JP3994296B2 - オーディオ再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、オーディオ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、映画などの映像に伴うオーディオ信号は、スクリーンの両側に置かれたスピーカによって再生されることを想定して記録されている。これによると、映像中の音源の位置と、実際に聞こえてくる音像の位置とが一致し、さらに自然な広がりをもった音場が確立される。
【0003】
しかし、そのようなオーディオ信号をヘッドホンを使用して鑑賞すると、音像は頭の中に定位し、映像の方向と音像の定位位置とが一致せず、極めて不自然な音像の定位となってしまう。
【0004】
また、映像を伴わない音楽などを鑑賞する場合も同様で、スピーカ再生の場合と異なり、音が頭の中から聞こえ、やはり不自然な再生音場となってしまう。
【0005】
そこで、リスナの前方に置かれたスピーカからリスナの両耳までの頭部伝達関数(インパルス応答)をあらかじめ測定あるいは計算し、これをFIRフィルタなどのデジタルフィルタによりオーディオ信号に畳み込み、その結果のオーディオ信号をヘッドホンに供給するという方法が考えられている。この方法によれば、音像は頭外に定位するようになり、スピーカ再生の場合に近い音場を再現することができる。
【0006】
しかし、この方法によれば、音像は頭外に定位するようになるものの、頭の向きを変えたとき、音像が頭の動きと一緒に移動するので、映像を伴う場合、その映像の方向と音像の方向との間にずれを生じてしまい、不自然な音像定位となってしまう。
【0007】
そこで、さらに、頭の動きを検出して頭の動きに応じてデジタルフィル夕の係数を更新し、音像の方向を聴取環境に対して固定する方法が考えられている。この方法によれば、音像は頭の中に定位することもなく、また、頭を動かしても、音像は移動しないので、スピーカの再生する音像と極めて類似した音像を得ることができる。
【0008】
ところが、デジタルフィルタの係数を頭の動きにしたがって更新する場合には、頭が少しでも動けば、そのたびにデジタルフィルタの係数を更新しなければならず、高速で莫大な数の積和演算回路やメモリーが必要となってしまう。
【0009】
そこで、デジタルフィルタの係数を頭が例えば正面を向いているときの値に固定しておき、頭部の動きに対する係数の変化を、各チャンネルのオーディオ信号に対する時間差およびレベル差の変更で代行ないしシミュレートする方法が考えられている。この方法によれば、デジタルフィルタの係数を逐次更新する必要がなくなり、回路規模を大幅に簡略化することができる。
【0010】
しかし、この方法の場合には、時間差およびレベル差で実現できる音像定位の方向が前方180 ゜の範囲に限定されてしまい、音像を後方に定位させることができない。
【0011】
また、音像の位置を固定する場合、新たな問題を生じてしまう。すなわち、例えば、前方に音源があるとき、右を向けば、左耳はその音源に近づくので、左耳に入射する音波の時間遅れは小さくなるとともに、レベルは大きくなる。しかし、後方に音源があるとき、右を向けば、左耳はその音源から遠ざかるので、左耳に入射する音波の時間遅れは大きくなるとともに、レベルは小さくなる。
【0012】
したがって、頭の動きにしたがってデジタルフィルタの係数を更新する場合、音源の位置によって、係数の変化方向を逆にしなければならず、単純に係数を更新したのでは、意図する位置に音像を定位させておくことができない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、ヘッドホンによりスピーカ音場を再現する方法として、各種の方法が考えられているが、それぞれ問題がある。
【0014】
さらに、実験によると、すべての音像を頭外に定位させるよりも、一部は頭内に定位させたほうが音場の表現が豊かになる場合がある。なぜなら、頭内定位はスピーカ再生では容易に実現できないからである。例えば、映像が弓をひくシーンのとき、そのギリギリいう音をリスナの耳元で再現すれば、スピーカ再生では表現できない効果となる。
