JP3994690B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はコネクタに関し、詳しくは、ロックアームの劣化による破損防止を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
トラック等の車両において、フレーム周りに使用されるコネクタは、露出状態で配置され、水、埃等の自然環境の影響を直接受ける状態となっている。このため、このような部位に使用するコネクタとしては、端子金具を収容した部分に水や埃が浸入しないようにゴム部品で端子収容部を遮蔽するようにした防水コネクタが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように防水コネクタを使用することで、端子金具の収容部に対し水、埃等の影響を受けないようにすることはできるが、外面に露出するロックアームは、水、埃のほかに直射日光や飛石等の自然環境上作用する外的要因の影響を直接受けることとなる。一般にコネクタハウジングは合成樹脂製であるため、長期間の直射日光や水等の影響で劣化が生じる。特に相手側コネクタとの係合、解除作用をなすロックアームは、片持ち梁状で基部を支点として弾性的に傾動操作されるものであるため、雨水、日光等の影響でロックアームの基部が劣化すると、ロックアーム自体の破損を生じやすくなるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記した問題に鑑みてなされたものであり、ロックアームが外部環境の影響で劣化しないようにすることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、ハウジング本体の外周面に相手側コネクタと係合するロックアームを備えると共に、該ロックアームはハウジング本体背面の端子挿入面側を基部として前面の嵌合面側へ向けて片持ち梁状に延出して弾性的に傾動可能としているコネクタにおいて、
上記ロックアームの基部から該ロックアームを傾動操作する押圧面までの外面に密着して被覆させる保護部と、該保護部の両側下方に突設され上記ロックアームの側面に被覆させる支持片と、前記保護部の下面から突設され先端に係止爪を設けた係止突起とからなるカバー部材を備え、
上記カバー部材の保護部と係止爪で上記ロックアームを挟持して、上記カバー部材をロックアームに嵌合固定しており、上記ロックアームの露出した上記押圧面を押圧することにより上記ロックアームを上記カバー部材と共に傾動させる構成としていることを特徴とするコネクタを提供している。
また、上記ロックアームの基部と押圧面との間に抜き溝を設け、該抜き溝に上記カバー部材の係止突起を挿入して、該係止突起の先端に設けた係止爪を上記押圧面の下面に係止させていることが好ましい。
【0006】
上記構成によれば、ロックアームの基部にカバー部材を嵌合するようにしたので、ロックアームの傾動支点となる基部に対し、日光、水、埃、飛石等の外的要因が直接作用するのを防止できる。よって、基部の劣化によるロックアームの破損等のトラブルを未然に防止できる。なお、カバー部材が劣化した場合は、カバー部材を交換するのみで容易に対応することができる。
【0007】
より具体的には、上記カバー部材は上記ロックアームの傾動を許容する状態で嵌合固定するようにしている。これにより、メンテナンス等によりロックアームを傾動させて相手側コネクタとの嵌合を解除する必要が生じた場合には、カバー部材を取り外すことなく、カバー部材の上からロックアームの傾動操作をすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1(A)(B)は本発明のコネクタ11を示し、このコネクタ11は特にトラック等の車両において、フレーム周りに外部に露出した状態で配置されるものであり、合成樹脂製のハウジング本体12とカバー部材20とからなっている。
【0009】
ハウジング本体12は、図2(A)(B)に示すように、端子金具を収容するキャビティ13aを有する内筒部13と、この内筒部13の先端側を隙間を空けて取り囲むフード部14を備えている。内筒部13の基部外周には防水用のゴムリング15外装し、このゴムリング15の外周に密着するようにしてフード部14内に相手側コネクタを受け入れ可能としている。また、内筒部13の先端部外周には、端子金具を係止するためのランス13bの撓みを規制して端子金具を抜け止め状態に保持するためのキャップ状のホルダー16を着脱可能に装着している。なお、図1、図2、図4においては、ホルダー16は端子金具の挿入を可能とする仮係止位置にある状態を示している。そして、端子金具の挿入後に、ホルダー16を端子挿入面12b側へ押し込むことで、図5に示すように、ランス13bの撓みを規制して端子金具Tを抜け止め状態とする本係止位置へ移動するようになっている。
【0010】
フード部14の外周上面には、前面の嵌合面12aから背面の端子挿入面12b側へ向かって一対の切り溝14aを形成している。即ち、切り溝14aにより区割りされた領域は、端子挿入面12b側を基部17aとして嵌合面12a側へ向けて片持ち梁状に延出され、先端の自由端側を弾性的に傾動可能としたロックアーム17としている。ロックアーム17には、長さ方向に抜き溝17bが形成されてロックアーム17が枠状とされ、抜き溝17bの先端方を相手側コネクタの係止突起が嵌合される係止部17cとしている。また、ロックアーム17の中間部上面には、押圧操作によりロックアーム17を傾動操作するための押圧面17dを形成している。
