排紙経路30から分岐して両面ユニット70へと転写紙Pを通紙・案内するためのユニット接続排紙路40を有すること、搬送ローラ対29に搬送されてきた転写紙Pを排紙経路30またはユニット接続排紙路40へと切り換えるための分岐爪41を有すること、排紙経路30から分岐して転写紙仕分け装置60へと転写紙Pを通紙・案内するためのソータ接続排紙路35を有すること、排紙経路30に搬送されてきた転写紙Pを排紙ローラ対13またはソータ接続排紙路35へと切り換えるための分岐爪36を有すること、および両面ユニット70で転写紙Pの先端と後端とが逆転(反転)された転写紙Pをレジストローラ対8に通紙・案内するための反転搬送路42を有することが主に相違する。
転写紙仕分け装置60は、仕分け・分配される転写紙Pを積載する複数のビントレイ61a、61b、61c、61dと、ソータ接続排紙路35に接続され、転写紙Pを通紙・案内するためのソータ搬送路65と、ソータ搬送路65の上流部および中流部に設けられた搬送ローラ対62A、62Bと、転写紙Pを各ビントレイ61a、61b、61c、61dに順次搬送するためのビン排紙ローラ対66a、66b、66c、66dと、仕分けされる転写紙Pを各ビントレイ61a、61b、61c、61dに選択的に導くためにその進路を変える可動の偏向爪(図示せず)等とを具備している。転写紙仕分け装置60は、図の簡明化を図るため、簡略化して示している。
【0040】
両面ユニット70は、ユニット接続排紙路40に接続され、転写紙Pを通紙・案内するための搬送路71と、搬送路71に配設され、一方の面に画像形成された転写紙Pを順次搬送するための搬送ローラ対74A、74B、74Cと、一方の面に画像形成された転写紙Pの先端と後端とを逆転(反転)させるための反転路72と、一方の面に画像形成された転写紙Pを反転路72へ搬送する方向に回転するとともに、転写紙Pの後端を先頭にして反転搬送路42へ搬送する方向に回転する反転ローラ対75等を具備している。
【0041】
ソータ接続排紙路35、ユニット接続排紙路40、反転搬送路42、搬送路71および反転路72は、適宜の合成樹脂や板金等で形成される。分岐爪36、41や反転切換爪73は、例えばソレノイド等からなる駆動手段とバネ等からなる付勢手段との組み合わせで選択的に駆動されるように構成される。
【0042】
プリンタ本体1A内の定着装置11を通過した転写紙Pは、それぞれの動作モードに従い、各分岐爪41、36の選択的な変位動作を経て、転写紙仕分け装置60側または両面ユニット70側の前記各搬送経路に導かれる。
【0043】
したがって、変形例1によれば、第1の実施形態と同様の利点が得られる他、下ローラ13bを排紙カバー15に設けたことにより、プリンタ上部(上面カバー1a)および背面(側面カバー1b)を前述したジャム処理等のために開閉する必要がなくなり、そのための開閉スペースを設ける必要をなくすことができた。つまり、転写紙仕分け装置60や両面ユニット70などの周辺機器をプリンタ本体1Aに装着した場合でも、それらをプリンタ本体1Aから移動退避させることなく、かつ前面(オペレーション側)からミスフィード紙の除去等のジャム処理作業を行うことが可能となったわけである。
(第2の実施形態)
図5〜図7に、本発明の第2の実施形態を示す。
図5において、符号150は、第2の実施形態におけるシート排出装置を示す。シート排出装置150は、図1等に示したシート排出装置50と比較して、図5〜図7に示すように、排紙トレイ14上の転写紙Pの高さに応じて移動可能な移動体としてのフィラー22および支軸27等を備えたシート検出手段の一例としてのシート満杯検出手段28を有すること、排紙カバー15の中心軸16に代えて、支軸27を中心軸16と同じ位置に設けて同支軸27回りに排紙カバー15を揺動可能にしたこと、フィラー22を、排紙トレイ14上の最上面の転写紙Pに当接する当接位置(例えば、図5において実線で示す)から移動して十分離れた退避位置(図5において仮想線で示す)に保持可能にしたこと、排紙カバー15の開動作に連動してフィラー22を退避位置へ移動する連動機構を有すること、排紙カバー15の閉動作に連動してフィラー22を当接位置へ移動する連動機構を有すること、および上面カバー1aの外端部に突起26を形成したことが主に相違する。
【0044】