【0015】
また、AC−3のような多チャンネルのデジタル入力信号を初めとし、より多くの入力信号に対応できるようにする必要も出てきている。
【0016】
この発明は、以上のような実状に鑑みてなされたものであり、ヘッドホンによりスピーカ音場を再現するとき、インパルスレスボンスの演算量を抑えながら、前方および後方の音像定位を実現しようとするものである。
【0017】
また、頭内定位の現象も有効に利用し、音場の表現力を豊かにしようとするものである。あるいは、あいまいな方向感だけのあるサラウンド音場を実現しようとするものである。
【0018】
さらに、AC−3のような多チャンネルのデジタル入力信号を初めとし、より多くの入力信号に対応できるようにするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
このため、この発明においては、
複数Nチャンネル(N=U+V+W)の入力オーディオ信号に所定の信号処理を行う信号処理回路と、
この信号処理回路の出力信号が供給されるへッドホンと、
このへッドホンに設けられてこのヘッドホンの装着者の頭部の向きを検出する検出手段と、
この検出手段の検出出力を処理して所定の制御データを出力する回路と
を有し、
上記信号処理回路は、
上記Nチャンネルのオーディオ信号のうち、前方に位置するU個の音源から上記装着者の左耳および右耳までの頭部伝達関数を時間領域に変換したインパルス応答を畳み込む2U個のデジタルフィルタと、
上記Nチャンネルのオーディオ信号のうち、後方に位置するV個の音源から上記左耳および右耳までの頭部伝達関数を時間領域に変換したインパルス応答を畳み込む2V個のデジタルフィルタと、
上記Nチャンネルの入力オーディオ信号のうち、上記前方に位置するU個の音源および上記後方に位置するV個の音源を除くW個の音源から上記左耳および右耳までの頭部伝達関数を時間領域に変換したインパルス応答を畳み込む2W個のデジタルフィルタと、
上記2U個のデジタルフィルタのうち、前方の左および右チャンネルにそれぞれ対応するデジタルフィルタの出力をそれぞれ互いに加算する第1の1対の加算回路と、
上記2V個のデジタルフィルタのうち、後方の左および右チャンネルにそれぞれ対応するデジタルフィルタの出力をそれぞれ互いに加算する第2の1対の加算回路と、
上記2W個のデジタルフィルタのうち、左および右チャンネルにそれぞれ対応するデジタルフィルタの出力をそれぞれ互いに加算する第3の1対の加算回路と、
上記第1の1対の加算回路の出力にそれぞれ時間差およびレベル差を付加する第1の1対の付加回路と、
上記第2の1対の加算回路の出力にそれぞれ時間差およびレベル差を付加する第2の1対の付加回路と、
上記第3の1対の加算回路の出力にそれぞれ時間差およびレベル差を付加する第3の1対の付加回路と、
上記第1、第2および第3の1対の付加回路の出力をそれぞれ互いに加算して上記信号処理回路の左および右チャンネルの出力信号とする第4の1対の加算回路と
を有し、
上記装着者の頭部の向きが変化したとき、上記第1の1対の付加回路と、上記第2の1対の付加回路とは、これらを通じる信号に互いに逆方向の時間差およびレベル差を与えるように、その時間差およびレベル差を上記制御データにより制御するとともに、
上記装着者の頭部の向きが変化したときでも、上記第3の1対の付加回路が付加する時間差およびレベル差を一定に保持する
ようにしたオーディオ再生装置
とするものである。
したがって、リスナが頭の向きを変えても、前方および後方の音像は、その位置に定位する。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の前提となるオーディオ再生装置の一形態の全体を示す。そして、符号SLF、SRF、SLB、SRBは、4チャンネルのアナログオーディオ信号であり、これら信号SLF、SRF、SLB、SRBは、例えば図3に示すように、リスナMの左前方、右前方、左後方および右後方に配置されたスピーカSPLF、SPRF、SPLB、SPRBにそれぞれ供給されたとき、4チャンネルステレオの再生音場を実現するものである。
【0021】
