JP3998003B2 - プラズマエッチング法 - Google Patents

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Description

本発明はプラズマエッチング法に関する。
近年のULSIデバイスの開発においては、高速・低消費電力の実現を念頭においた検討が進められている。特に昨今のULSIデバイスにおいて、高速・低消費電力の実現のため、絶縁層を低誘電率材料から構成し、銅(Cu)から成る多層配線を形成することが主流になりつつある。また、積層構造を有する被エッチング物を同一プラズマエッチング装置内で連続して加工する要求が、近年、増加している。そして、エッチングプラズマの変動による影響を受け易い材料である低誘電率材料等の採用、微細化に伴う加工精度に対する要求の厳密化、更には、積層構造を有する被エッチング物の多様化に伴うプラズマエッチング工程の複雑化が、大きな問題となってきている。
例えば、C48をエッチング用ガスとして使用し、SiO2、SiOH、SiOCHをプラズマエッチングしたときのエッチング速度の一例を、図5に示す。尚、図5の横軸はC48の流量であり、縦軸はエッチング速度である。図5からも明らかなように、SiO2のプラズマエッチングと比較して、SiOCHをプラズマエッチングしたとき、エッチング用ガスの流量変動により、SiOCHのエッチング速度は劇的に変動することが判る。言い換えれば、被エッチング物を構成する材料にも依るが、被エッチング物のプラズマエッチングを良好に行うことのできるプラズマエッチング条件は極めて狭く、所望のプラズマエッチング条件(プラズマ特性)から少しでも逸脱すると、線幅の異常、エッチング異常停止、残渣の発生等の許容し難いトラブルが発生する可能性が大である。
プラズマの安定性は、プラズマエッチング装置のプラズマを取り囲む部分(便宜上、エッチング装置のプラズマ包囲部分と呼ぶ)との反応が安定することで得られる。しかしながら、プラズマエッチング時、被エッチング物を構成する材料に依存して、図6に実線で模式的に図示するように、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物の堆積が生じる場合があるし(図6の5層構造のプラズマエッチングにおける第2層目及び第4層目を参照)、あるいは又、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物の堆積が生ぜず、エッチング装置のプラズマ包囲部分に堆積した生成物が除去される場合もある(図6の5層構造のプラズマエッチングにおける第3層目及び第5層目を参照)。
このような積層構造をプラズマエッチングするとき、図6に示すように、今回のプラズマエッチングにおけるエッチング装置のプラズマ包囲部分の生成物堆積初期状態と、次回のプラズマエッチングにおけるエッチング装置のプラズマ包囲部分の生成物堆積初期状態とが、屡々、相違する。その結果、所望のプラズマエッチング条件(プラズマ特性)からの逸脱が発生してしまう場合がある。また、積層構造を有する被エッチング物を同一プラズマエッチング装置内で連続してプラズマエッチングする場合、図6の実線と点線で示すように、各プラズマエッチング工程において、エッチング装置のプラズマ包囲部分の生成物堆積状態が相違する場合もあり、これによっても、或る層のプラズマエッチング工程におけるエッチング装置のプラズマ包囲部分上の堆積物が次の層のプラズマエッチング工程に影響を与え、プラズマエッチング条件の変動要因となってしまう。
平行平板型プラズマエッチング装置における上部電極の堆積物を除去するための手段を備えた平行平板型プラズマエッチング装置が、例えば、特開平8−288267から周知である。この特許公開公報に開示されたプラズマエッチング装置においては、上部電極に適切なRF電力を与えることで、上部電極におけるポリマーの正味の堆積が無く、且つ、上部電極がエッチングされることを抑制することができるとされている(特開平8−288267の段落番号[0022]参照)。そして、上段電極表面をクリーン、且つ、ポリマー堆積の無い状態に常に維持することによって、エッチングチャンバ内に安定、且つ、再現性の良いプラズマが発生し、維持されるとされている(特開平8−288267の段落番号[0026]参照)。
特開平8−288267
しかしながら、特開平8−288267においては、使用するエッチング用ガスの組成と、上部電極に与えるべき適切なRF電力との関係については、何ら言及されていない。即ち、被エッチング物を変えたとき、使用するエッチング用ガスも変える必要がある。そして、このように使用するエッチング用ガスの変更に応じて、エッチング装置のプラズマ包囲部分への生成物の堆積が無く、且つ、エッチング装置のプラズマ包囲部分がエッチングされることが無いように、エッチング装置のプラズマ包囲部分の電位の制御を如何にして行うかに関しては、何ら言及されていない。
従って、本発明の目的は、プラズマエッチング装置を使用し、エッチング用ガスとしてフルオロカーボン系ガスを用いて絶縁層をプラズマエッチングする方法であって、プラズマエッチング装置のプラズマを取り囲む部分に生成物の堆積が生ぜず、安定したプラズマエッチングの実行を可能とするプラズマエッチング方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の第1の態様に係るプラズマエッチング法は、プラズマエッチング装置を使用し、エッチング用ガスとしてフルオロカーボン系ガスを用いて絶縁層をプラズマエッチングする方法であって、