【0011】
ハウジング本体12とは別体のカバー部材20は、図3(A)〜(C)に示すように、ロックアーム17の基部17aから押圧面17dまでの領域に密着して被覆可能な形状とした保護部20aと、ハウジング本体12に嵌合固定するための取付部20bからなっている。取付部20bは保護部20aの両側下方に突設され、ハウジング本体12の切り溝17bにそれぞれ嵌入される一対の支持片20cと、保護部20aの下面中央部に突設された係止突起20dからなっている。係止突起20dは押圧面17dと基部17aとの間の抜き溝17bの隙間に嵌入するようにして突設されると共に、この係止突起20dには押圧面17dの下面に係止する係止爪20eを前方へ向けて突設している。係止突起20dは係止爪20eが突設されていることにより、切り溝17bに対し無理入れ状態で嵌入される。このため、係止爪20eから係止突起20dの下端に向かう部分には後方へ向かって傾斜するテーパー状の案内面20fを形成している。
【0012】
上記構成からなるカバー部材20をハウジング本体12に嵌合するには、先ず図4に示すように、両側の支持片20cをロックアーム17の両側の切り溝14aに挿入すると共に、中央の係止突起20dを押圧面17dと基部17aとの間の抜き溝17bに挿入する。そして、保護部20aを強く押圧すると、図4(B)に示すように、係止突起20dが案内面20fに沿って無理入れ状態で更に深く挿入されて、係止爪20eが押圧面17dの下面に嵌合係止される。この嵌合状態において、カバー部材20の保護部20aはロックアーム17の基部17aから押圧面17dの手前までの領域に外方から密着して被覆した状態となる。よって、基部17aが直射日光、水、埃、飛石等の外的要因に直接晒されることがなく、劣化よるロックアーム17の損傷を防止できる。なお、カバー部材20が外的要因により破損した場合は、カバー部材20を取り替えるのみで対応することができる。
【0013】
カバー部材20はロックアーム17の基部17aに嵌合固定されるが、支持片20cは切り溝14aに挿入されるのみであるため、カバー部材20の取り付けによってロックアーム17の傾動に支障をきたすことがない。即ち、押圧面17aは外部に露出した状態となっているので、この押圧面17aをA方向に押圧することでカバー部材20と一体となってロックアーム17を傾動させることができる。このロックアーム17の傾動に伴い、相手側コネクタCの係止突部Caに対する係止部17cの係合状態を解除することができる。
【0014】
【発明の効果】
上記の説明より明らかなように、本発明のコネクタは、ロックアームの基部をカバー部材により被覆するようにしたので、傾動操作の支点となるロックアームの基部を劣化の原因となる日光、水、埃、飛石等から確実に保護することができる。このため、車両等において外部に露出した部位に配置されるコネクタの耐久性を大幅に向上させることができる。また、カバー部材はロックアームの基部と共に傾動可能であるため、相手側コネクタからの離脱時においてもカバー部材を嵌合したままでロックアームの傾動操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコネクタの実施形態を示し、(A)は平面図、(B)は断面図である。
【図2】 (A)はハウジング本体の平面図、(B)は断面図である。
【図3】 (A)はカバー部材の平面図、(B)は正面図、(C)はX−X断面図である。
【図4】 (A)(B)はロックアームの基部にカバー部材を嵌合する工程を示す図である。
【符号の説明】
11 コネクタ
12 ハウジング本体
12a 嵌合面
12b 端子挿入面
17 ロックアーム
17a 基部
20 カバー部材
Claims (2)
- ハウジング本体の外周面に相手側コネクタと係合するロックアームを備えると共に、該ロックアームはハウジング本体背面の端子挿入面側を基部として前面の嵌合面側へ向けて片持ち梁状に延出して弾性的に傾動可能としているコネクタにおいて、
上記ロックアームの基部から該ロックアームを傾動操作する押圧面までの外面に密着して被覆させる保護部と、該保護部の両側下方に突設され上記ロックアームの側面に被覆させる支持片と、前記保護部の下面から突設され先端に係止爪を設けた係止突起とからなるカバー部材を備え、
上記カバー部材の保護部と係止爪で上記ロックアームを挟持して、上記カバー部材をロックアームに嵌合固定しており、上記ロックアームの露出した上記押圧面を押圧することにより上記ロックアームを上記カバー部材と共に傾動させる構成としていることを特徴とするコネクタ。 - 上記ロックアームの基部と押圧面との間に抜き溝を設け、該抜き溝に上記カバー部材の係止突起を挿入して、該係止突起の先端に設けた係止爪を上記押圧面の下面に係止させている請求項1に記載のコネクタ。
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- 2001-07-03 JP JP2001202546A patent/JP3994690B2/ja not_active Expired - Lifetime
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