JP3995701B1 - 生分解性袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】微生物による生分解性が良好でバイオマス度が高く、かつ柔軟で耐引裂性及び耐久性に優れた生分解性樹脂を提供することを目的とする。
【解決手段】植物由来の成分を有する生分解性樹脂100〜40重量%と石油起源の成分を有する生分解性樹脂0〜60重量%とからなる。樹脂組成物100重量部に対し、スリップ剤0.1〜3.0重量部、耐候剤0.1〜2.0重量部を配合した樹脂組成物を製膜してなる、バイオマス度15〜90%の柔軟で耐引裂性と耐久性を有することを特徴とする生分解性袋。
【選択図】なし

Description

本発明は、レジ袋、ゴミ袋に使用される袋であって、柔軟性を有し、耐引裂性、耐久性を有する植物由来の成分を有する生分解性袋に関する。
従来のレジ袋、ゴミ袋は石油から製造される樹脂で、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンから成形加工された袋が使用されている。石油から製造される樹脂のポリエチレン、ポリプロピレン等で成形加工された袋は10〜20年間は腐敗することはないので、使用後に廃棄物として処理する場合には焼却する必要がある。焼却処理するとCO 2 ガスの発生、熱カロリーの増大等により地球環境温暖化に伴う環境問題があり、これ
を軽減する必要がある。
また、生分解性樹脂は加水分解し、更に微生物により最終的に水と二酸化炭素に分解されるため環境には良いが、加水分解により引張強度、引裂強度の経時劣化が大きい(速い)。このため、レジ袋・ゴミ袋等に利用するに耐えられるものではなかった。例えば、PLA(ポリ乳酸樹脂)を袋状とした場合には、硬く、伸びが小さく、更に経時劣化による品質低下の大きいものとなる。
本発明は、このような現状に鑑みなされたものであり、地球環境保護という世界的ニーズに対応するもので、植物由来の成分を有する生分解性樹脂を主原料に石油起源の成分を有する生分解性樹脂を一部配合した袋は使用後に焼却処理しないで地中や堆肥中に埋設すると加水分解し、更に自然環境中の微生物により分解して土壌の成分となり、最終的には水と二酸化炭素になる。しかも柔軟で耐引裂性、耐久性がよく、シール性の良い袋を提供する。植物由来の成分の比率を高くすればするほど、生分解後の自然へもどる二酸化炭素の比率が高くなり、地球環境の持続によい。
即ち、本発明は、微生物による生分解性が良好でバイオマス度が高く、かつ柔軟で耐引裂性及び耐久性に優れた生分解性樹脂を提供することを目的とする。
本発明は、
「1. 植物由来の成分を有する生分解性樹脂100重量部に対し、スリップ剤0.1〜
3.0重量部、耐候剤0.1〜2.0重量部を配合した樹脂組成物を製膜し、前記生分解性樹脂が植物由来のポリ乳酸にグリセリン脂肪酸系エステルを添加したコンパウンド、植物由来のポリ乳酸/ジオール・ジカルボン酸共重合体、澱粉ポリエステル樹脂のいずれか1以上からなり、バイオマス度15〜90%、厚さは10〜120μmであり、柔軟で耐引裂性と耐久性を有することを特徴とする生分解性袋。
. 前記生分解性袋の引裂強度は2N/10μm以上である、1項又は2項に記載され
た、柔軟で耐引裂性と耐久性を有することを特徴とする生分解性袋。」に関する。
本発明の生分解性樹脂袋は、使用後に地中や堆肥中に埋設することにより生分解し、バイオマス度が高いため自然界に存在する物質として二酸化炭素と水になるが、これらの物質は植物に還元されて環境を汚染することが少ない。更に、袋状とした場合にも柔軟で耐引裂性、耐久性がよく、ラミネート接着加工性がよい特性を有し、インフレーション押出機で成形加工した袋は開口性がよく、しかも取扱性のよいものが得られる。