プラズマエッチング装置のプラズマを取り囲む部分に生成物の堆積が生じないように、フルオロカーボン系ガスを構成する炭素原子の総量をC0、フッ素原子の総量をF0としたとき、F0/C0の値に応じて、プラズマエッチング装置の前記部分の最表面に生じるシース電位VSを制御することを特徴とする。
本発明の第1の態様に係るプラズマエッチング法においては、エッチング用ガス中には酸素ガスが含まれ、エッチング用ガス中における酸素原子の総量をO0としたとき、C0>O0を満たすことが好ましい。尚、酸素ガスのプラズマ中における解離度はフルオロカーボン系ガスのプラズマ中における解離度と等しいとしている。また、このような態様を含む本発明の第1の態様に係るプラズマエッチング法においては、エッチング用ガス中には窒素ガスが含まれ、エッチング用ガス中における窒素原子の総量をN0、プラズマ中における窒素原子の解離度をαとしたとき、C0>α・N0を満たすことが好ましい。尚、通常、αの値は20前後であるが故に、C0>α・N0を満たす代わりに、C0>20・N0を満たすとしてもよい。エッチング用ガス中には、更には、例えば、アルゴンガスが含まれていてもよい。
上記の目的を達成するための本発明の第2の態様に係るプラズマエッチング法は、プラズマエッチング装置を使用し、少なくとも絶縁層を1層有するM層構造(但し、M≧2)における各層を、エッチング用ガスとしてフルオロカーボン系ガスを用いてプラズマエッチングする方法であって、
プラズマエッチング装置のプラズマを取り囲む部分に生成物の堆積が生じないように、第m層(但し、m=1,2・・・M)のプラズマエッチングにおいて用いるフルオロカーボン系ガスを構成する炭素原子の総量をCm-0、フッ素原子の総量をFm-0としたとき、Fm-0/Cm-0の値に応じて、第m層のプラズマエッチングにおいてプラズマエッチング装置の前記部分の最表面に生じるシース電位Vm-Sを制御することを特徴とする。
本発明の第2の態様に係るプラズマエッチング法においては、少なくとも絶縁層をプラズマエッチングするために用いるエッチング用ガス中には酸素ガスが含まれ、エッチング用ガス中における酸素原子の総量をO0としたとき、C0>O0を満たすことが好ましい。尚、酸素ガスのプラズマ中における解離度はフルオロカーボン系ガスのプラズマ中における解離度と等しいとしている。また、このような態様を含む本発明の第2の態様に係るプラズマエッチング法においては、少なくとも絶縁層をプラズマエッチングするために用いるエッチング用ガス中には窒素ガスが含まれ、エッチング用ガス中における窒素原子の総量をN0、プラズマ中における窒素原子の解離度をαとしたとき、C0>α・N0を満たすことが好ましい。尚、通常、αの値は20前後であるが故に、C0>α・N0を満たす代わりに、C0>20・N0を満たすとしてもよい。エッチング用ガス中には、更には、例えば、アルゴンガスが含まれていてもよい。
本発明の第1の態様若しくは第2の態様に係るプラズマエッチング法においては、プラズマエッチング装置の前記部分(プラズマエッチング装置のプラズマを取り囲む部分であり、以下の説明においては、便宜上、エッチング装置のプラズマ包囲部分と呼ぶ場合がある)の最表面に生じるシース電位VS,Vm-Sを制御するが、このシース電位VS,Vm-Sは、イオンの加速電圧であり、更には、エッチング装置のプラズマ包囲部分の表面に接して生じるシースに加わる電界である。シースは、エッチング装置のプラズマ包囲部分の表面に薄くイオンが溜まって電子の過剰な流入を抑制する(自然発生的に生成する)部分であり、プラズマ電位とエッチング装置のプラズマ包囲部分の電位との差が、この電界の大きさになる。
また、本発明の第1の態様若しくは第2の態様に係るプラズマエッチング法においては、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物の堆積が生じないようにシース電位VS,Vm-Sを制御するが、ここで、「生成物の堆積が生じない」とは、絶縁層あるいは第m層をプラズマエッチングする際、エッチング装置のプラズマ包囲部分に存在する生成物は定常状態にあり、プラズマエッチングの進行によっても、エッチング装置のプラズマ包囲部分における生成物の厚さに実質的な変化が生じないことを意味する。一般に、エッチング装置のプラズマ包囲部分に存在する定常状態の生成物の厚さは、約2nm乃至約5nmである。
上述した好ましい形態を含む本発明の第1の態様若しくは第2の態様に係るプラズマエッチング法(以下、これらを総称して、単に、本発明のプラズマエッチング法と呼ぶ場合がある)においては、プラズマエッチング装置の前記部分(エッチング装置のプラズマ包囲部分)の最表面に生じるシース電位VS,Vm-Sを、プラズマエッチング装置の前記部分(エッチング装置のプラズマ包囲部分)に生成物の堆積が生じないような電位よりも高い値に制御し、且つ、プラズマエッチング装置の前記部分(エッチング装置のプラズマ包囲部分)を構成する材料が実質的にエッチングされる電位よりも低い値に制御することが望ましい。ここで、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物の堆積が生じないとは、上述したように、エッチング装置のプラズマ包囲部分に存在した定常状態の生成物の厚さが、プラズマエッチングの進行によっても、実質的に変化しないことを意味する。
以上に説明した各種の好ましい形態を含む本発明のプラズマエッチング法において、絶縁層を構成する材料には、ケイ素原子が含まれる構成とすることが好ましく、このような絶縁層を構成する材料として、具体的には、比誘電率k(=ε/ε0)が例えば3.5以下である材料(例えば、SiOCH、SiOH、SiOF、気泡を含有する酸化シリコン系のキセロゲルやナノポーラスシリカ等)や、SiO2、SiN、SiON、SiC、SiCNを例示することができる。
