JP3997840B2 - 車両用空調装置およびそのプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内の空調状態を制御特性に基づいて自動制御すると共に、乗員の指示を以後の空調制御に反映する車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両用空調装置として特開平11−334342号公報に記載されたものがある。この従来装置は、乗員が入力手段を操作して車室内の希望空調状態を指示し、その乗員指示に基づいて制御特性を補正(学習)するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通常、ドライバーよりも操作に慣れていない助手席側乗員の誤操作や極端な操作を学習してしまうと、学習パターンが乱れ、快適性を低下させる制御になってしまうという問題があった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、操作に慣れていない乗員の誤操作や極端な操作を学習しにくくして、快適性の低下を抑えることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、入力手段(37、50)を操作して車室内の希望空調状態を乗員が指示し、入力手段(37、50)による乗員の指示を記憶して以後の空調制御に反映する車両用空調装置において、入力手段(37、50)として、ステアリング付近に設けられた第1入力手段(50)と、第1入力手段(50)よりもステアリングから離れた位置に設けられた第2入力手段(37)とを備、第1入力手段(50)による乗員の指示は、第2入力手段(37)による乗員の指示に比べて、以後の空調制御に反映される割合が大きく、さらに予め登録した車両ユーザーとドライバーが一致しなかった場合は、予め登録した車両ユーザーとドライバーが一致した場合に比べて、以後の空調制御に反映される割合を小さくすることを特徴とする。
【0006】
これによると、ステアリング付近に設けられた第1入力手段は、当該車両の車載機器の操作に慣れたドライバーに主に操作され、ステアリングから離れた位置に設けられた第2入力手段は主にドライバー以外の乗員に操作され、従って車載機器の操作に不慣れな乗員の操作が学習されにくくなり、快適性の低下を抑えることができる。また、予め登録した車両ユーザーとドライバーが一致しなかった場合は、以後の空調制御に反映される割合を小さくして、車載機器の操作に不慣れなドライバーの操作を学習しにくくすることで、快適性の低下を抑えることができる。
【0007】
請求項2に記載の発明では、入力手段(37、50)を操作して車室内の希望空調状態を乗員が指示し、入力手段(37、50)による乗員の指示を記憶して以後の空調制御に反映する車両用空調装置において、入力手段(37、50)として、ステアリング付近に設けられた第1入力手段(50)と、第1入力手段(50)よりもステアリングから離れた位置に設けられた第2入力手段(37)とを備え、第1入力手段(50)による乗員の指示は、第2入力手段(37)による乗員の指示に比べて、以後の空調制御に反映される割合が大きく、さらに第2入力手段(37)が操作された場合は、最後に操作が行われてから、学習する操作として認識するまでの時間を、第1入力手段(50)が操作された場合に比べて長くすることを特徴とする。
【0008】
これによると、ステアリング付近に設けられた第1入力手段は、当該車両の車載機器の操作に慣れたドライバーに主に操作され、ステアリングから離れた位置に設けられた第2入力手段は主にドライバー以外の乗員に操作され、従って車載機器の操作に不慣れな乗員の操作が学習されにくくなり、快適性の低下を抑えることができる。また、第2入力手段(37)が操作された場合は、最後に操作が行われてから、学習する操作として認識するまでの時間を、第1入力手段(50)が操作された場合に比べて長くすることにより、車載機器の操作に不慣れな乗員の操作を学習しにくくして、快適性の低下をより確実に抑えることができる。
【0009】
請求項3に記載の発明では、入力手段(37、50)を操作して車室内の希望空調状態を乗員が指示し、入力手段(37、50)による乗員の指示を記憶して以後の空調制御に反映する車両用空調装置において、入力手段(37、50)として、異なる位置に設けられた複数の入力手段(37、50)を備え、複数の入力手段(37、50)毎に、以後の空調制御に反映される割合を設定可能としたことを特徴とする。
【0010】
これによると、車載機器の操作に不慣れな乗員が主に操作する入力手段については、その入力手段による指示を学習しにくくすることで、快適性の低下を抑えることができる。
【0011】
