JP3998038B2 - 電気光学装置、走査線駆動回路、駆動方法および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、走査線駆動回路、駆動方法および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、電気光学装置、走査線駆動回路、駆動方法および電子機器に関する。
電気光学装置、例えば、電気光学材料として液晶を用いた液晶表示装置は、陰極線管(CRT)に代わるディスプレイデバイスとして、各種情報処理機器の表示部や液晶テレビなどに広く用いられている。
ここで、従来の電気光学装置は、例えば、次のように構成されている。すなわち、従来の電気光学装置は、マトリクス状に配列した画素電極と、この画素電極に接続されたTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)のようなスイッチング素子などが設けられた素子基板と、画素電極に対向する対向電極が形成された対向基板と、これら両基板との間に充填された電気光学材料たる液晶とから構成される。そして、このような構成において、走査線を介してTFTに走査信号を印加すると、当該TFTが導通状態となる。この導通状態の際に、データ線を介して画素電極に、階調に応じた電圧の画像信号を印加すると、当該画素電極および対向電極の間の液晶層に画像信号の電圧に応じた電荷が蓄積される。電荷蓄積後、当該TFTをオフ状態としても、当該液晶層における電荷の蓄積は、液晶層自身の画素容量などによって維持される。このように、各TFTを駆動させ、蓄積させる電荷量を階調に応じて制御すると、画素毎に液晶の配向状態が変化するので、画素毎に濃度が変化することになる。このため、階調表示することが可能となるのである。
この際、各画素の液晶層に電荷を蓄積させるのは一部の期間で良いため、第1に、走査線駆動回路によって各走査線を順次選択するとともに、第2に、走査線の選択期間において、データ線駆動回路によってデータ線を順次選択し、第3に、選択されたデータ線に階調に応じた電圧の画像信号をサンプリングする構成により、走査線およびデータ線を複数の画素について共通化した時分割マルチプレックス駆動が可能となる。
ところで、TFTがオン状態となる期間においては、データ線の電圧を画素容量に十分書き込むために、TFTのゲートにはデータ線の取り得る電位よりも高い電位を与える必要がある。一方、TFTがオフ状態となる期間においては、蓄積された電荷のリークを減らすために、データ線の取り得る電位よりも低い電位を与える必要がある。
TFTのオン・オフ制御は走査信号によって行われるから、走査線駆動回路を駆動するために、データ線駆動回路とは別の電圧源を用意する必要があり、構成が複雑になるといった問題があった。くわえて、走査線駆動回路は高電圧で駆動しなければならないため、消費電力の増大を招くといった問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡易な構成で、かつ、消費電力の少ない電気光学装置、走査線駆動回路、駆動方法、さらには、この電気光学装置を用いた電子機器を提供することにある。
本発明の電気光学パネルは、複数のデータ線と、複数の走査線とを備え、前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差に対応して複数の画素が配列された電気光学パネルであって、前記画素は、画素電極と対向電極との間に形成される画素容量と、一のデータ線と前記画素電極との間に設けられ、一の走査線に供給される走査信号に基づいて、当該データ線に供給されるデータ信号を前記画素容量に書き込む書込手段と、前記データ信号の書き込みを許可する行を指示するイネーブル信号に基づいて、前記走査信号を前記複数の走査線のうち一部または全部に供給する走査手段と、前記画素電極の電圧を予め定められたリセット電圧にリセットするリセット手段と、複数の容量線と、を備え、前記走査線は、2本で1組となって、各行の前記画素に走査信号と反転走査信号を供給し、前記画素は、前記画素電極と一方の端子が接続され、前記容量線と他方の端子が接続される蓄積容量を備え、前記書込手段は、一の前記データ線と前記画素電極との間に設けられ、ある組の走査信号に基づいて、オン・オフが制御される第1Nチャネルトランジスタと、当該組の反転走査信号に基づいて、オン・オフが制御される第1Pチャネルトランジスタとを備え、前記リセット手段は、前記画素電極と前記容量線との間に並列に設けられた第2Nチャネルトランジスタと第2Pチャネルトランジスタとを備える。この発明によれば、第1Nチャネルトランジスタおよび第1Pチャネルトランジスタを相補的に動作させ、第2Nチャネルトランジスタと第2Pチャネルトランジスタを相補的に動作させることが可能となるため、走査信号および反転走査信号の振幅を低振幅にすることができる。この結果、電気光学パネルの消費電力を低減させることが可能となる。
ここで、前記第2Nチャネルトランジスタは、当該画素を含む行を選択する直前に選択する行に供給される走査信号に基づいて、オン・オフが制御され、前記第2Pチャネルトランジスタは、当該走査信号に対応する反転走査信号に基づいてオン・オフが制御されるものであってもよい。この発明によれば、第2Nチャネルトランジスタおよび第2Pチャネルトランジスタの制御に特別な配線を設ける必要がないので構成を簡易にすることが可能である。
また電気光学パネルは、各行の画素にリセット信号と反転リセット信号を供給するリセット線の組を複数備え、前記第2Nチャネルトランジスタは、前記リセット信号に基づいて、オン・オフが制御され、前記第2Pチャネルトランジスタは、当該リセット信号に対応する反転リセット信号に基づいてオン・オフが制御されるものであってもよい。この構成によれば、リセット信号および反転リセット信号を走査信号および反転走査信号と独立して供給することが可能である。
また、前記リセット電圧は前記対向電極の電圧と一致することが好ましい。
次に、本発明の走査線駆動回路は、複数のデータ線と、複数の走査線と、複数のリセット線を備え、前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差に対応して複数の画素が配列された電気光学パネルに用いられ、選択すべき行を指定するアドレス信号と前記データ線に供給されるデータ信号の書き込みを許可する行を指示するイネーブル信号とが外部から供給されることを前提とし、各行に対応する単位回路を複数備え、前記単位回路は、前記アドレス信号をデコードしてデコード信号を出力するデコーダと、前記イネーブル信号と前記デコード信号とがともにアクティブとなる期間においてアクティブとなるリセット信号を生成するリセット信号生成回路と、前記リセット信号がアクティブから非アクティブに切り替わった後、ある期間だけアクティブとなる走査信号を生成する走査信号生成回路とを備えるものである。
この発明によれば、総ての画素についてデータ信号の書き込みを行う必要がなく、ある行についてのみデータ信号の書き込みを行うことができ、しかも、走査信号をアクティブにする前にリセット信号をアクティブにすることが可能となる。これにより、走査信号のアクティブ期間が短くても確実にデータ信号を画素に書き込むことが可能となる。
ここで、前記リセット信号生成回路は、前記デコード信号がアクティブとなるタイミングで前記イネーブル信号をラッチして第1制御信号を生成する第1フリップフロップ回路と、前記デコード信号と前記第1制御信号に基づいて前記リセット信号を生成する第1生成回路とを備え、前記走査信号生成回路は、前記デコード信号がアクティブから非アクティブに切り替わるタイミングで前記第1制御信号をラッチし、その結果をある期間が経過した後にリセットする第2フリップフロップ回路と、前記第2フリップフロップ回路の出力信号に基づいて前記走査信号を生成する第2生成回路とを備えることが望ましい。