本発明の第2の態様に係るプラズマエッチング法においては、少なくとも絶縁層を1層有するM層構造(但し、M≧2)における各層をプラズマエッチングするが、M層構造は、全ての層が絶縁層から構成されていてもよいし、絶縁層とマスク材料層の組合せ、絶縁層とレジスト材料層の組合せ、絶縁層とマスク材料層とレジスト材料層の組合せとすることもできる。尚、マスク材料層を構成する材料として、SiO2、SiN、SiC、SiOCH、及び、これらを積層した構造、更には、レジスト等の有機系ポリマーを積層した多層レジスト構造等を例示することができる。
本発明のプラズマエッチング法において、使用に適したプラズマエッチング装置として、平行平板型プラズマエッチング装置、有磁場マイクロ波プラズマエッチング装置、ヘリコン波プラズマエッチング装置、誘導結合プラズマエッチング装置、UHV・VHFプラズマエッチング装置を例示することができる。
本発明のプラズマエッチング法において、エッチング装置のプラズマ包囲部分とは、具体的には、プラズマエッチング装置として平行平板型プラズマエッチング装置を想定した場合、上部電極、プラズマエッチング装置の側壁、下部電極の内、半導体基板(ウエハ)で覆われていない頂面周辺部、下部電極の側面、電極を囲むパーツとしてのフォーカス・リング、プラズマの拡散を抑制するパーツとしてコンファイメント・リングを例示することができる。また、プラズマエッチング装置として誘導結合プラズマ(ICP)エッチング装置や有磁場マイクロ波エッチング装置を想定した場合、誘電体から作製されたRF供給窓を例示することができる。エッチング装置のプラズマ包囲部分は、例えば、シリコン(Si)、アルミナ(Al23)、石英、イットリア(Y23)から構成することができる。
エッチング装置のプラズマ包囲部分を構成する材料をシリコン(Si)、アルミナ、石英、イットリアとした場合、エッチング装置のプラズマ包囲部分がエッチングされる電位は、概ね以下の表1のとおりである。
[表1]
エッチングされる電位(V) 実質的にエッチングされる電位(V)
シリコン 50 450
アルミナ 100 500
石英 100 500
イットリア 150 550
ところで、先に説明したように、絶縁層あるいは第m層をプラズマエッチングする際、エッチング装置のプラズマ包囲部分に存在する生成物は定常状態にあり、この定常状態の生成物の厚さは約2nm乃至約5nmである。そして、この定常状態の生成物は、イオンエネルギーを減速する。一般に、イオンのエネルギーは、生成物の厚さ1nm当たり、200ボルト程度の減速を受ける。従って、この定常状態の生成物の厚さを2nmと仮定した場合、エッチング装置のプラズマ包囲部分が「実質的にエッチングされる」電位は、表1に示した「エッチングされる電位」に400ボルトを加えた値となる。表1には、これらの値を「実質的にエッチングされる電位」として表示した。
本発明のプラズマエッチング法において、フルオロカーボン系ガスとして、CF4、CH22、C48、C58、C46、C24、C36、CHF3、CH3Fを例示することができる。尚、プラズマエッチングすべき層を構成する材料に依存して、これらのフルオロカーボン系ガスの内の1種類を用いる場合もあるし、2種類以上を混合して用いる場合もある。
1種類のフルオロカーボン系ガスを用いる場合、F0/C0の値、あるいは、Fm-0/Cm-0の値は、使用するフルオロカーボン系ガスの化学式における(フッ素原子数)/(炭素原子数)となる。一方、2種類以上(「J」種類とする)のフルオロカーボン系ガスを混合して用いる場合、F0/C0の値、あるいは、Fm-0/Cm-0の値は、使用するそれぞれのフルオロカーボン系ガスの流量割合をFLj(ここで、j=1,2・・・Jであり、流量割合FLjの総合計は1である)、使用するそれぞれのフルオロカーボン系ガスの化学式における炭素原子数をCjとし、使用するそれぞれのフルオロカーボン系ガスの化学式におけるフッ素原子数をFjとしたとき、以下の式(1)のとおりとなる。尚、式(1)中、記号「Σ」は、j=1からj=Jまでの和を意味する。ここで、厳密には、各フルオロカーボン系ガスのプラズマ中における解離度を考慮に入れるべきであるが、式(1)では、「J」種類のフルオロカーボン系ガスのプラズマ中における解離度を等しいとしている。
0/C0、あるいは、Fm-0/Cm-0
=(ΣFLj・Fj)/(ΣFLj・Cj) (1)
本発明のプラズマエッチング法においては、フルオロカーボン系ガスにおけるF0/C0あるいはFm-0/Cm-0の値に応じて、エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位VS,Vm-Sを制御するが、F0/C0あるいはFm-0/Cm-0の値を「Fc」と表現し、エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位をVS(Vm-Sを包含する)としたとき、式(2)を満足することが好ましい。
−155Fc+600≦VS≦−155Fc+700 (2)
本発明にあっては、エッチング装置のプラズマ包囲部分に堆積する生成物として、プラズマから離脱したCFXやCFXYを挙げることができる。また、エッチング装置のプラズマ包囲部分に係る生成物が堆積したとした場合、係る生成物は、例えば、CO、CN、CFX、HCNの形態でエッチング装置のプラズマ包囲部分から離脱し、あるいは、除去される。