そして、これらのオーディオ信号SLF〜SRBが、入力端子11〜14を通じてA/Dコンバータ回路21〜24に供給されてA/D変換され、このA/D変換後のオーディオ信号SLF〜SRBが、例えばDSPにより構成されたデジタル処理回路3に供給される。
【0022】
このデジタル処理回路3の詳細については後述するが、これは、オーディオ信号SLF〜SRBを、ヘッドホンにより所定のステレオ再生音場を再現するオーディオ信号SL 、SR に変換するものである。
【0023】
そして、このオーディオ信号SL 、SR がD/Aコンバータ回路4L、4Rに供給されてD/A変換され、このD/A変換後のアナログオーディオ信号SL 、SR が、ヘッドホンアンプ5L、5Rを通じてヘッドホン6の左および右の音響ユニット(電気・音響変換素子)6L、6Rに供給される。
【0024】
また、ヘッドホン6に回転角速度センサ71が設けられるとともに、その出力信号が検出回路72に供給されて、リスナがヘッドホン6を装着して頭を回転させたときの角速度が検出され、その検出信号S72がA/Dコンバータ回路73に供給されてデジタルの検出信号S72にA/D変換され、その検出信号S72がマイクロコンピュータ74に供給される。
【0025】
そして、マイクロコンピュータ74において、検出信号S72が所定の時間ごとにサンプリングされた後に積分されてリスナの頭の向きを示す角度のデータに変換されるとともに、この角度のデータから実際に音像を定位させるためのデータS74が作成され、このデータS74がデジタル処理回路3に制御信号として供給される。
【0026】
次に、デジタル処理回路3について、ディスクリート回路により構成した場合で説明する。
【0027】
今、図3に示すように、リスナMの左前方、右前方、左後方、右後方にスピーカSPLF、SPRF、SPLB、SPRBを配置した場合に、
HLF-L:スピーカSPLFからリスナMの左耳に至る頭部伝達関数
HLF-R:スピーカSPLFからリスナMの右耳に至る頭部伝達関数
HRF-L:スピーカSPRFからリスナMの左耳に至る頭部伝達関数
・・・・・
HRB-R:スピーカSPRBからリスナMの右耳に至る頭部伝達関数
とすると、デジタル処理回路3は、これら頭部伝達関数HLF-L〜HRB-Rを実現すればよいことになる。
【0028】
そこで、デジタル処理回路3は、例えば図2に示すように構成される。このデジタル処理回路3は、オーディオ信号SLF〜SRBのうち、前方チャンネルの信号SLF、SRFを処理する処理回路3Fと、後方チャンネルの信号SLB、SRBを処理する処理回路3Bとにより構成される。
【0029】
すなわち、前方チャンネルの処理回路3Fにおいては、A/Dコンバータ回路21、22からのオーディオ信号SLF、SRFが、デジタルフィルタ311、3120を通じて加算回路321に供給され、その加算信号が、時間差の付加回路331およびレベル差の付加回路341を通じて加算回路35Lに供給される。また、A/Dコンバータ回路21、22からのオーディオ信号SLF、SRFが、デジタルフィルタ3110、312を通じて加算回路322に供給され、その加算信号が、時間差の付加回路332およびレベル差の付加回路342を通じて加算回路35Rに供給される。
【0030】
さらに、後方チャンネルの処理回路3Bにおいては、A/Dコンバータ回路23、24からのオーディオ信号SLB、SRBが、デジタルフィルタ313、3140を通じて加算回路323に供給され、その加算信号が、時間差の付加回路333およびレベル差の付加回路343を通じて加算回路35Rに供給される。また、A/Dコンバータ回路23、24からのオーディオ信号SLB、SRBが、デジタルフィルタ3130、314を通じて加算回路324に供給され、その加算信号が、時間差の付加回路334およびレベル差の付加回路344を通じて加算回路35Rに供給される。
【0031】
そして、加算回路35L、35Rの出力信号が、オーディオ信号SL 、SR として後段のD/Aコンバータ回路4L、4Rに供給される。
【0032】