シート満杯検出手段28は、図6や図7に詳しく示すように、棒状の支軸27と、支軸27の一端部に一体的に形成され、弓状に湾曲した薄片形状を有するフィラー22と、支軸27の他端部に取り付け・固定された薄板状の光遮蔽板23と、光遮蔽板23を挟む態様で設けられたセンサ手段としてのフォトインタラプタ24とから主に構成されている。シート満杯検出手段28は、光遮蔽板23の端部がフォトインタラプタ24における発光素子および受光素子の光路を光遮蔽することで、排紙された転写紙Pの量が予め定められた設定高さの最上位置にフィラー22が達したこと、つまり転写紙P(シート)の満杯状態を検知するようになっている。
支軸27の両端部は、プリンタ本体1に設けられた上面カバー1aの図5における紙面の手前側および奥側の前後壁等に配設された複数の軸受け部材により、回動自在に支持されている。
【0045】
フィラー22の基端部近傍には、上面カバー1aの突起26と選択的に係合するクリック爪25が一体形成されている。支軸27とフィラー22とは、適宜の合成樹脂で一体成型されている。フィラー22を排紙トレイ14から離れる方向、つまり上方へ大きく移動させて退避位置を占めさせると、クリック爪25がプリンタ本体1側における上面カバー1aの突起26に引っ掛かって弾発的に係合し、その位置で固定・保持される。この引っ掛かり・係合は、樹脂同士の弾性を利用したものなので、この状態からフィラー22を排紙トレイ14側、つまり下方へ軽く押し下げることで、定位置である当接位置に簡単に戻すことができる。
【0046】
第2の実施形態における排紙カバー15の両側の開閉ヒンジ部17は、図7に示すように、排紙ローラ対13の上方に設けられたフィラー22の支軸27に所定角度回動可能に支持されていて、排紙カバー15は支軸27を支点として揺動可能になされている。つまり、フィラー22の揺動中心および排紙カバー15の揺動中心は、同一の位置に配置された支軸27となっている。排紙カバー15には、フィラー22を退避位置まで確実に押し上げるためのフィラー押し上げ部21が一体形成されている。図7では、図を見やすくするために、フィラー22の支軸27の中心に対して、排紙カバー15の開閉ヒンジ部17の中心を故意にずらして示しているが、前述したとおり、両者は一点鎖線で示す同一の支軸27の中心回りに揺動可能に配置されている。
前記の構成のとおり、排紙カバー15は、下ローラ13bとともに、排紙ローラ対13の上方に設けられた支軸27を支点として、揺動可能に構成されていて、図5において実線で示す閉位置と、図5において開放角θの範囲で揺動変位する仮想線で示す開放位置との間で開閉自在になされている。
【0047】
さらに、フィラー22の寸法を図5において符号aで示すように長めにすることで、排紙カバー15を開放する際に、排紙カバー15の一部分であるシート後端整合部20等がフィラー22にぶつかり、排紙カバー15と一緒に押し上げることで、フィラー22を退避位置に移動して保持させることができる。
排紙カバー15の開動作時において、排紙カバー15を開放位置に保持する保持手段を排紙カバー15側に設けておけば、フィラー22側のクリック爪25は特別必要としなくても良いわけである。このような保持手段としては、フィラー22側のクリック爪25と類似のクリック爪を設けてプリンタ本体1側の突起とクリック・係合させたり、前述したようなマグネットキャッチャーあるいはマジックファスナー(登録商標)等を排紙カバー15やプリンタ本体1の適宜の部位に設けたりする例を挙げることができる。
【0048】
このとき、排紙カバー15の開放角θがおおよそ180°以下であれば、排紙カバー15を定位置である閉位置に戻すことで、クリック爪25等の保持構造を持たない場合のフィラー22も自重によって元の当接位置に戻ることができる。クリック爪25等の保持構造を持っている場合のフィラー22でも、その保持状態を手動で簡単に解除することができるから、自重によって元の当接位置に容易に戻すことができる。
しかしながら、排紙カバー15の開放角θがおおよそ180°以上の場合では、図5および図6を参照して説明しただけの構成例では、排紙カバー15の開動作と連動して退避位置に保持されたフィラー22は、この後、排紙カバー15を閉めただけでは、フィラー22や排紙カバー15の自重が開放側に作用してしまっているので、そのまま勝手には元の位置に戻ることができない。
そこで、図7に示すように、排紙カバー15の閉動作に連動してフィラー22を当接位置へ移動する連動機構を創作した。図7において、支軸27の右端部側には、板状のストッパ34が固着されている。排紙カバー15の開閉ヒンジ部17の右端部には、ストッパ34に対応してそれと係合する位置に係合ストッパ33が固定されている。フィラー22と排紙カバー15の相対的な揺動・回転角度を予め定められた角度ωとなるように設定することで、排紙カバー15を閉位置に戻す操作と連動してフィラー22も元の当接位置に戻ることとなる。