本発明にあっては、プラズマエッチング装置には、エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位VS,Vm-Sを実測若しくは計算する機構が備えられていることが好ましい。また、エッチング装置のプラズマ包囲部分の内、シース電位を制御することができない部分の占める割合は、エッチング装置のプラズマ包囲部分の50%以下であることが望ましい。エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位VSを実測若しくは計算する機構の具体例として、例えば、高電圧プローブにてプラズマの電位を計測する方法、接地電位を基準としてイオンのエネルギー分布を質量分析計により計測する手法、これらの方法によるシース電位とプラズマ電位制御手法(RFバイアスの印加電圧やプラズマ電位制御電圧)との相関を求めておき、そのデータベースから推測する方法を挙げることができる。
本発明のプラズマエッチング法においては、フルオロカーボン系ガスにおけるF0/C0あるいはFm-0/Cm-0の値に応じて、エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位VS,Vm-Sを制御するが故に、エッチング装置のプラズマ包囲部分へ生成物が堆積することを確実に抑制することができる。その結果、たとえ、被エッチング物が変わり、使用するエッチング用ガスを変えたときであっても、エッチング装置のプラズマ包囲部分への生成物の堆積が無いが故に、安定したプラズマエッチングの実行が可能となる。特に、エッチングプラズマの変動による影響を受け易い低誘電率材料を絶縁層として用いる場合においても、安定したプラズマエッチングの実行が可能となる。また、積層構造のプラズマエッチング開始時、エッチング装置のプラズマ包囲部分の状態に変化が生じることがないし、積層構造を連続してプラズマエッチングするとき、或る層のプラズマエッチング工程におけるエッチング装置のプラズマ包囲部分の状態が次の層のプラズマエッチング工程に影響を与えることもなく、プラズマエッチング条件の変動が生じ難い。従って、積層構造を同一プラズマエッチング装置内で、安定して、連続的にプラズマエッチングすることが可能となる。そして、微細化に伴う加工精度に対する要求の厳密化、更には、積層構造の多様化に、容易に対処することが可能となるし、線幅の異常、エッチング異常停止、残渣の発生等の許容し難いトラブルが発生することを確実に回避することができる。
以上のとおり、微細、且つ、変動に敏感な積層膜のプラズマエッチング加工を精度良く行うことが可能となり、信頼性の高い配線技術を実現することが可能となる。また、複数のプラズマエッチング工程を1つのプラズマエッチング装置で連続して実行することが可能となるため、量産工場におけるプラズマエッチング装置の台数の削減、あるいは、製品製造歩留りの向上を図ることができ、低コストのプラズマエッチングプロセスを同時に達成することができる。
以下、図面を参照して、実施例に基づき本発明を説明する。
実施例1は、本発明の第1の態様に係るプラズマエッチング法に関する。実施例1においては、図1に模式図を示すような平行平板型プラズマエッチング装置(以下、エッチング装置10と略称する)を使用する。エッチング装置10においては、その内部上部に、上部電極20が配設されており、その内部下部には、上部電極20と平行して対向した下部電極40が配設されている。そして、上部電極20及び下部電極40に印加される高周波電力によって誘起される電界によりプラズマが生成され、エッチング装置10の内部に導入されたエッチング用ガスを解離若しくはイオン化して、これら粒子が基板上に輸送され、反応することで、絶縁層等のプラズマエッチングを行う。
上部電極20は、円板状導電部材21、環状の誘電体部材22、誘電体リング部材23から構成されており、上部部材11によって保持されている。また、誘電体リング部材23の内面(プラズマに接する側の面)は、シリコン製のプレート25によって覆われている。エッチング用ガスは、ガス供給部12から所定の流量と混合比をもって、誘電体リング部材23の内部24に供給され、誘電体リング部材23及びプレート25に設けられた貫通孔26を介して、エッチング装置10の内部に導入される。
上部電極20へ入射するイオンのエネルギー(エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位VS,Vm-Sに等しい)を制御するための、例えば400KHzのバイアス電力を供給する入射イオンエネルギー制御電源31が、トランスフォーマ32を介して誘電体リング部材23に接続されている。更には、プラズマ生成のためのソース電源33が、マッチング回路・フィルタ系34を介して誘電体リング部材23に接続されている。
下部電極40には、プラズマエッチングすべき層に入射するイオンのエネルギー(以下、便宜上、基板入射イオンエネルギーと呼ぶ)を制御するための、例えば13.56MHzのバイアス電力を供給するバイアス電源52がマッチング回路・フィルタ系51を介して接続されている。尚、下部電極40には静電チャック機構が備えられているが、係る静電チャック機構の図示は省略した。また、下部電極40には、被エッチング物60の温度制御を行う温度制御手段も備えられているが、係る温度制御手段の図示も省略した。下部電極40の外周部には、下部電極リング41が設けられている。下部電極リング41は、例えば、シリコンや石英から作製されており、アルミナなどの絶縁材料(図示せず)によって、下部電極40と絶縁されている。
エッチング装置10の側壁13は、重金属を含まず熱伝導性の良い、例えばアルミニウム等の非磁性金属材料から作製され、その表面には耐プラズマ性のアルマイト処理等の表面処理が施されており、アルミナで被覆されている。
エッチング装置10の側壁13にも、入射イオンエネルギー制御電源31が、トランスフォーマ32を介して接続されている。尚、下部電極リング41にも、入射イオンエネルギー制御電源31が、トランスフォーマを介して接続されている構成とすることもできる。