また、前記リセット信号生成回路は、前記リセット信号の他に前記リセット信号を反転した反転リセット信号を生成し、前記走査信号生成回路は、前記走査信号の他に前記走査信号を反転した反転走査信号を生成するものであってもよい。
次に、本発明の電気光学パネルの駆動方法にあっては、複数のデータ線と、複数の走査線と、前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差に対応して配置された複数の画素とを有し、各画素は、画素電極と、前記画素電極に電圧を書き込む書込手段と、前記画素電極の電圧を予め定められたリセット電圧にリセットするリセット手段とを備える電気光学パネルの駆動方法であって、前記リセット手段を用いて、前記画素電極の電圧を前記リセット電圧にリセットするリセット段階と、前記走査線に走査信号を供給することによって前記書込手段を制御して、前記データ線を介して供給されるデータ信号を前記画素電極に書き込む書込段階とを備え、前記書込段階は、一部の行に属する画素に対してのみ行う一方、他の行に属する画素については、前記リセット手段を用いて、前記画素電極の電圧を前記リセット電圧に常時リセットすることを特徴とする。この発明によれば、データ信号の書き込みは、リセット段階と書込段階によって行われることになる。
次に、本発明の電子機器は、上述した電気光学パネルを備えるものであって、例えば、ビデオプロジェクタ、ノートコンピュータ、携帯電話機、カーナビゲーション装置等が該当する。
以上説明したように本発明によれば、データ線に印加される信号が2値化されて、高品位な階調表示が可能となる。また、簡易な構成で各種の液晶に対応させることができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1:全体構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係わる電気光学装置の電気的な構成を示すブロック図である。電気光学装置は、液晶パネル100、タイミング信号生成回路200、データ変換回路300および電源回路400を備える。
まず、液晶パネル100は、画像が形成される表示領域A、走査線駆動回路130Aおよびデータ線駆動回路140を備える。液晶パネル100は、素子基板と対向基板との間に電気光学物質たる液晶を挟持した構成となっている。対向基板には対向電極が形成されており、そこには共通電圧として白電圧Vwtが給電される。また、この液晶パネル100は、ノーマリーホワイトモードで動作するものであり、液晶へ電圧を印加しない状態で透過率が最大となるように構成されている。
素子基板上における表示領域Aには、複数本の走査線112Nが、図においてX(行)方向に延在して形成され、また、複数本のデータ線114が、Y(列)方向に沿って延在して形成されている。くわえて、表示領域Aには複数本の容量線SLがX(行)方向に延在して形成されている。各容量線SLは互いに接続されており、そこには白電圧Vwtが給電されるようになっている。
そして、画素110は、走査線112Nとデータ線114との各交差に対応して配置されている。本実施形態では、走査線112Nの総本数をm+1本、データ線114の総本数をn本、容量線SLの総本数をm本として(m、nはそれぞれ2以上の整数)、m行×n列のマトリクス型表示装置を説明する。
次に、タイミング信号生成回路200は、図示せぬ上位装置から供給される垂直走査信号Vs、水平走査信号Hsおよびドットクロック信号DCLKに従って、各種のタイミング信号やクロック信号などを生成するものである。
次に、電源回路400は、各種の電圧を発生して、液晶パネル100やタイミング信号生成回路200に給電するものである。本実施形態の走査線駆動回路130Aは、高電位側電圧Vgddおよび低電位側電圧Vgss等で動作する一方、データ線駆動回路140は、正側黒電圧Vbk(+)、白電圧Vwt、および負側黒電圧Vbk(-)等で動作する。ここで、正側黒電圧Vbk(+)と負側黒電圧Vbk(-)とは、白電圧Vwtを中心電圧として極性を反転したものである。電源回路400は、これらの電圧を生成して液晶パネル100に給電している。
<1−2:画素の構成>
次に、画素110の具体的な構成を説明する。図2は、画素110の詳細な構成を示す回路図であり、図1に示す表示領域Aの左端の列から数えて第j番目の列に該当する各画素110-1〜110-mの構成を示すものである。
ここで、画素110-1は、NチャネルTFT116N、117N、画素電極118および蓄積容量CSを有する。画素電極118は、対向基板上に形成される共通電極および液晶とともに画素容量CLを構成する。図に示す蓄積容量CSは、画素電極118および容量線SLと独立した素子として記載してあるが、実際の構造は以下の様になっている。まず、素子基板上にある程度の幅をもつ容量線SLをX方向に形成し、その上に絶縁層を介して画素電極118を形成する。この場合、蓄積容量CSは、画素電極118と容量線SLが重なる領域に形成され、重複部分の画素電極118と容量線SL、および絶縁膜によって構成される。勿論、画素電極118に接続される何某かの電極と容量線SLとの間に絶縁膜を挟んで蓄積容量CSを形成しても良い。
次に、NチャネルTFT116Nのソースはデータ線114に接続され、そのドレインは画素電極118に接続され、そのゲートには走査線112N- 1が接続されている。したがって、NチャネルTFT116Nは走査信号GN1によってオン・オフが制御される。この結果、走査信号GN1がアクティブになると、NチャネルTFT116Nはオン状態になって、画素容量CLおよび蓄積容量CSにデータ線114の電圧を書き込むことになる。なお、以下の説明においては、i行j列の画素110おいて、画素電極118の電圧をPX(i,j)で表すことにする。
ところで、液晶には直流電圧を印加すると特性が劣化するといった性質があるので、液晶の駆動は交流化駆動によるのが通常である。このため、画素電極118に印加する電圧は、ある周期で共通電圧を基準として極性を反転する必要がある。一方、画素容量CLおよび蓄積容量CSへ電圧を書き込む期間は、走査信号GNがアクティブとなる期間(走査線の選択期間)に限られるため、当該期間に書き込みを終了しなければならない。
しかし、上述した極性反転を行う際には電圧の変化幅が大きいから、走査線の選択期間が短くなると、必要な電圧を画素容量CLおよび蓄積容量CSへ書き込むことが困難になる。
そこで、本実施形態にあっては、走査線の選択期間の直前に、画素容量CLおよび蓄積容量CSの電圧を白電圧Vwtにリセットするようにしている。NチャネルTFT117Nはこのために設けられた素子である。
NチャネルTFT117Nのソースは画素電極118に接続され、そのドレインは容量線SLに接続され、そのゲートには走査線112N-0が接続されている。NチャネルTFT117Nは、走査信号GN0によってオン・オフが制御される。走査信号GN0〜GNmは、GN0→GN1→GN2…→GNmの順にアクティブとなる。したがって、走査線112N-1が選択される前に、NチャネルTFT117Nがオン状態となり、画素電極電圧PX(1,j)が白電圧Vwtにリセットされることになる。これにより、走査線の選択期間が短くてもデータ線114の電圧を画素容量CLおよび蓄積容量CSに十分書き込むことが可能となる。
<1−3:データ変換回路>
次に、データ変換回路300について説明する。データ変換回路300は、3ビットの画像データDを変換して、1ビットの2値信号Dsを生成してデータ線駆動回路140に供給するものである。