以下、本発明をその実施の形態を挙げて詳細に説明する。
本発明の生分解性袋に使用する植物由来の成分を有する生分解性樹脂は、具体的には植物由来の成分であるポリ乳酸80重量%、グリセリン脂肪酸エステル10重量%を含有するヤシ油を調合した軟質ポリ乳酸コンパウンドであり、バイオマス度は90%である。ここで、バイオマス度とは本発明の生分解性樹脂全体に対する植物由来の成分の含有量(重量%)のことをいう。
軟質ポリ乳酸コンパウンドの例として理研ビタミン株式会社製の「リケマスター GPR−072−2」が挙げられる。「リケマスター GPR−072−2」の主成分であるポリ乳酸の化学式は、
〔C 3 4 2 n
である。
ポリ乳酸の物性は比重1.25、融点170℃、ガラス転移温度(Tg)60℃である。
グリセリンの化学構造式は、
Figure 0003995701
である。
グリセリンは、脂肪酸とのエステルとして動植物油脂中に広く存在する三価アルコールであり、融点18℃、比重1.26である。
ポリ乳酸樹脂にグリセリン脂肪酸エステルを調合した軟質ポリ乳酸コンパウンドは、ポリ乳酸樹脂より融点が低い。
T−ダイ押出成形、インフレーション押出成形でシートやフィルムを成形加工する場合、軟質ポリ乳酸コンパウンドは、ポリ乳酸樹脂の成形温度より30〜40℃低い温度で成形加工ができ、成形加工で得られたシートやフィルムは柔軟性があり、引張弾性がよいので好ましい。
植物由来の成分を有する生分解性樹脂として、ポリ乳酸/ジオール・ジカルボン酸共重合体がある。樹脂の例として、大日本インキ化学株式会社製「プラメート PD−150」、「プラメート PD−350」が挙げられる。
「プラメート PD−150」は次の化学式である。
(C 3 4 2 n −(C x+2 2x 4 m (x=1〜3)
比重1.15、融点(Tm)165℃、ガラス転移温度(Tg)52℃で、ポリ乳酸含有量は80重量%であり、バイオマス度は80%である。
T−ダイ押出成形、インフレーション押出成形でシートやフィルムを成形加工する場合、ポリ乳酸樹脂の成形温度より10〜20℃低い温度で成形加工ができる。得られたシートやフィルムは伸度があり、また柔軟性がある。
「プラメート PD−350」は次の化学式である。
(C 3 4 2 n −(C x+2 2x 4 m (x=4〜22)
比重1.15、融点(Tm)157℃、ガラス転移温度(Tg)20℃で、ポリ乳酸含有量50重量%であり、バイオマス度は50%である。
T−ダイ押出成形、インフレーション押出成形でシートやフィルムを成形加工する場合、ポリ乳酸樹脂の成形温度より20〜30℃低い温度で成形加工ができる。得られたシートやフィルムは伸度があり、また柔軟性がある。
植物由来の成分を有する生分解性樹脂として澱粉ポリエステル樹脂がある。樹脂の例として、ケミテック株式会社製「Mater−Bi NF 803」、「Mater−Bi
NF 01U」が挙げられる。
「Mater−Bi NF 803」は次の化学式である。
366617
融点(Tm)110℃、比重1.2
成分内容として澱粉、合成ポリエステル、グリセリン系可塑剤、芳香族系ポリエステルからなる柔軟性に優れている樹脂である。バイオマス度は35%である。
「Mater−Bi NF01U」は次の化学式である。
19 28
融点(Tm)110℃、比重1.3
成分内容として澱粉、合成ポリエステル、グリセリン系可塑剤からなる,柔軟性に優れている樹脂である。バイオマス度は35%である。