請求項4に記載の発明では、入力手段(37、50)を操作して車室内の希望空調状態を乗員が指示し、入力手段(37、50)による乗員の指示を記憶して以後の空調制御に反映する車両用空調装置において、車両のオーナーによる指示か車両のオーナー以外の乗員による指示であるかに応じて、以後の空調制御に反映される割合を設定可能とし、さらに予め登録した車両ユーザーとドライバーが一致しなかった場合は、予め登録した車両ユーザーとドライバーが一致した場合に比べて、以後の空調制御に反映される割合を小さくすることを特徴とする。
【0012】
これによると、車載機器の操作に不慣れな乗員やドライバーの操作を学習しにくくすることで、快適性の低下を抑えることができる。
【0013】
請求項5に記載の発明では、入力手段(37、50)を操作して車室内の希望空調状態を乗員が指示し、入力手段(37、50)による乗員の指示を記憶して以後の空調制御に反映する車両用空調装置において、車両の累積運転時間が長い乗員による指示は、車両の累積運転時間が短い乗員による指示に比べて、以後の空調制御に反映される割合が大きく、さらに予め登録した車両ユーザーとドライバーが一致しなかった場合は、予め登録した車両ユーザーとドライバーが一致した場合に比べて、以後の空調制御に反映される割合を小さくすることを特徴とする。
【0014】
これによると、車載機器の操作に不慣れな乗員やドライバーの操作を学習しにくくすることで、快適性の低下を抑えることができる。
【0015】
請求項6に記載の発明では、請求項3に記載の車両用空調装置において、車両エンジンの運転を断続するイグニションスイッチのオン状態が継続している間に、1つの制御対象について複数の入力手段(37、50)から乗員の指示があった時は、イグニションスイッチのオン状態が継続している間に、1つの制御対象について複数の入力手段(37、50)から乗員の指示があった時以外に比べて、以後の空調制御に反映される割合を小さくすることを特徴とする。
【0016】
これによると、矛盾する操作を学習しないことにより、快適性の低下を抑えることができる。
【0017】
請求項7に記載の発明では、請求項3または6に記載の車両用空調装置において、予め登録した車両ユーザーとドライバーが一致しなかった場合は、予め登録した車両ユーザーとドライバーが一致した場合に比べて、以後の空調制御に反映される割合を小さくすることを特徴とする。
【0018】
これによると、車載機器の操作に不慣れなドライバーの操作を学習しにくくすることで、快適性の低下を抑えることができる。
【0019】
請求項8に記載の発明では、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、車両エンジンの運転を断続するイグニションスイッチのオン状態が継続している間に学習取り消し信号が入力された場合は、イグニションスイッチのオン状態が継続している間に学習取り消し信号が入力されなかった場合に比べて、以後の空調制御に反映される割合を小さくすることを特徴とする。これによると、車載機器の操作に不慣れな乗員の操作を学習しにくくすることで、快適性の低下を抑えることができる。
【0022】
請求項9に記載の発明では、異なる位置に設けられた複数の入力手段(37、50)を備え、入力手段(37、50)を操作して車室内の希望空調状態を乗員が指示し、入力手段(37、50)による乗員の指示を記憶して以後の空調制御に反映する車両用空調装置のコンピュータに、複数の入力手段(37、50)毎に、以後の空調制御に反映される割合を設定する手順を実行させることを特徴とする。
【0023】
請求項9は請求項3に対応するものであり、請求項3の作用効果を奏する車両用空調装置の作動制御を行うことができる。
【0028】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態になる車両用空調装置の全体システム構成を示すもので、この車両用空調装置は、記憶された制御特性に基づいて空調制御用機器の作動を自動制御して、吹出温度、送風量、吸込モード、吹出モード等を自動制御すると共に、記憶された制御特性を乗員の空調操作に基づいて補正、すなわち学習するものである。また、運転席側吹出口および助手席側吹出口から等しい温度の空調風を吹き出す形式の空調装置である。
【0030】
車両用空調装置の室内ユニットを構成する空調ユニット10の空気流れ最上流側には、吸込モード切替手段としての内外気切替箱11が配置され、この内外気切替箱11は外気導入口11aと内気導入口11bを有すると共に、この内外気切替箱11内に内外気切替ドア12が回動自在に設置されている。
【0031】
この内外気切替ドア12は、外気導入口11aと内気導入口11bとの分岐点に配置され、アクチュエータ12aにより駆動されて、空調ユニット10に導入する空気を内気と外気に切り替えたり、あるいは内気と外気の混合割合を調整する。
【0032】
内外気切替箱11の下流には送風手段としての送風機13が配置され、この送風機13は、内外気切替箱11内に空気を吸い込んで空調ユニット10の下流側に送風するものであり、ブロワモータ14と、その回転軸に連結された遠心式送風ファン15を有している。この送風ファン15の下流にはエバポレータ16とヒータコア17が設けられている。
【0033】