この場合、デジタルフィルタ311〜314、3110〜3140は、例えばFIRフィルタにより構成される。そして、これらフィルタ311〜314、3110〜3140は、図3において、リスナMが正面前方を向いているときの頭部伝達関数HLF-L〜HRB-R、HLF-R〜HRB-Lに対応した頭部伝達関数に設定され、そのフィルタを通じるオーディオ信号にその頭部伝達関数を時間軸に変換したインパルス応答が畳み込まれる。
【0033】
また、付加回路331〜334は、これらを通じる4つのオーディオ信号の間に所定の時間差を付加するものであり、例えば遅延回路により構成される。また、付加回路341〜344は、これらを通じる4つのオーディオ信号の間に所定のレベル差を付加するものであり、例えば可変利得アンプにより構成される。そして、マイクロコンピュータ74からのデータS74により、付加回路331〜334時間差が制御されるとともに、付加回路341〜344のレベル差が制御される。
【0034】
この場合、リスナの前方に音源があって、リスナが例えば右を向いたときには、リスナの左耳は音源に近づくので、左耳に入射する音波の時間遅れは小さくなるとともに、レベルは大きくなる。また、逆に、左を向いたときには、時間遅れは大きくなり、レベルは小さくなる。したがって、付加回路331の特性は、図4において折れ線Bで示すように制御され、付加回路341の特性は、図5において曲線Cで示すように制御される。
【0035】
さらに、左耳と右耳とは立場が左右逆なので、付加回路332の特性は、図4において折れ線Aで示すように制御され、付加回路342の特性は、図5において曲線Dで示すように制御される。
【0036】
一方、リスナの後方に音源があって、リスナが例えば右を向いたときには、リスナの左耳は音源から遠ざかるので、左耳に入射する音波の時間遅れは大きくなるとともに、レベルは小さくなる。また、逆に、左を向いたときには、時間遅れは小さくなり、レベルは大きくなる。したがって、付加回路333の特性は、図4において折れ線Aで示すように制御され、付加回路343の特性は、図5において曲線Dで示すように制御される。さらに、付加回路334の特性は、図4において折れ線Bで示すように制御され、付加回路344の特性は、図5において曲線Cで示すように制御される。
【0037】
このような構成によれば、オーディオ信号SLF〜SRBには、フィルタ311〜3140により図3に示す頭部伝達関数に対応するインパルス応答が畳み込まれ、その結果の信号SL 、SR がヘッドホン6の左および右チャンネルの音響ユニット6L、6Rに供給されるので、音像は頭外に定位し、スピーカ再生の場合と同等のステレオ再生音場が再現される。
【0038】
また、リスナが頭の向きを変えると、その向きに対応して付加回路331〜334および341〜344の特性が図4および図5に示すように変化するので、ヘッドホン6により形成される音像は、頭の向きにかかわらず外界の固定した場所に定位することになる。
【0039】
したがって、例えばオーケストラの音楽を聴いている場合に、頭の向きを変えても、そのオーケストラが移動しないで、オーケストラの前で頭の向きを変えたような自然な状態となる。あるいは、DVDプレーヤなどにより映像再生を行っている場合に、頭の向きを変えても、音像の定位位置を映像の位置に一致させておくことができる。
【0040】
ところで、AC−3などにおいては、図6に示すように、リスナMの左前方、右前方、左後方、右後方のスピーカSPLF、SPRF、SPLB、SPRBに加えて、リスナMの正面前方にスピーカSPCFも配置してステレオ再生することが想定されている。
【0041】
図7は、そのようなステレオ再生をヘッドホンにより再現する場合である。すなわち、アナログオーディオ信号SLF、SRF、SLB、SRBが、入力端子11〜14を通じてA/Dコンバータ回路21〜24に供給されてA/D変換されるとともに、正面前方チャンネルのアナログオーディオ信号SCFが、入力端子10を通じてA/Dコンバータ回路20に供給されてA/D変換される。そして、それらA/D変換後のオーディオ信号SLF〜SRB、SCFが、例えばDSPにより構成されたデジタル処理回路3に供給される。
【0042】
このデジタル処理回路3の詳細については後述するが、これは、オーディオ信号SLF〜SCFを、ヘッドホン6により所定のステレオ再生音場を再現するオーディオ信号SL 、SR に変換するものである。