【0049】
次に、第1の実施形態と相違する点を中心に動作を説明する。
転写紙Pが定着装置11出口近傍の搬送ローラ対29、排紙経路30や排紙ローラ対13を通過するときなどにおいて、ミスフィード等の発生によりジャムが生じた際には、排紙カバー15の両側端部の操作取っ手部18aを前述したように操作することにより、ロック爪18による排紙トレイ14と排紙カバー15とのロック状態を解除し、支軸27を揺動中心として図5中の矢印仮想線方向(反時計回り)に排紙カバー15を下ローラ13bごと揺動させて開けると、排紙カバー15の一部分であるシート後端整合部20やフィラー押し上げ部21等がフィラー22にぶつかり、排紙カバー15と一緒にフィラー22が押し上げられて、すなわち排紙カバー15の開動作に連動してフィラー22が退避位置へと移動する。このとき、フィラー22のクリック爪25が上面カバー1aの突起26に引っ掛かり・係合することで、フィラー22が退避位置に保持されるとともに、排紙カバー15も前記保持手段等により開放位置に保持されることとなる。これにより、排紙経路30の周りのスペースが大きく開放されることとなり、この状態でジャム処理が行われる。
【0050】
一方、前記ジャム処理終了後、前記保持手段による排紙カバー15の開放位置における保持状態を解除した後、排紙カバー15を支軸27を揺動中心として図5における時計回りに下ローラ13bごと揺動・降下すべく操作する。そして、排紙カバー15が閉位置を占める手前付近で排紙カバー15から手を離すと、排紙カバー15および下ローラ13bの自重の作用によって揺動・降下し、ロック爪18が嵌合孔14aに嵌合し、排紙カバー15がプリンタ本体1側の排紙トレイ14にロック・固定されることとなる。
上記したように排紙カバー15が揺動・降下するとき、排紙カバー15側の係合ストッパ33が支軸27側のストッパ34と接触・係合することにより、排紙カバー15の揺動・降下する際の力が支軸27側に伝達される。これにより、フィラー22のクリック爪25と上面カバー1aの突起26との引っ掛かり・係合が解除されて、排紙カバー15の閉動作に連動してフィラー22が当接位置へと移動することとなる。
【0051】
したがって、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の利点に加えて、以下の利点が得られる。すなわち、ミスフィード紙の除去等のジャム処理を行う際、フィラー22がその障害となり、ミスフィード紙でフィラー22自身を破損することがなくなるとともに、さらにはフィラー22のエッジ部等でオペレータの指などを傷つけたりするおそれもなくなった。また、フィラー22を、ミスフィード紙除去等のジャム処理作業時に必ず行う排紙カバー15の開動作に連動して退避位置へ移動するように構成したことにより、ミスフィード紙除去等のジャム処理の操作・作業効率を高めることができた。また、フィラー22を、排紙カバー15の閉動作に連動して当接位置へ移動するように構成したことにより、排紙カバー15とフィラー22との相対角度を常に一定以下に保つことができるので、排紙カバー15の開放角度にとらわれることなく、すなわち排紙カバー15の開放角度に関係なく、排紙カバー15の閉動作にフィラー22を連動させることができたから、ミスフィード紙除去等のジャム処理の操作・作業効率をさらに高めることができた。
【0052】
第2の実施形態においても、第1の実施形態の変形例1と同様に、転写仕分け装置60や両面ユニット70を装着でき、その場合、変形例1と同様の利点が得られることはいうまでもない。
【0053】
第2の実施形態において、排紙カバー15の開動作に連動してフィラー22を退避位置へ移動する連動機構や、排紙カバー15の閉動作に連動してフィラー22を当接位置へ移動する連動機構は、その利点を望まなくても良いのであれば、必ずしも必要なく、それらの両方ともまたは何れか一方を除去した構成であっても構わない(請求項5〜請求項7参照)。また、第2の実施形態のような簡素な構造を望まなくても良いのであれば、排紙カバー15とフィラー22とを揺動可能に支持する支軸27の共通化を止めて、排紙カバー15とフィラー22とを独立して揺動可能に支持する支軸を2本設けても構わない。
【0054】