エバポレータ16は冷却用熱交換器であって、図示しない車両エンジンにより駆動されるコンプレッサ等と結合されて冷凍サイクルを構成し、その内部の低圧冷媒が空気から吸熱して蒸発することにより空気を冷却する。また、ヒータコア17は加熱用熱交換器であって、図示しない車両エンジンの冷却水(温水)が内部を循環し、このエンジン冷却水を熱源として空気を加熱する。
【0034】
ヒータコア17の上流側には、吹出空気温度調整手段としてのエアミックスドア18が回動自在に設けられ、エアミックスドア18の開度はアクチュエータ18aにより駆動されて調節される。これによって、ヒータコア17を通過する空気とヒータコア17をバイパスする空気の割合とが調整され、車室内に吹き出す空気の温度が調整される。
【0035】
空調ユニット10の最下流には、デフロスタ(DEF)吹出口19を開閉するデフロスタドア20、フェイス(FACE)吹出口21を開閉するフェイスドア22、およびフット(FOOT)吹出口23を開閉するフットドア24が設けられている。
【0036】
これら各ドア20、22、24は吹出モード切替手段を構成するもので、アクチュエータ25により駆動されて各吹出口19、21、23を開閉することによって、各種の吹出モード、すなわち、フェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フットデフモード、デフロスタモード等が設定される。そして、各吹出モードに応じて開口した吹出口から、温度調整された空気が車室内へ吹き出される。
【0037】
空調制御装置30は制御手段としてのマイクロコンピュータ31を有し、送風量は、マイクロコンピュータ31からの出力信号に基づいて駆動回路32を介してブロワモータ14の印加電圧(ブロワ電圧)を調整してモータ回転数を調整することにより制御される。なお、その他のアクチュエータ12a、18a、25も、マイクロコンピュータ31からの出力信号に基づいて駆動回路32を介して制御される。
【0038】
マイクロコンピュータ31は図示しない中央演算処理装置(CPU)、ROM、RAM、スタンバイRAM、I/Oポート、A/D変換部等を持ち、それ自体は周知のものである。
【0039】
スタンバイRAMは、車両エンジンの運転を断続するイグニションスイッチ(以下、IGと記す)オフの場合においても乗員の好みを学習した値を記憶(バックアップ)するためのRAMであり、IGがオフであっても車載バッテリーからIGを介さずに直接電力が供給される。また、マイクロコンピュータ31とバッテリーとの電気接続が遮断された状況でも短時間ならばマイクロコンピュータ31に電力を供給する図示しないバックアップ用の電源が設けられている。
【0040】
マイクロコンピュータ31には、車室内計器盤のセンターコンソール部に設置された操作パネル33から操作信号が入力される。この操作パネル33には、空調装置の自動制御状態を設定するAUTOスイッチ34、内外気吸込モードを手動で切替設定するための内外気切替スイッチ35、吹出モードを手動で切替設定するための吹出モード切替スイッチ36、送風機13の送風量を手動で切替設定するためのパネル部送風量切替スイッチ37、乗員の好みの温度を設定するための温度設定スイッチ38等が設けられている。
【0041】
また、図示しないステアリングには、送風機13の送風量を手動で切替設定するためのステアリング部送風量切替スイッチ50と、学習取り消し信号を出力する学習取り消しスイッチ51が組み込まれており、それらのスイッチ50、51の信号もマイクロコンピュータ31に入力される。
【0042】
なお、上記の内外気切替スイッチ35、吹出モード切替スイッチ36、パネル部送風量切替スイッチ37、温度設定スイッチ38、およびステアリング部送風量切替スイッチ50は、いずれも乗員の操作により希望の空調状態を設定する入力手段に相当する。また、ステアリング部送風量切替スイッチ50は本発明の第1入力手段に相当し、パネル部送風量切替スイッチ37は本発明の第2入力手段に相当する。
【0043】
そして、マイクロコンピュータ31は、乗員がそれらのスイッチ35〜38、50、51により設定した空調操作情報に基づいて制御特性を補正する、いわゆる学習制御を行うようになっている。
【0044】
また、マイクロコンピュータ31には、車室内の空調状態に影響を及ぼす環境条件(空調熱負荷)等を検出する各種センサからの信号が入力される。具体的には、車室内の空気温度(内気温度)TRを検出する内気温センサ39、車室外の空気温度(外気温度)TAMを検出する外気温センサ40、車室内に入射する日射量TSを検出する日射センサ41、蒸発器温度(具体的には蒸発器吹出空気温度)TEを検出する蒸発器温度センサ42、ヒータコア17を循環するエンジン水温TWを検出する水温センサ43等からの各信号が、それぞれのレベル変換回路45を介してマイクロコンピュータ31に入力され、これらはマイクロコンピュータ31においてA/D変換されて読み込まれる。また、温度設定スイッチ38からの信号もレベル変換回路45でレベル変換されてマイクロコンピュータ31に入力される。