【0043】
そして、このオーディオ信号SL 、SR がD/Aコンバータ回路4L、4Rに供給されてD/A変換され、このD/A変換後のアナログオーディオ信号SL 、SR が、ヘッドホンアンプ5L、5Rを通じてヘッドホン6の左および右の音響ユニット6L、6Rに供給される。
【0044】
また、ヘッドホン6に回転角速度センサ71が設けられるとともに、その出力信号が検出回路72に供給されてリスナの頭の回転角速度の検出信号S72が取り出され、この信号S72がA/Dコンバータ回路73に供給されてデジタルの検出信号S72にA/D変換されてからマイクロコンピュータ74に供給され、マイクロコンピュータ74において、検出信号S72は所定のデータS74が変換され、このデータS74がデジタル処理回路3に制御信号として供給される。
【0045】
そして、デジタル処理回路3は、ディスクリート回路により構成した場合、例えば図8に示すように構成される。すなわち、図6に示すようなステレオ再生の場合、中央前方のスピーカSPCFにより再生される音像は、左右のスピーカSPLF、SPRFにより再現することができる。
【0046】
そこで、図8に示す処理回路3においては、その前方チャンネルの処理回路3Fにおいて、A/Dコンバータ回路21、22からのデジタルオーディオ信号SLF、SRFが、加算回路36L、36Rを通じてデジタルフィルタ311〜3120に供給されるとともに、A/Dコンバータ回路20からのデジタルオーディオ信号SCFが減衰回路37を通じて加算回路36L、36Rに供給され、オーディオ信号SLF、SRFに分配される。なお、フィルタ311〜3120から後段および後方チャンネルの処理回路3Bは、図2と同様に構成される。
【0047】
したがって、このオーディオ再生装置においては、図6に示す5チャンネルステレオのスピーカ再生音場をヘッドホン6により再現できる。
【0048】
図9は、多チャンネルのデジタルオーディオ信号の信号源に接続できるようにした場合である。すなわち、図9において、符号900は、デジタルオーディオ信号の信号源を示し、この例においては、信号源900はDVDプレーヤである。そして、このDVDプレーヤ900からは、例えばドルビーデジタル(AC−3)におけるいわゆる5.1 チャンネルのデジタルオーディオ信号SDAが取り出される。
【0049】
このデジタルオーディオ信号SDAは、左前方、中央前方、右前方、左後方、右後方および120Hz 以下の低域の6チャンネルのデジタルオーディオ信号SLF、SCF、SRF、SLB、SRB、SLOW が、1つのシリアルデータにエンコードされた信号である。また、一般には、この信号SDAが、専用アダプタに供給されてもとの6チャンネルのオーディオ信号SLF〜SLOW にデコードおよびD/A変換され、その信号SLF〜SLOW がそれぞれのスピーカに供給されて再生音場が形成される。
【0050】
そして、そのような信号SDAが、プレーヤ900から同軸ケーブル901を通じてオーディオ再生装置のデコーダ回路8に供給されてそれぞれのオーディオ信号SLF〜SLOW にデコードないし分離され、これらオーディオ信号SLF〜SLOW がデジタル処理回路3に供給される。
【0051】
この処理回路3は、図8の処理回路3と同様に構成されて正面前方チャンネルの信号SCFが左前方および右前方チャンネルの信号SLF、SRFに分配されるとともに、さらに、低域信号SLOW が例えば信号SLF〜SRBに分配される。また、処理回路3から後段および手段71〜74は、図7のそれと同様に構成される。
【0052】
したがって、このオーディオ再生装置によれば、6チャンネルのオーディオ信号SLF〜SLOW を6つのスピーカに供給したときに得られる再生音場と同等の再生音場を、ヘッドホン6により再現することができる。
【0053】
そして、その場合、DVDプレーヤ1とオーディオ再生装置との接続は、ケーブル901の1本だけでよく、接続が簡単である。また、DVDプレーヤ900により再生されたデジタルオーディオ信号SDAを、アナログオーディオ信号にD/A変換しないで、そのままオーディオ再生装置に供給して音場再生を実現しているので、音質の劣化を回避することができる。