<1−3−1:サブフィールド>
まず、データ変換回路300について詳細に説明する前に、本実施形態に係る電気光学装置の前提となるサブフィールドなる概念について説明する。一般に、電気光学材料として液晶を用いた液晶装置において、液晶層に印加される電圧実効値(電圧を一定として、オン電圧のパルス幅を変化させた場合)と相対透過率(または反射率)との関係は、電圧無印加状態において白表示を行うノーマリーホワイトモードを例にとれば、図3に示されるような関係にある。すなわち、液晶層に印加される電圧実効値が増すにつれて、透過率が非線形に減少して飽和する。なお、ここでいう相対透過率とは、透過光量の最低値および最高値を、それぞれ0%および100%として正規化したものである。
ここで、本実施形態に係る電気光学装置が8階調表示を行うものとし、3ビットで示される画像データDが、それぞれ同図に示される透過率を指示するものとする。この際、透過率0%と透過率100%とを除いた中間透過率において液晶層に印加される電圧実効値を、それぞれ、V1、V2、…、V6とする。
本実施形態に係る電気光学装置では、第1に、液晶層に瞬間的に印加する電圧を、例えば、Lレベルに相当する電圧VLと、Hレベルに相当する電圧VHのいずれかとする構成を採用する。一方、この構成において、1フレーム(1f)の全期間にわたって液晶層に電圧VLを印加すれば、当該全期間においてオフ表示となるから、透過率は100%となる。
さらに、1フレーム期間のうち、液晶層に電圧VLを印加する期間と、電圧VHを印加する期間との比率を制御して、液晶層に印加される電圧実効値がV1、V2、…、V6となるように構成すれば、当該電圧に対応する階調表示が可能となる。また、液晶層に印加される電圧実効値がV7を越えても、飽和性であるがゆえに透過率は0%となる。そこで、本実施形態に係る電気光学装置では、第2に、1フレーム期間を複数の期間に分割し、画像データに基づいて、各期間毎に液晶層に電圧VLを印加するか、電圧VHを印加するかを決定し、これにより液晶層に実効電圧Vdを印加する。以下の説明では、分割された複数の期間をサブフィールドと称することにする。
本実施形態では、1フレームを画像データDのビット数に応じた数の期間に分割する。図4に、画像データDが3ビットである場合における1フレームの分割の態様を示す。この例では、1フレームが、サブフィールドSf1、Sf2、Sf3から構成されている。そして、サブフィールドSf1は画像データDのLSBに対応し、サブフィールドSf2は画像データDの中位ビットに対応し、サブフィールドSf3は画像データDのMSBに対応している。
ある画素の画像データDが(001)である場合(すなわち、当該画素の透過率を85.7%とする階調表示を行う場合)、1フレーム(1f)期間のうち、サブフィールドSf1において、当該画素の液晶層に電圧VHを印加する一方、他の期間において電圧VLを印加する構成とする。この場合、サブフィールドSf1の期間は、V1といった電圧値を実効電圧として印加することができる期間として設定する。
また、画像データDが(010)である場合(すなわち、当該画素の透過率を71.4%とする階調表示を行う場合)、1フレーム(1f)期間のうち、サブフィールドSf2において、当該画素の液晶層に電圧VHを印加する一方、他の期間において電圧VLを印加する構成とする。ここで、サブフィールドSf2の期間は、V2といった電圧値を実効電圧として印加することができる期間として設定する。
同様に、画像データDが(100)である場合(すなわち、当該画素の透過率を42.9%とする階調表示を行う場合)、1フレーム(1f)期間のうち、サブフィールドSf3において、当該画素の液晶層に電圧VHを印加する一方、他の期間において電圧VLを印加する構成とする。
このように、1フレームを3つのサブフィールドSf1、Sf2、Sf3に分割するとともに画像データDに応じて、各サブフィールドに電圧VHまたは電圧VLを液晶層に印加するか否かを決定するので、当該液晶層に印加される電圧はVLおよびVHの2値であるにもかかわらず、各透過率に対応する階調表示が可能となる。
<1−3−2:データ変換回路の詳細>
サブフィールドSf1〜Sf3毎に、階調に応じてHレベルまたはLレベルを書き込むためには、画素に対応する画像データDを何らかの形で変換する必要がある。図1に示すデータ変換回路300はこのために設けられたものであり、フレームメモリを主要部とするものである。
画像データDは、一旦、フレームメモリに格納され、予め定められた規則に従って読み出され、2値信号Dsに変換される。ここで、i行j列の画素110に対応する画像データDをD(i,j)で表すものとし、D(i,j)のLSB、中位ビット、MSBを、D0(i,j)、D1(i,j)、D2(i,j)で表すものとする。
フレームメモリに記憶された画像データDは、次の順序で1ビットずつ読み出される。まず、サブフィールドSf1においては、D0(1,1)、D0(1,2)、…、D0(1,n)、D0(2,1)、D0(2,2)、…、D0(2,n)、…、D0(m,n)といったように画像データDのLSBについて読み出しが行われる。次に、サブフィールドSf2においては画像データDの中位ビットD1(i,j)について、さらに、サブフィールドSf3においては画像データDのMSBであるD2(i,j)について、サブフィールドSf1と同様の読み出しが行われる。
なお、この2値信号Dsについては、走査線駆動回路130Aおよびデータ線駆動回路140における動作に同期して出力する必要があるので、データ変換回路300には、スタートパルスDY、DX、水平走査に同期するクロック信号CLY、ドットクロック信号に相当するクロック信号CLXなどが供給されている。
<1−4:データ線駆動回路>
次に、データ線駆動回路140について説明する。図5はデータ線駆動回路140の構成を示すブロック図である。この図に示すようにデータ線駆動回路140は、シフトレジスタ141、信号供給線La,Lb、セレクタSLT1〜SLTnを備える。
まず、シフトレジスタ141は、スタートパルスDXをクロック信号CLXに従って順次転送してHレベルでアクティブとなるシフト信号S1〜Snを生成する。
次に、信号供給線Laには2値信号Dsが供給される一方、信号供給線Lbにはフレーム信号FRが供給される。フレーム信号FRは奇数フレームでHレベルとなり、偶数フレームでLレベルとなる。
次に、セレクタSLT1〜SLTnは、2値信号Ds、フレーム信号FRおよびシフト信号S1〜Snに基づいて、正側黒電圧Vbk(+)、白電圧Vwt、および負側黒電圧Vbk(-)の中から一の電圧を選択して、これをデータ信号d1〜dnとしてデータ線114に供給するものである。
セレクタSLT1を取りあげると、その選択動作は図6に示す真理値表に従って行われる。なお、他のセレクタSLT2〜SLTnも同様の選択動作を行う。この真理値表に示すように、シフト信号S1が非アクティブ(Lレベル)のときには、データ信号d1は白電圧Vwtとなる一方、シフト信号S1がアクティブ(Hレベル)のとき、セレクタSLT1は2値信号Dsおよびフレーム信号FRに基づいて選択動作を行う。
さらに、シフト信号S1がアクティブの場合に、セレクタSLT1は、2値信号DsがLレベル(デジットが「0」を示す場合)であれば白電圧Vwtを選択する一方、2値信号DsがHレベル(デジットが「1」を示す場合)であればフレーム信号FRに基づいて、正側黒電圧Vbk(+)または負側黒電圧Vbk(-)のうち、いずれか一方の電圧を選択する。そして、データ信号d1が正側黒電圧Vbk(+)となるのは、2値信号DsがHレベル、フレーム信号FRがHレベル、かつ、シフト信号S1がHレベルの場合である。一方、データ信号d1が負側黒電圧Vbk(-)となるのは、2値信号DsがHレベル、フレーム信号FRがLレベル、かつ、シフト信号S1がHレベルの場合である。