エッチング装置10の内部は、排気部15を介して真空ポンプ(図示せず)に接続されている。また、プラズマエッチング装置10の下部部材14は接地されている。
このようなプラズマエッチング装置10を用いて、シリコン半導体基板上に、SiO2から成る絶縁層を形成し、プラズマエッチングのエッチング種として、F+、CF+、CF2 +、CF3 +をそれぞれ用いたときの、イオンエネルギー(単位:eV)とSiO2のエッチング速度(1つのイオンの衝突によってエッチングされるSi原子の割合)を、図2に示す。ここで、SiO2のエッチング速度が0あるいはその近傍となるときのイオンエネルギーを各エッチング種に与えれば、言い換えれば、エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位(イオンの加速電圧)VS,Vm-SをSiO2のエッチング速度が0あるいはその近傍となるときのシース電位とすれば、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物の堆積が生ぜず、しかも、エッチング装置のプラズマ包囲部分を構成する材料が実質的にエッチング(スパッタリング)されることを防止することができる。ここで、F0/C0の値が小さく、堆積性の強いフルオロカーボン系ガスにあっては、比較的高いイオンエネルギーを与えることで(言い換えれば、エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位を高くすることで)、エッチング装置のプラズマ包囲部分における生成物の堆積を抑制することができる。また、SiO2のエッチング速度が0あるいはその近傍となるときのイオンエネルギーは、F0/C0の値(単位時間に単位面積当たりにプラズマから被エッチング物に持ち込まれるFとCの比率に相当する)に応じて変化し、F0/C0の値が大きくなる程、低いイオンエネルギーで(言い換えれば、エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位を低くしても)、エッチング装置のプラズマ包囲部分における生成物の堆積を抑制することができる。
0/C0の値を「Fc」と表現し、エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位をVS(Vm-Sを包含する)としたとき、図2に示した結果[具体的には、(Fc,VS)=(1,500),(2,350),(3,150),(4,50)]から、以下の式(3)を求めることができた。尚、式(3)及び信頼係数0.95における信頼限界を含むグラフを、図3に示す。ここで、式(3)よりも上方の領域は、エッチング装置のプラズマ包囲部分が実質的にエッチング(スパッタリング)され得る領域であり、式(3)よりも下方の領域は、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物が堆積し得る領域である。即ち、エッチング装置のプラズマ包囲部分に存在する定常状態の生成物の厚さが、プラズマエッチングの進行によって増加してしまう領域である。
S=−155Fc+650 (3)
このように、使用するフルオロカーボン系ガスにおけるF0/C0の値に応じて、エッチング装置のプラズマ包囲部分への生成物の堆積を抑制するために必要な最低限のエネルギー(エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位)は変化する。SiO2のエッチング速度が0あるいはその近傍となるときのイオンエネルギーよりも高いイオンエネルギーをイオンに与えれば、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物が堆積せず、プラズマの安定性は確保される。しかしながら、過剰なイオンエネルギーは、エッチング装置のプラズマ包囲部分の実質的なエッチング(スパッタリング)を引き起こし、パーティクルの発生やエッチング装置のプラズマ包囲部分の消耗の加速等、製品製造歩留り、製品製造コストに悪影響を与える。従って、最適なイオンエネルギー(エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位)を選択することは極めて重要である。即ち、Fcの値に対して最適なシース電位を設定することが望まれ、エッチング装置のプラズマ包囲部分への生成物の堆積を抑制しつつ、エッチング装置のプラズマ包囲部分の消耗を最小限とするために、式(3)で決まるVS(あるいはVm-S)の値±50ボルトの範囲内に設定することが好ましい。
以上の知見を元に、SiO2から成る絶縁層のプラズマエッチングを行った。
即ち、図1に示したプラズマエッチング装置10の内部に、SiO2から成る絶縁層が表面に形成されたシリコン半導体基板を搬入する。尚、絶縁層の上にはリソグラフィ技術に基づきパターニングされたレジスト層が形成されている。また、SiO2から成る絶縁層とシリコン半導体基板との間にはSiN層が形成されている。
そして、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物の堆積が生じないように、エッチング用ガスとしてフルオロカーボン系ガスを用いて絶縁層であるSiO2層をプラズマエッチングし、コンタクトホールを形成するための開口部を形成する。即ち、フルオロカーボン系ガスを構成する炭素原子の総量をC0、フッ素原子の総量をF0としたとき、F0/C0の値(Fc)に応じて、エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位VSを制御する。