【0054】
図10は、この発明による一般的な多チャンネルのステレオ再生をヘッドホンにより実現できるようにした場合である。すなわち、この再生装置においては、多チャンネルのアナログオーディオ信号が、U個の前方チャンネルの信号SF1〜SFUと、V個の後方チャンネルの信号SB1〜SBVと、それ以外のW個の信号SS1〜SSWとに分類される。なお、信号SF1〜SFUは、リスナの前方180°の範囲に配置されるスピーカに供給される信号であり、信号SB1〜SBVは、リスナの後方180°の範囲に配置されるスピーカに供給される信号である。また、信号SS1〜SSWは、漠然とした方向感および頭外定位感を与える信号である。
【0055】
そして、前方チャンネルのオーディオ信号SF1〜SFUが、入力端子1F1〜1FUを通じてA/Dコンバータ回路2F1〜2FUに供給されてA/D変換されるとともに、後方チャンネルのオーディオ信号SB1〜SBVが、入力端子1B1〜1BVを通じてA/Dコンバータ回2B1〜2BVに供給されてA/D変換される。また、オーディオ信号SS1〜SSW、入力端子1S1〜1SWを通じてA/Dコンバータ回2S1〜2SWに供給されてA/D変換される。
【0056】
そして、そのA/D変換後のオーディオ信号SF1〜SFU、SB1〜SBV、SS1〜SSWが、例えばDSPにより構成されたデジタル処理回路3に供給される。
【0057】
このデジタル処理回路3の詳細については後述するが、これは、オーディオ信号SF1〜SSWを、ヘッドホン6により所定のステレオ再生音場を再現するオーディオ信号SL 、SR に変換するものである。
【0058】
そして、このオーディオ信号SL 、SR がD/Aコンバータ回路4L、4Rに供給されてD/A変換され、このD/A変換後のアナログオーディオ信号SL 、SR が、ヘッドホンアンプ5L、5Rを通じてヘッドホン6の左および右の音響ユニット6L、6Rに供給される。
【0059】
また、ヘッドホン6に回転角速度センサ71が設けられるとともに、その出力信号が検出回路72に供給されてリスナの頭の回転角速度の検出信号S72が取り出され、この信号S72がA/Dコンバータ回路73に供給されてデジタルの検出信号S72にA/D変換されてからマイクロコンピュータ74に供給され、マイクロコンピュータ74において、検出信号S72は所定のデータS74が作成され、このデータS74がデジタル処理回路3に制御信号として供給される。
【0060】
そして、デジタル処理回路3は、ディスクリート回路により構成した場合、例えば図11に示すように構成される。すなわち、前方チャンネルの処理回路3Fにおいては、信号SF1〜SFUが、デジタルフィルタ3111〜311Uを通じて加算回路321に供給されるとともに、デジタルフィルタ3121〜312Uを通じて加算回路322に供給される。
【0061】
この場合、フィルタ3111〜312Uは、図2のフィルタ311〜3120が図3の頭部伝達関数HLF-L〜HRF-Lを実現しているのと同様、オーディオ信号SF1〜SFUが供給されるスピーカと、リスナの耳との間の頭部伝達関数を実現するものである。そして、加算回路321、322の出力信号が、時間差の付加回路331、332およびレベル差の付加回路341、342を通じて加算回路35L、35Rに供給される。
【0062】
また、紙面の都合で図示を簡略化するが、後方チャンネルの処理回路3Bは、前方チャンネルの処理回路3Fと同様に構成されるもので、デジタルオーディオ信号SB1〜SBVの供給されるV組のデジタルフィルタ(3131、3141)〜(313V、314V)と、その出力信号の加算回路323、324と、その出力信号の供給される時間差の付加回路333、334およびレベル差の付加回路343、344とにより構成され、その出力信号が加算回路35L、35Rに供給される。
【0063】
さらに、処理回路3Sも、処理回路3Bと同様に構成されるもので、デジタルオーディオ信号SS1〜SSWの供給されるW組のデジタルフィルタ(3151、3161)〜(315W、316W)と、その出力信号の加算回路325、326と、その出力信号の供給される時間差の付加回路335、336およびレベル差の付加回路345、346とにより構成され、その出力信号が加算回路35L、35Rに供給される。