図7は、画像データDと、ある画素110における画素電極118への印加波形を示すタイミングチャートである。例えば、フレーム信号FRがHレベルである場合に、画像データDが(001)であるとき、当該画素の画素電極118には、図7に示されるように、サブフィールドSf1に高電位側黒電圧Vbk(+)が書き込まれる。
このようにデータ線114に供給されるデータ信号d1〜dnは、高電位側黒電圧Vbk(+)、白電圧Vwt、低電位側黒電圧Vbk(-)のみである。このため、駆動回路などの周辺回路においては、高精度のD/A変換回路やオペアンプなどのような、アナログ信号を処理するための回路は不要となる。したがって、回路構成が大幅に簡略化されるので、装置全体のコストを低く抑えることが可能となる。さらに、素子特性や配線抵抗などの不均一性に起因する表示ムラが原理的に発生しないから、本実施形態に係る電気光学装置によれば、高品位かつ高精細な階調表示が可能となる。
<1−5:走査線駆動回路>
図8は、走査線駆動回路130Aの構成を示すブロック図である。この図に示すように、走査線駆動回路130Aは、シフトレジスタ131とレベル変換回路LVC1〜LVCmを備える。シフトレジスタ131はサブフィールドの最初に供給されるスタートパルスDYをクロック信号CLYにしたがって転送する。また、レベル変換回路LVC1〜LVCmには、高電位側電圧Vgddと低電位側電圧Vgssとが給電されており、シフトレジスタ131の各出力信号にレベル変換を施して走査線112Nの各々に走査信号G0、G1、G2、…、Gmを供給するものである。この結果、走査信号G0〜GmのHレベルは高電位側電圧Vgddとなる一方、それらのLレベルは低電位側電圧Vgssとなる。
<1−6:全体動作>
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置の動作について説明する。図9は、この電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
まず、フレーム信号FRは、1フレーム(1f)毎にレベル反転する信号である。一方、スタートパルスDYは、各サブフィールドSf1〜Sf3の開始時に供給される。
ここで、フレーム信号FRがLレベルとなる1フレーム(1f)において、スタートパルスDYが供給されると、走査線駆動回路130A(図1参照)におけるクロック信号CLYにしたがった転送によって、走査信号G0、G1、G2、G3、…、Gmが期間(t)に順次排他的に出力される。なお、期間(t)は、最も短いサブフィールドよりもさらに短い期間に設定されている。
さて、走査信号G0、G1、G2、…、Gmは、それぞれクロック信号CLYの半周期に相当するパルス幅を有し、また、上から数えて1本目の走査線112N- 0に対応する走査信号G0は、スタートパルスDYが供給された後、クロック信号CLYが最初に立ち上がってから、少なくともクロック信号CLYの半周期だけ遅延して出力される構成となっている。
一方、データ線駆動回路140にスタートパルスDXが供給されると、データ線駆動回路140はスタートパルスDXをクロック信号CLXにしたがった転送し、シフト信号S1、S2、S3、…、Snを水平走査期間(1H)に順次排他的に出力する。なお、シフト号S1、S2、S3、…、Snは、それぞれクロック信号CLXの半周期に相当するパルス幅を有している。
<1−7:画素への書き込み動作>
図10は、画素110への書き込み動作を説明するためのタイミングチャートである。まず、期間T0において、走査信号GN0がアクティブになると、図2に示す画素110-1のNチャネルTFT117Nがオン状態となり、画素容量CLおよび蓄積容量CSに容量線SLを介して供給される白電圧Vwtが書き込まれる。このため、時刻t0より画素電極電圧PX(1,j)は、低電位側黒電圧Vbk(-)から上昇し、時刻t1に至る前に白電圧Vwtに達する。これにより、画素110-1へデータ信号djが書き込まれる前に、画素電極電圧PX(1,j)を白電圧Vwtにリセットすることができる。
そして、期間T1において、走査信号GN1がアクティブになると、画素110-1のNチャネルTFT116Nがオン状態となり、画素容量CLおよび蓄積容量CSにデータ信号djが供給される。この期間T1におけるデータ信号djは、図に示すように高電位側黒電圧Vbk(+)である。このため、時刻t1より画素電極電圧PX(1,j)は、白電圧Vwtから上昇し、時刻t2に至る前に高電位側黒電圧Vbk(+)に達する。
このように本実施形態においては、ある画素110にデータ信号djを書き込む前に、一旦、画素電極電圧PX(i,j)を白電圧Vwtにリセットするので、走査信号のアクティブ期間が短い場合でも、必要な電圧を確実に書き込むことが可能となる。また、書き込み用のNチャネルTFT116Nを走査信号GNiで制御する場合、リセット用のNチャネルTFT117Nを走査信号GNi-1で制御するから、リセット用に特別な信号線を設ける必要がないといった利点がある。
さらに、データ信号djの振幅が低電位側黒電圧Vbk(-)から高電位側黒電圧Vbk(+)まで変化する場合に、走査信号GN0〜GNの低論理レベルは、低電位側黒電圧Vbk(-)よりさらに低い低電位電圧Vgssである一方、それらの高論理レベルは高電位側黒電圧Vbk(+)よりさらに高い高電位電圧Vgddである。したがって、データ信号djを確実に書き込むことができる。
<2.第2実施形態>
次に、第2実施形態に係わる電気光学装置について説明する。この電気光学装置は、画素110の詳細な構成、走査線112Nの他に走査線112Pを用いる点、走査線駆動回路130Aの代わりに走査線駆動回路130Bを用いる点、電源回路400において高電位電圧Vgddおよび低電位電圧Vgssを生成しない点を除いて、第1実施形態の電気光学装置と同様に構成されている。
図11は、第2実施形態の液晶パネル100の主要部を示すブロック図である。この図に示すように、表示領域Aには、走査線112Nの他に、走査線112PがX方向に延在して形成されている。そして、各走査線112Pには、走査信号GP0〜GPmが走査線駆動回路130Bから供給される。
図12は、走査線駆動回路130Bの構成を示す回路図である。走査線駆動回路130Bは、シフトレジスタ131とバッファ回路BF0〜BFmを備える。ここで、バッファ回路BF0は、図16に示すバッファ回路137Aと同様に構成されており、シフトレジスタ131の出力信号を正転した走査信号GN0と、反転した走査信号GP0を各々生成する。また、バッファ回路BF0は、高電位側黒電圧Vbk(+)および低電位側黒電圧Vbk(-)の給電によって動作するため、走査信号GN0およびGP0のHレベルは高電位側黒電圧Vbk(+)となる一方、Hレベルは低電位側黒電圧Vbk(-)となる。なお、他のバッファ回路BF0〜BFmについても同様である。
図13は第2実施形態にかかる画素110の詳細な構成を示す回路図であり、図11に示す表示領域Aの左端の列から数えて第j番目の列に該当する各画素110-1〜110-mの構成を示すものである。また、図14は、画素110への書き込み動作を説明するためのタイミングチャートである。
ここで、画素110-1は、書き込み用のスイッチング素子として、NチャネルTFT116Nの他にPチャネルTFT116Pを備え、また、リセット用のスイッチング素子としてNチャネルTFT117Nの他にPチャネルTFT117Pを備える。NチャネルTFTとPチャネルTFTとは相補的に動作する。このため、走査信号GN0〜GNmの他にこれらを反転した走査信号GP0〜GPmが必要となる。しかしながら、走査信号GN0〜GNmおよびGP0〜GPmのの振幅をデータ信号djの振幅より大きくする必要はない。