【0045】
さらに、マイクロコンピュータ31には、送信機付きの車両キーから、キー毎に異なる識別信号が入力されると共に、車両オーナーの識別信号が予め登録されている。
【0046】
図2はマイクロコンピュータ31により実行される本発明の全体のフローチャートであり、IGオンとともに図2の制御をスタートする。まず、ステップS1にて各種変換、フラグ等の初期値を設定する。次のステップS2では各種スイッチ34〜38、50、51の操作信号、各種センサ39〜43からのセンサ検出信号を読み込む。
【0047】
次のステップS3では、ステップS2で読み込んだ設定温度TSETおよびセンサ検出信号等に基づいて車室内に吹き出す空気の目標吹出温度TAOを下記数式1により算出する。ここで、TAOは環境条件の変化にかかわらず車室内を設定温度TSETに維持するために必要な吹出空気温度である。
【0048】
【数1】
TAO=KSET×TSET−KR×TR−KAM×TAM−KS×TS+C但し、KSET、KR、KAM、KSは係数、Cは定数であり、TSET、TR、TAM、TSはそれぞれ上記した設定温度、内気温度、外気温度、日射量である。
【0049】
次に、ステップS4に進み、送風量を決めるブロワ電圧を上記TAOに基づいて決定する。ここで、乗員が望む風量には個人差があるので、一律に送風量を決めることは難しい。そこで、本実施形態では、送風量に関する乗員の手動操作に基づいて送風量制御特性としてのブロワ電圧算出マップを補正していくことにより、乗員の好みを学習したブロワ電圧算出マップとなるようにしている。これについては後で詳述する。
【0050】
次に、ステップS5に進み、エアミックスドア18の開度SWを、TAO、TE、TWに基づいて算出する。次に、ステップS6に進み、内外気切替ドア12による内気と外気の導入割合をTAOに基づいて演算する。次に、ステップS7にて吹出モードドア20、22、24による吹出モードをTAOに基づいて演算する。次に、ステップS8において、蒸発器温度TEが目標蒸発器温度に維持されるように、コンプレッサの制御を決定する。
【0051】
次に、ステップS9に進み、上記各ステップS4〜S8で決定された各種制御信号を駆動回路32を介してブロワモータ24、各アクチュエータ12a、18a、25およびコンプレッサに加えて、ブロワモータ24の回転数、各アクチュエータ12a、18a、25およびコンプレッサの作動を制御する。ステップS9の処理後ステップS2に戻り、上記処理を繰り返す。
【0052】
図3は図2のステップS4によるブロワ電圧決定の具体的処理を例示するもので、以下詳細に説明する。
【0053】
まず、ステップS110では、乗員がパネル部送風量切替スイッチ37またはステアリング部送風量切替スイッチ50を操作して送風量を手動で変更したか否かを判定し、送風量が手動で変更された場合はステップS110がYESとなりステップS120へ進む。
【0054】
ステップS120では、パネル部送風量切替スイッチ37およびステアリング部送風量切替スイッチ50のうちいずれのスイッチが操作されたかを判定する。そして、パネル部送風量切替スイッチ37が操作された場合はステップS120がYESとなりステップS130へ進む。
【0055】
ステップS130では、パネル部送風量切替スイッチ37の操作による乗員の指示に基づいて、次回制御までの仮のブロワ電圧算出マップを作成する。ここで、図4に示すように、実線で示すベースのブロワ電圧算出マップ▲1▼の時に、例えば矢印イのように風量低下操作があった場合は、一点鎖線で示す仮のブロワ電圧算出マップ▲2▼が作成される。そして、この仮のブロワ電圧算出マップ▲2▼を用いて、ブロワ電圧を上記TAOに基づいて決定する。
【0056】
ただし、このステップS130で作成した仮のブロワ電圧算出マップ▲2▼は、学習はされない。より詳細には、この仮のブロワ電圧算出マップ▲2▼は、IGオフされると消去され、従って、この場合の乗員の風量変更操作は、IGオフされるとそれ以後の空調制御に反映されない。
【0057】
一方、ステアリング部送風量切替スイッチ50が操作された場合はステップS120がNOとなりステップS140へ進む。ステップS140では、ステアリング部送風量切替スイッチ50の操作による乗員の指示に基づいて、次回制御までの仮のブロワ電圧算出マップを作成する。
【0058】
次にステップS150に進み、今回のIGオン中にパネル部送風量切替スイッチ37による風量変更操作がなかった場合はステップS150がNOとなってステップS160に進む。
【0059】
ステップS160では、車両キーの識別番号と、予め登録した当該車両のオーナーの識別番号とを照合し、両者が一致した場合はステップS160がYESとなってステップS170に進む。なお、ステップS160では、個人のPDA等から発信される識別番号とオーナーの識別番号とを照合するようにしてもよい。
【0060】