【0064】
そして、マイクロコンピュータ74からの制御信号S74が、処理回路3Fの付加回路331、332、341、342に制御信号として供給されるとともに、処理回路3Bの付加回路333、334、343、344に制御信号として供給され、付加回路331〜342、333〜344は、図2の処理回路3F、3Bの場合と同様に制御される。なお、処理回路3Sにおける付加回路335、336、345、346の時間差およびレベル差は、リスナが正面を向いているときの値に固定されるか、制御信号S74により付加回路331、332、341、342のそれとは逆に変化するように制御される。
【0065】
このような構成によれば、オーディオ信号SF1〜SFU、SB1〜SBV、SS1〜SSWが、スピーカに供給された場合と同様の多チャンネルステレオの再生音場を再現することができる。そして、その場合、前方チャンネルおよび後方チャンネルのオーディオ信号SF1〜SFU、SB1〜SBVにより形成される音像は、リスナが頭を動かしても移動しない。
【0066】
しかし、残りのオーディオ信号SS1〜SSWは、時間差およびレベル差の可変制御をしていないので、あるいは前方チャンネルの信号SF1〜SFUとは逆に制御されるので、信号SS1〜SSWにより形成される音像は、リスナが頭を動かすと、一緒に動き、あるいは漠然とした方向感や頭外定位感となり、スピーカ再生では再現できない効果を得ることができる。
【0067】
なお、上述においては、付加回路341〜344によりオーディオ信号にレベル差を与えて頭の向きを変えたときの音像の定位を再現しているが、例えば前方に音源があるときに、右を向くと、右耳に入射する音波は高域が低下するので、付加回路341〜344を周波数特性の制御回路とし、頭の向きを変えたときの周波数特性、特に高域の変化を付加するようにしてもよい。
【0068】
また、付加回路331〜334において、時間差の代わりに位相差を付加することもできる。あるいは、付加回路331〜334において位相差を付加し、付加回路341〜344において周波数特性の変化を付加することもできる。
【0069】
さらに、上述において、リスナMの頭の向きを検出する回転角速度センサ71は、圧電振動ジャイロや地磁気方位センサとすることができる。あるいは、リスナMの前方あるいは周囲に発光手段を配置するとともに、ヘッドホン6に少なくとも2個の光強度センサを設け、これら光強度センサの出力比によりリスナMの頭の回転角を算出することもできる。
【0070】
また、ヘッドホン6上の離れた2か所に設けられた超音波センサにより、リスナMの前方あるいは周囲の超音波発振器から出力されるバースト状の超音波を受音して受信信号に変換し、この受信信号の時間差からヘッドホン6の回転角を算出することもできる。
【0071】
さらに、磁針により光学シャッタを連動させて光学センサに入射する光量を、リスナMの頭の向きにしたがって制御することにより、頭の回転角を検出することもできる。あるいは磁針をロータリーエンコーダの入力軸に設ければ、頭の回転角を示す信号をデジタル信号の状態で得ることができ、A/Dコンバータ回路73を省略することができる。
【0072】
また、検出回路72は、回転角速度センサ71の検出方法に対応した回路とすることができる。さらに、回転角速度センサ71および回路72〜74の一部または全部をヘッドホン6に設けることもできる。また、オーディオ信号SL 、SR を、FM波や赤外線を使用してワイヤレスでヘッドホン6に供給することもできる。
【0073】
【発明の効果】
この発明によれば、リスナの前方の音像に対しても、後方の音像に対しても実際に頭を動かしながら聞く場合と同様の特性も再現でき、あらゆる方向の音像に対して良好な頭外定位を実現することができる。
【0074】
また、すべてのチャンネルにおいてデジタル信号処理を行う必要がなく、比較的少ない信号処理量で、多チャンネルのオーディオ信号による音像に対して頭外定位を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一形態を示す系統図である。