例えば、データ信号djの電圧が高電位側黒電圧Vbk(+)であったとすると、このときPチャネルTFT116Pのゲートに低電位側黒電圧Vbk(-)を給電すれば、PチャネルTFT116Pを介してデータ信号djを画素容量CLおよび蓄積容量CSに書き込むことができる。一方、データ信号djの電圧が低電位側黒電圧Vbk(-)であったとすると、このときNチャネルTFT116Nのゲートに高電位側黒電圧Vbk(+)を給電すれば、NチャネルTFT116Nを介してデータ信号djを画素容量CLおよび蓄積容量CSに書き込むことができる。
まず、期間T0において、走査信号GN0およびGP0がアクティブになると、図13に示す画素110-1のNチャネルTFT117NおよびPチャネルTFT117Pがオン状態となり、画素容量CLおよび蓄積容量CSへ白電圧Vwtが書き込まれる。この場合には、NチャネルTFT117Nのオン抵抗が十分低くなるので、画素容量CLおよび蓄積容量CSに蓄積された電荷は、NチャネルTFT117Nを介して放電される。これにより、画素110-1へデータ信号djが書き込まれる前に、画素電極電圧PX(1,j)を白電圧Vwtにリセットすることができる。
そして、期間T1において、走査信号GN1がアクティブになると、画素110-1のNチャネルTFT116NおよびPチャネルTFT116Pがオン状態となり、画素容量CLおよび蓄積容量CSにデータ信号djが供給される。この期間T1におけるデータ信号djは、図に示すように高電位側黒電圧Vbk(+)である。この場合には、PチャネルTFT116Pのオン抵抗が十分低くなるので、データ信号djがPチャネルTFT116Pを介して画素容量CLおよび蓄積容量CSに書き込まれる。
このように本実施形態においては、リセット用のスイッチング素子としてNチャネルTFTおよびPチャネルTFTを使用するとともに、書き込み用のスイッチング素子としてNチャネルTFTおよびPチャネルTFTを使用したので、走査信号の振幅をデータ信号の振幅と一致させることができる。この結果、液晶パネル100に高電位電圧Vgddと低電位電圧Vgssする必要がなくなり、電源回路400で発生させる電圧の種類を減らすことが可能となる。さらに、各画素110を低振幅の走査信号で駆動できるので、消費電力を低減することが可能となる。
また、一般に、書き込み用のスイッチング素子としていわゆる相補型伝送ゲートの構成を採用すると、該伝送ゲートの入出力インピーダンスはゲート電圧の中間電位近辺が最も高くなるから、白レベルVwtの信号が最も書き込みにくいことになる。しかし、上述した構成および駆動方法を用いることにより、実質的に白レベルVwtの書き込み時間がおよそ倍になり、書き込みが十分行えるようになる。白レベルと黒レベルの差(Vdp=Vbk(+)−VwtとVdn=Vwt−Vbk(-))がTFTの閾値電圧(Vtn:NチャネルTFTの閾値電圧、Vtp:同PチャネルTFT)とが近いとき(Vdp≒Vtp、Vdn≒Vtn)、本願の効果は極めて大きくなる。
<3.第3実施形態>
次に、第3実施形態に係わる電気光学装置について説明する。第1および第2実施形態の液晶パネル100にあっては、フレーム毎にすべての画素110に対してデータ信号の書き込みを行ったが、第3実施形態に係わる電気光学装置は、電圧の書き込みを行うかあるいは直前の電圧を保持するかを、行単位で選択できるようになっている。
この電気光学装置は、画素110の詳細な構成、走査線112Nの他に走査線112Pおよびリセット線112RNを用いる点、走査線駆動回路130Aの代わりに走査線駆動回路130Cを用いる点、電源回路300において低電位電圧Vgssを生成しない点、およびタイミング信号生成回路200が生成する制御信号が異なる点を除いて、第1実施形態の電気光学装置と同様に構成されている。
<3−1:全体構成>
図15は、第3実施形態の液晶パネル100の主要部を示すブロック図である。この図に示すように、表示領域Aには、走査線112Nの他に、走査線112Pおよびリセット線112RNがX方向に延在して形成されている。そして、各走査線112Pには走査信号GP1〜GPmが供給され、リセット線112RNにはリセット信号RN1〜RNmが走査線駆動回路130Cから供給される。
<3−2:走査線駆動回路>
図16は、走査線駆動回路130Cの構成を示す回路図である。走査線駆動回路130Cは、m個の単位回路Uy1〜Uym、複数のアドレス線Ly、および信号線Lc、Ldを備える。アドレス線Lyにはアドレス信号ADRS、信号線Lcにはイネーブル信号EN、信号線LdにはリセットパルスRSTが供給される。
アドレス信号ADRSは、表示領域A中のある行を特定する。例えば、表示領域Aが256行であるならば、アドレス信号ADRSは、8ビットの信号でありアドレス線Lyは8本となる。また、イネーブル信号ENは、データ信号の書き込みを許可するか否かを行毎に指定するものであり、Hレベルでアクティブとなる。このイネーブル信号ENによって、ある行に属する画素110についてデータ信号の書き込みを行う一方、他の行に属する画素110についてはデータ信号の書き込みを禁止することが可能となる。さらに、リセットパルスRSTは、1H周期のパルスであって、アドレス信号ADRSによって指定されるアドレスが変化するタイミングに同期している。これらの制御信号は図示せぬタイミング信号生成回路200によって生成される。
次に、単位回路Uy1はデコーダDCD1、Dフリップフロップ133、134、インバータ135、ノア回路136、およびバッファ回路137A、138を備えている。このうち、バッファ回路137Aには高電位側黒電圧Vbk(+)、および低電位側黒電圧Vbk(-)が給電される一方、バッファ回路138は高電位電圧Vgddおよび低電位側黒電圧Vbk(-)が給電される。そして、バッファ回路137Aの出力信号振幅は、Vbk(+)とVbk(-)との間で振れ、バッファ回路138の出力信号振幅は、VgddとVbk(-)との間で振れる。
デコーダDCD1は組み合わせ論理回路によって構成されている。デコーダDCD1は、アドレス信号ADRSをデコードして、Hレベルでアクティブとなるデコード信号dcd1を生成する。Dフリップフロップ133は、イネーブル信号ENをデコード信号dcd1の立ち上がりエッジでラッチして信号ENB11を生成する。ノア回路136は、デコード信号dcd1と信号ENB11を反転した信号との論理和を反転して信号RSS1を生成する。
上述したようにイネーブル信号ENは、データ信号の書き込み許可を示す信号であるから、これをデコード信号dcd1によってラッチすることによって、第1行の画素110についてデータ信号の書き込みが許可されているかが判る。つまり、信号ENB11は、第1行について書き込みが許可されている場合にアクティブとなる。また、信号RSS1は、第1行について書き込みが許可されており、かつ、アドレス信号ADRSが第1行を指定する期間においてアクティブとなる。バッファ138は、信号RSS1を反転したものをリセット信号RN1としてリセット線112RN−1に供給する。したがって、第1行について書き込みを行う場合には、必ずリセット信号RN1がアクティブとなる。
次に、Dフリップフロップ134は信号ENB11をデコード信号dcd1の立ち下がりエッジでラッチして信号ENB12を生成する。したがって、アドレス信号ADRSが第1行を指定する期間が終了するタイミングで信号ENB12はアクティブ(Hレベル)となり、リセットパルスRSTが供給されると非アクティブ(Lレベル)となる。上述したようにリセットパルスRSTは1H周期のパルスであるから、信号ENB12は1H期間アクティブとなる。バッファ137Aは、信号ENB12を反転したものを走査信号GP1として走査線112P−1に供給する一方、信号ENB12と同相の走査信号GN1を走査線112N−1に供給する。したがって、リセット信号RN1のアクティブ期間が終了すると、走査信号GP1、GN1がアクティブとなる。