澱粉ポリエステル樹脂は、成形加工して袋を製造した場合にブロッキングの発生がなく、更に他の樹脂とブレンドして使用した場合にブロッキング防止効果があり、ウェルダー特性がよく、印刷性もよい。更に耐久性もよい。
本発明の植物由来の成分を有する生分解性樹脂は、軟質ポリ乳酸コンパウンド、ポリ乳酸/ジオール・ジカルボン酸共重合体樹脂、澱粉ポリエステル樹脂の3種類である。該樹脂3種類の比率は単独で100重量%でもよく、2種類以上で100重量%でもよい。
本発明の生分解性樹脂をレジ袋やゴミ袋とした場合の強度、柔軟性、展張感、シール性は、植物由来の成分を有する生分解性樹脂を単独で100重量%より2種類以上で100重量%が好ましい。
本発明の生分解性樹脂は植物由来の成分を有することからバイオマス度は15〜90%である。15%未満ではバイオマス度が小さい製品になる。90%を超えると製品に柔軟性がなくなり、更に植物由来の成分を有する3種類の生分解性樹脂混合比率が難しくなる
インフレーション押出機で成形加工したチューブを袋にするためのシールは、熱板シール、高周波シール、インパルスシールの何れでもよい。インパルスシールは、シール幅が広くでき、またシール部の収縮も生じないので好ましい。
インフレーション押出機で成形加工したレジ袋、ゴミ袋は樹脂組成によりブロッキングを起こし、チューブの口開きが悪い場合がある。これを改善するためにスリップ剤を単独又は2種類以上を添加すると改善される。
本発明で使用するスリップ剤はシリカ、タルク、ゼオライト、エルカ酸アミド、ビスアマイドである。シリカの例として、富士デヴィソン化学株式会社製「サイロイド 244」、マスターバッチの例として、東京インキ製造株式会社製の「BDM 1KC139 NAT」濃度5%(マスターバッチ用樹脂は「エコフレックス」)、「BDM 1KC140 NAT」濃度5%(マスターバッチ用樹脂は「エコフレックス」)、エルカ酸アミドの例として東京インキ製造株式会社製の「TEP BP−SL1」濃度10%(マスターバッチ用樹脂は「エコフレックス」)、ビスアマイドの例として東ソ株式会社製「ペトロセン BL11MB」等が挙げられる。タルクの例として、東京インキ製造株式会社製の「TEP BP−AB1」濃度60%(マスターバッチ用樹脂は「エコフレックス」)、「TEP BP−AB3」濃度60%(マスターバッチ用樹脂は「エコフレックス」)等が挙げられる。
本発明の生分解性樹脂100重量部に対して、スリップ剤の添加量は0.1〜3.0重量部である。0.1重量部未満ではチューブの口開き性の改善が小さく好ましくない。3.0重量部超えでは滑性が強くなり、シートやチューブの加工性が悪くなり、また品質も悪くなり好ましくない。スリップ剤の添加量とは、スリップ剤の濃度100%品の添加量である。
本発明において使用される耐候剤は、耐光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤から選ばれた少なくとも1種類以上を含み、生分解性樹脂100重量部に対し0.1〜2.0重量部添加する。耐候剤は、レジ袋、ゴミ袋の物性の経時劣化を防止する効果がある。
a.耐光安定剤ヒンダードアミン系として東京インキ株式会社製の「TEP BP−UV1」濃度5%(マスターバッチ用樹脂は「エコフレックス」)、「TEP BP−UV2」濃度5%(マスターバッチ用樹脂は「エコフレックス」)、旭電化株式会社製の「アデカスタブ LA−32」、「アデカスタブ LA−36」、「アデカスタブ LA−63P」、「アデカスタブ LA−68LD」、「アデカスタブ LA−501」、「アデカスタブ LA−502XP」が挙げられる。
b.紫外線吸収剤ベンゾトリアゾル系の例として、チバガイギ株式会社製の「チヌピン 326」、共同薬品株式会社製の「バイオソープ 510」、ベンゾフェノン系の例として旭電化株式会社製の「アデカスタブ 1413」がある。