なお、本発明の実施形態は、前述した各実施形態および変形例等に限定されず、第2の実施形態の構成から閉位置と開放位置との間で開閉可能な排紙カバー15を除去して、排紙カバーをプリンタ本体1側に取り付け・固定した構成であってもよい。
すなわち、排出されたシートを積載する排紙トレイと、この排紙トレイ上のシートの高さに応じて移動可能な移動体を備えたシート検出手段とを具備するシート排出装置において、移動体としてのフィラー22を、排紙トレイ14上の転写紙Pに当接する当接位置から移動して十分離れた退避位置に保持可能にした構成であってもよい(請求項8参照)。この場合、フィラー22自体に手を触れないでフィラー22を持ち上げ操作できるように、フィラー22の側面に操作用の取っ手等を突出形成することが望ましい。
【0055】
また、本発明は、前述した各実施形態および変形例等に限定されず、ミスフィード紙除去等のジャム処理の操作・作業効率を高めることをそれ程望まなくてもよいのであれば、例えば、フィラー22を退避位置(図5において仮想線で示す)に保持可能にしたり、排紙カバー15を開放位置に保持したりすることも、必ずしも必要な構成ではないといえる。換言すれば、フィラー22を退避位置に移動・変位可能にしたり、排紙カバー15を開放位置に移動・変位可能にしたりするだけの構成であっても構わない。
【0056】
本発明は、例えば、特開平5−58545号公報の図4や、特開平11−222344号公報の図1に示されているタイプの画像形成装置等に好ましく適用できるものである。
以上述べたとおり、本発明を実施例を含む特定の実施形態等について説明したが、本発明の構成は、上述した各実施形態および変形例等に限定されるものではなく、これらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、従来装置の有する問題点を解消して新規な画像形成装置を提供することができる。主要な請求項毎の効果を挙げれば以下のとおりである。
請求項1記載の発明によれば、上下一対のローラからなる排紙手段の下部に、排紙トレイと別体的に設けられ装置本体に対して開閉可能なカバーを有し、上側のローラを装置本体に設け、下側のローラをカバーに設け、カバーを開けたとき、上側のローラと下側のローラとが離間して排紙経路が開放されるようにその開閉方法を工夫したことにより、装置本体の上部や背面に例えばソータや両面ユニット等の周辺機器を装着することが可能となり、またそれら周辺機器を装置本体に対して移動退避させるために手間取ったり、装置自体の機構を複雑にしたりすることなく、かつ、カバーを開けるだけで上側のローラと下側のローラとが離間して排紙経路が開放されるので、装置の前面であるオペレーション側(オペレータの操作側)からミスフィード紙除去等のジャム処理作業を容易に行うことができ、またカバーの回転半径も小さくできる。
【0059】
請求項記載の発明によれば、カバーを、排紙手段の上方に設けられた軸を支点として揺動可能に構成することにより、カバーの開閉方向を上側とし、請求項1記載の発明の効果に加えて、ミスフィード紙除去等のジャム処理の作業スペースを大きく確保することができる。
【0060】
請求項記載の発明によれば、排紙経路の一部をカバーに形成したことにより、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、ミスフィード紙除去等のジャム処理作業の確実化を図ることができる。
【0061】
請求項記載の発明によれば、シート検出手段の移動体を、排紙トレイ上のシートに当接する当接位置から離れた退避位置に移動して該退避位置に保持可能にしたことにより、請求項1、2または3記載の発明の効果に加えて、ミスフィード紙の除去等のジャム処理を行う際、移動体がその障害となり、ミスフィード紙で移動体自身を破損することがなくなるとともに、移動体のエッジ部等でオペレータの指などを傷つけたりするおそれもない。
【0062】
請求項記載の発明によれば、シート検出手段の移動体を、ミスフィード紙の除去等のジャム処理作業時に必ず行うカバーの開動作に連動して退避位置へ移動するように構成したことにより、請求項記載の発明の効果に加えて、ミスフィード紙除去等のジャム処理の操作・作業効率を高めることができる。
【0063】
請求項記載の発明によれば、シート検出手段の移動体を、カバーの閉動作に連動して当接位置へ移動するように構成したことにより、請求項または記載の発明の効果に加えて、カバーと移動体との相対角度を常に一定以下に保つことができるので、カバーの開放角度にとらわれることなく、カバーの閉動作に連動して移動体を当接位置へ移動することができ、ミスフィード紙除去等のジャム処理の操作・作業効率をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すシート排出装置周りの断面図である。