なお、他の単位回路Uy2〜Uymも、上述した単位回路Uy1と同様に構成されている。
ここで、走査線駆動回路130Cの動作を具体的に説明する。図17は走査線駆動回路130Cの動作例を示すタイミングチャートである。この例では、第1行、第m行、第2行の順にアドレス信号ADRSの指定があり、第1フレーム(f1)においては、第1行と第2行についてデータ信号の書き込みを行い、第2フレーム(f2)においては、第m行についてデータ信号の書き込みを行うものとする。
まず、期間T0においてイネーブル信号ENとデコード信号dcd1がアクティブになると、デコード信号dcd1の立ち上がりエッジに同期して信号ENB11がHレベルとなる。そして、デコード信号dcd1と信号ENB11とに基づいて信号RSS1が生成される。この場合、信号RSS1は期間T0においてアクティブとなる。一方、信号ENB12はデコード信号dcd1の立ち下がりエッジで信号ENB11をラッチしたものであるから、時刻t1からHレベルとなり、その後、Hレベルを維持し、時刻t2においてリセットパルスRSTがアクティブになると、HレベルからLレベルに遷移する。したがって、第1フレームにおいて、信号ENB11(走査信号GN1)はアクティブとなる。
また、期間T2においてイネーブル信号ENとデコード信号dcdmがアクティブとなるので、上述した信号ENB11と同様に、第1フレームにおいて信号ENB22(走査信号GN1)はアクティブとなる。一方、デコード信号dcdmがアクティブとなる期間T1においてイネーブル信号ENは非アクティブとなっている。このため、第1フレームにおいては信号ENB2m(走査信号GNm)は非アクティブとなり、第m行の画素110にはデータ信号が書き込まれまいことになる。
<3−3:画素の構成およびデータ信号の書き込み動作>
図18は第3実施形態にかかる画素110の詳細な構成を示す回路図であり、図15に示す表示領域Aの左端の列から数えて第j番目の列に該当する各画素110-1〜110-mの構成を示すものである。また、図19は、イネーブル信号ENがアクティブであるときの画素110への書き込み動作を説明するためのタイミングチャートである。図20は、イネーブル信号ENが非アクティブであるときの画素110への書き込み動作を説明するためのタイミングチャートである。
ここで、画素110-1は、書き込み用のスイッチング素子として、NチャネルTFT116NおよびPチャネルTFT116Pを備え、また、リセット用のスイッチング素子としてNチャネルTFT117Nを備える。
まず、イネーブル信号ENがアクティブの場合を想定する。図19に示すように期間T0において、リセット信号RN1がアクティブになると、画素110-1のNチャネルTFT117Nがオン状態となり、画素容量CLおよび蓄積容量CSへ白電圧Vwtが書き込まれる。リセット信号RN1のHレベルは、高電位側黒電圧Vbk(+)よりも高い高電位電圧Vgddである。したがって、この例では、画素電極電圧PX(1,j)の初期値は低電位側黒電圧Vbk(-)であるが、高電位側黒電圧Vbk(+)の場合にも十分書き込むことができる。これにより、画素110-1へデータ信号djが書き込まれる前に、画素電極電圧PX(1,j)を白電圧Vwtにリセットすることができる。
次に、期間T1において、走査信号GN1およびGP1がアクティブになると、画素110-1のNチャネルTFT116NおよびPチャネルTFT116Pがオン状態となり、画素容量CLおよび蓄積容量CSにデータ信号djが供給される。この期間T1におけるデータ信号djは、図に示すように高電位側黒電圧Vbk(+)である。この場合には、PチャネルTFT116Pのオン抵抗が十分低くなるので、データ信号djがPチャネルTFT116Pを介して画素容量CLおよび蓄積容量CSに書き込まれる。
走査信号GN1、GP1の振幅は、高電位側黒電圧Vbk(+)と低電位側黒電圧Vbk(-)との間で振れる。一方、データ信号djは高電位側黒電圧Vbk(+)と低電位側黒電圧Vbk(-)との2値を取り得るが、NチャネルTFT116NおよびPチャネルTFT116Pは相補的に動作する。このため、走査信号GN1、GP1によって、データ信号djを画素容量CLと蓄積容量CSに書き込むことができる。
次に、イネーブル信号ENが非アクティブの場合には、図20に示すようにリセット信号RN1が常にHレベル(アクティブ)となる。したがって、NチャネルTFT117Nが常時オン状態となって、白電圧Vwtが常時、画素容量CLと蓄積容量CSに書き込まれることになる。このため、書き込みに用いる方のスイッチング素子であるTFTのオフリーク電流が比較的大きくとも、白レベルの印加電圧が変動することは無いので、再度白レベルの信号を書き直す必要が無い。
このように本実施形態によれば、アドレス信号ADRSによって行を指定するとともにイネーブル信号ENによってデータ信号djの書き込みを行うか否かを指定するようにしたので、書き換えが必要となる行についてのみ、書き込みを行うことが可能となる。これにより低消費電力化が図れる。
<4.第4実施形態>
次に、第4実施形態に係わる電気光学装置について説明する。この電気光学装置は、画素110の詳細な構成、リセット線112RNの他にリセット線112RPを用いる点、走査線駆動回路130Cの代わりに走査線駆動回路130Dを用いる点、電源回路300において高電位電圧Vgddを生成しない点を除いて、第3実施形態の電気光学装置と同様に構成されている。
図21は、第4実施形態の液晶パネル100の主要部を示すブロック図である。この図に示すように、表示領域Aには、リセット線112RNの他にリセット線112RPがX方向に延在して形成されている。そして、リセット線112RPにはリセット信号RP1〜RPmが走査線駆動回路130Dから供給される。
走査線駆動回路130Dの詳細な構成を図22に示す。走査線駆動回路130Dが図16に示す走査線駆動回路130Cと相違するのは、バッファ回路138の代わりにバッファ回路137Bを用いる点だけである。バッファ回路137Bの詳細な構成はバッファ回路137Aと同様であり、そこには、高電位側黒電圧Vbk(+)と低電位側黒電圧Vbk(-)とが給電されるようになっている。したがって、本実施形態のリセット信号RN1〜RNmおよびRP1〜RPmは、Hレベルが高電位側黒電圧Vbk(+)となる一方、Lレベルが低電位側黒電圧Vbk(-)となる。なお、走査線駆動回路130Dの動作は、図17を参照しつつ説明した走査線駆動回路130Cの動作と同様であるため、説明を省略する。
図23は第4実施形態にかかる画素110の詳細な構成を示す回路図であり、図21に示す表示領域Aの左端の列から数えて第j番目の列に該当する各画素110-1〜110-mの構成を示すものである。また、図24にイネーブル信号ENがアクティブの場合のタイミングチャートを示す一方、図25にイネーブル信号ENが非アクティブの場合のタイミングチャートを示す。まず、第4実施形態の画素110が図18に示す第3実施形態の画素110と相違するのは、リセット用のスイッチング素子として、NチャネルTFT117Nの他にPチャネルTFT117Pを用いる点である。すなわち、本実施形態では、NチャネルTFT117NおよびPチャネルTFT117Pの相補的な動作によって、白電圧Vwtを画素容量CLと蓄積容量CSへ書き込むことになる。