具体的には、フルオロカーボン系ガスとしてC58を用い、エッチング用ガスとして以下の表2に示すエッチング用ガスを使用した。また、入射イオンエネルギー制御電源31の制御に基づき、上部電極20へ入射するイオンのエネルギー(エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位VS)を以下の表2に示す値に制御し、更には、バイアス電源52の制御に基づき、プラズマエッチングすべき層(この例ではSiO2層)に入射するイオンのエネルギー(基板入射イオンエネルギー)を以下の表2に示す値に制御した。エッチング装置10の内部のプラズマ密度の測定結果も、以下の表2に示す。
[表2]
エッチング用ガス :C58/Ar/O2=10/600/10sccm
0/C0(Fc) :1.6
圧力 :2.7Torr
プラズマ密度 :2×1011cm-3
シース電位VS :400ボルト
基板入射イオンエネルギー:1500ボルト
ここで、F0/C0の値(Fc)は1.6である。また、エッチング用ガス中には酸素ガスが含まれており、エッチング用ガス中における酸素原子の総量をO0としたとき、C0>O0を満たしている。更には、エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位VSは、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物の堆積が生じないような電位(390ボルト前後)よりも高い値である400ボルトに制御され、しかも、エッチング装置のプラズマ包囲部分を構成する材料であるシリコンやアルミナが実質的にエッチングされる電位(それぞれ、450ボルト及び500ボルト)よりも低い値に制御している。
SiO2から成る絶縁層のプラズマエッチング完了後、その下に形成されたSiN層のプラズマエッチングを、以下の表3に示すプラズマエッチング条件にて行った。
[表3]
エッチング用ガス :CF4/CH22/Ar/O2=5/5/600/20sccm
圧力 :2.7Torr
プラズマ密度 :1×1011cm-3
シース電位VS :100ボルト
基板入射イオンエネルギー:500ボルト
尚、実施例1におけるSiNのプラズマエッチングにおいては、エッチング用ガス中における酸素原子の総量をO0としたとき、C0>O0を満たしていない。即ち、エッチング装置のプラズマ包囲部分へ入射する炭素原子の大部分は酸素原子との反応によって、イオンエネルギーに拘わらず(即ち、エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位VSの値に拘わらず)、除去される。従って、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物の堆積は生じない。それ故、エッチング装置のプラズマ包囲部分を構成する材料であるシリコンやアルミナが実質的にエッチングされることを確実に防止するといった観点から、表3に示すように、シース電位VSの値を低く設定した。
表2に示した条件にてSiO2から成る絶縁層のプラズマエッチングを実行し、プラズマエッチングの開始時間から所定の時間経過後のエッチング装置のプラズマ包囲部分の生成物堆積厚さを測定した結果、及び、エッチング速度の経時変化を、図4に実線で示す。比較のために、シース電位VSを0ボルトとした以外は、実施例1と全く同様にして、SiO2から成る絶縁層のプラズマエッチングを実行し、プラズマエッチングの開始時間から所定の時間経過後のエッチング装置のプラズマ包囲部分の生成物堆積厚さを測定した結果、及び、エッチング速度の経時変化を、図4に点線で示す。図4からも、実施例1に基づき絶縁層をプラズマエッチングすることで、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物が堆積せず、絶縁層のエッチング速度も安定していることが判る。言い換えれば、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物が堆積した場合、エッチング時間に応じてエッチング速度が低下するといった現象が生じ、この低下の度合いは、生成物の堆積状態等の変動によってばらつく。
以上のとおり、実施例1においては、上記のようにプラズマエッチング条件を制御することで、各プラズマエッチング工程でのエッチング装置のプラズマ包囲部分における生成物の堆積、プラズマ包囲部分のエッチングの両方が同時に抑制されるが故に、プラズマの経時変化を最小限に抑制することが可能となり、安定したプロセスを実現することができる。
実施例2は、本発明の第2の態様に係るプラズマエッチング法に関する。実施例2においても、図1に模式図を示すエッチング装置10を使用した。
実施例2においては、上層(第1層)としてSiO2から成る絶縁層、下層(第2層)としてSiOCHから成る絶縁層を有するM層構造(但し、実施例2にあってはM=2)における各層を、エッチング用ガスとしてフルオロカーボン系ガスを用いてプラズマエッチングする。
そして、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物の堆積が生じないように、第m層(但し、m=1,2・・・M)のプラズマエッチングにおいて用いるフルオロカーボン系ガスを構成する炭素原子の総量をCm-0、フッ素原子の総量をFm-0としたとき、Fm-0/Cm-0の値に応じて、第m層のプラズマエッチングにおいてエッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位Vm-Sを制御する。
具体的には、SiO2から成る上層絶縁層(第1層の絶縁層)、及び、SiOCHから成る下層絶縁層(第2層の絶縁層)のプラズマエッチング条件を、以下の表4に示すとおりとした。実施例2においては、第1層(上層)のプラズマエッチングにおいて用いるフルオロカーボン系ガスと、第2層(下層)のプラズマエッチングにおいて用いるフルオロカーボン系ガスとを同じとし、同じプラズマエッチング条件とした。即ち、F1-0/C1-0とF2-0/C2-0とは同じ値であるが故に、シース電位V1-S及びシース電位V2-Sも同じ値とした。