ステップS170では、学習取り消しスイッチ51からの学習取り消し信号が入力されたか否かを判定し、その信号が入力された場合はステップS170がYESとなってステップS180に進む。このステップS180では、ステップS140で作成した仮のブロワ電圧算出マップを消去し、今回のIGオン時に記憶されていたブロワ電圧算出マップに戻す。従って、この場合は、乗員の風量変更操作は空調制御に反映されない。
【0061】
一方、学習取り消し信号が入力されていない場合はステップS170がNOとなってステップS190に進む。このステップS190では、それまでマイクロコンピュータ31に記憶されていたブロワ電圧算出マップを、ステップS140で作成した仮のブロワ電圧算出マップに置き換える。すなわち、乗員の風量変更操作を学習して、以後の空調制御に反映させる。
【0062】
なお、ステップS150がYESの場合、およびステップS160がNOの場合は、ステップS140で作成したブロワ電圧算出マップは、IGオフされると消去され、従って、この場合の乗員の風量変更操作は、IGオフされるとそれ以後の空調制御に反映されない。
【0063】
ここで、ブロワ電圧算出マップの具体的な学習方法の一例を図5により説明する。図5(a)の特性Aは空調装置出荷時のオリジナルの特性であり、これは予め実験等により一般的な乗員の好みに適合するように設定してマイクロコンピュータ31のROMに記憶されている。従って、送風量に関する乗員操作の学習を一度もしていないときはこの図5(a)のオリジナルの特性によりブロワ電圧が算出される。
【0064】
そして、乗員により1回目の風量変更操作が行われたときについて述べると、図5(a)のオリジナルの送風量制御特性Aにおいて、ブロワ電圧がaレベル(最大風量Hi)であるとき、乗員の操作によりブロワ電圧が操作点1のレベルまで引き下げられると、この乗員操作を学習して、この操作点1を通るようにオリジナル特性Aの傾斜部分を図5(a)の左側(TAOの低温側)に平行移動させる。図5(a)の実線Bはこの1回目の乗員操作を学習した後の制御特性を示す。
【0065】
次に、図5(b)は2回目の風量変更操作による学習を示すもので、1回目の学習後の制御特性Bにおいて、ブロワ電圧がbレベル(最小風量Loに近い小風量)であるとき、乗員の操作によりブロワ電圧が操作点2のレベルまで引き上げられると、今度は操作点1および操作点2の両方を通るように、制御特性の傾斜部分の傾きθを変更する。図5(b)の実線Cはこの2回目の乗員操作を学習した後の制御特性を示す。
【0066】
次に、図5(c)は3回目の風量変更操作による学習を示すもので、2回目の学習後の制御特性Cにおいて、ブロワ電圧がcレベル(操作点2の送風量と最小送風量Loとの間の送風量)であるとき、乗員の操作によりブロワ電圧が操作点3の最小送風量のLoレベルまで引き下げられると、今度は2回目の学習後の制御特性Cにおける傾斜部分の傾きθを、操作点1、操作点2および操作点3を最小2乗近似する傾きに変更する。従って、3回目の乗員操作を学習した後の制御特性は図5(c)の実線Dに示すようになる。4回以上の乗員操作に対しては、各操作点を最小2乗近似する傾きに変更する。
【0067】
本実施形態では、送風量を設定する手段として、パネル部送風量切替スイッチ37とステアリング部送風量切替スイッチ50とを設けており、ステアリング部送風量切替スイッチ50は当該車両の車載機器の操作に慣れたドライバーに主に操作され、パネル部送風量切替スイッチ37は主にドライバー以外の乗員に操作される。そして、パネル部送風量切替スイッチ37による風量変更操作がなされた場合(ステップS120がYES)は、風量変更操作を学習しないようにしているため、車載機器の操作に不慣れな乗員の操作が学習されにくくなり、快適性の低下を抑えることができる。
【0068】
また、所定期間または所定タイミングの間に、1つの制御対象である送風量について、ステアリング部送風量切替スイッチ50による設定操作とパネル部送風量切替スイッチ37による設定操作とがなされた場合(ステップS120がNOで、且つステップS150がYES)は、異なる乗員によって風量変更操作がなされたものと推測される。そして、このような場合には、風量変更操作を学習しないようにしているため、矛盾する操作が学習されず、快適性の低下を抑えることができる。
【0069】
また、車両オーナーではないドライバーは当該車両の車載機器の操作に不慣れであることが予想される。そこで、ドライバーが車両オーナーではないと推定される場合(ステップS160がNO)は、風量変更操作を学習しないようにしているため、当該車両の車載機器の操作に不慣れなドライバーの操作が学習されにくくなり、快適性の低下を抑えることができる。
【0070】
また、学習取り消し信号が入力された場合(ステップS170がYES)は、風量変更操作を学習しないようにしているため、車載機器の操作に不慣れな乗員の操作が学習されにくくなり、快適性の低下を抑えることができる。
【0071】