このため、リセット信号RN1の他にリセット信号RP1が必要となるが、これらの振幅は、図24に示すように、画素電極電圧PX(1,j)の取り得る最大値である高電位側黒電圧Vbk(+)から、最小値である低電位側黒電圧Vbk(-)まで振れれば足りる。
この結果、液晶パネル100に高電位電圧Vgddと低電位電圧Vgssする必要がなくなり、電源回路400で発生させる電圧の種類を減らすことが可能となる。さらに、各画素110を低振幅のリセット信号で駆動できるので、消費電力を低減することが可能となる。
<5.液晶パネルの機械的構成>
次に、上述した各実施形態に用いる液晶パネルの構造について、図26および図27を参照して説明する。ここで、図26は、液晶パネル100の構成を示す平面図であり、図27は、図26におけるZ−Z’線の断面図である。
これらの図に示されるように、液晶パネル100は、画素電極118などが形成された素子基板101と、対向電極108などが形成された対向基板102とが、互いにシール材104によって一定の間隙を保って貼り合わせられるとともに、この間隙に電気光学材料としての液晶105が挟持された構造となっている。なお、実際には、シール材104には切欠部分があって、ここを介して液晶105が封入された後、封止材106により封止される。
ここで、素子基板101としては、ガラス基板の他に半導体基板を用いることができる。また、上述したように各画素110は複数のTFTを備えるから、透過型のパネルとすると、開口率が低下してしまう。このため、画素電極118は、アルミニウムなどの反射性金属によって形成し、液晶パネル100を、反射型として用いることが望ましい。これに対して、対向基板102は、ガラスなどから構成されるので透明である。
ここで、素子基板101の対向面であって、シール材104の外側一辺においては、上述したデータ線駆動回路140が形成されいる。さらに、この一辺には複数の接続電極107が形成されており、そこにはタイミング信号生成回路200からの各種信号が供給される。また、この一辺に隣接する2辺には、2個の走査線駆動回路130が形成されている。なお、走査線112に供給される走査信号の遅延が問題にならないのであれば、走査線駆動回路130を片側1個だけに形成する構成でも良い。
一方、対向基板102の共通電極108は、素子基板101との貼合部分における4隅のうち、少なくとも1箇所において設けられた導通材によって、素子基板101との電気的導通が図られている。ほかに、対向基板102には、液晶パネル100の用途に応じて、例えば、第1に、ストライプ状や、モザイク状、トライアングル状等に配列したカラーフィルタが設けられ、第2に、例えば、クロムやニッケルなどの金属材料や、カーボンやチタンなどをフォトレジストに分散した樹脂ブラックなどのブラックマトリクスが設けられ、第3に、液晶パネル100に光を照射するバックライトが設けられる。特に色光変調の用途の場合には、カラーフィルタは形成されずにブラックマトリクスが対向基板102に設けられる。
くわえて、素子基板101および対向基板102の対向面には、それぞれ所定の方向にラビング処理された配向膜などが設けられる一方、その各背面側には配向方向に応じた偏光板(図示省略)がそれぞれ設けられる。ただし、液晶105として、高分子中に微小粒として分散させた高分子分散型液晶を用いれば、前述の配向膜、偏光板等が不要となる結果、光利用効率が高まるので、高輝度化や低消費電力化などの点において有利である。
なお、駆動回路120等の周辺回路の一部または全部を、素子基板101に形成する代わりに、例えば、TAB(Tape Automated Bonding)技術を用いてフィルムに実装された駆動用ICチップを、素子基板101の所定位置に設けられる異方性導電フィルムを介して電気的および機械的に接続する構成としても良いし、駆動用ICチップ自体を、COG(Chip On Grass)技術を用いて、素子基板101の所定位置に異方性導電フィルムを介して電気的および機械的に接続する構成としても良い。
また、上述した実施形態ではアクティブマトリクス型液晶表示装置を一例として説明したが、これに限られず、STN(Super Twisted Nematic)液晶などを用いたパッシィブ型にも適用可能である。さらに、電気光学材料としては、液晶のほかに、エレクトロルミネッセンス素子などを用いて、その電気光学効果により表示を行う表示装置にも適用可能である。すなわち、本発明は、上述した液晶表示装置と類似の構成を有するすべての電気光学装置に適用可能である。
<6.電子機器>
次に、上述した液晶装置を具体的な電子機器に用いた例のいくつかについて説明する。
<6−1:プロジェクタ>
まず、実施形態に係る電気光学装置をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。図28は、このプロジェクタの構成を示す平面図である。この図に示されるように、プロジェクタ1100内部には、偏光照明装置1110がシステム光軸PLに沿って配置している。この偏光照明装置1110において、ランプ1112からの出射光は、リフレクタ1114による反射で略平行な光束となって、第1のインテグレータレンズ1120に入射する。これにより、ランプ1112からの出射光は、複数の中間光束に分割される。この分割された中間光束は、第2のインテグレータレンズを光入射側に有する偏光変換素子1130によって、偏光方向がほぼ揃った一種類の偏光光束(s偏光光束)に変換されて、偏光照明装置1110から出射されることとなる。
さて、偏光照明装置1110から出射されたs偏光光束は、偏光ビームスプリッタ1140のs偏光光束反射面1141によって反射される。この反射光束のうち、青色光(B)の光束がダイクロイックミラー1151の青色光反射層にて反射され、反射型の電気光学装置100Bによって変調される。また、ダイクロイックミラー1151の青色光反射層を透過した光束のうち、赤色光(R)の光束は、ダイクロイックミラー1152の赤色光反射層にて反射され、反射型の電気光学装置100Rによって変調される。一方、ダイクロイックミラー1151の青色光反射層を透過した光束のうち、緑色光(G)の光束は、ダイクロイックミラー1152の赤色光反射層を透過して、反射型の電気光学装置100Gによって変調される。
このようにして、電気光学装置100R、100G、100Bによってそれぞれ色光変調された赤色、緑色、青色の光は、ダイクロイックミラー1152、1151、偏光ビームスプリッタ1140によって順次合成された後、投写光学系1160によって、スクリーン1170に投写されることとなる。なお、電気光学装置100R、100Gおよび100Bには、ダイクロイックミラー1151、1152によって、R、G、Bの各原色に対応する光束が入射するので、カラーフィルタは必要ない。
<6−2:モバイル型コンピュータ>
次に、上記電気光学装置を、モバイル型のパーソナルコンピュータに適用した例について説明する。図29は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。図において、コンピュータ1200は、キーボード1202を備えた本体部1204と、表示ユニット1206とから構成されている。この表示ユニット1206は、先に述べた電気光学装置100の前面にフロントライトを付加することにより構成されている。
なお、この構成では、電気光学装置100を反射直視型として用いることになるので、画素電極118において、反射光が様々な方向に散乱するように、凹凸が形成される構成が望ましい。
<6−3:携帯電話>
さらに、上記電気光学装置を、携帯電話に適用した例について説明する。図30は、この携帯電話の構成を示す斜視図である。図において、携帯電話1300は、複数の操作ボタン1302のほか、受話口1304、送話口1306とともに、電気光学装置100を備えるものである。この電気光学装置100にも、必要に応じてその前面にフロントライトが設けられる。また、この構成でも、電気光学装置100が反射直視型として用いられることになるので、画素電極118に凹凸が形成される構成が望ましい。