c.酸化防止剤の例として、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社製「チバイルガノックス 1010」が挙げられる。耐候剤の添加量とは、耐候剤の濃度100%品の添加量である。
該耐候剤の中で耐光安定剤がシートの物性の経時劣化を防ぐ効果が大きいので好ましい。
本発明の生分解性樹脂袋の引裂強度は2N/10μm以上である。2N/10μm未満では物品を入れると加重量と嵩高により破れやすくなる。好ましくは2.2N/10μm以上である。より好ましくは、2.5N/10μm以上である。
本発明において耐候剤の添加量は0.1重量部以下では経時劣化を防ぐ効果が小さい。2重量部以上添加しても経時劣化を防ぐ効果の向上が見られない。
本発明の生分解性樹脂をレジ袋、ゴミ袋とした場合のシートの厚さは、10〜120μmである。10μm未満では引張強度、引裂強度が小さくなる。更にシール強度が小さくなり、製品に問題が生じる。120μm超えでは柔軟性に欠け、重くなる。また材料費が高くなる。好ましくは、15〜100μmであり、より好ましくは20〜80μmである。
本発明の生分解性樹脂は、植物由来のポリ乳酸にグリセリン脂肪酸系エステルを添加したコンパウンド、ポリ乳酸/ジオール・ジカルボン酸共重合体、澱粉ポリエステル樹脂の何れか1以上からなる。
本発明では生分解性物質、無機物を種類及び量を選び、染料、顔料、可塑剤、安定剤、滑剤、防黴剤、酸化チタン等を環境を損なわない量を使用することができる。
本発明の生分解性樹脂をレジ袋、ゴミ袋とした場合、植物由来の成分を有する生分解性樹脂を主として構成されているので、使用後に主として廃棄する場合、土壌や堆肥中に埋設すると、バクテリア、水分、温度の相乗作用で生分解して、最終的には水と二酸化炭素になり、有害物質が発生せず、環境を害することがない。
以下、本発明を実施例に基づいて、更に詳細に説明する。
実施例1
澱粉ポリエステル樹脂「Mater−Bi NF 803」60重量%に軟質ポリ乳酸コンパウンド「GPR−072−2」40重量%を配合した生分解性樹脂100重量部に、スリップ剤エルカ酸アミド「TEP BP−SL1」(濃度10%「樹脂エコフレックス」マスターバッチ)2.0重量部、耐候剤はヒンダードアミン系樹脂「TEP BP−UV1」(濃度5%「樹脂エコフレックス」マスターバッチ)2.0重量部をヘンシェルミキサー100リットルに投入、低速で7分間混合し、φ55mmインフレーション押出機を用い、シリンダ温度C 1 :140℃、C 2 :160℃、C 3 :165℃、A D :160、ダイ温度D 1 :165℃、D 2 :165℃、ダイギャップ1.2mm、ブロ比1:2.5で袋用チューブ原反を成形加工し、左右各5cmをガセット折りして幅25cm、厚さ30μmの袋用チューブ原反を巻取機で巻き取った。巻き取ったチューブは長さ46cmに切断後、温度120℃の熱板で加熱して熱シールし、所定の形状にレジ袋を加工した。該レジ袋の物性は表1に示す。
実施例2
実施例1において澱粉ポリエステル樹脂「Mater−Bi NF 803」70重量%に軟質ポリ乳酸コンパウンド「GPR−072−2」30重量%を配合した生分解性樹脂100重量部にスリップ剤エルカ酸アミド「TEP BP−SL1」(濃度10%「樹脂エコフレックス」マスターバッチ)1.0重量部ブレンドした。その他は実施例1と同様にして袋用チューブ原反を成形加工し、左右各5cmをガゼット折りにして、幅25cm、厚さ30μmの袋用チューブ原反を巻取機で巻き取った。該袋用チューブ原反を実施例1と同様にして熱板で加熱して熱シールし、所定の形状にレジ袋を加工した。該レジ袋の物性は表1に示す。