なお、本実施形態では、パネル部送風量切替スイッチ37またはステアリング部送風量切替スイッチ50により送風量を設定する例を示したが、音声入力により送風量を設定するようにしてもよい。
【0072】
その場合、運転席側と助手席側にそれぞれマイクを設けたり、あるいは、マイクが1つでも、音声入力を今から行うことを指示するスイッチを運転席側と助手席側にそれぞれ設けて、ステップS120では、ドライバーによる入力か助手席乗員による入力かを判定する。
【0073】
(第2実施形態)
本実施形態は、パネル部送風量切替スイッチ37による風量変更操作がなされた場合の、以後の空調制御に反映される割合(以下、学習割合という)と、ステアリング部送風量切替スイッチ50による風量変更操作がなされた場合の学習割合とを、それぞれ設定可能にしたものである。
【0074】
そして、本実施形態は、上記制御を行うため第1実施形態の図3に示す処理を図6のように変更している。その他の点は第1実施形態と同一である。なお、図6において、図3と同一内容のステップには同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0075】
図6において、まず、ステップS210では、パネル部送風量切替スイッチ37およびステアリング部送風量切替スイッチ50の、それぞれの学習割合を設定する。本例では、ステアリング部送風量切替スイッチ50を操作した時の学習割合を100%、パネル部送風量切替スイッチ37を操作した時の学習割合を50%に設定している。
【0076】
次に、風量変更操作があった場合はステップS110がYESとなりステップS120へ進み、パネル部送風量切替スイッチ37による風量変更操作の場合はステップS120がYESとなりステップS130へ進む。
【0077】
ステップS130では、次回制御までの仮のブロワ電圧算出マップを作成する。ここで、図7に示すように、実線で示すベースのブロワ電圧算出マップ▲1▼の時に、例えば矢印イのように風量低下操作があった場合は、一点鎖線で示す仮のブロワ電圧算出マップ▲2▼が作成される。
【0078】
次にステップS220に進み、最後に風量変更操作がなされてから5秒経過したか否かを判定する。そして、5秒間新たな風量変更操作がなされなければステップS230に進む。
【0079】
ステップS230では、乗員によって指示された風量変化量の50%だけ、次回制御に用いるブロワ電圧算出マップに反映させる。すなわち、図7に示すように、ベースのブロワ電圧算出マップ▲1▼と仮のブロワ電圧算出マップ▲2▼との中間のブロワ電圧算出マップ▲3▼に置き換えて、風量変化量の50%だけ以後の空調制御に反映させる。
【0080】
一方、ステアリング部送風量切替スイッチ50による風量変更操作の場合はステップS120がNOとなりステップS140へ進む。ステップS140では、次回制御までの仮のブロワ電圧算出マップを作成する。
【0081】
次にステップS240に進み、最後に風量変更操作がなされてから3秒経過したか否かを判定する。そして、3秒間新たな風量変更操作がなされなければステップS250に進む。
【0082】
ステップS250では、乗員によって指示された風量変化量の全てを、次回制御に用いるブロワ電圧算出マップに反映させる。すなわち、図7に示す仮のブロワ電圧算出マップ▲2▼に置き換え、風量変化量の全てを以後の空調制御に反映させる。
【0083】
本実施形態では、パネル部送風量切替スイッチ37による風量変更操作がなされた場合(ステップS120がYES)は、風量変化量の50%だけ以後の空調制御に反映させるようにしているため、車載機器の操作に不慣れな乗員の操作が学習されにくくなり、快適性の低下を抑えることができる。
【0084】
(第3実施形態)
本実施形態は、風量変更操作がなされた場合の学習割合を、乗員毎にそれぞれ設定可能にしたものである。そして、本実施形態は、上記制御を行うため第1実施形態の図3に示す処理を図8のように変更している。その他の点は第1実施形態と同一である。なお、図8において、図3あるいは図6と同一内容のステップには同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0085】
図8において、まず、ステップS310では、乗員毎の学習割合を設定する。本例では、当該車両のオーナーが操作した時の学習割合を100%、車両オーナー以外の乗員が操作した時の学習割合を50%に設定している。
【0086】
次に、風量変更操作があった場合はステップS110がYESとなりステップS320へ進む。このステップS320では、風量変更操作を行った乗員を判定し、車両オーナー以外の乗員が風量変更操作を行った場合はステップS320がYESとなってステップS130に進む。
【0087】
ステップS130では、次回制御までの仮のブロワ電圧算出マップを作成する。次にステップS220に進み、最後に風量変更操作がなされてから5秒経過したか否かを判定する。そして、5秒間新たな風量変更操作がなされなければステップS230に進む。ステップS230では、乗員によって指示された風量変化量の50%だけ、次回制御に用いるブロワ電圧算出マップに反映させる。