なお、電子機器としては、図28〜図30を参照して説明した他にも、液晶テレビや、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器に対して、実施形態に係る電気光学装置が適用可能なのは言うまでもない。
本発明の第1実施形態に係わる電気光学装置の電気的な構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係わる電気光学パネルに用いる画素110の詳細な構成を示す回路図であり、(a)、(b)、および(c)は、同電気光学装置におけるVon期間、Voff期間およびサブフィールドの概念を説明するための図である。 液晶の電圧実効値と相対透過率との関係を示す図である。 画像データDが3ビットである場合における1フレームの分割の態様を示す図である。 同電気光学装置におけるデータ線駆動回路140の構成を示すブロック図である。 データ線駆動回路140のセレクタSLT1における選択動作を示す真理値表である。 画像データDと、ある画素110における画素電極118への印加波形を示すタイミングチャートである。 走査線駆動回路130Aの構成を示すブロック図である。 同電気光学装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 画素110への書き込み動作を説明するためのタイミングチャートである。 第2実施形態の液晶パネル100の主要部を示すブロック図である。 同実施形態の走査線駆動回路130Bの構成を示す回路図である。 同実施形態にかかる画素110の詳細な構成を示す回路図である。 同画素110への書き込み動作を説明するためのタイミングチャートである。 第3実施形態の液晶パネル100の主要部を示すブロック図である。 同実施形態の走査線駆動回路130Cの構成を示す回路図である。 同走査線駆動回路130Cの動作例を示すタイミングチャートである。 同実施形態にかかる画素110の詳細な構成を示す回路図である。 イネーブル信号がアクティブの場合における画素110への書き込み動作を説明するためのタイミングチャートである。 イネーブル信号が非アクティブの場合における画素110への書き込み動作を説明するためのタイミングチャートである。 第4実施形態の液晶パネル100の主要部を示すブロック図である。 同実施形態の走査線駆動回路130Dの構成を示す回路図である。 同実施形態にかかる画素110の詳細な構成を示す回路図である。 イネーブル信号がアクティブの場合における画素110への書き込み動作を説明するためのタイミングチャートである。 イネーブル信号が非アクティブの場合における画素110への書き込み動作を説明するためのタイミングチャートである。 同液晶パネル100の構造を示す平面図である。 同液晶パネル100の構造を示す断面図である。 同電気光学装置を適用した電子機器の一例たるプロジェクタの構成を示す断面図である。 同電気光学装置を適用した電子機器の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。 同電気光学装置を適用した電子機器の一例たる携帯電話の構成を示す斜視図である。
符号の説明
100……液晶パネル
110……画素
112N、112P……走査線
114……データ線
SL……容量線
118……画素電極
CS……蓄積容量
130A〜130D……走査線駆動回路
140……データ線駆動回路

Claims (7)

  1. 複数のデータ線と、複数の走査線と、複数のリセット線を備え、前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差に対応して複数の画素が配列された電気光学パネルに用いられ、選択すべき行を指定するアドレス信号と前記データ線に供給されるデータ信号の書き込みを許可する行を指示するイネーブル信号とが外部から供給される走査線駆動回路であって、
    各行に対応する単位回路を複数備え、
    前記単位回路は、
    前記アドレス信号をデコードしてデコード信号を出力するデコーダと、
    前記イネーブル信号と前記デコード信号とがともにアクティブとなる期間においてアクティブとなるリセット信号を生成するリセット信号生成回路と、
    前記リセット信号がアクティブから非アクティブに切り替わった後、ある期間だけアクティブとなる走査信号を生成する走査信号生成回路と
    を備えることを特徴とする走査線駆動回路。
  2. 前記リセット信号生成回路は、
    前記デコード信号がアクティブとなるタイミングで前記イネーブル信号をラッチして第1制御信号を生成する第1フリップフロップ回路と、
    前記デコード信号と前記第1制御信号に基づいて前記リセット信号を生成する第1生成回路とを備え、
    前記走査信号生成回路は、
    前記デコード信号がアクティブから非アクティブに切り替わるタイミングで前記第1制御信号をラッチし、その結果をある期間が経過した後にリセットする第2フリップフロップ回路と、
    前記第2フリップフロップ回路の出力信号に基づいて前記走査信号を生成する第2生成回路と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の走査線駆動回路。
  3. 前記リセット信号生成回路は、前記リセット信号の他に前記リセット信号を反転した反転リセット信号を生成し、
    前記走査信号生成回路は、前記走査信号の他に前記走査信号を反転した反転走査信号を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の走査線駆動回路。
  4. 複数のデータ線と、複数の走査線と、複数のリセット線を備え、前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差に対応して複数の画素が配列された電気光学パネルに用いられ、選択すべき行を指定するアドレス信号と前記データ線に供給されるデータ信号の書き込みを許可する行を指示するイネーブル信号とが外部から供給され、
    各行に対応する単位回路を複数備える走査線の駆動方法であって、
    前記単位回路は、
    前記アドレス信号をデコードしてデコード信号を出力し、
    前記イネーブル信号と前記デコード信号とがともにアクティブとなる期間においてアクティブとなるリセット信号を生成し、
    前記リセット信号がアクティブから非アクティブに切り替えた後、ある期間だけアクティブとなる走査信号を生成する
    ことを特徴とする走査線の駆動方法。
  5. 前記デコード信号がアクティブとなるタイミングで前記イネーブル信号をラッチして第1制御信号を生成し、
    前記デコード信号と前記第1制御信号に基づいて前記リセット信号を生成し、
    前記デコード信号がアクティブから非アクティブに切り替わるタイミングで前記第1制御信号をラッチした信号であって、かつ、その結果をある期間が経過した後にリセットした信号に基づいて前記走査信号を生成する
    ことを特徴とする請求項4に記載の走査線の駆動方法。
  6. 請求項1乃至3のいずれかに記載の走査線駆動回路を有する
    ことを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項6に記載の電気光学装置を備える
    ことを特徴とする電子機器。
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