ここで、上層絶縁層及び下層絶縁層のプラズマエッチングを行うことによってビヤホールを形成するための開口部を上層絶縁層及び下層絶縁層に形成する。尚、SiOCHから成る下層絶縁層の下には、エッチングストップ層としてのSiN層が形成され、SiN層はシリコン半導体基板上に形成されている。実施例2にあっては、SiN層に対するエッチングは実行しない。また、SiO2から成る上層絶縁層の上にはパターニングされたレジスト層が形成されている。
[表4]
エッチング用ガス :C48/Ar/O2=4/600/6sccm
0/C0(Fc) :2.0
圧力 :2.7Torr
プラズマ密度 :2×1011cm-3
シース電位Vm-S :350ボルト
基板入射イオンエネルギー:1500ボルト
ここで、F0/C0の値(Fc)は2.0である。また、エッチング用ガス中には酸素ガスが含まれており、エッチング用ガス中における酸素原子の総量をO0としたとき、C0>O0を満たしている。更には、エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位VSは、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物の堆積が生じないような電位(340ボルト前後)よりも高い値である350ボルトに制御され、しかも、エッチング装置のプラズマ包囲部分を構成する材料であるシリコンやアルミナが実質的にエッチングされる電位よりも低い値に制御している。
SiO2から成る上層絶縁層、及び、SiOCHから成る下層絶縁層のプラズマエッチング完了後、上層絶縁層の上に形成されていたレジスト層のプラズマエッチングを、以下の表5に示すプラズマエッチング条件にて行った。
[表5]
エッチング用ガス :O2=1000sccm
圧力 :2.7Torr
プラズマ密度 :1×1010cm-3
シース電位VS :30ボルト
基板入射イオンエネルギー:200ボルト
このレジスト層のプラズマエッチングにおいては、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物の堆積は生じない。従って、エッチング装置のプラズマ包囲部分を構成する材料であるシリコンやアルミナが実質的にエッチングされることを確実に防止するといった観点から、表5に示すように、シース電位VSの値を低く設定した。
表4に示した条件の2層構造のプラズマエッチング、表5に示した条件のレジスト層のプラズマエッチングを繰り返し実行したが、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物の堆積は認められず、更には、エッチング速度の経時変化も認められなかった。表4に示したプラズマエッチング条件において、シース電位Vm-Sを0ボルトとした場合、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物が堆積し、次いで、表5に示した条件のレジスト層のプラズマエッチングにおいてこの堆積物からの脱離物の影響が生じた。具体的には、レジスト層のプラズマエッチング時、この堆積物からの脱離物に起因したエッチング選択比の低下が観察され、レジスト層上部の肩落ちが発生し、寸法変換差の変動といった問題が生じた。
実施例3は、実施例2の変形である。実施例3においては、上層(第1層)としてSiO2から成るマスク材料層、中層(第2層)としてSiOCHから成る絶縁層、下層としてSiCNから成るエッチングストップ層の3層構造(実質的には、実施例3にあってはM=2)に対してプラズマエッチングを行い、ビヤホールを設けるための開口部を形成する。尚、SiO2から成るマスク材料層の上にはパターニングされたレジスト層が形成されている。
具体的には、SiO2から成るマスク材料層(第1層)、及び、SiOCHから成る絶縁層(第2層)のプラズマエッチング条件を、以下の表6に示すとおりとした。実施例3においては、第1層及び第2層のプラズマエッチングにおいて用いるフルオロカーボン系ガスとを同じとし、同じプラズマエッチング条件とした。即ち、F1-0/C1-0とF2-0/C2-0とは同じ値であるが故に、シース電位V1-S及びシース電位V2-Sも同じ値とした。
[表6]
エッチング用ガス :C58/Ar/O2=3/600/6sccm
0/C0(Fc) :1.6
圧力 :2.7Torr
プラズマ密度 :2×1011cm-3
シース電位Vm-S :400ボルト
基板入射イオンエネルギー:1500ボルト
ここで、F0/C0の値(Fc)は1.6である。また、エッチング用ガス中には酸素ガスが含まれており、エッチング用ガス中における酸素原子の総量をO0としたとき、C0>O0を満たしている。更には、エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位VSは、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物の堆積が生じないような電位(390ボルト前後)よりも高い値である400ボルトに制御され、しかも、エッチング装置のプラズマ包囲部分を構成する材料であるシリコンやアルミナが実質的にエッチングされる電位よりも低い値に制御している。
SiO2から成るマスク材料層、及び、SiOCHから成る絶縁層のプラズマエッチング完了後、その下に形成されていたSiCNから成るエッチングストップ層のプラズマエッチングを、以下の表7に示すプラズマエッチング条件にて行った。
[表7]