【0088】
一方、車両オーナーによる風量変更操作の場合はステップS320がNOとなりステップS140へ進む。ステップS140では、次回制御までの仮のブロワ電圧算出マップを作成する。
【0089】
次にステップS240に進み、最後に風量変更操作がなされてから3秒経過したか否かを判定する。そして、3秒間新たな風量変更操作がなされなければステップS250に進む。ステップS250では、乗員によって指示された風量変化量の全てを、次回制御に用いるブロワ電圧算出マップに反映させる。
【0090】
本実施形態では、車両オーナー以外の乗員による風量変更操作がなされた場合(ステップS320がYES)は、風量変化量の50%だけ以後の空調制御に反映させるようにしているため、車載機器の操作に不慣れな乗員の操作が学習されにくくなり、快適性の低下を抑えることができる。
【0091】
(第4実施形態)
本実施形態は、風量変更操作がなされた場合の学習割合を、乗員の乗車時間に応じて設定可能にしたものである。そして、本実施形態は、上記制御を行うため第1実施形態の図3に示す処理を図9のように変更している。その他の点は第1実施形態と同一である。なお、図9において、図3あるいは図6と同一内容のステップには同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0092】
図9において、まず、ステップS410では、下記の数式1に基づいて乗員毎の学習率を設定する。
【0093】
【数1】
学習率=MAX(運転時間(h)×0.5,100)[%]
なお、運転時間は、乗員毎の、当該車両の累積運転時間である。
【0094】
次に、風量変更操作があった場合はステップS110がYESとなりステップS420へ進む。このステップS420では、風量変更操作を行った乗員を判定し、学習率が100%以外の乗員が風量変更操作を行った場合はステップ4320がYESとなってステップS130に進む。
【0095】
ステップS130では、次回制御までの仮のブロワ電圧算出マップを作成する。次にステップS220に進み、最後に風量変更操作がなされてから5秒経過したか否かを判定する。そして、5秒間新たな風量変更操作がなされなければステップS430に進む。
【0096】
ステップS430では、乗員によって指示された風量変化量のうち、風量変更操作を行った乗員の学習率の分だけ、次回制御に用いるブロワ電圧算出マップに反映させる。
【0097】
一方、学習率が100%の乗員が風量変更操作を行った場合はステップS420がNOとなりステップS140へ進む。ステップS140では、次回制御までの仮のブロワ電圧算出マップを作成する。
【0098】
次にステップS240に進み、最後に風量変更操作がなされてから3秒経過したか否かを判定する。そして、3秒間新たな風量変更操作がなされなければステップS250に進む。ステップS250では、乗員によって指示された風量変化量の全てを、次回制御に用いるブロワ電圧算出マップに反映させる。
【0099】
本実施形態では、乗員の乗車時間に応じて学習割合を設定し、学習率が100%以外の乗員が風量変更操作を行った場合(ステップS420がYES)は、風量変更操作を行った乗員の学習率の分だけ以後の空調制御に反映させるようにしているため、車載機器の操作に不慣れな乗員の操作が学習されにくくなり、快適性の低下を抑えることができる。
【0100】
(他の実施形態)
上記実施形態では、送風量制御特性の学習方法を示したが、設定温度TSET、吹出口モード、内外気吸込モード、ヒーテッドウインドウ、コンプレッサ等の操作の学習に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体システム図である。
【図2】第1実施形態の空調制御の全体を示すフローチャートである。
【図3】第1実施形態の要部の制御を示すフローチャートである。
【図4】第1実施形態の作動説明に供するブロワ電圧の制御特性図である。
【図5】第1実施形態によるブロワ電圧制御特性の補正方法の説明図である。
【図6】第2実施形態の要部の制御を示すフローチャートである。
【図7】第2実施形態の作動説明に供するブロワ電圧の制御特性図である。
【図8】第3実施形態の要部の制御を示すフローチャートである。
【図9】第4実施形態の要部の制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
37…パネル部送風量切替スイッチ(第2入力手段)、
50…ステアリング部送風量切替スイッチ(第1入力手段)。

Claims (9)

  1. 入力手段(37、50)を操作して車室内の希望空調状態を乗員が指示し、前記入力手段(37、50)による乗員の指示を記憶して以後の空調制御に反映する車両用空調装置において、
    前記入力手段(37、50)として、ステアリング付近に設けられた第1入力手段(50)と、前記第1入力手段(50)よりも前記ステアリングから離れた位置に設けられた第2入力手段(37)とを備え、