【図2】この発明の一部の一形態を示す系統図である。
【図3】この発明を説明するための平面図である。
【図4】この発明を説明するための特性図である。
【図5】この発明を説明するための特性図である。
【図6】この発明を説明するための平面図である。
【図7】この発明の他の一形態を示す系統図である。
【図8】この発明の一部の他の一形態を示す系統図である。
【図9】この発明の他の一形態を示す系統図である。
【図10】この発明の他の一形態を示す系統図である。
【図11】この発明の一部の他の一形態を示す系統図である。
【符号の説明】
3…デジタル処理回路、3B…後方チャンネルの処理回路、3F…前方チャンネルの処理回路、4Lおよび4R…D/Aコンバータ回路、5Lおよび5R…アンプ、6…ヘッドホン、6Lおよび6R…音響ユニット、11〜14…入力端子、21〜24…A/Dコンバータ回路、71…回転角速度センサ、72…検出回路、73…A/Dコンバータ回路、74…マイクロコンピュータ
311〜314および3110〜3140…デジタルフィルタ、321〜324…加算回路、331〜334…時間差の付加回路、341〜344…レベル差の付加回路、35Lおよび35R…加算回路

Claims (1)

  1. 複数Nチャンネル(N=U+V+W)の入力オーディオ信号に所定の信号処理を行う信号処理回路と、
    この信号処理回路の出力信号が供給されるへッドホンと、
    このへッドホンに設けられてこのヘッドホンの装着者の頭部の向きを検出する検出手段と、
    この検出手段の検出出力を処理して所定の制御データを出力する回路と
    を有し、
    上記信号処理回路は、
    上記Nチャンネルのオーディオ信号のうち、前方に位置するU個の音源から上記装着者の左耳および右耳までの頭部伝達関数を時間領域に変換したインパルス応答を畳み込む2U個のデジタルフィルタと、
    上記Nチャンネルのオーディオ信号のうち、後方に位置するV個の音源から上記左耳および右耳までの頭部伝達関数を時間領域に変換したインパルス応答を畳み込む2V個のデジタルフィルタと、
    上記Nチャンネルの入力オーディオ信号のうち、上記前方に位置するU個の音源および上記後方に位置するV個の音源を除くW個の音源から上記左耳および右耳までの頭部伝達関数を時間領域に変換したインパルス応答を畳み込む2W個のデジタルフィルタと、
    上記2U個のデジタルフィルタのうち、前方の左および右チャンネルにそれぞれ対応するデジタルフィルタの出力をそれぞれ互いに加算する第1の1対の加算回路と、
    上記2V個のデジタルフィルタのうち、後方の左および右チャンネルにそれぞれ対応するデジタルフィルタの出力をそれぞれ互いに加算する第2の1対の加算回路と、
    上記2W個のデジタルフィルタのうち、左および右チャンネルにそれぞれ対応するデジタルフィルタの出力をそれぞれ互いに加算する第3の1対の加算回路と、
    上記第1の1対の加算回路の出力にそれぞれ時間差およびレベル差を付加する第1の1対の付加回路と、
    上記第2の1対の加算回路の出力にそれぞれ時間差およびレベル差を付加する第2の1対の付加回路と、
    上記第3の1対の加算回路の出力にそれぞれ時間差およびレベル差を付加する第3の1対の付加回路と、
    上記第1、第2および第3の1対の付加回路の出力をそれぞれ互いに加算して上記信号処理回路の左および右チャンネルの出力信号とする第4の1対の加算回路と
    を有し、
    上記装着者の頭部の向きが変化したとき、上記第1の1対の付加回路と、上記第2の1対の付加回路とは、これらを通じる信号に互いに逆方向の時間差およびレベル差を与えるように、その時間差およびレベル差を上記制御データにより制御するとともに、
    上記装着者の頭部の向きが変化したときでも、上記第3の1対の付加回路が付加する時間差およびレベル差を一定に保持する
    ようにしたオーディオ再生装置。
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