【図2】図1におけるシート排出装置の排紙カバー周りの斜視図である。
【図3】図1におけるシート排出装置を備えた画像形成装置の一例を示す概略的な一部断面正面図である。
【図4】図3におけるシート排出装置を備えた画像形成装置に、転写紙仕分け装置および両面ユニットを装着した装置の概略的な一部断面正面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示すシート排出装置周りの断面図である。
【図6】図5におけるシート排出装置に具備されているシート満杯検出手段の構成例を拡大して示す要部の斜視図である。
【図7】排紙カバーの閉動作に連動してフィラーを当接位置に移動させる連動機構の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,1A 装置本体としてのプリンタ本体
13a,13b 排紙手段としての上ローラ、下ローラ
14 排紙トレイ
15 排紙カバー
16 軸としての中心軸
22 移動体としてのフィラー
25 クリック爪
26 突起
27 軸としての支軸
28 シート検出手段としてのシート満杯検出手段
30 排紙経路
33 係合ストッパ
34 ストッパ
50、150 シート排出装置
P シートとしての転写紙
θ 排紙カバーの開放角

Claims (6)

  1. 装置本体に設けられ、給送されてきたシートに画像形成を行う画像形成部と、前記装置本体に設けられ、前記画像形成部から給送されてきた画像形成済みのシートに定着処理を行う定着装置と、前記装置本体の上部に設けられ、排出されたシートを積載する排紙トレイと、前記装置本体に設けられ、前記定着装置から給送されてきた定着済みのシートを前記排紙トレイに排出する上下一対のローラからなる排紙手段と、前記装置本体に設けられ、前記定着装置から前記排紙手段に至る排紙経路とを具備する画像形成装置において、
    前記排紙手段の下部に、前記排紙トレイと別体的に設けられ、前記装置本体に対して開閉可能なカバーを有し、
    前記上側のローラを前記装置本体に設け、前記下側のローラを前記カバーに設け、
    前記カバーを開けたとき、前記上側のローラと前記下側のローラとが離間して前記排紙経路が開放されることを特徴とする画像形成装置
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記カバーは、前記排紙手段の上方に設けられた軸を支点として、揺動可能であることを特徴とする画像形成装置
  3. 請求項1または2記載の画像形成装置において、
    前記カバーには、前記排紙経路の一部が形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1、2または3記載の画像形成装置において、
    前記排紙トレイ上のシートの高さに応じて移動可能な移動体を備えたシート検出手段を有し、
    前記移動体を、前記排紙トレイ上のシートに当接する当接位置から離れた退避位置に移動して該退避位置に保持可能にしたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項記載の画像形成装置において、
    前記カバーの基端部には、該カバーの開動作時に前記移動体と接触して、該移動体を前記退避位置へ押し上げる押し上げ部が形成されており、
    前記移動体は、前記カバーの開動作に連動して、前記押し上げ部と接触し押し上げられることにより、前記退避位置へ移動することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項4または5記載の画像形成装置において、
    前記移動体は、該移動体を前記当接位置と前記退避位置との間で揺動可能に支持する支軸に一体的に形成されており、該支軸には、ストッパが固着されており、前記カバーの基端部には、該カバーの閉動作時に前記ストッパと係合する係合ストッパが固定されており、
    前記移動体は、前記カバーの閉動作に連動して、前記係合ストッパが前記ストッパと係合することにより、前記当接位置へ移動することを特徴とする画像形成装置
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