実施例3
実施例1において軟質ポリ乳酸コンパウンド「GPR−072−2」40重量%の代わりにポリ乳酸/ジオール・ジカルボン酸共重合体「プラメート PD−150」40重量%を配合した。その他は実施例1と同様にして袋用チューブ原反を成形加工し、左右各5cmをガゼット折りにして、幅25cm、厚さ30μmの袋用チューブ原反を巻取機で巻き取った。該袋用チューブ原反を実施例1と同様にして熱板で加熱して熱シールし、所定の形状にレジ袋を加工した。該レジ袋の物性は表1に示す。
実施例4
実施例1において澱粉ポリエステル樹脂「Mater−Bi NF 803」70重量%に軟質ポリ乳酸コンパウンド「GPR−072−2」の代わりにポリ乳酸/ジオール・ジカルボン酸共重合体「プラメート PD−150」30重量%を配合した。その他は実施例1と同様にして袋用チューブ原反を成形加工し、左右各5cmをガゼット折りにして、幅25cm、厚さ30μmの袋用チューブ原反を巻取機で巻き取った。該袋用チューブ原反を実施例1と同様にして熱板で加熱して熱シールし、所定の形状にレジ袋を加工した。該レジ袋の物性は表1に示す。
実施例5
実施例1において澱粉ポリエステル樹脂「Mater−Bi NF 803」70重量%の代わりに澱粉ポリエステル樹脂「Mater−Bi NF 01U」40重量%、に軟質ポリ乳酸コンパウンド「GPR−072−2」30重量%、「プラメート PD−150」30重量%を配合した。生分解性樹脂100重量部にスリップ剤「TEP BP−SL1」(濃度10%「樹脂エコフレックス」マスターバッチ)2.0重量部、スリップ剤「TEP BP−AB1(濃度60%「樹脂エコフレックス」マスターバッチ)」3.0重量部、耐候剤「アデカスタブ LA−32」0.5重量部を添加した。その他は実施例1と同様にして袋用チューブ原反を成形加工し、左右各5cmをガゼット折りにして、幅25cm、厚さ30μmの袋用チューブ原反を巻取機で巻き取った。該袋用チューブ原反を実施例1と同様にして熱板で加熱して熱シールし、所定の形状にレジ袋を加工した。該レジ袋の物性は表1に示す。
実施例6
実施例1において澱粉ポリエステル樹脂「Mater−Bi NF 803」は使用しなかった。軟質ポリ乳酸コンパウンド「GPR−072−2」100重量%を使用した。該樹脂100重量部にスリップ剤「TEP BP−SL1」(樹脂10%「樹脂エコフレックス」マスターバッチ)1.0重量部、スリップ剤「TEP BP−AB1」(濃度60%「樹脂エコフレックス」マスターバッチ)1.0重量部、「BDM 1KC−140
NAT(濃度5%「樹脂エコフレックス」マスターバッチ)」2.0重量部、耐候剤「チヌピン 326」0.5重量部を添加した。その他は実施例1と同様にして袋用チューブ原反を成形加工し、左右各5cmをガゼット折りにして、幅25cm、厚さ30μmの袋用チューブ原反を巻取機で巻き取った。該袋用チューブ原反を実施例1と同様にして熱板で加熱して熱シールし、所定の形状にレジ袋を加工した。該レジ袋の物性は表2に示す。
比較例1
実施例1において澱粉ポリエステル樹脂「Mater−Bi NF 803」及び「GPR−072−2」の代わりに、ポリ乳酸樹脂「レイシア H400(三井化学株式会社製、バイオマス100%)」100重量%を使用した。実施例1においてシリンダ温度C1:160℃、C2:185℃、C3:205℃、AD:195℃、ダイ温度D1:200℃