エッチング用ガス :CF4/CH22/Ar/O2=10/5/1000/20sccm
圧力 :2.7Torr
プラズマ密度 :1×1010cm-3
シース電位VS :30ボルト
基板入射イオンエネルギー:200ボルト
このSiCNから成るエッチングストップ層のプラズマエッチングにおいては、エッチング用ガス中における酸素原子の総量をO0としたとき、C0>O0を満たしていない。即ち、エッチング装置のプラズマ包囲部分へ入射する炭素原子の大部分は酸素原子との反応によって、イオンエネルギーに拘わらず(即ち、エッチング装置のプラズマ包囲部分の最表面に生じるシース電位VSの値に拘わらず)、除去される。従って、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物の堆積は生じない。それ故、エッチング装置のプラズマ包囲部分を構成する材料であるシリコンやアルミナが実質的にエッチングされることを確実に防止するといった観点から、表7に示すように、シース電位VSの値を低く設定した。
表6に示した条件の2層構造のプラズマエッチング、表7に示した条件のエッチングストップ層のプラズマエッチングを繰り返し実行したが、エッチング装置のプラズマ包囲部分に生成物の堆積は認められず、更には、エッチング速度の経時変化も認められなかった。
以上、本発明を好ましい実施例に基づき説明したが、本発明はこれらの実施例に限定するものではない。実施例にて説明した積層構造の構成、具体的なプラズマエッチングの条件、プラズマエッチング装置の構造、構成等は例示であり、適宜、変更することができる。
図1は、本発明のプラズマエッチング法の実施に適した平行平板型のプラズマエッチング装置の模式図である。 図2は、SiO2から成る絶縁層を各種のエッチング種にてプラズマエッチングしたときのイオンエネルギーとSiO2のエッチング速度の関係を示すグラフである。。 図3は、図2に示したグラフから得られたF0/C0の値(Fc)とエッチング装置のプラズマを取り囲む部分の最表面に生じるシース電位VSとの関係を示すグラフである。 図4は、実施例1及び比較例に基づきSiO2から成る絶縁層のプラズマエッチングを実行したときのプラズマエッチング装置のプラズマを取り囲む部分の生成物堆積厚さを測定結果、及び、エッチング速度の経時変化を示すグラフである。 図5は、C48をエッチング用ガスとして使用し、SiO2、SiOH、SiOCHをプラズマエッチングしたときのエッチング速度の一例を示すグラフである。 図6は、5層構造の被エッチング物をプラズマエッチングしたときのプラズマエッチング装置のプラズマを取り囲む部分における生成物の堆積状態を模式的に示す図である。
符号の説明
10・・・平行平板型プラズマエッチング装置(マエッチング装置)、11・・・上部部材、12・・・ガス供給部、13・・・側壁、14・・・下部部材、15・・・排気部、20・・・上部電極、21・・・円板状導電部材、22・・・誘電体部材、23・・・誘電体リング部材、24・・・誘電体リング部材の内部、25・・・プレート、26・・・貫通孔、31・・・入射イオンエネルギー制御電源、32・・・トランスフォーマ、33・・・ソース電源、34・・・マッチング回路・フィルタ系、40・・・下部電極、41・・・下部電極リング、51・・・マッチング回路・フィルタ系、52・・・バイアス電源、60・・・被エッチング物

Claims (6)

  1. プラズマエッチング装置を使用し、エッチング用ガスとしてフルオロカーボン系ガスを用いて絶縁層をプラズマエッチングする方法であって、
    ルオロカーボン系ガスを構成する炭素原子の総量をC0、フッ素原子の総量をF0としたとき、F0/C0の値に応じて、しかも、プラズマエッチング装置のプラズマを取り囲む部分に生成物の堆積が生じないような電位よりも高い値に、且つ、プラズマエッチング装置の該部分を構成する材料が実質的にエッチングされる電位よりも低い値に、プラズマエッチング装置の部分の最表面に生じるシース電位を制御することを特徴とするプラズマエッチング法。
  2. エッチング用ガス中には酸素ガスが含まれ、
    エッチング用ガス中における酸素原子の総量をO0としたとき、C0>O0を満たすことを特徴とする請求項1に記載のプラズマエッチング法。
  3. 絶縁層を構成する材料には、ケイ素原子が含まれることを特徴とする請求項1に記載のプラズマエッチング法。
  4. プラズマエッチング装置を使用し、少なくとも絶縁層を1層有するM層構造(但し、M≧2)における各層を、エッチング用ガスとしてフルオロカーボン系ガスを用いてプラズマエッチングする方法であって、
    m層(但し、m=1,2・・・M)のプラズマエッチングにおいて用いるフルオロカーボン系ガスを構成する炭素原子の総量をCm-0、フッ素原子の総量をFm-0としたとき、Fm-0/Cm-0の値に応じて、しかも、第m層のプラズマエッチングにおいて、プラズマエッチング装置のプラズマを取り囲む部分に生成物の堆積が生じないような電位よりも高い値に、且つ、プラズマエッチング装置の該部分を構成する材料が実質的にエッチングされる電位よりも低い値に、プラズマエッチング装置の部分の最表面に生じるシース電位を制御することを特徴とするプラズマエッチング法。
  5. 少なくとも絶縁層をプラズマエッチングするために用いるエッチング用ガス中には酸素ガスが含まれ、
    エッチング用ガス中における酸素原子の総量をO0としたとき、C0>O0を満たすことを特徴とする請求項4に記載のプラズマエッチング法。
  6. 絶縁層を構成する材料には、ケイ素原子が含まれることを特徴とする請求項4に記載のプラズマエッチング法。
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