    前記第1入力手段(50)による乗員の指示は、前記第2入力手段(37)による乗員の指示に比べて、以後の空調制御に反映される割合が大きく、
    さらに予め登録した車両ユーザーとドライバーが一致しなかった場合は、予め登録した車両ユーザーとドライバーが一致した場合に比べて、以後の空調制御に反映される割合を小さくすることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 入力手段(37、50)を操作して車室内の希望空調状態を乗員が指示し、前記入力手段(37、50)による乗員の指示を記憶して以後の空調制御に反映する車両用空調装置において、
    前記入力手段(37、50)として、ステアリング付近に設けられた第1入力手段(50)と、前記第1入力手段(50)よりも前記ステアリングから離れた位置に設けられた第2入力手段(37)とを備え、
    前記第1入力手段(50)による乗員の指示は、前記第2入力手段(37)による乗員の指示に比べて、以後の空調制御に反映される割合が大きく、
    さらに前記第2入力手段(37)が操作された場合は、最後に操作が行われてから、学習する操作として認識するまでの時間を、前記第1入力手段(50)が操作された場合に比べて長くすることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 入力手段(37、50)を操作して車室内の希望空調状態を乗員が指示し、前記入力手段(37、50)による乗員の指示を記憶して以後の空調制御に反映する車両用空調装置において、
    前記入力手段(37、50)として、異なる位置に設けられた複数の入力手段(37、50)を備え、
    前記複数の入力手段(37、50)毎に、以後の空調制御に反映される割合を設定可能としたことを特徴とする車両用空調装置。
  4. 入力手段(37、50)を操作して車室内の希望空調状態を乗員が指示し、前記入力手段(37、50)による乗員の指示を記憶して以後の空調制御に反映する車両用空調装置において、
    車両のオーナーによる指示か車両のオーナー以外の乗員による指示であるかに応じて、以後の空調制御に反映される割合を設定可能とし、
    さらに予め登録した車両ユーザーとドライバーが一致しなかった場合は、予め登録した車両ユーザーとドライバーが一致した場合に比べて、以後の空調制御に反映される割合を小さくすることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 入力手段(37、50)を操作して車室内の希望空調状態を乗員が指示し、前記入力手段(37、50)による乗員の指示を記憶して以後の空調制御に反映する車両用空調装置において、
    車両の累積運転時間が長い乗員による指示は、車両の累積運転時間が短い乗員による指示に比べて、以後の空調制御に反映される割合が大きく、
    さらに予め登録した車両ユーザーとドライバーが一致しなかった場合は、予め登録した車両ユーザーとドライバーが一致した場合に比べて、以後の空調制御に反映される割合を小さくすることを特徴とする車両用空調装置。
  6. 車両エンジンの運転を断続するイグニションスイッチのオン状態が継続している間に、1つの制御対象について前記複数の入力手段(37、50)から乗員の指示があった時は、前記イグニションスイッチのオン状態が継続している間に、1つの制御対象について前記複数の入力手段(37、50)から乗員の指示があった時以外に比べて、以後の空調制御に反映される割合を小さくすることを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
  7. 予め登録した車両ユーザーとドライバーが一致しなかった場合は、予め登録した車両ユーザーとドライバーが一致した場合に比べて、以後の空調制御に反映される割合を小さくすることを特徴とする請求項3または6に記載の車両用空調装置。
  8. 車両エンジンの運転を断続するイグニションスイッチのオン状態が継続している間に学習取り消し信号が入力された場合は、前記イグニションスイッチのオン状態が継続している間に学習取り消し信号が入力されなかった場合に比べて、以後の空調制御に反映される割合を小さくすることを特徴とする請求項1および3ないし7のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  9. 異なる位置に設けられた複数の入力手段(37、50)を備え、前記入力手段(37、50)を操作して車室内の希望空調状態を乗員が指示し、前記入力手段(37、50)による乗員の指示を記憶して以後の空調制御に反映する車両用空調装置のコンピュータに、
    前記複数の入力手段(37、50)毎に、以後の空調制御に反映される割合を設定する手順を実行させることを特徴とするプログラム。
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