、D2:200℃、D3:200℃とした。その他は実施例1と同様にして袋用チューブ原反を成形加工し、左右各5cmをガゼット折りにして、幅25cm、厚さ30μmの袋用チューブ原反を巻取機で巻き取った。該袋用チューブ原反を実施例1において温度160℃の熱板で熱シールを行った。その他は実施例1と同様にしてレジ袋を加工した。該レジ袋の物性は表3に示す。
比較例
実施例1において、ダイギャップ0.8mmにし、押出速度を下げて吐出量を少なくし、チューブの厚さを調整した。その他は実施例1と全く同様にして袋用チューブ原反を成形加工し、左右各5cmをガゼット折りにして、幅25cm、厚さ8μmの袋用チューブ原反を巻取機で巻き取った。該袋用チューブ原反を実施例1と同様にして熱板で熱シールしてレジ袋を加工した。該レジ袋の物性は表3に示す。
比較例
実施例1においてスリップ剤「TEP BP−SL1」を添加しなかった。その他は実
施例1と同様にして袋用チューブ原反を成形加工し、左右各5cmをガゼット折りにして、幅25cm、厚さ30μmの袋用チューブ原反を巻取機で巻き取った。該袋用チューブ原反を実施例1と同様にして熱板で熱シールしてレジ袋を加工した。該レジ袋の物性は表3に示す。
比較例
実施例1において耐候剤「TEP BP−UV1」を添加しなかった。その他は実施例
1と同様にして袋用チューブ原反を成形加工し、左右各5cmをガゼット折りにして、幅25cm、厚さ30μmの袋用チューブ原反を巻取機で巻き取った。該袋用チューブ原反を実施例1と同様にして熱板で熱シールしてレジ袋を加工した。該レジ袋の物性は表3に示す。
比較例
市販されているポリエチレン樹脂レジ袋の物性を測定した結果を表に記載した。
各物性測定は下記方法にて行った。
(1)引裂強度 「JIS L 1096」(トラペゾイド法)
(2)引張強度、伸度 「JIS Z 1702」に準ずる。
(3)耐候性 「JIS 0842」による。
サンシャインウェザーメータ 測定時間 200時間
(4)耐候性試験後
サンシャインウェザーメータにより測定200時間後の試験
(5)シール強度 「JIS Z 1711」に準ずる。
(6)柔軟性
市販のポリエチレン製レジ袋を基準とし、
ポリエチレン製レジ袋と同等 ◎
ポリエチレン製レジ袋より少し硬め ○
ポリエチレン製レジ袋よりやや硬い △
ポリエチレン製レジ袋より硬い ×
(7)ブロッキング
なし ◎
少しある ○
ある △
相当硬い ×
(8)バイオマス度
樹脂中の植物由来の成分の含有比率(%)
(9)生分解性
試料をコンポスターに投入し、80℃にて30日間放置し、試験後の試料の残存状態を評価した。
生分解性による残渣あり
生分解性による残渣なし ×
Figure 0003995701
Figure 0003995701
Figure 0003995701
Figure 0003995701
本発明は、使用後のレジ袋、ゴミ袋を土に埋めて生分解し、最終的に二酸化炭素と水になり、環境の汚染を防止するので、該袋を利用する分野で広く使用される。

Claims (2)

  1. 植物由来の成分を有する生分解性樹脂100重量部に対し、スリップ剤0.1〜3.0重量部、耐候剤0.1〜2.0重量部を配合した樹脂組成物を製膜し、前記生分解性樹脂が植物由来のポリ乳酸にグリセリン脂肪酸系エステルを添加したコンパウンド、植物由来のポリ乳酸/ジオール・ジカルボン酸共重合体、澱粉ポリエステル樹脂のいずれか1以上からなり、バイオマス度15〜90%、厚さは10〜120μmであり、柔軟で耐引裂性と耐久性を有することを特徴とする生分解性袋。
  2. 前記生分解性袋の引裂強度は2N/10μm以上である、請求項に記載された、柔軟で耐引裂性と耐久性を有することを特徴とする生分解性袋。
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